JPH05304404A - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JPH05304404A
JPH05304404A JP4131613A JP13161392A JPH05304404A JP H05304404 A JPH05304404 A JP H05304404A JP 4131613 A JP4131613 A JP 4131613A JP 13161392 A JP13161392 A JP 13161392A JP H05304404 A JPH05304404 A JP H05304404A
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dielectric substrate
ceramic green
green sheet
electrode
external connection
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Hiromoto Dejima
弘基 出嶌
Michihiro Tsunekado
陸宏 常門
Keiji Okamura
圭司 岡村
Takashi Kawanami
崇 川浪
Takashi Hasegawa
長谷川  隆
Katsuyuki Ohira
勝幸 大平
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ安価でしかも製造が容易な非可逆回
路素子を提供することである。 【構成】 所定の電極パターンが形成された複数のセラ
ミックグリーンシートが積層圧着後、一括的に焼成され
て1枚の誘電体基板100に一体化される。この1枚の
誘電体基板100の内部には、複数の電極パターンが積
層されており、それによって中心電極,整合回路等の内
部回路が立体的に配置されている。また、誘電体基板1
00には、内部回路に接続される複数の外部接続端子が
一体的に形成されている。さらに、誘電体基板100の
表面には磁石9を装着するための凹部100aが形成さ
れ、誘電体基板100の裏面にはフェライト板6を装着
するための凹部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、非可逆回路素子に関
し、より特定的には、マイクロ波帯の高周波部品として
採用される非可逆回路素子、例えばアイソレータ,サー
キュレータの改良された構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アイソレータ,サーキュレータ
等の非可逆回路素子は、信号の伝送方向にはほとんど減
衰がなく、かつ逆方向には減衰が大きくなるような機能
を有しており、例えばUHF帯で使用される携帯電話,
自動車電話等の移動通信機器の送信回路部に採用されて
いる。この移動通信機器に採用される非可逆回路素子
は、その用途からして小型,軽量であることが要求され
ている。そこで、従来は、1つの基板に中心電極および
整合回路を集約配置する方法が種々提案されている。以
下、そのような従来の非可逆回路素子の構造について説
明する。
【0003】(1)第1の従来技術 図36および図37は、従来のサーキュレータの第1の
例(以下、第1の従来技術と称する)の構成を示す図で
あり、特に、図36は要部斜視図であり、図37は断面
図である。図36に示すように、セラミック等の誘電体
基板1の表面には、3組の中心電極2a,2bが互いに
接触せずかつ交差しないように所定の角度間隔で配置さ
れている。同様に、誘電体基板1の裏面には、3組の中
心電極2c,2dが互いに接触せずかつ交差しないよう
に所定の角度間隔で配置されている。各中心電極2a,
2bは、それぞれ、スルーホール5を介して対応する裏
面の各中心電極2c,2dと接続されている。また、誘
電体基板1の表面には各中心電極2a,2bの周囲に3
枚の容量電極3が中心電極2a,2bと一体的に形成さ
れ、誘電体基板1の裏面には各中心電極2c,2dの周
囲に接地電極4が中心電極2c,2dと一体的に形成さ
れている。各容量電極3は、誘電体基板1を挟んで接地
電極4と対向することにより、整合回路用のコンデンサ
を構成している。
【0004】図37に示すように、誘電体基板1は金属
製のヨーク7の内部に収納される。誘電体基板1の下部
には接地板8が配置され、この接地板8は誘電体基板1
の裏面の接地電極4と当接している。また、接地板8の
中央部には凹部が設けられ、この凹部にはフェライト板
6が嵌め込まれている。フェライト板6は各中心電極の
下部に位置しており、各中心電極の誘導結合を助けてい
る。ヨーク7の内部天井面には、磁石9が固着されてい
る。この磁石9は、各中心電極に対して直流磁界を印加
している。
【0005】(2)第2の従来技術 図38および図39は、従来のサーキュレータの第2の
例(以下、第2の従来技術と称する)の構成を示す図で
あり、特に、図38は要部斜視図であり、図39は断面
図である。図38に示すように、セラミック等の誘電体
基板1の裏面には、接地電極4が形成されている。一
方、誘電体基板1の表面には、印刷および焼成を繰り返
すことにより、3枚の電極パターン10と、2枚の絶縁
シート11とが交互に形成される。各電極パターン10
は、中心電極部20と、容量電極部30とを含む。各中
心電極部20の一端は、それぞれスルーホール5を介し
て裏面の接地電極4と接続されている。各容量電極部3
0は、誘電体基板1を挟んで接地電極4と対向すること
により、整合回路用のコンデンサを構成している。
【0006】この第2の従来技術の断面構造は、図39
に示すように、前述の第1の従来技術の断面構造と同様
である。
【0007】(3)第3の従来技術 図40および図41は、従来のサーキュレータの第3の
例(以下、第3の従来技術と称する)の構成を示す図で
あり、特に、図40は要部斜視図であり、図41は断面
図である。図40に示すように、セラミック等の誘電体
基板1a,1bおよび1cの表面には印刷により電極パ
ターン10a,10bおよび10cがそれぞれ形成さ
れ、裏面には印刷により接地電極4a,4bおよび4c
がそれぞれ形成される。電極パターン10a,10bお
よび10cは、それぞれ、中心電極部20a,20bお
よび20cと、容量電極部30a,30bおよび30c
と、接地電極部40a,40bおよび40cとを含む。
誘電体基板1a,1bおよび1cは個別に焼成された
後、圧着されて多層基板とされる。接地電極部40a,
40bおよび40cと接地電極4a,4bおよび4c
は、スルーホール6を介して相互に接続される。各容量
電極部30a,30bおよび30cは、それぞれ、誘電
体基板1a,1bおよび1cを挟んで接地電極4a,4
bおよび4cと対向することにより、整合回路用のコン
デンサを構成している。
【0008】この第3の従来技術の断面構造は、図41
に示すように、前述の第1の従来技術の断面構造とほぼ
同様である。ただし、誘電体基板が多層構造となってい
る。
【0009】(4)第4の従来技術 図42〜図44は、従来のサーキュレータの第4の例
(以下、第4の従来技術と称する)の構成を示す図であ
り、特に、図42は上側から見た分解斜視図であり、図
43は下側から見た分解斜視図であり、図44は断面図
である。図42〜図44において、誘電体基板1’に
は、前述の第1〜第3の従来技術と同様にして中心電極
および整合回路用コンデンサ等が形成されている。ここ
で、誘電体基板1’の表面に形成された入出力端子80
a,80b,80cは各整合回路用コンデンサの一方電
極に接続されており、接地端子80d,80e,80f
は誘電体基板1’の裏面に形成された接地電極4に接続
されている。樹脂成型品等により構成されるケース71
は、その断面形状が略「H」字状に選ばれており、その
中央部には磁石9を挿入するための透孔70aが形成さ
れている。ケース71の下側凹部70cには、誘電体基
板1’が配置され、さらにその下にフェライト板6およ
び接地板8が配置される。磁石9,誘電体基板1’,フ
ェライト板6および接地板8を間に挟むように、金属製
の磁気ヨーク72がケース71の上下の凹部70b,7
0cに嵌め込まれる。その後、磁気ヨーク72はケース
71に固着される。ケース71の一方側面には外部接続
端子71b,71c,71dが形成されており、他方側
面には外部接続端子71a,71e,71fが形成され
ている。各外部接続端子71a〜71fは、図43およ
び図44に示すように、ケース71の裏面に回り込んだ
のち、ケース71の内部を貫通して、ケース71の下側
凹部70cの天井面に露出している。入出力端子80a
〜80cは、それぞれ、外部接続端子71a〜71cと
当接し、接地端子80d〜80fは、それぞれ、外部接
続端子71d〜71fと当接している。
【0010】上記第4の従来技術の構成によれば、面倒
な配線作業を行うことなく、サーキュレータを外部の回
路基板に搭載することができる。すなわち、ケース71
を外部の回路基板の上に載置し、各外部接続端子71a
〜fを回路基板に半田付けすればよい。このように、第
4の従来技術は、回路基板への表面実装が可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した第1〜第
4の従来技術では、以下に述べるような種々の問題点が
指摘される。
【0012】(1)第1の従来技術の問題点 a.各中心電極相互を短絡しないように交差させるに
は、スルーホールが必ず必要となり、構造が複雑でかつ
高価となる。 b.中心電極相互の短絡を防ぐために、中心電極の幅を
狭くしなければならない。そのため、中心電極での損失
が増加し、電気的特性が劣化する。 c.各中心電極2a,2bの周囲に容量電極3を配置し
ているが、必要な容量値を得るためには、この容量電極
3の面積を大きくしなければならず、素子全体の構成が
大型化してしまう。 d.誘電体基板1の焼成工程と、誘電体基板1に印刷さ
れた電極の焼成工程との計2回の焼成工程を必要とし、
製造工程が煩雑でかつ製造に長時間を要する。 e.外部の回路基板に搭載する場合、誘電体基板と回路
基板との間で配線作業を必要とするため、搭載作業が複
雑でかつ面倒になる。
【0013】(2)第2の従来技術の問題点 a.各中心電極部20の周囲に容量電極部30を配置し
ているが、必要な容量値を得るためには、この容量電極
部30の面積を大きくしなければならず、素子全体の構
成が大型化してしまう。 b.各電極パターン10および各絶縁シート11の焼成
工程を繰り返して行わなければならず、製造工程が煩雑
でかつ製造に長時間を要する。 c.外部の回路基板に搭載する場合、誘電体基板と回路
基板との間で配線作業を必要とするため、搭載作業が複
雑でかつ面倒になる。
【0014】(3)第3の従来技術の問題点 a.各中心電極部20a〜20cの周囲に容量電極部3
0a〜30cを配置しているが、必要な容量値を得るた
めには、この容量電極部30a〜30cの面積を大きく
しなければならず、素子全体の構成が大型化してしま
う。 b.各誘電体基板1a〜1cごとに焼成工程を繰り返し
て行わなければならず、製造工程が煩雑でかつ製造に長
時間を要する。 c.接続箇所が多く信頼性が劣る。 d.各誘電体基板1a〜1cを薄くすることが困難であ
る。そのため、素子全体の厚みが大きくなり、下層と上
層とにある中心電極の距離が遠くなりすぎて、中心電極
相互の電気的等価性(バランス)が悪化する。 e.外部の回路基板に非可逆回路素子を搭載する場合、
誘電体基板と回路基板との間で配線作業を必要とするた
め、搭載作業が複雑でかつ面倒になる。
【0015】(4)第4の従来技術の問題点 a.誘電体基板1’およびその上に形成される各電極パ
ターンの構成に起因して、上記第1〜第3の従来技術と
同様の問題点が生ずる。 b.表面実装が可能なため、第1〜第3の従来技術のよ
うな面倒な配線作業は不要となるが、誘電体基板1’上
の入出力端子80a〜80fをケース71の外部接続端
子71a〜71fに半田付けしなければならず、組立工
数が増えて高価になる。また、半田付け部が外れたり、
加熱によって溶融するおそれがあるため、信頼性が低下
する。 c.部品点数が多いため、素子が大型化し、かつ高価に
なる。
【0016】それゆえに、この発明の目的は、上記第1
〜第4の従来技術が有する問題点をすべて解消でき、小
型かつ安価で信頼性が高く、しかも製造が容易な非可逆
回路素子を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
信号の伝送方向には減衰度が極めて小さく、逆方向には
減衰度が極めて大きい非可逆回路素子であって、積層圧
着された複数枚の誘電体グリーンシートを焼成して一体
化することにより形成される1枚の誘電体基板と、誘電
体グリーンシートと同時焼成によって形成され、かつ誘
電体基板の内部に積層配置される複数の電極パターン
と、誘電体グリーンシートと同時焼成によって形成さ
れ、かつ所定の電極パターンと接続されて誘電体基板の
外周に露出するように配置される複数の外部接続端子と
を備え、それによって内部回路およびそれに接続される
外部接続端子が、誘電体基板と一体的にかつ立体的に配
置されていることを特徴とする。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、さらに以下のことを特徴とする。すなわ
ち、誘電体基板は、一方主表面と他方主表面とを有して
おり、その一方主表面に直流磁界印加用の磁石を装着す
るための第1の凹部が形成されている。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明において、さらに以下のことを特徴とする。すなわ
ち、誘電体基板は、一方主表面と他方主表面とを有して
おり、その他方主表面に内部回路の誘導結合用のフェラ
イト板を装着するための第2の凹部が形成されている。
【0020】
【作用】請求項1に係る発明においては、積層配置され
た複数の電極パターン、および所定の電極パターンと接
続された複数の外部接続端子を、積層圧着された複数枚
の誘電体グリーンシートと同時焼成して、1枚の誘電体
基板と一体化することにより、素子の小型化,低コスト
化,高信頼性化および組立工程の簡素化を図っている。
すなわち、電極パターンのみならず外部接続端子も1枚
の誘電体基板に一体化されているため、部品点数が大幅
に減少し、素子の小型化を図れる。また、組立工数が少
なくなるため、コストの低減が図れる。また、半田付け
等による接続箇所が大幅に減少するため、信頼性が向上
する。さらに、従来は平面的に配置されていた内部回路
を、誘電体基板の内部で立体的に配置できるため、素子
全体の回路面積を縮小化できる。さらに、各電極パター
ンを、誘電体基板の内部で相互に接触することなく交差
できるため、第1の従来技術のように中心電極の幅を狭
くする必要がなく、挿入損失を低減できる。さらに、一
体構造であるため、各電極パターン間の間隔を極めて接
近させて配置しても、十分大きな強度を確保できる。そ
の結果、各中心電極間の電気的対称性を良好な状態に保
てる。さらに、1回の焼成工程で誘電体基板と各電極パ
ターンと各外部接続端子とが同時形成されるため、製造
時間を大幅に短縮化できる。
【0021】請求項2に係る発明においては、誘電体基
板の一方主表面に直流磁界印加用の磁石を装着するため
の第1の凹部を形成することにより、さらにコンパクト
な非可逆回路素子が得られる。
【0022】請求項3に係る発明においては、誘電体基
板の他方主表面に内部回路の誘導結合用のフェライト板
を装着するための第2の凹部を形成することにより、さ
らにコンパクトで安価な非可逆回路素子が得られる。
【0023】
【実施例】図1〜図35は、この発明の一実施例に係る
サーキュレータの構成を示す図であり、特に、図1はサ
ーキュレータの要部斜視図であり、図2はサーキュレー
タの断面図であり、図3は焼成される前のセラミックグ
リーンシートの積層関係を示す斜視図であり、図4〜図
35は各セラミックグリーンシートにおける電極パター
ンを示す平面図である。以下、これら図1〜図35を参
照して、この発明の一実施例について説明する。
【0024】図1および図2に示すように、誘電体基板
100の表面中央部には円形の凹部100aが形成され
ており、またその裏面中央部には円形の凹部100bが
形成されている。また、誘電体基板100の裏面には段
差凹部100cが形成されている。さらに、誘電体基板
100の側面には外部接続端子Ta〜Tfが形成されて
いる。凹部100aには、磁石9が装着され、接着等に
よって誘電体基板100に固着される。凹部100bに
は、フェライト板6が装着され、接着等によって誘電体
基板100に固着される。さらに、金属製の磁気ヨーク
72が、磁石9およびフェライト板6を間に挟むよう
に、誘電体基板100に装着される。このとき、磁気ヨ
ーク72は、誘電体基板100の裏面の段差凹部100
cに嵌め込まれるため、誘電体基板100の裏面におい
て、外部接続端子Ta〜Tfの形成位置の高さは、磁気
ヨーク72の表面の高さよりも高くなっている。これ
は、回路基板への表面実装を可能にするためである。
【0025】上記誘電体基板100は、図3に示すよう
に、所定の電極パターンが形成された複数のセラミック
グリーンシート101〜132a,132bを積層して
圧着した後、一括的に焼成することにより構成される。
ここで、各セラミックグリーンシートは、未焼成のまた
は仮焼成済のセラミック粉末をバインダである有機溶剤
と混練し、たとえば押し出し成形によって得られる可撓
性を有した薄型(通常数10μ程度)のシート状部材で
ある。セラミックグリーンシートの材料としては、高周
波域で高いQと高いεr(たとえばεr=20〜10
0)を有する材料、たとえばMgTiO3 −CiTiO
3 系、ZrO2 −SnO2 −TiO2 系、BaTi4
9 系、Nd2 Ti2 7 −(BaPb)TiO3 −Ti
2 系の誘電体材料が用いられる。また、各電極パター
ンの形成は、誘電体材料の焼結温度の点から、Pd,P
t等を用いて、たとえば、印刷、蒸着などにより行われ
る。各セラミックグリーンシート101〜132は、一
括焼成後、融合して一体化し、1枚の誘電体基板100
となる。
【0026】図4〜図9に示すように、略正方形状のセ
ラミックグリーンシート101〜106には、それぞれ
の中央部に円形の透孔101a〜106aが形成されて
いる。これら透孔101a〜106aは、セラミックグ
リーンシート101〜106が積層されたときに、磁石
9を受け入れるための凹部100aを形成する。また、
セラミックグリーンシート101の表面には、左辺近傍
に電極Xa,Xd,Xbが形成され、右辺近傍に電極X
e,Xc,Xfが形成されている。
【0027】図10,図12,図14,図16,図1
8,図22,図24に示すように、セラミックグリーン
シート107,109,111,113,115,11
9,121の表面には、それぞれ、同形上の接地電極パ
ターン407,409,411,413,415,41
9,421が形成されている。また、図11,図13,
図15,図17,図23に示すように、セラミックグリ
ーンシート108,110,112,114,120の
表面には、それぞれ、同形上の容量電極パターン308
a〜308c,310a〜310c,312a〜312
c,314a〜314c,320a〜320cが形成さ
れている。
【0028】さらに、図19,図20,図21に示すよ
うに、セラミックグリーンシート116,117,11
8の表面には、それぞれ、略同形上の電極パターン71
6,717,718が形成されている。各電極パターン
716〜718は、相互に120°の角度間隔ずれて配
置されている。電極パターン716は中心電極部216
と容量電極部316と接地電極部416と配線部816
とを含み、電極パターン717は中心電極部217と容
量電極部317と接地電極部417と配線部817とを
含み、電極パターン718は中心電極部218と容量電
極部318と接地電極部418と配線部818とを含
む。容量電極部316,317,318は、それぞれ、
中心電極部216,217,218の一端に接続されて
いる。接地電極部416,417,418は、それぞ
れ、中心電極部216,217,218の他端に接続さ
れている。容量電極部316,317,318は、それ
ぞれ、配線部816,817,818を介して、セラミ
ックグリーンシート116,117,118の端部まで
引き出されている。
【0029】容量電極パターン308a,310a,3
12a,314a,320aおよび容量電極部316
は、スルーホール5aを介して、相互に接続されてい
る。また、容量電極パターン308b,310b,31
2b,314b,320bおよび容量電極部317は、
スルーホール5bを介して、相互に接続されている。ま
た、容量電極パターン308c,310c,312c,
314c,320cおよび容量電極部317は、スルー
ホール5cを介して、相互に接続されている。また、接
地電極パターン407,409,411,413,41
5,419,421および接地電極部416,417,
418は、スルーホール5d,5e,5fを介して、相
互に接続されている。
【0030】上記のようなセラミックグリーンシート1
10〜124が積層されたとき、容量電極パターン30
8aは接地電極パターン407および409と対向する
ことにより第1のコンデンサを形成し、容量電極パター
ン310aは接地電極パターン409および411と対
向することにより第2のコンデンサを形成し、容量電極
パターン312aは接地電極パターン411および41
3と対向することにより第3のコンデンサを形成し、容
量電極パターン314aは接地電極パターン413およ
び415と対向することにより第4のコンデンサを形成
し、容量電極部316は接地電極パターン415および
接地電極部417と対向することにより第5のコンデン
サを形成し、容量電極パターン320aは接地電極パタ
ーン419および421と対向することにより第6のコ
ンデンサを形成している。整合回路を構成するこれら第
1〜第6のコンデンサは、中心電極部216の一端と接
地との間に並列に接続されて介挿されている。なぜなら
ば、第1〜第6のコンデンサの各一方電極308a,3
10a,312a,314a,316,320aは、ス
ルーホール5aを介して共通的に中心電極部216の一
端に接続されており、第1〜第6のコンデンサの各他方
電極407,409,411,413,415,41
7,419,421は、スルーホール5d,5e,5f
を介して、共通的に接地に接続されているからである。
同様に、中心電極部217と接地との間には整合回路用
の6つのコンデンサが並列に接続されて介挿され、中心
電極部218と接地との間には整合回路用の6つのコン
デンサが並列に接続されて介挿されている。このよう
に、各中心電極部216〜218の一端と接地との間に
は、それぞれ並列に接続された複数のコンデンサが積層
して配置されているため、整合回路として必要な容量値
を小さい回路面積で確保できる。したがって、素子全体
の構成を小型化できる。
【0031】次に、図25〜図29に示すように、セラ
ミックグリーンシート122〜125の表面およびセラ
ミックグリーンシート126の裏面には、略同形状の接
地電極パターン122〜126が形成されている。ま
た、各セラミックグリーンシート122〜126の中央
部には、透孔122a〜126aが形成されている。透
孔122a〜126aは、セラミックグリーンシート1
22〜126が積層されたときに、フェライト板6を受
け入れるための凹部100bを形成する。接地電極パタ
ーン122〜126は、スルーホール5d〜5fを介し
て、前述の接地電極パターン407,409,411,
413,415,419,421および接地電極部41
6〜418と接続されるとともに、スルーホール5d〜
5jを介して、相互に接続されている。
【0032】上記のように、接地電極パターン121と
接地電極パターン126との間に4枚の接地電極パター
ン122〜125を設け、さらに4個のスルーホール5
g〜5jを増設して各接地電極パターン122〜126
間を接続したのは、以下の理由による。すなわち、透孔
122a〜126aにより形成される凹部100bに
は、前述のようにフェライト板6が装着されるが、この
フェライト板6の周囲には各中心電極部216〜218
に流れる高周波信号によって多数の高周波磁界が生じ
る。そのため、フェライト板6の周囲は高周波誘導電流
が流れやすい環境となっている。このような環境下にお
いて、接地電極パターン121と接地電極パターン12
6との間を、もし3個のスルーホール5d〜5fのみに
よって接続したとすると、抵抗成分およびインダクタン
ス成分の増加により接地電極パターン121と接地電極
パターン126との間のインピーダンスが増大し、損失
が増大する。そのため、スルーホール5g〜5jを増設
することにより、抵抗成分およびインダクタンス成分を
減少させ、それによってインピーダンスの低減を図って
いる。また、接地電極パターン121と接地電極パター
ン126との間に4枚の接地電極パターン122〜12
5を配置することにより、スルーホール5d〜5jと並
列に容量成分を生じさせ、それによってさらに高周波イ
ンピーダンスの低減を図っている。
【0033】次に、図30〜図35に示すように、セラ
ミックグリーンシート126の裏面には、左辺近傍に帯
状のセラミックグリーンシート127a〜132aが積
層され、右辺近傍に帯状のセラミックグリーンシート1
27b〜132bが積層される。なお、セラミックグリ
ーンシート132aの裏面には電極Ya,Yd,Ybが
形成され、セラミックグリーンシート132bの裏面に
は電極Ye,Yc,Yfが形成される。これらセラミッ
クグリーンシート127a〜132aおよびセラミック
グリーンシート127b〜132bは、積層されたとき
に、磁気ヨーク72を受け入れるための段差凹部100
cを形成する。
【0034】以上説明したセラミックグリーンシート1
01〜132a,132bは、積層された後、圧着され
てセラミックグリーンシート積層体とされる。続いて、
このセラミックグリーンシート積層体の左側面の3箇所
および右側面の3箇所に銅ペースト等から成る銅電極が
圧膜印刷され、それによって外部接続端子Ta〜Tfが
形成される。一般的に、この圧膜印刷工程において、銅
ペーストは、セラミックグリーンシート101の表面お
よびセラミックグリーンシート132a,132bの裏
面にはみ出るが、そのはみ出し部分は、セラミックグリ
ーンシート101の表面に形成された電極Xa〜Xfお
よびセラミックグリーンシート132a,132bの裏
面に形成された電極Ya〜Yfによって吸収され均一化
される。すなわち、圧膜印刷により銅ペーストがセラミ
ックグリーンシート101の表面上およびセラミックグ
リーンシート132a,132bの裏面上にはみ出して
も、通常、そのはみ出し部分の面積は上記電極Xa〜X
fおよびYa〜Yfの面積よりも小さい。そのため、各
外部接続端子Ta〜Tfにおいて、セラミックグリーン
シート101の表面に張り出した部分の面積はそれぞれ
電極Xa〜Xfの面積に等しくなり、またセラミックグ
リーンシート132a,132bの裏面に張り出した部
分の面積はそれぞれ電極Ya〜Yfの面積に等しくな
る。ここで、電極Xa〜Xfの面積は互いに等しく、ま
た電極Ya〜Yfの面積も互いに等しいため、各外部接
続端子Ta〜Tfにおいて、セラミックグリーンシート
101の表面に張り出した部分の面積は互いに等しくな
り、またセラミックグリーンシート132a,132b
の裏面に張り出した部分の面積は互いに等しくなる。そ
の結果、セラミックグリーンシート101の表面および
セラミックグリーンシート132a,132bの裏面に
おいて、各外部接続端子Ta〜Tfの面積に不均一が生
じず、電気的対称性を良好に保つことができる。
【0035】次に、上記セラミックグリーンシート積層
体が一括的に焼成される。その結果、各セラミックグリ
ーンシートが融合して一体化し、1枚の誘電体基板10
0になる。このとき、各電極パターンおよび各外部接続
端子も誘電体基板100と一体化される。この焼成工程
後、各外部接続端子Ta〜Tfの表面にNiメッキが施
され、半田付け時に外部接続端子Ta〜Tfの下地とな
る銅電極が半田中に拡散するのが防止される。さらに、
上記Niメッキの上にSnメッキが施され、各外部接続
端子Ta〜Tfの半田付け性が向上される。
【0036】上記のように、本実施例では、1回の焼成
工程で誘電体基板,中心電極,整合回路および外部接続
端子を同時に焼成できるので、製造工程が簡素化され、
製造時間を大幅に短縮化される。また、中心電極,整合
回路のみならず外部接続端子も誘電体基板100に一体
化されているため、従来のサーキュレータに比べて部品
点数を削減でき、小型化を図ることができる。また、本
実施例のサーキュレータでは、フェライト板6が誘電体
基板100の裏面に形成された凹部100bに収納され
るため、磁気ヨーク72が誘電体基板100の裏面に形
成された接地電極パターン426(図29参照)と直接
接触する。そのため、従来のサーキュレータでは必要で
あった接地板8(たとえば、図37参照)を不要とで
き、さらに部品点数が減少し、より一層の小型化が図れ
る。さらに、本実施例では、複数のセラミックグリーン
シートが焼成によって1枚の誘電体基板100に一体化
されるため、各セラミックグリーンシートの厚みを極め
て薄くしても、強度的に問題は生じない。その結果、各
中心電極部216〜218間の間隔を極めて狭くでき、
各中心電極部216〜218の電気的対称性を向上する
ことができる。
【0037】なお、所定のセラミックグリーンシートに
おいて、接地電極パターンまたは接地電極部には、外部
接続端子Taの周辺を取り囲むように余白部407a,
409a,411a,413a,415a,417a,
418a,419a,421a,422a,423a,
424a,425a,426aが形成され、外部接続端
子Tbの周辺を取り囲むように余白部407b,409
b,411b,413b,415b,416b,418
b,419b,421b,422b,423b,424
b,425b,426bが形成され、外部接続端子Tc
の周辺を取り囲むように余白部407c,409c,4
11c,413c,415c,416c,417c,4
19c,421c,422c,423c,424c,4
25c,426cが形成されている。これら余白部によ
って、入出力端子となる外部接続端子Ta〜Tcと、各
接地電極パターンおよび各接地電極部との短絡が防止さ
れている。なお、外部接続端子Td〜Tfは、接地端子
であるので、これらの周囲には上記のような余白部は設
けられていない。
【0038】上記のように構成された本実施例のサーキ
ュレータは、外部の回路基板(図示せず)の上に載置さ
れ、外部接続端子Ta〜Tfが回路基板側の接続端子と
直接半田付けされる。したがって、本実施例のサーキュ
レータは外部の回路基板への表面実装が可能であり、面
倒な配線作業を不要にできる。
【0039】次に、図1および図2に示すサーキュレー
タの動作について説明する。外部接続端子Taに高周波
信号が入力されると、中心電極部216の回りに生じる
高周波磁界が磁石9からの直流磁界によって所定角度だ
け回転し、フェライト板6を介した誘導結合によって例
えば右隣の中心電極部217に誘導電流が生じる。した
がって、外部接続端子Taから入力される高周波信号
は、右隣の外部接続端子Tbに伝達され、左隣の外部接
続端子Tcには伝達されない。同様に、外部接続端子T
bから入力される高周波信号は、右隣の外部接続端子T
cに伝達され、左隣の外部接続端子Taには伝達されな
い。また、外部接続端子Tcから入力される高周波信号
は、右隣の外部接続端子Taに伝達され、左隣の外部接
続端子Tbには伝達されない。
【0040】なお、図1および図2に示すサーキュレー
タにおいて、いずれか1つの配線部または外部接続端子
(例えば、配線部818または外部接続端子Tc)と接
地との間に、終端抵抗を接続すれば、図1および図2に
示すサーキュレータをアイソレータとして用いることが
できる。この場合、当該アイソレータは、残りの一方の
外部接続端子(例えば、外部接続端子Ta)から残りの
他方の外部接続端子(例えば、外部接続端子Tb)への
一方向にのみ高周波信号を伝達する。
【0041】なお、図1〜図35に示す実施例では、ス
ルーホールを利用して各容量電極パターンと各容量電極
部との接続および各接地電極パターンと各接地電極部と
の接続を図るようにしたが、側面電極を用いてこれらの
接続を図るようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、中心電極
や整合回路を構成する複数の電極パターンおよび複数の
外部接続端子を、積層圧着された複数枚の誘電体グリー
ンシートと同時焼成して、1枚の誘電体基板と一体化す
るようにしているので、素子の小型化,低コスト化,高
信頼性化および組立工程の簡素化を図ることができる。
すなわち、中心電極や整合回路のみならず外部接続端子
も1枚の誘電体基板に一体化されているため、部品点数
が大幅に減少し、素子の小型化を図れる。また、部品点
数の減少によって組立工数が少なくなるため、コストの
低減が図れる。また、半田付け等による接続箇所が大幅
に減少するため、信頼性が向上する。さらに、従来は平
面的に配置されていた内部回路を、誘電体基板の内部で
立体的に配置できるため、素子全体の回路面積を縮小化
できる。さらに、各電極パターンを、誘電体基板の内部
で相互に接触することなく交差できるため、第1の従来
技術のように中心電極の幅を狭くする必要がなく、挿入
損失を低減できる。さらに、一体構造であるため、各電
極パターン間の間隔を極めて接近させて配置しても、十
分大きな強度を確保できる。その結果、各中心電極間の
電気的対称性を良好な状態に保てる。さらに、1回の焼
成工程で誘電体基板と各電極パターンと各外部接続端子
とが同時形成されるため、製造時間を大幅に短縮化でき
る。
【0043】請求項2に係る発明によれば、誘電体基板
の一方主表面に直流磁界印加用の磁石を装着するための
第1の凹部を形成するようにしているので、さらにコン
パクトな非可逆回路素子が得られる。
【0044】請求項3に係る発明によれば、誘電体基板
の他方主表面に内部回路の誘導結合用のフェライト板を
装着するための第2の凹部を形成するようにしているの
で、さらにコンパクトで安価な非可逆回路素子が得られ
る。すなわち、磁気ヨークを従来の非可逆回路素子で用
いていた接地板として用いることができるため、さらに
部品点数が減少し、より一層小型でかつ安価な非可逆回
路素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るサーキュレータの要
部斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係るサーキュレータの断
面図である。
【図3】この発明の一実施例に用いられる誘電体基板の
製造工程を説明するための図解図であり、焼成前のセラ
ミックグリーンシートの積層関係を示している。
【図4】第1のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図5】第2のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図6】第3のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図7】第4のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図8】第5のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図9】第6のセラミックグリーンシートの上面図であ
る。
【図10】第7のセラミックグリーンシートの上面図で
ある。
【図11】第8のセラミックグリーンシートの上面図で
ある。
【図12】第9のセラミックグリーンシートの上面図で
ある。
【図13】第10のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図14】第11のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図15】第12のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図16】第13のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図17】第14のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図18】第15のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図19】第16のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図20】第17のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図21】第18のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図22】第19のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図23】第20のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図24】第21のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図25】第22のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図26】第23のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図27】第24のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図28】第25のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図29】第26のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図30】第27のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図31】第28のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図32】第29のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図33】第30のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図34】第31のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図35】第32のセラミックグリーンシートの上面図
である。
【図36】第1の従来技術に係るサーキュレータの要部
斜視図である。
【図37】第1の従来技術に係るサーキュレータの断面
図である。
【図38】第2の従来技術に係るサーキュレータの要部
分解斜視図である。
【図39】第2の従来技術に係るサーキュレータの断面
図である。
【図40】第3の従来技術に係るサーキュレータの要部
分解斜視図である。
【図41】第3の従来技術に係るサーキュレータの断面
図である。
【図42】第4の従来技術に係るサーキュレータの上側
から見た要部分解斜視図である。
【図43】第4の従来技術に係るサーキュレータの裏側
から見た要部分解斜視図である。
【図44】第4の従来技術に係るサーキュレータの断面
図である。
【符号の説明】
5a〜5j: スルーホール 6: フェライト板 7: 磁気ヨーク 9: 磁石 100: 誘電体基板 100a: 磁石装着用の凹部 100b: フェライト板装着用の凹部 100c: 段差凹部 101〜132a,132b: セラミックグリーンシ
ート 308a〜308c,310a〜310c,312a〜
312c,314a〜314c,320a〜320c:
容量電極パターン 407,409,411,413,415,419,4
21〜426: 接地電極パターン 216〜218: 中心電極部 316〜318: 容量電極部 416〜418: 接地電極部 816〜818: 配線部 Ta〜Tf: 外部接続端子
フロントページの続き (72)発明者 川浪 崇 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 長谷川 隆 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 大平 勝幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の伝送方向には減衰度が極めて小さ
    く、逆方向には減衰度が極めて大きい非可逆回路素子で
    あって、 積層圧着された複数枚の誘電体グリーンシートを焼成し
    て一体化することにより形成される1枚の誘電体基板
    と、 前記誘電体グリーンシートと同時焼成によって形成さ
    れ、かつ前記誘電体基板の内部に積層配置される複数の
    電極パターンと、 前記誘電体グリーンシートと同時焼成によって形成さ
    れ、かつ所定の前記電極パターンと接続されて前記誘電
    体基板の外周に露出するように配置される複数の外部接
    続端子とを備え、それによって内部回路およびそれに接
    続される外部接続端子が、前記誘電体基板と一体的にか
    つ立体的に配置されていることを特徴とする、非可逆回
    路素子。
  2. 【請求項2】 前記誘電体基板は、一方主表面と他方主
    表面とを有しており、その一方主表面に直流磁界印加用
    の磁石を装着するための第1の凹部が形成されている、
    請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 前記誘電体基板は、一方主表面と他方主
    表面とを有しており、その他方主表面に内部回路の誘導
    結合用のフェライト板を装着するための第2の凹部が形
    成されている、請求項1に記載の非可逆回路素子。
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