JPH0843963A - 複写装置及び複写条件決定方法 - Google Patents

複写装置及び複写条件決定方法

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JPH0843963A
JPH0843963A JP17574294A JP17574294A JPH0843963A JP H0843963 A JPH0843963 A JP H0843963A JP 17574294 A JP17574294 A JP 17574294A JP 17574294 A JP17574294 A JP 17574294A JP H0843963 A JPH0843963 A JP H0843963A
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JP
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film
image
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copying
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JP17574294A
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English (en)
Inventor
Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/483,324 priority patent/US5719661A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム特性の異なる種々のフィルムから適
正な画像品質の複写画像を得る。 【構成】 測光器28ではネガフィルム20に記録された画
像を測光し、測光データは、DXコード読取手段50及びフ
ィルム種分類手段32によって判断されたフィルム種毎に
分けて測光データ記憶手段46に記憶される。フィルム特
性差演算手段36は基準フィルム種とネガフィルム20との
フィルム特性差を演算し、コントラスト演算手段42は画
像のコントラストを演算する。フィルム種補正量演算手
段38は演算されたフィルム特性差及びコントラストに基
づいて、フィルム特性差に起因するプリント画像の画質
低下を補正するための補正量を演算する。露光条件決定
手段40は基準露光条件設定手段48から入力された基準露
光条件、測光値選択手段44によって選択された測光デー
タ及び前記補正量を用いて露光条件を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写装置及び複写条件決
定方法に係り、特に、フィルムに記録された画像を複写
材料に複写するための複写条件を決定する複写条件決定
方法、及びこの複写条件決定方法を適用可能な複写装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カラー
ネガフィルムに記録された画像を複写材料に複写するに
際し、画像を透過したB(青)、G(緑)、R(赤)の
3色の光の割合を一般的に略一定の割合にすればよいこ
とが経験則上知られている。このため、フィルム画像を
印画紙に焼付ける写真焼付装置では、次の露光条件の基
本式に基づいて露光条件を決定している。
【0003】 logEj =Kj +Dj ・・・(1) 但し、logEは露光量の対数、Kは定数、Dは測光系
で測光したフィルム画像濃度(例えばLATD)、jは
R、G、Bの何れかの色を表す。また、上記(1)式に
より求めた露光条件に基づいて写真焼付装置でフィルム
画像の焼付けを行うと、適正露出で撮影されたフィルム
画像からのプリントと比較して、露出不足(露出アンダ
ー)で撮影されたフィルム画像からのプリントや、露出
過度(露出オーバ)で撮影されたフィルム画像からのプ
リントが同じ濃度にならない現象が生ずる。このため、
フィルム画像濃度に応じて(1)式のDj を補正し、露
光条件を決定することが行われている。
【0004】ところで、写真フィルムは、フィルムの設
計思想やフィルムの用途等に応じて各々特性の異なる多
数種類のフィルムが開発、製造されており、現在その数
は数十種類にも及んでいる。しかし、各フィルム種の適
正な露光条件は必ずしも一致しておらず、しかも写真焼
付装置の露光条件を設定するための条件設定用フィルム
は、多数種類のフィルムのうちのごく限られたフィルム
種のものしか用意されていない。このような条件設定用
フィルムが用意されていないフィルム種に対して適切な
露光条件を設定することは、非常に熟練を要すると共
に、長大な時間がかかるという問題があった。
【0005】このため、近年、予め基準となるフィルム
種(以下、これを基準フィルム種という)を定めてお
き、基準フィルム種のフィルム画像に対する露光条件を
条件設定用フィルムによって設定管理すると共に、その
他のフィルム種に対しては、基準フィルム種用の露光条
件を各フィルム種に用いることが行われているが、良好
なプリント品質が得られないフィルム種も存在してい
る。このため、基準フィルム種用の露光条件を各フィル
ム種毎に修正して用いる提案がなされている(一例とし
て特開平 2-90141号公報等参照)。上記公報には、焼付
けるべきフィルム画像を多数個に分割して測光し、基準
フィルム種の3色の濃度バランスに対する各フィルム種
の濃度バランスの相違に基づいて、基準フィルム種の露
光条件のカラーコレクション値を変更して、各フィルム
種に対する露光条件を得ることが記載されている。
【0006】しかしながら、上記ではカラーコレクショ
ン値を変更することにより、基準フィルム種に対し、各
色毎のフィルム特性のバランス(以下、これを階調バラ
ンスと称する)の異なるフィルムに対する複写材料の相
反則不軌特性を補正しようとするものであって、プリン
ト画像のハイライト部に色バランス不良を十分解決する
ものではなかった。
【0007】また特開平5-333451号公報には、各フィル
ム種毎のフィルム特性、フィルムの現像条件、フィルム
の保存条件等に拘わらず適正な露光条件を高い精度で安
定して得るために、フィルム画像を測光して濃度ヒスト
グラムを作成し、濃度ヒストグラムに基づいてフィルム
画像を各々濃度の異なる複数個の領域に分割し、各領域
毎の濃度の平均値に対し高濃度になるに従って重みが大
きくなるように重み付け平均値を求め、露光量を決定す
ることが記載されている。上記によれば、特に画像のハ
イライト部の色バランスをフィルム特性や撮影光源の種
類等に拘わらず一定とすることが可能となる。
【0008】しかしながら、上記では画像が記録された
フィルムと前記画像を焼付ける印画紙の組み合わせによ
っては、焼付けたプリントの画像品質が低下する、とい
う問題があった。例えば、Gの階調の硬いフィルムAに
対しては、通常Gの階調の軟らかい印画紙Aを組み合わ
せれば良好な画像品質のプリントが得られる。前述の特
開平5-333451号公報による方法(特開平 2-90141号公報
も同じであるが)では、Gの階調の軟らかいフィルムB
を印画紙Aに焼付けたときのプリントの画像品質が低下
することを防ぐことはできない。このように、上記公知
の技術では焼付すべき画像が記録されたフィルムの特性
と、前記画像を焼付ける印画紙の特性と、のマッチング
について考慮されていなかった。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、フィルム特性の異なる種々のフィルムから適正な画
像品質の複写画像を得ることができる複写装置を得るこ
とが目的である。
【0010】また本発明は、フィルム特性の異なる種々
のフィルムから適正な画像品質の複写画像を得られるよ
うに複写条件を決定することができる複写条件決定方法
を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る複写装置は、所定のフィル
ムに記録された複写すべき画像を多数個に分割し複数色
に分解して測光する測光手段と、前記測光手段による測
光によって得られたデータを記憶する記憶手段と、予め
定められた基準フィルム種のフィルムに記録された画像
を複写材料に適正に複写するための基準複写条件を設定
する基準複写条件設定手段と、測光手段による測光によ
って得られたデータに基づいて、前記複写すべき画像の
コントラストに関連する情報を含む画像特徴量情報を演
算する画像特徴量演算手段と、前記所定のフィルムのフ
ィルム特性と前記基準フィルム種のフィルム特性との差
を表すフィルム特性差情報と、前記画像特徴量演算手段
によって求められた画像特徴量情報と、に基づいて、フ
ィルム種の相違に応じて複写条件を補正するための補正
量を演算する補正量演算手段と、前記基準複写条件設定
手段によって設定された基準複写条件、及び前記補正量
演算手段によって演算された補正量を用いて前記複写す
べき画像の複写条件を決定する複写条件決定手段と、前
記複写条件決定手段によって決定された複写条件に応じ
て前記複写すべき画像を複写材料に複写する複写手段
と、を含んで構成している。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、所定のフィルムのフィルム種を判断する判
断手段を更に備えると共に、記憶手段は測光手段による
測光によって得られたデータをフィルム種毎に分けて記
憶し、記憶手段に記憶されている所定のフィルムと同一
のフィルム種のデータに基づいて、前記フィルム特性差
情報を演算するフィルム特性差演算手段を更に備え、補
正量演算手段は、フィルム特性差演算手段によって演算
されたフィルム特性差情報に基づいて補正量を演算する
ことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、所定のフィルムのフィルム種を判断する判
断手段と、基準フィルム種のフィルム特性との差を表す
フィルム特性差情報をフィルム種毎に分けて記憶するフ
ィルム特性差記憶手段と、を更に備え、補正量演算手段
は、フィルム特性差記憶手段に記憶されている所定のフ
ィルムと同一のフィルム種のフィルム特性差情報に基づ
いて補正量を演算することを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記憶手段に記憶されている所定のフィルム
に記録された複数の画像のデータに基づいてフィルム特
性差情報を演算するフィルム特性差演算手段を更に備え
たことを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れか1項記載の発明において、補正量演算手段
が、前記コントラストに関連する情報によって表される
画像のコントラストが高くなるに従って前記補正量が大
きくなるように演算することを特徴としている。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れか1項記載の発明において、画像特徴量情報
が複写すべき画像の主要部の濃度に関連する情報を含
み、補正量演算手段は、画像の主要部の濃度に関連する
情報によって表される主要部の濃度が画像のハイライト
側に偏倚するに従って前記補正量が大きくなるように演
算することを特徴としている。
【0017】請求項7記載の発明に係る複写条件決定方
法は、所定のフィルムに記録された複写すべき画像を多
数個に分割し複数色に分解して測光すると共に、測光に
よって得られたデータを記憶し、前記記憶したデータに
基づいて、複写すべき画像のコントラストに関連する情
報を含む画像特徴量情報を演算し、所定のフィルムのフ
ィルム特性と予め定められた基準フィルム種のフィルム
特性との差を表すフィルム特性差情報と、前記演算した
画像特徴量情報と、に基づいて、フィルム種の相違に応
じて複写条件を補正するための補正量を演算し、前記基
準フィルム種のフィルムに記録された画像を複写材料に
適正に複写するための基準複写条件、及び前記演算した
補正量を用いて複写すべき画像の複写条件を決定する。
【0018】
【作用】まず本発明の原理を説明する。図1には、所定
のフィルム種のフィルム(なお以下では該フィルムを便
宜上基準フィルムとする)に各々異なる露出値(適正露
出値に対し−2、0、+2、+5EV)で露光記録され
た、無階調で均一な濃度の複数の灰色画像(所謂グレイ
ベタ画像)を所定の印画紙に各々適正(グレイ)に焼付
けるための露光条件を用い、前記基準フィルムとフィル
ム種の異なる6種類のフィルムに前記と同じ条件で各々
露光記録された複数のグレイベタ画像を前記所定の印画
紙に焼付けた結果を示している。なお、図1は印画紙に
焼付けた各画像の濃度を測定しR、G、B、C(シア
ン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)から成る六角色
座標上に各々プロットしたものである。この図は、各焼
付画像の色相を表し、中心がグレイであって、中心から
偏倚する程色がついていることを表している。
【0019】また、図2には、基準フィルムに前記と同
様に各々異なる露出値で露光記録された、複数の標準被
写体画像(コントラスト(最高濃度部と最低濃度部の濃
度差)=1.2)を所定の印画紙に各々適正に焼付ける
(画像中のグレイ被写体をグレイに再現させる)ための
露光条件を用い、前記基準フィルムとフィルム種の異な
る6種類のフィルムに前記と同じ条件で各々露光記録さ
れた複数の標準被写体画像を前記所定の印画紙に焼付
け、画像中のグレイ被写体の部分を測定した結果を図1
と同様にして示す。図1と図2とを比較すると、図2の
方はチャートの中央から大きく外れた点が多数存在して
おり、色相がグレイからずれている、すなわち色バラン
ス不良が生じている画像が多いことが明らかである。
【0020】図1と図2の差の主な原因は、各フィルム
の各色毎のフィルム特性(特にフィルム特性のバラン
ス:階調バランス)が異なり、図1ではその影響を受け
ないが、図2ではその影響を受けているためである。
【0021】図3(A)及び(B)は、フィルム種の異
なる2種のフィルムの各々に対し、露光量を変更しなが
ら標準的な被写体を複数回露光記録し、記録した各画像
を多数個に分割しかつR、G、Bの各色に分解して測光
した結果を積算し、R、G、Bの平均濃度を横軸に、G
に対するR及びBの濃度差を縦軸にとってフィルムの階
調バランスの一例として示したものである。図3(A)
に示したフィルムは、R−G、B−Gの特性曲線が何れ
も全体的には右上がり(すなわち露光量が大きくなるに
従って各色の濃度差が増加)であり、双方の曲線の差も
露光量が大きくなるに従って増加している。これに対し
図3(B)に示したフィルムは、R−G、B−Gの特性
曲線が何れも全体的には横軸に略平行であり、双方の曲
線の差も横軸に沿って略一定である。
【0022】このようなフィルム特性の相違により、例
えば階調バランスが図3(A)に示したフィルムの階調
バランスに合った印画紙に、図3(B)に示したフィル
ムに記録されている画像を焼付けると、両者の特性が合
わないために焼付けた画像の色バランスが崩れ、良好な
画像品質を得ることができなかった。また、本願発明者
が実施した実験によれば、上記のようなフィルム特性の
相違によるプリント画像の色バランス不良の程度は、フ
ィルムに対する露光量に依存し、特に画像中のハイライ
ト部において顕著に現れることが判明した。これは、先
の図2において特にフィルムに対する露光量が高くなる
に従って、該画像を印画紙に焼付けた結果がチャートの
中央から外れる傾向が強まっている(例えば露出値が
「+5」の画像をプリントした結果等を参照)ことから
も類推できる。
【0023】また、図4には、特定のフィルム種のフィ
ルムに対し、露光量を変更しながら標準被写体画像を複
数回露光記録した結果を、各画像の各色(R、G、B)
の濃度の平均値を横軸に、各画像の各色毎のコントラス
トを縦軸にとって示す。なお図中の数値は露出値を表し
ている。図4より、露光量の増加に伴って各色のコント
ラスト値が増加し、露出値が+2付近以上のオーバ露光
領域ではコントラスト値も高い値を示している。従っ
て、フィルムに画像を記録する際の露光量と、フィルム
に記録された画像のコントラストとの間には相関がある
ことが理解できる。
【0024】上記に基づき本発明では、所定のフィルム
に記録された複写すべき画像を測光手段によって多数個
に分割し複数色に分解して測光すると共に、測光手段に
よる測光によって得られたデータを記憶手段に記憶す
る。また、画像特徴量演算手段では複写すべき画像のコ
ントラストに関連する情報を含む画像特徴量情報を演算
し、補正量演算手段では所定のフィルムのフィルム特性
と基準フィルム種のフィルム特性との差を表すフィルム
特性差情報と、画像特徴量演算手段によって求められた
画像特徴量情報と、に基づいて、フィルム種の相違に応
じて複写条件を補正するための補正量を演算する。ま
た、基準複写条件設定手段では予め定められた基準フィ
ルム種のフィルムに記録された画像を複写材料に適正に
複写するための基準複写条件を設定し、複写条件決定手
段では、基準複写条件設定手段によって設定された基準
複写条件、及び補正量演算手段によって演算された補正
量を用いて複写すべき画像の複写条件を決定する。
【0025】上記では、測光手段による測光により得ら
れたデータ(測光値を表すデータであっても濃度値を表
すデータであってもよい)に基づいて画像特徴量が演算
されるが、この画像特徴量情報は、フィルム特性差に起
因して生ずる複写画像の画像品質の低下の度合いに関連
する情報であればよく、画像のコントラストに関連する
情報以外に、例えば画像の階調の有無を表す情報や、後
述するように画像の主要部の濃度に関連する情報等が挙
げられる。
【0026】一方、補正量演算手段では、所定のフィル
ムのフィルム特性と基準フィルム種のフィルム特性との
差を表すフィルム特性差情報に加え、画像のコントラス
トに関連する情報を含む画像特徴量情報も考慮されて補
正量が演算される。このように画像特徴量情報が考慮さ
れることにより、フィルム種の相違に応じて複写条件を
補正するための補正量として、コントラストを含む画像
特徴量の変化に拘わらずフィルム特性差に起因する複写
画像の画像品質の低下(特に色バランス不良)を補正
し、基準フィルム種のフィルムを用いた場合と同等の適
正な複写画像が得られるように複写条件を補正できる補
正量を得ることが可能となる。
【0027】また、本発明では、複写材料として基準フ
ィルム種のフィルム特性に合った特性を有する所定の複
写材料を用い、基準複写条件設定手段では、基準複写条
件として基準フィルム種のフィルムに記録された画像を
前記所定の複写材料に適正に複写するための複写条件を
設定することができる。これにより、前記基準フィルム
種とフィルム種の異なる所定のフィルムに記録された画
像を複写する場合であっても、複写条件決定手段では、
基準複写条件及び前述の補正量を用いて、所定のフィル
ムに記録された複写すべき画像を、基準フィルム種のフ
ィルムに記録された画像と同様に前記所定の複写材料に
適正に複写できるように複写条件を決定することができ
る。
【0028】このように、本発明は、基準フィルム種と
異なるフィルム種のフィルムに記録された画像に対し、
基準フィルム種のフィルムに記録された画像を複写材料
に記録した場合と同等の画像品質の複写画像が得られる
ように基準複写条件を補正して複写条件を得ているの
で、複写手段において前記複写条件に応じて画像を複写
することにより、フィルム特性の異なる種々のフィルム
から適正な画像品質の複写画像を得ることができる。
【0029】なお、前述のコントラストに関連する情報
としては、一例としてコントラストそのものを表す情報
(例えば画像の高濃度部と低濃度部との濃度差)を用い
ることができる。また、前述のようにフィルムに画像を
記録する際の露光量とフィルムに記録された画像のコン
トラストとの間には相関があり、フィルムに階調を有す
る画像を記録する場合、露光量が高ければフィルムに記
録された画像が硬調となるのでコントラストが高くな
り、露光量が低ければフィルムに記録された画像が軟調
となるのでコントラストが低くなる。上記に基づき、コ
ントラストに関連する情報として、フィルムに画像を記
録した際の露光量を表す情報(例えば露出値)を適用す
ることも可能である。
【0030】ところで、上述のフィルム特性差情報は、
請求項2に記載したように、判断手段により所定のフィ
ルムのフィルム種を判断し、測光手段による測光によっ
て得られたデータを記憶手段にフィルム種毎に分けて記
憶しておき、記憶手段に記憶された所定のフィルムと同
一のフィルム種のデータに基づいて、フィルム特性差演
算手段においてフィルム特性差情報を演算することによ
り得ることができる。また、請求項3に記載したよう
に、基準フィルム種のフィルム特性との差を表すフィル
ム特性差情報をフィルム種毎に分けてフィルム特性差記
憶手段に記憶しておくようにしてもよい。
【0031】請求項2では、フィルム特性差情報を予め
記憶しておく必要がないので、新たなフィルム種のフィ
ルムが開発製造された場合にも、該フィルム種に対応し
て新たにフィルム特性差を求め、求めたフィルム特性差
を表す情報を追加記憶する必要がない、という効果が得
られる。また、請求項3では、フィルム特性差を演算す
る処理が不要となるので、複写条件を決定するための処
理が簡単になり処理時間を短縮できる、という効果が得
られる。
【0032】なお、フィルム特性差情報を取得するため
には、上記のように必ずしも所定のフィルムのフィルム
種を判断する必要はなく、同一のフィルムに記録された
複数の画像を各々測光することによって得られたデータ
は前記フィルムのフィルム特性を反映していると考えら
れるので、請求項4に記載したように、記憶手段に記憶
されている所定のフィルムに記録された複数の画像のデ
ータに基づいてフィルム特性差演算手段によりフィルム
特性差情報を演算するようにしてもよい。上記では、例
えば前記複数の画像の大部分がカラーフェリアの生じ易
い画像であった場合に前記データが必ずしもフィルム特
性を反映したものとならず、演算されたフィルム特性差
情報が表すフィルム特性差の精度が低下する等の問題は
あるものの、所定のフィルムのフィルム種を判断する必
要がなくなると共に、例えば110、126、120サ
イズのフィルム等のようにDXコードが付与されておら
ず、フィルム種の判断が困難なフィルムに対しても適正
な複写条件を得ることができる、という効果が得られ
る。
【0033】また、補正量演算手段による補正量の演算
は、具体的には請求項5に記載したように、画像特徴量
情報に含まれるコントラストに関連する情報によって表
される画像のコントラストが高くなるに従って補正量が
大きくなるように演算することができる。これにより、
画像のコントラストが高い場合、すなわち複写画像の画
像品質の低下度合いが大きいと予想される場合には、よ
り大きな補正量で複写条件が補正されるので、フィルム
に記録されている画像のコントラストが高い場合であっ
ても、従来より良好な画像品質で複写できる無階調のグ
レイベタ画像(コントラスト=0)やコントラストが比
較的低い画像と同等の画像品質で複写することができ、
フィルムに記録されている画像のコントラストの高低に
拘わらず適正な画像品質で複写材料に複写することがで
きる。
【0034】ところで、画像の色バランス不良等は特に
画像のハイライト部において視認され易いが、画像の主
要部(例えば主要被写体に相当する部分)は画像の中で
特に注目される部分であるので、この画像の主要部の濃
度が画像のハイライト部に対応する濃度に近づくと、複
写画像の色バランス不良等が特に目立つことになる。こ
のため、請求項6にも記載したように、画像特徴量情報
を画像の主要部の濃度に関連する情報を含んで構成し、
補正量演算手段では、前記画像の主要部の濃度に関連す
る情報によって表される主要部の濃度が画像のハイライ
ト側に偏倚するに従って前記補正量が大きくなるように
演算することが好ましい。これにより、フィルムに記録
された画像の主要部の濃度に拘わらず適正な画像品質の
複写画像を得ることができる。
【0035】請求項7記載の発明は、所定のフィルムに
記録された複写すべき画像を多数個に分割し複数色に分
解して測光すると共に、測光により得られたデータを記
憶し、所定のフィルムに記録された複写すべき画像のコ
ントラストに関連する情報を含む画像特徴量情報を演算
し、所定のフィルムのフィルム特性と予め定められた基
準フィルム種のフィルム特性との差を表すフィルム特性
差情報と、前記演算した画像特徴量情報と、に基づい
て、フィルム種の相違に応じて複写条件を補正するため
の補正量を演算し、基準フィルム種のフィルムに記録さ
れた画像を複写材料に適正に複写するための基準複写条
件と、前記演算した補正量と、を用いて複写すべき画像
の複写条件を決定するようにしたので、請求項1記載の
発明と同様に、フィルム特性の異なる種々のフィルムか
ら適正な画像品質の複写画像が得られるように複写条件
を決定することができる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。なお、以下では本発明に支障のない数値を
用いて説明するが、本発明は以下に挙げた数値に限定さ
れるものではない。
【0037】〔第1実施例〕図5には本第1実施例に係
る、本発明の複写装置としての写真焼付装置10の概略
構成図が示されている。図示しないネガキャリアにセッ
トされたカラーネガフィルム20は、ネガキャリアによ
って焼付位置へ搬送される。焼付位置の下方には、ミラ
ーボックス18と、ハロゲンランプを備えたランプハウ
ス12と、が配置されている。ミラーボックス18とラ
ンプハウス12との間には調光フィルタ部16が配置さ
れている。調光フィルタ部16はC、M、Yの3枚のC
Cフィルタを備えている。
【0038】焼付位置の上方には、レンズ22、ブラッ
クシャッタ24及びカラーペーパ26が順に配置されて
おり、ランプハウス12から射出されて調光フィルタ部
16の各フィルタ、ミラーボックス18及びネガフィル
ム20を透過した光線がレンズ22によってカラーペー
パ26上に結像するように構成されている。なお、ネガ
フィルム20のフィルム種は多数存在しているが、本実
施例では基準となるフィルム種(基準フィルム種)が予
め定められており、カラーペーパ26として、前記基準
フィルム種のフィルム特性に合った特性を有するカラー
ペーパ26が用いられている。
【0039】また写真焼付装置10は、本発明の測光手
段としての測光器28及びDXコード読取手段50を備
えている。測光器28は上述の結像光学系の光軸に対し
て傾斜した方向で、かつネガフィルム20に記録された
画像を測光可能な位置に配置されている。測光器28
は、2次元イメージセンサやラインセンサ等で構成さ
れ、ネガフィルム20に記録された画像を多数の画素に
分割し、各画素を透過した光をR、G、Bの各成分色に
分解して各々の成分色光の光量を測定する。
【0040】DXコード読取手段50は、ネガフィルム
20又は該ネガフィルム20を収容するパトローネに各
種の形態で記録された、フィルム製造メーカ名、フィル
ム感度、フィルムファミリー等のネガフィルム20のフ
ィルム種を表すDXコードを読み取る。例えばDXコー
ドが電極パターンとしてパトローネに記録されている場
合には、DXコード読取手段50として電極パターン読
取センサを適用することができる。また例えば、DXコ
ードがバーコードとしてパトローネ又はネガフィルム2
0に光学的に記録されている場合には、DXコード読取
手段50としてバーコードリーダを適用することができ
る。更に、DXコードが、ネガフィルム20に設けられ
た磁気記録部に磁気記録されている場合には、DXコー
ド読取手段50として磁気ヘッドを適用することができ
る。
【0041】測光器28及びDXコード読取手段50は
マイクロコンピュータ及びその周辺機器で構成される制
御装置30に接続されている。なお、図5では制御装置
30で行われる各種の処理を、フィルム種分類手段3
2、画像特徴量演算手段34、フィルム特性差演算手段
36、フィルム種補正量演算手段38、露光条件決定手
段40に分けて示している。また制御装置30には、測
光データを記憶するための測光データ記憶手段46及び
基準露光条件設定手段48が設けられている。以下、各
手段の構成を簡単に説明する。
【0042】フィルム種分類手段32は、例えばEEP
ROM(Electrically Erasable Programmable ROM)や
バックアップ電源に接続されたRAM、或いはフロッピ
ーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリ
カード等のように記憶内容を書換え可能な不揮発性の記
憶媒体を備えている。この記憶媒体には、図6(A)に
も示すように複数のDXコードが予め登録されている。
フィルム種分類手段32は、DXコード読取手段50か
ら入力されたDXコードを記憶媒体に登録されているD
Xコードと照合することにより、ネガフィルム20のフ
ィルム種を判断する。なお、フィルム種分類手段32
は、DXコード読取手段50と共に本発明の判断手段を
構成している。
【0043】測光データ記憶手段46は本発明の記憶手
段に対応しており、前記と同様の記憶内容を書換え可能
な不揮発性の記憶媒体を含んで構成されている。測光デ
ータ記憶手段46には、図6(A)に示すようにチャネ
ルデータ記憶領域及び測光データ記憶領域が設けられて
いる。チャネルデータ記憶領域には、複数のDXコード
の各々に対応して、チャネル番号、フィルム名、カラー
バランス値、露光アンダー画像及び露光オーバ画像のス
ロープ係数等の情報から成る複数のチャネルデータが予
め記憶されている。このチャネルデータは、後述する基
準露光条件設定手段48に記憶された基準フィルム種の
チャネルデータを修正して各フィルム種のデータとして
用いるための修正値であってもよい。
【0044】なお、図6に示した複数の矢印は各データ
の対応を表している。また測光データ記憶領域には、測
光器28により画像の測光が行われることにより測光器
28から入力された測光データが、請求項2に記載した
ようにDXコードと対応されて記憶、蓄積される。この
測光データを単に記憶、蓄積するようにすると、測光デ
ータ記憶手段46の記憶領域がいずれオーバフローする
可能性があるので、本願発明者が特開平5-297473号公報
で既に提案しているように、測光データ記憶手段46に
データを記憶した時期、或いはデータを使用した時期を
データと対応させて記憶しておき、例えば最後に使用し
てから一定期間以上経過したデータ、最後に使用してか
らの期間が最も長いデータ、或いはユーザによって指定
されたデータを消去するようにしてもよい。
【0045】また、図6にはチャネルデータ及び測光デ
ータをDXコードと1対1で対応させて記憶する例を示
しているが、これに限定されるものではなく、例えばチ
ャネルデータ及び測光データを、互いに関連する複数の
フィルム種の複数のDXコードに対応させるようにして
もよい。互いに関連する複数のフィルム種としては、例
えば同一メーカのフィルム、フィルム特性に共通した点
があるか又はフィルム特性が類似しているフィルム、フ
ィルム名は同一であるがジェネレーションが異なるフィ
ルム等が挙げられる。
【0046】また、基準露光条件設定手段48も前記と
同様に記憶内容を書換え可能な不揮発性の記憶手段を含
んで構成されており、この記憶手段には、単一のDXコ
ード(図6では「DXコード1」)に対応するチャネル
データ記憶領域及び測光データ記憶領域が設けられてい
る。DXコード1は本実施例における基準フィルム種に
対応しており、基準露光条件設定手段48のチャネルデ
ータ記憶領域には、前述のチャネルデータに加え、基準
フィルム種のネガフィルム20に記録されている画像を
カラーペーパ26に適正に焼付けるための露光条件(基
準露光条件)を表す各種パラメータが記憶されている。
【0047】基準フィルム種に対しては条件設定用フィ
ルムが予め用意されており、この条件設定用フィルムを
用いて定期的に基準露光条件の修正(所謂条件管理)が
行われることにより、常に適正な基準露光条件の維持管
理が行われる。基準露光条件設定手段は本発明の基準複
写条件設定手段に対応している。
【0048】一方、測光器28でネガフィルム20の画
像を測光することにより得られた測光データは画像特徴
量演算手段34にも入力される。画像特徴量演算手段3
4は、より詳しくはコントラスト演算手段42及び測光
値選択手段44から構成されている。コントラスト演算
手段42は、測光器28から入力された測光データを濃
度データに変換した後に、該濃度データに基づいて後述
するように画像のコントラストをR、G、Bの各色毎に
演算する。また測光値選択手段44では、測光データ記
憶手段46の測光データ記憶領域に記憶されている測光
データを用いて、測光器28から入力された測光データ
を規格化し、規格化した測光データから露光条件の決定
に必要な測光データのみを選択し、露光条件決定手段4
0に出力する。
【0049】また、測光データ記憶手段46に記憶され
ているデータはフィルム特性差演算手段36に入力され
る。フィルム特性差演算手段36では、写真焼付装置1
0に現在セットされているネガフィルム20と基準フィ
ルム種のネガフィルム20とのフィルム特性の差を演算
し、演算結果を本発明の補正量演算手段としてのフィル
ム種補正量演算手段38に出力する。フィルム種補正量
演算手段38にはコントラスト演算手段42で演算され
た画像のコントラストも入力され、フィルム種に起因す
る露光条件の補正量を演算し、演算結果を本発明の複写
条件決定手段としての露光条件決定手段40に出力す
る。
【0050】露光条件決定手段40には、上述のよう
に、測光値選択手段44によって選択された測光値、フ
ィルム種補正量演算手段38によって演算された補正
量、基準露光条件設定手段48に記憶されている基準露
光条件が各々入力され、入力された各種情報に基づいて
ネガフィルム20に記録されている画像の露光条件を決
定し、決定した露光条件を露光制御手段52へ出力す
る。露光制御手段52では、入力された露光条件に基づ
いて調光フィルタ部16を制御することにより、カラー
ペーパ26への焼付露光条件を制御する。
【0051】次に図7のフローチャートを参照し、本第
1実施例の作用として、制御装置30で行われるネガフ
ィルム20に記録された画像をカラーペーパ26に焼付
ける画像焼付処理の詳細について説明する。なお、この
フローチャートに示された処理は、写真焼付装置10に
ネガフィルム20がセットされると実行される。ステッ
プ100では、ネガフィルム20に記録されたDXコー
ドをDXコード読取手段50によって読み取る。ステッ
プ102では予め複数登録されているDXコードの中か
らDXコード読取手段50によって読み取られたDXコ
ードを検索し、ネガフィルム20のフィルム種を判断す
る。この処理はフィルム種分類手段32に対応してい
る。
【0052】なお、後述する露光条件の決定に際して
は、上記で読み取られたDXコードに対応するネガチャ
ネルに記憶されているデータが用いられるが、例えばD
Xコード読取手段50でDXコードを読み取れなかった
場合、或いはDXコードが付与されていないネガフィル
ム20(例えば110、126、120サイズのネガフ
ィルム等)に記録された画像の焼付けを行う等の場合に
は、例えばユーザにネガチャネルを指定させ、該ネガチ
ャネルに記憶されているデータを用いて露光条件を決定
するようにしてもよい。
【0053】測光データ記憶手段36には、過去にネガ
フィルム20に記録されている画像を焼付ける際に、測
光器28により画像を画素毎に分割しかつ各色毎に分解
して測光することによって得られたR、G、B毎の測光
データが、フィルム種毎に分けて蓄積記憶されている。
ステップ104では測光データ記憶手段36に記憶され
ている測光データのうち、ステップ102で判断したフ
ィルム種に対応する測光データを取込み、ステップ10
6では取り込んだ測光データに基づいて該フィルム種の
フィルム特性を決定する。以下ではフィルムの特性とし
てフィルム特性曲線を用いる例を説明する。
【0054】まず、前記取り込んだR、G、B毎の測光
データに基づいて、焼付けるネガフィルム20の基準値
(例えば、G濃度又はR、G、Bの平均濃度(R+G+
B)÷3等)を演算し、この基準値に対する前記測光デ
ータの各々のR、G、B濃度の比を求めることによって
ネガフィルム20の特性曲線をR、G、B毎に求める。
一例として、図8(A)にはG濃度に対するR濃度の特
性曲線を示し、図8(B)には(R+G+B)/3濃度
に対するR濃度の特性曲線を示す。そして、これらの特
性曲線からフィルムの特性として、例えば図9(A)に
示すように露光アンダー部分の勾配γu 、露光オーバー
部分の勾配γo を用いることができる。また、図9
(B)に示すように勾配の平均値(γ1+γ2+γ3)
/3や図9(C)に示す勾配γ1、γ2を用いることも
できる。
【0055】また、本ステップ106では、後述する測
光データの選択を行うために、フィルム特性として図1
0や図11に示す関係を決定し、テーブルに又は関数式
の形で記憶する。なお、フィルム特性をフィルム種毎に
予め記憶しておくようにしてもよい。
【0056】次のステップ108では画像コマを焼付位
置に位置決めし、ステップ110では位置決めした画像
コマを測光器28によってR、G、B毎に測光する。ス
テップ112では上記測光により得られた測光データを
フィルム種と対応させて測光データ記憶手段46に記憶
する。次のステップ114では前記決定されたフィルム
特性に基づいて、ステップ110の測光によって得られ
た測光データから、後述する露光制御量の演算に用いる
測光データを選択する。この選択処理は、前記フィルム
特性に応じて、RとGとの差R´−G´、GとBとの差
G´−B´を軸とする色座標上に想定された特定色領
域、例えば中性色(グレイ)と肌色を含む色領域に属す
る測光データを選択するもので、以下、特定色領域に属
する測光データを選択する方法を説明する。なお、本ス
テップ114の処理は、前述のステップ104、106
の処理と共に画像特徴量演算手段34の測光値選択手段
44に対応している。
【0057】まず前記ステップ106で、前述のように
平均的ネガフィルムの3色の濃度R 0 、G0 、B0 、3
色の平均濃度D0 =(R0 +G0 +B0 )/3を用いて
図10に示す曲線をR0 、G0 、B0 各々について作成
しておく。ステップ114では特定色領域に近い領域の
データを選択するために、上記直線に対してオフセット
量d11、d12、d21、d22、d31、d32を露光アンダ
ー、ノーマル露光、露光オーバーの各々について定め、
図10に破線で示した領域を定める。そして、3色の濃
度から成る測光データR、G、Bの平均値D=(R+G
+B)/3を求め、平均値Dに対する測光データRが図
10の破線で示した領域内に含まれているか否かを判断
する。同様に測光データG、BについてもG、Bに関す
る図10のような破線内の領域に含まれているか否かを
判断する。
【0058】測光データR、G、Bの3色全てが平均的
ネガフィルムの濃度R0 、G0 、B 0 に関して図10の
ように定められた領域に含まれている場合にのみ、その
測光データを選択して露光制御量の演算に用いる。な
お、測光データR、G、Bのうち上記領域に含まれてい
ない測光データは露光制御量の演算に用いないか、又は
測光データR、G、Bの平均値、図10に破線で示す領
域内に属する測光データの平均値等に換算して3色の露
光制御量に共通に用いる。また、上記のオフセット量d
11〜d32はフィルム種又は勾配R0 /D0 、G0
0 、B0 /D0 によって変更するのが好ましい。
【0059】また、測光データの選択は次のように行っ
てもよい。すなわち前記ステップ106において平均的
ネガフィルム濃度R0 、G0 、B0 について図10で説
明した特性曲線を図11のように定めておく。次いでス
テップ258で、この特性曲線を用いて測光データR、
G、Bについて特開昭60-27352号公報に示されているよ
うな方法でD0 に変換してR´、G´、B´を求める。
この変換により、平均的ネガフィルムと同じカラーバラ
ンスを持つ測光データは等しいR´、G´、B´の濃度
に変換される。そしてこのR´、G´、B´を色度図上
で露光制御量の演算に用いるか否かを判断する。なお、
露光制御量の演算に用いる測光データを選択するにあた
っては、特開昭61-198144 号公報、特開昭61-223731 号
公報に記載されている測光データの選択的重み付けを行
ってもよい。
【0060】次のステップ116では、例えば特開昭 6
1-198144号公報、特開昭 61-223731号公報、特開昭 61-
232442号公報等に示されている方法で前記選択された測
光データを分類し、それに基づいて求めた濃度値から露
光制御量を演算する。なお、これは露光条件決定手段4
0の一部に相当する処理である。
【0061】すなわち、最初に特定色領域に対応する点
を原点として測光データの規格化を行う。次に規格化し
たR、G、B毎の測光データR´、G´、B´を用いて
R´−G´、G´−B´を演算し、色座標テーブルより
図12に示すような色領域を各測定点(各画素)につい
て決定する。そして、中性色又は肌色を含む色座標上の
閉じた領域の色、又は中性色および肌色を含む色座標上
の閉じた領域の色(例えば、図12の0(中性色)、
1、3(肌色)の領域)の領域に属する測定点を選択す
る。そして、選択された測定点の規格化前の測光データ
を加算し、R、G、Bそれぞれの平均値を求め、この平
均値を露光制御量Dx j とする。この露光制御量Dx j
はカラーフェリアを発生させる可能性のある測定点のデ
ータを除外して演算しているので、この露光制御量Dx
j を用いることにより、カラー補正の程度を低下させる
ことなく露光条件を決定することができる。
【0062】次のステップ118では、写真焼付装置1
0に現在セットされているネガフィルム20のフィルム
種が基準フィルム種であるか否か判定する。ステップ1
18の判定が肯定された場合にはステップ126へ移行
するが、ステップ118の判定が否定された場合には、
測光器28から入力された測光データに基づいてステッ
プ120で焼付すべき画像のコントラストCONTj を
R、G、Bの各色毎に演算する。なお、この処理はコン
トラスト演算手段42に対応しており、コントラスト
は、例えば入力された測光データを各々濃度データに変
換し、濃度データの最大値と最小値との差を演算するこ
とにより求めることができる。また、例えば画像のハイ
ライト部分とシャドー部分との濃度値の差、或いは濃度
データの累積濃度分布において95%の点の濃度値と5
%の点の濃度値との差をコントラストとして演算するよ
うにしてもよい。
【0063】また、コントラストに関連する情報とし
て、ネガフィルム20に画像を露光記録した際の露光量
(露出値)を用いるようにしてもよい。この情報は、例
えば撮影時にカメラ等によってフィルム又はパトローネ
に磁気的に或いは光学的に記録しておき、これを読み取
ることによって得ることができる。
【0064】ステップ122では、ステップ102で判
断したフィルム種と基準フィルム種とのフィルム特性の
差SPECj をR、G、Bの各色毎に演算する。このフ
ィルム特性の差を表す物理量には種々のものがあるが、
一例として、前述のステップ106で決定したR、G、
B毎のネガフィルム20のフィルム特性曲線を用い、該
特性曲線と基準フィルム種の特性曲線とを比較し、この
2つの特性曲線の傾きの差をフィルム特性の差として演
算することができる。なお、特性曲線の傾きがネガフィ
ルムの高濃度側(オーバ露光側)と低濃度側(アンダ露
光側)とで異なっている場合には、プリント画像の特に
ハイライト部分における画像品質を重視し、ハイライト
部分に対応するオーバ露光側の傾きの差のみを用いる
か、或いはオーバ露光側の傾きの差の重みが大きくなる
ように演算することが好ましい。本ステップ122の処
理はフィルム特性差演算手段36に相当している。
【0065】次のステップ124では、フィルム種毎の
フィルム特性の差に起因するプリント画像のハイライト
部分における色バランス不良を補正するためのフィルム
種補正量Yj をR、G、Bの各色毎に演算する。このフ
ィルム種補正量Yj は、フィルム特性の差SPECj と
画像のコントラストCONTj との関数である。すなわ
ち、 Yj =f(SPECj ,CONTj ) ここでは、ステップ118で演算したコントラストとス
テップ122で演算したフィルム特性曲線の傾きの差を
代入することにより、フィルム種補正量Yj が演算され
る。このフィルム種補正量Yj によって露光条件を補正
することにより、フィルム種毎のフィルム特性の差に起
因する色バランス不良を補正できる。本ステップ124
の処理は、フィルム種補正量演算手段38に対応してい
る。
【0066】なお、上述の関数は、基準フィルム種のフ
ィルム特性曲線に対する差が大きくなるに従って特にプ
リント画像のハイライト部分に色バランス不良が生じ、
また作用の項で説明したように無階調画像(コントラス
ト=0)では上記のような色バランス不良が殆ど生じな
いことから、フィルム特性の差が大きくなるに従って補
正の度合いが大きくなり、かつ画像のコントラストが高
くなるに従って補正の度合いが大きくなるものであれば
よく、一例として次の(2)式により定義される関数を
適用することができる。
【0067】 Yj =Kj ・SPECj ・CONTj ・・・(2) 但し、Kj :定数 上記によれば、画像のコントラストCONTj が高い場
合、すなわちプリント画像の画像品質の低下度合いが大
きいと予想される場合には、フィルム種補正量Yj が大
きな値となり、この大きな補正量により露光条件が補正
される(後述)ので、コントラストが高い画像から、無
階調のグレイベタ画像(コントラスト=0)やコントラ
ストが比較的低い画像と同等の画像品質のプリント画像
を得ることができる。なお、グレイベタ画像等のように
階調の無い画像ではCONTj =0となるのでフィルム
種補正量Yj も0となり、フィルム特性差に対する露光
条件の補正は行われないので、図1に示したように無階
調画像に対する良好な焼付結果がフィルム種補正量Yj
によって損なわれることはない。
【0068】次に係数Kj の導出方法の一例を説明す
る。本願発明者は、各フィルム種のネガフィルムに対
し、露出値を+2,+4,+6と段階的に変更しながらグレイベ
タ画像を複数回露光し(何れもオーバ露光)、該焼付け
た画像を各々カラーペーパ26に焼付ける実験を行い、
カラーペーパ26に焼付けたプリント画像の濃度(一般
的な画像のハイライト部に相当する濃度)を測定し、フ
ィルム種毎かつR、G、Bの各色毎に濃度の平均値を演
算した。そして、この濃度の平均値と、基準フィルム種
に対して同様の実験を行って求めた濃度の平均値と、の
差を演算し、該演算した濃度の平均値の差を縦軸にと
り、各フィルム種のフィルム特性曲線の傾きと基準フィ
ルム種のフィルム特性曲線の傾きとの差を横軸にとっ
て、フィルム特性曲線の傾きの差と、プリント画像のハ
イライト部に相当する濃度の平均値の差と、の関連性を
調べた(図13参照、なお図13ではRのみ示す)。
【0069】図13の結果に対して回帰分析を行った結
果、Rについてのフィルム特性曲線の傾きの差Xと画像
のハイライト部に相当する濃度の平均値の差Yとの関係
式として、 Y=−0.47X+2.2 ・・・(3) が得られ、相関係数は0.61であった。このように、図1
3に示す結果が得られた場合には、前述の(2)式にお
ける係数Kj のうちRについての係数Kr の一例とし
て、上記(3)式における係数である「0.47」を設定す
ることができる。上記では、フィルム特性の差とプリン
ト画像の濃度差との相関に基づいて、フィルム種補正量
Yj の演算式の係数の値を定めているので、上記で用い
たカラーペーパと同一種類のカラーペーパ26を用いて
焼付けを行う場合に、基準フィルム種のフィルムに記録
された画像をカラーペーパ26に焼付けた場合と同等の
画像品質が得られるように露光条件を補正できるフィル
ム補正量Yj を得ることができる。
【0070】なお、上記では、予め定められた基準フィ
ルム種のフィルムに記録された画像を、予め定められた
所定種類のカラーペーパ26に焼付けることを前提とし
ているが、種類の異なるカラーペーパを使用する可能性
がある場合には、各種のカラーペーパを用いたときの係
数Kj を上記と同様にして求め、次の表1に示すように
カラーペーパの種類と対応させて記憶しておき、使用す
るカラーペーパの種類に応じて係数Kj を選択的に用い
るようにしてもよい。
【0071】
【表1】
【0072】ところで、図13において、横軸のプラス
側にプロットされているフィルム(プリント画像のハイ
ライト部分の濃度値の平均値が基準フィルム種よりも高
いフィルム)を除外すると、相関係数は0.79もの高い値
になる。これは、図13において横軸のプラス側にプロ
ットされているフィルムは基準フィルム種よりも硬調
で、該ネガフィルムの高濃度側のフィルム特性曲線が複
雑に変化しているためである。全体的な相関係数はこの
硬調なネガフィルムも演算対象としているため、若干低
い値になっている。
【0073】ステップ126では、予めメモリ等に記憶
されている基準フィルム種のネガフィルムの画像をカラ
ーペーパ26に適正に焼付けるための基準露光条件を取
り込む。この基準露光条件としては、例えばR、G、B
毎の露光量又は露光時間、フィルタの移動量、光源輝
度、光源電圧、スロープコントロール値、濃度コントロ
ール値のうちの少なくとも1つを使用することができ
る。なお、この基準露光条件は、基準フィルム種のネガ
フィルムに所定の画像を焼付けて作成された露光条件設
定用フィルム(所謂目玉ネガ)を用いて設定する。
【0074】次のステップ128では、ステップ116
で演算した露光制御量と、上記で取り込んだ基準露光条
件と、を用い、焼付ける画像コマのR、G、B毎の露光
量から成る露光条件を次の(4)式に従って決定する。
【0075】 logEj =(Dcor j −D0 j )+Fj +d ・・・(4) 但し、Ej : 露光量 D0 j : 基準画像(目玉ネガ)濃度 Dcor j : 露光制御量Dx j −フィルム種補正量Yj Fj : 基準画像を適正に焼付けるための露光制御
量 d : その他の要因を修正するための補正量 この露光条件の決定にあたっては、図6に示すように測
光データ記憶手段46に記憶されているチャネルデータ
も用いられる。なお、フィルム種補正量Yj は前述のよ
うに基準フィルム種とのフィルム特性の差及び画像のコ
ントラストに応じて値が決定されるので、上記(4)式
によって演算される露光条件に対し、画像のコントラス
トの高低に拘わらずフィルム特性差に起因する複写画像
の画像品質の低下が補正される。
【0076】また、本実施例ではカラーペーパ26とし
て基準フィルム種のフィルム特性に合った特性を有する
カラーペーパを用い、基準露光条件として基準フィルム
種のネガフィルムに記録された画像をカラーペーパ26
に適正に露光する露光条件を設定しているので、上述の
フィルム種補正量Yj により、基準フィルム種とフィル
ム種の異なるネガフィルム20に記録されている画像
を、カラーペーパ26に適正に露光できる露光条件を得
ることができる。従って、フィルム特性の異なる種々の
フィルムに記録された画像を、各々適正な画像品質でカ
ラーペーパ26に焼付けることができる。
【0077】ステップ130では、焼付位置に位置決め
された画像コマがカラーペーパ26へ上記で求めた露光
条件で焼付されるように調光フィルタ部60を制御す
る。次のステップ132では1本のネガフィルム20に
記録された画像コマの焼付処理が終了したか否か判定す
る。ステップ132の判定が否定された場合にはステッ
プ108へ戻り、ステップ132の判定が肯定されるま
でステップ108〜132を繰り返す。ステップ132
の判定が肯定されると処理を終了する。
【0078】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。なお、第1実施例と同一の部分には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0079】図14には本第2実施例に係る写真焼付装
置54が示されている。写真焼付装置54では、測光値
選択手段44と露光条件決定手段40との間に、画像特
徴量演算手段34の一部を構成する露光補正量演算手段
56が設けられている。この露光補正量演算手段56
は、測光値選択手段44によって選択された測光データ
に基づいて露光条件を補正するための各種の補正量を演
算するもので、例えばこの補正量として、第1実施例で
は露光条件決定手段40で演算していた露光制御量Dx
j を演算することができる。露光補正量演算手段56で
演算された補正量は露光条件決定手段40及びフィルム
種補正量演算手段38に出力される。
【0080】露光制御量Dx j は、第1実施例でも説明
したように、測光データの中から選択された、色座標上
の中性色(グレイ)と肌色を含む色領域に属する測光デ
ータに基づいて演算される。肌色の色領域に属する測光
データは、画像の主要部(詳しくは主要被写体)に対応
する測光データである可能性が高い。従って、露光制御
量Dx j の値は画像の主要部の濃度に応じて変化するの
で、本発明における画像の主要部の濃度に関連する情報
として露光制御量Dx j を用い、露光制御量D x j の値
に基づいてフィルム種補正量演算手段38において補正
量を演算することができる。
【0081】なお、主要部の濃度に関連する情報は上記
に限定されるものではなく、画像の平均濃度に基づいて
演算した露光条件を画像の内容に応じて補正するための
各種の補正量、例えば画像の濃度分布において主要部に
対応する部分を判断した結果に基づいて導出した補正量
や、或いは画像中の主要部の位置を判断し該主要部の濃
度に基づいて導出した補正量等を適用することが可能で
ある。上述の補正量は、画像の特に主要部が適正な画像
品質で焼付けられるように補正することを目的としてお
り、その値は主要部の濃度(主要部がハイライト側にあ
るかシャドー側にあるか)に応じて変化するので、上述
のような各種の補正量に基づいて画像の主要部の濃度を
判断することができる。また、ストロボを用いて撮影し
た場合は一般に主要被写体の背景が暗く、画像の主要部
の濃度はハイライト側に分布することが知られているの
で、ストロボを用いて撮影したか否かを表す情報を撮影
時にカメラ等によってフィルム又はパトローネに磁気的
に或いは光学的に記録しておき、該情報を読み取って主
要被写体の濃度を判断するようにしてもよい。
【0082】本第2実施例のフィルム種補正量演算手段
38は、フィルム特性差演算手段36から入力されたフ
ィルム特性差情報、コントラスト演算手段42から入力
された画像のコントラストに加え、露光補正量演算手段
56から入力された露光補正量も勘案してフィルム種補
正量Yj を演算する。すなわち、 Yj =f(SPECj ,CONTj ,ADJj ) 但し、ADJj :露光補正量 フィルム種補正量Yj の具体的な演算方法としては種々
の方法が考えられるが、露光補正量より判断できる画像
の主要部の濃度が画像のハイライト側(ネガフィルムで
は高濃度側)に偏倚するに従ってフィルム種補正量Yj
の値が大きくなるように演算するものであればよく、一
例として第1実施例に記載した(3)式において露光補
正量ADJj の値の大きさに応じて係数Kj の値を変更
することが考えられる。この場合、例えば露光補正量A
DJj の値が20%増加する毎に係数Kj の値を5%ず
つ増加させ、露光補正量ADJj の値が20%減少する
毎に係数Kj の値を5%ずつ減少させることができる。
【0083】ネガフィルム20に記録されている画像の
主要部の濃度が高い場合、プリント画像における主要部
の濃度はハイライト側に分布するので、プリント画像の
色バランス不良が目立つことになる。これに対し、上記
では画像の主要部の濃度が高くなるに従ってフィルム種
補正量Yj の値が大きくなり、より大きな補正量で露光
条件が補正されるので、フィルムに記録された画像の主
要部の濃度に拘わらず適正な画像品質のプリント画像が
得られる。
【0084】〔第3実施例〕次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。なお、第2実施例と同一の部分には同
一の符号を付し、説明を省略する。第1実施例及び第2
実施例ではフィルム特性差演算手段36によりフィルム
特性差情報を演算により求める例を説明したが、図15
に示すように本第3実施例に係る写真焼付装置58で
は、フィルム特性差演算手段36に代えてフィルム特性
差記憶手段60が設けられている。
【0085】このフィルム特性差記憶手段60には、基
準フィルム種とのフィルム特性差を表す情報(例えば第
1実施例で説明したフィルム特性の差SPECj )が各
フィルム種毎に記憶されている。フィルム特性差記憶手
段60では、写真焼付装置58にセットされたネガフィ
ルム20のフィルム種を表す情報がフィルム種分類手段
32から入力されると、該フィルム種のフィルム特性差
情報をフィルム種補正量演算手段38へ出力するように
なっている。上記によれば、フィルム特性差を求めるた
めに複雑な演算処理を行う必要がないので、ネガフィル
ム20に記録された画像をカラーペーパ26に適正に焼
付けるための露光条件を短時間で得ることができる。
【0086】〔第4実施例〕次に本発明の第4実施例に
ついて説明する。なお、第2実施例と同一の部分には同
一の符号を付し、説明を省略する。図16に示すよう
に、第4実施例に係る写真焼付装置62は測光器28が
省略されており、これに代えて露光部64と別に測光部
66が設けられている。測光部66は焼付位置よりもネ
ガフィルム搬送方向(図13矢印A方向)上流側に配置
されており、ネガフィルム20の下方側に配置されたラ
ンプハウス70を備えている。測光部66を通過するネ
ガフィルム20にはランプハウス70から射出された光
が照射される(ランプハウス70からの光が照射される
位置を測光位置と称する)。測光位置におけるネガフィ
ルム20の上方にはレンズ72、測光器74が順に配置
されている。
【0087】ランプハウス70から射出されてネガフィ
ルム20を透過した光は、レンズ72によって測光器7
4の受光面に結像される。測光器74はマトリクス状に
配置された多数の受光素子を備えており、各受光素子に
おいて各々受光光量をR、G、Bの各色に分解して測定
することにより、ネガフィルム20に記録された画像
が、多数個に分割されかつ複数色に分解されて測光され
る。なお、測光部66と露光部64との間にはネガフィ
ルム20を一時的に貯留するためのリザーバ部68が形
成されており、測光位置で画像が測光されたネガフィル
ム20は、リザーバ部68に一旦貯留された後に、露光
部64へ送られるようになっている。
【0088】測光器74の出力端は制御装置30の測光
データ記憶手段46及び画像特徴量演算手段34に接続
されており、測光器74による測光によって得られた測
光データは測光データ記憶手段46及び画像特徴量演算
手段34に入力される。この写真焼付装置62ではDX
コード読取手段50及びフィルム種分類手段32が省略
されており、測光器74から入力された測光データはフ
ィルム種毎に分類されることなく測光データ記憶手段4
6に順次記憶される。
【0089】この写真焼付装置62では露光部64にお
ける画像の焼付露光に先立ち、測光部66においてネガ
フィルム20に記録された複数の画像を順次測光する。
なお画像が測光されたネガフィルム20は、順次リザー
バ部68に送られて貯留される。測光により得られたデ
ータは測光データ記憶手段46に順次記憶されるが、1
本のネガフィルム20に記録されている全ての画像が測
光され、測光データ記憶手段46に前記全ての画像の測
光データが記憶蓄積されると、リザーバ部68に貯留さ
れているネガフィルム20が順次搬送され、露光部64
において画像焼付処理が行われる。
【0090】この画像焼付処理では、第1実施例及び第
2実施例で用いていた同一フィルム種のネガフィルムに
記録された多数の画像のデータに代えて、請求項4にも
記載したように、同一のネガフィルム20に記録された
複数の画像のデータを用いて行う。この同一のネガフィ
ルム20に記録された複数の画像のデータは、前記ネガ
フィルム20のフィルム特性を反映していると考えられ
るので、前記データより第1実施例及び第2実施例と同
様にフィルム特性差情報及び各種の画像特徴量情報を得
ることができる。上記では、必ずしも焼付けすべきネガ
フィルム20のフィルム種を判断する必要がないので、
例えば110、126、120サイズ等のようにDXコ
ードが付与されておらず、フィルム種の判断が困難なネ
ガフィルムに対しても適正な露光条件が得られる。
【0091】なお、上述の同一のネガフィルム20に記
録された複数の画像のデータを用いて行う露光条件決定
処理が適用可能な写真焼付装置としては、図16に示し
た構成の写真焼付装置62に限定されるものではなく、
例えば測光部66と露光部64とが別体(測光部と露光
部との間にネガフィルムの搬送路が形成されていない)
となっている構成であってもよい。この場合、測光部6
6では測光によって得られたデータを本発明の記憶手段
に相当するメモリカード等の記憶媒体に順次記憶し、露
光部64ではメモリカード等の記憶媒体に記憶されてい
るデータを読み出す等により、同一のネガフィルム20
に記録された複数の画像のデータを取得することができ
る。また、図5等に示した構成の写真焼付装置におい
て、ネガフィルム20を所定方向に搬送しながら同一の
ネガフィルム20に記録された複数の画像を順次測光し
てデータを記憶し、次にネガフィルム20の搬送方向を
反転し、前記記憶したデータに基づいて前記複数の画像
の露光を順次行うようにしてもよい。
【0092】なお、上記では(4)式に示すように、本
発明に係る補正量を露光量に対して減算することによ
り、フィルム特性差に起因して生ずるプリント画像の画
像品質の低下を補正していたが、これに限定されるもの
ではなく、次の(5)式、又は(6)式に示すように、
本発明に係る補正量を露光量に対して乗算することによ
り補正するようにしてもよい。
【0093】 logEj =(Dcor j −D0 j )+Fj +d ・・・(5) 但し、Dcor j : 露光制御量Dx j ×本発明に係る補
正量Yj 又は、 logEj =s(Dx j −D0 j )+Fj +d ・・・(6) 但し、s:フィルム特性差に基づく係数(本発明の補正
量に相当)また、上記では図6(A)に示すように、基
準フィルム種以外のフィルム種のチャネルデータを測光
データ記憶手段46に記憶していたが、これに限定され
るものではなく、図6(B)に示すように基準フィルム
種以外のフィルム種のチャネルデータを省略し、測光デ
ータ記憶手段46には測光データのみを記憶するように
してもよい。この場合の露光条件は、基準露光条件設定
手段48に記憶されている基準フィルム種のチャネルデ
ータと、測光データ記憶手段46に記憶されている測光
データとを用いて決定することができる。
【0094】更に、上記ではフィルム特性の差PSEC
j としてフィルム特性曲線の傾きの差を用いていたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図3に
示すようなフィルム特性を表す線図において、基準フィ
ルム種の特性曲線と焼付すべき画像が記録されたネガフ
ィルム20の特性曲線との差の変化を用いてフィルム特
性の差SPECj を演算するようにしてもよい。
【0095】また、上記では基準複写条件設定手段とし
ての基準露光条件設定手段48に基準露光条件を記憶す
るようにした例を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、基準露光条件設定手段を、例えば測光
データ記憶手段46に各フィルム種に対応して多数設け
られたチャネルのうち基準フィルム種に対応するチャネ
ルを指定するように構成してもよい。
【0096】更に、上記では複写装置の一例として写真
焼付装置を例に説明したが、本発明はフィルムに記録さ
れた画像を複写材料に記録する各種の複写装置、例えば
プリンタプロセッサや写真引延し機等の他の写真処理装
置や、マイクロフィルムに記録された画像を複写材料に
複写する複写装置等を含むものである。また、上記では
フィルムとしてネガフィルムを例に説明したが、ポジフ
ィルムを用いることも可能である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、所定のフィルムに記録された画像を測光手段により
多数個に分割し複数色に分解して測光し、測光によって
得られたデータを記憶手段に記憶すると共に、画像特徴
量演算手段では測光によって得られたデータに基づいて
画像のコントラストに関連する情報を含む画像特徴量情
報を演算し、補正量演算手段では所定のフィルムのフィ
ルム特性と基準フィルム種のフィルム特性との差を表す
フィルム特性差情報と画像特徴量情報とに基づいてフィ
ルム種の相違に応じて複写条件を補正するための補正量
を演算し、複写条件決定手段では基準複写条件設定手段
によって設定された基準複写条件、及び前記演算された
補正量を用いて複写すべき画像の複写条件を決定するの
で、フィルム特性の異なる種々のフィルムから適正な画
像品質の複写画像を得ることができる、という優れた効
果が得られる。
【0098】請求項2記載の発明は、判断手段により所
定のフィルムのフィルム種を判断し、測光手段による測
光によって得られたデータをフィルム種毎に分けて記憶
手段に記憶し、フィルム特性差演算手段では記憶手段に
記憶されている所定のフィルムと同一のフィルム種のデ
ータに基づいてフィルム特性差情報を演算し、補正量演
算手段ではフィルム特性差演算手段によって演算された
フィルム特性差情報に基づいて補正量を演算するように
したので、上記効果に加え、新たなフィルム種のフィル
ムが開発製造された場合にも、該フィルム種に対応して
新たにフィルム特性差を求め、求めたフィルム特性差を
表す情報を追加記憶する必要がない、という効果が得ら
れる。
【0099】請求項3記載の発明は、判断手段により所
定のフィルムのフィルム種を判断し、基準フィルム種の
フィルム特性との差を表すフィルム特性差情報をフィル
ム種毎に分けて記憶するフィルム特性差記憶手段を更に
設け、補正量演算手段では、フィルム特性差記憶手段に
記憶されている所定のフィルムと同一のフィルム種のフ
ィルム特性差情報に基づいて補正量を演算するようにし
たので、上記効果に加え、複写条件を決定するための処
理が簡単になり処理時間を短縮できる、という効果が得
られる。
【0100】請求項4記載の発明は、記憶手段に記憶さ
れている所定のフィルムに記録された複数の画像のデー
タに基づいてフィルム特性差演算手段によりフィルム特
性差情報を演算するようにしたので、上記効果に加え、
所定のフィルムのフィルム種を判断する必要がなくなる
と共に、フィルム種の判断が困難なフィルムに対しても
適正な複写条件を得ることができる、という効果が得ら
れる。
【0101】請求項5記載の発明は、コントラストに関
連する情報によって表される画像のコントラストが高く
なるに従って補正量が大きくなるようにしたので、上記
効果に加え、フィルムに記録されている画像のコントラ
ストの高低に拘わらず適正な画像品質で複写材料に複写
することができる、という効果が得られる。
【0102】請求項6記載の発明は、画像特徴量情報が
画像の主要部の濃度に関連する情報を含み、画像の主要
部の濃度に関連する情報によって表される主要部の濃度
が画像のハイライト側に偏倚するに従って補正量が大き
くなるようにしたので、上記効果に加え、フィルムに記
録された画像の主要部の濃度に拘わらず適正な画像品質
の複写画像を得ることができる、という効果が得られ
る。
【0103】請求項7記載の発明に係る複写条件決定方
法は、所定のフィルムに記録された画像を多数個に分割
し複数色に分解して測光すると共に、測光により得られ
たデータを記憶し、複写すべき画像のコントラストに関
連する情報を含む画像特徴量情報を演算し、所定のフィ
ルムのフィルム特性と予め定められた基準フィルム種の
フィルム特性との差を表すフィルム特性差情報と、前記
演算した画像特徴量情報と、に基づいて、フィルム種の
相違に応じて複写条件を補正するための補正量を演算
し、基準フィルム種のフィルムに記録された画像を複写
材料に適正に複写するための基準複写条件、及び前記演
算した補正量を用いて複写すべき画像の複写条件を決定
するようにしたので、フィルム特性の異なる種々のフィ
ルムから適正な画像品質の複写画像を得ることができ
る、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準フィルムに各々異なる露出値で露光記録さ
れた複数のグレイベタ画像を所定の印画紙に各々適正に
焼付けるための露光条件を用い、基準フィルムとフィル
ム種の異なる複数種類のフィルムに各々露光記録された
複数のグレイベタ画像を所定の印画紙に焼付けた結果を
示す線図である。
【図2】基準フィルムに各々異なる露出値で露光記録さ
れた複数の標準被写体画像を所定の印画紙に各々適正に
焼付けるための露光条件を用い、基準フィルムとフィル
ム種の異なる複数種類のフィルムに各々露光記録された
複数の標準被写体画像を所定の印画紙に焼付けた結果を
示す線図である。
【図3】(A)及び(B)は、フィルム種の異なる2種
のフィルムの階調バランスの一例として、2種のフィル
ムの各々に対し、露出量を変更しながら標準的な被写体
を複数回露光記録し、記録した各画像のR、G、Bの平
均濃度を横軸に、Gに対するR及びBの濃度差を縦軸に
とって示した線図である。
【図4】特定のフィルム種のフィルムに対し、露出量を
変更しながら標準被写体画像を複数回露光記録したとき
の、各画像の各色の濃度の平均値を横軸に、各画像の各
色毎のコントラストを縦軸にとって示した線図である。
【図5】第1実施例に係る写真焼付装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図6】(A)及び(B)は、フィルム種分類手段、基
準露光条件設定手段、測光データ記憶手段の構成を概念
的に示すブロック図である。
【図7】第1実施例の作用として制御装置における露光
条件決定処理の内容を説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】(A)及び(B)はフィルム特性曲線の一例を
示す線図である。
【図9】(A)乃至(C)はフィルム特性を説明するた
めの線図である。
【図10】測光データを選択する領域を示す線図であ
る。
【図11】測光データの変換を説明するための線図であ
る。
【図12】色領域を示す線図である。
【図13】基準フィルム種と各フィルム種とのフィルム
特性曲線の傾きの差と、基準フィルムからのプリントの
濃度と各フィルム種からのプリントの濃度との差と、の
関係を示す線図である。
【図14】第2実施例に係る写真焼付装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図15】第3実施例に係る写真焼付装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図16】第4実施例に係る写真焼付装置の概略構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 写真焼付装置 20 ネガフィルム 26 カラーペーパ 28 測光器 30 制御装置 32 フィルム種分類手段 34 画像特徴量演算手段 36 フィルム特性差演算手段 38 フィルム種補正量演算手段 40 露光条件決定手段 46 測光データ記憶手段 48 基準露光条件設定手段 54 写真焼付装置 56 露光補正量演算手段 58 写真焼付装置 60 フィルム特性差記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のフィルムに記録された複写すべき
    画像を多数個に分割し複数色に分解して測光する測光手
    段と、 前記測光手段による測光によって得られたデータを記憶
    する記憶手段と、 予め定められた基準フィルム種のフィルムに記録された
    画像を複写材料に適正に複写するための基準複写条件を
    設定する基準複写条件設定手段と、 測光手段による測光によって得られたデータに基づい
    て、前記複写すべき画像のコントラストに関連する情報
    を含む画像特徴量情報を演算する画像特徴量演算手段
    と、 前記所定のフィルムのフィルム特性と前記基準フィルム
    種のフィルム特性との差を表すフィルム特性差情報と、
    前記画像特徴量演算手段によって求められた画像特徴量
    情報と、に基づいて、フィルム種の相違に応じて複写条
    件を補正するための補正量を演算する補正量演算手段
    と、 前記基準複写条件設定手段によって設定された基準複写
    条件、及び前記補正量演算手段によって演算された補正
    量を用いて前記複写すべき画像の複写条件を決定する複
    写条件決定手段と、 前記複写条件決定手段によって決定された複写条件に応
    じて前記複写すべき画像を複写材料に複写する複写手段
    と、 を含む複写装置。
  2. 【請求項2】 前記所定のフィルムのフィルム種を判断
    する判断手段を更に備えると共に、 前記記憶手段は、前記測光手段による測光によって得ら
    れたデータをフィルム種毎に分けて記憶し、 前記記憶手段に記憶されている前記所定のフィルムと同
    一のフィルム種のデータに基づいて、前記フィルム特性
    差情報を演算するフィルム特性差演算手段を更に備え、 前記補正量演算手段は、前記フィルム特性差演算手段に
    よって演算されたフィルム特性差情報に基づいて前記補
    正量を演算する、 ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のフィルムのフィルム種を判断
    する判断手段と、 基準フィルム種のフィルム特性との差を表すフィルム特
    性差情報をフィルム種毎に分けて記憶するフィルム特性
    差記憶手段と、 を更に備え、 前記補正量演算手段は、前記フィルム特性差記憶手段に
    記憶されている前記所定のフィルムと同一のフィルム種
    のフィルム特性差情報に基づいて前記補正量を演算す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶されている前記所定
    のフィルムに記録された複数の画像のデータに基づいて
    前記フィルム特性差情報を演算するフィルム特性差演算
    手段を更に備えた、 ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  5. 【請求項5】 前記補正量演算手段は、前記コントラス
    トに関連する情報によって表される画像のコントラスト
    が高くなるに従って前記補正量が大きくなるように演算
    する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記
    載の複写装置。
  6. 【請求項6】 前記画像特徴量情報は前記複写すべき画
    像の主要部の濃度に関連する情報を含み、 前記補正量演算手段は、前記画像の主要部の濃度に関連
    する情報によって表される主要部の濃度が画像のハイラ
    イト側に偏倚するに従って前記補正量が大きくなるよう
    に演算する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記
    載の複写装置。
  7. 【請求項7】 所定のフィルムに記録された複写すべき
    画像を多数個に分割し複数色に分解して測光すると共
    に、測光により得られたデータを記憶し、 前記記憶したデータに基づいて、複写すべき画像のコン
    トラストに関連する情報を含む画像特徴量情報を演算
    し、 所定のフィルムのフィルム特性と予め定められた基準フ
    ィルム種のフィルム特性との差を表すフィルム特性差情
    報と、前記演算した画像特徴量情報と、に基づいて、フ
    ィルム種の相違に応じて複写条件を補正するための補正
    量を演算し、 前記基準フィルム種のフィルムに記録された画像を複写
    材料に適正に複写するための基準複写条件、及び前記演
    算した補正量を用いて複写すべき画像の複写条件を決定
    する、複写条件決定方法。
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