JP2805145B2 - 光学記録媒体の信号再生方法 - Google Patents

光学記録媒体の信号再生方法

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JP2805145B2 JP8335912A JP33591296A JP2805145B2 JP 2805145 B2 JP2805145 B2 JP 2805145B2 JP 8335912 A JP8335912 A JP 8335912A JP 33591296 A JP33591296 A JP 33591296A JP 2805145 B2 JP2805145 B2 JP 2805145B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光学効果によって
情報ビットの読み出しを行う光学記録媒体の信号再生方
法に係わる。 【0002】 【従来の技術】従来の光学記録媒体の再生においては、
光学記録媒体にレーザ光を照射し、このレーザ光と記録
担体層の記録ビットにおける光学効果によって記録情報
の読み出しを行うのみであり、レーザ光照射による温度
上昇は、再生には関係ないものであるとされてきた。 【0003】例えば光磁気記録媒体にあっては、レーザ
光照射による局部的加熱によって情報ビットすなわちバ
ブル磁区を形成し、これを光磁気相互作用によって読み
出す光磁気記録再生方法をとる場合、その光磁気記録の
記録密度を上げるには、そのビット長の短縮化、すなわ
ち情報磁区の微小化をはかることになるが、この場合通
常一般の光磁気記録再生方式では、その再生時のS/N
を確保する上で再生時のレーザ波長,レンズの開口数等
によって制約を受けている。例えば現状では、0.2μ
mの情報ビット(磁区)を、スポット径が1μmのレー
ザ光で読み出すことは不可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した再生
時の条件から規定される記録密度の制約の問題点を解決
し、記録情報ビットの微細化をはかった場合においても
充分な再生信号出力の向上、従ってS/N(C/N)の
向上をはかることのできる光学記録媒体の再生方法を提
供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、光学記録媒体
にレーザ光を照射し、このレーザ光と上記光学記録媒体
の記録担体層の記録ビットにおける光学効果によって記
録情報の読み出しを行う光学記録媒体の信号再生方法に
おいて、少なくとも、主として記録保持に寄与する層
と、主として信号再生に寄与する層とが積層された記録
担体層に、レーザ光を照射し、かつ、記録担体層に対す
るレーザ光照射によって温度上昇を与えて、この温度上
昇部の情報ビットの面積を、上記レーザ光照射前の状態
から変化させながら上記光学効果によって記録情報の読
み出しを行う。 【0006】上述したように本発明によれば、記録担体
層にレーザ光照射による温度上昇を与えて、この温度上
昇部の情報ビットの面積を変化させて記録情報の読み出
しを行うようにすることによってS/Nの向上をはか
る。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明においては、例えば図1にその光学記録媒体の一
例を示すように、光透過性基体1上に必要に応じて同様
に光透過性の保護膜ないしは干渉膜としての誘電体膜2
を被着形成し、この誘電体膜2上に室温TRTで互に磁気
的に結合する主として記録保持に寄与する第1の磁性膜
11と、中間膜となる第2の磁性膜12と、主として記
録保持に寄与する第3の磁性膜13の各垂直磁化膜の積
層構造による記録担体層を構成する。 【0008】第1、第2および第3の各磁性膜11,1
2および13の各キュリー温度をTC1,TC2およびTC3
とするとき、TC2>TRTで、かつTC2<TC1,TC3とさ
れ、第1の磁性膜11の保磁力HC1が第2の磁性膜12
のキュリー点TC2近傍で充分小さく、第3の磁性膜13
の保磁力HC3が室温TRTから第2の磁性膜12のキュリ
ー温度TC2より高い所要の温度TPBまでの温度範囲で所
要の磁場よりも充分大きくされる。また、第3の磁性膜
13上には必要に応じて表面保護膜4を被着形成する。 【0009】この光磁気記録媒体による光学記録媒体S
に対する記録情報の再生は、例えば第2の磁性膜12の
キュリー温度TC2以上の上述の所要温度TPBで第1の磁
性膜11の記録磁区すなわち情報ビットを、これに加わ
る反磁場と、更に必要に応じて与える外部印加磁場によ
って変化、例えば拡大させて読み出す。 【0010】この光学記録媒体Sに対する記録即ち情報
磁区の形成は、通常のように、例えば初期状態における
第3の磁性膜13の記録温度付近の磁化方向と逆向きの
バイアス磁界を印加した状態でレーザー光をフォーカシ
ングさせて照射し、これによって第3の磁性膜13を、
そのキュリー温度以上に加熱し、かつレーザー光走査が
去った後の冷却時に外部磁場および浮遊磁場による方向
に反転されたバブル磁区の形成によって例えば“1”の
情報の記録を行う。つまり、この情報バブル磁区の有無
によって“1”,“0”の2値の情報の記録を行う。 【0011】そして、このような情報の記録がなされた
光学記録媒体Sからの情報の読み出し、即ち、その再生
にあたって例えばレーザー光照射によってその磁区の有
無による光磁気相互作用によるカー回転角ないしはファ
ラデー回転角によってその記録の読み出しを行うに当た
ってその読み出し部の温度を所要の温度TPBに、つま
り、第2の磁性膜12のキュリー点TC2を超える温度と
したことによって、第1および第3の磁性膜11および
13間の磁気的結合が切断される。したがってこの状態
で、第1の磁性膜11は、第3の磁性膜13による磁気
的制約を受けることなく、この記録情報磁区は、これに
与えられる反磁場と、更にこのとき必要に応じて与えら
れる外部印加磁場等の和による所要の磁場によって、更
にこの第1の磁性膜11がこの温度TPBで保磁力が低下
していることによって拡大する。 【0012】したがってこの第1の磁性膜11として、
カー回転角ないしはファラデー回転角が大きい磁性膜を
用いれば、主としてこの第1の磁性膜11における記録
情報により、この情報磁区の実質的面積の増大によっ
て、大なる再生出力をとり出すことができ、S/N(C
/N)の向上がはかられる。 【0013】そして、この情報磁区が拡大された状態、
つまり実質的にその読み出し磁区面積が増大した状態で
再生を行うのでその再生出力が増大し、これによってS
/Nの向上がはかられる。 【0014】そしてその再生後すなわちレーザー光の走
査によりその照射部が移動した後、読み出し部が冷却さ
れれば、第1〜第3の磁性膜11〜13が例えば室温T
RTに低下冷却する過程で、高保磁力の第3の磁性膜13
が磁気記録保持膜として作用し、第2の磁性膜12がそ
の磁気的結合によって磁化され、更にこの第2の磁性膜
12と磁性的に結合する第1の磁性膜11が磁化され、
初期の記録状態の情報ビット磁区を再び形成し記録状態
に復元される。 【0015】上述の信号再生方法においては、その光学
記録媒体Sの中間層としての第2の磁性膜12が、第1
および第3の磁性膜11および13間の磁気的結合状態
および断絶状態の両態様を採ることによって、再生時に
おいては、この中間層の第2の磁性膜12が、第1およ
び第3の磁性膜11および13間の磁気的結合を分離し
て第1の磁性膜11の記録情報磁区の拡大を可能にする
ものであり、第3の磁性膜13はその磁化状態を保持す
る磁気記録保持層としての機能を保持し、第1の磁性膜
11は再生時にその磁区を拡大して再生出力を向上する
再生層としての機能を有するようにしたので記録密度を
向上させてビット情報としての磁区を微細化しても充分
な再生出力を得ることができ、より記録の高密度化をは
かることができる。 【0016】更に図2を参照して図1〜図3の磁性膜1
1〜13がそれぞれフェロ磁性膜である場合の磁性状態
を説明する。今図2Aに示すように各磁性膜11〜13
が未記録状態においてその磁化の向きが一方向の垂直磁
化状態にある場合を想定すると、これに今情報“1”の
記録かなされることによって図2Bに示すように初期の
状態とは逆向きの磁化による情報ビット即ち情報磁区B
M が形成される。 【0017】この情報磁区BM に対する読み出しについ
て説明すると、この場合前述したように図2Cに示すよ
うにその情報磁区BM に対してレーザー光LB を照射し
た状態において、その例えば中心部において前述した所
要の温度TPBが得られるようにする。このとき、第2の
磁性膜12は、そのキュリー温度TC2以上とされること
によってその磁性が失われ第1および第3の磁性膜11
および13間の磁気的結合が遮断された状態にある。こ
の状態で、記録時の外部バイアス磁場の方向、つまり磁
区BM の本来の磁化方向、つまり記録時での磁化の方向
と同方向の外部印加磁場Hexを与えることによってこの
磁場と反磁場との和によって、この温度TPBで保磁力H
C1が小さい状態にある第1の磁性膜11の磁区BM は拡
大される。 【0018】なお、図2Dに示すよう、レーザー光LB
の照射が情報磁区BM 外に照射された状態では、情報磁
区における温度上昇は、比較的小さいことから、この情
報ビットすなわち磁区BM の拡大は殆ど生じない。つま
り読み出し状態におけるレーザー光走査の中心部にある
磁区LB の中心に存在する情報記録磁区BM においての
み磁区の拡大が生じさせることができる。 【0019】したがってこの場合例えば図3Aに示すよ
うに、情報記録磁区BM が等ピッチに配列された磁気記
録媒体に対してレーザー光走査を行う場合、その出力は
図3Bに示すように磁区BM が消失された理想的消磁レ
ベルを0レベルとする場合、情報磁区BM の読み出しに
よって一方向、図において上方に大きなレベルを示す波
形出力として取り出すことができることになる。 【0020】なお、実際上、第1〜第3の磁性膜11〜
13が希土類−遷移金属磁性膜であってその遷移金属の
副格子磁化と希土類金属の副格子磁化が互に逆向きのフ
ェリ磁性を有する場合、各磁性膜が遷移金属副格子磁化
優勢膜であるか、希土類副格子磁化優勢膜であるかによ
って再生時に与える外部印加磁場Hexの向きを選定する
必要がある。 【0021】これについて説明するに、今この場合にお
いて再生時の外部印加磁場方向Hex方向を記録時の外部
バイアス磁場方向を基準として考え、この場合記録の方
向を支配する第3の磁性膜13のキュリー点TC3直下で
の飽和磁化が遷移金属副格子磁化優勢膜であるか希土類
副格子磁化優勢膜であるかについて分離して考察する。
ここで第1の磁性膜11における情報磁区BM に加わる
浮遊磁場および反磁場については除外して考える。 〔1〕第3の磁性膜13の磁化がキュリー点TC3直下で
遷移金属副格子磁化優勢膜である場合、 (1−a)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が遷移金属副格子優勢である場合
は、その再生時の外部磁場方向は記録時の外部磁場方向
と同一方向に与えることによって情報記録磁区BM の増
大化をはかることができる。 (1−b)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が零に近い場合は、その再生時の
温度を第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍より更に
上昇させて第1の磁性膜11の磁化が遷移金属副格子優
勢になる状態において再生して、この場合記録時と同一
の方向の外部印加磁場Hex下でバブル磁区BM の増大化
をはかることができる。 (1−c)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が希土類副格子優勢の場合、再生
時の外部印加磁場Hexは記録時のそれとは逆方向に設定
することによって磁区BM の拡大をはかることができ
る。 〔2〕第3の磁性膜13の磁化がそのキュリー点TC3
下で希土類副格子優勢である場合、 (2−a)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が遷移金属副格子優勢の場合、再
生時の外部印加磁場Hexは、記録時のそれとは逆方向に
選定することによってバブル磁区BM の拡大をはかるこ
とができる。 (2−b)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が零に近い場合は、再生時の温度
PBを第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍より更に
上昇させて第1の磁性膜11の磁化が遷移金属副格子優
勢になる状態にしてその外部印加磁場Hexを記録時のそ
れとは逆方向にすることによって磁区BMKの拡大をはか
ることができる。 (2−c)第2の磁性膜12のキュリー点TC2近傍で第
1の磁性膜11の磁化が希土類副格子優勢の場合、再生
時の外部バイアス磁場Hexは記録時のそれと同一方向と
することによってバブル磁区BM の拡大をはかることが
できる。 【0022】更に、本発明信号再生方法に適用する光学
記録媒体の具体的実施例を説明する。基体1は、光透過
性の例えばガラス板、或いは例えばアクリル板等の樹脂
板等よりなり、図示しないが一方の面にトラッキングサ
ーボ用のトラック溝が例えば1.6μmピッチをもって
形成され、これの上に例えばSi3 4 膜よりなる誘電
体膜2と、さらに第1〜第3の磁性膜11〜13と、さ
らにそれの上に保護膜4とが例えばマグネトロンスパッ
タ装置による連続スパッタリングあるいは蒸着等によっ
て連続的に被着形成される。 【0023】第1の磁性膜11としては、例えばGdC
o,GdFeCo,GdFeによって構成し得、第2の
磁性膜12は、例えばDyFe,DyFeCo,TbF
eによって構成し得、第3の磁性膜13は、TbFe,
TbFeCo,DyFeCo等によって形成し得、これ
ら第3の磁性膜13によれば0.1μm以下の直径の磁
区BM を形成することができる。 【0024】実施例1 トラックピッチ1.6μmのトラック溝を有するガラス
基板上にSi3 4 より成る誘電体膜2と、GdFeC
o膜より成る第1の磁性膜11と、DyFeCo膜より
成る第2の磁性膜12と、DyFeCo膜より成る第3
の磁性膜13と、Si3 4 膜より成る保持膜4とを順
次マグネトロンスパッタ装置によって連続スパッタリン
グによって被着形成して、光学記録媒体すなわち光ディ
スクSを作製した。この場合の各磁性膜11〜13の各
単層膜としての厚さおよび磁性特性を表1に示す。 【0025】 【表1】 上記表1においてFeCoリッチとは室温でFeCo副
格子磁化優勢膜を示すものであり、Dyリッチとは室温
でDy副格子磁化優勢膜を示す。 【0026】この実施例1による光学記録媒体Sのキャ
リアレベル対ノイズレベル(C/N)の記録周波数依存
性の測定結果を図4に示す。図4中実線曲線は、対物レ
ンズの開口数N.A.=0.50,レーザー波長780
nmのピックアップを用いてその線速度を7.5m/s
ec、記録パワー7.0mW、記録外部磁場500(O
e)とし、再生時外部印加磁場を零、再生パワー3.5
mWとしたものであり、図4中点線図示は、その再生パ
ワーを1.5mWとした場合である。このように再生パ
ワーを1.5mWとした場合は、その磁性膜全体をTb
FeCoの単層膜によって構成した場合の光ディスクに
おけるC/Nの周波数依存性と同等の結果を示した。こ
れはこの程度の再生パワーでは、第2の磁性膜12のキ
ュリー点TC2まで加熱温度が達しておらず記録された磁
区は再生時において変形していないものと考えられる。
これに比し再生パワーが3.5mWの場合、再生パワー
が1.5mWの場合に比して磁区長即ちビット長l<
0.7μmでC/Nは著しく増加した。またl=0.3
μmでもC/Nは低いものの信号成分は得られた。また
l>0.7μmでは逆にC/Nは減少しているが、これ
はノイズNの増加によるものである。また再生パワー
3.5mWで再生した場所を再び再生した場合、再生パ
ワー1.5mW,3.5mWの何れでもC/Nは再現さ
れていることが確かめられた。 【0027】また、上述の実施例1において再生時のレ
ーザー光のパワーを一定とした場合、媒体S中の熱拡散
のために、室温プロファイルが広がり、微小情報ビット
(磁区)の再生分解能が低下するが、この温度プロファ
イルを急峻にするためには例えば最小ビット長に対応す
る周波数の間隔で幅の狭いパルスレーザー光で再生を行
えば良いことになる。更に、磁性膜に吸収された熱エネ
ルギーが速やかに放熱されるように熱伝導性の良い例え
ばAl放熱膜を第3の磁性膜13上(第2の磁性膜12
と接する側とは反対側)に被着することができる。 【0028】上述した光学記録媒体によるときは、その
磁性膜が信号再生がなされる第1の磁性膜11と、記録
保持のなされる第3の磁性膜13とを有する構成とされ
るものであり、再生時においての加熱において第1およ
び第3の磁性膜11および13の磁気的結合を分断させ
る効果を得るようにして第1の磁性膜11の情報磁区を
変化させることによって再生出力のS/N(C/N)の
向上をはかることができるものである。そして、その第
3の磁性膜13、すなわち記録保持磁性膜に関しては記
録状態が保持できるようにするので、再生終了後におい
ては再び記録状態に復元でき、くり返しの再生を害うこ
となく良好な再生特性を得ることができる。 【0029】 【発明の効果】上述したように本発明によれば、少なく
とも主として記録保持に寄与する層と、主として信号再
生に寄与する層とが積層された構造として常温において
は一体として情報を保持できるようにするも、再生時の
レーザ光照射による加熱において情報ビットの面積の変
化をはかるようにしたことによって再生出力のS/N
(C/N)の向上をはかることができるにもかかわら
ず、その主として記録保持に寄与する層に関しては記録
状態が保持できるようにするので、再生終了後には再び
記録状態に復元でき、繰り返し再生を損なうことなく良
好な再生特性を得ることができる。 【0030】そして、上述したように本発明によれば、
充分な再生出力を得ることができることからその記録ビ
ットは充分縮小することができ、このこと自体で記録密
度の向上をはかることができると共に、更にその光学記
録媒体としては、その基板にトラック溝が形成された構
成をとる場合においても、記録ビットの縮小化が充分は
かられることによって、通常のようにランド部にのみそ
の記録ビットの形成を行うに限られるものではなく、ラ
ンド部とトラック溝内との双方に記録磁区の形成を行う
ことができることによって、更に情報の記録密度を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法に用いる光学記録媒体の略線的構成
図である。 【図2】A 本発明方法の説明に供する磁化状態を示す
図である。 B 本発明方法の説明に供する磁化状態を示す図であ
る。 C 本発明方法の説明に供する磁化状態を示す図であ
る。 D 本発明方法の説明に供する磁化状態を示す図であ
る。 【図3】再生出力波形を磁化状態と共に説明する図であ
る。 【図4】記録周波数に対する再生特性曲線図である。 【符号の説明】 1 基体、11〜13 第1〜第13の磁性膜、S 光
学記録媒体

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.光磁気記録媒体による光学記録媒体の磁性膜にレー
    ザ光を照射し、該レーザ光と上記磁性膜の記録磁区にお
    ける光磁気相互作用によって記録情報の読み出しを行う
    光学記録媒体の信号再生方法において、 少なくとも第1、第2、第3の磁性膜が順次積層されて
    いる光磁気記録媒体であって、上記第1の磁性膜は、上
    記第3の磁性膜に比べて相対的に保磁力が小さい垂直磁
    化膜からなり、上記第2の磁性膜は、上記第1の磁性膜
    及び第3の磁性膜よりもキュリー温度が低い磁性膜から
    なり、上記第3の磁性膜は垂直磁化膜からなる光磁気記
    録媒体による光学記録媒体を用いて、 上記レーザ光を上記光学記録媒体に対して相対的に移動
    させながら上記光学記録媒体上の一部を少なくとも上記
    第2の磁性膜のキュリー温度以上に加熱して上記第1の
    磁性膜と上記第3の磁性膜の磁気的結合を切断すること
    により上記第1の磁性膜の記録磁区を拡大させて情報を
    読み出すことを特徴とする光学記録媒体の信号再生方
    法。
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