JPH05263182A - 靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造方法 - Google Patents
靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造方法Info
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Abstract
鋼・I形鋼等のフランジを有する形鋼を低合金化しオン
ラインで製造する。 【構成】 製鋼工程での予備脱酸により溶鋼の酸素濃度
を制御し所定の成分鋼とした後、Ti脱酸する製鋼法
と、中間圧延パス間水冷と、仕上げ圧延終了後の加速冷
却の組合せ処理により組織の微細化と低合金化を図り、
強度・靭性を向上させる。
Description
て用いられる靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造法に関
するものである。
どから、柱用に用いられる鋼材、例えば板厚の大きなサ
イズのH形鋼(以下、極厚H形鋼と称す)には、一層の
高強度化、高靭性化、低降伏比化が求められている。こ
のような要求特性を満たすために、従来は圧延終了後に
焼準処理などの熱処理を施すことが行われた。熱処理の
付加は熱処理コストと生産効率の低下など大幅なコスト
上昇を招き、経済性に問題があった。この課題を解決す
るためには圧延ままで高性能の材質特性を得られるよう
に、新しい合金設計、製造法の開発が必要となった。
形鋼をユニバーサル圧延により製造すると、圧延造形上
の制約およびその形状の特異性からウェブ、フランジ、
フィレットの各部位で圧延仕上げ温度、圧下率、冷却速
度に差を生じる。その結果、部位間に強度、延性、靭性
のバラつきが発生し、例えば溶接構造用圧延鋼材(JI
S G3106)等の規準に満たない部位が生じる。特
に極厚H形鋼を連続鋳造スラブを素材とし圧延する場合
には連続鋳造設備で製造可能なスラブ最大厚みに限界が
あるため、低圧下比となる。さらに、圧延造形上の寸法
精度の制約から板厚の厚いフランジ部は高温圧延とな
り、圧延終了後の鋼材冷却は徐冷となって、ミクロ組織
は粗粒化する。
造形上の制約から形鋼圧延では鋼板の製造法の大圧下は
できない。また、厚鋼板分野ではVNの析出効果を利用
し高強度・高靭性鋼を製造する、例えば特公昭62−5
0548号公報、特公昭62−54862号公報の技術
が提案されている。しかしながら、この従来法では溶鋼
の脱酸を一般的なAl脱酸処理で行っているため粒内フ
ェライト生成核として、組織の細粒化に効果を示す微細
な複合酸化物が生成せず、組織の細粒化が十分ではなか
った。即ち、従来のAl脱酸は溶製過程の初期段階でA
l添加し、溶鋼の脱酸と生成したAl2 O3 を浮上分離
し高清浄化を目的にしていた。即ち、従来は如何に溶鋼
の酸素濃度を下げ、鋼中の一次脱酸酸化物数を減らすか
に重点が置かれていた。
を解決するために、製鋼、圧延および圧延後の冷却まで
の工程を総合的に対象とした新規な製造手段により、圧
延ままで組織を細粒化し、強度・靭性の優れた低合金圧
延形鋼を提供すること、即ち、製造工程においてフェラ
イトの核生成サイトを増加させ、核生成したフェライト
の成長を抑制し細粒化する手段を提供することを目的と
する。
5〜0.50%、Mn:0.5〜1.8%、N:0.0
03〜0.012%、Al≦0.005%を含み、残部
がFeおよび不可避不純物からなる溶鋼を、予備脱酸処
理によって溶存酸素を重量%で0.003〜0.015
%に調整後さらに、チタン脱酸し、該チタン含有量が重
量%で0.005〜0.025%で、かつ溶鋼の溶存酸
素[O%]に対し−0.006≦[Ti%]−2[O
%]≦0.008の関係を満たす鋳片に鋳造し、該鋳片
を1100〜1300℃の温度域に再加熱後に圧延を開
始し、中間圧延工程のパス間で鋼材表層部の温度をAr
3 −20℃以下・Ar3 −100℃以上に水冷し、その
復熱過程で少なくとも1回以上圧延し、最終仕上げ圧延
後に1〜30℃/Sの冷却速度で600〜400℃まで
冷却する靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造方法およ
び、 重量%でC:0.04〜0.20%、Si:0.0
5〜0.50%、Mn:0.5〜1.8%、N:0.0
03〜0.012%、Al≦0.005%を含み、加え
てV≦0.20%、Cr≦0.7%、Mo≦0.3%、
Nb≦0.05%、Ni≦1.0%、Cu≦1.0%、
の1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不可避
不純物からなる溶鋼を、予備脱酸処理によって溶存酸素
を重量%で0.003〜0.015%に調整後さらに、
チタン脱酸し、該チタン含有量が重量%で0.005〜
0.025%で、かつ溶鋼の溶存酸素[O%]に対し−
0.006≦[Ti%]−2[O%]≦0.008の関
係を満たす鋳片に鋳造し、該鋳片を1100〜1300
℃の温度域に再加熱後に圧延を開始し、中間圧延工程の
パス間で鋼材表層部の温度をAr3 −20℃以下・Ar
3 −100℃以上に水冷し、その復熱過程で少なくとも
1回以上圧延し、最終仕上げ圧延後に1〜30℃/Sの
冷却速度で600〜400℃まで冷却する靭性の優れた
低合金圧延形鋼の製造方法にある。
過程において適正な脱酸処理を行い、溶鋼の高清浄化、
溶存酸素濃度の制御と最後にチタン脱酸することによ
り、粒内フェライト生成核として働く微細な複合酸化物
を鋼中に多数分散させ、更に熱間圧延パス間で水冷する
ことにより、鋼板の表層部と内部に温度差を与え、低圧
下条件下においても、より高温の内層部への圧下浸透を
高め、粒内フェライト生成核となる加工転位を導入し、
粒内フェライト生成核を増加させるものである。加え
て、圧延後のγ/α変態温度域を冷却制御することによ
り、その核生成させたフェライトの成長を抑制させ、ミ
クロ組織の細粒化を可能とし、高能率で製造コストの安
価な形鋼の製造を可能とするものである。
明する。鋼の高強度化はフェライト結晶の細粒化、合金
元素による固溶体強化、硬化相による分散強化、微細析
出物による析出強化等によって達成される。また、高靭
性化は結晶の細粒化、母相(フェライト)の固溶N,C
の低減、破壊の発生起点となる硬化相の高炭素マルテン
サイト及び粗大な酸化物・析出物の低減と微細化等によ
り達成される。
し、高強度化と高靭性化は相反する対処が必要である。
両者を同時に満たす冶金因子は唯一、結晶の細粒化であ
る。
の溶存酸素量の制御と強脱酸元素Al,Ca等での脱酸
をせず、弱脱酸元素のTiにより適正な脱酸処理を行
い、微細なTi系酸化物を鋼中に多数分散させること
と、熱間圧延工程において熱間圧延パス間で水冷と復熱
時に圧延することを繰り返すこと、の両処理により粒内
フェライト生成核を増加させ、加えて圧延後の冷却を制
御し、そのフェライトの成長を抑制し、ミクロ組織の細
粒化を行い圧延ままで母材の高強度化と高靭性化を達成
するものである。
について述べる。まず、Cは鋼の強度を向上させる有効
な成分として添加するもので、0.04%未満では構造
用鋼として必要な強度が得られず、また、0.20%を
超える過剰の添加は、母材靭性、耐溶接割れ性、溶接熱
影響部靭性などを著しく低下させるので下限を0.04
%、上限を0.20%とした。
脱酸などに必要であるが、0.50%を超えるとHAZ
組織内に硬化組織の高炭素マルテンサイトを生成し、溶
接継手部靭性を著しく低下させる。また、0.05%未
満では必要な溶鋼の予備脱酸ができないためSi含有量
を0.05〜0.50%の範囲に限定した。
%以上の添加が必要であるが、溶接部の靭性、割れ性な
どの許容できる範囲で上限を1.8%とした。
元素であり、0.003%未満ではTiN,VNの析出
量が不足し、析出強化と粒内フェライト組織の十分な生
成量が得られないため0.003%以上とした。含有量
が0.012%を超えると母材靭性を低下させ、連続鋳
造時の鋼片の表面割れを生じさせるため0.012%以
下に限定した。
せ、圧延時に粒内フェライトの生成を促進させる効果と
微細なTiNを析出させオーステナイトの細粒化と粒内
フェライトの生成を促進し母材及び溶接部の靭性を向上
させる。従って、0.005%以下では酸化物中のTi
含有量が不足し、粒内フェライト生成核としての作用が
低下するためTi量の下限値を0.005%以上とし
た。しかし0.025%を超えると、過剰なTiはTi
Cを生成し、析出硬化を生じ溶接熱影響部の靭性を著し
く低下させるためこれ未満に限定した。なお、Ti含有
量を溶鋼の溶存酸素[O%]に対し−0.006≦[T
i%]−2[O%]≦0.008の関係を満たす重量%
とするという制限を与えたのは、この関係式において重
量%でTiが[O]濃度に対し過剰である場合は過剰な
Tiが必要以上のTiNを生成し、鋳片割れや母材靭性
を損なうためであり、重量%でTiが[O]濃度に対し
過小である場合は粒内フェライト核となるTi系酸化物
の個数が必要数の40個/mm2 を超えなくなるため、
このように限定した。Alは強力な脱酸元素であり、
0.005%を超えて含有すると粒内フェライト変態を
促進するTi系酸化物、Mn・Si系酸化物などが形成
されず、靭性の低下がもたらされるため0.005%以
下に限定した。
量について特に限定しないが凝固偏析による溶接割れ、
靭性の低下を生じるので、極力低減すべきであり、望ま
しくはP,S量はそれぞれ0.02%未満である。
強度の上昇、および母材の靭性向上の目的で、V,C
r,Mo,Nb,Ni,Cu、の1種または2種以上を
含有することができる。まず、VはVNとして粒内フェ
ライト組織の生成による細粒化、析出強化による高強度
化のために重要な元素であるが、0.20%を超えると
析出量が過剰になり母材靭性が低下するため0.20%
以下に限定した。
化に有効である。しかし0.7%を超える過剰の添加
は、靭性および硬化性の観点から有害となるため、上限
を0.7%とした。
が、高価であるため0.3%以下に限定した。
5%を超える過剰の添加は、靭性及び硬化性の観点から
有害となるため0.05%以下とした。
な元素であるが、1.0%を超える添加は合金コストを
増加させ経済的でないので上限を1.0%とした。
あるが、応力除去焼鈍による焼き戻し脆性、溶接割れ
性、熱間加工割れを促進するため、上限を1.0%とし
た。
理により溶存酸素を制御する。溶存酸素の制御は溶鋼を
高清浄化すると同時に鋳片内に微細な複合酸化物を生成
させるために極めて重要である。溶存酸素を重量%で
0.003〜0.015%の範囲に制御する理由は、予
備脱酸後の[O]濃度が0.003%未満では粒内フェ
ライト変態を促進する粒内フェライト生成核の複合酸化
物が減少し、細粒化できず靭性を向上できない。一方、
0.015%を超える場合は、他の条件を満たしていて
も、酸化物が粗粒化し脆性破壊の起点となり、靭性を低
下させるための予備脱酸後の[O]濃度を重量%で0.
003〜0.015%に限定した。上記の予備脱酸処理
は真空脱ガス、Al,Si,Ca,Mg脱酸により行っ
た。その理由は真空脱ガス処理は直接溶鋼中の酸素をガ
スおよびCOガスとして除去し、Al,Si,Ca,M
gなどの強脱酸により生成する酸化物系介在物は浮上し
除去しやすいため溶鋼の清浄化に極めて効果的である。
300℃の温度域に再加熱する。この温度域に再加熱温
度を限定したのは、熱間加工による形鋼の製造には塑性
変形を容易にするため1100℃以上の加熱が必要であ
り、且つV,Nbなどの元素を十分に固溶させる必要が
あるため再加熱温度の下限を1100℃とした。その上
限は加熱炉の性能、経済性から1300℃とした。
圧延の各工程によって圧延造形するが、本発明法の圧延
工程における特徴は、中間圧延工程において圧延パス間
で鋼片表層部の温度をAr3 −20℃以下・Ar3 −1
00℃以上に冷却し、鋼材表面が復熱する過程で熱間圧
延を行うことを少なくとも中間圧延工程で1回以上行う
ことである。これは圧延パス間の水冷により、鋼片の表
層部と内部の温度差を付与し、低圧下条件においても内
部への加工を浸透させるためと、低温圧延を短時間で効
率的に行うためである。復熱圧延のパス回数は被圧延材
の厚みの大きさ、例えばH形鋼の場合ではフランジの厚
みに応じ、厚みが大きい場合には複数回行う。ここで、
鋼片表層部の温度をAr3 −20℃以下・Ar3 −10
0℃以上に限定し冷却する理由は、圧延に引き続き加速
冷却するため、通常のγ温度域からの冷却では表層部に
焼きが入り硬化相を生成し、加工性を損ねるためであ
る。この温度範囲内に冷却すれば、一旦γ/α変態温度
を切り、次の圧延までに表層部は復熱昇温し、二相共存
温度域での加工となって焼き入性を著しく低減でき、加
速冷却による表面層の硬化を防止できる。中間圧延工程
の後、仕上げ圧延工程で最終製品とするが、本発明では
最終仕上げ圧延が終了した後に、1〜30℃/Sの冷却
速度で600〜400℃まで鋼材を冷却する。
粒成長の抑制とパーライト及びベイナイト組織比率を増
加させ、低合金で目標の強度が得られる。600〜40
0℃で加速冷却を停止するのは、600℃超の加速冷却
ではAr1点以上となり、一部γ相が残存しフェライト
の粒成長の抑制とパーライト及びベイナイト組織比率を
増加させることができないためである。また、400℃
未満の冷却では、その後の放冷によりフェライト相に過
飽和に固溶しているC,Nを炭化物、窒化物として析出
させることができず、フェライト相の延性が低下するた
め、この温度範囲に限定した。
脱酸処理を行い、溶鋼の酸素濃度を測定し、その量に見
合ったTi量を添加し連続鋳造により250〜300m
m厚鋳片に鋳造した後、図1に示すユニバーサル圧延装
置列でH形鋼に圧延した。粗圧延工程の図示は省略して
いるが、中間ユニバーサル圧延機4の前後に水冷装置5
aを設け、圧延パス間水冷はフランジ内外面のスプレー
冷却とリバース圧延の繰り返しにより行い、仕上げユニ
バーサル圧延機6で圧延を終了した後、この仕上げユニ
バーサル圧延機の後面に設けた冷却装置5bによって製
品のフランジ、ウェブに対してスプレーによる加速冷却
を行った。
2の板厚t2 の中心部(1/2t2)でフランジ幅全長
(B)の1/4,1/2幅(1/4B,1/2B)か
ら、ウェブ3の板厚中心部でウェブ高さの1/2Hから
試験片を採集し求めた。なお、これらの箇所の特性を求
めたのはフランジ1/4F部とウェブ1/2w部はフラ
ンジ部とウェブ部の各々の平均的な機械特性を示し、フ
ランジ1/2F部はその特性が最も低下するので、これ
ら3箇所によりH形鋼の機械試験特性を代表できるとし
たためである。
は圧延と加速冷却条件に対する機械試験特性を示す。な
お、圧延加熱温度を1280℃に揃えたのは、一般的に
加熱温度の低減は機械特性を向上させることは周知であ
り、高温加熱条件は機械特性の最低値を示すと推定さ
れ、この値がそれ以下の加熱温度での特性を代表できる
と判断したためである。
は、目標の母材強度(前記JISG3106)と−5℃
でのシャルピー値47(J)以上を十分に満たしてい
る。一方、比較鋼の鋼7は通常のAl脱酸し、本発明の
Ti脱酸と圧延後の加速冷却処理が施されていないた
め、母材強度は規格を満たすものの、フランジの板厚1
/2で幅1/2部の靭性は目標値を満足しない。鋼8は
Ti脱酸処理のみ施されているが他の処理が施されてい
ないため、組織の細粒化が十分でなく、母材強度の規格
を満たせず、加えて、フランジの板厚1/2で幅1/2
部の靭性も目標値を満足しない。また、鋼9は本発明に
おいて加速冷却処理のみを施し、低合金化は達成できた
が、他の処理を行っていないのでフランジ部の靭性が目
標値を満たさず、さらに、圧延パス間水冷によるγ細粒
化が達成されていないので加速冷却によりフランジ表層
部は焼きが入り、外側面の表面硬さが目標のビッカース
硬さでHv240以下を遥かに超えて、加工性の低下を
生じる。
に、表2に示される形鋼1〜6のように、圧延形鋼の機
械試験特性を最も満たしにくいフランジ板厚1/2,幅
1/2部においても十分な強度を有し、優れた靭性を持
つ圧延形鋼の製造が可能になる。なお、本発明が対象と
する圧延形鋼は上記実施例のH形鋼に限らずI形鋼、山
形鋼、溝形鋼、不等辺不等厚山形鋼等の他のフランジを
有する形鋼にも適用できることは勿論である。
最も保証しにくいフランジ板厚1/2,幅1/2部にお
いても十分な強度を有し、優れた靭性を持つ低合金圧延
形鋼の製造がオンラインで可能になり、大型建造物の信
頼性向上、安全性の確保、経済性等の産業上の効果は極
めて顕著なものがある。
を示す図。
後面の冷却装置
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で C:0.04〜0.20%、 Si:0.05〜0.50%、 Mn:0.5〜1.8%、 N:0.003〜0.012%、 Al≦0.005%を含み、 残部がFeおよび不可避不純物からなる溶鋼を、予備脱
酸処理によって溶存酸素を重量%で0.003〜0.0
15%に調整後さらに、チタン脱酸し、該チタン含有量
が重量%で0.005〜0.025%で、かつ溶鋼の溶
存酸素[O%]に対し−0.006≦[Ti%]−2
[O%]≦0.008の関係を満たす鋳片に鋳造し、該
鋳片を1100〜1300℃の温度域に再加熱後に圧延
を開始し、中間圧延工程のパス間で鋼材表層部の温度を
Ar3 −20℃以下・Ar3 −100℃以上に水冷し、
その復熱過程で少なくとも1回以上圧延し、最終仕上げ
圧延後に1〜30℃/Sの冷却速度で600〜400℃
まで冷却することを特徴とする靭性の優れた低合金圧延
形鋼の製造方法。 - 【請求項2】 重量%で C:0.04〜0.20%、 Si:0.05〜0.50%、 Mn:0.5〜1.8%、 N:0.003〜0.012%、 Al≦0.005%を含み、 加えてV≦0.20%、Cr≦0.7%、Mo≦0.3
%、Nb≦0.05%、Ni≦1.0%、Cu≦1.0
%、の1種または2種以上を含み、 残部がFeおよび不可避不純物からなる溶鋼を、予備脱
酸処理によって溶存酸素を重量%で0.003〜0.0
15%に調整後さらにチタン脱酸し、該チタン含有量が
重量%で0.005〜0.025%で、かつ溶鋼の溶存
酸素[O%]に対し−0.006≦[Ti%]−2[O
%]≦0.008の関係を満たす鋳片に鋳造し、該鋳片
を1100〜1300℃の温度域に再加熱後に圧延を開
始し、中間圧延工程のパス間で鋼材表層部の温度をAr
3 −20℃以下・Ar3 −100℃以上に水冷し、その
復熱過程で少なくとも1回以上圧延し、最終仕上げ圧延
後に1〜30℃/Sの冷却速度で600〜400℃まで
冷却することを特徴とする靭性の優れた低合金圧延形鋼
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5816692A JP2607796B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5816692A JP2607796B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 靭性の優れた低合金圧延形鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263182A true JPH05263182A (ja) | 1993-10-12 |
JP2607796B2 JP2607796B2 (ja) | 1997-05-07 |
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ID=13076415
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