JP2009147885A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 仕様の異なる複数の撮像装置を接続して同時撮影する場合に、煩わしい操作をしなくても違和感の無い自然な合成画像を簡便に生成する。
【解決手段】 被写体像を固体撮像素子による電気信号に変換して映像信号を生成する映像信号生成手段と、前記映像信号生成手段から出力される映像信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号に各種信号処理を施すデジタル信号処理手段と、異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行うための送受信手段と、異なる撮像装置間で撮影された画像を取り込み合成画像を生成する合成画像生成手段と、撮影時の各種撮影条件を選択できる撮影条件設定手段とを設け、複数の撮像装置と接続し同時撮影を行う場合には、前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で各種撮影条件を自動的に合わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮像装置及び撮像方法に関し、特に複数の撮像装置で同時に撮影を行い、撮影された画像を合成するための撮像システムに用いて好適な技術に関する。
近年、デジタルカメラの普及が進み、扱うデータが“デジタル”であることから、その楽しみ方も様々である。その一つに画像合成が挙げられる。
撮影された複数の画像をPCで合成出来るのはもちろんのこと、1台のカメラで画角をずらして撮影した画像を合成してパノラマ画像を生成できるものもある。
また、1台のカメラ内に左右2つの固定された撮像部があり、これにより同時に撮影された2枚の画像を合成してパノラマ画像を生成出来るカメラが提案されている(特許文献1)。
他に、被写体を囲むように多数のカメラを配置し、それぞれのカメラを接続して同時撮影し、被写体に対する全周の画像を撮影する事ができるシステムが提案されている(特許文献2)。カメラの配置を逆にすれば、ある地点から見た360度のパノラマ合成画像を得ることも出来る。複数のカメラを接続して同時撮影を行う場合には、それぞれのカメラの仕様がある程度同じであることが望まれる。例えば記録画素数の少ないカメラが1台だけ混じっているとすると、一部分だけ解像度が低い合成画像となってしまう。この従来例では、親機と子機が連携して合成画像を生成する。親機は子機の仕様を調査し、全てのカメラの仕様を総合的に判断し撮影条件を決めるが、親機と仕様のかけ離れたカメラは除外して撮影する。
さらには、マスタカメラとスレーブカメラが連携して合成画像を生成することが出来るシステムが提案されている(特許文献3)。仕様の異なる複数のカメラを接続して同時撮影を行う場合には、それぞれのカメラで各種撮影条件がそろっている方が良い。例えば画角がばらばらであったりすると合成画像の生成が難しくなる。この従来例では、各種撮影条件を変更する場合には、通信手段によってマスタカメラからスレーブカメラを操作する。複数のカメラを接続し、全てのカメラに対する各種操作を1台のカメラから行うことが出来るため、使用者は煩わしさから開放されるとしている。
特開平7−177423号公報 特開2003−324649号公報 特開2005−252955号公報
しかしながら、特許文献1に示される従来例では1台のカメラ内に2つの撮像部があるため、カメラのサイズが大きくなりコストもかかる。また、パノラマ画像を必要としない場合にはかえって使いにくいという問題があった。
特許文献2に示される従来例では10台を超えるような多数のカメラを接続することを前提としているため大掛かりなシステムとなってしまう。また、親機が子機の仕様を調査し、全てのカメラの仕様を総合的に判断し撮影条件を決めるが、親機と仕様のかけ離れたカメラは除外して撮影する。条件に合わない子機を除外するのでは、撮影に使用できるカメラの台数が不確定で使いにくい。
特許文献3に示される従来例では、マスタカメラとスレーブカメラが連携して合成画像を生成する。各種撮影条件を変更する場合には、通信手段によってマスタカメラからスレーブカメラを操作する。何か撮影条件を変更したいときには、まず操作対象のカメラを選択してその後条件設定を行う。連携して撮影するカメラの台数が多くなれば、それだけ操作する回数も増えるため面倒である。複数のカメラを連動させて操作をすることもできるとしているが、それぞれのカメラに対して異なる操作をしたい時には逆に不都合である。
本発明は、前述の問題点にかんがみ、仕様の異なる複数の撮像装置を接続して同時撮影する場合に、煩わしい操作をしなくても違和感の無い自然な合成画像を簡便に生成出来るようにすることを目的としている。
本発明の撮像装置は、被写体像を固体撮像素子による電気信号に変換して映像信号を生成する映像信号生成手段と、前記映像信号生成手段から出力される映像信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号に各種信号処理を施すデジタル信号処理手段と、異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行うための送受信手段と、異なる撮像装置間で撮影された画像を取り込み合成画像を生成する合成画像生成手段と、撮影時の各種撮影条件を選択できる撮影条件設定手段とを有し、複数の撮像装置と接続し同時撮影を行うことのできる撮像装置において、前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で各種撮影条件を自動的に合わせることを特徴とする。
本発明の撮像方法は、被写体像を固体撮像素子による電気信号に変換して映像信号を生成する映像信号生成工程と、前記映像信号生成手段から出力される映像信号をデジタル信号に変換するAD変換工程と、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号に各種信号処理を施すデジタル信号処理工程と、異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行うための送受信工程と、異なる撮像装置間で撮影された画像を取り込み合成画像を生成する合成画像生成工程と、撮影時の各種撮影条件を選択できる撮影条件設定工程とを有し、複数の撮像装置と接続し同時撮影を行うことのできる撮像方法において、前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で各種撮影条件を自動的に合わせることを特徴とする。
本発明によれば、仕様の異なる複数の撮像装置を接続して同時撮影する場合には接続されたそれぞれのカメラ間で各種撮影条件を自動的に合わせるようにしたので、煩わしい操作をしなくても違和感の無い自然な合成画像を簡便に生成出来るようにすることが出来る。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用できる撮像装置の構成を示すブロック図である。図1を参照して単体の撮像装置としての一般的な動作について説明する。
本実施形態の撮像装置は、レンズ及び絞りからなる光学系1、メカニカルシャッタ(メカシャッタと図示する)2、撮像素子3、アナログ信号処理を行うCDS回路4、A/D変換器5、タイミング信号発生回路6、駆動回路7を有している。タイミング信号発生回路6は、CDS回路4、A/D変換器5、及び駆動回路7で必要となるタイミングを供給するためのものである。
また、撮影した画像データに必要な信号処理を行う信号処理回路8、信号処理された画像データを記憶する画像メモリ9、撮像装置から取り外し可能な画像記録媒体10、信号処理された画像データを画像記録媒体10に記録する記録回路11、信号処理された画像データを表示する画像表示装置12、画像表示装置12に画像を表示する表示回路13、異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行う送受信部14等を有している。システム制御部15は、前記の各ユニットを含む撮像装置全体を制御している。
システム制御部15は明るさに応じて光学系1の絞りを制御することにより撮像素子3に入射する被写体光量を調整する。さらに、タイミング信号発生回路6、駆動回路7を介して撮像素子3の電荷蓄積時間を変化させて露光量を制御する。
撮像素子3は、受像面に結像された被写体像をその光量に応じた量の信号電荷に変換して蓄積する。蓄積された信号電荷は駆動回路7から入力される転送パルスによって転送され、出力回路で信号電圧に変換された後、順次読み出されCDS回路4へ出力される。CDS回路4の出力は、A/D変換器5へ入力され、デジタル信号に変換される。
A/D変換器5においてデジタル化された信号は信号処理回路8に入力される。信号処理回路8では、デジタル画像信号に対して、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を行う。画像メモリ9は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。
信号処理回路8で信号処理された画像データや画像メモリ9に記憶されている画像データは、記録回路11において画像記録媒体10に適したデータ(例えば階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて画像記録媒体10に記録されたり、信号処理回路8で解像度変換処理を実施された後、表示回路13において画像表示装置12に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号やLCD表示用のRGB信号等)に変換されて画像表示装置12に表示されたりする。
システム制御部15はタイミング信号発生回路6、駆動回路7、信号処理回路8、画像メモリ9、記録回路11、表示回路13に対して必要な制御を行う。
続いて、複数の撮像装置を接続した時の実施形態について説明する。
図2は2台の撮像装置を接続して撮影する場合の実施形態を示すシーケンス図である。ここで、複数の撮像装置を接続して同時撮影の出来るモードを「合成写真モード」と呼ぶことにする。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAは他に「合成写真モード」に設定されているカメラがあるかどうか問い合わせを行い、回答が無い場合は、その後他のカメラからの問い合わせがあるかどうか待機する。一定時間内に他のカメラからの回答あるいは問い合わせがない場合は「合成写真モード」での撮影は不可能と判断して「合成写真モード」を終了する。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。2台のカメラで仕様および各種撮影条件に特に違いが見られなければ「合成写真モード」で撮影可能と判断し、撮影待機状態とする。その後カメラAのレリーズボタンが押されると、カメラAはカメラBに撮影指示を行い2台で同時に撮影が実行される。撮影完了後、カメラBは撮影画像データをカメラAに送信する。カメラAは自身の撮影画像データとカメラBから送られてきた画像データとの合成処理を行い、合成画像を生成し記録する。この時、カメラAは生成された合成画像をカメラBに対して送信するようにしても良い。
撮影待機状態からカメラBのレリーズボタンが押された場合には、カメラBはカメラAに対して撮影要求を行い2台で同時に撮影が実行される。撮影完了後、カメラAは撮影画像データをカメラBに送信する。カメラBは自身の撮影画像データとカメラAから送られてきた画像データとの合成処理を行い、合成画像を生成する。この時、カメラBは生成された合成画像をカメラAに対して送信するようにしても良い。
撮影が終了すると再び撮影待機状態となり、カメラAおよびカメラBは次の操作を待つ。
その後カメラAの「合成写真モード」が解除されると、同時にカメラAはカメラBに対して「合成写真モード」解除の通知を行い、カメラBも「合成写真モード」を終了させる。
以上は、仕様および各種撮影条件設定の問い合わせ時に、2台のカメラで仕様および各種撮影条件に特に違いが見られなかった場合の説明である。
以降、仕様および各種撮影条件設定の問い合わせ時に、2台のカメラで仕様および各種撮影条件に違いがあった場合の動作について説明する。
図3は2台のカメラで記録画素数の設定が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。その結果、カメラAが1000万画素、カメラBが500万画素の記録画素数に設定されていることが分かった。同時に、カメラAは1000万画素、500万画素および300万画素の3とおりの記録画素数が選択出来ることが分かった。一方カメラBは500万画素、300万画素および200万画素の3とおりの記録画素数が選択出来る。
このまま2台のカメラで同時撮影した画像を左右につなげて合成画像を生成すると、カメラAで撮影された左半分は1000万画素相当の解像度があり、カメラBで撮影された右半分は500万画素相当の解像度しかないため、カメラBで撮影された右半分だけが解像感がなく不自然な合成画像になってしまう。この問題を回避するために、本発明では2台のカメラの記録画素数を自動的に合わせるように動作する。すなわち、カメラBがカメラAに対して、記録画素数設定を500万画素に変更するよう指示する。カメラAは、カメラBからの指示によって記録画素数設定を500万画素に変更し、準備が完了したらカメラBに対して通知する。これで「合成写真モード」で撮影可能となり、撮影待機状態とする。その後の撮影動作は図2で説明したとおりである。
図4は2台のカメラで記録画素数の設定が異なっていた場合の他の実施形態を示すシーケンス図である。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。その結果、カメラAが1000万画素、カメラBが500万画素の記録画素数に設定されていることが分かった。同時に、カメラAは1000万画素、600万画素、300万画素および100万画素の4とおりの記録画素数が選択出来ることが分かった。一方カメラBは500万画素、300万画素および200万画素の3とおりの記録画素数が選択出来る。
この場合は、2台のカメラに共通する300万画素で撮影するように、カメラBは自身の記録画素数設定を300万画素に変更し、同時にカメラAに対して記録画素数設定を300万画素に変更するよう指示する。カメラAは、カメラBからの指示によって記録画素数設定を300万画素に変更し、準備が完了したらカメラBに対して通知する。
前述の例では、2台のカメラで共通の画素数設定にするため300万画素を選択し、結果として解像度を犠牲にしているが、解像度を優先させて画素数設定を選択するようにしてもよい。例えば2台のカメラの記録画素数比が20%以内であれば解像度を優先させて記録画素数を設定するようにすると、500万画素÷600万画素=0.833であり、20%以内であるため、カメラAは600万画素に設定し、カメラBは500万画素に設定する。なお、記録画素数比は20%以内に限定するものではなく、自由に閾値を選択してよい。
図5は2台のカメラでISO感度設定が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。その結果、カメラAがISO400、カメラBがISO100に設定されていることが分かった。同時に、カメラAはISO100/200/400/800の4とおりのISO感度が選択出来ることが分かった。一方カメラBはISO100/200/400の3とおりのISO感度が選択出来る。
このまま2台のカメラで同時撮影した画像を左右につなげて合成画像を生成すると、カメラAで撮影された左半分だけがノイズ感が良くなく不自然な合成画像になってしまう。この問題を回避するために、本発明では2台のカメラのISO感度を自動的に合わせるように動作する。2台のカメラに共通するISO感度設定はISO100/200/400の3とおりであるが、ここでは仕様および各種撮影条件設定問い合わせの発信を行ったカメラBの現在の設定を優先させる。すなわち、カメラBがカメラAに対して、ISO感度をISO100に変更するよう指示する。カメラAは、カメラBからの指示によってISO感度をISO100に変更し、準備が完了したらカメラBに対して通知する。これで「合成写真モード」で撮影可能となり、撮影待機状態とする。その後の撮影動作は図2で説明したとおりである。
図6は2台のカメラで焦点距離が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。その結果、カメラAが焦点距離28mm、カメラBが焦点距離35mmに設定されていることが分かった。同時に、カメラAは28mm〜112mmの範囲で焦点距離を設定出来ることが分かった。一方カメラBは35mm〜105mmの範囲で焦点距離を設定出来る。
このまま2台のカメラで同時撮影した画像を左右につなげて合成画像を生成すると、2台のカメラの画角が違うため、合成画像を生成するのが難しくなる。信号処理でどちらかのカメラの撮影画像を拡大して画角を合わせることも出来るが、拡大することによって解像度が落ちてしまうという問題もある。この問題を回避するために、本発明では2台のカメラの焦点距離を自動的に合わせるように動作する。すなわち、カメラBがカメラAに対して、焦点距離を35mmに変更するよう指示する。カメラAは、カメラBからの指示によって焦点距離が35mmになるようズームアップ動作をさせ、準備が完了したらカメラBに対して通知する。これで「合成写真モード」で撮影可能となり、撮影待機状態とする。その後の撮影動作は図2で説明したとおりである。
図7は2台のカメラで焦点距離が異なっていた場合の他の実施形態を示すシーケンス図である。
まずカメラAが「合成写真モード」に設定される。カメラAが「合成写真モード」に設定されてから一定時間内にカメラBが「合成写真モード」に設定されると、カメラBが問い合わせを行い、それに対してカメラAが回答し2台のカメラの接続が確立する。
カメラBは続いて、カメラAの仕様および各種撮影条件設定を問い合わせる。その結果、カメラAが焦点距離28mm、カメラBが焦点距離35mmに設定されていることが分かった。同時に、カメラAは28/40/52/64/76/88/100/112mmの8段階で焦点距離を設定出来る(光学ズーム位置を変更出来る)ことが分かった。一方カメラBは35/45/55/65/75/85/95/105mmの8段階で焦点距離を設定出来る(光学ズーム位置を変更出来る)。
この場合、2台のカメラで共通する焦点距離(光学ズーム位置)は無いので、光学ズームと電子ズームを併用して画角調整を行う。ここでは仕様および各種撮影条件設定問い合わせの発信を行ったカメラBの現在の設定を優先させる。すなわち、カメラBがカメラAに対して、焦点距離を35mmに変更するよう指示する。カメラAは35mmに最も近くかつワイド側の光学ズーム位置を選択し、光学ズーム位置を28mmのままにしておく。準備が完了したらカメラBに対して通知する。
その後カメラBのレリーズボタンが押されると、カメラBはカメラAに撮影指示を行い2台で同時に撮影が実行される。カメラAは撮影完了後、電子ズーム処理によって画角調整を行う。すなわち、撮影画像を1.25倍(35÷28)に拡大処理を行う。それからカメラAは拡大処理された画像データをカメラBに送信する。カメラBは自身の撮影画像データとカメラAから送られてきた画像データとの合成処理を行い、合成画像を生成し記録する。この時、カメラBは生成された合成画像をカメラAに対して送信するようにしても良い。
以上は2台の撮像装置を接続して撮影する場合を例に説明したが、3台以上の撮像装置を接続する場合も同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、仕様の異なる複数の撮像装置を接続して同時撮影する場合には接続されたそれぞれのカメラ間で各種撮影条件を自動的に合わせるようにしたので、煩わしい操作をしなくても違和感の無い自然な合成画像を簡便に生成することが出来る撮像装置を提供することが可能となる。
本発明を適用できる撮像装置の構成を示すブロック図である。 2台の撮像装置を接続して撮影する場合の実施形態を示すシーケンス図である。 2台のカメラで記録画素数の設定が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。 2台のカメラで記録画素数の設定が異なっていた場合の他の実施形態を示すシーケンス図である。 2台のカメラでISO感度設定が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。 2台のカメラで焦点距離が異なっていた場合の実施形態を示すシーケンス図である。 2台のカメラで焦点距離が異なっていた場合の他の実施形態を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 光学系
2 メカニカルシャッタ
3 撮像素子
4 CDS回路
5 A/D変換器
6 タイミング信号発生回路
7 駆動回路
8 信号処理回路
9 画像メモリ
10 記録媒体
11 記録回路
12 表示装置
13 表示回路
14 送受信部
15 システム制御部

Claims (22)

  1. 被写体像を固体撮像素子による電気信号に変換して映像信号を生成する映像信号生成手段と、
    前記映像信号生成手段から出力される映像信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記AD変換手段から出力されるデジタル信号に各種信号処理を施すデジタル信号処理手段と、
    異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行うための送受信手段と、
    異なる撮像装置間で撮影された画像を取り込み合成画像を生成する合成画像生成手段と、
    撮影時の各種撮影条件を選択できる撮影条件設定手段とを有し、複数の撮像装置と接続し同時撮影を行うことのできる撮像装置において、
    前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で各種撮影条件を自動的に合わせることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で記録画素数を自動的に合わせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間でISO感度を自動的に合わせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で焦点距離を自動的に合わせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で記録画素数、ISO感度および焦点距離のうち少なくとも2つ以上を自動的に合わせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通する記録画素数を選択することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ画素数の最も多い記録画素数を選択することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ最も低感度であるISO感度を選択することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  9. 前記撮影条件設定手段は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ最も高感度であるISO感度を選択することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  10. 前記撮影条件設定手段は、光学ズームによって、接続されたそれぞれの撮像装置間で最も近い焦点距離を選択することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  11. 前記撮影条件設定手段は、光学ズームおよび電子ズームを併用して、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置の焦点距離を一致させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  12. 被写体像を固体撮像素子による電気信号に変換して映像信号を生成する映像信号生成工程と、
    前記映像信号生成手段から出力される映像信号をデジタル信号に変換するAD変換工程と、
    前記AD変換手段から出力されるデジタル信号に各種信号処理を施すデジタル信号処理工程と、
    異なる撮像装置間で画像データおよび各種撮影条件設定データの授受を行うための送受信工程と、
    異なる撮像装置間で撮影された画像を取り込み合成画像を生成する合成画像生成工程と、
    撮影時の各種撮影条件を選択できる撮影条件設定工程とを有し、複数の撮像装置と接続し同時撮影を行うことのできる撮像方法において、
    前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で各種撮影条件を自動的に合わせることを特徴とする撮像方法。
  13. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で記録画素数を自動的に合わせることを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  14. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間でISO感度を自動的に合わせることを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  15. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で焦点距離を自動的に合わせることを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  16. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で記録画素数、ISO感度および焦点距離のうち少なくとも2つ以上を自動的に合わせることを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  17. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通する記録画素数を選択することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  18. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ画素数の最も多い記録画素数を選択することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  19. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ最も低感度であるISO感度を選択することを特徴とする請求項14に記載の撮像方法。
  20. 前記撮影条件設定工程は、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置に共通してかつ最も高感度であるISO感度を選択することを特徴とする請求項14に記載の撮像方法。
  21. 前記撮影条件設定工程は、光学ズームによって、接続されたそれぞれの撮像装置間で最も近い焦点距離を選択することを特徴とする請求項15に記載の撮像方法。
  22. 前記撮影条件設定工程は、光学ズームおよび電子ズームを併用して、接続されたそれぞれの撮像装置間で全ての撮像装置の焦点距離を一致させることを特徴とする請求項15に記載の撮像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014057374A (ja) * 2013-12-24 2014-03-27 Nikon Corp 電子機器および電子機器用プログラム
JP2014239318A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 カシオ計算機株式会社 カメラ、撮影制御プログラム及び撮影制御方法、並びにカメラシステム

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