JPH05297473A - 写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付装置

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JPH05297473A
JPH05297473A JP9944792A JP9944792A JPH05297473A JP H05297473 A JPH05297473 A JP H05297473A JP 9944792 A JP9944792 A JP 9944792A JP 9944792 A JP9944792 A JP 9944792A JP H05297473 A JPH05297473 A JP H05297473A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム種毎に適切な露光条件を設定するこ
とができ、データの記憶に要する記憶領域を削減できる
写真焼付装置を得る。 【構成】 記憶手段36には多数のフィルム種のDXコ
ード及び該DXコードに対応するチャンネルデータが記
憶されている。フィルム種分類手段34は、バーコード
読取装置32によって読取られたDXコードに基づいて
焼付けを行うネガフィルム20のフィルム種を判断し、
露光条件決定手段42は前記フィルム種に対応するチャ
ンネルデータを使用して露光条件を決定する。また、各
チャンネルデータには最後に使用された年月日が付加さ
れており、新たなDXコード及びチャンネルデータを登
録する際に記憶手段36に空き領域が無い場合には、記
憶データ管理手段38は最後に使用されてからの期間が
最も長いDXコード及びチャンネルデータを記憶手段3
6から消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真焼付装置に係り、特
に、フィルム種毎に記憶したデータを使用して露光条件
を決定する写真焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
高感度のフィルムが多数開発され、フィルムの種類は非
常に多く、数十種類にもなっている。フィルムは製造メ
ーカや感度により多数存在するフィルム種のいずれかに
分類されるが、フィルム種の異なるフィルム(異種フィ
ルム)は3つの感光層の感度やベース濃度等を含むフィ
ルム特性が異なっており、最適な露光条件は必ずしも一
致しない。
【0003】また、フィルムに記録された画像コマの露
光条件を求める際に用いる露光条件設定用フィルムは、
適正露光、アンダ露光、オーバ露光により標準の被写体
を撮影した画像が記録されている。しかし、前記露光条
件設定用フィルムは極く限られたフィルム種に対しての
み用意されており、露光条件設定用フィルムが用意され
ていないフィルム種に対する露光条件の設定は試行錯誤
的に行われているので、時間がかかると共に経験を必要
とする。
【0004】このため、特開昭63-311241 号公報及び特
開平2-93448 号公報には、フィルムに予め記録されたフ
ィルム特性等を表すDXコードを読み取る手段を備え、
読み取ったDXコードに基づいてフィルム種を判断し、
画像データをフィルム種と対応させてメモリに記憶し、
焼付けを行うフィルムのフィルム種に対応する画像デー
タを用いて露光条件を決定する技術が開示されている。
これによれば、前記記憶しているフィルム種毎の画像デ
ータと基準となる露光条件とに基づき露光条件を決定す
るので、焼付けるフィルムのフィルム種に対応する露光
条件設定用フィルムが用意されていない場合にも、適正
な露光条件を容易に得ることができる。
【0005】しかしながら現在、年々新しいフィルムが
開発されると共に古いフィルムの製造が中止されてい
る。上記技術では露光条件を決定するデータを記憶する
記憶領域の管理を行っていないため、メモリ等に設けら
れた限られた記憶領域が、製造が中止されたフィルム種
や古くに開発され現在使用頻度の低下しているフィルム
種のデータによっていずれ占有されてしまうという問題
がある。
【0006】これを、解決するために特開平2-93449 号
公報には、メモリに記憶されているフィルム種のうちフ
ィルム特性が類似しているフィルム種があるか否かを随
時判定し、類似しているフィルム種がある場合には各々
のデータを統合し、一方のデータを消去するようにした
フィルム種管理装置が提案されている。これにより、必
要とされる記憶領域を節約することができる。しかしな
がら、フィルム特性が類似しているか否かを自動的に正
確に判断することは容易でなく、かつデータの精度を悪
化させるという問題があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、フィルム種毎に適切な露光条件を設定することがで
き、データの記憶に要する記憶領域を削減できる写真焼
付装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、焼付けを行うフィルムのフィ
ルム種を識別するフィルム種識別手段と、フィルムに関
するデータをフィルム種毎に記憶する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶されているデータのうち前記フィルム種
識別手段によって識別されたフィルム種に対応するデー
タを使用して露光条件を決定する露光条件決定手段と、
前記データが記憶された時期または使用された時期をフ
ィルム種と対応させて記憶すると共に前記記憶している
時期に基づいて所定のフィルム種のデータを消去する記
憶データ管理手段と、を含んで構成している。
【0009】また、フィルムに関するデータは、露光条
件を決定する際に用いるパラメータとすることができ
る。
【0010】また、フィルムに記録された画像コマを多
数個に分割して測光する測光手段を設け、記憶手段はフ
ィルムに関するデータとして測光手段の測光によって得
られたデータをフィルム種毎に記憶することが好まし
い。
【0011】また、記憶手段は、多数の画像コマを測光
して得られたデータを記憶することが好ましい。
【0012】また、記憶データ管理手段は、最後に使用
されてから一定期間以上経過したフィルム種のデータを
消去することができる。
【0013】また、記憶データ管理手段は、最後に使用
されてからの期間が最も長いフィルム種のデータを消去
することができる。
【0014】また、フィルム種毎の記憶時期または使用
時期に基づいて順にフィルム種を表示する表示手段と、
消去するフィルム種を指定する指定手段と、をさらに設
け、記憶データ管理手段は、指定手段によって指定され
たフィルム種のデータを消去することができる。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、焼付けを行うフィル
ムのフィルム種を識別するフィルム種識別手段を備え、
フィルムに関するデータをフィルム種毎に記憶する。な
おフィルム種の識別は、例えばフィルムから読み取った
フィルム種識別コード(DXコード)に基づいて行うこ
とができる。また、前記フィルムに関するデータとして
は、例えばフィルム名、3つの感光層の感度やベース濃
度等を含むフィルム特性、スロープ係数やカラーコレク
ション係数等の露光条件を決定する際に用いるパラメー
タ、後述するように画像コマを測光して得たデータ等を
適用することができる。露光条件の決定は、フィルム種
識別手段によって識別された焼付けを行うフィルムのフ
ィルム種に対応するデータを使用して行われるので、例
えば露光条件設定用フィルムが用意されていないフィル
ム種についても、前記データを用いて露光条件を設定す
ることによりフィルム種毎に適切な露光条件を得ること
ができる。
【0016】一方、記憶データ管理手段は、記憶手段に
データが記憶された時期、または記憶されたデータが使
用された時期をフィルム種と対応させて記憶すると共
に、記憶している時期に基づいて所定のフィルム種のデ
ータを消去する。この消去を行うタイミングとしては、
例えば前記データが最後に使用されてから一定期間以上
経過した場合、記憶しているデータ量が所定値以上とな
った場合、新たなフィルム種のデータを記憶する場合等
のタイミングを採用できる。これにより、例えば既に製
造が中止されしばらく使用されていないフィルム種のデ
ータや、使用頻度の低いフィルム種のデータ等を消去し
てデータ量の増加を抑制することができるので、フィル
ム種毎のデータを記憶するのに要する記憶領域の大きさ
を削減することができる。
【0017】また、フィルムに記録された画像コマを多
数個に分割して測光する測光手段を設け、フィルムに関
するデータとして測光手段の測光によって得られたデー
タをフィルム種毎に記憶することが好ましい。なお、前
記測光により得られたデータとしては、例えば測光デー
タ、測光データの平均値、測光データより求めたフィル
ム特性を表すデータ等を採用することができる。これに
より、例えば露光条件設定用フィルムが用意されていな
いフィルム種についても、測光によって得られたデータ
を用いて基準となる露光条件を補正すれば、フィルム種
毎にさらに適切な露光条件を得ることができる。
【0018】また、記憶手段は多数の画像コマを測光し
て得られたデータをフィルム種毎に記憶することが好ま
しい。多数の画像コマを測光して得られたデータは、全
体的な色バランスがグレイに近くなるので、これらのデ
ータを使用して焼付けのための測光データの選択を行っ
て露光条件を決定すれば、例えば焼付けを行うフィルム
の画像コマがカラーフェリアが生じ易い画像コマである
場合にも、カラーフェリア等の影響を排除した基準フィ
ルム種の露光条件に基づく適正な露光条件を得ることが
できる。
【0019】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図面を参照して本発明の第1実施
例を詳細に説明する。図1には本発明に係る写真焼付装
置10が示されている。図示しないネガキャリアにセッ
トされたカラーネガフィルム20は、ネガキャリアによ
って焼付位置へ搬送される。焼付位置の下方にはミラー
ボックス18と、ハロゲンランプを備えたランプハウス
12と、が配列されている。ミラーボックス18とラン
プハウス12との間には、調光フィルタ部60が配置さ
れている。調光フィルタ部60はY(イエロー)フィル
タ、M(マゼンタ)フィルタ及びC(シアン)フィルタ
の3つのCCフィルタを備えている。
【0020】焼付位置の上方には、レンズ22、ブラッ
クシャッタ24及びカラーペーパ26が順に配置されて
おり、ランプハウス12から射出されて調光フィルタ部
60の各フィルタ、ミラーボックス18及びネガフィル
ム20を透過した光線がレンズ22によってカラーペー
パ26上に結像するように構成されている。また、上記
結像光学系の光軸に対して傾斜した方向で、かつネガフ
ィルム20に記録された画像濃度を測光可能な位置には
測光器28が配置されている。この測光器28は、2次
元イメージセンサやラインセンサ等で構成され、図2に
示すようにネガフィルム20に記録された画像コマを多
数の画素Snに面分割して走査線SLに沿って測光す
る。この場合、各画素の測光は、R、G、B3原色につ
いて各々行われる。
【0021】一方、写真焼付装置10はバーコード読取
装置32を備えている。バーコード読取装置32は、ネ
ガフィルム20自体またはネガフィルム20を収容する
パトローネ16に記録されているDXコードを読取る。
DXコードはフィルム製造メーカ名、フィルム感度、フ
ィルムファミリー等のフィルム種を表す情報をバーコー
ドで表示したものである。バーコード読取装置32は、
マイクロコンピュータ及びその周辺機器で構成される演
算回路30のフィルム種分類手段34に接続されてい
る。このバーコード読取装置32及びフィルム種分類手
段34は、本発明のフィルム種識別手段を構成してい
る。
【0022】フィルム種分類手段34は、DXコードと
フィルム種との対応を記憶したメモリが予め設けられて
おり、バーコード読取装置32で読み取られたDXコー
ドに基づいて、フィルム感度、フィルムファミリー、メ
ーカ名等を判断し、製造メーカ、感度、階調、ベース濃
度、感光度及び特性曲線の形状等のフィルム特性のいく
つかが共通なネガフィルムを同一フィルム種として分類
する。これにより、焼付けるべきネガフィルム20を焼
付露光条件が同一または類似のフィルム種毎に分類する
ことができる。
【0023】フィルム種分類手段34は記憶手段36に
接続されている。記憶手段36は、例えばEEPROM
(Electrically Erasable Programmable ROM)やバック
アップ電源に接続されたRAM等のように書換え可能な
不揮発性メモリで構成され、給電が停止されても記憶し
ているデータを保持できるようになっている。記憶手段
36にはDXコード記憶領域36Aとチャンネルデータ
記憶領域36Bとが設けられている。DXコード記憶領
域36AはN種類のフィルム種のDXコードを記憶でき
るようになっている。またチャンネルデータ記憶領域3
6Bは、N種類のフィルム種のチャンネルデータを記憶
できるようになっている。本実施例ではフィルム種毎の
チャンネルデータとして、各々以下の表1に示すデータ
が記憶される。
【0024】
【表1】
【0025】なお、フィルム種毎のチャンネルデータは
表1に示したデータに限定されるものではなく、メーカ
名、フィルム感度、ベース濃度等も併せて記憶するよう
にしてもよい。
【0026】一方、記憶手段36には記憶データ管理手
段38が接続されている。記憶データ管理手段38には
カレンダ40が接続されており、前記チャンネルデータ
が使用される毎に、該チャンネルデータの「最終使用年
月日」のエリアを更新する。また、記憶データ管理手段
38は、カレンダ40から出力される現在の年月日と記
憶手段36の前記チャンネルデータ記憶領域36Bに記
憶されている最終使用年月日とに基づいて、記憶手段3
6のDXコード記憶領域36A及びチャンネルデータ記
憶領域36Bに記憶されているデータの管理を行う。
【0027】記憶手段36は前述の測光器28と共に露
光条件決定手段42に接続されている。露光条件決定手
段42は、測光器28から入力された測光データと、記
憶手段36から入力されたフィルム種毎に異なる露光条
件を決定するためのパラメータと、に基づいて露光条件
を決定する。露光条件決定手段42は露光制御回路44
に接続されている。露光制御回路44は露光条件決定手
段42で決定された露光条件に基づいて調光フィルタ部
60を制御することによってカラーペーパ26への焼付
露光条件を制御する。
【0028】次に本第1実施例の作用を説明する。最初
に図3のフローチャートを参照して本第1実施例のメイ
ンルーチンを説明する。なお、このメインルーチンは、
写真焼付装置10にネガフィルム20がセットされると
実行される。ステップ100では、ネガフィルム20の
DXコードをバーコード読取装置72によって読み取
る。ステップ102では読み取ったDXコードに基づい
て、ネガフィルム20のフィルム種を判断する。
【0029】ステップ104では記憶手段36のDXコ
ード記憶領域36Aに記憶されているデータを参照し、
前記判断されたフィルム種と同一のフィルム種のDXコ
ードが記憶されているか否か判定する。ステップ104
の判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、
カレンダ40から現在の年月日を取り込み、チャンネル
データ記憶領域36Bの前記DXコードに対応するチャ
ンネルデータの使用時期として、最終使用年月日エリア
に現在の年月日を設定する。
【0030】一方、ステップ104の判定が否定された
場合には、セットされているネガフィルム20のフィル
ム種はチャンネルデータが記憶されていない新たなフィ
ルム種であると判断し、ステップ108で記憶手段36
のDXコード記憶領域36Aに新たなDXコードを登録
する空き領域があるか否かを判断する。記憶されている
DXコードの数がN種類よりも少ない場合にはステップ
108の判定が肯定され、ステップ110でDXコード
記憶領域36A上の前記空き領域に新たなDXコードを
登録すると共に、該DXコードがフィルム種分類手段3
4のメモリに登録されていない場合には、このメモリに
も登録する。
【0031】次のステップ112では、新たに登録した
DXコードに対応するチャンネルデータをチャンネルデ
ータ記憶領域36Bの空き領域に登録する。このチャン
ネルデータの登録は、オペレータにチャンネルデータの
入力を要請し入力されたチャンネルデータを登録するよ
うにしてもよく、登録したDXコードに対応するフィル
ム種のネガフィルムを用いて作成した条件設定用フィル
ム、所謂目玉ネガを濃度計等によって測光し、測光結果
に基づいて演算等によってチャンネルデータを導出し、
これを登録するようにしてもよい。
【0032】また、ステップ108の判定が否定された
場合には、ステップ114でカレンダ40から現在の年
月日を取り込むと共に、チャンネルデータ記憶領域36
Bに登録されている全てのチャンネルデータの最終使用
年月日を取り込む。ステップ116では各々の最終使用
年月日と現在の年月日との差を演算し、最後に使用され
てから所定期間(例えば180 日)以上経過したデータが
有るか否か判定する。ステップ116の判定が肯定され
た場合には、ステップ120で該当するチャンネルデー
タ及び対応するDXコードのデータをDXコード記憶領
域36A及びチャンネルデータ記憶領域36Bから消去
し、ステップ110へ移行する。
【0033】また、ステップ116の判定が否定された
場合には、ステップ118で最後に使用されてからの期
間が最も長いチャンネルデータ及びDXコードのデータ
をDXコード記憶領域36A及びチャンネルデータ記憶
領域36Bから消去し、ステップ110へ移行する。従
って、記憶手段36の記憶領域から、例えば既に製造が
中止されしばらく使用されていないフィルム種や、使用
頻度の低いフィルム種のDXコード及びチャネルデータ
が消去されるので、記憶手段36に記憶するデータ量の
増加が抑制され、上記データを記憶するための記憶手段
36の記憶領域を小さくすることができると共に、記憶
手段36に記憶するDXコード及びチャネルデータの自
動管理を実現できる。
【0034】また、これによりDXコード記憶領域36
A及びチャンネルデータ記憶領域36Bに空き領域が生
じ、ステップ110及びステップ112の処理で新たな
DXコード及び該DXコードに対応するチャンネルデー
タを登録することができる。ステップ112の処理を行
った後は、ステップ106で前述のように最終使用年月
日を更新する。
【0035】次のステップ122では焼付露光処理を行
う。この焼付露光処理の詳細について図4のフローチャ
ートを参照して説明すると、ステップ150ではチャン
ネルデータ記憶領域36Bから、写真焼付装置10にセ
ットされているネガフィルム20のフィルム種に対応す
るチャンネルデータを取り込む。次のステップ152で
はネガフィルム20の最初の画像コマを焼付位置に位置
決めし、ステップ154では測光器28によって位置決
めした画像コマを多数の領域に分割し、各々の領域を
R、G、B毎に測光する。次のステップ156では、測
光器28から入力された測光データ及びステップ150
で取り込んだチャンネルデータに基づいてR、G、B毎
の露光量から成る露光条件を決定する。この露光条件は
以下の(1)式に基づいて決定される。
【0036】 logEj =Sj ・Aj (Dj−Dφj )+Kj ・・・(7) 但し、j :R、G、Bのうちのいずれか1つ logE:露光量の対数 Dj :露光制御量(測光データ平均値) Dφj :基準ネガフィルム(目玉ネガ)の濃度 Kj :カラーペーパ及び写真焼付装置によって定ま
る定数 Sj :スロープコントロール係数(=0.5 〜2.0 ) Aj :カラーコレクション係数(≒1.0 ) なお、露光制御量Djの算出に際しては、第2実施例で
後述するように測光データから所定の色座標上で特定領
域に属する測光データを選択し、選択した測光データの
みを用いて算出することが好ましい。また、基準ネガフ
ィルムとしては焼付けを行うフィルム種のネガフィルム
を用いて作成した露光条件設定用フィルムを適用するこ
とが望ましいが、基準となるフィルム種のネガフィルム
を用いて作成した露光条件設定用フィルムを適用しても
よい。
【0037】ステップ158では上記で求めたR、G、
B毎の露光量から成る露光条件を露光制御回路44に設
定し、露光制御回路44によって焼付位置に位置決めし
た画像コマが前記露光条件でカラーペーパ26へ焼付露
光する。次のステップ160では、写真焼付装置10に
セットされたネガフィルム20の全ての画像コマの焼付
けが終了したか否か判定する。ステップ160の判定が
否定された場合にはステップ152へ戻り、画像コマの
焼付位置への位置決め、測光、露光条件決定、焼付けの
各処理を順次行って、ネガフィルム20の全ての画像コ
マをカラーペーパ26へ焼付ける。
【0038】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例を
説明する。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。
【0039】本第2実施例の写真焼付装置70では、図
5に示すように選択手段72が新たに設けられている。
選択手段72は測光器28、記憶手段36及び露光条件
決定手段42に接続されている。選択手段72には測光
器28で得られた測光データが入力され、入力された測
光データから露光条件決定に必要な測光データのみを選
択し、記憶手段36及び露光条件決定手段42へ出力す
る。
【0040】また、本第2実施例の記憶手段36は、例
として次の表2に示すように選択手段72から入力され
た測光データをフィルム種毎にDXコードと対応させて
記憶すると共に、測光データを記憶した年月日または使
用した年月日と、最後に使用した年月日(最終使用年月
日)と、を記憶する。
【0041】
【表2】
【0042】なお、上記表2では測光データを使用した
年月日を記憶しているが、記憶手段36に測光データを
記憶した年月日も併せて記憶するようにしてもよく、前
記記憶した年月日のみを記憶するようにしてもよい。
【0043】次に、図12及び図13のフローチャート
を参照して本第2実施例の作用を説明する。本第2実施
例では、図12のメインルーチンに示すように、ステッ
プ226において後述するように記憶手段36に記憶さ
れている測光データを使用して焼付露光処理を行う前
に、ステップ206で最終使用年月日を更新すると共
に、使用年月日を登録する。従って、特定のフィルム種
の焼付処理を行う毎に、記憶手段36のメモリ上に設け
られた前記フィルム種のDXコードに対応する測光デー
タの使用年月日エリアに、逐次使用年月日が追加登録さ
れることになる。
【0044】また、新たなDXコードの測光データを登
録する際に、記憶領域に空きが無くかつ所定期間以上未
使用のデータが無いと判定された場合(ステップ214
の判定が否定された場合)、ステップ218において各
DXコードに対応する測光データの使用年月日及び最終
使用年月日に基づいて、各DXコードに対応する測光デ
ータの使用頻度を演算する。この使用頻度の演算は、各
DXコードが登録された時点まで遡ってデータの使用頻
度を演算するようにしてもよく、所定期間(例えば過去
1年間)の使用頻度を演算するようにしてもよい。そし
て、次のステップ220では上記で演算した各DXコー
ドの測光データの使用頻度を各々演算し、使用頻度が最
も低い測光データ及びDXコードを消去する。
【0045】これにより、記憶手段36の記憶領域か
ら、例えば既に製造が中止されしばらく使用されていな
いフィルム種や、使用頻度の低いフィルム種のDXコー
ド及び測光データが消去されるので、記憶手段36に記
憶するデータ量の増加が抑制され、上記データを記憶す
るための記憶手段36の記憶領域を小さくすることがで
きると共に、記憶手段36に記憶するデータの自動管理
を実現できる。
【0046】記憶領域に空きが有る場合、またはステッ
プ216あるいは前述の218、220の処理によって
空き領域を設けた場合には、ステップ210で前記空き
領域に新たなDXコードを登録する。次のステップ22
2では測光器28によって画像コマを測光し得られた測
光データを空き領域に記憶する。ステップ224では記
憶した測光データの数が予め定められた所定値n以上と
なったか否か判定し、この判定が否定された場合にはス
テップ222へ戻り、ネガフィルム20に記録されてい
る画像コマを順次測光して測光データを記憶する。な
お、このとき記憶手段36へは、測光データから後述す
るように測光データから所定の色座標上で特定領域に属
する測光データを選択し、選択した測光データのみを記
憶することが望ましい。
【0047】また、記憶手段36の記憶領域をさらに削
減するために、例えばフィルム種毎の測光データの数が
所定値n0 (≧所定値n)となるまでの間は測光データ
を蓄積し、フィルム種毎の測光データの数が所定値n0
に達した後は、測光データの蓄積を停止するか、または
記憶したフィルム種毎の測光データの数が所定値n0
維持するように、記憶した時期が古い測光データから消
去して新しい測光データを記憶するようにしてもよい。
【0048】次にステップ226の焼付露光処理の詳細
を、図13のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップ250では記憶手段36に記憶されている測光デー
タのうちフィルム種に対応する測光データを取込み、ス
テップ252では取り込んだ測光データに基づいて該フ
ィルム種のフィルム特性を決定する。
【0049】以下ではフィルムの特性としてフィルム特
性曲線を用いる例を説明する。まず前記取り込んだR、
G、B毎の測光データに基づいて焼付けるネガフィルム
20の基準値(例えば、G濃度またはR、G、Bの平均
濃度(R+G+B)/3等)を演算し、この基準値に対
する前記測光データの各々のR、G、B濃度の比を求め
ることによってネガフィルム20の特性曲線をR、G、
B毎に求める。なお、図6(A)はG濃度に対するR濃
度の特性曲線を示すものであり、図6(B)は(R+G
+B)/3濃度に対するR濃度の特性曲線を示すもので
ある。
【0050】そして、これらの特性曲線からフィルムの
特性として、例えば図7(A)に示すように露光アンダ
ー部分の勾配γu 、露光オーバー部分の勾配γo を用い
ることができる。また、図7(B)に示すように勾配の
平均値(γ1+γ2+γ3)/3や図7(C)に示す勾
配γ1、γ2を用いることもできる。
【0051】また、本ステップ252では後述する測光
データの選択のために、フィルム特性として図8や図9
に示す関係を決定し、テーブルにまたは関数式の形で記
憶する。なお、フィルム特性を予め記憶しておくように
してもよい。
【0052】次のステップ254では画像コマを焼付位
置に位置決めし、ステップ256では位置決めした画像
コマを測光器28によってR、G、B毎に測光する。次
のステップ258では前記決定されたフィルム特性に基
づいて、ステップ256の測光によって得られた測光デ
ータから、後述する露光制御量の演算に用いる測光デー
タを選択する。この選択処理は、前記フィルム特性に応
じて、RとGとの差R´−G´、GとBとの差G´−B
´を軸とする色座標上に想定された特定色領域、例えば
中性色(グレー)と肌色を含む色領域に属する測光デー
タを選択するもので、以下、特定色領域に属する測光デ
ータを選択する方法を説明する。
【0053】まず前記ステップ252で、前述のように
平均的ネガフィルムの三色の濃度R 0 、G0 、B0 、三
色の平均濃度D0 =(R0 +G0 +B0 )/3を用いて
図8に示す曲線をR0 、G0 、B0 各々について作成し
ておく。ステップ258では特定色領域に近い領域のデ
ータを選択するために、上記直線に対してオフセツト量
11、d12、d21、d22、d31、d32を露光アンダー、
ノーマル露光、露光オーバーの各々について定め、図8
に破線で示した領域を定める。そして、三色の濃度から
成る測光データR、G、Bの平均値D=(R+G+B)
/3を求め、平均値Dに対する測光データRが図8の破
線で示した領域内に含まれているか否かを判断する。同
様に測光データG、BについてもG、Bに関する図8の
ような破線内の領域に含まれているか否かを判断する。
【0054】測光データR、G、Bの三色全てが平均的
ネガフィルムの濃度R0 、G0 、B 0 に関して図8のよ
うに定められた領域に含まれている場合にのみ、その測
光データを選択して露光制御量の演算に用いる。なお、
測光データR、G、Bのうち上記領域に含まれていない
測光データは露光制御量の演算に用いないか、または測
光データR、G、Bの平均値、図8に破線で示す領域内
に属する測光データの平均値等に換算して三色の露光制
御量に共通に用いる。また、上記のオフセット量d11
32はフィルム種または勾配R0 /D0 、G0 /D0
0 /D0 によって変更するのが好ましい。
【0055】また、測光データの選択は次のように行っ
てもよい。すなわち前記ステップ252において平均的
ネガフィルム濃度R0 、G0 、B0 について図8で説明
した特性曲線を図9のように定めておく。次いでステッ
プ258で、この特性曲線を用いて測光データR、G、
Bについて特開昭60−27352号公報に示されてい
るような方法でD0 に変換してR´、G´、B´を求め
る。この変換により、平均的ネガフィルムと同じカラー
バランスを持つ測光データは等しいR´、G´、B´の
濃度に変換される。そしてこのR´、G´、B´を色度
図上で露光制御量の演算に用いるか否かを判断する。な
お、露光制御量の演算に用いる測光データを選択するに
あたっては、特開昭61-198144 号公報、特開昭61-22373
1 号公報に記載されている測光データの選択的重み付け
を行ってもよい。
【0056】次のステップ260では、例えば特開昭61
-198144 号公報、特開昭61-223731号公報、特開昭61-23
2442 号公報に示されている方法で前記選択された測光
データを分類し、それに基づいて求めた濃度値から露光
制御量を演算する。
【0057】すなわち、最初に特定色領域に対応する点
を原点として測光データの規格化を行う。次に規格化し
たR、G、B毎の測光データR´、G´、B´を用いて
R´−G´、G´−B´を演算し、色座標テーブルより
図10に示すような色領域を各測定点(各画素)につい
て決定する。そして、中性色または肌色を含む色座標上
の閉じた領域の色、または中性色および肌色を含む色座
標上の閉じた領域の色(例えば、図10の0(中性
色)、1、3(肌色)の領域)の領域に属する測定点を
選択する。そして、選択された測定点の規格化前の測光
データを加算し、R、G、Bそれぞれの平均値を求め、
この平均値を露光制御量とする。この露光制御量はカラ
ーフェリアを発生させる濃度値を含んでいないので、カ
ラー補正の程度を低下させることなく露光量の決定に用
いることができる。
【0058】ステップ262では予めメモリ等に記憶さ
れている基準フィルム種、例えばスーパーHG100
(富士写真フイルム製、商品名)の焼付露光条件を取り
込む。この焼付露光条件としては、例えばR、G、B毎
の露光量または露光時間、フィルタの移動量、光源輝
度、光源電圧、スロープコントロール値、濃度コントロ
ール値のうちの少なくとも1つを使用することができ
る。なお、この基準フィルム種の焼付露光条件は、基準
フィルム種のネガフィルムに所定の画像を焼付けて作成
された露光条件設定用フィルム(目玉ネガ)を用いて設
定する。
【0059】次のステップ264では、ステップ260
で演算した露光制御量と、上記で取り込んだ基準フィル
ム種の焼付露光条件と、を用い、焼付ける画像コマの
R、G、B毎の露光量から成る焼付露光条件を決定す
る。以下、この焼付露光条件の決定の一例を詳細に説明
する。
【0060】基準フィルム種のR、G、B各三色の焼付
条件設定用のノーマル濃度(基準フィルム種の焼付露光
条件に相当する)を各々RN、GN、BN、焼付けすべ
きネガのR、G、B各三色の露光制御量を各々DR、D
G、DBとすると、R、G、B各三色の露光量er、e
g、ebは次のように表される。
【0061】
【数1】
【0062】ここで、dR=DR−RN、dG=DG−
GN、dB=DB−BNであり、X11〜X33は以下
の式で表される係数である。
【0063】
【数2】
【0064】但し、SC、SM、SYは各々R、G、B
に対するスロープコントロール値であり、dR>0、d
G>0、dB>0のときSC=SCO、SM=SMO、
SY=SYO(但し、Oはオーバスロープを表す)、d
R<0、dG<0、dB<0のときSC=SCU、SM
=SMU、SY=SYU(但し、Uはアンダスロープを
表す)である。また、AR 、AG 、AB (一般式として
Ajで表す)は各々R、G、Bのカラー補正値(カラー
コレクション)である。
【0065】次に、上記(3)式を展開して(4)式を
代入し、(dR+dG+dB)/3=dWとして上記
(3)式を変形すると次の(5)式が得られる。
【0066】
【数3】
【0067】ここで、Aj=1.0 のときノーマルコレク
ション、Aj>1.0 のときハイコレクション、Aj<1.
0 のときロワードコレクションを意味し、本第2実施例
ではこのカラーコレクションAj(AR 、AG 、AB
を次の式に示すように定めている。
【0068】
【数4】
【0069】 但し、0 ≦K11,K12,K13<1.0 0.5 <K21,K22,K23<2.0 でDR<RNのときAR =K21、DG<GNのときA
G =K22、DB<BNのときAB =K23であり、R
O、GO、BOは基準フィルムの条件設定用オーバ濃度
値である。
【0070】上記(6)式によって中濃度から高濃度に
なるに従ってカラーコレクションAjの値は大きくな
り、高濃度の非線形露光域に対して大きく影響して基準
フィルム種の焼付露光条件を補正する。
【0071】更に、本実施例では基準フィルム種の標準
フィルムのカラーバランス基準にするためにガンマバラ
ンス補正値Pjを用いる。この補正値Pjとしては、基
準フィルム種のγ値の逆数に対応する値を用いればよ
く、図11に示すように、ノーマル濃度を基準としたオ
ーバ濃度のR、G、B三色の平均値dWOを dWO={(RO−RN)+(GO−GN)+(BO−BN)}/3 ・・・(7) とすると、Pj(PR 、PG 、PB )は、
【0072】
【数5】
【0073】となる。従って、露光量er、eg、eb
は次の(9)式に示すようになる。
【0074】
【数6】
【0075】そして、上記(9)式の露光量er、e
g、ebに対して自動プリンタ固有のパラメータや複写
感材のパラメータ等を考慮し露光量Er、Eg、Ebを
決定する。また、上記RO、GO、BOに対してRU、
GU、BUを適用することによって低濃度部に対しても
同様に適用することができる。
【0076】ステップ266では、焼付位置に位置決め
された画像コマがカラーペーパ26へ上記で求めた露光
量Er、Eg、Ebで焼付されるように調光フィルタ部
60を制御する。ステップ268では、露光制御量を演
算する際に用いた選択測光データを記憶手段36の対応
する測光データエリアに記憶する。これにより、多数本
のネガフィルム20に対して焼付処理を行うと、多数本
のネガフィルム20の画像コマのデータが蓄積され、ス
テップ252で決定するフィルム特性の精度が向上する
ことになる。次のステップ270では1本のネガフィル
ム20に記録された画像コマの焼付処理が終了したか否
か判定する。ステップ270の判定が否定された場合に
はステップ254へ戻り、ステップ270の判定が肯定
されるまでステップ254乃至ステップ270を繰り返
す。ステップ270の判定が肯定されると処理を終了す
る。
【0077】このように、本第2実施例では基準フィル
ム種の焼付露光条件をフィルム特性に応じて補正するこ
とで各種フィルムのプリントが良好にできるので、基準
フィルム種の焼付露光条件を設定するのみで各種フィル
ムのアンダー露光からオーバー露光に対しての焼付けを
高品質に行うことができる。また、基準フィルム種の焼
付露光条件を基準にし、フィルム特性に従って測光デー
タを選択して露光条件を設定し、各種フィルムを焼付け
るため、フィルムプロセッサ、ネガフィルム、写真焼付
装置等の各種の特性が変動した場合にも、基準フィルム
種の焼付露光条件のみを管理すればよいため、容易に適
正な管理を行うことができる。また、フィルム種別に適
正な条件を自動的に設定しているため、各種フィルムに
対して適正なプリントを得ることができる。
【0078】なお、上記ではデータを使用した年月日を
逐次記憶しているが、より簡単には最初の使用年月日
(またはDXコードを登録したときの年月日)と最終の
使用年月日を記憶し、データが使用される度に最終の使
用年月日を更新するようにしてもよく、第1実施例のよ
うに最終の使用年月日のみを記憶してこれを更新するよ
うにしてもよい。また、DXコードを登録した年月日を
記憶しておき、最も古い順からデータを消去することも
本発明の応用として考えられ、本発明に含まれるもので
ある。
【0079】なお、上記ではデータを使用した時期を年
月日で記憶していたが、年月または月日で記憶するよう
にしてもよく、さらに時間を記憶するようにしてもよ
い。
【0080】また上記では新たなDXコード及び対応デ
ータを記憶する際に記憶手段に空き領域がなかった場
合、第1実施例では未使用期間が最も長いデータを消去
し、第2実施例では使用頻度が最も低いデータを消去す
るようにしていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例として図14に示すように、写真焼付装置の
操作部74に設けられた液晶等のディスプレイ76に未
使用期間が最も長いデータから順に表示し、指示手段と
してのキーボード78を介してオペレータによって指示
されたデータを消去するようにしてもよい。
【0081】また、上記実施例における測光方式や露光
条件決定方法等は本発明を実施する上で種々変更が可能
であり、何等制限されるものではない。例えば第2実施
例においては特開平2-90140 号公報、特開平3-53235 号
公報等に記載された方法を適用することができる。
【0082】また、上記ではネガフィルム20自体また
はネガフィルム20を収容するパトローネ16に記憶さ
れたDXコードをバーコード読取装置32で読取り、こ
のDXコードに基づいてフィルム種を判断するようにし
ていたが、これに限定されるものではなく、磁気的また
は電気的に記憶された情報を読み取ってフィルム種を判
断するようにしてもよい。さらにフィルムに記録された
画像を分光的に測光した結果に基づいて判断するように
してもよい。
【0083】なお、上記では基準フィルム種の焼付露光
条件を1つ記憶させて露光条件を決定する例について説
明したが、フィルム種別に露光条件を記憶しておき、前
記露光条件を修正することによって実際の露光条件を決
定するようにしてもよい。
【0084】また、基準フィルム種のフィルム特性と焼
付けるフィルム種のフィルム特性との差、すなわち両者
の画像濃度の差や比、画像濃度より算出された勾配の差
や比等から修正値演算し、基準焼付露光条件と三色の画
像濃度値とこの修正値とから露光条件を決定するように
してもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、フィル
ムに関するデータをフィルム種毎に記憶し、焼付けを行
うフィルムのフィルム種に対応するデータを使用して露
光条件を決定すると共に、前記データが記憶された時期
または使用された時期をフィルム種と対応させて記憶
し、前記時期に基づいて所定のフィルム種のデータを所
定のタイミングで消去するようにしたので、フィルム種
毎に適切な露光条件を設定することができ、データの記
憶に要する記憶領域を削減できる、という優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る写真焼付装置の概略構成図で
ある。
【図2】面分割して測光する処理を説明する概念図であ
る。
【図3】第1実施例の作用としてメインルーチンの処理
を説明するフローチャートである。
【図4】第1実施例の焼付露光処理を説明するフローチ
ャートである。
【図5】第2実施例に係る写真焼付装置の概略構成図で
ある。
【図6】(A)及び(B)は特性曲線の例を示す線図で
ある。
【図7】(A)乃至(C)はフィルム特性を説明するた
めの線図である。
【図8】測光データを選択する領域を示す線図である。
【図9】測光データを変換する曲線の線図である。
【図10】色領域を示す線図である。
【図11】ガンマバランス値を説明するための線図であ
る。
【図12】第2実施例のメインルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
【図13】第2実施例の焼付露光処理を説明するフロー
チャートである。
【図14】記憶データを表示する場合の例を示す操作部
の平面図である。
【符号の説明】
10 写真焼付装置 28 測光器 32 バーコード読取装置 34 フィルム種分類手段 36 記憶手段 38 記憶データ管理手段 40 カレンダ 42 露光条件決定手段 70 写真焼付装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼付けを行うフィルムのフィルム種を識
    別するフィルム種識別手段と、フィルムに関するデータ
    をフィルム種毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
    記憶されているデータのうち前記フィルム種識別手段に
    よって識別されたフィルム種に対応するデータを使用し
    て露光条件を決定する露光条件決定手段と、前記データ
    が記憶された時期または使用された時期をフィルム種と
    対応させて記憶すると共に前記記憶している時期に基づ
    いて所定のフィルム種のデータを消去する記憶データ管
    理手段と、を含む写真焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルムに関するデータは、露光条
    件を決定する際に用いるパラメータであることを特徴と
    する請求項1記載の写真焼付装置。
  3. 【請求項3】 フィルムに記録された画像コマを多数個
    に分割して測光する測光手段を設け、前記記憶手段は前
    記フィルムに関するデータとして前記測光手段の測光に
    よって得られたデータをフィルム種毎に記憶することを
    特徴とする請求項1記載の写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、多数の画像コマを測光
    して得られたデータを記憶することを特徴とする請求項
    3記載の写真焼付装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶データ管理手段は、最後に使用
    されてから一定期間以上経過したフィルム種のデータを
    消去することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項記載の写真焼付装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶データ管理手段は、最後に使用
    されてからの期間が最も長いフィルム種のデータを消去
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記
    載の写真焼付装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルム種毎の記憶時期または使用
    時期に基づいて順にフィルム種を表示する表示手段と、
    消去するフィルム種を指定する指定手段と、をさらに設
    け、前記記憶データ管理手段は、前記指定手段によって
    指定されたフィルム種のデータを消去することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項記載の写真焼付装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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