JP2000106647A - 撮像方法および撮像システム - Google Patents

撮像方法および撮像システム

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JP2000106647A
JP2000106647A JP10273973A JP27397398A JP2000106647A JP 2000106647 A JP2000106647 A JP 2000106647A JP 10273973 A JP10273973 A JP 10273973A JP 27397398 A JP27397398 A JP 27397398A JP 2000106647 A JP2000106647 A JP 2000106647A
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Japan
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control
value
signal
imaging devices
imaging
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JP10273973A
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English (en)
Inventor
Toshihide Nakane
敏秀 中根
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の撮像装置で同時撮影する際に、装置間で
の露出や色再現等のばらつきを少なくする。 【解決手段】被写体を複数のビデオカメラ10-1〜10
-3で同時撮影する際に、各ビデオカメラのそれぞれで露
出や色再現等の自動制御系がどのような状態であるかを
示す評価値を生成してコンピュータ装置90に供給す
る。コンピュータ装置90で、供給された評価値に基づ
き被写体を撮影するのに最適な制御値を算出して各ビデ
オカメラ10-1〜10-3に供給する。各ビデオカメラ1
0-1〜10-3で、この供給された最適な制御値を用いて
自動制御系での制御を行うことにより、ビデオカメラ間
で露出や色再現等のばらつきを少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は撮像方法および撮
像システムに関する。詳しくは、被写体を複数の撮像装
置で同時撮影する際に、複数の撮像装置のそれぞれで自
動制御系の出力状態を示す評価値を生成し、この各撮像
装置からの評価値に基づき被写体を撮影するのに最適な
制御値を算出して各撮像装置に供給して、この最適な制
御値を用いて自動制御系での制御を行うことにより、撮
像装置間で例えば露出や色再現等のばらつきの少ない撮
影画像を容易に得られるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等の撮像装置を複数
台、例えば図6に示すように3台用いて被写体を異なる
方向から同時に撮影し、ビデオカメラ100-1〜100
-3からの映像信号をスイッチャ200に供給すると共に
ビデオカメラ100-1〜100-3で撮影された画像をテ
レビモニタ300-1〜300-3の画面上に表示し、この
表示画像を基にスイッチャ200で映像信号を選択する
ことにより、所望の画像の映像信号をビデオテープレコ
ーダ等の記録装置400に記録することができる撮影シ
ステムが用いられている。
【0003】図7は、従来の撮像システムで用いられる
ビデオカメラの構成を示しており、ビデオカメラ100
のレンズ112を介して被写体の光学像が撮像素子11
6の撮像面上に結像されると共に、アイリス114によ
って光量が制御される。
【0004】撮像素子116では、光電変換によって被
写体の光学像に基づいた撮像信号Saを生成する。この
撮像信号Saは、アンプ部120で増幅されて撮像信号
Sbとされる。この撮像信号SbはA/D変換部122で
ディジタルの撮像信号Dbに変換されて信号処理部12
5に供給される。
【0005】信号処理部125は、カメラ信号処理回路
126と評価値生成回路127を有しており、カメラ信
号処理回路126では、プロセス処理等を行うことによ
り撮像信号Dbから画像信号Dcaを生成する。また、評
価値生成回路127では、撮像信号Dbを用いて例えば
露出やフォーカス、ホワイトバランス等の自動制御系が
どのような状態であるかを示す評価値DTを生成する。
この信号処理部125で生成された画像信号Dcaは映像
信号出力部128に供給されると共に、評価値DTは制
御部130に供給される。
【0006】映像信号出力部128では、画像信号Dca
を所望の方式の信号、例えばNTSC方式やPAL方式
の複合映像信号あるいはRGB信号等に変換する。この
映像信号出力部128で得られた所望の方式の信号SV
は、スイッチャ200に供給される。
【0007】制御部130はマイクロコンピュータ等を
用いて構成されており、この制御部130では、信号処
理部125から供給された評価値DTを用いて、露出や
フォーカスおよびホワイトバランス等を最適な状態に設
定するための各種のコントロール信号CTを生成する。
この各種のコントロール信号CTが、露出やフォーカス
およびホワイトバランスの制御操作を行うアンプ部12
0やカメラ信号処理回路126、アイリス駆動部13
3、レンズ駆動部135、タイミングジェネレータ部1
37に供給されて、露出やフォーカスおよびホワイトバ
ランスが最適な状態となるように制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成されたビデオカメラ100を図6に示すように複数
台用いて被写体を同時に撮影した場合、ビデオカメラ1
00-1〜100-3の撮影条件が異なると各ビデオカメラ
で撮影された画像がばらついた画像となってしまう。例
えば、ビデオカメラ100-1で被写体を正面側から画面
中央に拡大して撮影し、撮影画像をテレビモニタ300
-1の画面上に表示する。また、ビデオカメラ100-2で
背景を含めて被写体を正面側から撮影して、撮影画像を
テレビモニタ300-2の画面上に表示する。さらにビデ
オカメラ100-3で窓を背景として被写体を側面側から
撮影して、撮影画像をテレビモニタ300-3の画面上に
表示する。
【0009】このような場合、ビデオカメラ100-1で
は被写体を正面側から画面中央に拡大して撮影すること
から、ビデオカメラ100-1で撮影された画像は適正露
出の画像となる。しかし、被写体の背景が暗い場合、ビ
デオカメラ100-2では背景に露出が合わせられて被写
体が露出オーバーの画像となってしまう場合がある。ま
た、窓の外が明るい場合、ビデオカメラ100-3では窓
の外に露出が合わせられて被写体が露出アンダーの画像
となってしまう場合がある。さらに、撮影条件等の違い
によって、露出だけでなくホワイトバランス等も各ビデ
オカメラで異なる場合がある。
【0010】このため、露出や色再現等が適正な撮影画
像を記録するためには、各ビデオカメラで露出やホワイ
トバランス等が等しくなるように合わせ込む調整作業が
必要となり、撮影の準備に時間を要してしまう。また、
撮影中に撮影条件等が変化して露出や色再現が適正な状
態でなくなったときには、再度各ビデオカメラの調整作
業を行う必要があり、簡単に良好な撮影画像を記録する
ことができない。
【0011】さらに、個々のビデオカメラで露出やホワ
イトバランス等の自動制御系で自動調整を行うものとし
た場合には、あらかじめ露出やホワイトバランス等を調
整する作業が不要となる。しかし、個々のビデオカメラ
で独立に撮影画像が最適となるように調整が行われるこ
とから、背景や照明等の違いによって被写体の露出や色
再現が各ビデオカメラ間でばらつきを生じてしまう場合
がある。
【0012】そこで、この発明では複数の撮像装置で被
写体を同時撮影する際に、各撮像装置間での自動制御系
のばらつきを容易に少なくすることができる撮像方法お
よび撮像システムを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る撮像方法
は、被写体を複数の撮像装置で同時撮影する際に、複数
の撮像装置のそれぞれで自動制御系の出力状態を示す評
価値を生成し、前記複数の撮像装置で生成された評価値
に基づき前記被写体を撮影するのに最適な制御値を算出
し、前記最適な制御値を前記複数の撮像装置のそれぞれ
に供給し、前記複数の撮像装置では、前記最適な制御値
を用いて前記自動制御系での制御を行うものであるまた
撮像システムは、複数の撮像装置で被写体を同時撮影す
る撮像システムであって、複数の撮像装置のそれぞれ
は、自動制御系の出力状態を示す評価値を生成して出力
する評価値出力手段と、制御値に基づいて制御信号を生
成する制御信号生成手段と、この制御信号に基づいて前
記自動制御系での制御操作を行う操作手段を有し、複数
の撮像装置の評価値出力手段から出力された評価値に基
づき、被写体を撮影するのに最適な制御値を算出して複
数の撮像装置のそれぞれに供給する制御値供給装置を備
えるものである。
【0014】この発明においては、被写体を複数の撮像
装置で同時撮影する際に、複数の撮像装置のそれぞれで
自動制御系の出力状態、例えば露出やホワイトバランス
等がどのような状態であるかを示す評価値が生成され
る。この生成された評価値が制御値出力装置に供給され
て、複数の撮像装置の中で最適な撮影画像を得られる1
つの撮像装置からの評価値、複数の撮像装置からの評価
値を用いて求めた度数分布の最頻値、あるいは複数の撮
像装置からの評価値の平均値の何れかの値に基づいて最
適な制御値が算出される。算出された制御値は各撮像装
置に供給されて、この最適な制御値を用いて自動制御系
での制御が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は撮像シス
テムの使用状態を示しており、複数の撮像装置、例えば
3台のビデオカメラ10-1〜10-3を用いて被写体を撮
影する場合を示している。なお、撮像装置は複数台であ
れば良く3台に限られるものではない。
【0016】このビデオカメラ10-1〜10-3からの映
像信号をスイッチャ60に供給すると共にビデオカメラ
10-1〜10-3で撮影された画像をテレビモニタ70-1
〜70-3の画面上に表示し、この撮影画像を基にスイッ
チャ60で映像信号を選択することにより、所望の画像
の映像信号をビデオテープレコーダ等の記録装置80に
記録する。また、ビデオカメラ10-1〜10-3とコンピ
ュータ装置90を接続して、ビデオカメラ10-1〜10
-3で行われる自動制御系、例えば露出やホワイトバラン
スの制御をコンピュータ装置90によって設定する。
【0017】ここで、ビデオカメラ10-1〜10-3とコ
ンピュータ装置90の構成を図2を用いて説明する。な
お、ビデオカメラ10-1〜10-3は同様な構成のもので
あり、説明を簡単とするためビデオカメラ10-1につい
てのみ説明を行うものとし、ビデオカメラ10-2,10
-3の構成についての詳細な説明は省略する。また、コン
ピュータ装置90では、ビデオカメラの自動制御系の設
定に関する部分についてのみ示している。
【0018】図2において、ビデオカメラ10-1は従来
と同様にレンズ12を介して被写体の光学像が撮像素子
16の撮像面上に結像されると共に、アイリス14によ
って光量が制御される。このレンズ12は後述するレン
ズ駆動部39によって、被写体の光学像が撮像素子16
の撮像面上に正しく結像されるように駆動される。ま
た、アイリス14は後述するアイリス駆動部35によっ
て撮像素子16の撮像面上に結像される光学像が適正な
光量となるように駆動される。
【0019】撮像素子16は、例えばCCDイメージセ
ンサ等が用いられており、光電変換によって被写体の光
学像に基づいた撮像信号Saを生成する。なお、撮像素
子16にはタイミングジェネレータ部37が接続されて
おり、タイミングジェネレータからの駆動信号TDに基
づき、撮像素子16での電荷の蓄積時間の制御、すなわ
ち電子シャッタのシャッタ速度が制御される。
【0020】撮像素子16で生成された撮像信号Sa
は、アンプ部20で所望のレベルに増幅されて撮像信号
SbとしてA/D変換部22に供給される。A/D変換
部22では、撮像信号Sbをディジタルの撮像信号Dbに
変換して信号処理部25に供給する。
【0021】信号処理部25は、カメラ信号処理回路2
6と評価値生成回路27を有しており、カメラ信号処理
回路26では、プロセス処理等を行い撮像信号Dbから
ディジタルの画像信号Dcaを生成する。また、評価値生
成回路27では、露出やホワイトバランスおよびフォー
カス等の自動制御系での出力状態、すなわち露出やホワ
イトバランスおよびフォーカス等がどのような状態であ
るかを示す評価値DT-1を撮像信号Dbに基づいて生成
する。この信号処理部25で生成された画像信号Dcaは
映像信号出力部28に供給されると共に、評価値DTは
制御部30に供給される。
【0022】映像信号出力部28では、画像信号Dcaを
所望の方式の信号、例えばNTSC方式やPAL方式の
複合映像信号やRGB信号等に変換する。この映像信号
出力部28で得られた所望の方式の映像信号SV-1は、
スイッチャ60に供給される。
【0023】制御部30はマイクロコンピュータ等を用
いて構成されており、信号処理部25の評価値生成回路
27で生成された評価値DTは制御部30の入力処理回
路31に供給される。入力処理回路31では、評価値D
Tを後述するインタフェース部29を介して伝送できる
ように変換する処理を行う。この入力処理回路31で変
換された評価値DTは評価値信号DTSとしてインタフ
ェース部29に供給される。
【0024】インタフェース部29では、制御部30か
らの評価値信号DTSを、所望のフォーマットの伝送信
号TS-1に変換してコンピュータ装置90に出力する。
【0025】ここで、ビデオカメラ10-1にコンピュー
タ装置90が接続されていないとき、ビデオカメラ自体
で露出やホワイトバランス等の閉ループ制御を行うもの
とした場合には、制御部30に演算処理回路32や動作
切替制御回路33が設けられる。入力処理回路31で
は、コンピュータ装置90が接続されていないときに評
価値DTを演算処理回路32での演算に適したデータに
変換する処理も行うものとし、この演算に適したデータ
に変換された評価値DTは演算データDTCとして演算
処理回路32に供給される。演算処理回路32では演算
データDTCを用いて制御値DCTを算出し、得られた
制御値DCTを出力処理回路34に供給する。なお、演
算処理回路32では、制御値DCTを速やかに算出して
正しく閉ループ制御を行うことができるように、アルゴ
リズムを簡略化したり演算処理の精度を低下させて制御
値DCTの算出が行われる。
【0026】動作切替制御回路33では、インタフェー
ス部29にコンピュータ装置90が接続されたか否かを
判別して制御信号CEを生成する。この制御信号CEが
入力処理回路31や出力処理回路34に供給されること
により、入力処理回路31での制御値DCTの算出や出
力処理回路34での露出やホワイトバランス等を調整す
るための各種の信号の生成が制御される。なお、コンピ
ュータ装置90から切替信号NPを動作切替制御回路3
3に供給して、この切替信号NPに基づいて制御信号C
Eを生成可能とすれば、コンピュータ装置90によって
入力処理回路31や出力処理回路34の動作を制御する
ことができる。
【0027】出力処理回路34では、後述するコンピュ
ータ装置90から供給された制御値DCP、あるいは演
算処理回路32等が設けられているときには演算処理回
路32からの制御値DCTに基づいて制御信号すなわ
ち、アイリスコントロール信号CTR、タイミングコン
トロール信号CTT、ゲインコントロール信号CTG、
フォーカスコントロール信号CTF、ホワイトバランス
コントロール信号CTWの生成を行う。
【0028】出力処理回路34で生成された各制御信号
は、自動制御系での制御操作を行う操作手段に供給され
る。例えばアイリスコントロール信号CTRはアイリス
駆動部35に供給され、タイミングコントロール信号C
TTはタイミングジェネレータ部37に供給される。ま
た、ゲインコントロール信号CTGはアンプ部20に供
給されると共に、フォーカスコントロール信号CTFは
レンズ駆動部39に供給される。またホワイトバランス
コントロール信号CTWは、カメラ信号処理回路26に
供給される。
【0029】アイリス駆動部35では、アイリスコント
ロール信号CTRに基づきアイリス14の駆動を行う。
タイミングジェネレータ部37では、タイミングコント
ロール信号CTTに基づき駆動信号TDを生成する。こ
の生成された駆動信号TDが撮像素子16に供給される
ことにより撮像信号Saの信号レベルに制御される。ま
た、ゲインコントロール信号CTGによってアンプ部2
0のゲインが可変されて撮像信号Sbの信号レベルも制
御される。さらに、レンズ駆動部39では、フォーカス
コントロール信号CTFに基づいてレンズ12の駆動を
行う。また、カメラ信号処理回路26では、ホワイトバ
ランスコントロール信号CTWに基づき、例えば三原色
信号の信号レベルを可変して、ホワイトバランスの制御
を行う。
【0030】このように、ビデオカメラ10-1ではコン
ピュータ装置90から供給された制御値DCPに基づい
て露出やホワイトバランス等を調整するための各種の信
号の生成して閉ループ制御が行われる。なお、演算処理
回路32等が設けられているときには、演算処理回路3
2からの制御値DCTに基づく閉ループ制御も行われ
る。
【0031】ビデオカメラ10-1のインタフェース部2
9からコンピュータ装置90に供給された伝送信号TS
-1は、コンピュータ装置90のインタフェース部82に
よって評価値信号DTS-1に戻されてRAM84に書き
込まれる。
【0032】また、コンピュータ装置90には、ビデオ
カメラ10-2,10-3からビデオカメラ10-1と同様に
して生成された伝送信号TS-2,TS-3が供給されて、
RAM84には評価値信号DTS-2,DTS-3が書き込
まれる。なお、ビデオカメラ10-2,10-3で生成され
た映像信号SV-2,SV-3はスイッチャ60に供給され
る。
【0033】CPU(Central Processing Unit)86で
は、RAM84に書き込まれたビデオカメラ10-1〜1
0-3からの評価値信号DTS-1〜DTS-3を読み出し
て、制御値DCPが算出される。ここで、コンピュータ
装置90のCPU86は、ビデオカメラ10の演算処理
回路より高性能であることから、制御値を算出するため
のアルゴリズムの簡略化することなく、また演算処理の
精度を低下させることなく、速やかに制御値DCPを算
出することができる。このCPU86で算出された制御
値DCPはRAM84に書き込まれる。
【0034】RAM84に書き込まれた制御値DCP
は、読み出されてインタフェース部82によって所定の
フォーマットの伝送信号TRに変換されたのちビデオカ
メラ10-1〜10-3に供給される。
【0035】ビデオカメラ10-2,10-3では、ビデオ
カメラ10-1と同様にコンピュータ装置90から供給さ
れた制御値DCPに基づいて露出やホワイトバランス等
を調整するための各種の信号の生成して閉ループ制御が
行われる。
【0036】次に撮像システムの動作を説明する。この
撮像システムでは、複数台のビデオカメラから1台のビ
デオカメラをマスターカメラとして、このマスターカメ
ラの評価値に基づいて生成された制御値を各ビデオカメ
ラに供給して閉ループ制御を行うマスタスレーブモー
ド、評価値を変量とすると共にビデオカメラの台数を度
数として度数分布を求め、得られた度数分布の最頻値
(モード)に基づいて生成された制御値を各ビデオカメ
ラに供給して閉ループ制御を行う多数決モード、各ビデ
オカメラの評価値の平均値に基づいて生成された制御値
を各ビデオカメラに供給して閉ループ制御を行う平均モ
ードのいずれかの動作モードを選択して動作が行われ
る。
【0037】図3はビデオカメラの動作を説明するため
のフローチャートであり、各ビデオカメラで同じ処理が
行われる。
【0038】ステップST1では評価値DTの読み出し
を行ってステップST2に進む。
【0039】ステップST2では、コンピュータ装置9
0による制御であるか否かの判別を行い、コンピュータ
装置90による制御であると判別されたときにはステッ
プST3に進み、コンピュータ装置90による制御でな
いと判別されたときにはステップST7に進む。ここ
で、例えばビデオカメラ10とコンピュータ装置90
が、プラグ・アンド・プレイ対応とされており、ビデオ
カメラ10のインタフェース部にコンピュータ装置90
が接続されたとき、あるいはコンピュータ装置90から
の切替信号NPによって、コンピュータ装置90から供
給された制御値DCPを用いた閉ループ制御を行うもの
としたときには、コンピュータ装置90による制御であ
ると判別されてステップST3に進み、他の場合にはス
テップST7に進む。さらに、コンピュータ装置90に
よる制御あるいはビデオカメラ10による制御のいずれ
を優先するか選択できるスイッチを設けるものとし、コ
ンピュータ装置90による制御が優先されて、ビデオカ
メラ10のインタフェース部にコンピュータ装置90が
接続されたときにステップST3に進むものとしてもよ
い。
【0040】ステップST3では、評価値DTを所定の
フォーマットの伝送信号TSに変換してステップST4
に進む。
【0041】ステップST4では、コンピュータ装置9
0から評価値の送信要求がなされたか否かの判別が行わ
れる。
【0042】一方、コンピュータ装置90では、図4に
示すようにステップST11で各ビデオカメラ10に対
して評価値の送信を要求することが行われてステップS
T12に進み、ステップST12では、伝送信号TSを
受信して評価値が得られたか否かの判別が行われる。
【0043】このように、コンピュータ装置90で評価
値の送信要求がなされたときには、図3のステップST
4かステップST5に進み、ビデオカメラ10から伝送
信号TSが出力されてコンピュータ装置90に供給され
る。
【0044】次のステップST6では、コンピュータ装
置90からの伝送信号TRを受信して制御値DCPが得
られたか否かの判別が行われる。
【0045】コンピュータ装置90では、各ビデオカメ
ラ10からの伝送信号TSを受信して評価値DTが得ら
れると、図4のステップST12からステップST13
に進む。ステップST13では、各ビデオカメラから供
給された評価値DTを用いて制御値の算出が行われる。
【0046】図5は、制御値算出処理を示すフローチャ
ートである。ステップST131では、この撮像システ
ムがマスタースレーブモードとされているか否かの判別
が行われる。ここで、マスタースレーブモードに設定さ
れていないときにはステップST132に進み、マスタ
ースレーブモードに設定されているときにはステップS
T135に進む。
【0047】ステップST132では、多数決モードに
設定されているか否かの判別が行われて、多数決モード
に設定されていないときにはステップST133に進
み、多数決モードに設定されているときにはステップS
T136に進む。
【0048】ステップST133では、ステップST1
31,132の処理によって動作モードがマスタースレ
ーブモードおよび多数決モードのいずれでもないことか
ら平均モードとしてステップST134に進む。
【0049】ステップST134では、各ビデオカメラ
から供給された評価値を用いて、アイリスやホワイトバ
ランス等の制御項目毎の平均値を算出し、得られた平均
値を最適評価値と設定してステップST138に進む。
【0050】ステップST131で動作モードがマスタ
ースレーブモードと判別されてステップST135に進
むと、ステップST135では、マスターカメラとされ
たビデオカメラの評価値を選択し、この評価値を最適評
価値と設定してステップST138に進む。
【0051】また、ステップST132で動作モードが
多数決モードと判別されてステップST136に進む
と、ステップST136では、制御項目毎に評価値の度
数分布が求められてステップST137に進む。ステッ
プST137では、求められた度数分布から最頻値を判
別して、この最頻値を最適評価値と設定してステップS
T138に進む。
【0052】ステップST138では、ステップST1
34やステップST135あるいはステップST137
で設定された最適評価値に基づいて各制御項目毎に制御
値DCPが算出されて、制御値の算出処理が終了され
る。
【0053】このようにして制御値DCPが算出される
と、図4のステップST13からステップST14に進
み、ステップST14では算出された制御値DCPが伝
送信号TRに変換される。次にステップST15ではコ
ンピュータ装置90から伝送信号TRが出力されて各ビ
デオカメラ10に供給される。
【0054】ビデオカメラ10では、図3のステップS
T6で制御値DCPが得られたと判別されるとステップ
ST8に進む。
【0055】また、ステップST2において、コンピュ
ータ装置90による制御でないと判別されてステップS
T7に進むと、ステップST7では入力処理回路31で
演算データDTCを生成して演算処理回路32によって
制御値DCTが算出されてステップST8に進む。
【0056】ステップST8では、コンピュータ装置9
0で算出された制御値DCPあるいは演算処理回路32
で算出された制御値DCTに基づいて、例えばアイリス
コントロール信号CTR、タイミングコントロール信号
CTT等の各種の制御信号が生成されるので、露出やホ
ワイトバランス等の閉ループ制御を行うことができる。
【0057】このように、各ビデオカメラ10からの評
価値をコンピュータ装置90に供給して制御値DCPを
算出し、この制御値DCPを用いて各ビデオカメラ10
で閉ループ制御が行われる。
【0058】例えば図1に示すように、ビデオカメラ1
0-1で被写体を正面側から画面中央に拡大して撮影する
と共に、ビデオカメラ10-2で背景を含めて被写体を正
面側から撮影し、さらにビデオカメラ10-3で窓を背景
として被写体を側面側から撮影する場合、動作モードを
マスタースレーブモードに設定して、被写体を適正な露
出で撮影できるビデオカメラ10-1をマスターカメラと
すれば、このビデオカメラ10-1と露出が等しくなるよ
うにビデオカメラ10-2,10-3が調整される。
【0059】このため、被写体の背景が暗い場合であっ
ても、ビデオカメラ10-2では背景に合わせて露出が調
整されてしまうことがないので、テレビモニタ70-2の
画面上には、被写体が露出オーバーとされていない適正
な露出の撮影画像を表示させることができる。また、窓
の外が明るい場合であっても、ビデオカメラ10-3では
窓の外に合わせて露出が調整されてしまうことがないの
で、テレビモニタ70-3の画面上には、被写体が露出ア
ンダーとされていない適正な露出の撮影画像を表示させ
ることができる。
【0060】また、所定の間隔をもって配設された2台
のビデオカメラを1対として、この1対のビデオカメラ
で被写体を撮影するステレオ撮影のように、各ビデオカ
メラで撮影される被写体の構図がほぼ等しい場合、平均
値モードを選択することにより、各ビデオカメラの露出
を精度良く調整することができる。
【0061】さらに、多数決モードを選択することによ
り、各ビデオカメラの構図が大きく異なる場合や各ビデ
オカメラの構図がほぼ等しい場合以外であっても、各ビ
デオカメラを適正な露出に調整することができる。な
お、露出に限らずホワイトバランス等も同様にして適正
な状態に調整することができることは勿論である。
【0062】また、図1に示すように、露出やホワイト
バランス等を調整のためのテストチャート40をビデオ
カメラ10-4で撮影し、このビデオカメラ10-4をマス
ターカメラと設定すれば、他のビデオカメラ10-1〜1
0-3間での露出や色再現等のばらつきのない良好な撮影
画像を簡単に得ることができると共に、理想的な自動追
尾型のホワイトバランス調整を行うことができる。
【0063】また、被写体に光センサ45を設けるもの
として、この光センサ45からの信号を評価値としてコ
ンピュータ装置90に供給し、この評価値に基づいて制
御値を算出して各ビデオカメラ10に供給すれは、入射
光型の自動露出調整やオートホワイトバランス調整を行
うことができる。
【0064】ところで、上述の実施の形態では、露出や
色再現を適正な状態に調整する場合について説明した
が、コンピュータ装置90から各ビデオカメラ10に対
して供給する制御値を変化させることにより、各ビデオ
カメラ10の撮影画像を、ハイキーやローキーとした
り、色相等の変更を一斉に行うことができ、多彩な撮影
画像を簡単に得ることもできる。
【0065】さらに、移動する被写体を正面側と側面側
から撮影するような場合には、正面側に位置するビデオ
カメラからの評価値に基づいて被写体の位置を算出し、
この算出された位置を側面側のビデオカメラで撮影する
ように側面側のビデオカメラの雲台を制御することによ
り、自動追尾を行うこともできる。
【0066】このように、上述の実施の形態によれば、
複数のビデオカメラの自動制御系を同期させることによ
り、個々のビデオカメラが同じ条件で被写体を撮影する
ことができるので、スイッチャ60でビデオカメラの切
り替えを行っても、被写体の露出や色再現等のばらつき
を軽減させることができる。
【0067】また、コンピュータ装置90によって、各
ビデオカメラでの露出やホワイトバランス等の設定をま
とめて1度に行うことができるので、操作性を向上させ
ることができる。また、撮影中に各ビデオカメラを個々
に調整しなくとも自動的に調整することができるので撮
影を容易に行うこともできる。
【0068】なお、上述の実施の形態では、映像信号S
Vの伝送と評価値等の伝送を別個に行うものとしたが、
IEEE1394インタフェース等のように高速なイン
タフェースを利用することで、画像データや評価値等を
まとめて伝送するものとしてもよい。また、上述の実施
の形態では、自動制御系として露出やホワイトバランス
について説明したが、自動制御系は露出やホワイトバラ
ンスに限られるものでないことは勿論である。
【0069】
【発明の効果】この発明によれば、複数の撮像装置のそ
れぞれで自動制御系の出力状態を示す評価値が生成され
て、この生成された評価値に基づき最適な制御値が生成
されて各撮像装置に供給されて、この制御値に基づき各
撮像装置の自動制御系での制御が行われる。このため、
各撮像装置の調整や操作が簡単で、各撮像装置間での自
動制御系のばらつきを少なくして、例えば露出や色再現
等のばらつきが少ない撮影画像を容易に得ることができ
る。
【0070】また、最適な制御値を生成する際に、複数
の撮像装置のなかで最適な撮影画像を得られる1つの撮
像装置からの評価値を用いることにより、各撮像装置の
構図が大きく異なる場合であっても最適な撮影画像を得
ることができる。また、複数の撮像装置からの評価値の
平均値を用いることにより、各撮像装置の構図が略等し
い場合には露出や色再現等を最適な状態に精度良く調整
することができる。さらに、複数の撮像装置からの評価
値を用いて求めた度数分布の最頻値を用いて制御値を生
成することにより、各撮像装置の構図が大きく異なる場
合や構図が略等しい場合であっても、各撮像装置間で露
出や色再現等のばらつきの少ない撮影画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る撮像システムの使用状態を示す
図である。
【図2】ビデオカメラとコンピュータ装置の構成を示す
図である。
【図3】ビデオカメラの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】コンピュータ装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】制御値の算出処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】従来の撮像システムの構成を示す図である。
【図7】従来のビデオカメラの構成を示す図である。
【符号の説明】
10,100・・・ビデオカメラ、12,112・・・
レンズ、14,114・・・アイリス、16,116・
・・撮像素子、25,125・・・信号処理部、26,
126・・・カメラ信号処理回路、27,127・・・
評価値生成回路、28,128・・・映像信号出力部、
29,92・・・インタフェース部、30,130・・
・制御部、31・・・入力処理回路、32・・・演算処
理回路、33・・・動作切替制御回路、34・・・出力
処理回路、35,133・・・アイリス駆動部、37,
137・・・タイミングジェネレータ部、39,135
・・・レンズ駆動部、70,300・・・テレビモニ
タ、90・・・コンピュータ装置、96・・・CPU
(Central Processing Unit)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 13/02 H04N 13/02 Fターム(参考) 5C022 AA01 AB17 AB19 AB61 AB65 AC01 AC31 AC42 AC69 AC79 CA04 5C054 AA01 EA01 FF02 HA19 5C061 AA29 AB08 5C065 AA01 BB02 BB08 BB48 CC01 DD01 FF07 FF09 FF11 GG29 GG32 HH04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を複数の撮像装置で同時撮影する
    際に、 前記複数の撮像装置のそれぞれで自動制御系の出力状態
    を示す評価値を生成し、 前記複数の撮像装置で生成された評価値に基づき前記被
    写体を撮影するのに最適な制御値を算出し、 前記最適な制御値を前記複数の撮像装置のそれぞれに供
    給し、 前記複数の撮像装置では、供給された前記最適な制御値
    を用いて前記自動制御系での制御を行うことを特徴とす
    る撮像方法。
  2. 【請求項2】 前記最適な制御値は、前記複数の撮像装
    置の中で最適な撮影画像を得られる1つの撮像装置から
    の評価値に基づいて算出することを特徴とする請求項1
    記載の撮像方法。
  3. 【請求項3】 前記最適な制御値は、前記複数の撮像装
    置からの評価値を用いて度数分布を求め、この度数分布
    の最頻値に基づいて算出することを特徴とする請求項1
    記載の撮像方法。
  4. 【請求項4】 前記最適な制御値は、前記複数の撮像装
    置からの評価値の平均値に基づいて算出することを特徴
    とする請求項1記載の撮像方法。
  5. 【請求項5】 複数の撮像装置で被写体を同時撮影する
    撮影システムにおいて、 前記複数の撮像装置のそれぞれは、自動制御系の出力状
    態を示す評価値を生成して出力する評価値出力手段と、
    制御値に基づいて制御信号を生成する制御信号生成手段
    と、この制御信号に基づいて前記自動制御系での制御操
    作を行う操作手段を有し、 前記複数の撮像装置の評価値出力手段から出力された評
    価値に基づき、前記被写体を撮影するのに最適な前記制
    御値を算出して前記複数の撮像装置のそれぞれに供給す
    る制御値供給装置を備えることを特徴とする撮像システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記制御値供給装置では、前記複数の撮
    像装置のなかで最適な撮影画像を得られる1つの撮像装
    置からの評価値、前記複数の撮像装置からの評価値を用
    いて求めた度数分布の最頻値、あるいは前記複数の撮像
    装置からの評価値の平均値の何れかの値に基づいて前記
    制御値を算出することを特徴とする請求項5記載の撮像
    システム。
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