JPH0530608B2 - - Google Patents

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JPH0530608B2
JPH0530608B2 JP63123705A JP12370588A JPH0530608B2 JP H0530608 B2 JPH0530608 B2 JP H0530608B2 JP 63123705 A JP63123705 A JP 63123705A JP 12370588 A JP12370588 A JP 12370588A JP H0530608 B2 JPH0530608 B2 JP H0530608B2
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mold
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Tatsuzi Nakagawa
Tatsuo Nishimoto
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Aida Engineering Ltd
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Aida Engineering Ltd
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Publication date
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Priority to AT89107653T priority patent/ATE132796T1/de
Priority to SU894614047A priority patent/RU2070111C1/ru
Priority to AU33800/89A priority patent/AU618801B2/en
Priority to DE68925379T priority patent/DE68925379T2/de
Priority to EP89107653A priority patent/EP0339642B1/en
Priority to KR1019890005634A priority patent/KR970002296B1/ko
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、射出成形用金型に設けられるエジエ
クト装置、およびそのエジエクト方法に関する。
〔従来の技術〕
射出成形用金型の内部にはキヤビテイが設けら
れ、このキヤビテイで成形された成形品は型分割
後にエジエクト手段で突き出される。複数のキヤ
ビテイを有する射出成形用金型では、それぞれの
キヤビテイにエジエクト手段が配置されることに
なる。例えばレンズ成形等のための金型において
は、成形品の突き出しのためのエジエクト手段の
押圧、押圧後の旧位への復帰は弾性体(ばね等)
による付勢、復元作用が利用されている。
さらに、特開昭57−187223号公報にはエジエク
ト手段として、押し出しピンと、この押し出しピ
ンを当てる当り部を射出成形品であるプラスチツ
クレンズの周端部に一体に形成することが示され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらエジエクト手段が複数設けられた
射出用金型では、例えば全てのエジエクト手段を
結合一体化した構造とし、これらのエジエクト手
段を一括して作動させてそれぞれのキヤビテイか
ら成形品を突き出すようにする場合、エジエクト
手段に作用させる個々の弾性体自体に圧力変動が
あること、さらに、キヤビテイ内の成形品成形条
件等のばらつきにより個々に配設された弾性体に
作用する圧力分布が一定にならないため、それぞ
れのエジエクト手段に与える力を均等にできない
という問題点があり、さらに、このため成形品の
中心に突き出し力を作用できなかつたり、さらに
その場合、突き出し時に金型の構成部品間の隙間
に入り込んだ樹脂を確実に分離できなかつたりす
る問題が生ずる。
また、前述の特開昭57−187223号公報に示され
る押し出しピンの当り部を周端部に設けて成形さ
れるプラスチツクレンズでは、成形後にその当り
部を除去するための2次加工が必要となつたり、
金型のインサートの構成が複雑になつたりすると
いう問題が生じる。
本発明はかかる問題点を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、それぞれのキヤビテ
イに設けられたエジエクト手段を期待通りに作動
させることができてキヤビテイからの成形品の突
き出し、突き出し後のエジエクト手段の戻りが所
定通りに行われる射出成形用金型のエジエクト装
置を提供するところにある。また、本発明の目的
は、成形品の端部に押し出しピンを当てる当り部
を設けなくても成形品の突き出しを行なえるよう
になる射出成形金型のエジエクト方法を提供する
ところにある。
〔課題を解決するための手段〕
このため本発明に係る射出成形用金型のエジエ
クト装置は、内部に複数のキヤビテイが形成され
て少なくとも2つに分割自在となつた射出成形用
金型において、前記複数のキヤビテイのそれぞれ
にエジエクト手段を独立して設けたことを特徴と
するものである。
また、この射出成形用金型のエジエクト装置
は、エジエクト手段の戻りを検出するための検出
手段を含んで構成され、この検出手段はエジエク
ト手段毎に設けられている。
本発明に係る射出成形用金型のエジエクト方法
は、金型の内部のキヤビテイで成形品を成形し、
この後に型分割し、成形品の成形用インサートを
金型のパーテイングラインと直角方向に移動させ
て成形品の突き出しを行う。
以上のエジエクト装置、エジエクト方法はレン
ズ成形用金型に適用できるものであり、レンズ成
形用金型においてはインサートはレンズ成形する
ためのインサートが使用される。
〔作用〕
本発明に係るエジエクト装置では、それぞれの
キヤビテイに設けられたエジエクト手段は独立し
ているため、前述した弾性体の圧力変動やキヤビ
テイ内の成形品成形条件のばらつきがあつてもこ
れによる影響は受けず、エジエクト手段は所定通
りの成形品突き出し、突き出し後の戻り作動を行
う。
またそれぞれのエジエクト手段の戻りは検出手
段で検出されるため、全ての検出手段がエジエク
ト手段の戻りを検出した検出信号により射出成形
機を駆動制御するコントローラのインターロツク
を解除して次の射出成形作業を行なえるようにな
り、これによればエジエクト手段の戻り不良によ
るエジエクト手段の破損、成形品の不良発生を防
止できる。
また本発明に係るエジエクト方法では、成形品
の成形用インサートの移動により成形品の突き出
しを行うため、成形品の端部に押し出しピン等の
押し出し部材の当り部を設けることは必要でな
く、従つてこの当り部を除去する2次加工を省略
でき、またインサートの構成も簡単になる。
〔実施例〕
図面は本発明の実施例に係る装置が適用された
射出成形用金型を示し、この射出成形用金型は
PMMA(ポリメチルメタクリレート)やPC(ポリ
カーボネート)等の熱可塑性樹脂を溶融樹脂とし
てレンズ成形をすることができるものである。な
お、ここでいう金型とは、金属だけではなくガラ
ス、セラミツク等の他の材料によつて作られた全
ての型を含むものである。
また本実施例に係る射出成形用金型は、第1図
の通り、上型1と下型2との間に2個のキヤビテ
イ3が形成されたレンズ2個取り用のものであ
り、上型1と下型2は水平なパーテイングライン
PLにおいて型分割する。上型1の型本体4はイ
ンサートガイド部材5、型板6、型板7からな
り、また下型2の型本体8はインサートガイド部
材9、型板10からなる。上型1と下型2のイン
サート11,12は垂直に配置された円筒形のイ
ンサートガイド部材5,9の内部のインサート嵌
合部13,14に摺動自在に配置され、これらの
インサート11,12はパーテイングラインPL
と直角方向に移動可能である。
下型2は固定型であり、下型2の型本体8は型
取付部材15に固設されている。可動型である上
型1の型本体4は上部材16Aと下部材16Bか
らなる型取付部材16に第2図で示すボルト17
で連結され、型本体4と型取付部材16との間に
ボルト17の外周に配置された皿ばね17Aが介
入されている。本実施例に係る射出成形用金型の
型締め装置は直圧式であるため、型取付部材16
には図示しない型締めシリンダの下向き型締め力
が直接的に作用するようになつている。また、本
実施例に係る射出成形用金型は射出圧縮成形用の
ものとなつているため、第2図の通り上型1の型
本体4と型取付部材16との間には隙間Sが設け
られるようになつており、上型1の型本体4と型
取付部材16はガイドピン18でガイドされなが
ら隙間S分だけ上下に開閉するようになつてい
る。従つてこの射出成形用金型は合計3つに型分
割されるものとなつている。下型2の型本体8の
型取付部材15の下方には図示しないシリンダが
配置され、このシリンダにより型取付部材16が
型締めシリンダの型締め力に抗して押し上げられ
ることにより、隙間Sが形成されるようになつて
いる。
第1図の通り型取付部材16には油圧シリンダ
19が下向きに設けられ、このシリンダ19のピ
ストン20のピストンロツド21はシリンダ19
の下面に固設されたバツクインサート22を貫通
し、その下端にT字クランプ部材23が取り付け
られる。このT字クランプ部材23は前記インサ
ート11に形成されたT字溝24に係合可能であ
る。第4図の通りこのT字溝24の一方の端部は
インサート11の外周面に開口した開口端部24
Aとなつており、この開口端部24AからT字ク
ランプ部材23をT字溝24に係合できる。この
係合を行つた後、油圧シリンダ19に油を給排し
てピストンロツド21を上下動させることによ
り、上型1、下型2の型分割時にインサート11
を前記型本体4のインサート嵌合部13に挿抜さ
せることができ、T字溝24が形成されたインサ
ート11の上端面がバツクインサート22の下面
に当接することにより、インサート11はクラン
プ状態となる。
以上のように油圧シリンダ19、ピストン20
のピストンロツド21、バツクインサート22、
T字クランプ部材23、T字溝24により、イン
サート11をクランプするための上型インサート
クランプ手段25が構成され、このうち、油圧シ
リンダ19、ピストン20のピストンロツド21
は、インサート11をパーテイングラインPLと
直角方向に移動させてインサート嵌合部13に挿
抜させる上型インサート移動手段25Aを構成し
ており、また、バツクインサート22はインサー
ト11の上端面が当接してインサート11を受け
るためインサート受け部材となつている。
下型2のインサート12にも以上と同様な構造
のものが設けられ、型取付部材15には油圧シリ
ンダ26が上向きに固設され、このシリンダ26
のピストン27のピストンロツド28は型取付部
材15を貫通し、その上端にT字クランプ部材2
9が取り付けられ、このT字クランプ部材29は
インサート12の下端面に形成されたT字溝30
に係合する。これらの油圧シリンダ26、ピスト
ン27のピストンロツド28、T字クランプ部材
29、T字溝30、型取付部材15により、下型
インサートクランプ手段31が構成され、このう
ち、油圧シリンダ26、ピストン27のピストン
ロツド28は、インサート12をパーテイングラ
インPLと直角方向に移動させてインサート嵌合
部14に挿抜させる下型インサート移動手段31
Aを構成し、また型取付部材15はインサート1
2の下端面が当接してインサート12を受けるイ
ンサート受け部材となつている。
以上において油圧シリンダ19にはこのシリン
ダ19内の油が漏れてインサート11に達するの
を防止する必要なシール構造が設けられ、またイ
ンサート11,12の上下の厚さ寸法は、インサ
ート11,12が所定温度ま昇温されてもT字溝
24,30のためにインサート11,12に非対
称の熱歪みが発生することがないものに設定され
る。
前記油圧シリンダ19は型取付部材16に上下
摺動自在に配置され、この油圧シリンダ19の上
端にはエジエクト用の受圧部材32が固設され、
型取付部材16に形成された孔33から図示しな
いエジエクトロツドが挿入されて受圧部材32が
押し下げられることにより、油圧シリンダ19、
バツクインサート22、インサート11も押し下
げられ、前記キヤビテイ3で成形されたレンズが
上型1、下型2の型分割時に突き出されるように
なつている。
従つて、エジエクトロツド、受圧部材32、油
圧シリンダ19、バツクインサート22、インサ
ート11、さらにはインサート11をバツクイン
サート22に固定するためのピストン20のピス
トンロツド21、T字クランプ部材23、T字溝
24によりエジエクト手段34が構成され、油圧
シリンダ19、バツクインサート22、ピストン
20のピストンロツド21、T字クランプ部材2
3、T字溝24は前記上型インサートクランプ手
段25の構成部品になつているとともにこのエジ
エクト手段34の構成部品にもなつており、ピス
トンロツド21が両手段25,34の内部中心に
組み込まれた構造になつている。
以上のエジエクト手段34は前記2個のキヤビ
テイ3のそれぞれについて設けられ、これらのエ
ジエクト手段34の構造は同じであり、また互い
に独立した構成となつている。
第1図の通り射出成形用金型の中央部にもエジ
エクトピン35が上下摺動自在に配置され、この
エジエクトピン35の上端に固設された受圧部材
36が型取付部材16の孔37から挿入されるエ
ジエクトロツドで押し下げられることにより、エ
ジエクトピン35の押し下げが行われる。
第2図、第3図の通り以上の受圧部材32,3
6にはエジエクトリターンピン38,39の外周
に巻回されたばね40,41のばね力が作用し、
従つてエジエクトロツドが上昇すれば受圧部材3
2,36等も上昇して旧位に復帰するようになつ
ている。
第2図の通り前記型取付部材16には筒状ケー
ス60が固設され、このケース60の内部に挿入
された検出ロツド61はガイド部材62でガイド
されながら水平方向に摺動自在となつている。ま
た、検出ロツド61はばね63によつて前記エジ
エクト手段34の受圧部材32側に常時付勢さ
れ、検出ロツド61の先端61Aが受圧部材32
の側面に形成されたガイド傾斜面32Aに当接す
る。受圧部材32が下降したときには、ケース6
0の突起部60Aに検出ロツド61の係止部61
Bが係止されて検出ロツド61の前進は阻止され
る。
検出ロツド61の後方には検出器64が図示し
ないブラケツトで型取付部材16に取り付けられ
て配置され、この検出器64はリミツトスイツチ
である。リミツトスイツチの代わりに近接スイツ
チ等を使用してもよい。エジエクト手段34がキ
ヤビテイ3で成形されたレンズを突き出した後に
前記ばね40で上昇復帰したときに、検出器64
は受圧部材32のガイド傾斜面32Aで後退せし
められた検出ロツド61により作動する。
以上のケース60、検出ロツド61、ガイド部
材62、ばね63、検出器64によりエジエクト
手段34の戻りを検出するための検出手段65が
構成され、この検出手段65は2個のキヤビテイ
3のそれぞれに配置されたエジエクト手段34毎
に設けられている。
第7図は検出手段65の検出器64以降の制御
ブロツク図を示し、2個の検出器64からの信号
は信号処理装置66に送られる。この信号処理装
置66は例えばAND回路やそれ以外の論理回路
で構成され、それぞれのエジエクト手段34の戻
りを検出した2個の検出器64からの信号が入力
すると、信号処理装置66はコントローラ67に
信号を出力する。
このコントローラ67は射出成形機68をプロ
グラムに従つて駆動制御するものである。またこ
のコントローラ67による射出成形機68の駆動
制御はコントローラ67に所定の信号が入力する
までインターロツクされるようになつている。こ
こで所定の信号とは、射出成形用金型が次の射出
成形作業を行える状態になつたことを示す信号で
あり、その信号のうちの1つが信号処理装置66
からの信号であり、他の信号は例えば前記油圧シ
リンダ19,26に油圧を供給する油圧回路から
の油圧の大きさに関する信号である。
第7図では信号処理装置66とコントローラ6
7は別になつているが、コントローラ67の一部
として信号処理装置66を設けることも勿論可能
である。
第2図にも示されている通りインサート11,
12は大径部11A,12A,小径部11B,1
2Bを有する段付き状となつており、かつ、これ
らの大径部11A,12Aと小径部11B,12
Bとの間はガイドテーパ面11C,12Cとなつ
ており、このようにインサート11,12の全周
側面に設けられたガイドテーパ面11C,12C
は、インサート11,12が前記インサート嵌合
部13,14に嵌合されるとき、嵌合方向に向か
つて先細り状テーパ面となるように傾いている。
本実施例に係る射出成形用金型は前述の通りレン
ズ成形用のためのものであるため、インサート1
1,12、インサート嵌合部13,14は共に丸
型に形成され、また、インサート嵌合部13,1
4の直径寸法はインサート11,12の大径部1
1A,12Aよりも微小量(例えば数十〓m程
度)だけ大きめに設定され、従つてインサート嵌
合部13,14はインサート11,12と適合し
た形状、寸法に形成されている。
第6図の通りインサート11の上端面には流通
溝42がC字状に形成され、この流通溝42は、
例えば蒸気、水、空気等の温調流体を流通させて
例えば成形前、成形中、さらには成形後にインサ
ート11の温度を所定値とするための温調流体流
通溝であり、前記バツクインサート22の内部に
はこの流通溝42に温調流体を流入出させる通路
43,44が設けられている。
前述の通りインサート11の上端面がバツクイ
ンサート22に当接したとき、バツクインサート
22の下面に開口している通路43の流入口43
A、通路44の流出口44Aと流通溝42の両端
部42A,42Bとが一致するようになつてお
り、この一致を行わせるための位置決め部材45
がバツクインサート22の下面に固設されてい
る。この位置決め部材45は前記T字溝24の前
記開口端部24Aに近い部分、すなわち前記T字
クランプ部材23との係合位置から外れた部分に
挿入されてインサート11を位置決めするように
なつている。具体的には、位置決め部材45の下
部はインサート11に向かつて先細り状となつた
円錐状テーパ面45Aとなつており、位置決め部
材45が挿入されるT字溝24の部分には位置決
め部材45に向かつて拡開した傾斜面24Bが形
成されている。
位置決め部材45には下面から突出した状態で
熱電対による温度センサ46が取り付けられ、第
4図の通りT字溝24の底面にはこの温度センサ
46を挿入するための小径穴47が設けられてい
る。温度センサ46はインサート11の成形面近
くの温度を検出するためのものである。
インサート12についても以上と同様の構造の
ものが設けられ、すなわち、第2図の通りインサ
ート12の下端面には温調流体流通路48が形成
され、インサート12の下端面が型取付部材15
に当接したとき、流通溝48の両端部と型取付部
材15の内部に設けられている図示しない温調流
体通路の流入口とを一致させるための位置決め部
材49が型取付部材15に固設され、この位置決
め部材49にはテーパ面49Aが、またT字溝3
0には傾斜面30Bがそれぞれ設けられている。
位置決め部材49には温度センサ50が取り付け
られ、T字溝30の底面には温度センサ50を挿
入するための小径穴51が設けられている。
第1図の通り上型1、下型2の型本体4,8の
内部にも温調流体流通通路52,53,54,5
5が設けられ、これらの型本体4,8の温度を所
定値とするようになつている。
以上において、レンズは曲率の異なるものが多
数成形されるため、上下で一対をなすインサート
11,12は異なる曲率のレンズ成形面を有する
ものが多数用意される。
次に作用について述べる。
インサート11,12の交換が行われるときに
は、型取付部材16を含む上型1は上昇して上型
1と下型2はパーテイングラインPLから型分割
しており、また油圧シリンダ19のピストンロツ
ド21は下降し、油圧シリンダ26のピストンロ
ツド28は上昇し、これらのピストンロツド2
1,28の先端に取り付けられたT字クランプ部
材23,29はインサート嵌合部13,14から
突出している。新たに上型1、下型2の型本体
4,8に装着されるインサート11,12は図示
ないロボツトのアームで保持されて第2図中左か
ら右へ水平に移送され、これによりT字クランプ
部材23,29はインサート11,12のT字溝
24,30にこれらのT字溝24,30の開口端
部から係合し始め、インサート11,12の中央
部まで達しているT字溝24,30の終端部と係
合する。この状態が第8図で示されている。
この後、油圧シリンダ19のピストンロツド2
1を上昇させてインサート11を引き上げ、また
油圧シリンダ26のピストンロツド28を下降さ
せてインサート12を引き下げる。これによりイ
ンサート11,12はインサート11,12と適
合した形状、寸法のインサート嵌合部13,14
に嵌合されることになるが、インサート11,1
2の側面には前述の通り嵌合方向に向かつて先細
り状となつたガイドテーパ面11C,12Cが設
けられているため、これらのガイドテーパ面11
C,12Cのガイド作用によりインサート11,
12はインサート嵌合部13,14に無理なく円
滑に挿入されることになる。
このようにインサート11,12はパーテイン
グラインPLと直角方向に移動せしめることによ
り、インサート11,12はインサート11,1
2と適合した形状、寸法のインサート嵌合部1
3,14に挿入されることになり、この挿入完了
後、インサート11,12はインサート嵌合部1
3,14に対して正確な位置決め状態で配置さ
れ、インサート11,12は上型、下型2の型本
体4,8に所定の位置決め精度で装着される。
また、インサート11,12がインサート嵌合
部13,14に挿入し始めた後、前記位置決め部
材45,49のテーパ面45A,49AがT字溝
24,30の傾斜面24B,30Bに係合するた
め、インサート11,12はこれらのテーパ面4
5A,49A、傾斜面24B,30Bのガイド作
用により円周方向に位置決めされ、従つてインサ
ート11の上端面がバツクインサート22に当接
してインサート11がクランプされたとき、イン
サート11の第6図で示す流通溝42の両端部4
2A,42Bは前記流入口43A、流出口44A
と正確に一致する。インサート12の下端面が型
取付部材15に当接してインサート12がクラン
プされたときも、以上と同様に流通溝48の両端
部と図示しない流入口、流出口とが一致する。こ
のときには前記温度センサ46,50は前記小径
穴47,51に挿入されている。
なお、インサート11,12の直径方向の位置
決めは、前述の通りT字クランプ部材23,29
がT字溝24,30の終端部に係合したときに行
われている。
次いで前記型締めシリンダにより上型1を下降
させ、第2図で示すガイドピン18および位置決
めピン56で位置合せしながら上型1と下型2を
型締めし、前記隙間Sもなくす。この後、スプル
ーブツシユ57に接続した射出成形機のノズルか
ら溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂をスプルー5
8、ランナ59を流通させて前記キヤビテイ3に
充填する。このときには前記図示しないシリンダ
により型取付部材16を型締めシリンダの型締め
力に抗して隙間S分だけ上昇させ、これによりキ
ヤビテイ3の上下寸法を大きくしておく。また、
上型1、下型2の温度を流通溝42,48、およ
び前記流通通路52,53,54,55に流通さ
せた温調流体で必要温度としておき、インサート
11,12の成形面近くの温度を温度センサ4
6,50で検出する。
キヤビテイ3内の溶融樹脂は次第に固化し、こ
の固化は型締めシリンダの型締め力によるインサ
ート11の加圧力を溶融樹脂が受けながら行わ
れ、固化に伴う溶融樹脂の収縮にインサート11
は追従し、圧縮代分だけインサート11は下降す
る。
キヤビテイ3内で溶融樹脂が固化した後、型締
めシリンダで型取付部材16を含む上型1を上昇
させて上型1と下型2を型分割するとともに、前
記孔33,37から挿入したエジエクトロツドで
受圧部材32,36を押し下げることにより、ピ
ストンロツド21を含む油圧シリンダ19、バツ
クインサート22、インサート11、さらにはエ
ジエクトピン35を下降させ、インサート11、
エジエクトピン35により成形品をキヤビテイ3
から突き出す。
このようにして前記エジエクト手段34による
キヤビテイ3からの成形品の突き出しが行われ、
この突き出しの際、2個のキヤビテイ3のそれぞ
れに設けられたエジエクト手段34は独立した構
成となつていて個別作動せしめられるため、それ
ぞれのキヤビテイ3内のレンズ成形条件等にばら
つきがあつてもこれの影響を受けることはなく、
また成形されたそれぞれのレンズには突き出し力
がレンズ中心部から偏つた状態で作用せず、すな
わち、レンズの中心部に正確に突き出し力を作用
させることができ、またインサート11とインサ
ート嵌合部13との間の僅かな隙間に入り込んだ
樹脂を確実に切断しながらレンズの突き出しを行
える。
また、レンズの突き出しはレンズ成形用インサ
ート11の移動により行われるため、レンズの周
端部に押し出しピン等の押し出し部材を当てる当
り部を設ける必要はなく、またレンズに傷がつく
のを防止しながら突出しを行なえる。
エジエクトロツドによる受圧部材32,36の
押し下げを解除すれば、エジエクト手段34、エ
ジエクトピン35は前記ばね40,41で旧位に
戻り、この戻りもそれぞれのエジエクト手段34
毎に個別に行われ、エジエクト手段34のこの戻
りが行われるに伴つて前記検出手段65の検出ロ
ツド61は第2図図示の通り受圧部材32のガイ
ド傾斜面32Aで後退することになり、これによ
り検出器64が作動する。
それぞれのエジエクト手段34に設けられてい
る検出器64が以上のように作動して検出器64
からの信号が信号処理装置66に入力すると、信
号処理装置66からの信号およびこれ以外の前記
所定の信号のコントローラ67への入力により、
前述したキヤビテイ3への溶融樹脂の充填後行わ
れていた前記射出成形機68のコントローラ67
のインターロツクは解除され、このインターロツ
クの解除により上型1と下型2は次の射出成形作
業のために型締めシリンダで型締めされるととも
に、射出成形機68のノズルが前記スプルーブツ
シユ57に接続されて行われる次の射出成形作業
が始まる。
このようにそれぞれのエジエクト手段34が独
立した構成となつていても、全てのエジエクト手
段34の戻りがそれぞれの検出手段65により確
認されてから次の射出成形作業が開始されるた
め、射出成形作業を開始するために型締めしても
エジエクト手段34の戻り不良によるエジエクト
手段34の破損を防止でき、また成形品の不良発
生も防止できる。
以上の射出成形を繰り返し、必要個数のレンズ
を成形した後、次のレンズを成形するためにイン
サート11,12を交換する場合には、上型1、
下型2を型分割した後、油圧シリンダ19のピス
トンロツド21を下降させ、油圧シリンダ26の
ピストンロツド28を上昇させ、これにより使用
済みのインサート11,12をインサート嵌合部
13,14から突出させる。この後、ロボツトの
アームでインサート11,12を保持し、インサ
ート11,12を第2図中右から左に水平に移動
させることによりT字溝24,30からT字クラ
ンプ部材23,29は外れ、インサート11,1
2の取り外しが行われる。新たなインサート1
1,12をロボツトアームで保持して第2図左か
ら右に水平に移動させることにより、前述と同様
にこのインサート11,12のT字溝24,30
にT字クランプ部材23,29が係合する。
以上の実施例では検出手段65は検出ロツド6
1や検出器64等によつて構成されていたが、こ
の検出手段65の構成はこれに限らず任意であ
り、要すれば検出手段はエジエクト手段34の戻
りを検出できるものであればよく、またエジエク
ト手段の構成も任意である。
また以上の実施例の金型は射出圧縮成形用のも
のであつたが、本発明は圧縮代が設けられない通
常の射出成形用の金型にも適用できる。また本発
明はレンズ成形用の金型以外のものにも適用で
き、さらにインサートが上型、下型のいずれかだ
けに設けられている場合にも適用でき、さらにま
た本発明はパーテイングラインが垂直方向となつ
ている金型にも適用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、それぞれのキヤビテイにエジ
エクト手段を独立した構成で設けたため、エジエ
クト手段による成形品の突き出し、突き出し後の
エジエクト手段の戻りを所定通りに行わせること
ができ、またそれぞれのエジエクト手段に戻り検
出用の検出手段を設けたため、全てのエジエクト
手段の戻りを確認してから次の射出成形作業を行
えるようになり、エジエクト手段の戻り不良によ
るエジエクト手段の破損、成形品の不良発生を防
止できる。また本発明によれば、成形品の成形用
インサートを移動させて成形品の突き出しを行う
ため、成形品に押し出しピン等の押し出し部材を
当てる当り部を設ける必要がなく、従つて、この
当り部を取り除く2次作業を省略でき、またイン
サートの構成を簡単化できるようにもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は射出成形用金型の正断面図、第2図は
第1図の−線断面図、第3図は第1図の−
線断面図、第4図はインサートの断面図、第5
図は第4図の−線断面図、第6図はインサー
トと位置決め部材との位置関係を示す斜視図、第
7図は検出手段以降の制御ブロツク図、第8図は
型分割時を示す一部断面図である。 1……上型、2……下型、3……キヤビテイ、
4,8……型本体、11,12……インサート、
13,14……インサート嵌合部、25,31…
…インサートクランプ手段、34……エジエクト
手段、61……検出ロツド、64……検出器、6
5……検出手段、66……信号処理装置、67…
…コントローラ、68……射出成形機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部に複数のキヤビテイが形成されて少なく
    とも2つに分割自在となつた射出成形用金型にお
    いて、前記複数のキヤビテイのそれぞれにエジエ
    クト手段を独立して設け、かつ、これらのエジエ
    クト手段毎にエジエクト手段の戻りを検出する検
    出手段を設けたことを特徴とする射出成形用金型
    のエジエクト装置。 2 射出成形用金型の内部のキヤビテイで成形品
    を成形し、この後に型分割し、前記成形品の成形
    用インサートを前記金型のパーテイングラインと
    直角方向に移動させて前記成形品を突き出すこと
    を特徴とする射出成形用金型のエジエクト方法。 3 請求項1,2のいずれかにおいて、前記射出
    成形用金型はレンズ成形のためのものであること
    を特徴とする射出成形用金型のエジエクト装置、
    またはエジエクト方法。
JP63123705A 1988-04-20 1988-05-20 射出成形用金型のエジェクト装置およびそのエジェクト方法 Granted JPH01291915A (ja)

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