JPH05295480A - 電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼板 - Google Patents

電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼板

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JPH05295480A
JPH05295480A JP32421392A JP32421392A JPH05295480A JP H05295480 A JPH05295480 A JP H05295480A JP 32421392 A JP32421392 A JP 32421392A JP 32421392 A JP32421392 A JP 32421392A JP H05295480 A JPH05295480 A JP H05295480A
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Masanori Nishimori
正徳 西森
Tomoya Koseki
智也 小関
Kenichi Amano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚肉溶接構造用鋼に、引張強さが 590 MPa以
上の高い強度と良好な低温靭性を有し、かつ電子ビーム
溶接を適用した場合にも十分な継手部の靭性を付与する
こと。 【構成】 成分組成が重量%で、C:0.07〜0.20%、S
i:0.05〜0.20%、 Mn:0.20〜1.80%、P:0.008 %
以下、S:0.005 %以下、solAl:0.005 〜0.040 %、
N:0.0020〜0.0070%、Ni:0.05〜1.50%、 Cr:0.05
〜0.50%、Mo:0.05〜1.00%およびO:0.0040%以下
を、N/Al:0.11〜0.40の範囲で含有し、残部がFeおよ
び不可避的不純物からなり、しかも鋼中平均P含有量
(P0 )に対する板厚中心部のP含有量(P)の比P/
0 を 1.3以下となる溶接構造用厚鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶接構造用厚鋼板、
とくに電子ビーム溶接部の衝撃特性に優れ、しかも引張
強さが590MPa超級の高張力厚鋼板およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントや化学プラントの圧力容
器や反応容器に用いられる鋼板としては、高い引張強さ
の他、優れた低温靱性や良好な溶接性などが要求され
る。しかも、これらの鋼板は、板厚が50mmを超える厚肉
材となることが多く、最近では、例えば反応効率の向上
や原子炉の高出力化等から、板厚が 200mmにも及ぶ極厚
鋼板の使用が検討されるまでに至っている。従来、この
種の用途に適した鋼材としては、Mn−Ni−Mo系を主成分
としたASTM規格の A 533系や JIS規格の SQV系などの鋼
材が使用されている。
【0003】一方、近年の溶接工の不足並びに溶接施工
能率の向上の観点から、厚鋼板を1パスで溶接でき、溶
接効率と品質の両者を同時に向上させ得る新しい溶接法
として、電子ビーム溶接法(以下、単にEBWと言う)
が開発され、現在、急速にその実用化が進められてい
る。しかし、上述の厚鋼板にEBWを適用した場合、溶
接のままは勿論のこと、溶接後に熱処理を施した場合で
あっても溶接金属の低温衝撃特性が低いため、重要構造
物にはEBWを適用することができなかった。
【0004】上記の問題を解決するものとして、特開昭
61−246345号公報では、TiNとV炭化物を共存させるこ
とによってEB溶接金属の靱性の改善を図っているが、
発明者らの実験によれば、EB溶接後に熱処理した場合
に靱性のばらつきが認められ、効果が十分とは言い難か
った。
【0005】また、特開昭64-15321号公報には、Al無添
加成分系で Ti2O3とNbを共存させることによってEB溶
接金属の靱性が確保できることが開示されている。しか
し、この技術で対象とする鋼材は、元々強度レベルが低
く、またEB溶接後の熱処理でEB溶接金属の靱性がば
らつくため、その効果は十分とは言い難い。しかも母材
の靱性とくにNRL落重特性の安定確保も難しい。
【0006】さらに特公昭61−3376号公報には、EB溶
接した極厚鋼板を再度 880〜920 ℃のオーステナイト化
温度に加熱後、冷却処理することによって靱性の改善を
図る方法が提案されているが、溶接後の大型構造物を高
温度に加熱するのは現実性および経済性の面で困難なだ
けでなく、寸法や形状に変化が生じ実際的でない。
【0007】またさらに、特開平2-77557号公報には、
PおよびNの鋼中含有量を低減することにより電子ビー
ム溶接部の靱性が向上することが開示されている。しか
し、コスト的に有利な連続鋳造法によるスラブから製造
される鋼板では、板厚中心部にPが偏析し、しかもEB
Wによる再度の溶融と凝固によって、EBW部最終凝固
部では偏析が一層進むことから、靱性に優れた溶接部を
得ることは難しい。
【0008】このような弊害をもたらす中心偏析は、連
続鋳造の場合、凝固先端部の凝固収縮のほか、凝固シェ
ルのバルジングなどによって生じる空隙の真空吸引力に
よって、凝固先端部にC,P,Cr等の濃化溶鋼成分が吸
い込まれることによって形成されたものである。その防
止策として、例えば2次冷却帯域における電磁撹拌等が
試みられたが、セミミクロ偏析を軽減するまでには至ら
なかった。また、凝固末期に一対のロールを用いて大圧
下を施すいわゆるインラインリダクション法{鉄と鋼
第60年 (1974) 第7号 875〜884 頁}の適用も試みられ
たが、未凝固層の大きい鋳片領域における圧下が不十分
だと、凝固界面に割れが発生し、逆に圧下が十分すぎる
場合には鋳片の厚み方向中心部に強い負偏析が生じるな
どの問題があった。
【0009】この点について、特開昭49−121738号公報
では、鋳片の凝固先端部付近でロール対による軽圧下を
施し、該部分の凝固収縮量を圧下により補償する方法
が、また特開昭52-54625号公報では、鍛造金型を用いて
鋳片の凝固完了点近傍を大圧下する方法が、それぞれ提
案されている。しかしながら、ロールによる軽圧下の場
合には、複数対のロールによる数mmの圧下を施したとし
ても、ロールピッチ間で生じる凝固収縮やバルジングを
十分に防止することができず、また圧下位置が適正でな
いとかえって中心偏析が悪化するといった問題があっ
た。他方、鍛造金型を用いて鋳片の凝固完了点近傍を大
圧下する場合は、インラインリダクション法のようなロ
ールによる大圧下に比べて凝固界面が割れにくく、ま
た、負偏析さらにはセミマクロ偏析をも飛躍的に改善で
きることが明らかになってはいるけれども、未凝固層の
大きい鋳片領域での圧下が不十分であると凝固界面に割
れが発生し、逆に圧下が十分すぎると鋳片の中心部に強
い負偏析を生じる不利があり、さらには、未凝固厚の小
さい領域を圧下してもその効果は得られないことから、
最適な圧下条件を模索しているのが実情である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、EB
溶接金属の低温靱性改善を目的とした従来技術は、経済
性や寸法精度の面、また特性のばらつきや強度、さらに
は中心偏析等の面でなにかしらの問題を残していた。こ
の発明の目的は、上記各従来技術が抱えているそれぞれ
の問題を悉く解決できる溶接構造用厚鋼板を開発するこ
とにあり、とくに連鋳スラブを素材とする場合であって
も、EB溶接部の低温靱性に優れ、しかも590MPa以上の
引張強さを併せ持つ溶接構造用厚鋼板を、その有利な製
造方法と共に提案する。
【0011】
【課題を解決するための手段】さて、発明者らは、上掲
の目的を達成すべく、EB溶接部の靱性に及ぼす各種元
素の影響を、まず検討した。その結果、C含有量の比較
的高い場合には、Tiを添加した上で、さらにNbやVを複
合添加した成分系では、良好な低温靱性を安定して確保
することはできないことが判明した。その理由として
は、EB溶接時に固溶、溶解したTiやNbおよびVが、そ
の後の熱処理(溶接後熱処理)で炭化物として析出する
ことおよびEB溶接金属部に脆弱な島状マルテンサイト
が生成することが挙げられる。
【0012】そこで、発明者らは、TiやNb, Vを無添加
とした成分系を基本として、島状マルテンサイトの生成
を抑制しかつ母材靱性を確保し得る新しい成分系を開発
すべく鋭意実験と検討を重ねた結果、Si, AlおよびN並
びにP, Sの調整のみで、優れた低温靱性並びに引張強
さが得られることの知見を得た。また、発明者らは、連
続鋳造工程において鍛圧加工を活用することにより、P
の偏析を有利に防止できることも併せて見出した。この
発明は上記の知見に立脚するものである。
【0013】すなわち、この発明の要旨構成は次のとお
りである。 1.C:0.07〜0.20wt%(以下、単に「%」で示す)、 Si:0.05〜0.20%、 Mn:0.20〜1.80%、 P:0.008 %以下、 S:0.005 %以下、 solAl:0.005 〜0.040 %、N:0.0020〜0.0070%、 Ni:0.05〜1.50%、 Cr:0.05〜0.50%、 Mo:0.05〜1.00%およびO:0.0040%以下 を、N/Al:0.11〜0.40の範囲で含有し、残部はFeおよ
び不可避的不純物の組成になり、かつ鋼中平均P含有量
(P0 )に対する板厚中心部のP含有量(P)の比P/
0 が 1.3以下である電子ビーム溶接部の靱性に優れた
溶接構造用厚鋼板(第1発明)。
【0014】 2.C:0.07〜0.20%、 Si:0.05〜0.20%、 Mn:0.20〜1.80%、 P:0.008 %以下、 S:0.005 %以下、 solAl:0.005 〜0.040 %、 N:0.0020〜0.0070%、 Ni:0.05〜1.50%、 Cr:0.05〜0.50%、 Mo:0.05〜1.00% およびO:0.0040%以下を、N/Al:0.11〜0.40の範囲
で含み、かつ Ca:0.0005〜0.0050%および REM:0.0005〜0.0050%、
のうちから選んだ一種又は二種を含有し、残部はFeおよ
び不可避的不純物の組成になり、かつ鋼中平均P含有量
(P0 )に対する板厚中心部のP含有量(P)の比P/
0 が 1.3以下である電子ビーム溶接部の靱性に優れた
溶接構造用厚鋼板(第2発明)。
【0015】 3.C:0.07〜0.20%、 Si:0.05〜0.20%、 Mn:0.20〜1.80%、 P:0.008 %以下、 S:0.005 %以下、 solAl:0.005 〜0.040 %、 N:0.0020〜0.0070%、 Ni:0.05〜1.50%、 Cr:0.05〜0.50%、 Mo:0.05〜1.00% およびO:0.0040%以下 を、N/Al:0.11〜0.40の範囲で含有し、残部はFeおよ
び不可避的不純物の組成になる溶鋼を、連続鋳造し、熱
間圧延または鍛造により厚鋼板とした後、焼入れ−焼戻
しを施すことによって、溶接構造用厚鋼板を製造するに
際し、連続鋳造工程において、連鋳片の内部溶鋼が凝固
を完了するクレータエンド近傍に対し、取鍋中溶鋼のP
含有量(P0 )に対する板厚中心部におけるP含有量
(P)の比P/P0 が 1.3以下となる鍛圧加工を施すこ
とを特徴とする電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構
造用厚鋼板の製造方法。
【0016】 4.C:0.07〜0.20%、 Si:0.05〜0.20%、 Mn:0.20〜1.80%、 P:0.008 %以下、 S:0.005 %以下、 solAl:0.005 〜0.040 %、 N:0.0020〜0.0070%、 Ni:0.05〜1.50%、 Cr:0.05〜0.50%、 Mo:0.05〜1.00% およびO:0.0040%以下を、N/Al:0.11〜0.40の範囲
で含み、かつ Ca:0.0005〜0.0050%および REM:0.0005〜0.0050%、
のうちから選んだ一種又は二種を含有し、残部はFeおよ
び不可避的不純物の組成になる溶鋼を、連続鋳造し、熱
間圧延または鍛造により厚鋼板とした後、焼入れ−焼戻
しを施すことによって、溶接構造用厚鋼板を製造するに
際し、連続鋳造工程において、連鋳片の内部溶鋼が凝固
を完了するクレータエンド近傍に対し、取鍋中溶鋼のP
含有量(P0 )に対する板厚中心部におけるP含有量
(P)の比P/P0 が 1.3以下となる鍛圧加工を施すこ
とを特徴とする電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構
造用厚鋼板の製造方法。
【0017】
【作用】以下、この発明の開発経過について説明する。
発明者らの研究によれば、EB溶接金属の靱性劣化は、
(1) Ti、NbおよびVによる析出脆化、(2) 脆弱な島状マ
ルテンサイトの生成、(3) PとSがEB溶接金属の樹枝
状晶間に偏析し、一般に考えられている以上に悪影響を
及ぼす、(4) 固有N量が 70ppmを超えると著しく靱性が
劣化することに起因するものであることが判明した。こ
のうち (2)に関しては、Al含有量の多寡が大きく影響す
るという知見も新たに見出した。
【0018】さらに、この種の鋼材には、母材の靱性、
特に落重特性も良好なことが要求されている。一般に、
この種の厚肉鋼板で良好な落重特性を確保する手段とし
ては、結晶粒の細粒化が知られていて、具体的にはN含
有量を約100ppm以上としてAlNを析出させ、このAlNに
よって粒の細粒化が図られている。この場合、NとAl量
のバランスはN/Al≧0.5 となるように調整して添加さ
れている。しかし、上述したような従来の成分設計、す
なわちN/Al≧0.5 となるような高N成分系ではEB溶
接金属の低温靱性が劣化してしまう。とはいえEB溶接
金属の靱性改善の面から単に低N化をはかった場合に
は、母材の高靱性が確保できないという新たな問題が生
じる。
【0019】そこで発明者らは、上記した相反する特性
の両立を目指して、鋭意研究を重ねた。その結果、添加
合金元素としては一般的なSi, Al, N, PおよびSの量
的バランスを調整するだけで、特に特別な合金元素を必
要とすることなしに、所期した目的が有利に達成できる
という思いもかけない新規知見が得られたのである。す
なわち、PとSを極力低減させると共に、低Siとくに好
ましくは0.15%以下とし、さらに低NとしてN/Alが0.
11〜0.40となるように調整することにより、良好な母材
靱性とEB溶接部靱性を兼備できることが究明されたの
である。
【0020】以下、まず各合金元素添加量の限定理由を
説明する。 C:0.07〜0.20% Cは、強度を確保するために少なくとも0.07%を必要と
するが、0.20%を超えると母材およびEB溶接金属の低
温靱性が劣化するため、0.07〜0.20%の範囲とした。
【0021】Si:0.05〜0.20% Siは、脱酸に有効なだけでなく、強度向上にも有用な元
素であるが、EB溶接部靱性に大きく影響する元素で、
多量添加は望ましくない。有効利用のためには少なくと
も0.05%を必要とするが、0.20%を超えるとEB溶接金
属の低温靱性が劣化するだけでなく、本発明組成鋼では
母材特性とくに落重特性が満足されなくなるので、0.05
〜0.20%(好ましくは0.05〜0.15%未満)の範囲とし
た。
【0022】Mn:0.20〜1.80% Mnは、所望の強度を確保のために少なくとも0.20%を必
要とするが、1.80%を超えると溶接性およびEB溶接金
属の低温靱性を低下させるため、0.20〜1.80%の範囲と
した。
【0023】P:0.008 %以下、S:0.005 %以下、 PおよびSはいずれも、EB溶接金属の低温靱性を著し
く劣化させるので、極力低減するのが望ましく、併せて
良好な母材靱性を確保するには、それぞれの上限はPは
0.008%、Sは 0.005%までである。
【0024】sol Al:0.005 〜0.040 % Alは、鋼材の脱酸に使用される元素であり、この発明で
はNと共に重要な役割を果たす。すなわち低Si、低P、
低Sおよび低N鋼において、Al添加量を0.005%未満ま
で低減すると粗大な島状マルテンサイトがEB溶接金属
中に生成して低温靱性は著しく劣化し、また 0.005%未
満ではAlNによる母材の粒の細粒化効果も全く期待でき
ず、母材の低温靱性も劣化するので、下限を 0.005%と
した。一方この発明の低N系鋼において、Alを0.040 %
を超えて多量に添加すると粗大なAlNが生成し母材の低
温靱性が劣化するため、上限を 0.040%とした。
【0025】N:0.0020〜0.0070% Nは、EB溶接金属の低温靱性を劣化させるので、この
種の汎用鋼よりも低減するが、本発明組成鋼においては
0.0070%以下にすれば十分なEB溶接金属の低温靱性が
確保できる。しかし、0.0020%に満たないほど低減する
とAlNの析出が生じなくなって母材の低温靱性が損なわ
れるので、0.0020〜0.0070%(好ましくは0.0020〜0.00
50%未満)の範囲とした。
【0026】Ni:0.05〜1.50% Niは、EB溶接金属の低温靱性を害することなく、母材
の強度と靱性を向上させる有用元素であり、目標の特性
を得るには0.05%以上が必要である。しかし、1.50%を
超えて添加しても特性改善効果は少なく、しかも高価な
元素であることから、0.05〜1.50%の範囲とした。
【0027】Cr:0.05〜0.50% Crは、焼き入れ性を向上させ、ひいては母材おびEB溶
接金属部の強度を高める有用元素であり、少なくとも0.
05%を必要とするが、0.50%を超えると溶接性やEB溶
接金属の低温靱性を劣化させるため、0.05〜0.50%の範
囲とした。
【0028】Mo:0.05〜1.00% Moは、母材の強度および靱性を共に向上させる元素であ
り、0.05%以上を必要とするが、1.00%を超えると溶接
性やEB溶接金属の低温靱性の劣化を招くため、0.05〜
1.00%の範囲とした。
【0029】O:0.0040%以下 Oが多すぎると、EB溶接金属にブローホールを生じさ
せるため、極力低減する必要があるが、0.0040%までな
らば許容できる。
【0030】N/Al:0.11〜0.40% 以上、基本成分について説明したが、この発明では成分
組成を上記の範囲に限定するだけでは不十分で、NとAl
との比N/Alを所定の範囲に制限することが肝要であ
る。すなわち、この発明は、厚鋼板の母材靱性とEB溶
接金属靱性の両特性を同時に良好なものとするため、両
特性に影響を及ぼす固溶N量、固溶Al量およびAlN析出
形態を規制、制御することに加えて、さらに添加N量と
Al量との比N/Alを上記の範囲に規制することにした。
この理由は、N/Alが0.11に満たないと、AlN析出量が
少なく、たとえこの発明の組成範囲内であっても母材の
低温靱性が著しく劣化するからであり、一方、N/Alが
0.40を超えると、母材靱性は良好であるもののEB溶接
金属の低温靱性が著しく劣化するからである。
【0031】C:0.18%、Si:0.15%、Mn:1.45%、
P:0.004 %、S:0.002 %、Ni:0.65%、Cr:0.13
%、Mo:0.55%およびO:0.0020%を基本成分とし、Al
とN量を、Al:0.006 〜0.050 %、N:0.0020〜0.0120
%の範囲で変化させて、N/Alを種々に変化させたとき
の、N/Alと母材の低温靱性(vTrs)およびEB溶接金
属の吸収エネルギー(vE-40)との関係について調べた結
果を、図1に示す。同図より明らかなように、N/Alが
0.11〜0.40を満足している場合に限り、優れた母材靱性
と良好なEB溶接金属の靱性の両者を兼備することがで
きる。
【0032】さらにこの発明では、上記の基本成分に加
えてCaやREM を以下の範囲で添加することができる。 Ca:0.0005〜0.0050% Caは、硫化物(MnS)の形態を制御し、母材の低温靱性
や異方性の改善および耐水素誘起割れ性の向上に効果を
発揮する有用元素であるが、含有量が0.0005%に満たな
いとその添加効果に乏しく、一方0.0050%を超えるとCa
オキシサルファイド(介在物)が生成し、低温靱性や清
浄度を害するため、0.0005〜0.0050%の範囲とした。
【0033】REM :0.0005〜0.0050% REMは、Caと同様、硫化物(MnS)の形態制御並びに母
材の低温靱性や異方性の改善および耐水素誘起割れ性の
向上に有効に寄与するが、含有量が0.0005%に満たない
とその添加効果に乏しく、一方0.0050%を超えると低温
靱性や清浄度が劣化するので、0.0005〜0.0050%の範囲
とした。
【0034】この発明鋼板は、上記の如く化学組成を調
整した溶鋼を、連続鋳造によって鋳片とする際、連鋳片
の内部溶鋼が凝固を完了するクレータエンド近傍に対
し、取鍋中溶鋼のP含有量(P0 )(これは、鋼中平均
P含有量にほぼ等しい)に対するクレータエンド部にお
ける板厚中心部のP含有量(P)の比P/P0 が、 1.3
以下となる鍛圧加工を施し、ついで熱間圧延または鍛造
後、常法による焼入れ−焼戻し処理あるいは熱間圧延後
の直接焼入れ−焼戻し処理のいずれかの製造法によって
得ることができる。上記の鍛圧加工により、電子ビーム
溶接部の靱性に害を及ぼすPの偏析が効果的に防止され
るのである。
【0035】ここに、上記の如き鍛圧加工によってP/
0 比の制御が可能な理由は、次のとおりである。すな
わち内部溶鋼の凝固末期には、Pの濃化が進んだ溶鋼が
クレータエンド近傍に存在するため、このまま凝固する
と中心偏析となるわけであるが、凝固前に鍛圧加工を施
すと、かようなP濃化溶鋼は上方に押し出される結果、
中心部におけるP濃度はさほど上昇することはない。従
って、鍛圧加工の実施時期をPの濃化程度に応じて調節
すれば、板厚中心部におけるP含有量を調整できるわけ
である。この点、かかる制御を行わない、従来のような
P/P0 比が 1.3を超える鋼板では、中心偏析部がさら
にEBWによって溶融と凝固を繰り返すことにより、E
BW最終凝固部ではなお一層Pの濃化した偏析部が生じ
る。その結果、Pの鋼中含有量を低減した鋼であって
も、EBW部に局所的に靱性の劣化した部分が存在し、
破壊の起点となるおそれがある。また、Pの鋼中含有量
の低減は現在の製鋼技術では経済的に非常に不利である
が、P/P0 比を 1.3以下にすることによって、かかる
製鋼上の経済的負担を軽減することもできる。なお、P
/P0 比を 1.3以下とするのに好適な、鍛圧加工におけ
る圧下率は、5%以上、15%以下程度である。また、P
/P0 比を 1.3以下とするための手段としては、鍛圧加
工のみではなく、拡散焼鈍等の処理も有効である。
【0036】
【実施例】
実施例1 表1に化学組成を示す溶鋼を、連続鋳造し、その際クレ
ーターエンド近傍で鍛圧加工(圧下率:5〜15%)を施
し、ついで熱間圧延により120 mm厚の鋼板とした。これ
らの鋼板について、 900℃に加熱後空冷し、さらに 880
℃で3時間加熱保持後、水焼き入れしたのち、 645℃に
加熱後空冷した。ついで、かかる板厚 120mmの鋼板に1
パスの電子ビーム溶接を行った。その後、 615℃で5時
間の溶接後熱処理を行った後の、鋼板の引張特性と衝撃
特性およびEB溶接金属の衝撃特性について調べた結果
を、表1に併記する。なお表1には、比較のため、この
発明のような鍛圧加工を施さない従来法に従って得た鋼
板の調査結果についても併せて示す。
【0037】
【表1】
【0038】同表から明らかなように、この発明に従い
得られた鋼板は引張強さが 590 MPa以上の高い強度を有
し、かつ母材およびEB溶接金属の低温靱性も良好であ
ったのに対し、Al含有量が多すぎたり、少なすぎた場合
には、主に母材の靱性が劣化し、またN量の多い鋼では
EB溶接金属の靱性が劣化した。さらにN/Alが適正範
囲外の鋼もEB溶接部の靱性が劣化した。また従来法に
従い得られた鋼材は、Pの中心偏析により、良好な低温
靱性は得られなかった。
【0039】実施例2 表2に化学組成を示す溶鋼を、連続鋳造し、その際クレ
ーターエンド近傍で鍛圧加工(圧下率:5〜15%)を施
し、ついで熱間圧延により100 mm厚の鋼板とした。これ
らの鋼板について、 880℃で3時間加熱保持後、水焼き
入れしたのち、 645℃に加熱後空冷した。ついで、かか
る板厚 100mmの鋼板に1パスの電子ビーム溶接を行っ
た。その後、 615℃で5時間の溶接後熱処理を行った後
の、鋼板の引張特性と衝撃特性およびEB溶接金属の衝
撃特性について調べた結果を、表2に併記する。また表
2には、比較のため、この発明のような鍛圧加工を施さ
ない従来法に従って得た鋼板の調査結果についても併せ
て示す。
【0040】
【表2】
【0041】同表から明らかなように、この発明に従い
得られた鋼板は引張強さが 590 MPa以上の高い強度を有
し、母材およびEB溶接金属の低温靱性も良好であっ
た。これに対し、AlやN含有量が多すぎた場合にはEB
溶接金属の低温靱性が劣化し、またP含有量が許容上限
を超えた場合には母材およびEB溶接金属の低温靱性と
も劣化した。さらに従来法に従い得られた鋼材は、Pの
中心偏析により、とくにEB溶接金属の低温靱性が大幅
に劣化した。
【0042】実施例3 表3に示す成分組成の鋼片に、拡散焼鈍処理を施し、次
いで熱間圧延により 100mm厚の鋼板とした。これらの鋼
板について、 880℃で3時間加熱保持後、水焼き入れし
たのち、 645℃に加熱空冷した。次いで、かかる板厚 1
00mmの鋼板に1パスの電子ビーム溶接を行った。その
後、 615℃で5時間の溶接後熱処理を行った後の、鋼板
の引張特性と衝撃特性およびEB溶接金属の衝撃特性に
ついて調べた結果を、表3に併記する。同表から明らか
なように、この発明に従い得られた鋼板は引張強さが 5
90 MPa以上の高い強度を有し、母材およびEB溶接金属
の低温靱性も良好であった。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】この発明に従うMn−Ni−Mo鋼は、原子力
プラントや化学プラントの圧力容器や反応容器に使用さ
れる厚肉溶接構造用鋼として、引張強さ580MPa以上の高
い強度と良好な低温靱性を有し、しかも電子ビーム溶接
を適用した場合にも十分な継手部の靱性が確保される。
従って溶接効率の著しい向上と構造物としての高い信頼
性が得られ、その工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】母材の低温靱性(vTrs)およびEB溶接金属の
吸収エネルギー(vE-40)に及ぼすN/Alの影響を示した
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 103:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.07〜0.20wt%、 Si:0.05〜0.20wt%、 Mn:0.20〜1.80wt%、 P:0.008 wt%以下、 S:0.005 wt%以下、 solAl:0.005 〜0.040 wt%、 N:0.0020〜0.0070wt%、 Ni:0.05〜1.50wt%、 Cr:0.05〜0.50wt%、 Mo:0.05〜1.00wt% およびO:0.0040wt%以下 を、N/Al:0.11〜0.40の範囲で含有し、残部はFeおよ
    び不可避的不純物の組成になり、かつ鋼中平均P含有量
    (P0 )に対する板厚中心部のP含有量(P)の比P/
    0 が 1.3以下であることを特徴とする電子ビーム溶接
    部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.07〜0.20wt%、 Si:0.05〜0.20wt%、 Mn:0.20〜1.80wt%、 P:0.008 wt%以下、 S:0.005 wt%以下、 solAl:0.005 〜0.040 wt%、 N:0.0020〜0.0070wt%、 Ni:0.05〜1.50wt%、 Cr:0.05〜0.50wt%、 Mo:0.05〜1.00wt% およびO:0.0040wt%以下を、N/Al:0.11〜0.40の範
    囲で含み、かつ Ca:0.0005〜0.0050wt%および REM:0.0005〜0.0050wt
    %、のうちから選んだ一種又は二種を含有し、残部はFe
    および不可避的不純物の組成になり、かつ鋼中平均P含
    有量(P0 )に対する板厚中心部のP含有量(P)の比
    P/P0 が 1.3以下であることを特徴とする電子ビーム
    溶接部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼板。
  3. 【請求項3】 C:0.07〜0.20wt%、 Si:0.05〜0.20wt%、 Mn:0.20〜1.80wt%、 P:0.008 wt%以下、 S:0.005 wt%以下、 solAl:0.005 〜0.040 wt%、 N:0.0020〜0.0070wt%、 Ni:0.05〜1.50wt%、 Cr:0.05〜0.50wt%、 Mo:0.05〜1.00wt% およびO:0.0040wt%以下 を、N/Al:0.11〜0.40の範囲で含有し、残部はFeおよ
    び不可避的不純物の組成になる溶鋼を、連続鋳造し、熱
    間圧延または鍛造により厚鋼板とした後、焼入れ−焼戻
    しを施すことによって、溶接構造用厚鋼板を製造するに
    際し、 連続鋳造工程において、連鋳片の内部溶鋼が凝固を完了
    するクレータエンド近傍に対し、取鍋中溶鋼のP含有量
    (P0 )に対する板厚中心部におけるP含有量(P)の
    比P/P0 が 1.3以下となる鍛圧加工を施すことを特徴
    とする電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 C:0.07〜0.20wt%、 Si:0.05〜0.20wt%、 Mn:0.20〜1.80wt%、 P:0.008 wt%以下、 S:0.005 wt%以下、 solAl:0.005 〜0.040 wt%、 N:0.0020〜0.0070wt%、 Ni:0.05〜1.50wt%、 Cr:0.05〜0.50wt%、 Mo:0.05〜1.00wt% およびO:0.0040wt%以下を、N/Al:0.11〜0.40の範
    囲で含み、かつ Ca:0.0005〜0.0050wt%および REM:0.0005〜0.0050wt
    %、のうちから選んだ一種又は二種を含有し、残部はFe
    および不可避的不純物の組成になる溶鋼を、連続鋳造
    し、熱間圧延または鍛造により厚鋼板とした後、焼入れ
    −焼戻しを施すことによって、溶接構造用厚鋼板を製造
    するに際し、 連続鋳造工程において、連鋳片の内部溶鋼が凝固を完了
    するクレータエンド近傍に対し、取鍋中溶鋼のP含有量
    (P0 )に対する板厚中心部におけるP含有量(P)の
    比P/P0 が 1.3以下となる鍛圧加工を施すことを特徴
    とする電子ビーム溶接部の靱性に優れた溶接構造用厚鋼
    板の製造方法。
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