JPH05296011A - 内燃機関の弁開閉時期制御装置 - Google Patents
内燃機関の弁開閉時期制御装置Info
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- JPH05296011A JPH05296011A JP9410592A JP9410592A JPH05296011A JP H05296011 A JPH05296011 A JP H05296011A JP 9410592 A JP9410592 A JP 9410592A JP 9410592 A JP9410592 A JP 9410592A JP H05296011 A JPH05296011 A JP H05296011A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- camshaft
- timing pulley
- tooth
- knock pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/34403—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 内燃機関の弁開閉時期制御装置において、部
材の加工及び構造を簡単にし、カムシャフトに作用する
交番トルクによる振動や騒音を防止する。 【構成】 タイミングプーリ4の内側に形成された油圧
室17には、ベーン24が支軸23を中心に回動可能に
配置されている。ベーン24の一端は、壁部材16の湾
曲面に内接し、他端のセグメント歯26はタイミングプ
ーリ4の内歯25に噛合している。このベーン24は第
1ベーンと第2ベーンからなり、各ベーンの先端部にe
だけオフセットしたノックピン穴を設け、該ノックピン
穴にノックピンを嵌合して少なくとも一方のベーンを弾
性変形させて、そのセグメント歯26の対向する両歯面
をタイミングプーリ4の内歯25の歯溝の対向歯面に圧
接させている。
材の加工及び構造を簡単にし、カムシャフトに作用する
交番トルクによる振動や騒音を防止する。 【構成】 タイミングプーリ4の内側に形成された油圧
室17には、ベーン24が支軸23を中心に回動可能に
配置されている。ベーン24の一端は、壁部材16の湾
曲面に内接し、他端のセグメント歯26はタイミングプ
ーリ4の内歯25に噛合している。このベーン24は第
1ベーンと第2ベーンからなり、各ベーンの先端部にe
だけオフセットしたノックピン穴を設け、該ノックピン
穴にノックピンを嵌合して少なくとも一方のベーンを弾
性変形させて、そのセグメント歯26の対向する両歯面
をタイミングプーリ4の内歯25の歯溝の対向歯面に圧
接させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の弁開閉時期制
御装置に関するものである。
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のカムシャフトと、該カ
ムシャフトの端部に設けられ、タイミングベルトを介し
てクランクシャフトに同期して回転するタイミングプー
リとを相対回転可能に設けて、回転数や負荷に応じてタ
イミングプーリに対するカムシャフトの位相を変更する
ことにより、吸気弁及び排気弁の開閉時期を最適タイミ
ングに制御し、機関出力と燃料消費率を最適化する装置
が種々提供されている。例えば、特開平2−22750
6号公報等には、タイミングプーリの内周面とカムシャ
フト外周面の間に油圧室を形成して、該油圧室に筒状の
可動部材を挿通し、該可動部材の外面及び内面に、それ
ぞれタイミングプーリの内歯、カムシャフトの外周歯に
噛合するヘリカルスプラインを形成して、当該可動部材
を油圧でカムシャフトの軸方向に移動可能にするととも
に、圧縮コイルばねにより復帰可能にして、タイミング
プーリとカムシャフトを相対回転可能にした装置が開示
されている。
ムシャフトの端部に設けられ、タイミングベルトを介し
てクランクシャフトに同期して回転するタイミングプー
リとを相対回転可能に設けて、回転数や負荷に応じてタ
イミングプーリに対するカムシャフトの位相を変更する
ことにより、吸気弁及び排気弁の開閉時期を最適タイミ
ングに制御し、機関出力と燃料消費率を最適化する装置
が種々提供されている。例えば、特開平2−22750
6号公報等には、タイミングプーリの内周面とカムシャ
フト外周面の間に油圧室を形成して、該油圧室に筒状の
可動部材を挿通し、該可動部材の外面及び内面に、それ
ぞれタイミングプーリの内歯、カムシャフトの外周歯に
噛合するヘリカルスプラインを形成して、当該可動部材
を油圧でカムシャフトの軸方向に移動可能にするととも
に、圧縮コイルばねにより復帰可能にして、タイミング
プーリとカムシャフトを相対回転可能にした装置が開示
されている。
【0003】この種の装置のカムシャフトには、図7に
示すように弁ばねを押すトルク(+)と弁によって駆動
されるトルク(−)とが交番負荷として作用するため、
このカムシャフトへの動力伝達系のどこかにガタつきが
あると振動や騒音が発生する。このため、従来、前述の
装置においては、可動部材を軸方向に2分割して両者を
互いに反対の回転方向にねじってガタ付きを防止してい
る。あるいは、その2分割した可動部材間に形成したラ
ビリンス隙間にシリコンオイル等の粘着シール剤を封入
することにより摩擦制動をかけるようにしていた。
示すように弁ばねを押すトルク(+)と弁によって駆動
されるトルク(−)とが交番負荷として作用するため、
このカムシャフトへの動力伝達系のどこかにガタつきが
あると振動や騒音が発生する。このため、従来、前述の
装置においては、可動部材を軸方向に2分割して両者を
互いに反対の回転方向にねじってガタ付きを防止してい
る。あるいは、その2分割した可動部材間に形成したラ
ビリンス隙間にシリコンオイル等の粘着シール剤を封入
することにより摩擦制動をかけるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では可動部材にヘリカルスプラインを形成する必要
があるので加工が非常に困難であった。また、可動部材
の軸方向の移動をヘリカルスプラインによってタイミン
グプーリ及びカムシャフトの相対回転に変換しているの
で、可動部材を移動させるための油圧や圧縮コイルばね
の作動力を大きくとる必要があり、油圧装置や圧縮コイ
ルばねが大型化していた。これに加えて、前述の振動や
騒音防止のための構造は、いずれも複雑で部材の加工が
困難であり、また高価であるという問題があった。本発
明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、部材の加工
及び構造が簡単で、振動や騒音を確実に防止することが
できる内燃機関の弁開閉時期制御装置を提供することを
目的とするものである。
装置では可動部材にヘリカルスプラインを形成する必要
があるので加工が非常に困難であった。また、可動部材
の軸方向の移動をヘリカルスプラインによってタイミン
グプーリ及びカムシャフトの相対回転に変換しているの
で、可動部材を移動させるための油圧や圧縮コイルばね
の作動力を大きくとる必要があり、油圧装置や圧縮コイ
ルばねが大型化していた。これに加えて、前述の振動や
騒音防止のための構造は、いずれも複雑で部材の加工が
困難であり、また高価であるという問題があった。本発
明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、部材の加工
及び構造が簡単で、振動や騒音を確実に防止することが
できる内燃機関の弁開閉時期制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、内燃機関のカムシャフトの端部にカムシ
ャフトに対して相対回転可能に配置されたタイミングプ
ーリの内面に内接し、かつ、軸方向に一定間隔を隔てて
配置された一対のプレートからなり、前記カムシャフト
に固着されたケーシングと、該ケーシングの内部を放射
状に区画して油圧室を形成する壁部材と、該壁部材で区
画された各油圧室内に、前記カムシャフトと平行な支軸
を中心に回動可能に配置され、その一端は前記壁部材の
湾曲面に内接し、他端には前記タイミングプーリの内面
に形成された内歯に噛合するセグメント歯が形成された
ベーンと、前記カムシャフト及び壁部材の内部に形成さ
れ、前記ベーンの一方の側の油圧室に連通し、油圧の供
給排出が可能な油圧路とを備えた内燃機関の弁開閉時期
制御装置において、前記ベーンはその回動面に平行に分
割された第1ベーンと第2ベーンからなり、各ベーンの
先端部に、ベーンの回動方向にオフセットしたノックピ
ン穴を設け、該ノックピン穴にノックピンを嵌合して少
なくとも一方のベーンを弾性変形させて、そのセグメン
ト歯の拡張する両歯面をタイミングプーリの内歯の歯溝
の対向歯面に圧接させたものである。
め、本発明は、内燃機関のカムシャフトの端部にカムシ
ャフトに対して相対回転可能に配置されたタイミングプ
ーリの内面に内接し、かつ、軸方向に一定間隔を隔てて
配置された一対のプレートからなり、前記カムシャフト
に固着されたケーシングと、該ケーシングの内部を放射
状に区画して油圧室を形成する壁部材と、該壁部材で区
画された各油圧室内に、前記カムシャフトと平行な支軸
を中心に回動可能に配置され、その一端は前記壁部材の
湾曲面に内接し、他端には前記タイミングプーリの内面
に形成された内歯に噛合するセグメント歯が形成された
ベーンと、前記カムシャフト及び壁部材の内部に形成さ
れ、前記ベーンの一方の側の油圧室に連通し、油圧の供
給排出が可能な油圧路とを備えた内燃機関の弁開閉時期
制御装置において、前記ベーンはその回動面に平行に分
割された第1ベーンと第2ベーンからなり、各ベーンの
先端部に、ベーンの回動方向にオフセットしたノックピ
ン穴を設け、該ノックピン穴にノックピンを嵌合して少
なくとも一方のベーンを弾性変形させて、そのセグメン
ト歯の拡張する両歯面をタイミングプーリの内歯の歯溝
の対向歯面に圧接させたものである。
【0006】
【作用】前記構成によれば、油圧路を介して各油圧室に
油圧を給排すると、ベーンが支軸を中心に回動して、ベ
ーンのセグメント歯とタイミングプーリの内歯との噛合
位置が変わることにより、カムシャフトがタイミングプ
ーリに対して相対的に回転し、位相が変化する。第1ベ
ーンと第2ベーンのセグメント歯の歯面がタイミングプ
ーリの内歯の歯溝の両歯面に圧接してバックラッシュが
ないため、ベーンと一体的に回転するカムシャフトとタ
イミングプーリとの間にガタつきは生じない。
油圧を給排すると、ベーンが支軸を中心に回動して、ベ
ーンのセグメント歯とタイミングプーリの内歯との噛合
位置が変わることにより、カムシャフトがタイミングプ
ーリに対して相対的に回転し、位相が変化する。第1ベ
ーンと第2ベーンのセグメント歯の歯面がタイミングプ
ーリの内歯の歯溝の両歯面に圧接してバックラッシュが
ないため、ベーンと一体的に回転するカムシャフトとタ
イミングプーリとの間にガタつきは生じない。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は本発明に係る内燃機関の弁開閉時期制御装置
を示し、図において、1はカムシャフトでシリンダヘッ
ド2に回転自在に支持され、その端部はシリンダヘッド
2の端面に形成された凹部3内に突出している。また、
4はタイミングプーリで、嵌合部5と、該嵌合部5の一
端側に延設されたタイミングギア部6と、嵌合部5の他
端側に延設されたスプロケット部7とからなる円筒状の
ものである。このタイミングプーリ4は、その嵌合部5
がシリンダヘッド2の凹部3にオイルシール8を介して
嵌合されて回転可能になっている。なお、前記スプロケ
ット部7は、カムシャフト1に併設された図示しない第
二のカムシャフトにチェーンを介して駆動力を伝達する
ものである。
る。図1は本発明に係る内燃機関の弁開閉時期制御装置
を示し、図において、1はカムシャフトでシリンダヘッ
ド2に回転自在に支持され、その端部はシリンダヘッド
2の端面に形成された凹部3内に突出している。また、
4はタイミングプーリで、嵌合部5と、該嵌合部5の一
端側に延設されたタイミングギア部6と、嵌合部5の他
端側に延設されたスプロケット部7とからなる円筒状の
ものである。このタイミングプーリ4は、その嵌合部5
がシリンダヘッド2の凹部3にオイルシール8を介して
嵌合されて回転可能になっている。なお、前記スプロケ
ット部7は、カムシャフト1に併設された図示しない第
二のカムシャフトにチェーンを介して駆動力を伝達する
ものである。
【0008】前記タイミングプーリ4の内部には、タイ
ミングギア部6の内周面にオイルシール9を介して内接
するフロントプレート10と、タイミングギア部6の内
周面に直接内接し、かつ、前記フロントプレート10と
一定間隔を隔てて配置されたリヤプレート11とからな
るケーシング12が配設されている。このケーシング1
2は、締付ボルト13がフロントプレート10と後述す
る壁部材16とリヤプレート11を貫通してカムシャフ
ト1の端面にねじ込まれることにより、またノックピン
14がリヤプレート11とカムシャフト1の端面の間に
介在されることにより、カムシャフト1と一体回転可能
に固着されている。ケーシング12のフロントプレート
10とリヤプレート11とは、図2,図3に示すよう
に、ベーン24のストッパを兼用する6本の締付ボルト
15a,15bによって互いに連結されている。また、
フロントプレート10とリヤプレート11の間の空間
は、三方向に放射状に延びる壁部材16によって三つの
油圧室17に区画されている。
ミングギア部6の内周面にオイルシール9を介して内接
するフロントプレート10と、タイミングギア部6の内
周面に直接内接し、かつ、前記フロントプレート10と
一定間隔を隔てて配置されたリヤプレート11とからな
るケーシング12が配設されている。このケーシング1
2は、締付ボルト13がフロントプレート10と後述す
る壁部材16とリヤプレート11を貫通してカムシャフ
ト1の端面にねじ込まれることにより、またノックピン
14がリヤプレート11とカムシャフト1の端面の間に
介在されることにより、カムシャフト1と一体回転可能
に固着されている。ケーシング12のフロントプレート
10とリヤプレート11とは、図2,図3に示すよう
に、ベーン24のストッパを兼用する6本の締付ボルト
15a,15bによって互いに連結されている。また、
フロントプレート10とリヤプレート11の間の空間
は、三方向に放射状に延びる壁部材16によって三つの
油圧室17に区画されている。
【0009】前記壁部材16の各放射状部の内部には、
先端近傍の油圧給排口18から中心部のボルト穴19に
集合する油圧路20が形成され、この油圧路20は締付
ボルト13の内部に形成された油圧路21と連通してい
る。そして、図示しない油圧装置から油圧をこれらの油
圧路20,21を介して油圧室17に供給可能になって
いる。なお、油圧路20の先端にはシールボール22が
挿入されている。各油圧室17には、タイミングプーリ
4の内周面の近傍に、支軸23が設けられている。この
支軸23はカムシャフト1に平行で、フロントプレート
10とリヤプレート11の間に両端を支持されている。
そして、この支軸23を中心にベーン24が回動可能に
設けられている。ベーン24は、フロントプレート10
とリヤプレート11に接触するとともに、その一端は前
記壁部材16の湾曲面16aに内接し、他端には前記タ
イミングプーリ4の内面に所要範囲内に形成された内歯
25に噛合するセグメント歯26が形成されている。ベ
ーン24の回動角度は前記ストッパ兼用締付ボルト15
a,15bに当接することにより所定角度の範囲で回動
可能になっている。
先端近傍の油圧給排口18から中心部のボルト穴19に
集合する油圧路20が形成され、この油圧路20は締付
ボルト13の内部に形成された油圧路21と連通してい
る。そして、図示しない油圧装置から油圧をこれらの油
圧路20,21を介して油圧室17に供給可能になって
いる。なお、油圧路20の先端にはシールボール22が
挿入されている。各油圧室17には、タイミングプーリ
4の内周面の近傍に、支軸23が設けられている。この
支軸23はカムシャフト1に平行で、フロントプレート
10とリヤプレート11の間に両端を支持されている。
そして、この支軸23を中心にベーン24が回動可能に
設けられている。ベーン24は、フロントプレート10
とリヤプレート11に接触するとともに、その一端は前
記壁部材16の湾曲面16aに内接し、他端には前記タ
イミングプーリ4の内面に所要範囲内に形成された内歯
25に噛合するセグメント歯26が形成されている。ベ
ーン24の回動角度は前記ストッパ兼用締付ボルト15
a,15bに当接することにより所定角度の範囲で回動
可能になっている。
【0010】前記ベーン24は、図5,図6に示すよう
に、その回動面に平行に2分割されて、幅狭の第1ベー
ン24aと幅広の第2ベーン24bからなっている。各
ベーン24a,24bの先端には、その回動方向にeだ
け僅かにオフセットしたノックピン穴30a,30bが
形成され、これらのノックピン穴30a,30bにノッ
クピン31が打ち込まれている。これにより、第1ベー
ン24aと第2ベーン24bのノックピン穴30a,3
0bが合致し、第1ベーン24aは第2ベーン24bに
対して回動方向に相対的にずれが生じている。この結
果、図7に示すように、第1ベーン24aのセグメント
歯26はa方向に僅かに移動して、その歯面がタイミン
グプーリ4の内歯25の図において歯溝の右側の歯面に
圧接する一方、第2ベーン24bのセグメント歯26は
b方向に僅かに移動し、その歯面は内歯25の図におい
て歯溝の左側の歯面に圧接している。
に、その回動面に平行に2分割されて、幅狭の第1ベー
ン24aと幅広の第2ベーン24bからなっている。各
ベーン24a,24bの先端には、その回動方向にeだ
け僅かにオフセットしたノックピン穴30a,30bが
形成され、これらのノックピン穴30a,30bにノッ
クピン31が打ち込まれている。これにより、第1ベー
ン24aと第2ベーン24bのノックピン穴30a,3
0bが合致し、第1ベーン24aは第2ベーン24bに
対して回動方向に相対的にずれが生じている。この結
果、図7に示すように、第1ベーン24aのセグメント
歯26はa方向に僅かに移動して、その歯面がタイミン
グプーリ4の内歯25の図において歯溝の右側の歯面に
圧接する一方、第2ベーン24bのセグメント歯26は
b方向に僅かに移動し、その歯面は内歯25の図におい
て歯溝の左側の歯面に圧接している。
【0011】前記ケーシング12のフロントプレート1
0の外方には、タイミングプーリ4の周縁で囲まれた空
間が形成され、この空間内にプリロード付与ねじりばね
27が配設されている。このプリロード付与ねじりばね
27の一端は図4に示すように、締付ボルト13の頭に
形成された係合穴28に係合し、他端はタイミングプー
リ4の周縁に形成された切欠き29に係合している。こ
れにより、タイミングプーリ4とカムシャフト1との間
に予めプリロードが付与され、カムシャフト1を図にお
いて反時計回り方向に付勢している。
0の外方には、タイミングプーリ4の周縁で囲まれた空
間が形成され、この空間内にプリロード付与ねじりばね
27が配設されている。このプリロード付与ねじりばね
27の一端は図4に示すように、締付ボルト13の頭に
形成された係合穴28に係合し、他端はタイミングプー
リ4の周縁に形成された切欠き29に係合している。こ
れにより、タイミングプーリ4とカムシャフト1との間
に予めプリロードが付与され、カムシャフト1を図にお
いて反時計回り方向に付勢している。
【0012】以上の構成からなる弁開閉時期制御装置に
おいて、図示しないクランクシャフトよりタミングベル
トを介してタイミングプーリ4に伝達される駆動力は、
タイミングプーリ4の内歯25と噛合するベーン24の
セグメント歯26を介して支軸23に伝達され、さらに
この支軸23からケーシング12のリヤプレート11を
介してカムシャフト1に伝達される。これと同時に、タ
イミングプーリ4の駆動力はスプロケット部7を介して
図示しない第二のカムシャフトに伝達される。これによ
り、カムシャフト1はタイミングプーリ4と一体的に回
転し、クランクシャフトと同期する。また、図示しない
第二のカムシャフトもチェーンを介してタイミングプー
リ4と連動し、クランクシャフトと同期する。
おいて、図示しないクランクシャフトよりタミングベル
トを介してタイミングプーリ4に伝達される駆動力は、
タイミングプーリ4の内歯25と噛合するベーン24の
セグメント歯26を介して支軸23に伝達され、さらに
この支軸23からケーシング12のリヤプレート11を
介してカムシャフト1に伝達される。これと同時に、タ
イミングプーリ4の駆動力はスプロケット部7を介して
図示しない第二のカムシャフトに伝達される。これによ
り、カムシャフト1はタイミングプーリ4と一体的に回
転し、クランクシャフトと同期する。また、図示しない
第二のカムシャフトもチェーンを介してタイミングプー
リ4と連動し、クランクシャフトと同期する。
【0013】カムシャフト1には、前述したように+−
の交番トルクが作用するが、カムシャフト1と一体的に
回転する第1,第2ベーン24a,24bのセグメント
歯26の歯面が、図7に示すように、タイミングプーリ
4の内歯25の歯溝の両歯面にそれぞれ圧接していて、
ベーン24とタイミングプーリ4の間にはバックラッシ
ュによるガタつきがないため、交番トルクに基づく振動
や騒音は生じない。
の交番トルクが作用するが、カムシャフト1と一体的に
回転する第1,第2ベーン24a,24bのセグメント
歯26の歯面が、図7に示すように、タイミングプーリ
4の内歯25の歯溝の両歯面にそれぞれ圧接していて、
ベーン24とタイミングプーリ4の間にはバックラッシ
ュによるガタつきがないため、交番トルクに基づく振動
や騒音は生じない。
【0014】タイミングプーリ4とカムシャフト1と
は、油圧室17への油圧の供給排出、及びプリロード付
与ねじりばね27の付勢力によるベーン24の回動によ
り相対的に回転可能であり、これによりカムシャフト1
の位相を変更して弁開閉時期を制御することができる。
以下、この動作を詳細に説明する。図示しない油圧装置
により油圧が油圧室17に供給されていない場合には、
プリロード付与ねじりばね27の付勢力によってカムシ
ャフト1は図2において反時計回り方向に付勢され、こ
のカムシャフト1のベーン24のセグメント歯26がタ
イミングプーリ4の内歯25に噛み合っているので、ベ
ーン24は図2中2点鎖線で示すように、支軸23を中
心に時計回り方向に回動してストッパ15aに当接して
いて、カムシャフト1は位相後退状態にある。
は、油圧室17への油圧の供給排出、及びプリロード付
与ねじりばね27の付勢力によるベーン24の回動によ
り相対的に回転可能であり、これによりカムシャフト1
の位相を変更して弁開閉時期を制御することができる。
以下、この動作を詳細に説明する。図示しない油圧装置
により油圧が油圧室17に供給されていない場合には、
プリロード付与ねじりばね27の付勢力によってカムシ
ャフト1は図2において反時計回り方向に付勢され、こ
のカムシャフト1のベーン24のセグメント歯26がタ
イミングプーリ4の内歯25に噛み合っているので、ベ
ーン24は図2中2点鎖線で示すように、支軸23を中
心に時計回り方向に回動してストッパ15aに当接して
いて、カムシャフト1は位相後退状態にある。
【0015】この状態から図示しない油圧装置を駆動し
て、油圧を締付ボルト13の油圧路21及び壁部材16
の油圧路20を介して油圧給排口18より油圧室17に
供給すると、その油圧により各油圧室17のベーン24
が支軸23を中心に図2中反時計回りに回動し、実線で
示すように、ストッパ15bに当接して停止する。すな
わち、ベーン24のセグメント歯26がプリロード付与
ねじりばね27の付勢力に抗してタイミングプーリ4の
内歯25との噛合位置を変えるので、カムシャフト1は
タイミングプーリ4に対して所定角度だけ相対的に回転
する。また、このカムシャフト1の相対回転により、図
示しない第二のカムシャフトは、影響は受けず相対回転
しない。この結果、カムシャフト1は位相前進状態にな
り、弁開閉時期が変化し、第二のカムシャフトは同位相
状態にとどまる。
て、油圧を締付ボルト13の油圧路21及び壁部材16
の油圧路20を介して油圧給排口18より油圧室17に
供給すると、その油圧により各油圧室17のベーン24
が支軸23を中心に図2中反時計回りに回動し、実線で
示すように、ストッパ15bに当接して停止する。すな
わち、ベーン24のセグメント歯26がプリロード付与
ねじりばね27の付勢力に抗してタイミングプーリ4の
内歯25との噛合位置を変えるので、カムシャフト1は
タイミングプーリ4に対して所定角度だけ相対的に回転
する。また、このカムシャフト1の相対回転により、図
示しない第二のカムシャフトは、影響は受けず相対回転
しない。この結果、カムシャフト1は位相前進状態にな
り、弁開閉時期が変化し、第二のカムシャフトは同位相
状態にとどまる。
【0016】次に、油圧装置により油圧をOFFにする
と、プリロード付与ねじりばね27の付勢によりベーン
24を図2中時計回り方向に回動させる。この結果、ベ
ーン24は油圧室17内のオイルを油圧給排口18より
油圧路20、21を通って図示しない油圧装置に排出し
つつ、反時計回り方向に回動して2点鎖線に示す位置で
ストッパ15aに当接して停止する。このベーン24の
回動に伴い、カムシャフト1がタイミングプーリ4に対
して所定角度だけ相対的に回転し、カムシャフト1は当
初の位相後退状態に復帰する。
と、プリロード付与ねじりばね27の付勢によりベーン
24を図2中時計回り方向に回動させる。この結果、ベ
ーン24は油圧室17内のオイルを油圧給排口18より
油圧路20、21を通って図示しない油圧装置に排出し
つつ、反時計回り方向に回動して2点鎖線に示す位置で
ストッパ15aに当接して停止する。このベーン24の
回動に伴い、カムシャフト1がタイミングプーリ4に対
して所定角度だけ相対的に回転し、カムシャフト1は当
初の位相後退状態に復帰する。
【0017】なお、前記実施例では、第1ベーン24a
を幅狭にし第2ベーン24bを幅広にしたが、いずれも
幅狭にして弾性変形可能にすることも可能である。
を幅狭にし第2ベーン24bを幅広にしたが、いずれも
幅狭にして弾性変形可能にすることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来のような内外面にヘリカルスプラインを
有する可動部材等の複雑な部材は設けられておらず、単
に、タイミングプーリの内歯に噛合するセグメント歯を
有するベーンや、そのベーンの一端が内接する湾曲面を
有する放射状の壁部材等、単純な形状の部材で構成され
ているため、部材の加工が容易で、構造が簡単である。
また、従来のように可動部材の軸方向の移動をタイミン
グプーリ及びカムシャフトの回転に変換するものではな
く、ベーンの回動をそのままタイミングプーリに伝達し
ているので、ベーンを回動させる油圧の作動力は小さく
てよく、油圧装置が小型化される。さらに、ベーンの回
動角度を変えるだけでタイミングプーリとカムシャフト
の相対回転角度を変更できるので、装置の大きさを変え
ることなく、弁開閉時期の制御量を変更することができ
る。
によれば、従来のような内外面にヘリカルスプラインを
有する可動部材等の複雑な部材は設けられておらず、単
に、タイミングプーリの内歯に噛合するセグメント歯を
有するベーンや、そのベーンの一端が内接する湾曲面を
有する放射状の壁部材等、単純な形状の部材で構成され
ているため、部材の加工が容易で、構造が簡単である。
また、従来のように可動部材の軸方向の移動をタイミン
グプーリ及びカムシャフトの回転に変換するものではな
く、ベーンの回動をそのままタイミングプーリに伝達し
ているので、ベーンを回動させる油圧の作動力は小さく
てよく、油圧装置が小型化される。さらに、ベーンの回
動角度を変えるだけでタイミングプーリとカムシャフト
の相対回転角度を変更できるので、装置の大きさを変え
ることなく、弁開閉時期の制御量を変更することができ
る。
【0019】また、本発明は、ベーンを第1ベーンと第
2ベーンに分割して、それらの先端に設けたノックピン
穴にノックピンを嵌合するだけの簡単な構造であるか
ら、ベーンの加工,組立てが容易であり、安価である。
さらにまた、第1,第2ベーンのセグメント歯の歯面が
それぞれタイミングプーリの内歯の歯溝の両歯面に圧接
していてガタつきがないので、これらの第1,第2ベー
ンと一体的に回転するカムシャフトに交番トルクが作用
しても、振動や騒音が確実に防止される。
2ベーンに分割して、それらの先端に設けたノックピン
穴にノックピンを嵌合するだけの簡単な構造であるか
ら、ベーンの加工,組立てが容易であり、安価である。
さらにまた、第1,第2ベーンのセグメント歯の歯面が
それぞれタイミングプーリの内歯の歯溝の両歯面に圧接
していてガタつきがないので、これらの第1,第2ベー
ンと一体的に回転するカムシャフトに交番トルクが作用
しても、振動や騒音が確実に防止される。
【図1】 本発明に係る弁開閉時期制御装置の断面図で
ある。
ある。
【図2】 図1のI−I線断面図である。
【図3】 図2のII−II線断面図である。
【図4】 図1の左側面図である。
【図5】 図1に示すベーンのセット前の拡大図であ
る。
る。
【図6】 図5のIII−III線断面図である。
【図7】 セグメント歯と内歯の噛み合いの拡大図であ
る。
る。
【図8】 カムシャフトに作用する交番トルクを示す図
である。
である。
1…カムシャフト、 4…タイミングプー
リ、10…フロントプレート、 11…リヤプレー
ト、12…ケーシグ、 13…締付ボル
ト、16…壁部材、 17…油圧室、2
0,21…油圧路、 23…支軸、24…ベー
ン、 24a,24b…第1,第2ベー
ン、25…内歯、 26…セグメント
歯、30a,30b…ノックピン穴、31…ノックピ
ン。
リ、10…フロントプレート、 11…リヤプレー
ト、12…ケーシグ、 13…締付ボル
ト、16…壁部材、 17…油圧室、2
0,21…油圧路、 23…支軸、24…ベー
ン、 24a,24b…第1,第2ベー
ン、25…内歯、 26…セグメント
歯、30a,30b…ノックピン穴、31…ノックピ
ン。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関のカムシャフトの端部にカムシ
ャフトに対して相対回転可能に配置されたタイミングプ
ーリの内面に内接し、かつ、軸方向に一定間隔を隔てて
配置された一対のプレートからなり、前記カムシャフト
に固着されたケーシングと、 該ケーシングの内部を放射状に区画して油圧室を形成す
る壁部材と、 該壁部材で区画された各油圧室内に、前記カムシャフト
と平行な支軸を中心に回動可能に配置され、その一端は
前記壁部材の湾曲面に内接し、他端には前記タイミング
プーリの内面に形成された内歯に噛合するセグメント歯
が形成されたベーンと、 前記カムシャフト及び壁部材の内部に形成され、前記ベ
ーンの一方の側の油圧室に連通し、油圧の供給排出が可
能な油圧路とを備えた内燃機関の弁開閉時期制御装置に
おいて、 前記ベーンはその回動面に平行に分割された第1ベーン
と第2ベーンからなり、各ベーンの先端部に、ベーンの
回動方向にオフセットしたノックピン穴を設け、該ノッ
クピン穴にノックピンを嵌合して少なくとも一方のベー
ンを弾性変形させて、そのセグメント歯の拡張する両歯
面をタイミングプーリの内歯の歯溝の対向歯面に圧接さ
せたことを特徴とする内燃機関の弁開閉時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9410592A JPH05296011A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 内燃機関の弁開閉時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9410592A JPH05296011A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 内燃機関の弁開閉時期制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296011A true JPH05296011A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14101165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9410592A Pending JPH05296011A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 内燃機関の弁開閉時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05296011A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006034752A1 (de) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Gkn Sinter Metals Holding Gmbh | Nockenwellenversteller für eine verbrennungskraftmaschine |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP9410592A patent/JPH05296011A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006034752A1 (de) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Gkn Sinter Metals Holding Gmbh | Nockenwellenversteller für eine verbrennungskraftmaschine |
US7584731B2 (en) | 2004-09-29 | 2009-09-08 | Gkn Sinter Metals Holding Gmbh | Camshaft adjuster for an internal combustion engine |
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