JP2669479B2 - 光学素子成形用型及びその調整方法 - Google Patents

光学素子成形用型及びその調整方法

Info

Publication number
JP2669479B2
JP2669479B2 JP2315965A JP31596590A JP2669479B2 JP 2669479 B2 JP2669479 B2 JP 2669479B2 JP 2315965 A JP2315965 A JP 2315965A JP 31596590 A JP31596590 A JP 31596590A JP 2669479 B2 JP2669479 B2 JP 2669479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
optical element
mold member
mounting table
molding die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2315965A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04187531A (ja
Inventor
昌之 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2315965A priority Critical patent/JP2669479B2/ja
Publication of JPH04187531A publication Critical patent/JPH04187531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2669479B2 publication Critical patent/JP2669479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学素子成形用型に関し、特に光学機能面を
有する光学素子を成形用素材から直接プレス成形により
得るための型に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 近年、所定の表面精度を有する成形用型内に光学素子
成形用の素材たとえばある程度の形状及び表面精度に予
備成形されたガラスブランクを収容して加熱下でプレス
成形することにより、研削及び研摩等の後加工を不要と
した、高精度光学機能面を有する光学素子を製造する方
法が開発されている。
この様なプレス成形法では、一般に成形用上型部材と
成形用下型部材とをそれぞれ成形用胴型部材内に摺動可
能に対向配置し、これら上型部材、下型部材及び胴型部
材により形成されるキャビティ内に成形用素材を導入
し、型部材の酸化防止のため雰囲気を非酸化性雰囲気た
とえば窒素雰囲気として、成形可能温度たとえば成形用
素材が108〜1012ポアズとなる温度まで型部材を加熱
し、型を閉じ適宜の時間プレスして型部材表面形状を成
形用素材表面に転写し、そして型部材温度を成形用素材
のガラス転移温度より十分低い温度まで冷却し、プレス
圧力を除去し、型を開いて成形済光学素子を取出す。
尚、型部材内に導入する前に成形用素材を適宜の温度
まで予備加熱したり、あるいは成形用素材を成形可能温
度まで加熱してから型部材内に導入することもできる。
更に、型部材とともに成形用素材を搬送しながら、それ
ぞれ所定の場所で加熱、プレス及び冷却を行い、連続化
及び高速化をはかることもできる。
以上の様な光学素子プレス成形法及びその装置は、た
とえば特開昭58−84134号公報、特開昭49−97009号公
報、イギリス国特許第378199号公報、特開昭63−11529
号公報、特開昭59−150728号公報及び特開昭61−26528
号公報等に開示されている。
ところで、上記プレス成形では、成形される光学素子
の厚みは、上型部材及び下型部材をそれぞれ胴型部材に
対し突き当てることで形成されるキャビティの形状によ
り決まる。
しかして、多数回繰り返して成形すると、上型部材及
び下型部材の光学機能面形成転写面の面形状が変化した
り該転写面に欠陥が生じたりする。この場合には、上記
転写面を修正研摩するので、そのままでは成形される光
学素子の厚さが変化してしまう。
このため、従来は、上記上型部材及び下型部材の転写
面の修正研摩とともに胴型部材の上型部材及び下型部材
との突き当て部をもを修正研摩することにより、光学素
子の厚さを一定に維持していた。
この様な胴型部材の加工による型調整は、該胴型部材
を損傷させることになり、好ましくはない。
また、下型から吸着式のオートハンドを用いて、成形
光学素子を取り出す場合、成形光学素子の下面と下型の
成形面とは、オプティカルコンタクトの状態になってい
るが、この状態の成形光学素子を、下型から安全かつ確
実に取り出すためには、オートハンドを、下型の上にあ
る成形光学素子の上面に、正確にアクセスする必要があ
る。これは、アクセスの時、成形光学素子の上面とオー
トハンドの吸着口との間隔が大きいと、吸引力が不足し
て、成形光学素子の取り出しができないし、また、近す
ぎると、吸着口が成形光学素子の上面を押して、これを
損傷することになるからである。
しかし、例えば、上型側にのみ、スペーサを配置する
だけでは、オートハンドのアクセスの際に、スペーサに
よる調整のための誤差が、上述のアクセスの障害とな
る。
そこで、本発明は、上型部材及び下型部材を修正加工
しても、胴型部材の修正加工が不要であり、しかも、そ
の修正加工で各型部材の成形面が上下しても、成形光学
素子の厚さを正確に確保すると共にその成形位置を所定
のレベル(高さ)に調整することができるようにするこ
とを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記目的を達成するため、ガラスか
らなる成形用素材を収容して加熱下でプレスすることに
より1対の光学機能面を有する光学素子を成形するため
の光学素子成形用型において、光学素子の光学機能面を
形成するための転写面を持つ1対の成形用型部材と胴型
部材とを含み、上記1対の成形用型部材の転写面どうし
が対向し且つ近接及び隔離可能なように配置されてお
り、上記1対の成形用型部材のそれぞれを上記胴型部材
に対して間接的に突き当てることにより、上記2つの転
写面で成形される光学素子の1対の光学機能面間の距離
を設定するように、両成形用型部材に着脱可能にスペー
サを介添えさせていることを特徴とする、光学素子成形
用型が提供される。
また、本発明によれば、上記目的を達成するため、ガ
ラスからなる成形用素材を収容して加熱下でプレスする
ことにより1対の光学機能面を有する光学素子を成形す
るため、光学素子の光学機能面を形成するための転写面
を持つ1対の成形用型部材と胴型部材とを含み、上記1
対の成形用部材の転写面どうしが対向し且つ近接及び隔
離可能なように配置されており、上記1対の成形用型部
材のそれぞれを上記胴型部材に対して間接的に突き当て
ることにより、上記2つの転写面で成形される光学素子
の1対の光学機能面間の距離を設定するように、両成形
用型部材に着脱可能に介添えされるスペーサを調整する
ことを特徴とする、光学素子成形用型の調整方法が提供
される。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明による光学素子成形用型を備えた成形
装置の一例の概略構成を示す縦断面模式図であり、第2
図はそのA−B−C−D−E−F断面模式図である。
図において、2はケーシングであり、4a,4bはその支
持脚である。上記ケーシングにより外気と遮断可能に成
形室6及び置換室8が形成されている。成形室6と置換
室8とはその間に設けられた密閉可能なゲートバルブ10
により区画されており、ちょうど成形室6の側方に置換
室8が付設された形態とされている。該置換室8の下部
には外部との間に密閉可能なゲートバルブ12が設けられ
ている。
該ゲートバルブ12の下方には、外部から置換室8内へ
と成形用素材を送入し更に該置換室8内から外部へと成
形済光学素子を取出すための送入取出し手段20が配置さ
れている。
上記置換室8の近傍には、該置換室8内の成形用素材
を上記成形室6内へと搬送し更に該成形室6内から置換
室8内へと成形済光学素子を搬送する搬送手段22が配置
されている。
上記成形室6内には、加熱部24,移送部26及びプレス
部28が配設されている。
尚、本実施例では、第2図に示されている様に、2つ
の同等なプレス部P1,P2が設けられている。
上記加熱部24は、上記搬送手段22により成形室6内に
搬送される成形用素材を受取り該素材を適宜の温度に加
熱し、更に上記移送部26から成形済光学素子を受取る。
上記移送部26は、上記加熱部24にある成形用素材を上
記プレス部28へと移送し、更に該プレス部にある成形済
光学素子を上記加熱部24へと移送する。
上記プレス部28は、上記移送部26により移送されてき
た成形用素材を適宜の温度にまで加熱した上で成形用型
部材によりプレスする。
以下、各部の詳細につき説明する。
上記送入取出し手段20において、シリンダ32が支持脚
34a,34bにより支持されて上下方向に配置されている。3
6はシリンダ36により上下移動せしめられるピストンロ
ッドであり、その上端には成形用素材または成形済光学
素子を載置するための載置台38が取付けられている。該
載置台38は、上記成形室6内に2つのプレス部28(P1,P
2)が設けられていることに対応して、成形用素材また
は成形済光学素子が2つ載置される様に第1図の紙面に
垂直の方向に2つの載置部が併設されている。
上記載置台38は、その上下移動ストロークの上下両端
位置が上記置換室8内及び該置換室外となる様に設定さ
れている。もちろん、載置台38の上下移動の際には、置
換室8に付設されたゲートバルブ12が開状態とされる。
上記搬送手段22において、ロッドレスシリンダ42がロ
ッドレスシリンダ支持脚44a,44bにより支持されて上記
置換室8の方を向いて水平方向に配置されている。46は
上記ロッドレスシリンダ42により水平往復移動せしめら
れる軸受け部材であり、該軸受け部材にはその移動方向
と平行な水平方向の搬送軸48の一端部が該軸方向のまわ
りに回動可能に取付けられている。該搬送軸の他端部は
上記置換室8内まで延びており、その先端には成形用素
材または成形済光学素子を吸着するための吸着手段50が
取付けられている。一方、上記軸受け部材46には回転シ
リンダ52が取付けられており、54はその出力ギヤであ
る。また、上記搬送軸48の先端部には、上記ギヤ54と噛
み合うギヤ56が固定されており、従って上記回転シリン
ダ52により搬送軸48を回動させることができる。
上記吸着手段50には上下両面にそれぞれ2つづつ吸着
部が設けられており、その配置は上記載置台38の2つの
載置部の配置と対応している(第2図参照)。該上下各
面の吸着部は、上記搬送軸48の180゜回動により、上下
反転せしめられる。尚、吸着手段50にはヒータが内蔵さ
れている。
上記搬送軸48に取付けられた吸着手段50の水平方向移
動は、上記載置台38の上方の置換室8内の位置(第1図
に示される位置)から上記成形室6内の加熱部24の位置
まで行う。もちろん、吸着手段50の水平移動の際には、
置換室8と成形室6との間のゲートバルブ10が開状態と
される。
上記加熱部24において、シリンダ62が成形室6外にて
ケーシング2に取付けられており、上下方向に配置され
ている。64はシリンダ62により上下移動せしめられるピ
ストンロッドであり、ケーシング2を貫通して成形室6
内まで延びており、その上端には成形用素材または成形
済光学素子を載置するための載置台66が取付けられてい
る。該載置台66は成形用素材または成形済光学素子が2
つ載置される様に第1図の紙面に垂直の方向に2つの載
置部が併設されている(第2図参照)。
上記載置台66の上方には加熱筒体68が支持部材70によ
り吊されて配置されている。該筒体68は下方が開放され
ており、その内面にはヒータ72が取付けられている。
上記載置台66の上下移動は、上記吸着手段50が到来す
る位置より下方の位置(第1図に示される位置)から上
記加熱筒体68内の位置まで行う。
上記移送部26において、シリンダ82が成形室6外にて
ケーシング2に取付けられており、上下方向に配置され
ている。84はシリンダ82により上下移動せしめられるピ
ストンロッドであり、ケーシング2を貫通して成形室6
内まで延びており、その外面には上下方向のまわりに相
対回動自在に回転スリーブ86が取付けられている。該ス
リーブはケーシング2を貫通しており、その上端には水
平方向に延びた2股のアーム88a,88bが付設されてい
る。これらアームの先端には、それぞれ吸着手段90a,90
bが取付けられている。一方の吸着手段90aはプレス部P1
に対応しており、他方の吸着手段90bはプレス部P2に対
応している。各吸着手段の下面には吸着部が設けられて
いる。また、92は上記スリーブ86をピストンロッド84に
対し回動させるための駆動手段である。
該スリーブ86の回動に基づく上記吸着手段90aの回動
は上記加熱部24の載置台66上方の位置から第2図に示さ
れる中間位置を含む上記プレス部28(P1)の位置まで行
うことが必要であり、上記吸着手段90bの回動は上記加
熱部24の載置台66上方の位置から第2図に示される中間
位置を含む上記プレス部28(P2)の位置まで行うことが
必要である。
上記プレス部28には、上下方向の固定筒102がケーシ
ング2に固定されている。シリンダ104が成形室6外に
おいて上記固定筒102の下端部に取付けられており、上
下方向に配置されている。106はシリンダ104のピストン
ロッドに接続され上下移動せしめられる下軸であり、該
下軸は上記固定筒102内に上下方向に摺動可能な様に収
容されている。
上記固定筒102の上端上にはリング状のヒータプレー
ト108を介して筒状の胴型部材110の下端が載置されてお
り、該下端が押えリング112により上記固定筒102に対し
固定されている。また、上記下軸106の上端上には下型
部材114が配置されている。該下型部材は胴型部材110内
に収容されており、該胴型部材に対し上下方向に摺動可
能である。
また、シリンダ122が成形室6外においてケーシング
2に対し取付けられており、上下方向に配置されてい
る。124はシリンダ122のピストンロッドに接続され上下
移動せしめられる上軸であり、該上軸は上記下軸102の
上方において該下軸と同軸状に配置されている。上軸12
4の下端面は凸球面形状とされており、126は該凸球面形
状に対応する凹球面形状の上面を有する球面座である。
該球面座126はプレスの際の自動調心の機能を発揮す
る。該球面座126の下側には上型部材128の上端フランジ
部が配置されており、該上端フランジ部が上軸固定の押
えリング130により係止されている。上型部材128は胴型
部材110内に収容されており、該胴型部材に対し上下方
向に摺動可能である。
尚、上記下型部材114の上端面及び上記上型部材128の
下端面は成形すべき光学素子の光学機能面形成のための
転写面であり、所望の表面精度に仕上げられている。
上記下軸106及び上軸124内にはそれぞれ冷媒流通経路
C1,C2が設けられている。また、上記ヒータプレート10
8、胴型部材110及び上軸124下部にはそれぞれヒータH1,
H2,H3が内蔵されている。
尚、図示はされていないが、下型部材114及び上型部
材128には、それぞれ温度検出のための熱電対が内蔵さ
れている。
また、第1図には示されていないが、上型部材128と
下型部材114と胴型部材110とを含んでなる型において、
第5図に示されている様に、上型部材128と胴型部材110
との突き当て部には着脱可能なスペーサ128aが介在せし
められており、下型部材114と胴型部材110との突き当て
部には着脱可能なスペーサ114aが介在せしめられてい
る。これら2つのスペーサの厚みは、上型部材128の転
写面と下型部材114の転写面との最近接距離が所定値と
なる様に設定されている。
次に、上記の装置の動作について説明する。第3図は
各部の動作タイミングを示す図である。
不図示の窒素ガス供給系により成形室6内を窒素雰囲
気で満たしておく。当初、ゲートバルブ10,12は閉じて
いる。
先ず、ゲートバルブ12を開き(T0)、第1図に示され
る下方位置にある載置台38上に2つの成形用素材を載置
して、該載置台38をシリンダ32により上昇させ、ゲート
バルブ12を通って置換室8内へと導入する(T1)。該置
換室内において、上記成形用素材は吸着手段50の下面側
吸着部により吸着される。この時の吸着手段50の回動位
置を基準状態とし、これから180゜回動した状態を反転
状態とする。該吸着は不図示のエアー吸引手段によりな
される。
次に、載置台38を少し下降させ、回転シリンダ52によ
り搬送軸48を180゜回転させ、置換室8内において吸着
手段50を上下反転させる(T2)。これにより、成形用素
材は吸着手段50の上面側に位置することになる。
次いで、上記載置台38を置換室8内の位置から該置換
室外の下方位置まで下降させる(T3)。
次に、ゲートバルブ12を閉じ(T4)、不図示の減圧手
段により置換室8内を減圧し、吸着手段50に内蔵されて
いるヒータにより成形用素材を予備加熱する。
次いで、不図示の窒素ガス供給系により窒素ガスを置
換室8内に供給し、該置換室8内を窒素雰囲気で満たし
た後、ゲートバルブ10を開く(T5)。
そして、シリンダ42により搬送軸48を成形室6の方へ
と移動させ、吸着手段50を成形室6内の加熱部24の位置
に導く(T6)。
なお、該載置台66は、上記吸着手段50の到来に先立っ
て(例えばTaのタイミングで)、シリンダ62により上限
位置まで上昇され、更に、加熱筒体68内に適宜の時間
(TaからTbまで)配置されることにより、適宜の温度ま
で加熱され、然る後(前述のタイミングT6の前に)、第
1図で示される位置まで下降される。
この状態で、回転シリンダ52の働きにより搬送軸48を
180度、回転させることで、既に載置台66の上方に到達
している上記吸着手段50を上下反転させる(T7)。そし
て、上記載置台66を少し上昇して、上記吸着手段50の下
面に近づけ、その状態で上記吸着手段50による吸着を解
除し、成形用素材を上記載置台66上に受ける。従って、
上記載置台66が予め加熱されていることにより、その上
に成形用素材が置かれた時に、該素材が温度ショックで
割れるようなことがない。
次に、上記載置台66を、第1図に示す位置(下限位
置)まで下降させ、その後、上記搬送軸48を水平方向に
移動させ、吸着手段50を置換室8まで後退させる
(T8)。この状態で、ゲートバルブ10を閉じる(T9)。
なお、成形用素材を載置した載置台66は、上記吸着手
段50が置換室8に後退した後(T8)、上記シリンダ62の
働きで上昇され、その時から、上記ゲートバルブ10が閉
じられ(T9)、次のタイミングT10(後述)までの時間
帯内で適宜の時間(TcからTd)、上記加熱筒体68内に置
かれ、適宜の温度まで加熱される。
次いで、回動駆動手段92によりアーム88a,88bを回動
させて、先ず吸着手段90aを上記載置台66の上方に位置
させ(T10)、加熱部のシリンダ62により載置台66を少
し上昇させ、該載置台66上の第1の成形用素材を上記吸
着手段90aに吸着させ、再び載置台66を少し下降させ
る。該吸着は不図示のエアー吸引手段によりなされる。
次に、回動駆動手段92によりアーム88a,88bを回動さ
せて、吸着手段90aを第1のプレス部P1へと移動させる
(T11)。ここで、吸着手段90aにより吸着されている成
形用素材G1は胴型部材110の側部に設けられた開口111を
通って胴型部材内部へと導入され(第4図(a))、こ
こで移送部のシリンダ82により吸着手段90aが少し下降
せしめられ(第4図(b))、下型部材114上に成形用
素材が置かれる(第4図(c))。
一方、上記T10と同じタイミングで、吸着手段90bは、
第2のプレス部P2へと移動され、同じくT11のタイミン
グにおいて吸着手段90bは上記載置台66の上方に位置せ
しめられる。そして、T11において加熱部のシリンダ62
により載置台66を少し上昇させ、該載置台66上の第2の
成形用素材を上記吸着手段90bに吸着させ、再び載置台6
6を少し下降させる。
続いて、上記アーム88a,88bを回動させて、吸着手段9
0bを第2のプレス部P2へと移動させる(T13)。ここ
で、上記第1のプレス部P1の場合と同様に、吸着手段90
bにより吸着されている成形用素材は胴型部材110の側面
に設けられた開口を通って胴型部材内部へと導入され、
ここでシリンダ82により吸着手段90bが少し下降せしめ
られ、下型部材114上に成形用素材が置かれる。
次に、アーム88a,88bを回動させて、吸着手段90bを第
2のプレス部から中間位置に戻す(T14)。尚、上記T13
において吸着手段90aは上記載置台66の上方に位置せし
められ、上記T14において吸着手段90aの中間位置に戻
る。
かくして第2図に示される状態とする。
次に、2つのプレス部28(P1,P2)において、プレス
成形が実行される。
尚、上記胴型部材110内への成形用素材G1の導入時に
は、上軸124はシリンダ122により上方へと引き上げられ
ており、これにより、上記第4図(a)〜(c)に示さ
れる様に、上型部材128が胴型部材110内で上方位置へと
移動しており、これにより上記胴型部材側部の開口111
が型部材内のキャビティと連通していて、ここからキャ
ビティ内に成形用素材G1が導入される。
プレス時には、上記シリンダ122により上軸124が下方
へと移動せしめられ、上型部材128が上記胴型部材110の
開口111をふさぎ、キャビティが閉塞される。そして、
上型部材128が更に下方へと押圧され、またシリンダ104
により下型部材114が上方へと移動せしめられることに
より、キャビティ内の成形用素材がプレス成形され、光
学素子G2が形成される(第4図(d))。
該プレス成形は、ヒータH1,H2,H3により成形用素材を
成形可能な粘度となるまで加熱した上で適宜の時間行
い、キャビティ形状に成形した後に、冷媒流通経路C1,C
2に冷媒を通して、成形済光学素子を冷却する。
しかる後に、上軸124を上昇させ、胴型部材側部の開
口111を開く。
そして、上記プレス部28への成形用素材の導入時とほ
ぼ逆の順序で、移送部26の吸着手段90a,90bを移動さ
せ、第1のプレス部P1及び第2のプレス部P2の成形済光
学素子をそれぞれ吸着して取出し、順次加熱部24の載置
台66上に置き、最後に吸着手段90a,90bを第2図に示さ
れる中間位置に置く(T15〜T19)。
なお、プレス成形の過程で、すなわち、タイミングT
14からT15の過程で、載置台66を加熱するために、シリ
ンダ62の操作で上記載置台66を加熱筒体68内に移動させ
(Te)、適宜の温度に加熱しておき、回動駆動手段92が
中間位置にあるうちに、すなわち、タイミングT15の前
に、上記シリンダ62の操作で、上記載置台66を下降し
(Tf)、成形済素材を受け取れる状態に保持する。これ
は、先述のTa〜Tbの工程と同じである。
プレス成形終了後の成形済素材の取出し工程は、先述
のプレス成形素材の取り込み工程に重ねて実現される。
すなわち、上記吸着手段50が置換室8に後退した後、新
たな成形素材の取り込みが上記タイミングT0〜T6と同様
にして、行われており(T20〜T26)、そのタイミングT
26が上記タイミングT19の後になるように設定されてい
る。そして、上記成形素材の取り込み工程において加熱
部24に導入された吸着手段50が、反転位置から基準位置
に戻る前(T26〜T27)に、吸着手段の空の面(すなわ
ち、下面)に、載置台66上の成形済素材を吸着させるの
である。すなわち、吸着手段50が載置台66上方に到達し
た段階で、上記載置台66を少し上昇させ、該載置台上に
ある成形済光学素子を吸着手段50の下側吸着部により吸
着し、上記載置台66を少し下降させた後に、上記吸着手
段50を反転させ(T27)、次いで上記載置台66を少し上
昇させ、新たに下側となった吸着部に吸着されている成
形用素材を載置台66上に置く。
そして、上記T8〜T9と同様にして、吸着手段50を加熱
部24から置換室8内へと移動させ(T28)た後に、ゲー
トバルブ10を閉じる(T29)。
なお、先述のTc〜Tdと同様に、成形用素材を載置した
載置台66は、T28後に上記シリンダ62により加熱筒体68
内に上昇され(Tg)、適宜の温度まで加熱され、次に、
回転駆動手段92の操作で成形用素材が90a、90bがそれぞ
れ加熱部24に移動され、成形用素材を載置台66から吸着
する前までに、同じく、上記シリンダ62の操作で下限位
置(第1図参照)まで降下され、待機する(Th)。
以下、搬送部26及びプレス部28において、上記T10〜T
19と同様の工程が実行される。
一方、ゲートバルブ12を開き(T30)、更なる新たな
成形用素材を載置した載置台38を上昇させ(T31)、置
換室8内にて吸着手段50の下側吸着部により吸着した後
に、該載置台38を少し下降させ、次に回転シリンダ52に
より搬送軸48を180゜回転させ、吸着手段50を上下反転
させ(T32)、載置台38を少し上昇させ、新たに下側と
なった吸着部に吸着されている成形済光学素子を載置台
38上に置く。次に、該載置台38を置換室8外まで下降さ
せ(T33)、ゲートバルブ12を閉じる(T34)。
以上により、載置台38上に置いた成形用素材がプレス
成形されて、該載置台上に回収される。
以下、同様に繰り返すことにより、連続的にプレス成
形を行うことができる。
上記第5図において、2つのスペーサ128a,114aの厚
みは、次の様にして設定される。即ち、先ず下型部材11
4の転写面が胴型部材110の開口111に対し所定の高さ位
置になる様にスペーサ114aの厚みを設定し、上型部材12
8の転写面と下型部材114の転写面との最近接距離が所定
値となる様にスペーサ128aの厚みを設定する。
従って、多数回の成形後に上型部材の転写面や下型部
材の転写面を修正研摩した場合には、必要に応じてスペ
ーサ128a,114aを上記の様にして設定される厚みのもの
に取り替えることにより、容易に所望厚さの光学素子を
得ることができ、更に型への成形用素材の導入及び型か
らの成形済光学素子の取出しの動作も当初の設定通りス
ムーズに行うことができる。
第6図は、本発明の型の他の実施例を示す図であり、
上記第5図と同様の部分を示すものである。
本実施例は、プレス成形時における胴型部材110に対
する上型部材転写面及び下型部材転写面の位置が上記第
5図と異なり、また胴型部材110が下プレート140に取付
けられており、該下プレートと下型部材114との間にス
ペーサ114aが介在せしめられている。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、1対の成形用型
部材のうちの少なくとも一方に所望厚みのスペーサを着
脱可能に介添えせしめることにより、1対の成形用型部
材のうちの少なくとも一方を修正加工しても胴型部材を
修正加工することなしに、低コストで良好な厚み精度を
維持して光学素子を成形することができる。
以上説明したように、本発明によれば、1対の成形用
型部材のそれぞれにスペーサを着脱自在に介添えさせた
ので、そのスペーサの厚さ調整で、何れの成形用型部材
を修正加工しても、胴型部材を修正加工することなく、
光学素子の成形に際して、その厚さの精度を確保でき、
しかも、オートハンドの使用に際しても、成形用型部材
のレベルが正確に調整でき、正確なアクセスが可能で、
取り出しを確実にでき、また、成形された光学素子を損
傷するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光学素子成形用型を備えた成形装
置の一例の概略構成を示す縦断面模式図であり、第2図
はそのA−B−C−D−E−F断面模式図である。 第3図は上記成形装置の各部の動作タイミングを示す図
である。 第4図(a)〜(d)はいずれも上記成形装置のプレス
部の断面概略図である。 第5図〜第6図はいずれも本発明による光学素子成形用
型の実施例を示す図である。 6:成形室、8:置換室、 10,12:ゲートバルブ、 20:送入取出し手段、 22:搬送手段、24:加熱部、 26:移送部、28:プレス部、 38:載置台、48:搬送軸、 50:吸着手段、66:載置台、 68:加熱筒体、 90a,90b:吸着手段、 106:下軸、110:胴型部材、 114:下型部材、124:上軸、 128:上型部材、 114a,128a:スペーサ、 H,H1〜H3:ヒータ、 C1,C2:冷媒流通経路、 P1,P2:プレス部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスからなる成形用素材を収容して加熱
    下でプレスすることにより1対の光学機能面を有する光
    学素子を成形するための光学素子成形用型において、光
    学素子の光学機能面を形成するための転写面を持つ1対
    の成形用型部材と胴型部材とを含み、上記1対の成形用
    型部材の転写面どうしが対向し且つ近接及び隔離可能な
    ように配置されており、上記1対の成形用型部材のそれ
    ぞれを上記胴型部材に対して間接的に突き当てることに
    より、上記2つの転写面で成形される光学素子の1対の
    光学機能面間の距離を設定するように、両成形用型部材
    に着脱可能にスペーサを介添えさせていることを特徴と
    する、光学素子成形用型。
  2. 【請求項2】ガラスからなる成形用素材を収容して加熱
    下でプレスすることにより1対の光学機能面を有する光
    学素子を成形するため、光学素子の光学機能面を形成す
    るための転写面を持つ1対の成形用型部材と胴型部材と
    を含み、上記1対の成形用型部材の転写面どうしが対向
    し且つ近接及び隔離可能なように配置されており、上記
    1対の成形用型部材のそれぞれを上記胴型部材に対して
    間接的に突き当てることにより、上記2つの転写面で成
    形される光学素子の1対の光学機能面間の距離を設定す
    るように、両成形用型部材に着脱可能に介添えされるス
    ペーサを調整することを特徴とする、光学素子成形用型
    の調整方法。
JP2315965A 1990-11-22 1990-11-22 光学素子成形用型及びその調整方法 Expired - Lifetime JP2669479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2315965A JP2669479B2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 光学素子成形用型及びその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2315965A JP2669479B2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 光学素子成形用型及びその調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04187531A JPH04187531A (ja) 1992-07-06
JP2669479B2 true JP2669479B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=18071719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2315965A Expired - Lifetime JP2669479B2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 光学素子成形用型及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2669479B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3164404B2 (ja) * 1992-02-21 2001-05-08 オリンパス光学工業株式会社 ガラス光学素子の成形装置と成形方法
JP2592932Y2 (ja) * 1992-04-13 1999-03-31 株式会社コパル 光学ガラスのプレス成形金型

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04187531A (ja) 1992-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2669476B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP5021205B2 (ja) モールドプレス成形型及び光学素子の製造方法
JP2669479B2 (ja) 光学素子成形用型及びその調整方法
JPH0431328A (ja) 光学素子成形用型構造及びプレス成形方法
JP2531810B2 (ja) 光学素子製造装置
JP2792611B2 (ja) 光学素子および成形用素材の搬送装置
JP2665018B2 (ja) 成形型の分解・組立装置
JP2531811B2 (ja) 光学素子製造装置
JP2531813B2 (ja) 光学素子製造装置
JP2618523B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2579007B2 (ja) 光学素子製造装置
JP2002012431A5 (ja)
JP4695404B2 (ja) 成形型の組立装置及び光学素子の製造方法
JP2579012B2 (ja) 光学素子製造装置
JP2578518B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2533959B2 (ja) 光学素子成形装置及び光学素子成形方法
JP2771648B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2636083B2 (ja) 光学素子の成形法
JP2747103B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2970790B2 (ja) 光学素子部材の吸着搬送方法
JP2504856B2 (ja) 光学素子の製造装置
JP2612068B2 (ja) 光学素子のプレス成形装置
JP2636116B2 (ja) 吸着フィンガ−の位置決め装置
JPH03187925A (ja) 光学素子製造装置
JPH0753586B2 (ja) 光学素子製造法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 13