JPH05296273A - 防振ブッシュ - Google Patents
防振ブッシュInfo
- Publication number
- JPH05296273A JPH05296273A JP12130992A JP12130992A JPH05296273A JP H05296273 A JPH05296273 A JP H05296273A JP 12130992 A JP12130992 A JP 12130992A JP 12130992 A JP12130992 A JP 12130992A JP H05296273 A JPH05296273 A JP H05296273A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- outer tube
- connecting piece
- vibration
- bush
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 製造が簡易かつ安価で、部品点数の削減と軽
量化を実現する。 【構成】 略Ｃ字形に成形された外筒１内を横切って、
内筒２を貫設した防振ゴム体３を配設し、その両端を外
筒１の内周に接合する。両端に係止部４１，４２を形成
するとともに基体への取付用ナット５を固着した連結片
４を設けて、外筒１を縮径変形せしめた時の防振ゴム体
３および外筒１の弾発力により、外筒１の各フランジ部
１１，１２の端面を各係止部４１，４２に係止せしめ
る。外筒１の縮径は、絞り加工によることなく容易にな
し得る。また、外筒１と連結片４との組み付けも溶接す
ることなく簡易になされる。従来の外筒は不要であり、
部品点数が削減されるとともに、外筒１および連結片４
にアルミ材等を使用でき、軽量化が可能である。
量化を実現する。 【構成】 略Ｃ字形に成形された外筒１内を横切って、
内筒２を貫設した防振ゴム体３を配設し、その両端を外
筒１の内周に接合する。両端に係止部４１，４２を形成
するとともに基体への取付用ナット５を固着した連結片
４を設けて、外筒１を縮径変形せしめた時の防振ゴム体
３および外筒１の弾発力により、外筒１の各フランジ部
１１，１２の端面を各係止部４１，４２に係止せしめ
る。外筒１の縮径は、絞り加工によることなく容易にな
し得る。また、外筒１と連結片４との組み付けも溶接す
ることなく簡易になされる。従来の外筒は不要であり、
部品点数が削減されるとともに、外筒１および連結片４
にアルミ材等を使用でき、軽量化が可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は防振ブッシュに関し、特
に製造簡易で安価な防振ブッシュの改良構造に関する。
に製造簡易で安価な防振ブッシュの改良構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６には従来の防振ブッシュの一例を示
す。図において、内筒２を貫通埋設した防振ゴム体３は
鋼製の円形外筒７１内に接合されており、防振ゴム体３
内の引張り応力を解消するために外筒７１を絞り加工に
より縮径せしめてブラケットの筒状保持部７２内に圧入
固定する。ブラケット保持部７２の外周には、基体への
取付穴（図略）を形成したコ字断面の基部７３が溶接さ
れている。
す。図において、内筒２を貫通埋設した防振ゴム体３は
鋼製の円形外筒７１内に接合されており、防振ゴム体３
内の引張り応力を解消するために外筒７１を絞り加工に
より縮径せしめてブラケットの筒状保持部７２内に圧入
固定する。ブラケット保持部７２の外周には、基体への
取付穴（図略）を形成したコ字断面の基部７３が溶接さ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造では、
絞り加工のために比較的大掛かりな設備と手間を要する
とともに、組立時の溶接が必要であり、さらには絞りと
圧入のために少なくとも外筒７１とブラケット保持部７
２を鋼材とするため、重量が重くなり、防錆塗装も必要
である。また、部品点数も多い。
絞り加工のために比較的大掛かりな設備と手間を要する
とともに、組立時の溶接が必要であり、さらには絞りと
圧入のために少なくとも外筒７１とブラケット保持部７
２を鋼材とするため、重量が重くなり、防錆塗装も必要
である。また、部品点数も多い。
【０００４】本発明はかかる課題を解決するもので、製
造が簡易かつ安価で、部品点数の削減と軽量化をも実現
できる防振ブッシュを提供することを目的とする。
造が簡易かつ安価で、部品点数の削減と軽量化をも実現
できる防振ブッシュを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、防振ブッシュは、略Ｃ字形に成形され、切離し対向
端にそれぞれ外方へ屈曲するフランジ部１１，１２を形
成した外筒１を設けるとともに、該外筒１内を横切っ
て、振動体に連結される内筒２を貫設した防振ゴム体３
を配設して、その両端を外筒１の内周に接合し、一方、
両端に係止部４１，４２を形成するとともに基体への取
付部５を形成した連結片４を設けて、上記外筒１を縮径
変形せしめた時の防振ゴム体３および外筒１の弾発力に
より外筒１の各フランジ部１１，１２の端面を上記連結
片４の各係止部４１，４２に係止せしめたものである。
と、防振ブッシュは、略Ｃ字形に成形され、切離し対向
端にそれぞれ外方へ屈曲するフランジ部１１，１２を形
成した外筒１を設けるとともに、該外筒１内を横切っ
て、振動体に連結される内筒２を貫設した防振ゴム体３
を配設して、その両端を外筒１の内周に接合し、一方、
両端に係止部４１，４２を形成するとともに基体への取
付部５を形成した連結片４を設けて、上記外筒１を縮径
変形せしめた時の防振ゴム体３および外筒１の弾発力に
より外筒１の各フランジ部１１，１２の端面を上記連結
片４の各係止部４１，４２に係止せしめたものである。
【０００６】
【作用】上記構成においては、外筒１の縮径は、絞り加
工によることなく、切離し対向端の間隔を小さくするよ
うに変形せしめることにより容易になし得る。また、外
筒１と連結片４との組み付けも、フランジ部１１，１２
の端面を防振ゴム体３および外筒１の弾発力により連結
片４の係止部４１，４２に係止せしめることにより、溶
接することなく簡易になされる。
工によることなく、切離し対向端の間隔を小さくするよ
うに変形せしめることにより容易になし得る。また、外
筒１と連結片４との組み付けも、フランジ部１１，１２
の端面を防振ゴム体３および外筒１の弾発力により連結
片４の係止部４１，４２に係止せしめることにより、溶
接することなく簡易になされる。
【０００７】さらに、従来の外筒は不要であり、部品点
数が削減されるとともに、圧入工程も不要である。
数が削減されるとともに、圧入工程も不要である。
【０００８】絞り、圧入および溶接の各工程がないから
外筒１および連結片４にアルミ材等を使用でき、軽量化
が可能である。
外筒１および連結片４にアルミ材等を使用でき、軽量化
が可能である。
【０００９】
【実施例】図１において、下端で切離されて、下方へ開
放する略Ｃ字形をなす外筒１内にはこれを横切って防振
ゴム体３が配設され、該防振ゴム体３は両端の四隅を外
筒１内周に接合してある。防振ゴム体３の中心には内筒
２が埋設され、該内筒２内にボルトを挿通してエンジン
等の振動体を連結する。
放する略Ｃ字形をなす外筒１内にはこれを横切って防振
ゴム体３が配設され、該防振ゴム体３は両端の四隅を外
筒１内周に接合してある。防振ゴム体３の中心には内筒
２が埋設され、該内筒２内にボルトを挿通してエンジン
等の振動体を連結する。
【００１０】外筒１の切離し端は互いに反対方向の外方
へ屈曲して略水平のフランジ部１１，１２となり、これ
らフランジ部１１，１２に沿って連結片４が配設してあ
る。連結片４は上方の外筒１内へ湾曲する中央部に強化
リブが形成され、両端は上方へ折り曲げられて係止部４
１，４２となっている。
へ屈曲して略水平のフランジ部１１，１２となり、これ
らフランジ部１１，１２に沿って連結片４が配設してあ
る。連結片４は上方の外筒１内へ湾曲する中央部に強化
リブが形成され、両端は上方へ折り曲げられて係止部４
１，４２となっている。
【００１１】これら係止部４１，４２には外筒フランジ
部１１，１２の端面が当接しており、各フランジ部１
１，１２の板面に固着した植込みナット５に、フランジ
部１１，１２と連結片４を貫通するボルト挿入孔５１が
通じて、これに挿通され上記ナット５と結合するボルト
により、連結片４が基体たる車体フレームに固定され
る。
部１１，１２の端面が当接しており、各フランジ部１
１，１２の板面に固着した植込みナット５に、フランジ
部１１，１２と連結片４を貫通するボルト挿入孔５１が
通じて、これに挿通され上記ナット５と結合するボルト
により、連結片４が基体たる車体フレームに固定され
る。
【００１２】図２以下を参照して、かかる構造の防振ブ
ッシュの製造工程を説明する。図２の（１）に示すアル
ミ材の帯板を、図の（２）、（３）、（４）に示す如く
順次プレス成形して、切離し端のフランジ部１１，１２
が斜め下方へ延び、上記植込みナット５を設ける抜き孔
５１´が形成された外筒中間体１´を成形する。
ッシュの製造工程を説明する。図２の（１）に示すアル
ミ材の帯板を、図の（２）、（３）、（４）に示す如く
順次プレス成形して、切離し端のフランジ部１１，１２
が斜め下方へ延び、上記植込みナット５を設ける抜き孔
５１´が形成された外筒中間体１´を成形する。
【００１３】図３の（１）に示すアルミ材の帯板を、図
の（２）、（３）に示す如く順次プレス成形して、抜き
孔５２´が形成された連結片中間体４´を成形する。上
記抜き孔５２´は外筒中間体１´の抜き孔５１´に連通
して上記ボルト挿通孔５１を構成する。この工程で、中
間体４´の両端は上方へ折り曲げられて係止部４１，４
２となる。
の（２）、（３）に示す如く順次プレス成形して、抜き
孔５２´が形成された連結片中間体４´を成形する。上
記抜き孔５２´は外筒中間体１´の抜き孔５１´に連通
して上記ボルト挿通孔５１を構成する。この工程で、中
間体４´の両端は上方へ折り曲げられて係止部４１，４
２となる。
【００１４】続いて、図４に示す如く、下型内に外筒中
間体１´を配設し、その中心に内筒２を、内筒２の周囲
に中子６を配してゴム材を射出し、防振ゴム体３を成形
するとともに外筒中間体１´内周に加硫接合する。
間体１´を配設し、その中心に内筒２を、内筒２の周囲
に中子６を配してゴム材を射出し、防振ゴム体３を成形
するとともに外筒中間体１´内周に加硫接合する。
【００１５】筒内に防振ゴム体３を形成した外筒中間体
１´のフランジ部１１，１２に植込みナット５を固定
し、これを型内に挿置して（図５）、下方より別の型で
連結片中間体４´を当接せしめる（図の矢印）。続いて
外筒中間体１´を両側より押圧し、これを縮径変形せし
めると（図の矢印）両フランジ部１１，１２が連結片中
間体４´に圧接し、各フランジ部１１，１２の端面が係
止部４１，４２内面に接して位置するとともに、各係止
部４１，４２は内方へやや屈曲せしめられる。
１´のフランジ部１１，１２に植込みナット５を固定
し、これを型内に挿置して（図５）、下方より別の型で
連結片中間体４´を当接せしめる（図の矢印）。続いて
外筒中間体１´を両側より押圧し、これを縮径変形せし
めると（図の矢印）両フランジ部１１，１２が連結片中
間体４´に圧接し、各フランジ部１１，１２の端面が係
止部４１，４２内面に接して位置するとともに、各係止
部４１，４２は内方へやや屈曲せしめられる。
【００１６】外筒中間体１´の縮径過程で防振ゴム体３
内の応力は引張りから圧縮に変わり、型より取り出した
状態で、防振ゴム体３の原形復帰の弾発力および外筒１
のバネ力により上記フランジ部１１，１２は端面が各係
止部４１，４２に圧接して固定される。
内の応力は引張りから圧縮に変わり、型より取り出した
状態で、防振ゴム体３の原形復帰の弾発力および外筒１
のバネ力により上記フランジ部１１，１２は端面が各係
止部４１，４２に圧接して固定される。
【００１７】
【発明の効果】以上の如く、本発明の防振ブッシュは、
製造組立が簡易且つ安価であり、部品点数も削減され
る。
製造組立が簡易且つ安価であり、部品点数も削減され
る。
【図１】防振ブッシュの正面図である。
【図２】外筒の成形工程を示す斜視図である。
【図３】連結片の成形工程を示す斜視図である。
【図４】外筒のプレス工程を示す斜視図である。
【図５】防振ブッシュのプレス成形工程を示す図であ
る。
る。
【図６】従来の防振ブッシュを示す分解斜視図である。
１ 外筒 １１，１２ フランジ部 ２ 内筒 ３ 防振ゴム体 ４ 連結片 ４１，４２ 係止部 ５ 植込みボルト（取付部）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 巧 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑１ 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小笠原 豊 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑１ 番地 豊田合成株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 略Ｃ字形に成形され、切離し対向端にそ
れぞれ外方へ屈曲するフランジ部を形成した外筒を設け
るとともに、該外筒内を横切って、振動体に連結される
内筒を貫設した防振ゴム体を配設して、その両端を外筒
の内周に接合し、一方、両端に係止部を形成するととも
に基体への取付部を形成した連結片を設けて、上記外筒
を縮径変形せしめた時の防振ゴム体および外筒の弾発力
により外筒の各フランジ部端面を上記連結片の各係止部
に係止せしめたことを特徴とする防振ブッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12130992A JP3383324B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防振ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12130992A JP3383324B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防振ブッシュ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05296273A true JPH05296273A (ja) | 1993-11-09 |
| JP3383324B2 JP3383324B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=14808060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12130992A Expired - Fee Related JP3383324B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防振ブッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3383324B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008142876A1 (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Mitsubishi Electric Corporation | 機器固定用ブッシュ及びそれを用いた機器固定装置 |
| JP2008298195A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 防振装置 |
| JP2009115136A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Bridgestone Corp | 防振装置 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP12130992A patent/JP3383324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008142876A1 (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Mitsubishi Electric Corporation | 機器固定用ブッシュ及びそれを用いた機器固定装置 |
| JP2008298195A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 防振装置 |
| JP2009115136A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Bridgestone Corp | 防振装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3383324B2 (ja) | 2003-03-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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