JPH05298760A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH05298760A JPH05298760A JP10317992A JP10317992A JPH05298760A JP H05298760 A JPH05298760 A JP H05298760A JP 10317992 A JP10317992 A JP 10317992A JP 10317992 A JP10317992 A JP 10317992A JP H05298760 A JPH05298760 A JP H05298760A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さな外部印加磁界のもとでも良好な記録再
生特性の得られる光磁気記録媒体を提供する。 【構成】 プラスチック基板1上に誘電体膜2として窒
化ケイ素膜を約500Å、熱伝導膜3として窒化ケイ素
膜に比べて熱伝導率が良いケイ素膜を300Å、希土類
−鉄族合金膜4としてキュリー温度約300℃のGdF
eCo膜を100Å、希土類−鉄族合金膜5としてキュ
リー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、誘電
体膜6として窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜7を
約500Å順次積層する。
生特性の得られる光磁気記録媒体を提供する。 【構成】 プラスチック基板1上に誘電体膜2として窒
化ケイ素膜を約500Å、熱伝導膜3として窒化ケイ素
膜に比べて熱伝導率が良いケイ素膜を300Å、希土類
−鉄族合金膜4としてキュリー温度約300℃のGdF
eCo膜を100Å、希土類−鉄族合金膜5としてキュ
リー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、誘電
体膜6として窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜7を
約500Å順次積層する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上に誘電体膜と希
土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有する光磁気記録
媒体に関する。
土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有する光磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体の記録方式には、直流外
部磁界を印加し、信号に応じてレーザー光量を変調する
光変調記録方式と、常時一定強度のレーザー光を照射し
信号に応じて外部磁界を反転させる磁界変調記録方式と
がある。近年、装置構成は比較的複雑になるものの、オ
ーバーライトが可能でハードディスクに匹敵する高速記
録が可能な磁界変調記録方式が注目されている。
部磁界を印加し、信号に応じてレーザー光量を変調する
光変調記録方式と、常時一定強度のレーザー光を照射し
信号に応じて外部磁界を反転させる磁界変調記録方式と
がある。近年、装置構成は比較的複雑になるものの、オ
ーバーライトが可能でハードディスクに匹敵する高速記
録が可能な磁界変調記録方式が注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、磁界変調記
録方式により高速記録を実現するためには、外部磁界を
極めて高速に反転させることが可能な高周波マグネット
が用いられるが、この高周波マグネットにより大きな外
部磁界を発生させることは大変困難である。しかも、高
速化すればするほど発生可能な磁界は小さくなってしま
う。したがって、従来光変調用に開発されてきた光磁気
記録媒体をそのまま磁界変調用に用いようとしても、磁
界感度の点で十分な記録再生特性が得られなかった。つ
まり、磁界変調記録方式において高速記録を実現するた
めには、小さな外部磁界によって磁化反転する磁界感度
の良い光磁気記録媒体が不可決である。
録方式により高速記録を実現するためには、外部磁界を
極めて高速に反転させることが可能な高周波マグネット
が用いられるが、この高周波マグネットにより大きな外
部磁界を発生させることは大変困難である。しかも、高
速化すればするほど発生可能な磁界は小さくなってしま
う。したがって、従来光変調用に開発されてきた光磁気
記録媒体をそのまま磁界変調用に用いようとしても、磁
界感度の点で十分な記録再生特性が得られなかった。つ
まり、磁界変調記録方式において高速記録を実現するた
めには、小さな外部磁界によって磁化反転する磁界感度
の良い光磁気記録媒体が不可決である。
【0004】本発明は、小さな外部印加磁界のもとでの
良好な記録再生特性の得られる磁界変調記録方式用の光
磁気記録媒体の提供を目的とする。
良好な記録再生特性の得られる磁界変調記録方式用の光
磁気記録媒体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光磁気記録媒体は、基板上に、誘電体膜と、記
録層としての基土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有
する光磁気記録媒体において、2層以上ある記録層のう
ちキュリー温度の高い方の層である第1の層と低い方の
層である第2の層が接触しており、前記第2の層の側に
は第3の層を設け、前記第1の層の側には前記第3の層
より熱伝導の良い第4の層を直接設けたことを特徴とす
る。
本発明の光磁気記録媒体は、基板上に、誘電体膜と、記
録層としての基土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有
する光磁気記録媒体において、2層以上ある記録層のう
ちキュリー温度の高い方の層である第1の層と低い方の
層である第2の層が接触しており、前記第2の層の側に
は第3の層を設け、前記第1の層の側には前記第3の層
より熱伝導の良い第4の層を直接設けたことを特徴とす
る。
【0006】また、本発明の光磁気記録媒体は、基板上
に、誘電体膜と、記録層としての希土類−鉄族合金の交
換結合多層膜とを有する光磁気記録媒体において、2層
以上ある記録層のうちキュリー温度の高い方の層である
第1の層と低い方の層である第2の層が接触しており、
前記第2の層の中で、前記第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が前記第1の層から近い部分のキュリー温度よ
り高くならないように、前記第2の層が成膜されている
ことを特徴とする。
に、誘電体膜と、記録層としての希土類−鉄族合金の交
換結合多層膜とを有する光磁気記録媒体において、2層
以上ある記録層のうちキュリー温度の高い方の層である
第1の層と低い方の層である第2の層が接触しており、
前記第2の層の中で、前記第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が前記第1の層から近い部分のキュリー温度よ
り高くならないように、前記第2の層が成膜されている
ことを特徴とする。
【0007】さらに、本発明の光磁気記録媒体は、基板
上に、記録層としての希土類−鉄族合金の交換結合多層
膜とを有する光磁気記録媒体において、2層以上ある記
録層のうちキュリー温度の高い方の層である第1の層と
低い方の層である第2の層が接触しており、前記第2の
層の側には第3の層を設け、前記第1の層の側には前記
第3の層より熱伝導の良い第4の層を直接設け、かつ、
前記第2の層の中で、前記第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が前記第1の層から近い部分のキュリー温度よ
り高くならないように前記第2の層が成膜されているこ
とを特徴とする。
上に、記録層としての希土類−鉄族合金の交換結合多層
膜とを有する光磁気記録媒体において、2層以上ある記
録層のうちキュリー温度の高い方の層である第1の層と
低い方の層である第2の層が接触しており、前記第2の
層の側には第3の層を設け、前記第1の層の側には前記
第3の層より熱伝導の良い第4の層を直接設け、かつ、
前記第2の層の中で、前記第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が前記第1の層から近い部分のキュリー温度よ
り高くならないように前記第2の層が成膜されているこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】交換結合多層膜において、磁界感度を向上させ
るためには記録プロセスの基本となるキュリー温度の高
い層から低い層への記録ビットの転写をスムースに行わ
せることが必要である。記録ビットの転写は、記録時の
レーザー照射により昇温して磁化が消失したキュリー温
度の低い層が冷却する過程で現われてくる磁化の状態に
より左右される。小さな印加磁界で記録するためにはキ
ュリー温度の低い層において冷却時にキュリー温度の高
い層に近い側から磁化が現れて交換結合力により徐々に
記録ビットの転写を行う方が良いことが実験によりわか
った。
るためには記録プロセスの基本となるキュリー温度の高
い層から低い層への記録ビットの転写をスムースに行わ
せることが必要である。記録ビットの転写は、記録時の
レーザー照射により昇温して磁化が消失したキュリー温
度の低い層が冷却する過程で現われてくる磁化の状態に
より左右される。小さな印加磁界で記録するためにはキ
ュリー温度の低い層において冷却時にキュリー温度の高
い層に近い側から磁化が現れて交換結合力により徐々に
記録ビットの転写を行う方が良いことが実験によりわか
った。
【0009】したがって、キュリー温度の高い方の層に
直接熱伝導の良い層を設けることにより冷却過程におい
てキュリー温度の低い層のキュリー温度の高い層に近い
部分に比べ遠い部分の温度をより速く下げることが可能
となり、前述のような記録ビットの転写を実現して、よ
り小さな印加磁界のもとでも良好な記録再生特性の磁界
感度の良い磁界変調用光磁気記録媒体を得ることができ
るのである。
直接熱伝導の良い層を設けることにより冷却過程におい
てキュリー温度の低い層のキュリー温度の高い層に近い
部分に比べ遠い部分の温度をより速く下げることが可能
となり、前述のような記録ビットの転写を実現して、よ
り小さな印加磁界のもとでも良好な記録再生特性の磁界
感度の良い磁界変調用光磁気記録媒体を得ることができ
るのである。
【0010】また、キュリー温度の低い層においてキュ
リー温度の高い層に近い部分に比べ遠い部分のキュリー
温度が高くしないことにより小さな印加磁界のもとでも
良好な記録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調
用光磁気記録媒体となるのである。
リー温度の高い層に近い部分に比べ遠い部分のキュリー
温度が高くしないことにより小さな印加磁界のもとでも
良好な記録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調
用光磁気記録媒体となるのである。
【0011】本発明の詳細については、以下の実施例を
用いて説明を行う。
用いて説明を行う。
【0012】
実施例1 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、図1に示すよ
うに、130mmΦプラスチック基板1上に誘発体膜2
として窒化ケイ素膜を約500Å、熱伝導膜3としてケ
イ素膜を300Å、基土類−鉄族合金膜4としてキュリ
ー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、希土類
−鉄族合金膜5としてキュリー温度約170℃のTbF
eCo膜を200Å、誘電体膜6として窒化ケイ素膜を
300Å、Al反射膜7を約500Å順次積層した。ケ
イ素膜は窒化ケイ素膜に比べ熱伝導率が良い。この媒体
を、磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとなる
磁界強度を測定した。測定結果は表1に示す通りであ
る。
うに、130mmΦプラスチック基板1上に誘発体膜2
として窒化ケイ素膜を約500Å、熱伝導膜3としてケ
イ素膜を300Å、基土類−鉄族合金膜4としてキュリ
ー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、希土類
−鉄族合金膜5としてキュリー温度約170℃のTbF
eCo膜を200Å、誘電体膜6として窒化ケイ素膜を
300Å、Al反射膜7を約500Å順次積層した。ケ
イ素膜は窒化ケイ素膜に比べ熱伝導率が良い。この媒体
を、磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとなる
磁界強度を測定した。測定結果は表1に示す通りであ
る。
【0013】実施例2 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、130mmΦ
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約700Å、キュ
リー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、キュ
リー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、Al
反射膜を約500Å順次積層した。すなわち、本実施例
ではAl反射膜を熱伝導膜として用いた。この媒体を、
磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとなる磁界
強度を測定した。測定結果は表1に示す通りである。
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約700Å、キュ
リー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、キュ
リー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、Al
反射膜を約500Å順次積層した。すなわち、本実施例
ではAl反射膜を熱伝導膜として用いた。この媒体を、
磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとなる磁界
強度を測定した。測定結果は表1に示す通りである。
【0014】比較例1 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、130mmΦ
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。この媒体を、磁界変調方式で記録再生しCN比
が49dBとなる磁界強度を測定した。測定結果は表1
に示す通りである。
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。この媒体を、磁界変調方式で記録再生しCN比
が49dBとなる磁界強度を測定した。測定結果は表1
に示す通りである。
【0015】以上の実施例1,実施例2,比較例の測定
条件は、線速度9.0m/sec記録周波数6.2MH
z、記録レーザーパワー5.5mW、再生パワー1.0
mW、光学ヘッドのNA0.55、レーザー波長は、7
80nmであった。
条件は、線速度9.0m/sec記録周波数6.2MH
z、記録レーザーパワー5.5mW、再生パワー1.0
mW、光学ヘッドのNA0.55、レーザー波長は、7
80nmであった。
【0016】
【表1】 実施例3 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、130mmΦ
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、Fe、Co
の3つのターゲットを用いた3元同時スパッタにより成
膜した。そして、成膜初めに比べ終わりの方でキュリー
温度が高くならないように(一定となるように)Feと
Coの投入パワーの比率を成膜初めから終わりにかけて
補正した。この媒体を、磁界変調方式で記録再生しCN
比が49dBとなる磁界強度を測定した。測定結果は表
2に示す通りである。
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、Fe、Co
の3つのターゲットを用いた3元同時スパッタにより成
膜した。そして、成膜初めに比べ終わりの方でキュリー
温度が高くならないように(一定となるように)Feと
Coの投入パワーの比率を成膜初めから終わりにかけて
補正した。この媒体を、磁界変調方式で記録再生しCN
比が49dBとなる磁界強度を測定した。測定結果は表
2に示す通りである。
【0017】実施例4 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、図2に示すよ
うに、130mmΦプラスチック基板1上に誘電体膜1
2として窒化ケイ素膜を約1000Å、希土類−鉄族合
金膜13としてキュリー温度約300℃のGdFeCo
膜を100Å、希土類−鉄族合金膜14,15としてキ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、誘
電体膜16として窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜
17を約500Å順次積層した。ここでのTbFeCo
膜は、Tb、Fe、Coの3つのターゲットを用いた3
元同時スパッタにより成膜した。そして、TbFeCo
膜200Åを100Åずつ2層にしてGdFeCo膜
(希土類−鉄族合金膜13)に近い方の層(希土類−鉄
族合金膜14)のキュリー温度を175℃、遠い方の層
(希土類−鉄族合金膜15)のキュリー温度を165℃
になるように成膜した。この媒体を、磁界変調方式で記
録再生しCN比が49dBとなる磁界強度を測定した。
測定結果は表2に示す通りである。
うに、130mmΦプラスチック基板1上に誘電体膜1
2として窒化ケイ素膜を約1000Å、希土類−鉄族合
金膜13としてキュリー温度約300℃のGdFeCo
膜を100Å、希土類−鉄族合金膜14,15としてキ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、誘
電体膜16として窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜
17を約500Å順次積層した。ここでのTbFeCo
膜は、Tb、Fe、Coの3つのターゲットを用いた3
元同時スパッタにより成膜した。そして、TbFeCo
膜200Åを100Åずつ2層にしてGdFeCo膜
(希土類−鉄族合金膜13)に近い方の層(希土類−鉄
族合金膜14)のキュリー温度を175℃、遠い方の層
(希土類−鉄族合金膜15)のキュリー温度を165℃
になるように成膜した。この媒体を、磁界変調方式で記
録再生しCN比が49dBとなる磁界強度を測定した。
測定結果は表2に示す通りである。
【0018】比較例2 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、130mmΦ
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度160〜170℃のTbFeCo膜を200
Å、窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å
順次積層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、F
e、Coの3つのターゲットを用いた3元同時スパッタ
により成膜した。そして、成膜初めに比べ終わりの方で
キュリー温度が高くなるようにFeとCoの投入パワー
の比率を成膜初めから終わりにかけて補正した。この媒
体を、磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとな
る磁界強度を測定した。測定結果は表2に示す通りであ
る。
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度160〜170℃のTbFeCo膜を200
Å、窒化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å
順次積層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、F
e、Coの3つのターゲットを用いた3元同時スパッタ
により成膜した。そして、成膜初めに比べ終わりの方で
キュリー温度が高くなるようにFeとCoの投入パワー
の比率を成膜初めから終わりにかけて補正した。この媒
体を、磁界変調方式で記録再生しCN比が49dBとな
る磁界強度を測定した。測定結果は表2に示す通りであ
る。
【0019】比較例3 通常のマグネトロンスパッタ法を用いて、130mmΦ
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、Fe、Co
の3つのターゲットを用いた3元同時スパッタにより成
膜した。そして、TbFeCo膜200Åを100Åず
つ2層にしてGdFeCo膜に近い方の層のキュリー温
度を165℃、遠い方の層のキュリー温度を175℃に
なるように成膜した。この媒体を、磁界変調方式で記録
再生しCN比が49dBとなる磁界強度を測定した。測
定結果は表2に示す通りである。
プラスチック基板上に窒化ケイ素膜を約1000Å、キ
ュリー温度約300℃のGdFeCo膜を100Å、キ
ュリー温度約170℃のTbFeCo膜を200Å、窒
化ケイ素膜を300Å、Al反射膜を約500Å順次積
層した。ここでのTbFeCo膜は、Tb、Fe、Co
の3つのターゲットを用いた3元同時スパッタにより成
膜した。そして、TbFeCo膜200Åを100Åず
つ2層にしてGdFeCo膜に近い方の層のキュリー温
度を165℃、遠い方の層のキュリー温度を175℃に
なるように成膜した。この媒体を、磁界変調方式で記録
再生しCN比が49dBとなる磁界強度を測定した。測
定結果は表2に示す通りである。
【0020】以上の実施例3,実施例4,比較例2,比
較例3の測定条件は、線速度9.0m/sec記録周波
数6.2MHz、記録レーザーパワー5.5mW、再生
パワー1.0mW、光学ヘッドのNA0.55、レーザ
ー波長は、780nmであった。
較例3の測定条件は、線速度9.0m/sec記録周波
数6.2MHz、記録レーザーパワー5.5mW、再生
パワー1.0mW、光学ヘッドのNA0.55、レーザ
ー波長は、780nmであった。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかな様に、本発明に
よれば、基板上に誘電体膜と記録層として希土類−鉄族
合金の交換結合多層膜を有する光磁気記録媒体におい
て、キュリー温度の高い方の層に直接熱伝導の良い層を
設けることにより、小さな印加磁界のもとでも良好な記
録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調用光磁気
記録媒体を得ることができる。
よれば、基板上に誘電体膜と記録層として希土類−鉄族
合金の交換結合多層膜を有する光磁気記録媒体におい
て、キュリー温度の高い方の層に直接熱伝導の良い層を
設けることにより、小さな印加磁界のもとでも良好な記
録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調用光磁気
記録媒体を得ることができる。
【0023】また、キュリー温度の低い方の第2の層の
なかでキュリー温度の高い第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が第1の層に近い部分のキュリー温度より高く
しないことにより、同様に小さな印加磁界のもとでも良
好な記録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調用
光磁気記録媒体を得ることができる。
なかでキュリー温度の高い第1の層から遠い部分のキュ
リー温度が第1の層に近い部分のキュリー温度より高く
しないことにより、同様に小さな印加磁界のもとでも良
好な記録再生特性の得られる磁界感度の良い磁界変調用
光磁気記録媒体を得ることができる。
【図1】本発明の光磁気記録媒体の実施例1の概略断面
図である。
図である。
【図2】本発明の光磁気記録媒体の実施例4の概略断面
図である。
図である。
1,11 プラスチック基板 2,6,12,16 誘電体膜 3 熱伝導膜 4,5,13,14,15 希土類−鉄族合金膜 7,17 Al反射膜
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に、誘電体層膜と、記録層として
の希土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有する光磁気
記録媒体において、 2層以上ある記録層のうちキュリー温度の高い方の層で
ある第1の層と低い方の層である第2の層が接触してお
り、前記第2の層の側には第3の層を設け、前記第1の
層の側には前記第3の層より熱伝導の良い第4の層を直
接設けたことを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 基板上に、誘電体膜と、記録層としての
希土類−鉄族合金の交換結合多層膜とを有する光磁気記
録媒体において、 2層以上ある記録層のうちキュリー温度の高い方の層で
ある第1の層と低い方の層である第2の層が接触してお
り、前記第2の層の中で、前記第1の層から遠い部分の
キュリー温度が前記第1の層から近い部分のキュリー温
度より高くならないように、前記第2の層が成膜されて
いることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 基板上に、記録層としての希土類−鉄
族合金の交換結合多層膜とを有する光磁気記録媒体にお
いて、 2層以上ある記録層のうちキュリー温度の高い方の層で
ある第1の層と低い方の層である第2の層が接触してお
り、前記第2の層の側には第3の層を設け、前記第1の
層の側には前記第3の層より熱伝導の良い第4の層を直
接設け、かつ、前記第2の層の中で、前記第1の層から
遠い部分のキュリー温度が前記第1の層から近い部分の
キュリー温度より高くならないように前記第2の層が成
膜されていることを特徴とする光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317992A JPH05298760A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317992A JPH05298760A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05298760A true JPH05298760A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14347290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10317992A Pending JPH05298760A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05298760A (ja) |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP10317992A patent/JPH05298760A/ja active Pending
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