JPH0529850Y2 - - Google Patents

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JPH0529850Y2
JPH0529850Y2 JP875688U JP875688U JPH0529850Y2 JP H0529850 Y2 JPH0529850 Y2 JP H0529850Y2 JP 875688 U JP875688 U JP 875688U JP 875688 U JP875688 U JP 875688U JP H0529850 Y2 JPH0529850 Y2 JP H0529850Y2
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flexible
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、曲管ホース製造用フレキシブルマン
ドレルに関する。本考案は、例えば、多次元的に
曲成された曲成部をもつカークーラー用ゴムホー
スを製造する際のマンドレルとして利用すること
ができる。
[従来の技術] 従来より、曲成部をもつホース例えばゴムホー
スを製造するにあたつては、鉄製の丸棒を予め所
定の形状に曲成した曲成マンドレルを用い、この
曲成マンドレルを、未加硫状態のゴムで形成した
直状のホースの中央孔内に挿入することによりホ
ースを所定の曲げ形状に曲成し、その状態でホー
スを加熱して加硫し、その後、加硫した曲成状態
のホースから曲成マンドレルを抜き取つていた。
[考案が解決しようとする課題] ところで、曲成マンドレルを直状のホースに挿
入したり、又、加硫後に曲成状態のホースから曲
成マンドレルを抜き取る作業は容易ではなかつ
た。そのため、製造されるホースとしては、ゴム
のみからなる柔軟性に富むホース、補強層の編組
密度が低く柔軟性に富むホース、曲成度の小さな
ホース等に限られていた。
即ち、例えばカークーラーホースのように編組
密度が高くて柔軟性に劣りかつ曲成度の大きなゴ
ムホースの製造には、実質的に採用できなかつ
た。
本考案は上記した実情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、曲管ホースを成形する際、ホー
スに対する挿入性および抜取り性に優れ、柔軟性
に劣るホースの製造にも採用し得る曲管ホース製
造用フレキシブルマンドレルを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る曲管ホース製造用フレキシブルマ
ンドレルは、外側マンドレル部材と、外側マンド
レル部材の内側にこれと接触して配置された内側
マンドレル部材とを具備し、外側マンドレル部材
および内側マンドレル部材のいずれか一方は、バ
ネ鋼等の弾発材料で形成され、外側マンドレル部
材および内側マンドレル部材の他方は、鉛系合
金、軟鋼等の塑性材料で形成され、内側マンドレ
ルの内部に挿入可能または挿入された鉛、鉛基合
金、銅、銅基合金、アルミニウム、アルミニウム
基合金等の塑性材料で形成された保形可能な保形
部材を具備することを特徴とするものである。
ここで、外側マンドレル部材は鉛系合金、軟
鋼、極軟鋼などの塑性材料でコイル状に形成でき
る。外側マンドレル部材を塑性材料で形成する場
合、塑性材料は、一般に、硬度がHBで150以下
程度好ましい。外側マンドレル部材は、曲成容易
性を考慮すると、コイル状にすることができる。
この場合は、形状保持性などを考慮すると、隣接
するコイル部分の両側端が互いに重なり合う重複
部をもつようなピツチで形成されていることが好
ましい。外側マンドレル部材は、後述する実施例
で示すように、内方に内頂部をもち、外方に2つ
の外頂部をもつ断面三角形状と同一または近似し
た断面形状をもつ線材をコイル状に巻回して構成
することができる。
外側マンドレル部材の外周面には、伸縮性を有
する筒状被覆部を配置することができる。ホース
に本考案にかかるマンドレルを挿入したり、加熱
後のホースから本考案にかかるマンドレルを抜き
とる際に、ホースの中央孔を形成する内面の損傷
を抑制できるからである。筒状被覆部は、ゴム、
樹脂で形成することができる。筒状被覆部の外周
面は平滑面であることが好ましい。平滑面であれ
ば、ホースに本考案にかかるマンドレルを挿入し
たり、ホースから本考案にかかるマンドレルを抜
き取るのに有利だからである。筒状被覆部の外周
面は必要に応じて断熱層で覆うこともできる。こ
のようにすれば加熱処理の際、筒状被覆部の劣化
防止などに有利である。
内側マンドレル部材は、外側マンドレル部材の
内側に配置され、外側マンドレル部材と接触して
いる。内側マンドレル部材は、弾性に富む弾発材
料例えばピアノ線などのバネ鋼でコイル状に形成
できる。内側コイル部材を弾性に富む弾発材料で
形成する場合、弾発材料は、一般に、硬度がHB
で400〜700程度とすることができる。内側マンド
レル部材は、曲成容易性を考慮するとコイル状で
あることが好ましい。
また、内側マンドレル部材は、後述の実施例で
示すように、外側マンドレル部材の内頂部と−の
外頂部とをつなぐ辺部、および、内頂部および他
の外頂部とをつなぐ辺部に密接する外周部をもつ
断面円形状と同一または近似した断面形状をもつ
線材でコイル状に構成することができる。
本考案にかかるマンドレルでは、保形部材が設
けられている。保形部材は、形状を維持する保形
機能をもつものである。保形部材は、内側マンド
レル部材の内部に挿入可能、あるいは、保持具等
で内側マンドレル部材の内部に挿入された状態で
保持されているものである。保形部材は、保形機
能維持のため、鉛、鉛系合金、銅、銅系合金、軟
鋼、極軟鋼等の塑性材料で形成することが望まし
い。保形部材は例えばパイプ状、棒状とすること
ができる。
[作用] 本考案にかかるフレキシブルマンドレルでは、
外側マンドレル部材および内側マンドレル部材の
他方が、軟鋼などの塑性材料で形成されており、
外側マンドレル部材および内側マンドレル部材の
一方がバネ鋼などの弾発材料で形成されている。
そのため、本考案にかかるフレキシブルマンドレ
ルを湾曲状に塑性曲げ変形し易く、かつ、バネ鋼
などの弾発材料で形成された一方が自身の弾発力
で直状に復元するように作用する。
本考案にかかるフレキシブルマンドレルが曲成
された状態では、内側マンドレル部材と外側マン
ドレル部材とは接触しているので、両者間の接触
摩擦力で本考案にかかるフレキシブルマンドレル
は、曲成された形状に保持される。
ところで本考案にかかるフレキシブルマンドレ
ルの曲成度を大きくした場合には、スプリングバ
ツクが生じ曲成度が若干戻つてしまうおそれがあ
る。この点、保形部材を具備する本考案にかかる
フレキシブルマンドレルでは、保形部材の保形機
能によりスプリングバツクを極力抑えることがで
き、したがつてフレキシブルマンドレルの曲成度
が大きい場合であつても、所定の曲成度に維持す
るに有利である。
[実施例] 本考案にかかるフレキシブルマンドレルの一実
施例を第1図および第2図に示す。本実施例にか
かるフレキシブルマンドレル4は、外側マンドレ
ル部材1と、外側マンドレル部材1の内側に配置
された内側マンドレル部材2と、内側マンドレル
部材2の内部に挿入可能な丸パイプ状をなす保形
部材3とで構成されている。
ここで外側マンドレル部材1は塑性材料として
の軟鋼(炭素含有量0.15%程度)でコイル状に形
成されている。外側マンドレル部材1を形成する
線材は、内方に内頂部10をもち、外方に2つの
外頂部11および12をもつ断面三角形状とされ
ている。ここで2つの外頂部11および12をつ
なぐ寸法aは2.0〜3.2mmである。
内側マンドレル部材2は、弾発材料としてのバ
ネ鋼で形成されている。内側マンドレル部材2
は、外側マンドレル部材1のピツチと同じピツチ
でコイル状に形成されている。内側マンドレル部
材2を形成する線材は、断面円形とされており、
その直径は1.8〜3.0mmである。
本実施例にかかるフレキシブルマンドレル4で
は、内側マンドレル部材2は、第1図に示すよう
に外側マンドレル部材1間に位置しており、その
結果、外側マンドレル部材1の内頂部10と外頂
部11とをつなぐ辺部13、内頂部10と他の外
頂部12とをつなぐ辺部14に密接している。こ
のように内側マンドレル部材2と外側マンドレル
部材1とは密接しているので、内側マンドレル部
材2と外側マンドレル部材1との接触摩擦力で、
フレキシブルマンドレル4を曲成した場合の曲成
形状を保持することができる。
保形部材3は鉛、鉛基合金、銅、銅基合金、ア
ルミニウム、アルミニウム基合金等の塑性材料か
ら形成されている。保形部材3は、不使用のとき
には内側マンドレル部材2から取り外すことが可
能であり、使用する際に内側マンドレル部材2の
内部に挿入される。
次に、本実施例にかかるフレキシブルマンドレ
ル4の使用方法を第2図〜第6図を参照して説明
する。まず、第3図に示すように、直状に整形し
た未加硫ゴムからなるゴムホース100内に、ほ
ぼ直状に整形したフレキシブルマンドレル4を挿
入する。このとき互いに直状となつているので挿
入が容易である。
しかる後、第4図に示すように、フレキシブル
マンドレル4とともにホース100を所定の形状
例えばほぼCの字形状に曲成する。曲成の際、コ
イル形状の外側マンドレル部材1の径方向への座
屈等の変形は、内側マンドレル部材2の弾発力で
抑制される。上記のようにフレキシブルマンドレ
ル4を曲成する場合には、外側マンドレル部材
1、内側マンドレル部材2はともに曲成される
が、ともにコイル状であるため、曲成されやす
い。このように曲成した状態では、保形部材3の
保形機能により内側マンドレル部材2のスプリン
グバツクが効果的に抑えられ、曲成状態は確実に
維持される。
そして、加硫温度に達するほどにフレキシブル
マンドレル4とともにゴムホース100を加熱
し、これにより第4図に示すように曲成された状
態のゴムホース100を加硫する。
加硫が終了したならば、フレキシブルマンドレ
ル4の変形を戻し、第5図に示すように、フレキ
シブルマンドレル4を挿入したゴムホース100
を、フレキシブルマンドレル4と一体に一直線状
に戻す。一直線状に戻すとき、外側マンドレル部
材1の径方向への座屈等の変形は、内側マンドレ
ル部材2の弾発力で抑制される。
上記のように一直線状にもどしたゴムホース1
00からフレキシブルマンドレル4を軸方向に抜
き取る。このとき、フレキシブルマンドレル4は
直状になつているので抜取りが容易となる。フレ
キシブルマンドレル4が抜取られたゴムホース1
00は、自身の弾性力でほぼCの形状に戻る。上
記のようにフレキシブルマンドレル4を抜取る際
には、保形部材3の保形機能によりフレキシブル
マンドレル4は一直線状に確実に維持されるの
で、マンドレル4の抜取り作業は容易である。
本実施例では、ゴムホース100の曲成度が大
きい場合であつても、保形部材3の保形機能によ
り内側マンドレル部材2のスプリングバツクを極
力抑えることができるので、ゴムホース100を
加硫する際に、ゴムホース100の曲成形状を維
持するための成型保持具を省略することができ
る。
加えて本実施例では、外マンドレル部材1、外
側マンドレル部材2ともにコイル状であるため、
これの軸方向に引張つて外側マンドレル部材1、
内側マンドレル部材2を伸長させれば、両者は径
方向に縮み、これの径寸法が若干小さくなるの
で、フレキシブルマンドレル4の抜きとり作業は
なおさら良好となる。
本実施例にかかるフレキシブルマンドレル4
を、カークーラー用ゴムホースの製造に適用すれ
ば、平面的にも立体的にも多様に湾曲したカーク
ーラー用ゴムホースを容易に製造することができ
る。上記した実施例では、ゴムホース100をほ
ぼCの字形状に曲成しているが、これに限らず、
第7図に示すようにゴムホース100をほぼリン
グ状に曲成してもよい。
本考案の他の実施例を第8図に示す。この実施
例のフレキシブルマンドレル8では、外側マンド
レル部材6、内側マンドレル部材7は、前記した
実施例とほぼ同様な構成である。但し外側マンド
レル部材6の断面形状は、第8図に示すように外
周面部60がほぼ平滑状であり、内周面部は軸方
向にそうテーパー面61とされている。また内側
マンドレル部材7についても同様にこれの外周面
が軸方向にそうテーパー面71とされており、内
周面70がほぼ平滑面とされている。そしてこの
実施例では、外側マンドレル部材6のテーパー面
61と内側マンドレル部材7のテーパー面71と
が密接係合している。このような構成とした実施
例にかかるフレキシブルマンドレル8において
も、鉛等の塑性材料製の保形部材3が設けられて
いるので、前記した実施例と同様にフレキシブル
マンドレル8のスプリングバツクを極力抑えるこ
とができる。
[考案の効果] 本考案にかかるフレキシブルマンドレルを用い
れば、フレキシブルマンドレルをほぼ一直線状に
した状態でホースに対する挿入、抜取りを行ない
得る。そのためホースの挿入性およびホースから
の抜取り性が飛躍的に改善される。故に挿入およ
び抜取りが困難であるため従来曲げ成形できなか
つた柔軟性に劣るホースも成形可能となる。
特に、本考案にかかるフレキシブルマンドレル
では、保形部材の保形機能によりフレキシブルマ
ンドレルのスプリングバツクを極力抑えることが
できる。故に、フレキシブルマンドレルの曲成度
が大きい場合であつても、スプリングバツクを生
じさせることなく、あるいは僅かのスプリングバ
ツクで所定の曲成度に維持できる。従つて、ホー
スの曲成形状を維持するための成型保持具を省略
することもできる。故に、車両のエンジンルーム
の狭いスペースで使用されるため曲成度が大きく
なりがちなカークーラー用ゴムホースを成型保持
具を省略して製造するに便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示し、第
1図はフレキシブルマンドレルの要部を一部断面
にして示す側面図であり、第2図はフレキシブル
マンドレルをゴムホースに挿入して曲成した状態
を示す平面図である。第3図〜第6図は使用工程
を示す概略平面図である。第7図はリング状に曲
成した状態の概略平面図である。第8図は本考案
の他の実施例を示し、要部を一部断面にして示す
側面図である。 図中、1は外側マンドレル部材、2は内側マン
ドレル部材、3は保形部材をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外側マンドレル部材と、 該外側マンドレル部材の内側にこれと接触して
    配置された内側マンドレル部材とを具備し、 該外側マンドレル部材および該内側マンドレル
    部材のいずれか一方は、バネ鋼等の弾発材料で形
    成され、該外側マンドレル部材および該内側マン
    ドレル部材の他方は、鉛系合金、軟鋼等の塑性材
    料で形成され、 該内側マンドレルの内部に挿入可能または挿入
    された保形可能な鉛、鉛基合金、銅、銅基合金、
    アルミニウム、アルミニウム基合金等の塑性材料
    で形成された保形部材を具備することを特徴とす
    る曲管ホース製造用フレキシブルマンドレル。
JP875688U 1988-01-26 1988-01-26 Expired - Lifetime JPH0529850Y2 (ja)

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JPH01112916U JPH01112916U (ja) 1989-07-28
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