JPH05295348A - スプライン軸のシール材 - Google Patents
スプライン軸のシール材Info
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- JPH05295348A JPH05295348A JP10664792A JP10664792A JPH05295348A JP H05295348 A JPH05295348 A JP H05295348A JP 10664792 A JP10664792 A JP 10664792A JP 10664792 A JP10664792 A JP 10664792A JP H05295348 A JPH05295348 A JP H05295348A
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- JP
- Japan
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- spline shaft
- essential component
- group
- tetrafluoroethylene
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は摩擦係数が小さく、耐摩耗性にも
優れ、初期シール機能を長期にわたって保持することが
可能なスプライン軸のシール材を提供することを主要な
特徴とする。 【構成】 2つのジョイント1,2がスライドスプライ
ン軸3で接続され、スライドスプライン軸3は雌側スプ
ライン部材4と4と雄側スプライン部材5とによって構
成され、雌側スプライン部材4の端面部には水,埃など
の侵入を防ぐためのシール材6が設けられる。シール材
6は潤滑性ゴム組成物からなり、リング状に形成され
る。
優れ、初期シール機能を長期にわたって保持することが
可能なスプライン軸のシール材を提供することを主要な
特徴とする。 【構成】 2つのジョイント1,2がスライドスプライ
ン軸3で接続され、スライドスプライン軸3は雌側スプ
ライン部材4と4と雄側スプライン部材5とによって構
成され、雌側スプライン部材4の端面部には水,埃など
の侵入を防ぐためのシール材6が設けられる。シール材
6は潤滑性ゴム組成物からなり、リング状に形成され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスプライン軸のシール
材に関し、たとえば十字軸ジョイントや等速ジョイント
などを含むユニバーサルジョイントのスプライン軸の嵌
合部を封止するようなスプライン軸のシール材に関す
る。
材に関し、たとえば十字軸ジョイントや等速ジョイント
などを含むユニバーサルジョイントのスプライン軸の嵌
合部を封止するようなスプライン軸のシール材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1はこの発明の背景となりかつ、この
発明の一実施例が適用される等速ジョイントの断面図で
あり、図2は図1に示した等速ジョイントに用いられる
シール材の一例を示す図である。
発明の一実施例が適用される等速ジョイントの断面図で
あり、図2は図1に示した等速ジョイントに用いられる
シール材の一例を示す図である。
【0003】図1において、2つのジョイント1,2は
スライドスプライン軸3で接続されていて、軸方向に摺
動して伸縮可能になっている。スライドスプライン軸3
は雌側スプライン部材4とこの中を摺動する雄側スプラ
イン部材5とを含む。スライドスプライン軸3の嵌合部
には、水,埃などの侵入を防ぐとともに、嵌合部に給脂
された潤滑剤を保持するために、雌側スプライン部材4
の端面部に、図2に示すようなシール材6が設けられて
いて、雄側スプライン軸5がシール材6を介して雌側ス
プライン部材4に嵌め合わされ、スプライン嵌合部が外
部と隔離されている。
スライドスプライン軸3で接続されていて、軸方向に摺
動して伸縮可能になっている。スライドスプライン軸3
は雌側スプライン部材4とこの中を摺動する雄側スプラ
イン部材5とを含む。スライドスプライン軸3の嵌合部
には、水,埃などの侵入を防ぐとともに、嵌合部に給脂
された潤滑剤を保持するために、雌側スプライン部材4
の端面部に、図2に示すようなシール材6が設けられて
いて、雄側スプライン軸5がシール材6を介して雌側ス
プライン部材4に嵌め合わされ、スプライン嵌合部が外
部と隔離されている。
【0004】シール材6は図2に示すように、リング状
に形成され、その内径はスプライン歯型またはこれに近
似した形状に形成され、雄側スプライン部材4の歯に嵌
め合わされる。
に形成され、その内径はスプライン歯型またはこれに近
似した形状に形成され、雄側スプライン部材4の歯に嵌
め合わされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、シール材6には
フェルトが用いられるが、フェルトは恒久的弾性を有し
ていないため、繰り返しスライドスプライン軸3が摺動
することにより、スライドスプライン軸3の歯と接する
部分には隙間が生じ、シール機能を喪失してしまう。ま
た、水がかかる場所で使用した場合には、フェルトが水
を吸収し、シール材6としての機能を全くなさないこと
もあるという欠点があった。
フェルトが用いられるが、フェルトは恒久的弾性を有し
ていないため、繰り返しスライドスプライン軸3が摺動
することにより、スライドスプライン軸3の歯と接する
部分には隙間が生じ、シール機能を喪失してしまう。ま
た、水がかかる場所で使用した場合には、フェルトが水
を吸収し、シール材6としての機能を全くなさないこと
もあるという欠点があった。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、摩
擦係数が小さく、耐摩耗性にも優れ、初期シール機能を
長期にわたって保持できるようなスプライン軸のシール
材を提供することである。
擦係数が小さく、耐摩耗性にも優れ、初期シール機能を
長期にわたって保持できるようなスプライン軸のシール
材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の異径の管状軸が互いに嵌合した伸縮自在なスプラ
イン軸において、嵌合する部分をシールするためのスプ
ライン軸のシール材であって、シール材はその摺動部ま
たは全体が潤滑性ゴム組成物によって形成されていて、
潤滑性ゴム組成物が第1必須成分である熱可塑性フルオ
ロ樹脂、第2必須成分であるフッ素ゴムおよび第3必須
成分である低分子量含フッ素重合体からなる。
複数の異径の管状軸が互いに嵌合した伸縮自在なスプラ
イン軸において、嵌合する部分をシールするためのスプ
ライン軸のシール材であって、シール材はその摺動部ま
たは全体が潤滑性ゴム組成物によって形成されていて、
潤滑性ゴム組成物が第1必須成分である熱可塑性フルオ
ロ樹脂、第2必須成分であるフッ素ゴムおよび第3必須
成分である低分子量含フッ素重合体からなる。
【0008】この発明において、フッ素ゴムとは、平均
して1個以上のフッ素原子を含む単位モノマーの重合体
または共重合体であって、ガラス転移点が室温以下であ
り、室温でゴム状弾性を有するものであれば、特に限定
されるものではなく、広範囲のものを例示することがで
きる。
して1個以上のフッ素原子を含む単位モノマーの重合体
または共重合体であって、ガラス転移点が室温以下であ
り、室温でゴム状弾性を有するものであれば、特に限定
されるものではなく、広範囲のものを例示することがで
きる。
【0009】フッ素ゴムの重合方式としては、塊状重
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、触媒重合、電離性
放射線重合、およびレドックス重合などを挙げることが
できる。また、フッ素ゴムの分子量は、通常50,00
0以上のものが望ましく、可及的に高分子量のものが良
好な結果を得ることから、より好ましくは700,00
以上特に望ましくは100,000〜250,000程
度のものを用いる。
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、触媒重合、電離性
放射線重合、およびレドックス重合などを挙げることが
できる。また、フッ素ゴムの分子量は、通常50,00
0以上のものが望ましく、可及的に高分子量のものが良
好な結果を得ることから、より好ましくは700,00
以上特に望ましくは100,000〜250,000程
度のものを用いる。
【0010】以上の条件に該当する代表例としては、テ
トラフルオロエチレン・プロピレン共重合体である旭硝
子社製アフラス、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体であるデュポン・昭和電工社製バイト
ン、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体であるモンテフルオス社
製テクノフロン、フルオロシリコーン系エラストマーで
あるダウコーニング社製シラスティックLS、パーフル
オロ系エラストマーであるダイキン工業社製ダイエルパ
ーフロなどを挙げることができる。
トラフルオロエチレン・プロピレン共重合体である旭硝
子社製アフラス、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体であるデュポン・昭和電工社製バイト
ン、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体であるモンテフルオス社
製テクノフロン、フルオロシリコーン系エラストマーで
あるダウコーニング社製シラスティックLS、パーフル
オロ系エラストマーであるダイキン工業社製ダイエルパ
ーフロなどを挙げることができる。
【0011】また、この発明において、第1必須成分で
ある熱可塑性フルオロ樹脂とは、主鎖に炭素鎖を持ち、
側鎖にフッ素の結合を持つポリマーであって、たとえば
テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(以下、PFAと略記する)、および
テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共
重合体(以下、FEPと略記する)、およびテトラフル
オロエチレン・エチレン共重合体(以下、ETFEと略
記する)からなる群から選ばれる1種以上の重合体であ
ることが望ましい。上述のいずれの樹脂も、触媒乳化重
合、懸濁重合、触媒溶液重合、気相重合および電離性放
射線照射重合などの各種重合方式により製造することが
できる。分子量は、50,000以下のものが望まし
く、5,000を越えほぼ20,000以下のものが特
に望ましい。
ある熱可塑性フルオロ樹脂とは、主鎖に炭素鎖を持ち、
側鎖にフッ素の結合を持つポリマーであって、たとえば
テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(以下、PFAと略記する)、および
テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共
重合体(以下、FEPと略記する)、およびテトラフル
オロエチレン・エチレン共重合体(以下、ETFEと略
記する)からなる群から選ばれる1種以上の重合体であ
ることが望ましい。上述のいずれの樹脂も、触媒乳化重
合、懸濁重合、触媒溶液重合、気相重合および電離性放
射線照射重合などの各種重合方式により製造することが
できる。分子量は、50,000以下のものが望まし
く、5,000を越えほぼ20,000以下のものが特
に望ましい。
【0012】以上の条件に該当する代表例としては、前
述のPFAの三井・デュポンフロロケミカル社製PFA
MP10、FEPである三井・デュポンフロロケミカ
ル社製テフロンFEP100、ETFEである旭硝子社
製アフロンCOPなどが挙げられる。
述のPFAの三井・デュポンフロロケミカル社製PFA
MP10、FEPである三井・デュポンフロロケミカ
ル社製テフロンFEP100、ETFEである旭硝子社
製アフロンCOPなどが挙げられる。
【0013】上述したフッ素ゴムおよび熱可塑性フルオ
ロ樹脂を混合した組成物は、弾性体としての特性を有す
る。この発明において、第3必須成分である低分子量含
フッ素重合体はこのような弾性体にさらに優れた摺動特
性を付与するために配合されるものである。
ロ樹脂を混合した組成物は、弾性体としての特性を有す
る。この発明において、第3必須成分である低分子量含
フッ素重合体はこのような弾性体にさらに優れた摺動特
性を付与するために配合されるものである。
【0014】この発明において、低分子量含フッ素重合
体とは、テトラフルオロエチレン(TFE)、主要構造
単位−Cn F2n−O−(nは1〜4の整数)を有するフ
ルオロポロエーテル、主要構造単位
体とは、テトラフルオロエチレン(TFE)、主要構造
単位−Cn F2n−O−(nは1〜4の整数)を有するフ
ルオロポロエーテル、主要構造単位
【0015】
【化1】
【0016】などを有するポリフルオロアルキル基含有
化合物(炭素数2〜20)のうち分子量50,000以
下のものをいう。優れた摺動特性を付与するためには、
低分子量含フッ素重合体の分子量が5,000以下であ
ることがとくに望ましい。このような低分子量含フッ素
重合体のうち、次式で示されるテトラフルオロエチレン
重合体の平均粒径5μm以下のものが特に好ましい。
化合物(炭素数2〜20)のうち分子量50,000以
下のものをいう。優れた摺動特性を付与するためには、
低分子量含フッ素重合体の分子量が5,000以下であ
ることがとくに望ましい。このような低分子量含フッ素
重合体のうち、次式で示されるテトラフルオロエチレン
重合体の平均粒径5μm以下のものが特に好ましい。
【0017】
【化2】
【0018】このようなものとして、たとえば、デュポ
ン社製バイダックスAR、および旭硝子社製フルオンル
ブリカントL169などを挙げることができる。
ン社製バイダックスAR、および旭硝子社製フルオンル
ブリカントL169などを挙げることができる。
【0019】次に、−Cn F2n−O(nは1〜4の整
数)の主要構造単位を有する平均分子量50,000以
下のフルオロポリエーテルとしては、
数)の主要構造単位を有する平均分子量50,000以
下のフルオロポリエーテルとしては、
【0020】
【化3】
【0021】などを例示することができる。このような
重合体は、他の配合材料および添加剤に対する親和性
(密着性)の向上のために、イソシアネート基、水酸
基、カルボキシル基、およびエステル基などの官能基を
含む構造単位を有するものが望ましい。
重合体は、他の配合材料および添加剤に対する親和性
(密着性)の向上のために、イソシアネート基、水酸
基、カルボキシル基、およびエステル基などの官能基を
含む構造単位を有するものが望ましい。
【0022】このようなフルオロポリエーテルの具体例
としては、以下のようなものが挙げられる。
としては、以下のようなものが挙げられる。
【0023】
【化4】
【0024】これらのフルオロポリエーテルは、単独で
使用してもよいし、併用してもよい。また、官能基に活
性化水素が含まれているフルオロポリエーテルとポリフ
ルオロポリエーテル基を含有しないイソシアネート化合
物とを併用してもよい。また、イソシアネート基を有す
るフルオロポリエーテルと、各種のフルオロポリエーテ
ル基を含有しないジアミン類、トリアミン類、または各
種のフルオロポリエーテル基を含有しないジオール類、
トリオール類を併用するなどの方法を採用してもよい。
使用してもよいし、併用してもよい。また、官能基に活
性化水素が含まれているフルオロポリエーテルとポリフ
ルオロポリエーテル基を含有しないイソシアネート化合
物とを併用してもよい。また、イソシアネート基を有す
るフルオロポリエーテルと、各種のフルオロポリエーテ
ル基を含有しないジアミン類、トリアミン類、または各
種のフルオロポリエーテル基を含有しないジオール類、
トリオール類を併用するなどの方法を採用してもよい。
【0025】特に、官能基同士が反応して分子量の増大
が起こるようなフルオロポリエーテルを組合せて使用す
ることが望ましい。このようなものとして、たとえばイ
ソシアネート基を含む単位を有するものと、水酸基を含
む単位を有するものとを組合せることは同様に望ましい
ことである。
が起こるようなフルオロポリエーテルを組合せて使用す
ることが望ましい。このようなものとして、たとえばイ
ソシアネート基を含む単位を有するものと、水酸基を含
む単位を有するものとを組合せることは同様に望ましい
ことである。
【0026】ポリフルオロアルキル基含有化合物として
は、たとえば以下に示すようなポリフルオロアルキル基
を有するものが挙げられる。
は、たとえば以下に示すようなポリフルオロアルキル基
を有するものが挙げられる。
【0027】
【化5】
【0028】以上のようなポリフルオロアルキル基(炭
素数2〜20)を有し、平均分子量が50,000以下
のものとしては、
素数2〜20)を有し、平均分子量が50,000以下
のものとしては、
【0029】
【化6】
【0030】など、反応性基およびポリフルオロアルキ
ル基を有する化合物と、その反応性基と反応する基を有
するエチレン性不飽和化合物との反応物(たとえば、フ
ルオロアルキルアクリレートなど)の重合体、ならびに
反応性基およびポリフルオロアルキル基を有する化合物
とその反応性基と反応する基を有する各種重合体との反
応物、または前述の化合物の重縮合物などが挙げられ
る。
ル基を有する化合物と、その反応性基と反応する基を有
するエチレン性不飽和化合物との反応物(たとえば、フ
ルオロアルキルアクリレートなど)の重合体、ならびに
反応性基およびポリフルオロアルキル基を有する化合物
とその反応性基と反応する基を有する各種重合体との反
応物、または前述の化合物の重縮合物などが挙げられ
る。
【0031】ポリフルオロアルキル基含有化合物は、上
述のフルオロポリエーテルと同様に、他の配合材料およ
び添加剤を親和性(密着性)の向上のために親和性の高
い官能基、たとえばイソシアネート基、水酸基、メリカ
プト基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基および
スルホン基などを含む単位を有する化合物が好ましい。
述のフルオロポリエーテルと同様に、他の配合材料およ
び添加剤を親和性(密着性)の向上のために親和性の高
い官能基、たとえばイソシアネート基、水酸基、メリカ
プト基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基および
スルホン基などを含む単位を有する化合物が好ましい。
【0032】これらのポリフルオロアルキル基含有化合
物は、単独での使用または併用のいずれでもよい。ま
た、活性化水素を有する反応基を有するポリフルオロア
ルキル基含有化合物とポリフルオロアルキル基を有しな
いイソシアネエート化合物とを併用してもよい。また、
イソシアネート基を有するポリフルオロアルキル基含有
化合物と、各種のポリフルオロアルキル基を含有しない
ジアミン類、トリアミン類または各種のポリフルオロア
ルキル基を含有しないジオール基、トリオール類を併用
するなどの方法を採用してもよい。
物は、単独での使用または併用のいずれでもよい。ま
た、活性化水素を有する反応基を有するポリフルオロア
ルキル基含有化合物とポリフルオロアルキル基を有しな
いイソシアネエート化合物とを併用してもよい。また、
イソシアネート基を有するポリフルオロアルキル基含有
化合物と、各種のポリフルオロアルキル基を含有しない
ジアミン類、トリアミン類または各種のポリフルオロア
ルキル基を含有しないジオール基、トリオール類を併用
するなどの方法を採用してもよい。
【0033】官能基同志の組合せは、強度増加の上から
好ましく、具体的には炭素数2〜20のポリフルオロア
ルキル基を有し、かつ、水酸基、メルカプト基、カルボ
キシル基、アミノ基から選ばれる少なくとも1種類を含
むフッ素重合体との組合せ、または炭素数2〜20のポ
リフルオロアルキル基を有し、かつイソシアネート基を
含む単位を有する含フッ素重合体と、炭素数2〜20の
ポリフルオロアルキル基を有し、さらに活性化水素を有
する反応基を含む単位を有する含フッ素重合体との組合
せを挙げることができる。
好ましく、具体的には炭素数2〜20のポリフルオロア
ルキル基を有し、かつ、水酸基、メルカプト基、カルボ
キシル基、アミノ基から選ばれる少なくとも1種類を含
むフッ素重合体との組合せ、または炭素数2〜20のポ
リフルオロアルキル基を有し、かつイソシアネート基を
含む単位を有する含フッ素重合体と、炭素数2〜20の
ポリフルオロアルキル基を有し、さらに活性化水素を有
する反応基を含む単位を有する含フッ素重合体との組合
せを挙げることができる。
【0034】これらの低分子量含フッ素重合体のうち、
フルオロオレフィン重合体またはフルオロポリエーテル
を用いると、潤滑性において優れた結果が得られ、特に
平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチレン重合体を
用いると最も望ましい結果を得ることが判明している。
フルオロオレフィン重合体またはフルオロポリエーテル
を用いると、潤滑性において優れた結果が得られ、特に
平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチレン重合体を
用いると最も望ましい結果を得ることが判明している。
【0035】この発明において、フッ素ゴム,熱可塑性
フルオロ樹脂および低分子量含フッ素重合体の配合比
は、フッ素ゴムと熱可塑性フルオロ樹脂の重量比が5
0:50から95:5となることが望ましい。熱可塑性
フルオロ樹脂の配合重量比が50/100を越えると、
目的の組成物に十分な弾性特性が得られず、5/100
未満になると十分な耐摩耗性が得られないからである。
フルオロ樹脂および低分子量含フッ素重合体の配合比
は、フッ素ゴムと熱可塑性フルオロ樹脂の重量比が5
0:50から95:5となることが望ましい。熱可塑性
フルオロ樹脂の配合重量比が50/100を越えると、
目的の組成物に十分な弾性特性が得られず、5/100
未満になると十分な耐摩耗性が得られないからである。
【0036】また、フッ素ゴムと熱可塑性フルオロ樹脂
の合計100重量部に対して、低分子量含フッ素重合体
は5〜50重量部であることが好ましい。低分子量含フ
ッ素重合体の配合比が5重量部未満では、十分な摺動特
性が得られず、50重量部を越えるとゴム状弾性特性が
損なわれるからである。
の合計100重量部に対して、低分子量含フッ素重合体
は5〜50重量部であることが好ましい。低分子量含フ
ッ素重合体の配合比が5重量部未満では、十分な摺動特
性が得られず、50重量部を越えるとゴム状弾性特性が
損なわれるからである。
【0037】また、上記の潤滑性ゴム組成物に対し、3
00℃において不溶融な熱硬化性樹脂の硬化粉末、また
はガラス転移点が300℃以上の耐熱性樹脂粉末を添加
して耐摩耗性を向上させることができる。
00℃において不溶融な熱硬化性樹脂の硬化粉末、また
はガラス転移点が300℃以上の耐熱性樹脂粉末を添加
して耐摩耗性を向上させることができる。
【0038】熱硬化性樹脂の粉末としては、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化後の微粉末、ガラス転
移点が300℃以上である耐熱性樹脂としてはポリイミ
ド樹脂、芳香族アラミド樹脂などの微粉末が挙げられ
る。
樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化後の微粉末、ガラス転
移点が300℃以上である耐熱性樹脂としてはポリイミ
ド樹脂、芳香族アラミド樹脂などの微粉末が挙げられ
る。
【0039】市販の樹脂粉末のうち、フェノール樹脂の
硬化粉砕品としては、カネボウ社製:ベルパールH30
0,ポリイミド樹脂の硬化粉砕品としては、三笠産業社
製:PWA20、芳香族アラミド樹脂の粉砕品としては
旭化成社製:MP−P、ガラス転移点Tgが300℃以
上の熱硬化性樹脂粉末としては宇部興産社製:ユーピレ
ックスS(Tg>500)などがある。
硬化粉砕品としては、カネボウ社製:ベルパールH30
0,ポリイミド樹脂の硬化粉砕品としては、三笠産業社
製:PWA20、芳香族アラミド樹脂の粉砕品としては
旭化成社製:MP−P、ガラス転移点Tgが300℃以
上の熱硬化性樹脂粉末としては宇部興産社製:ユーピレ
ックスS(Tg>500)などがある。
【0040】このような熱硬化性樹脂粉末の粒径は、1
〜15μmのものがゴム状弾性の維持と混練工程の容易
性の点で好ましい。熱硬化性樹脂粉末は、第1〜第3の
必須成分に対して、5〜20重量%添加することが好ま
しい。5重量%未満では耐摩耗性向上の効果がなく、2
0重量%を越える多量ではゴム弾性が低下するので好ま
しくない。
〜15μmのものがゴム状弾性の維持と混練工程の容易
性の点で好ましい。熱硬化性樹脂粉末は、第1〜第3の
必須成分に対して、5〜20重量%添加することが好ま
しい。5重量%未満では耐摩耗性向上の効果がなく、2
0重量%を越える多量ではゴム弾性が低下するので好ま
しくない。
【0041】なお、この発明の目的を損なわない範囲
で、上記成分の他に各種添加剤を配合してもよい。たと
えばフッ素ゴムの加硫材としてイソシアヌレート、有機
過酸化物など、ステアリン酸ナトリウム、酸化マグネシ
ウム、および水酸化カルシウムなどの酸化防止剤、また
は受酸材、カーボンなどの帯電防止剤、シリカおよびア
ルミナなどの充填剤、その他金属酸化物、着色剤、およ
び難燃剤など適宜加えてもよいことはいうまでもない。
で、上記成分の他に各種添加剤を配合してもよい。たと
えばフッ素ゴムの加硫材としてイソシアヌレート、有機
過酸化物など、ステアリン酸ナトリウム、酸化マグネシ
ウム、および水酸化カルシウムなどの酸化防止剤、また
は受酸材、カーボンなどの帯電防止剤、シリカおよびア
ルミナなどの充填剤、その他金属酸化物、着色剤、およ
び難燃剤など適宜加えてもよいことはいうまでもない。
【0042】以上の各種原材料を混合する方法は特に限
定されるものではなく、通常広く用いられている方法に
より混合することができる。たとえば、主原料になるエ
ラストマー、その他の原料をそれぞれ個別に順次、また
は同時に、ロール混合機その他の混合機により混合すれ
ばよい。なお、このとき摩擦による発熱を防止する意味
で温調器を設けることが望ましい。
定されるものではなく、通常広く用いられている方法に
より混合することができる。たとえば、主原料になるエ
ラストマー、その他の原料をそれぞれ個別に順次、また
は同時に、ロール混合機その他の混合機により混合すれ
ばよい。なお、このとき摩擦による発熱を防止する意味
で温調器を設けることが望ましい。
【0043】また、ロール混合器を使用する場合には、
仕上げの混合として、ロール間隔を3mm以下程度に締
めて薄通しを行なうとさらによい。
仕上げの混合として、ロール間隔を3mm以下程度に締
めて薄通しを行なうとさらによい。
【0044】この発明に係るスラストワッシャ材は、成
形工程において特に限定した手段を必要とするものでは
なく、通常のプレス成形方法で1次加硫(140〜17
0℃で10〜30分、加圧5〜10kgf/cm2 )し
た後、2次加硫(たとえば、200〜300℃で2〜2
0時間、加圧なし)してシールに成形すればよい。
形工程において特に限定した手段を必要とするものでは
なく、通常のプレス成形方法で1次加硫(140〜17
0℃で10〜30分、加圧5〜10kgf/cm2 )し
た後、2次加硫(たとえば、200〜300℃で2〜2
0時間、加圧なし)してシールに成形すればよい。
【0045】また、スラストワッシャ材のシール部とな
る、リップ状の部分またはリップ状の部分のうち軸に接
する部分のみを上述の第1〜第3必須成分を含む潤滑成
分組成物で成形し、その他の部分を一般の合成ゴム、プ
ラスチックあるいは金属で複合成形してもよい。
る、リップ状の部分またはリップ状の部分のうち軸に接
する部分のみを上述の第1〜第3必須成分を含む潤滑成
分組成物で成形し、その他の部分を一般の合成ゴム、プ
ラスチックあるいは金属で複合成形してもよい。
【0046】この際の一般合成ゴムとしては、ニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム、スチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、エチレンゴム、およびフッ素ゴムなどの加硫
ゴムまたはウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩化
ビニル、ポリブタジエン、および軟質ナイロンなどの熱
可塑性エラストマー、ならびに液状ウレタンおよび液状
ブタジエンなどの液状エラストマーが挙げられる。
ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム、スチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、エチレンゴム、およびフッ素ゴムなどの加硫
ゴムまたはウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩化
ビニル、ポリブタジエン、および軟質ナイロンなどの熱
可塑性エラストマー、ならびに液状ウレタンおよび液状
ブタジエンなどの液状エラストマーが挙げられる。
【0047】
【発明の作用効果】この発明に係るスプライン軸のシー
ル材は、その摺動部または全体が潤滑性ゴム組成物によ
って形成したことにより、スプライン軸の歯にはシール
材の弾性により適度に締付けられた状態で嵌め合わさ
れ、その状態が常に保持される。また、スプライン軸の
摺動に対しても摩擦係数が小さいことにより、耐摩耗性
にも優れ、初期シール機能を長期にわたり保持すること
が可能となる。
ル材は、その摺動部または全体が潤滑性ゴム組成物によ
って形成したことにより、スプライン軸の歯にはシール
材の弾性により適度に締付けられた状態で嵌め合わさ
れ、その状態が常に保持される。また、スプライン軸の
摺動に対しても摩擦係数が小さいことにより、耐摩耗性
にも優れ、初期シール機能を長期にわたり保持すること
が可能となる。
【0048】
【実施例】この発明の実施例では、前述の図2に示した
シール材6として、その摺動部または全体が潤滑性ゴム
組成物によって形成され、潤滑性ゴム組成物は第1必須
成分である熱可塑性フルオロ樹脂、第2必須成分である
フッ素ゴムおよび第3必須成分である低分子量含フッ素
重合体からなる。
シール材6として、その摺動部または全体が潤滑性ゴム
組成物によって形成され、潤滑性ゴム組成物は第1必須
成分である熱可塑性フルオロ樹脂、第2必須成分である
フッ素ゴムおよび第3必須成分である低分子量含フッ素
重合体からなる。
【0049】実施例および比較例で用いた原材料を一括
して示すと以下のとおりである。なお、各成分の配合割
合はすべて重量%であるが、(3)〜(9)に示す原材
料については(1),(2)に示す原材料の総重量10
0に対する重量%である。
して示すと以下のとおりである。なお、各成分の配合割
合はすべて重量%であるが、(3)〜(9)に示す原材
料については(1),(2)に示す原材料の総重量10
0に対する重量%である。
【0050】(1) フッ化ビニリデン・フルオロプロ
ピレン共重合体 (旭モンテ社製テクノフロンFOR4
20) (2) テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
(旭硝子社製 アフロンCOP) (3) 低分子量含フッ素重合体(低分子量TFE)
(旭硝子社製 ルーブリカントL169) (4) 低分子量含フッ素重合体(低分子量PFPE)
(日本エニモント社製 フォンブリンZ−DISO
C) (5) カーボン (ファデルビルト社製 MTカーボ
ン) (6) ステアリン酸ナトリウム (一般工業材) (7) 酸化マグネシウム (一般試薬) (8) 水酸化カルシウム (一般試薬) (9) フェノール樹脂 (カネボウ社製 ベルパール
H300) (10) ニトリル・ブタジエン系共重合体(NBR)
(一般工業材 硬度JIS−A70) (11) ジメチルシリコン系重合体(シリコンゴム)
(一般工業材 硬度JIS−A70) (12) ポリイミド成形体 (デュポン社製 ベスペ
ルSP21) まず、ロール間隔5〜10mm程度の調整したロール混
合機にフッ素ゴム(1)を巻付け、表1に示した割合で
順次、MTカーボン、ステアリン酸ナトリウム、Mg
O、Ca(OH)2 を加えて混練した。その後、ロール
間隔を1mmに調整し、素練りを約10回行なった。な
お、このときの摩擦熱を防止する目的で、常時ロール内
に冷却水を通し、ロール温度を60℃以下に保った。次
に、冷却水を止め、ロール内にスチームを通し、ゴム温
度が70℃以上、90℃以下になるように調整し、その
後、ロール間隔を5〜10mm程度に戻し、低分子量含
フッ素重合体を少量ずつ添加しながら表1に示す各実施
例の配合割合で混練した。その後、再びロール間隔を1
mmに狭めて素練りを10回行なった。
ピレン共重合体 (旭モンテ社製テクノフロンFOR4
20) (2) テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
(旭硝子社製 アフロンCOP) (3) 低分子量含フッ素重合体(低分子量TFE)
(旭硝子社製 ルーブリカントL169) (4) 低分子量含フッ素重合体(低分子量PFPE)
(日本エニモント社製 フォンブリンZ−DISO
C) (5) カーボン (ファデルビルト社製 MTカーボ
ン) (6) ステアリン酸ナトリウム (一般工業材) (7) 酸化マグネシウム (一般試薬) (8) 水酸化カルシウム (一般試薬) (9) フェノール樹脂 (カネボウ社製 ベルパール
H300) (10) ニトリル・ブタジエン系共重合体(NBR)
(一般工業材 硬度JIS−A70) (11) ジメチルシリコン系重合体(シリコンゴム)
(一般工業材 硬度JIS−A70) (12) ポリイミド成形体 (デュポン社製 ベスペ
ルSP21) まず、ロール間隔5〜10mm程度の調整したロール混
合機にフッ素ゴム(1)を巻付け、表1に示した割合で
順次、MTカーボン、ステアリン酸ナトリウム、Mg
O、Ca(OH)2 を加えて混練した。その後、ロール
間隔を1mmに調整し、素練りを約10回行なった。な
お、このときの摩擦熱を防止する目的で、常時ロール内
に冷却水を通し、ロール温度を60℃以下に保った。次
に、冷却水を止め、ロール内にスチームを通し、ゴム温
度が70℃以上、90℃以下になるように調整し、その
後、ロール間隔を5〜10mm程度に戻し、低分子量含
フッ素重合体を少量ずつ添加しながら表1に示す各実施
例の配合割合で混練した。その後、再びロール間隔を1
mmに狭めて素練りを10回行なった。
【0051】
【表1】
【0052】以上の工程で得られたコンパウンドにおい
て、150×150×1tシートを1次加硫(170
℃,10分,プレス圧7kgf/cm2 )、2次加硫
(230℃,16時間,フリー)を行ない、製作した。
各試験片について摩擦試験、摩耗試験、非粘着性および
弾性体特性を求めた。各試験の方法は以下のとおりであ
る。
て、150×150×1tシートを1次加硫(170
℃,10分,プレス圧7kgf/cm2 )、2次加硫
(230℃,16時間,フリー)を行ない、製作した。
各試験片について摩擦試験、摩耗試験、非粘着性および
弾性体特性を求めた。各試験の方法は以下のとおりであ
る。
【0053】(1) 試験方法 ・摩擦摩耗試験 得られた試験片を内径φ17,外径φ21に加工し、φ
17×φ21×10のSPCCリング片へ接着してリン
グ試験片とした。相手材はSUJ2(軸受鋼)φ6×φ
33×6円盤状試験片とし、スラスト型摩擦磨耗試験機
を用いて評価した。条件は滑り速度128m/min,
面圧3.5kgf/cm2 とした。500時間後の摩擦
係数と摩耗係数を表2に示す。
17×φ21×10のSPCCリング片へ接着してリン
グ試験片とした。相手材はSUJ2(軸受鋼)φ6×φ
33×6円盤状試験片とし、スラスト型摩擦磨耗試験機
を用いて評価した。条件は滑り速度128m/min,
面圧3.5kgf/cm2 とした。500時間後の摩擦
係数と摩耗係数を表2に示す。
【0054】(2) 非粘着 得られた試験片において、水に対する接触角度をゴニオ
メータ式接触角度測定器で測定し、接触角度の大きいも
のほど非粘着性はよいと判断した。その結果を表2に示
す。
メータ式接触角度測定器で測定し、接触角度の大きいも
のほど非粘着性はよいと判断した。その結果を表2に示
す。
【0055】(3) 弾性体特性 得られた試験片に対してJIS−K6301に準拠し、
引張り強度・伸び・硬度(JIS−A)を調査した。そ
の結果を表2に示す。
引張り強度・伸び・硬度(JIS−A)を調査した。そ
の結果を表2に示す。
【0056】(4) 耐衝撃特性 得られた試験片に対してASTMD256に準拠して、
アイゾット衝撃強度を調査した。その結果を表2に示
す。
アイゾット衝撃強度を調査した。その結果を表2に示
す。
【0057】
【表2】
【0058】比較例比較例では、表1に示す割合にて原
材料を配合し、実施例とまったく同様な方法にてそれぞ
れ混練,成形,加硫を行なった。また、試験片の調整,
試験方法も実施例とまったく同様な方法を用いた。その
結果を表2に示した。
材料を配合し、実施例とまったく同様な方法にてそれぞ
れ混練,成形,加硫を行なった。また、試験片の調整,
試験方法も実施例とまったく同様な方法を用いた。その
結果を表2に示した。
【図1】この発明の背景となり、かつこの発明の一実施
例が適用される等速ジョイントの断面図である。
例が適用される等速ジョイントの断面図である。
【図2】図1に示した等速ジョイントに用いられるシー
ル材の一例を示す図である。
ル材の一例を示す図である。
1,2 ジョイント 3 スプライン軸 4 雌側スプライン部材 5 雄側スプライン部材 6 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:00 A 8217−4H 20:04 30:06 40:34 50:08
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の異径の管状軸が互いに嵌合して伸
縮自在なスプライン軸において、前記嵌合する部分をシ
ールするためのシール材であって、 前記シール材は、その摺動部または全体が潤滑性ゴム組
成物によって形成されていて、 前記潤滑性ゴム組成物が、第1必須成分である熱可塑性
フルオロ樹脂、第2必須成分であるフッ素ゴム、および
第3必須成分である低分子量含フッ素重合体からなる、
スプライン軸のシール材。 - 【請求項2】 前記潤滑性ゴム組成物に、熱硬化性樹脂
の硬化粉末またはガラス転移点が300℃以上の耐熱性
樹脂粉末が添加されている、請求項1のスプライン軸の
シール材。 - 【請求項3】 前記第1必須成分である熱可塑性フルオ
ロ樹脂がテトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、
テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体およびテトラフルオロエチレン・ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体からなる群から選ばれる
1種以上である、請求項1のスプライン軸のシール材。 - 【請求項4】 前記第2必須成分が、分子量100,0
00から250,000のフッ素ゴムである、請求項1
のスプライン軸のシール材。 - 【請求項5】 前記第2必須成分であるフッ素ゴムが、
テトラフルオロエチレン・プロピレン共重合体、フッ化
ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ
化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テトラフル
オロエチレン共重合体、フルオロシリコン共重合体およ
びパーフルオロ系共重合体からなる群から選ばれる1種
以上の重合体である、請求項1のスプライン軸のシール
材。 - 【請求項6】 前記第3必須成分である低分子量含フッ
素重合体が平均分子量50,000以下のテトラフルオ
ロエチレン重合体、フルオロポリエーテルおよびポリフ
ルオロアルキル基含有化合物からなる群から選ばれる1
種以上の重合体である、請求項1のスプライン軸のシー
ル材。 - 【請求項7】前記第3必須成分である低分子量含フッ素
重合体が、平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチレ
ン重合体である、請求項1のスプライン軸のシール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10664792A JPH05295348A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | スプライン軸のシール材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10664792A JPH05295348A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | スプライン軸のシール材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05295348A true JPH05295348A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14438916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10664792A Withdrawn JPH05295348A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | スプライン軸のシール材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05295348A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314678A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Freudenberg-Nok General Partnership | フルオロポリマーブレンドを含有するエラストマー組成物 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP10664792A patent/JPH05295348A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314678A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Freudenberg-Nok General Partnership | フルオロポリマーブレンドを含有するエラストマー組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |