JPH05305492A - 溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方法 - Google Patents
溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方法Info
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- JPH05305492A JPH05305492A JP10678292A JP10678292A JPH05305492A JP H05305492 A JPH05305492 A JP H05305492A JP 10678292 A JP10678292 A JP 10678292A JP 10678292 A JP10678292 A JP 10678292A JP H05305492 A JPH05305492 A JP H05305492A
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- Japan
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- filler metal
- brazing filler
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Abstract
(57)【要約】
【目的】溶射法によってろう材層を被覆形成するろう材
被覆アルミニウム材の製造方法において、アルミニウム
材とろう材層との密着性を改善するとともに、溶射中の
ろう材の酸化を防止して良好なろう付を可能とする。 【構成】Ａｌ、Ｓｉ及び不可避不純物を含み、ＡｌとＳ
ｉとが重量比で９０：１０〜７０：３０である金属粉末
を用い、この金属粉末とフッ化物系フラックスとを重量
比で９９：１〜７０：３０の範囲に混合し、この混合粉
末を溶射する。フラックスの作用により、溶融金属粒子
がアルミニウム材表面に十分に濡れ拡がってアルミニウ
ム材とろう材層との強固な密着性が確保される。かつ、
溶射中のＡｌ、Ｓｉの酸化が抑制され、ろう材組成の変
化が抑制される。
被覆アルミニウム材の製造方法において、アルミニウム
材とろう材層との密着性を改善するとともに、溶射中の
ろう材の酸化を防止して良好なろう付を可能とする。 【構成】Ａｌ、Ｓｉ及び不可避不純物を含み、ＡｌとＳ
ｉとが重量比で９０：１０〜７０：３０である金属粉末
を用い、この金属粉末とフッ化物系フラックスとを重量
比で９９：１〜７０：３０の範囲に混合し、この混合粉
末を溶射する。フラックスの作用により、溶融金属粒子
がアルミニウム材表面に十分に濡れ拡がってアルミニウ
ム材とろう材層との強固な密着性が確保される。かつ、
溶射中のＡｌ、Ｓｉの酸化が抑制され、ろう材組成の変
化が抑制される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム材のろ
う付に用いられるろう材被覆アルミニウム材の製造方
法、特に溶射法を用いて行うろう材被覆アルミニウム材
の製造方法に関する。
う付に用いられるろう材被覆アルミニウム材の製造方
法、特に溶射法を用いて行うろう材被覆アルミニウム材
の製造方法に関する。
【０００２】なお、この明細書において、アルミニウム
の語はアルミニウム合金を含む意味で用いる。
の語はアルミニウム合金を含む意味で用いる。
【０００３】
【従来の技術および課題】アルミニウム材をろう付する
場合、接合簡易性等の面から、アルミニウム材表面の全
部または一部にろう材層を被覆したものを用いることが
従来より行われている。
場合、接合簡易性等の面から、アルミニウム材表面の全
部または一部にろう材層を被覆したものを用いることが
従来より行われている。
【０００４】そして、かかるろう材層被覆アルミニウム
材の製造方法として、Ａｌ−Ｓｉ合金の粉末や線材をア
ルミニウム材表面に溶射する方法が知られている。
材の製造方法として、Ａｌ−Ｓｉ合金の粉末や線材をア
ルミニウム材表面に溶射する方法が知られている。
【０００５】しかしながら、溶射によってろう材層を形
成した場合、アルミニウム材とろう材溶射層との密着性
が該して良くないことから、ろう付加熱の途中にろう材
層の剥がれを生じて十分なろう付ができないことがあっ
た。しかも、溶射中の酸化によってろう材の組成が変化
しろう付が困難となる場合もあった。
成した場合、アルミニウム材とろう材溶射層との密着性
が該して良くないことから、ろう付加熱の途中にろう材
層の剥がれを生じて十分なろう付ができないことがあっ
た。しかも、溶射中の酸化によってろう材の組成が変化
しろう付が困難となる場合もあった。
【０００６】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、溶射法によってろう材層を被覆形
成するものでありながら、アルミニウム材とろう材層と
の密着性を改善するとともに、溶射中のろう材の酸化を
防止して良好なろう付を可能とすることを目的とする。
されたものであって、溶射法によってろう材層を被覆形
成するものでありながら、アルミニウム材とろう材層と
の密着性を改善するとともに、溶射中のろう材の酸化を
防止して良好なろう付を可能とすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者は種々実験と研究を重ねた結果、ろう材を構
成するＡｌ、Ｓｉを含む金属粉末とフッ化物系フラック
スとを混合した混合粉末を溶射することで、所期する効
果が得られることを知見し、かかる知見に基いてこの発
明を完成し得たものである。
に、発明者は種々実験と研究を重ねた結果、ろう材を構
成するＡｌ、Ｓｉを含む金属粉末とフッ化物系フラック
スとを混合した混合粉末を溶射することで、所期する効
果が得られることを知見し、かかる知見に基いてこの発
明を完成し得たものである。
【０００８】即ちこの発明は、Ａｌ、Ｓｉ及び不可避不
純物を含み、ＡｌとＳｉとが重量比で９０：１０〜７
０：３０である金属粉末を用い、この金属粉末とフッ化
物系フラックスとを重量比で９９：１〜７０：３０の範
囲に混合した混合粉末をアルミニウム材の表面に溶射す
ることを特徴とする、溶射法によるろう材被覆アルミニ
ウム材の製造方法を要旨とするものである。
純物を含み、ＡｌとＳｉとが重量比で９０：１０〜７
０：３０である金属粉末を用い、この金属粉末とフッ化
物系フラックスとを重量比で９９：１〜７０：３０の範
囲に混合した混合粉末をアルミニウム材の表面に溶射す
ることを特徴とする、溶射法によるろう材被覆アルミニ
ウム材の製造方法を要旨とするものである。
【０００９】上記において、Ａｌ、Ｓｉ及び不可避不純
物を含む金属粉末は、アルミニウム接合用のろう材とし
て機能するものである。而して、Ｓｉは溶射時に酸化減
少するため溶射後のろう材層に含まれるＳｉ量は溶射前
に較べてかなり少ないものとなる。このため、減少量を
見込んでＳｉ量を設定しておく必要があるが、ＡｌとＳ
ｉとが重量比で９９：１０を下回ってＳｉが少ない場
合、換言すればＡｌとＳｉの合計含有量に対してＳｉ含
有量が１０wt％未満の場合には、溶射後におけるろう材
層中のＳｉが少なすぎるものとなって液相線温度が高く
なりその後のろう付が困難となる。一方、ＡｌとＳｉと
が重量比で７０：３０を上回ってＳｉが多い場合、換言
すればＡｌとＳｉの合計含有量に対してＳｉ含有量が３
０wt％を越える場合には、溶射後におけるろう材層中の
Ｓｉが多すぎるものとなって、やはりろう付不良を招
く。特に好ましくは、ＡｌとＳｉとは重量比で８７：１
３〜７５：２５の範囲に含有されるのが良い。
物を含む金属粉末は、アルミニウム接合用のろう材とし
て機能するものである。而して、Ｓｉは溶射時に酸化減
少するため溶射後のろう材層に含まれるＳｉ量は溶射前
に較べてかなり少ないものとなる。このため、減少量を
見込んでＳｉ量を設定しておく必要があるが、ＡｌとＳ
ｉとが重量比で９９：１０を下回ってＳｉが少ない場
合、換言すればＡｌとＳｉの合計含有量に対してＳｉ含
有量が１０wt％未満の場合には、溶射後におけるろう材
層中のＳｉが少なすぎるものとなって液相線温度が高く
なりその後のろう付が困難となる。一方、ＡｌとＳｉと
が重量比で７０：３０を上回ってＳｉが多い場合、換言
すればＡｌとＳｉの合計含有量に対してＳｉ含有量が３
０wt％を越える場合には、溶射後におけるろう材層中の
Ｓｉが多すぎるものとなって、やはりろう付不良を招
く。特に好ましくは、ＡｌとＳｉとは重量比で８７：１
３〜７５：２５の範囲に含有されるのが良い。
【００１０】また、金属粉末にはＳｉのほかにろう材の
強度向上のためにＣｕを含有せしめても良い。Ｃｕの含
有量は金属粉末全体の０．０５〜５wt％程度とするのが
良い。
強度向上のためにＣｕを含有せしめても良い。Ｃｕの含
有量は金属粉末全体の０．０５〜５wt％程度とするのが
良い。
【００１１】上記のような金属粉末は、必ずしも各元素
の単体粉末として用意しなければならないものではな
く、Ａｌ−Ｓｉ系合金等の粉末を用いても良い。
の単体粉末として用意しなければならないものではな
く、Ａｌ−Ｓｉ系合金等の粉末を用いても良い。
【００１２】金属粉末と混合されるフッ化物系フラック
スは、溶射時にアルミニウム材表面に対する溶融金属粒
子の濡れ性を増大し結果的にアルミニウム材とろう材溶
射層との密着性を向上させる役割を果たす。かつまた、
Ａｌ、Ｓｉの酸化を抑制してろう材組成の変化に起因す
るろう付不良を防止する役割をも果たす。しかし、フラ
ックス量が金属粉末に対して重量比で９９：１よりも少
ない場合即ち１wt％未満である場合には上記効果に乏し
いものとなる。一方、フラックス量が重量比で７０：３
０よりも多すぎても即ち３０wt％を越えても上記効果が
飽和するのみならず、金属粉末の絶対量が少なすぎるも
のとなってろう材被覆効率が悪くなる。従って、金属粉
末とフッ化物系フラックスの混合比率は重量比で９９：
１〜７０：３０に設定されなければならない。特に好ま
しい混合比率は重量比で９５：５〜７５：２５である。
なお、フッ化物系フラックスの種類は特に限定されるも
のではなく、例えばフッ化カリウム（ＫＦ）とフッ化ア
ルミニウム（ＡｌＦ3 ）とを４５．８〜５４．２の共晶
組成ないしはそれに近い組成範囲に含んで実質的に錯体
化された錯体混合物、ＫＡｌＦ4 、Ｋ2 ＡｌＦ5 、Ｋ3
ＡｌＦ6 等の錯体化物を用いれば良い。また、混合に際
し、金属粉末とフラックス粉末はその均一混合を図るべ
くＡｌ粉末は平均粒径４４μｍ程度に、Ｓｉ粉末は平均
粒径５μｍ程度に、フラックス粉末は平均粒径３０μｍ
程度にそれぞれ微粉砕しておくのが好ましい。
スは、溶射時にアルミニウム材表面に対する溶融金属粒
子の濡れ性を増大し結果的にアルミニウム材とろう材溶
射層との密着性を向上させる役割を果たす。かつまた、
Ａｌ、Ｓｉの酸化を抑制してろう材組成の変化に起因す
るろう付不良を防止する役割をも果たす。しかし、フラ
ックス量が金属粉末に対して重量比で９９：１よりも少
ない場合即ち１wt％未満である場合には上記効果に乏し
いものとなる。一方、フラックス量が重量比で７０：３
０よりも多すぎても即ち３０wt％を越えても上記効果が
飽和するのみならず、金属粉末の絶対量が少なすぎるも
のとなってろう材被覆効率が悪くなる。従って、金属粉
末とフッ化物系フラックスの混合比率は重量比で９９：
１〜７０：３０に設定されなければならない。特に好ま
しい混合比率は重量比で９５：５〜７５：２５である。
なお、フッ化物系フラックスの種類は特に限定されるも
のではなく、例えばフッ化カリウム（ＫＦ）とフッ化ア
ルミニウム（ＡｌＦ3 ）とを４５．８〜５４．２の共晶
組成ないしはそれに近い組成範囲に含んで実質的に錯体
化された錯体混合物、ＫＡｌＦ4 、Ｋ2 ＡｌＦ5 、Ｋ3
ＡｌＦ6 等の錯体化物を用いれば良い。また、混合に際
し、金属粉末とフラックス粉末はその均一混合を図るべ
くＡｌ粉末は平均粒径４４μｍ程度に、Ｓｉ粉末は平均
粒径５μｍ程度に、フラックス粉末は平均粒径３０μｍ
程度にそれぞれ微粉砕しておくのが好ましい。
【００１３】上記により、金属粉末とフッ化物系フラッ
クス粉末を均一に混合した混合粉末は、次いでこれをア
ルミニウム材の表面に溶射する。溶射法は粉末式のガス
溶射等のごとき従来から用いられている方法に従えば良
い。この溶射により、混合粉末の溶融微粒子がアルミニ
ウム材表面に吹き付けられ付着するが、混合粉末中に含
まれているフラックスの作用により溶融微粒子が十分に
濡れ拡がって、強固な接合状態に被覆される。また、同
じくフラックスの作用により、Ａｌ、Ｓｉの酸化が抑制
され、ろう材の組成変化が抑制される。
クス粉末を均一に混合した混合粉末は、次いでこれをア
ルミニウム材の表面に溶射する。溶射法は粉末式のガス
溶射等のごとき従来から用いられている方法に従えば良
い。この溶射により、混合粉末の溶融微粒子がアルミニ
ウム材表面に吹き付けられ付着するが、混合粉末中に含
まれているフラックスの作用により溶融微粒子が十分に
濡れ拡がって、強固な接合状態に被覆される。また、同
じくフラックスの作用により、Ａｌ、Ｓｉの酸化が抑制
され、ろう材の組成変化が抑制される。
【００１４】溶射後においては、図１に示すように、ア
ルミニウム材（１）の表面にはＡｌとＳｉが合金化した
Ａｌ−Ｓｉ系ろう材溶射層（２）が被覆形成された状態
となる。かかるろう材溶射層（２）の厚さはろう付に必
要な２０μｍ以上確保するのが良い。
ルミニウム材（１）の表面にはＡｌとＳｉが合金化した
Ａｌ−Ｓｉ系ろう材溶射層（２）が被覆形成された状態
となる。かかるろう材溶射層（２）の厚さはろう付に必
要な２０μｍ以上確保するのが良い。
【００１５】
【作用】フラックスの作用により溶射時に溶融金属粒子
の濡れ性が増大し、アルミニウム材（１）とろう材溶射
層（２）との密着性が向上する。また、ろう材の酸化が
抑制されてろう材組成の変化に起因するろう付不良が防
止される。
の濡れ性が増大し、アルミニウム材（１）とろう材溶射
層（２）との密着性が向上する。また、ろう材の酸化が
抑制されてろう材組成の変化に起因するろう付不良が防
止される。
【００１６】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【００１７】純度９９．５％のアルミニウム粉末（平均
粒径４４μｍ）とＳｉ粉末（平均粒径５μｍ）とフッ化
物系フラックス粉末（平均粒径３０μｍ）を用意した。
なお、フラックスとしてはＫＦとＡｌＦ3 の共晶組成物
を用いた。
粒径４４μｍ）とＳｉ粉末（平均粒径５μｍ）とフッ化
物系フラックス粉末（平均粒径３０μｍ）を用意した。
なお、フラックスとしてはＫＦとＡｌＦ3 の共晶組成物
を用いた。
【００１８】次に、上記のＡｌ粉末、Ｓｉ粉末、フラッ
クス粉末を、後掲の表１に示すような各比率となるよう
に混合比率を変えてヘンシェルミキサーで均一混合した
後、燃料ガスを用いる超音速溶射を用いて、縦５０ｍｍ
×横５０ｍｍ×厚さ３ｍｍのＡ３００３Ａｌ合金板の表
面に前記混合粉末を溶射してろう材溶射層を形成した。
ろう材溶射層の厚さはいずれも１５０μｍとした。
クス粉末を、後掲の表１に示すような各比率となるよう
に混合比率を変えてヘンシェルミキサーで均一混合した
後、燃料ガスを用いる超音速溶射を用いて、縦５０ｍｍ
×横５０ｍｍ×厚さ３ｍｍのＡ３００３Ａｌ合金板の表
面に前記混合粉末を溶射してろう材溶射層を形成した。
ろう材溶射層の厚さはいずれも１５０μｍとした。
【００１９】上記により製作した各ろう材被覆アルミニ
ウム板におけるろう材層中のＳｉ量を調べたところ表１
のとおりであった。
ウム板におけるろう材層中のＳｉ量を調べたところ表１
のとおりであった。
【００２０】次に、各ろう材被覆アルミニウム板を用
い、以下の手順でろう付試験を行った。即ち、予めろう
材層の表面酸化膜をワイヤーブラシにて除去した後、改
めてフッ化物系フラックスを塗布し、次いでろう材層の
表面に他のＡ３００３Ａｌ板をＴ形に配置してＴ継手と
し、これをＮ2 雰囲気中において６００℃×５分加熱し
た。そして、得られたろう付品のろう付状態を目視観察
した。その結果を表１に示す。
い、以下の手順でろう付試験を行った。即ち、予めろう
材層の表面酸化膜をワイヤーブラシにて除去した後、改
めてフッ化物系フラックスを塗布し、次いでろう材層の
表面に他のＡ３００３Ａｌ板をＴ形に配置してＴ継手と
し、これをＮ2 雰囲気中において６００℃×５分加熱し
た。そして、得られたろう付品のろう付状態を目視観察
した。その結果を表１に示す。
【００２１】
【表１】 表１の結果から、本発明実施品Ｎｏ４、５はろう付不良
もなくろう付性に優れていることがわかる。これに対
し、金属粉末中のＳｉ量が本発明範囲よりも少なすぎる
比較品Ｎｏ１、２では、溶射時の酸化によりＳｉ量がほ
ぼ半減するため、ろう材層中のＳｉ量が不足してろう材
としての十分な機能を発揮し得ないものであった。ま
た、金属粉末中のＳｉ量が本発明範囲を越えて多すぎる
比較品Ｎｏ６、７では、ろう材層中のＳｉ量過多となっ
てやはりろう材としての十分な機能を発揮し得ないもの
であった。また、フッ化物系フラックスを用いない比較
品Ｎｏ３は、溶射中にＡｌとＳｉが酸化してしまい、組
成変化を起こしたためろう付が困難であったと推測され
る。
もなくろう付性に優れていることがわかる。これに対
し、金属粉末中のＳｉ量が本発明範囲よりも少なすぎる
比較品Ｎｏ１、２では、溶射時の酸化によりＳｉ量がほ
ぼ半減するため、ろう材層中のＳｉ量が不足してろう材
としての十分な機能を発揮し得ないものであった。ま
た、金属粉末中のＳｉ量が本発明範囲を越えて多すぎる
比較品Ｎｏ６、７では、ろう材層中のＳｉ量過多となっ
てやはりろう材としての十分な機能を発揮し得ないもの
であった。また、フッ化物系フラックスを用いない比較
品Ｎｏ３は、溶射中にＡｌとＳｉが酸化してしまい、組
成変化を起こしたためろう付が困難であったと推測され
る。
【００２２】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、Ａｌ、Ｓｉ及
び不可避不純物を含み、ＡｌとＳｉとが重量比で９０：
１０〜７０：３０である金属粉末を用い、この金属粉末
とフッ化物系フラックスとを重量比で９９：１〜７０：
３０の範囲に混合した混合粉末をアルミニウム材の表面
に溶射することを特徴とするものであるから、フラック
スの作用により、溶射時に溶融金属粒子の濡れ性を増大
しえて、アルミニウム材とろう材溶射層との密着性を向
上でき、ひいてはろう付時のろう材層のはがれを防止で
き良好なろう付を行うことができる。かつまた、溶射中
のＡｌ、Ｓｉの酸化を抑制でき、ろう材組成の変化に起
因するろう付不良を防止できる。
び不可避不純物を含み、ＡｌとＳｉとが重量比で９０：
１０〜７０：３０である金属粉末を用い、この金属粉末
とフッ化物系フラックスとを重量比で９９：１〜７０：
３０の範囲に混合した混合粉末をアルミニウム材の表面
に溶射することを特徴とするものであるから、フラック
スの作用により、溶射時に溶融金属粒子の濡れ性を増大
しえて、アルミニウム材とろう材溶射層との密着性を向
上でき、ひいてはろう付時のろう材層のはがれを防止で
き良好なろう付を行うことができる。かつまた、溶射中
のＡｌ、Ｓｉの酸化を抑制でき、ろう材組成の変化に起
因するろう付不良を防止できる。
【図１】この発明によって製作したろう材被覆アルミニ
ウム材の断面拡大図である。
ウム材の断面拡大図である。
１…アルミニウム材 ２…ろう材溶射層
Claims (1)
- 【請求項１】 Ａｌ、Ｓｉ及び不可避不純物を含み、Ａ
ｌとＳｉとが重量比で９０：１０〜７０：３０である金
属粉末を用い、この金属粉末とフッ化物系フラックスと
を重量比で９９：１〜７０：３０の範囲に混合した混合
粉末をアルミニウム材の表面に溶射することを特徴とす
る、溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10678292A JPH05305492A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10678292A JPH05305492A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05305492A true JPH05305492A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14442477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10678292A Pending JPH05305492A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 溶射法によるろう材被覆アルミニウム材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05305492A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0869198A1 (en) * | 1997-03-31 | 1998-10-07 | Ford Global Technologies, Inc. | Method of thermally spraying metallic coatings using flux cored wire |
| EP0896073A1 (de) * | 1997-08-01 | 1999-02-10 | Daimler-Benz Aktiengesellschaft | Beschichtung einer Zylinderlauffläche einer Hubkolbenmaschine |
| EP0899354A1 (de) * | 1997-08-01 | 1999-03-03 | Daimler-Benz Aktiengesellschaft | Beschichtung aus einer übereutektischen Aluminium/Silizium Legierung bzw. einem Aluminium/Silizium Verbundwerkstoff |
| US6685991B2 (en) * | 2000-07-31 | 2004-02-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method for formation of thermal-spray coating layer of rare earth fluoride |
| KR100417953B1 (ko) * | 2001-03-31 | 2004-02-11 | 위니아만도 주식회사 | 알루미늄 제품의 브레이징 방법과 그 접합재 |
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| WO2008110808A1 (en) * | 2007-03-14 | 2008-09-18 | Sandvik Osprey Limited | A brazing piece, a method of making a brazing piece, and a method of brazing and components made from said brazing piece |
| RU2753637C1 (ru) * | 2020-11-06 | 2021-08-18 | Акционерное общество "Красноярский машиностроительный завод" | Способ подготовки деталей из алюминия и его сплавов под пайку |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP10678292A patent/JPH05305492A/ja active Pending
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