JPH0530417A - 露出制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 撮影レンズの絞り駆動系に対して絞り制御信
号を発する制御手段を備えたビデオカメラと、任意の交
換レンズとの間に光学的変換手段を挿入し、前記光学的
変換手段は、前記ビデオカメラ側から前記絞り制御信号
を受信する通信手段と、当該制御信号に基づいて絞りを
制御する絞り制御手段と、前記絞り制御手段を挿入する
ためのアフォーカル領域を形成するレンズとを具備した
ものである。 【効果】 本発明に係る露出制御装置を用いれば、交換
レンズ対応型ビデオカメラと通信手段を持たない任意の
交換レンズを、交換レンズ対応型ビデオカメラに装着し
た場合にも、露出制御を自動的に行うことが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交換レンズ対応型のビ
デオカメラに付加する露出制御装置に関するものであ
る。

【０００２】更に詳述すれば、本発明は、交換レンズ対
応型のビデオカメラに対して、通信手段を持たない任意
の交換レンズを装着した時に、その交換レンズ内の絞り
と異なる露出制御を行うために付加する露出制御装置に
関するものである。

【０００３】

【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の映像機器の発展
は目覚ましく、その普及に従って高画質化，多機能化，
小型軽量化，操作性の改善等が図られている。

【０００４】そして、ビデオカメラの多機能化，操作性
及び性能の向上の一環として、ビデオカメラにおいても
交換レンズシステム化が計られるに至っている。

【０００５】さらに付加機能として、従来開発された一
眼レフカメラ用の交換レンズもこのビデオカメラの交換
レンズとして使用することが考えられる。但し、この一
眼レフカメラ用の交換レンズの絞り制御は、通常手動制
御によって行われる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一眼レフカメラ用の交換レンズをビデオカメラの交換レ
ンズとして用いた場合、ビデオカメラと通信する手段を
持たないため、ビデオカメラ側から絞りを制御すること
ができずレンズ内の絞りは固定されたままになるという
欠点がある。

【０００７】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
任意の交換レンズをビデオカメラに装着した際にも、適
切な自動露出制御を可能とした露出制御装置を提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明では、撮影レンズの絞り駆動系に対して絞
り制御信号を発する制御手段を備えたビデオカメラと、
任意の交換レンズとの間に光学的変換手段を挿入し、前
記光学的変換手段は、前記ビデオカメラ側から前記絞り
制御信号を受信する通信手段と、当該制御信号に基づい
て絞りを制御する絞り制御手段と、前記絞り制御手段を
挿入するためのアフォーカル領域を形成するレンズとを
具備したものである。

【０００９】

【作用】本発明によれば、光学的変換手段を介して任意
の交換レンズを交換レンズ対応型ビデオカメラに装着し
た場合、絞りの制御が可能になり、ビデオカメラ用のレ
ンズで撮影された映像と同じ光量変化をする映像の撮影
が可能になる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。

【００１１】以下に述べる一実施例では、交換レンズ対
応型のビデオカメラに対して、そのビデオカメラとの通
信手段を持たない一眼レフカメラ用の交換レンズを装着
する場合の露出制御について説明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例による露出制御装
置を、交換レンズ対応型ビデオカメラと一眼レフカメラ
用の交換レンズの間に適応した場合の一例を示すブロッ
ク図である。

【００１３】同図において、１は一眼レフカメラ用交換
レンズ、３は交換レンズ対応型ビデオカメラであり、こ
れらの間にある２が中間アダプタ（露出制御装置）であ
る。

【００１４】この中間アダプタ２とビデオカメラのマウ
ント部４に配置された電気接点によって、初期化情報，
制御情報をはじめとする各種通信を行うための通信伝送
ランプ５が形成されている。

【００１５】中間アダプタ２内のマイクロコンピュータ
６は、ビデオカメラ側から送られた情報のうち露出制御
に関する情報のみを読み込む。

【００１６】さらに詳しく説明すると、図３に示した露
出制御用マイクロコンピュータのフローチャートのよう
になる。

【００１７】露出制御情報は、ビデオ信号の垂直同期で
カメラ側通信用マイクロコンピュータ１７から送信され
る。

【００１８】まず、ステップ＃６において、垂直同期で
露出制御用のマイクロコンピュータのチップセレクトが
カメラ側通信用コンピュータからトリガを受けると、カ
メラ側通信用マイクロコンピュータ１７から露出制御用
情報を取り込み（ステップ＃７）、ドライバー７に露出
制御データを出力する（ステップ＃８）。

【００１９】中間アダプタ２内に設けられたレンズ１
０，１１は、交換レンズ側のレンズ１８からくる光をア
フォーカル領域にし、ドライバー７はカメラ側から伝送
された露出制御情報に基づいてアクチュエータ８を駆動
し、絞り９で光量を調節する。

【００２０】光量の調節が行われた光は、ＣＣＤ等の撮
像素子１２によって画像信号に変換される。この画像信
号は検波回路１４で検波され、露出制御に関する情報を
基準値データ１６と比較回路１５で比較する。その比較
結果に基づいて、露出を調節する情報がカメラ側通信用
マイクロコンピュータ１７から露出制御用マイクロコン
ピュータ６に伝送される。

【００２１】さらに詳しく説明すると、図２のカメラ側
通信用マイクロコンピュータのフローチャートのように
なる。

【００２２】まず、ステップ＃１において、基準値と比
較された映像信号は、露出制御用情報としてカメラ側通
信用マイクロコンピュータ１７に入力される。この露出
制御情報は、垂直同期で露出制御用マイクロコンピュー
タ６に送られる。

【００２３】垂直同期のトリガが立ったとき（ステップ
＃２）、チップセレクト信号を露出制御用マイクロコン
ピュータに送る（ステップ＃３）。

【００２４】次に、露出制御用情報を露出制御用マイク
ロコンピュータ６に送る（ステップ＃４）。

【００２５】最後に、露出制御用マイクロコンピュータ
６にチップセレクトをリセットする信号を送る（ステッ
プ＃５）。

【００２６】以上述べた中間アダプタ２を一眼レフカメ
ラ用の交換レンズ１と交換レンズ対応型ビデオカメラ３
との間に設けることにより、自動露出制御が実行され
る。

【００２７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る露出制
御装置を用いれば、交換レンズ対応型ビデオカメラと通
信手段を持たない任意の交換レンズを、交換レンズ対応
型ビデオカメラに装着した場合にも、露出制御を自動的
に行うことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】カメラ側通信用マイクロコンピュータの処理手
順を示すフローチャートである。

【図３】露出制御用マイクロコンピュータの処理手順を
示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 交換レンズ ２ 中間アダプタ ３ ビデオカメラ ６ 露出制御用マイクロコンピュータ ９ 絞り １２ 撮像素子 １５ 比較回路 １６ 基準値データ １７ カメラ側通信用マイクロコンピュータ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 撮影レンズの絞り駆動系に対して絞り制
   御信号を発する制御手段を備えたビデオカメラと、任意
   の交換レンズとの間に光学的変換手段を挿入し、 前記光学的変換手段は、 前記ビデオカメラ側から前記絞り制御信号を受信する通
   信手段と、 当該制御信号に基づいて絞りを制御する絞り制御手段
   と、 前記絞り制御手段を挿入するためのアフォーカル領域を
   形成するレンズとを具備したことを特徴とする露出制御
   装置。