JP4277406B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置に関し、さらに詳しくは光電変換装置より出力される画像信号を処理して記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像記録装置の一つとして電子スチルカメラ(以下、本明細書中では電子スチルカメラを「DSC」と称する)がある。DSCは、撮影レンズにより形成された被写体像をCCDなどの光電変換装置で光電変換して得られる画像信号を処理して記録するものである。そして、光電変換装置から出力される画像信号はディジタル画像データに変換されてバッファメモリに一時的に記録される。バッファメモリに記録された画像データは、所定の画像処理が施された後、JPEG等の画像圧縮アルゴリズムに基づいて圧縮処理され、フラッシュメモリや磁気記録装置等の不揮発性記録装置に記録される。不揮発性記録装置に記録された画像データに基づく画像は、必要に応じて表示装置上に再生表示される。
【0003】
上述したDSCで、光電変換装置としてたとえばCCDなどが用いられるものである場合、被写体輝度に応じて露出値、すなわち撮影レンズの絞り値と撮像素子の蓄積時間とが決定され、撮像素子の受光面に導かれる被写体光の光量がほぼ一定に保たれる。この蓄積時間は、銀塩フィルムを用いるカメラのシャッタ速度に対応するものである。上述のように銀塩フィルムの感光面や撮像素子の受光面に導かれる被写体光の光量の積算値は、像面露光量と呼ばれ、これら銀塩フィルムや撮像素子の感度に応じた値に定められる。
【0004】
ところで、被写体は必ずしも一様な輝度を有している訳ではなく、撮影に先立って行われる測光の結果で決定された輝度値(測光値)に基づいて露光を行ったときに、必ずしも望ましい撮影結果が得られる訳ではない。たとえば、主要被写体が逆光状況下にあると、主要被写体の背景にある高輝度成分の影響を受け、被写体輝度は高めであるとの測光値を得がちである。その結果、主要被写体の輝度を基準としたときの像面露光量は少な目となり、撮影結果はいわゆる露光アンダーとなりやすい。また、通常のカメラの測光方式はいわゆる反射光式、すなわち被写体で反射された光を測定する方式である。このため、たとえば被写体である人物が低めの反射率(暗い色)の服を着用していたりすると、測光値は服の反射率の影響を受け、撮影結果はいわゆる露光オーバーとなりやすい。
【0005】
このような問題は、閃光撮影時にも起きる場合がある。自動調光式の閃光装置では、閃光を開始するとともに被写体からの反射光の検出を開始し、その反射光の検出値の積算値が予め定められた値に達するのにともなって閃光を停止する。このため、金屏風などを背にした人物を閃光撮影した場合には、背景からの反射光量が多くなるために閃光量が相対的に減じられてしまい、人物がアンダーとなりやすい。また、主要被写体の位置に対して背景が大きく離れており、かつ主要被写体の画面内占有率が小さいと、閃光光の大半が被写体の後方に抜けてしまい、反射光が少なくなるのでオーバーとなりやすい。
【0006】
上述した問題を解決するため、複数の測光素子をカメラ内に内蔵し、被写界を複数の領域に分割して被写体光や閃光光の反射光を測定する技術が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した技術によって得られる撮影結果は、必ずしも撮影者の意図したものとはならない場合がある。その一つの原因として撮影者の撮影意図がある。つまり、上述した技術によって得られる結果が一般的に適正と判断されるものであったとしても、それが必ずしも撮影者の意図(好み)に合っているとは限らないからである。
【0008】
したがって、撮影者は撮影状況を見て勘によって露出補正を行ったり、あるいはブラケティング撮影を行なったりする必要がある。このときの勘が外れていたり、ブラケティング撮影に際しての露光量のずらし方が適正でなかったりすると好ましい撮影結果を得ることができず、撮影者が適正と考える結果が得られるまで繰り返し撮影を行う必要がある。
【0009】
本発明の目的は、撮影者の勘に頼ることなく、撮影者の好みに合った撮影結果を容易に得ることの可能な画像記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図3に対応付けて以下の発明を説明する。
(1) 請求項1に記載の発明に係る画像記録装置は、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段103と、画像データを記録する記録媒体114と、記録媒体114から読み出された画像データに基づき再生画像を表示する表示装置6と、被写体輝度に基づく露出値で露出制御する露出制御手段104と、露出値を補正する補正量を設定する露出補正量設定手段104,115と、表示装置6の再生画像の表示明度を露出補正量設定手段104,115の補正量に応じて調節する表示明度調節手段104,111と、を有することにより上述した目的を達成する。
(2) 請求項1に記載の発明に係る画像記録装置は、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段103と、画像データを記録する記録媒体114と、記録媒体114から読み出された画像データに基づき再生画像を表示する表示装置6と、被写体輝度に基づく露出値で露出制御する露出制御手段104と、表示装置6の再生画像の表示明度を調節する表示明度調節手段104,111と、表示明度調節手段104,111による表示明度の調節量に応じて、露出値を補正する補正量を設定する露出補正量設定手段104,115と、を有するものである。
【0011】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるDSCの前側外観を示し、図2は背面側外観を示す。撮影者がカメラ背面側に設けられる電源スイッチ10を操作して画像記録モード(REC)に設定するとDSCは撮影スタンバイ状態となる。撮影レンズユニット2によって形成された被写体像が後述するCCDの受光面上に形成され、この被写体像はCCDで光電変換されてモニタ6に映し出される。このときモニタ6に映し出される画像はいわゆるスルー画と呼ばれ、所定のフレームレートで表示が更新される。したがって、撮影者はモニタ6の表示を観察することにより、ほぼリアルタイムで構図を確認することができる。DSCの本体1の前面にはAFユニット11が設けられており、このAFユニットの測距結果に基づいて撮影レンズユニット2の焦点調節駆動が行われる。
【0013】
フラッシュ4は、いわゆる外部調光式のものであり、被写体で反射された閃光光の光量を本体1の正面に設けられているセンサ12で受光し、この受光量の積算値が所定の値に達した時点で閃光が停止される。
【0014】
撮影者はファインダ5を覗くか、あるいはモニタ6を観察して構図を決定し、レリーズボタン3を押すことで撮影動作が実行される。本体1の背面にはアップボタン7a、ダウンボタン7b、左ボタン7c、右ボタン7d、メニューボタン8、そしてセットボタン9が電源スイッチ10やモニタ6とともに設けられる。これらの操作ボタンは撮影時や画像再生時等に各種モードの設定や表示画像の選択等に際して撮影者により操作される。
【0015】
− DSCの内部構成 −
図3は、DSCの内部構成を概略的に説明するブロック図である。本体1に固定されている撮影レンズユニット2は、レンズ101や絞り102などから構成されている。絞り102は、レンズ101を透過してCCD3に入射する光の量を制御するためのものである。絞り駆動装置108は、CPU104から出力される制御信号に応じて絞り102の開口径を変化させる。この絞り102の開口径は、CPU104により被写体の輝度に応じて自動的に制御される。あるいは、撮影者が好みに応じて開口径を設定変更するものであってもよい。
【0016】
AFユニット11は、CPU104から測距開始指令が出力されるのに応じてDSCから被写体までの距離、すなわち撮影距離を測定し、その測定結果をCPU104に出力する。この測定結果に基づいてCPU104はレンズ駆動装置109に制御信号を発し、撮影レンズユニット2の焦点調節を行う。
【0017】
CCD103の受光面には、撮影レンズユニット2によって被写体像が形成される。CCD103で光電変換されて出力される画像信号は、増幅器105で増幅され、A/Dコンバータ106でディジタル画像信号に変換される。増幅器105のゲインは、CPU104によって制御される。この増幅器105のゲインは、撮影状況に応じて標準の値よりも高めることができる。このように増幅器105のゲインを高めることにより、CCD103の受光面に入射する光の量が少ない場合でも所望のレベルの画像信号を得ることができる。すなわち、CCD103の設定感度を撮影状況に応じて変化させることができる。たとえば、閃光撮影時の閃光到達距離を伸ばしたり、カメラブレや被写体ブレの量を少なくしたい場合等に増幅器105のゲインを上げ、CCD103の設定感度を高めることができる。
【0018】
CCD103における蓄積時間は、CPU104により制御される。この蓄積時間は、銀塩フィルムを用いるカメラのシャッタタイム(フィルム面に光の当たっている時間)に相当する。すなわち、絞り102の開口径とCCD103の蓄積時間とによって露光量が定まる。この露光量の基準値(基準露光量)は、上述したCCD103の設定感度によってCPU104により定められる。
【0019】
A/Dコンバータ106から出力されるディジタル画像信号に基づき、画像処理装置107で種々の画像処理が行われて画像データが形成され、メモリ110に一時的に記憶される。このメモリ110は、RAMである。
【0020】
メモリ110に記憶されている画像データに基づき、ビデオ信号が再生装置111により生成され、モニタ6に表示される。このとき、メモリ110に記憶されている画像データの階調値と、この画像データに対応してモニタ6上に表示される画像の表示明度との関係を決める情報(以下、本明細書中ではこの情報のことを「ガンマ情報」と称する)がCPU104から再生装置111に出力される。再生装置111は、この情報に基づいてモニタ6に表示される画像の表示明度を調節する。
【0021】
ここで、「画像の表示明度」について説明する。たとえば8ビットの階調を有するRGB画像データでは、RGB各色でそれぞれ256階調の明暗の表現が可能となる。本明細書中では、ある画素の階調値に対応してモニタ6上で再現される明るさを「表示明度」と定義する。8ビットの階調を有する画像データでは通常、十進法で表現して0が最も暗く、255が最も明るいものとして扱われる。たとえば、128という階調値を有するピクセルを表示する際に、128という階調値に対応する明るさでモニタ6上に表示されていれば、このピクセルは「標準の表示明度で表示されている」と表現することができる。また、上記ピクセルが、たとえば150というような、元の階調値を上回る階調値に対応する明るさでモニタ6上に表示されている場合、このピクセルは「表示明度を増して表示されている」と表現することができる。同様に、このピクセルがたとえば110というような、元の階調値を下回る階調値に対応する明るさでモニタ6上に表示されている場合、「表示明度を減じて表示されている」と表現することができる。CPU104から出力される上記ガンマ情報に基づき、再生装置111はモニタ6に表示される画像の表示明度を増減する。通常は、標準の表示明度で画像が表示される。
【0022】
スイッチ入力115は、上述したレリーズ釦3や電源スイッチ10、さらには各種操作ボタンが撮影者によって操作されるのを検出し、CPU104に入力する。
【0023】
被写体で反射された閃光光を検出するセンサ12の出力は、CPU104のアナログポートに入力される。つまり、本発明の実施の形態において、フラッシュ4の調光制御はCPU104によって行われる。
【0024】
− 撮影動作 −
以上に説明したDSCで撮影を行う場合、撮影者は電源スイッチ10を操作して画像記録モードに設定し、ファインダ5を覗くか、モニタ6に表示される画像を見るか、いずれかの方法によって構図を決める。続いて撮影者はレリーズボタン3を半押しする。CPU104は、レリーズボタン3の半押しに応答してAFユニット11に制御信号を発し、測距を行わせる。AFユニット11での測距結果に基づき、CPU104はレンズ駆動装置109に制御信号を発して撮影レンズユニット2の焦点調節を行う。CPU104はまた、この時点でメモリ110に記憶されている画像データを用いて被写体の輝度を算出し、この輝度算出結果に基づいてCCD103の蓄積時間を算出しなおす。
【0025】
撮影者がレリーズボタン3を全押しするのに応答し、CPU104はCCD103に蓄積動作開始の制御信号を発する。このとき、レリーズボタン3の半押し時に算出された被写体の輝度が所定の基準値よりも低いと判断するとCPU104はフラッシュ制御回路117に制御信号を発してフラッシュ4を発光させる。CPU104は、センサ12から出力される信号を入力し続け、この信号の積算値が所定のレベルに達したときにフラッシュ4の発光を停止させる。その後、CCD103の蓄積動作が完了するのにともない、画像信号がCCD103から出力され、先に説明したようにメモリ110上に画像データが生成される。この画像データは、必要に応じてCPU104によりJPEG等の画像圧縮アルゴリズムで圧縮処理が行われ、コネクタ113を介して着脱可能に装着されている外部記録装置114に記録される。この外部記録装置114としては、フラッシュメモリや小型ハードディスクドライブ等の不揮発性の記録装置が用いられる。
【0026】
なお、フラッシュ4の調光制御に関しては、上述したのに代えてフラッシュ4を構成する回路の中で行うようにしてもよい。この場合、調光レベルの制御は以下のようにして行われる。すなわち、閃光動作に先だってCPU104からフラッシュ4に対して調光レベルに関する制御信号が出力される。次いで、CCD103の蓄積動作に同期してCPU104からフラッシュ4に対して閃光開始指令信号が発せられる。フラッシュ4は、被写体で反射された光量をセンサ12で検出し続け、CPU104から閃光動作開始前に伝達されている調光レベルに達したときに閃光動作を停止させる。
【0027】
− 再生画像表示動作 −
撮影者が電源スイッチ10を操作して画像再生モードに設定すると、DSCは上述した撮影動作で外部記録装置114に記録された画像データをメモリ110内に読み込み、モニタ6に再生画像を表示する。このとき、DSCが画像再生モードに設定されてから最初に表示される再生画像は、たとえば一番最後に撮影して外部記録装置114に記録された画像データに基づくものとする。他の再生画像を表示させたい場合、撮影者はアップボタン7aまたはダウンボタン7bを押す。CPU104は、撮影者がアップボタン7aまたはダウンボタン7bを操作するのに応じて外部記録装置114から別の画像データをメモリ110に読み込み、その画像データに基づく再生画像をモニタ6に表示させる。
【0028】
− メニュー表示および項目選択 −
図2および図4を参照し、本体1の背面に設けられる各種操作ボタンを操作してモニタ6に表示されているメニュー中から項目を選択する方法について説明する。なお、以下ではメニュー表示および項目選択の説明に続き、測光モード変更、露出補正量の設定変更、そしてフラッシュ調光レベルの設定変更について説明するが、いずれもDSCの電源スイッチ10が画像記録モードに設定されているものとして説明をする。
【0029】
上述のようにDSCが画像記録モードに設定されている場合、モニタ6にはスルー画が表示される。この状態でメニューボタン8を押すと、モニタ6には図4(a)に示されるメニュー画面が表示される。図4に示す例では、「フラッシュ調光レベル変更」、「露出補正」、「ホワイトバランス」、「圧縮率」、そして「測光モード」が選択項目として表示される。
【0030】
「フラッシュ調光レベル変更」は、撮影意図に応じてフラッシュの調光レベルを増減するためのものである。「露出補正」は、撮影意図に応じて露光量を増減させるためのものである。「ホワイトバランス」は、自動でホワイトバランスを行うか、あるいは被写体を照明している光源の種類を撮影者が判断してマニュアル設定するかを選択するためのものである。「圧縮率」は、撮影して得られた画像データを外部記録装置114(図3)に記録する際の画像圧縮率を設定するためのものである。そして、「測光モード」は、被写界輝度を測定する際に、被写界中の複数の領域ごとに輝度を測定し、その輝度の分布パターンから被写体の輝度を決定する、いわゆる分割測光を行うか、あるいは中央部重点測光やスポット測光を行うかを設定するためのものである。
【0031】
上述したメニュー表示の中から所望の項目を選択する場合、撮影者はアップボタンアップボタン7aまたはダウンボタン7bを操作する。このとき、選択されている項目は四角い枠で囲われた状態で表示される。図4(a)の例では「フラッシュ調光レベル」が選択されている状態となっている。
【0032】
− 測光モード変更 −
たとえば、測光モードを変更したい場合、撮影者はダウンボタン7bを数回操作して図4(b)に示されるように「測光モード」が四角い枠で囲われた状態とする。続いて撮影者は、図4(b)の表示状態のときにセットボタン9を操作する。すると、図4(c)に示されるようにモニタ6には分割測光(M)、中央部重点測光(C)、そしてスポット測光(S)をイメージした絵表示がなされる。このときさらに、現在設定されている測光モードに対応する絵表示が四角い枠で囲われた状態で表示される。図4(c)においては分割測光が現在設定されている状態を示している。撮影者は、左ボタン7cまたは右ボタン7dを操作し、所望の測光モードを表す絵表示が四角い枠で囲われた状態とした後、セットボタン9を操作する。上述した操作により、測光モードは撮影者の好みのモードに設定され、モニタ6にはスルー画の表示が再開される。
【0033】
− 露出補正量の設定変更 −
図2〜図6を参照し、露出補正量の設定が変更される例について説明する。なお、以下では露出補正量の設定に際して0.5EV刻みで設定変更可能な場合を例にとって説明するが、この刻みはDSCのスペック等に応じて変更可能である。
【0034】
露出補正量の設定を変更したい場合、モニタ6に図4(a)に示されるようなメニュー表示がなされているときに撮影者はダウンボタン7bを操作して図5(a)に示されるように「露出補正」が四角い枠で囲われた状態とする。続いて撮影者は、モニタ6に図5(a)に示されるような表示がなされているときにセットボタン9を操作する。すると、図5(b)に示されるようにモニタ6には露出補正量の設定変更画面が表示される。このとき、図4(a)に示すメニュー画面が表示される前に撮影されて外部記録装置114に記録されている画像データのうち、最も新しいもの(一番最後に撮影されて記録された画像データ)がメモリ110内に読み込まれ、この画像データに基づく再生画像がモニタ6に表示される。なお、この時点で設定されている露出補正量はゼロであるものとする。露出補正量がゼロである場合、モニタ6へ上記画像を表示するのに先立ち、CPU104は再生装置111にガンマ情報として標準値を出力する。このため、モニタには上記画像データに基づく再生画像が標準の表示明度で表示される。
【0035】
図6は、画像データの階調値と表示明度との関係を示すグラフであり、横軸には画像データの階調値が、縦軸には表示明度がとられて示されている。図6において、露出補正量がゼロの場合における画像データの階調値に対する表示明度の関係が実線の曲線で示されている。そして、破線で示される他の曲線は、設定される露出補正量に応じて上記関係が図6の左右方向にシフトされる様子を示している。たとえば、Mという階調値に対する表示明度は、プラス側に露出補正されるにつれて明るい方向(上側)に変化してゆき、マイナス側に露出補正されるにつれて暗い方向(下側)に変化してゆく様子が図6から読み取れる。
【0036】
モニタ6に、図5(b)に示されるような表示がなされている状態で撮影者がダウンボタン7bを2回操作すると、露出補正量の設定値は「−1」となる。このときCPU104は、−1EVの露出補正量に対応するガンマ情報を再生装置111に出力する。これに対応して、モニタ6の表示は図5(c)に示される状態となる。すなわち、モニタ6の右上部分に露出補正量の設定値である「−1」が表示され、かつモニタ6に表示される再生画像の表示明度が−1EVの露出補正量に対応するものとなって暗く表示される。
【0037】
一方、モニタ6に図5(b)に示されるような表示がなされている状態で撮影者がアップボタン7aを3回操作すると、露出補正量の設定値は「+1.5」となる。このときCPU104は、+1.5EVの露出補正量に対応するガンマ情報を再生装置111に出力する。これに対応して、モニタ6の表示は図5(d)に示される状態となる。すなわち、モニタ6の右上部分に露出補正量の設定値である「+1.5」が表示され、かつモニタ6に表示される再生画像の表示明度が+1.5EVの露出補正量に対応するものとなって明るく表示される。
【0038】
撮影者は、露出補正量の設定値に応じて上述したように表示明度が変化する再生画像を見ながら、どの程度の露出補正量が適当なのかを判断し、この判断結果に基づいて露出補正量を決定して設定する。このようにして露出補正量を設定した後、セットボタン9を操作することにより、設定された露出補正量が記録されるとともにモニタ6にはスルー画が再度表示され、撮影可能な状態となる。このとき表示されるスルー画の表示明度に関しては、上述のようにして設定された露出補正量に基づいて変化させてもよいし、あるいは設定されている露出補正量によらず標準の表示明度で表示するようにしてもよい。この状態で撮影を行うと、記録されている露出補正量に基づいて露光量が制御がされ、撮影が行われる。
【0039】
− フラッシュ調光レベル変更設定 −
図2、図3および図7を参照し、フラッシュ調光レベルの設定変更がなされる例について説明する。なお、以下でも露出補正量の設定変更の場合と同様にフラッシュ調光レベルの設定変更に際して0.5EV刻みで設定変更可能な場合を例にとって説明する。
【0040】
フラッシュ調光レベルの設定変更をしたい場合、撮影者は図7(a)に示されるように「フラッシュ調光レベル変更」が四角い枠で囲われた状態のときにセットボタン9を操作する。すると、図7(b)に示されるようにモニタ6にはフラッシュ調光レベル変更設定画面が表示される。このとき、図7(a)に示すメニュー画面が表示される前に撮影されて外部記録装置114に記録されている画像データのうち、最も新しいもの(一番最後に撮影されて記録された画像データ)がメモリ110内に読み込まれ、この画像データに基づく再生画像がモニタ6に表示される。なお、この時点で設定されているフラッシュ調光レベルの補正量はゼロであるものとする。この補正量がゼロである場合、モニタ6へ上記再生画像を表示するのに先立ち、CPU104は再生装置111はガンマ情報として標準値を出力する。このため、モニタには上記画像データに基づく再生画像が標準の表示明度で表示される。
【0041】
モニタ6に図7(b)に示されるような表示がなされている状態で撮影者がダウンボタン7bを2回操作すると、フラッシュ調光レベル補正量の設定値は「−1」となる。このときCPU104は、−1EVのフラッシュ調光レベル補正量に対応するガンマ情報を再生装置111に出力する。これに対応して、モニタ6の表示は図7(c)に示される状態となる。すなわち、モニタ6の右上部分に露出補正量の設定値である「−1」が表示され、かつモニタ6に表示される再生画像の表示明度が−1EVのフラッシュ調光レベル補正量に対応するものとなって暗く表示される。
【0042】
一方、モニタ6に図7(b)に示されるような表示がなされている状態で撮影者がアップボタン7aを3回操作すると、フラッシュ調光レベル補正量の設定値は「+1.5」となる。このときCPU104は、+1.5EVのフラッシュ調光レベル補正量に対応するガンマ情報を再生装置111に出力する。これに対応して、モニタ6の表示は図7(d)に示される状態となる。すなわち、モニタ6の右上部分にフラッシュ調光レベル補正量の設定値である「+1.5」が表示され、かつモニタ6に表示される再生画像の表示明度が+1.5EVのフラッシュ調光レベル補正量に対応するものとなって明るく表示される。
【0043】
撮影者は、フラッシュ調光レベル補正量の設定値に応じて上述したように表示明度が変化する再生画像を見ながらどの程度のフラッシュ調光レベルの補正量が適当なのかを判断し、この判断結果に基づいてフラッシュ調光レベル変更設定を行う。このようにしてフラッシュ調光レベル変更設定をした後、セットボタン9を操作することにより、フラッシュ調光レベルの補正値が記録されるとともにモニタ6にはスルー画の表示が再開され、撮影可能な状態となる。この状態で閃光撮影を行うと、記録されているフラッシュ調光レベルの補正量に基づいてフラッシュ4の調光が行われて撮影が行われる。このとき、被写界の定常光成分に対する露光量(CCD103の蓄積時間と絞り102の開口径の組み合わせ)は、フラッシュ調光レベル補正量の設定値に応じて増減させてもよい。あるいは、上記定常光成分に対する露光量は固定したままでフラッシュ調光レベルのみを設定された補正量に応じて変化させてもよい。
【0044】
以上に説明したように、露出補正量の設定値、あるいはフラッシュ調光レベルの補正量の設定値に応じてモニタに表示される再生画像の表示明度が変更されるので、撮影者は設定した露出補正量あるいはフラッシュ調光レベルの補正量で撮影を行った場合にどのような撮影結果が得られるかを事前に知ることができる。このため、勘に頼って露出補正量の設定を行う場合に比べて失敗の少ない撮影結果を容易に得ることができる。したがって、同じような撮影シーンで何度も撮影を繰り返す必要がなくなり、貴重なシャッターチャンスを逃すことも抑制される。特に、閃光撮影に際しては無駄な閃光を繰り返す必要も無くなるので、DSCの電池寿命を延ばすことが可能となる。
【0045】
また、以上のように一度撮影して得られた画像データに基づく再生画像をモニタ6に表示し、その画像の表示明度を露出補正量の設定値、あるいはフラッシュ調光レベル補正量の設定値に応じて変化させるものでは以下のような撮影シーンで効果を奏する。すなわち、レーシングコースを走行するレースカーや、ゲレンデを滑降するスキー選手を撮影するような場合、シャッターチャンスはある時間間隔を置いて訪れる。このような場合、前のシャッターチャンスで撮影して得られた画像データに基づく再生画像を見ながら露出補正量の設定、あるいはフラッシュ調光レベル補正量の設定をすることで、より確実で失敗の少ない撮影結果を得ることができる。
【0046】
− CPUによるDSCの動作制御手順 −
以上で説明したDSCの撮影動作、再生動作、そして撮影者による各種設定変更を受け付ける動作は図3に示すCPU104により制御される。ここで、図8〜図12を図2、図3とともに参照してCPU104により実行される上記動作の制御手順について説明する。
【0047】
図8〜図12は、CPU104により実行されるDSCの動作制御手順を示すフローチャートである。
【0048】
撮影者が電源スイッチ10を「OFF」以外のポジションにセットすることにより、CPU104は上記制御手順の実行を開始する。CPU104は、ステップS001においてシステムリセットを行ってDSCを初期状態に設定し、ステップS002においてフラッシュ調光補正量をリセットし、ステップS003において露出補正量をリセットする。これにより、メモリ110に記録されているフラッシュ調光補正量および露出補正量をそれぞれ標準値(±0)に設定する。つまり、DSCの電源を一度Offにし、再度Onすることで露出補正量およびフラッシュ調光レベルの補正量は標準値に戻される。
【0049】
ステップS004においてCPU104は、モニタ6に再生画像を表示する際の対象となる画像データを指定する表示画像ポインタを最終駒、すなわち一番最後に撮影して外部記録装置114に記録されている画像データを指定する値にする。CPU104は、ステップS005において外部記録装置114から画像データを読み込むか否かを設定するフラグをセットする。このフラグがセットされていると、後述するステップで外部記録装置114から画像データを読み込む動作がCPU104により実行される。つまり、ステップS005ではフラグが「画像データを読み込む」状態にセットされる。このフラグの詳細については後述する。
【0050】
ステップS101においてCPU104は、メニューボタン8が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS301に分岐する一方、肯定されるとステップS102に進み、図4(a)に示されるメニュー画面をモニタ6に表示する。ステップS103においてCPU104は外部記録装置114から画像データを読み込むか否かを設定するフラグを、「画像データを読み込む」状態にセットする。このフラグについて説明する。図8〜図12に示されるプログラムは繰り返し実行されるものであり、この際、画像データを外部記録装置114からメモリ110に読み込むのには比較的長い時間を要する。上記プログラムは、画像データを外部記録装置114からメモリ110に読み込む間も、この読み込み動作と並行して実行されるので、上記読み込み動作中に再度上記読み込み動作開始手順がCPU104により実行されることになってしまう。このような不具合を抑止するため、上述した読み込み動作の開始後、上記フラグはリセットされる。このようにフラグを用いることにより、画像データの読み込み動作が繰り返し行われて表示画面が乱れるのを抑止することができる。ステップS103では、ステップS102でメニュー画面が表示されているので、このメニューモードが解除されて画像再生モードに切り替わったときに再生画像が再び表示できるようにフラグが「画像データを読み込む」状態にセットされる。
【0051】
ステップS104においてCPU104は、アップボタン7aまたはダウンボタン7bが押されているか否かを判定し、否定されるとステップS107に分岐する一方、肯定されるとステップS105に進む。ステップS105においてCPU104は、アップボタン7aまたはダウンボタン7bが押されるのに応じて選択項目を変更し、続くステップS106で図4(a)に示されるメニュー画面中の選択項目の表示を変更する。すなわち、四角い枠の表示位置を変更する。
【0052】
ステップS107においてCPU104は、セットボタン9が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS108に分岐する一方、肯定されるとステップS210に進む。ステップS108に分岐した場合、CPU104はメニューボタン8が押されているか否かを判定し、否定されると再度ステップS104に戻って撮影者の操作を受け付ける動作を繰り返す。一方、ステップS108の判定が肯定された場合、すなわちメニュー画面の表示中に再度メニューボタン8が押された場合、CPU104はステップS301に分岐してメニューモードをキャンセルする。
【0053】
ステップS107でセットボタン9が押されたと判定されたときの分岐先であるステップS210においてCPU104は、選択されている項目が「フラッシュ調光レベル変更」であるか否かを判定する。この判定が否定されるとCPU104はステップS230に分岐する一方、肯定されるとステップS211に進んで外部記録装置114に記録されている画像データ中、最も新しい画像データをメモリ110内に読み込む。CPU104はステップS212において、再生装置111に対してモニタ6に表示される再生画像の表示明度が標準となるようなガンマ情報を出力するとともに画像表示指令を発する。この情報および指令を受け、再生装置111はメモリ110に読み込まれた圧縮画像データを解凍しながら逐次再生画像データを生成し、再生画像を標準の表示明度でモニタ6に表示する。このときモニタ6には、図7(b)に示されるようにDSCがフラッシュ調光レベル変更モードにある旨の表示が再生画像に重ねて表示される。
【0054】
ステップS213においてCPU104は、アップボタン7aまたはダウンボタン7bが押されているか否かを判定し、否定されるとステップS217に分岐する一方、肯定されるとステップS214に進む。ステップS214においてCPU104は、外部記録装置114に記録されている画像データ中、最も新しい画像データをメモリ110内に再度読み込む。ステップS215においてCPU104は、再生装置111に対してモニタ6に表示される再生画像の表示明度を増減させるガンマ情報を出力するとともにステップS216で画像表示指令を発する。具体的に説明すると、CPU104はアップボタン7aが押されていると判定した場合、表示明度を+0.5EV分だけ増すようにガンマ情報を変更し、このガンマ情報を表示指令とともに再生装置111に出力する。逆に、ダウンボタン7bが押されていると判定した場合、CPU104は表示明度を−0.5EV分だけ減じるようにガンマ情報を変更し、このガンマ情報を表示指令とともに再生装置111に出力する。この情報および指令を受け、再生装置111はメモリ110に読み込まれた圧縮画像データを解凍しながら逐次再生画像データを生成し、再生画像をCPU104から入力されたガンマ情報に基づく表示明度でモニタ6に表示する。このときモニタ6には、図7(c)または図7(d)に示されるようフラッシュ調光レベルの補正量が再生画像に重ねて表示される。なお、上述した説明において、メモリ110に読み込まれている画像データが非圧縮のものである場合には、再生装置111は画像データの解凍を行う必要はない。
【0055】
ステップS217においてCPU104は、セットボタン9が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS219に分岐する一方、肯定されるとステップS218に進む。ステップS218においてCPU104は、撮影者によるアップボタン7a、ダウンボタン7bの操作で設定されたフラッシュ調光レベルの補正量をメモリ110に記録する。ステップS217での判定が否定された場合の分岐先であるステップS219においてCPU104は、メニューボタン8が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS213に戻って撮影者によるアップボタン7a、ダウンボタン7b、セットボタン9あるいはメニューボタン8の操作を待ち受ける。一方、ステップS219の判定が肯定された場合、すなわちメニュー画面の表示中に再度メニューボタン8が押された場合、CPU104はステップS301に分岐してメニューモードをキャンセルする。
【0056】
ステップS210における判定が否定された場合の分岐先であるステップS230においてCPU104は、選択されている項目が「露出補正」であるか否かを判定する。この判定が否定されるとCPU104はステップS251に分岐する一方、肯定されるとステップS231に進んで外部記録装置114に記録されている画像データ中、最も新しい画像データをメモリ110内に読み込む。CPU104はステップS232において、再生装置111に対してモニタ6に表示される再生画像の表示明度が標準となるようなガンマ情報を出力するとともに画像表示指令を発する。この情報および指令を受け、再生装置111はメモリ110に読み込まれた画像データを必要に応じて解凍しながら逐次再生画像データを生成し、再生画像を標準の表示明度でモニタ6に表示する。このときモニタ6には、図5(b)に示されるようにDSCが露出補正設定モードにある旨の表示が再生画像に重ねて表示される。
【0057】
ステップS233においてCPU104は、アップボタン7aまたはダウンボタン7bが押されているか否かを判定し、否定されるとステップS237に分岐する一方、肯定されるとステップS234に進む。CPU104は、ステップS234で外部記録装置114に記録されている画像データ中、最も新しい画像データをメモリ110内に再度読み込む。ステップS235においてCPU104は、再生装置111に対してモニタ6に表示される再生画像の表示明度を増減させるガンマ情報を出力するとともにステップS236で画像表示指令を発する。つまり、CPU104はアップボタン7aが押されていると判定した場合、表示明度を+0.5EV分だけ増すようにガンマ情報を変更し、このガンマ情報を表示指令とともに再生装置111に出力する。逆に、ダウンボタン7bが押されていると判定した場合、CPU104は表示明度を−0.5EV分だけ減じるようにガンマ情報を変更し、このガンマ情報を表示指令とともに再生装置111に出力する。この情報および指令を受け、再生装置111はメモリ110に読み込まれた画像データを必要に応じて解凍しながら逐次再生画像データを生成し、再生画像をCPU104から入力されたガンマ情報に基づく表示明度でモニタ6に表示する。このときモニタ6には、図5(c)または図5(d)に示されるよう露出補正量が再生画像に重ねて表示される。
【0058】
ステップS237においてCPU104は、セットボタン9が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS239に分岐する一方、肯定されるとステップS238に進む。ステップS238においてCPU104は、撮影者によるアップボタン7a、ダウンボタン7bの操作で設定された露出補正量をメモリ110に記録する。ステップS237での判定が否定された場合の分岐先であるステップS239においてCPU104は、メニューボタン8が押されているか否かを判定し、否定されるとステップS233に戻って撮影者によるアップボタン7a、ダウンボタン7b、セットボタン9あるいはメニューボタン8の操作を待ち受ける。一方、ステップS239の判定が肯定された場合、すなわちメニュー画面の表示中に再度メニューボタン8が押された場合、CPU104はステップS301に分岐してメニューモードをキャンセルする。
【0059】
ステップS230での判定が否定された場合の分岐先であるステップS251において、CPU104は選択されている項目が「ホワイトバランス」であるか否かを判定する。この判定が否定されるとCPU104はステップS261に分岐する一方、肯定されるとステップS252に進んでホワイトバランス調整のモード設定変更処理を行う。このステップS252においては、オートホワイトバランス、マニュアルホワイトバランス等のホワイトバランスモードが撮影者により選択され、設定される。ステップS252での処理を終え、CPU104はステップS301に進んでメニューモードをキャンセルする。
【0060】
ステップS251での判定が否定された場合の分岐先であるステップS261において、CPU104は選択されている項目が「圧縮率」であるか否かを判定する。この判定が否定されるとCPU104はステップS271に分岐する一方、肯定されるとステップS262に進んで圧縮率の設定変更処理を行う。このステップS262においては、高圧縮、中圧縮、低圧縮、非圧縮等の圧縮モードが撮影者により選択され、設定される。ステップS262での処理を終え、CPU104はステップS301に進んでメニューモードをキャンセルする。
【0061】
ステップS261での判定が否定された場合の分岐先であるステップS271において、CPU104は測光モードの設定変更処理を行う。このステップS271においては分割測光、中央部重点測光、スポット測光等の測光モードが撮影者により選択され、設定される。ステップS271での処理を終え、CPU104はステップS301に進んでメニューモードをキャンセルする。
【0062】
ステップS301においてCPU104は、電源スイッチ10の設定が画像記録モードであるか否かを判定し、否定されるとステップS500に分岐する一方、肯定されるとステップS401に進む。CPU104は、ステップS401においてCCD103から逐次出力される画像信号に基づく画像(スルー画)をモニタ6に表示させる。続くステップS402においてCPU104はレリーズボタン3が半押し状態であるか否かを判定する。CPU104は、ステップS402での判定が否定されるとステップS101に戻って他の操作ボタンの状態を検出する動作を行う一方、肯定されるとステップS403に進み、AF動作を行う。
【0063】
ステップS404においてCPU104は、ステップS003、またはステップS238で設定された露出補正量に基づいて露光量を算出する。CPU104は、ステップS405で被写体の輝度を求め、この輝度とステップS404で算出された露光量とからCCD103の蓄積時間および絞り102の開口径を設定する。ステップS406においてCPU104は、レリーズボタン3が全押しされているか否かを判定し、否定されるとステップS402に戻ってレリーズ操作の待ち受け状態を維持する一方、肯定されるとステップS407に進んで露光動作を開始する。
【0064】
ステップS408においてCPU104は、ステップS405で求められた被写体輝度に基づき、フラッシュ4を使用するか否かを判定する。CPU104は、ステップS408での判定が否定されるとステップS413に分岐して閃光を伴わない露光を継続する一方、肯定されるとステップS409に進みステップS002、ステップS218で設定されたフラッシュ調光レベルの補正量に基づいて調光量を設定する。続くステップS410で閃光を開始し、ステップS411でセンサ12から出力される信号を入力、積算してステップS409で設定された調光量に達するの待つ。調光量がステップS409で設定された値に達したと判断するとCPU104はステップS412に進み、閃光を停止する。続くステップS413でCPU104は、CCD103の蓄積時間がステップS405で算出された時間に達したか否かを判定し、この時間に達したと判定するとステップS414に進み、CCD103の蓄積動作を停止させる。
【0065】
続くステップS415でCPU104は、CCD103から出力される画像信号が増幅器105で増幅され、A/Dコンバータ106でA/D変換され、画像処理装置107で画像処理がなされて生成されてメモリ110に一時的に記録される画像データを外部記録装置114に記録する。ステップS416においてCPU104は、表示画像ポインタの情報を、一番最後に撮影された(最新の)画像を示す値に更新する。ステップS417においてCPU104は、外部記録装置114から画像データを読み込むか否かを設定するフラグを、「画像データを読み込む」状態にセットする。このフラグはステップS005でセットされたフラグと同じものである。すなわち、一度画像再生モードに設定されるとモニタ6に再生画像が表示され、これにともなって上記フラグはリセットされる。その後画像記録モードに切り換えられ、さらにその後に再度画像再生モードに切り換えられた場合、上記フラグがリセットされたままであると再生画像が表示されなくなる。この不具合を抑止するため、上述したようにステップS417で上記フラグがセットされる。
【0066】
上述した処理を終え、CPU104はステップS101に戻って操作ボタンの状態を検出する動作を繰り返し行う。
【0067】
ステップS301での判定が否定された場合の分岐先であるステップS500においてCPU104は、電源スイッチ10が画像再生モードに設定されているか否かを判定し、否定されるとステップS601に分岐して電源OFFの処理を行い、一連の制御動作を停止する。一方、ステップS500での判定が肯定されるとCPU104はステップS501に進み、外部記録装置114から画像データを読み込むか否かを設定するフラグが、「画像データを読み込む」状態にセットされているか否かを判定する。CPU104は、この判定が否定されるとステップS504に分岐する一方、肯定されるとステップS502に進んで上記フラグをリセットする。続くステップS503でCPU104は、表示画像ポインタで指定された画像データを外部記録装置114からメモリ110内に読み込み、再生装置111にガンマ情報として標準値を出力するとともに画像再生表示指令を発する。再生装置111は、メモリ110に読み込まれた画像データを必要に応じて解凍しながら逐次再生画像データを生成し、再生画像を標準の表示明度でモニタ6に表示する。
【0068】
ステップS504においてCPU104は、アップボタン7aまたはダウンボタン7bが押されているか否かを判定し、否定されるとステップS101に分岐して操作ボタンの状態を検出する動作を繰り返し行う。一方、ステップS504での判定が肯定されるとCPU104はステップS505に進み、表示画像ポインタの情報を更新する。すなわち、アップボタン7aが押されている場合には表示画像ポインタをディクリメントし、ダウンボタン7bが押されている場合には表示画像ポインタをインクリメントする。このとき、最も古い再生画像が表示されているときにアップボタン7aが押された場合には表示画像ポインタを最も新しい画像データに対応するものとすればよい。逆に、最も新しい再生画像が表示されているときにダウンボタン7bが押された場合には表示画像ポインタを最も古い画像データに対応するものとすればよい。CPU104は、ステップS506において外部記録装置114から画像データを読み込むか否かを設定するフラグを、「画像データを読み込む」状態にセットした後、ステップS101に戻り、操作ボタンの状態を検出する動作を繰り返し行う。ステップS504で上述のようにアップボタン7aまたはダウンボタン7bの操作が検出された、ステップS505、ステップS506の処理が行われた後、撮影者がその他の操作をしないでいると、CPU104による処理は再度ステップS500に戻ってくる。したがって、ステップS505で更新された表示画像ポインタで指定された新たな再生画像がステップS503の処理を経て表示される。
【0069】
以上では、撮影者が露出補正量やフラッシュ調光レベルの補正量の設定変更をする際に、外部記録装置114に記録されている画像データをメモリ110内に読み込み、再生画像をモニタ6に表示する例について説明した。しかし、メモリ110の容量が十分にあるのであれば、一番最後に撮影して得られた画像データ、あるいは最後の複数ショット分の画像データをメモリ110内に保持しておき、撮影者が上記設定変更をする際に、メモリ110内に保持されている画像データに基づく再生画像をモニタ6に表示するものであってもよい。また、外部記録装置114に代わるものをDSCの本体1の内部に設けるものであってもよい。
【0070】
また、以上ではDSCが撮影モードに設定されているときに撮影者が露出補正量やフラッシュ調光レベルの補正量の設定変更をすることができる例について説明したが、再生モードに設定されているときに上記設定変更をすることができるようにしてもよい。この場合、撮影者は今までに撮影して外部記録装置114に記録されている画像データのうち、任意のものをモニタ6に表示させた状態で上記設定変更を行うことができる。したがって、たとえばさまざまなシーンの撮影を行っているときに、次の撮影状況に一番近い画像を表示した上で上記設定変更を行うことができる。
【0071】
ところで、撮影者が露出補正量やフラッシュ調光レベルの補正量の設定変更をする際にモニタ6に表示されている再生画像が、上述した補正をして撮影されたものである場合もあり得る。たとえば、再生画像が+1EVの露出補正をして撮影することにより得られた画像データに基づくものである場合には、露出補正量やフラッシュ調光レベルの補正量の設定値が+1EVとなっているときに表示明度を標準のものとしておくことが望ましい。このようにすることにより、前回の撮影結果(再生画像)を見ながらの露出補正量や調光レベル補正量の設定変更が容易となる。
【0072】
ところで、上述した露出補正量や調光レベル補正量の設定変更前に、外部記憶装置114が一度外された後、再び装着されるような状況も考えられる。このような場合、装着された外部記憶装置114に記録されている画像データ中の最新の画像データに基づき、再生画像を表示することも、撮影者が好みの画像を表示させた上で上述した設定変更を行うこともできる。
【0073】
以上ではDSCの本体1にモニタ6が組み込まれている例について説明したが、別体に設けられる表示装置に再生画像を表示するものであってもよい。あるいは、DSCとコンピュータとをIEEE1394ケーブルやRS232Cケーブル等を介して接続し、上述した設定変更に際して再生すべき画像の画像データをコンピュータに転送してコンピュータの表示装置に表示される再生画像の表示明度を変えるようにしてもよい。この場合、表示明度の補正をした画像データをDSCからコンピュータに転送してもよいし、画像データとともに設定変更量に関するデータをDSCからコンピュータに転送し、表示明度変更の処理はコンピュータ側で行われるものであってもよい。
【0074】
また、以上では撮影者が露出補正量やフラッシュ調光レベルの補正量の設定変更をする場合に、設定内容に応じてモニタ6に表示される再生画像の表示明度を変える例について説明した。しかし、本発明は他の設定の変更を行う場合にも適用可能である。たとえばホワイトバランスの設定変更をする場合、モニタ6に表示される再生画像の表示明度を変化させるのではなく、表示画像のカラーバランスをホワイトバランスの設定状態に応じて変化させればよい。このようにすることで、撮影者はホワイトバランスをどのように設定したらよいのかを実際の再生画像を見ながら判断することが可能となる。
【0075】
以上では、本発明をDSCに適用する例について説明したが、本発明はDSCのみならず、画像を入力して記録するあらゆる形式の画像記録装置に適用することが可能である。
【0076】
以上の発明の実施の形態と請求項との対応において、CCD103が撮像素子を、CPU104が露光量制御手段を、CPU104およびスイッチ入力115が露出補正量設定手段を、モニタ6が表示装置を、CPU104および再生装置111が表示明度調節手段をそれぞれ構成する。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果を奏する。
(1)請求項1に記載の発明によれば、記録媒体から読み出された画像を表示装置で再生表示して、その再生画像の表示明度を露出補正量に応じて調節するので、露出補正の効果を確実に確認することができる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、再生画像の表示明度を調節することによって、この調節量に応じた露出補正量を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明が適用されるDSCの外観を説明する図である。
【図2】 図2は、本発明が適用されるDSCの背面側の外観を説明する図である。
【図3】 図3は、本発明が適用されるDSCの回路構成を説明するブロック図である。
【図4】 図4は、各種設定を変更する際に表示画面が変化する様子を説明する図である。
【図5】 図5は、露出補正量の設定変更の操作をするのに応じて表示画面の表示明度が変化する様子を説明する図である。
【図6】 図6は、画像データの階調値とモニタに表示される再生画像の表示明度との関係を示す図である。
【図7】 図7は、フラッシュ調光レベルの設定変更をするのに応じて表示画面の表示明度が変化する様子を説明する図である。
【図8】 図8は、本発明が適用されるDSCに内蔵されるCPUにより実行される動作制御手順を説明するフローチャートである。
【図9】 図9は、図8に示されるフローチャートに続くフローチャートである。
【図10】 図10は、図9に示されるフローチャートに続くフローチャートである。
【図11】 図11は、図10に示されるフローチャートに続くフローチャートである。
【図12】 図12は、図11に示されるフローチャートに続くフローチャートである。
【符号の説明】
2 … 撮影レンズユニット 3 … レリーズボタン
4 … フラッシュ 6 … モニタ
7a … アップボタン 7b … ダウンボタン
7c … 左ボタン 7d … 右ボタン
8 … メニューボタン 9 … セットボタン
10 … 電源スイッチ 12 … センサ
102 … 絞り 103 … CCD
107 … 画像処理装置 110 … メモリ
111 … 再生装置 114 … 外部記録装置
Claims (2)
- 被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
前記画像データを記録する記録媒体と、
前記記録媒体から読み出された前記画像データに基づき再生画像を表示する表示装置と、
被写体輝度に基づく露出値で露出制御する露出制御手段と、
前記露出値を補正する補正量を設定する露出補正量設定手段と、
前記表示装置の前記再生画像の表示明度を前記露出補正量設定手段の前記補正量に応じて調節する表示明度調節手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。 - 被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
前記画像データを記録する記録媒体と、
前記記録媒体から読み出された前記画像データに基づき再生画像を表示する表示装置と、
被写体輝度に基づく露出値で露出制御する露出制御手段と、
前記表示装置の前記再生画像の表示明度を調節する表示明度調節手段と、
前記表示明度調節手段による表示明度の調節量に応じて、前記露出値を補正する補正量を設定する露出補正量設定手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。
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