JPH05296488A - 天井設置型空調機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 長手方向の一端に空調対象室Ａからの空気吸
い込み口１が、かつ、他端に空調対象室Ａへの空気吹き
出し口２がそれぞれ形成された横向き姿勢の風路３と、
その風路３内に空気吸い込み口１から空気吹き出し口２
に向かう空気流を発生させる送風ファン４と、前記風路
３内の空気流を温調する消費側の熱交換器５とを備えた
消費側ユニット６を天井に設置し、前記熱交換器５との
あいだで熱媒が循環される熱源用の熱交換器７を備えた
熱源側ユニット８を設け、前記消費側ユニット６の風路
３に外気を導入するための外気導入ダクト９を、天井裏
空間を設置空間として配置する。 【効果】 居住空間を圧迫することなく、かつ、動力ロ
ス少なく冷房や暖房を行えると同時に、空調対象室の空
気を新鮮に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空調機で、詳しくは、
長手方向の一端に空調対象室からの空気吸い込み口が、
かつ、他端に空調対象室への空気吹き出し口がそれぞれ
形成された横向き姿勢の風路と、その風路内に空気吸い
込み口から空気吹き出し口に向かう空気流を発生させる
送風ファンと、前記風路内の空気流を温調する消費側の
熱交換器とを備えた消費側ユニットを天井に設置し、前
記熱交換器との間で熱媒が循環される熱源用の熱交換器
を備えた熱源側ユニットを設けてある天井設置型空調機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の天井設置型空調機は、床設置型
のものに比較して、居住空間を圧迫することがなく、し
かも、圧力損失を招来するダクトを用いることなく所望
の箇所に冷風や温風を吹き出し供給できて動力損失少な
く冷房や暖房を行えるという利点がある。そのような利
点を有するものとして、従来では、空調対象室の空気を
空気吸い込み口から吸い込んで消費側の熱交換器で温調
したのち空気吹き出し口から空調対象室に吹き出すこと
により、空調対象室を温調、つまり、冷房や暖房するも
のが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、空調対象室内を所定の温度に空調でき
るものの、常時、空調対象室内の空気のみを温調の対象
とするから、つまり、空調対象室と消費側ユニットとの
間で空気が循環するだけであるから、空調対象室の空気
が次第に汚染されることを防止できなかった。本発明の
目的は、空調対象室の空気を新鮮状態に維持することも
できる天井設置型空調機を提供する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の第１発明による
天井設置型空調機の特徴は、前記消費側ユニットの風路
に外気を導入するための外気導入ダクトを天井裏空間を
設置空間として配置してある点にある。本発明の第２発
明による天井設置型空調機の特徴は、前記第１発明にお
いて、前記空気吹き出し口への空気吸い込み口からの空
気量と外気導入ダクトからの空気量との比率を調整する
空気比率調整手段を設けてある点にある。本発明の第３
発明による天井設置型空調機の特徴は、第１、第２発明
において、前記風路から外部に空気を排出するための内
気導出ダクトを天井裏空間を設置空間として設置してあ
る点にある。

【０００５】

【作用】第１発明によれば、外気導入ダクトを介して外
気を風路内に取り入れることができるので、空調対象室
に対して温調と同時に外気を供給できる。しかも、天井
裏空間は平面的に広がりを持つ空間であることに着目し
て、前記外気導入ダクトをその天井裏空間に配置してあ
るから、消費ユニットを天井に配置することと同様に、
外気導入ダクトの設置により居住空間を圧迫することが
ない。第２発明によれば、空気比率調整手段を設けてあ
るから、外気取り入れ量を適宜調整できる。第３発明に
よれば、内気導出ダクトを介して空調対象室内の空気を
外部に排出することができるので、外気導入と並行して
その内気導出を行うことにより、その外気導入による換
気を円滑、かつ、確実に行える。しかも、それでいて、
その内気導出ダクトを天井裏空間に配置してあるから、
前記と同様に内気導出ダクトの設置により居住空間を圧
迫することがない。

【０００６】

【発明の効果】従って、本発明によれば、居住空間を圧
迫することなく、かつ、動力ロス少なく冷房や暖房を行
えると同時に、空調対象室の空気を新鮮に維持できる天
井設置型空調機を提供できるようになった。

【０００７】

【実施例】天井設置型空調機は、ヒートポンプ利用のも
のであって、図１〜図３に示すように、消費側ユニット
６を空調対象室Ａの天井に設置し、熱源側ユニット８を
建物外部に設置して構成されている。前記消費側ユニッ
ト６は、長手方向の一端に空調対象室Ａからの空気吸い
込み口１が、かつ、他端に空調対象室Ａへの空気吹き出
し口２がそれぞれ形成された横向き姿勢の風路３と、そ
の風路３内に空気吸い込み口１から空気吹き出し口２に
向かう空気流を発生させる送風ファン４と、前記風路３
内の空気流を温調する消費側の熱交換器５とを備えてい
る。前記風路３は、空気吸い込み口１を形成する吸い込
みケース３Ａと、空気吹き出し口２を形成する吹き出し
ケース３Ｂと、それらを連通接続するダクト材３Ｃとか
らなり、前記送風ファン４と熱交換器５とは、吹き出し
ケース３Ｂ内に設置されている。前記熱源側ユニット８
は、外気から冷熱や温熱を奪取する熱交換器７と、その
熱交換器７に外気を供給するファン１２と、冷媒圧縮機
１３とを備えている。そして、天井設置型空調機、つま
り、ヒートポンプは、消費側の熱交換器５を蒸発器と
し、熱源側の熱交換器７を凝縮器とするように冷媒を循
環させることにより冷房を行い、反対に、消費側の熱交
換器５を凝縮器とし、熱源側の熱交換器７を蒸発器とす
るように冷媒を循環させることにより暖房を行うように
構成されている。かつ、天井設置型空調機は、前記消費
側ユニット６の風路３に外気を導入するための外気導入
ダクト９と、風路３から外部に空気を排出するための内
気導出ダクト１０と、空気比率調整手段１１とを有す
る。前記外気導入ダクト９は、天井裏空間を設置空間に
利用して配置されており、天井裏空間のうち外壁Ｗ近く
に導入ケース９Ａを設け、天井下にその導入ケース９Ａ
を外部に連通させる入口ダクト材９Ｂを設け、前記消費
側ユニット６の吹き出しケース３Ｂのうち熱交換器５よ
りも上流箇所と前記導入ケース９Ａとを連通接続するメ
インダクト材９Ｃを設けて構成されている。前記内気導
出ダクト１０は、天井裏空間を設置空間に利用して配置
されており、天井裏空間のうち外壁Ｗ近くに導出ケース
１０Ａを設け、天井下にその導出ケース１０Ａを外部に
連通させる出口ダクト材１０Ｂを設け、前記消費側ユニ
ット６の吸い込みケース３Ａと前記導出ケース１０Ａと
を連通接続するメインダクト材１０Ｃを設けて構成され
ている。前記導出ケース１０Ａには排気ファン１４が設
けられている。前記空気比率調整手段１１は、前記吹き
出しケース３Ｂのうち外気導入ダクト９のメインダクト
材９Ｃとの接続口部９ａに導入量調整用のダンパＤａを
設け、ダクト材３Ｃとの接続口部９ｂに内気量調整用の
ダンパＤｂを設け、前記導出ケース１０Ａのメインダク
ト材１０Ｃとの接続口部１０ａに導出量調整用のダンパ
Ｄｃを設けて構成されている。

【０００８】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】切り欠き天井見上げ図

【図２】縦断正面図

【図３】縦断側面図

【符号の説明】

Ａ 空調対象室 １ 吸い込み口 ２ 吹き出し口 ３ 風路 ４ 送風ファン ５ 消費側の熱交換器 ６ 消費側ユニット ７ 熱源用の熱交換器 ８ 熱源用ユニット ９ 外気導入ダクト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長手方向の一端に空調対象室（Ａ）から
   の空気吸い込み口（１）が、かつ、他端に空調対象室
   （Ａ）への空気吹き出し口（２）がそれぞれ形成された
   横向き姿勢の風路（３）と、その風路（３）内に空気吸
   い込み口（１）から空気吹き出し口（２）に向かう空気
   流を発生させる送風ファン（４）と、前記風路（３）内
   の空気流を温調する消費側の熱交換器（５）とを備えた
   消費側ユニット（６）を天井に設置し、前記熱交換器
   （５）との間で熱媒が循環される熱源用の熱交換器
   （７）を備えた熱源側ユニット（８）を設けてある天井
   設置型空調機であって、前記消費側ユニット（６）の風
   路（３）に外気を導入するための外気導入ダクト（９）
   を、天井裏空間を設置空間として配置してある天井設置
   型空調機。
2. 【請求項２】 前記空気吹き出し口（２）への空気吸い
   込み口（１）からの空気量と外気導入ダクト（９）から
   の空気量との比率を調整する空気比率調整手段（１１）
   を設けてある請求項１記載の天井設置型空調設備。
3. 【請求項３】 前記風路（３）から外部に空気を排出す
   るための内気導出ダクト（１０）を天井裏空間を設置空
   間として設置してある請求項１又は２記載の天井設置型
   空調設備。