JPH05294518A - シート供給装置の姿勢矯正機構 - Google Patents

シート供給装置の姿勢矯正機構

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JPH05294518A
JPH05294518A JP4098229A JP9822992A JPH05294518A JP H05294518 A JPH05294518 A JP H05294518A JP 4098229 A JP4098229 A JP 4098229A JP 9822992 A JP9822992 A JP 9822992A JP H05294518 A JPH05294518 A JP H05294518A
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JP
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guide
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feeding
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JP4098229A
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Tatsutoshi Hashimoto
達鋭 橋本
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は小形化と確実な姿勢矯正を可能
にすることにある。 【構成】複数あるカットシート供給系統より姿勢を正し
てカットシート5 を送り出すための装置として、各カッ
トシート供給系統より所定の送り出し口に至る合流点に
通常は回転が停止状態にあり、カットシートが搬送され
て来ると所定時間遅れて回転駆動されるレジストローラ
対19a,19b を設け、また、レジストローラ対の入側にそ
れぞれのガイド部材をそれぞれのカットシート供給経路
に沿って近接配置し、各ガイド部材24a 〜24c は上記合
流点側を自由端側として他端側を軸支した回動自在の構
成とし、それぞれのガイド部材は所定方向に偏倚させる
と共に、この偏倚力により通常は互いが接して所定の位
置に位置決めされるように構成し、ガイド部材間に送り
込まれるカットシートの撓みにより上記偏倚力に抗して
ガイド部材は偏倚方向とは逆の方向に回動されるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカット紙(カットシー
ト)を一枚ずつ取り出して供給するシート供給装置の姿
勢矯正機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カット紙を複数枚積重して収納した給紙
カセット(マガジン;用紙収納箱)より1枚ずつ、カッ
ト紙を取り出して送り出す給紙装置はプリンタや複写
機、ファクシミリ等に代表されるように、種々の分野で
使用されている。
【0003】給紙装置の構成としては種々の機構がある
が、カットシートを収容した給紙カセットから1枚ず
つ、カット紙(以下、用紙と呼ぶ)を取り出すにあた
り、最も単純には図6に示すように、繰り出しローラR
1を用い、この繰り出しローラR1の回転により上面の
一枚を搬送経路Lへと繰り出すようにするものがある。
【0004】すなわち、給紙カセットCの上部には用紙
搬送路L近傍に位置させて繰り出しローラR1が配され
ており、給紙カセットC内の下部にはカセット内収容の
用紙SHを上方に押し上げるべく、偏倚力を与える押圧
機構が設けられている。そして、これにより、給紙カセ
ットC内の用紙SHは最上面の用紙が、繰り出しローラ
R1に接するようになっており、繰り出しローラR1の
回転により、最上面の用紙SHは繰り出しローラR1の
回転方向に繰り出される構成となっている。
【0005】また、繰り出された用紙SHは用紙搬送路
L上を用紙分離機構SPの位置を経て送り出しローラR
2a,R2bの位置へと送り出され、この送り出しロー
ラR2a,R2b間に挾持されて、更に用紙搬送路Lを
先へと送り出される構成となっている。
【0006】用紙分離機構SPは、用紙の分離のための
機構であり、例えば、搬送ローラSPRaとこれに対向
し、かつ近接配置される送り戻しローラSPRbとより
なる。送り戻しローラSPRbは用紙SHが2枚以上重
ね送りされた時に、分離して一枚のみ搬送路Lへと送り
出すための機構であり、搬送ローラSPRaとは逆に回
転している。この逆回転により上面の用紙と下面の用紙
は互いに逆方向に送られ、用紙重送の場合に、用紙を分
離して一枚のみ、送り出しローラR2a,R2b側に送
り出すことができる。
【0007】一方、複写機等においては、1枚の用紙
(シート)に両面コピーしたり、あるいは両面プリント
することができるようにしたものもあり、繰り出された
一枚の用紙の片面に記録部にて像を記録した後に、表裏
反転して記録部に戻し、裏面に像を記録してから排出す
る。電子記録装置の構成例を図7に示す。
【0008】この図7に示す構成例は乾式の静電記録装
置の例であり、概要を説明するための図である。図7に
おいて、1は画像担持体であり、光導電体ドラムや誘電
体ドラムなどを用いている。2は潜像形成装置であり、
画像担持体1に静電潜像を形成するイオンカートリッジ
などの潜像形成装置である。3は現像装置であり、この
潜像形成装置2により画像担持体1上に形成された静電
潜像を、トナー像として現像するものである。
【0009】また、4は転写装置であり、記録用紙5上
に画像担持体1上のトナー像を転写するものであって、
正極性もしくは負極性のコロナイオンを発生し、画像担
持体1に向け記録用紙5を介して当該コロナイオンを放
射することにより、帯電させた記録用紙5上に画像担持
体1上のトナー像を吸着させて転写するものである。
【0010】すなわち、転写装置4は記録用紙の搬送経
路を介して画像担持体1に対峙しており、画像担持体1
に接するようにして搬送される記録用紙5の背面にコロ
ナイオンを放射することにより、記録用紙5を帯電さ
せ、その帯電による静電吸引力によって画像担持体1上
のトナー像を記録用紙5上に転写させる。
【0011】6は紙搬送装置であり、この転写装置4に
より転写された未定着トナー像を有する記録用紙5を搬
送するためのものである。また、7は定着装置であり、
紙搬送装置6により搬送されてきた記録用紙5上の未定
着トナー像を定着させるためのものである。
【0012】8はクリーニング装置であって、記録用紙
5に転写されずに残った画像担持体1上のトナー像の残
りを掻き落とすためのものであり、9はイレーサであっ
て、画像担持体1上に形成された静電潜像を消去するた
めのものである。
【0013】10は給紙装置であり、カット紙(定型の
記録用紙)を積重して収納した記録用紙カセット10a
と、この記録用紙カセット10aより記録用紙5を一枚
ずつ繰り出す繰り出しローラ10bとを有し、休止画像
担持体1と転写装置4により構成される転写部に向け
て、記録用紙5を1枚づつ給送するためのものである。
【0014】11は給紙部紙ガイドであって、給紙装置
10により給紙されてきた記録用紙5を転写部に導くも
のである。また、13は捕集装置であって、クリーニン
グ装置8で掻き落とされたトナーを捕集する捕集装置で
あり、14はガイドであって、未定着トナー像が転写さ
れた記録用紙5を定着装置7に導くためのものである。
【0015】また、19は給紙装置10によりガイド1
1上を搬送されてきた記録用紙の先端を、一旦、当接さ
せて停止し、画像担持体1のプロセス動作と同期して用
紙を転写部へ送り出すためのレジストローラである。
【0016】画像担持体1はドラム状であり、その周囲
定位置に潜像形成装置2、現像装置3、転写装置4、ト
ナーの捕集装置13、クリーニング装置8、イレーサ9
が配置されていて、画像担持体1の回転に伴って、周側
面はこれらの配置位置を順に通過する構成となってい
る。
【0017】紙搬送装置6は転写装置4を経てトナー像
が転写されて送り出されてきた記録用紙5を定着装置7
部に送るためのものであり、例えば、一対のベルトを並
設したベルト搬送機構と、このベルト搬送機構に吸引保
持するための吸引ファン6dとより構成してあり、紙搬
送装置6の内部に設けた吸引ファン16により記録用紙
5を下方向に吸引してベルト搬送機構に吸引保持するこ
とにより、ベルト搬送機構で順方向に搬送させるように
し、これにより、未定着トナー像を有する記録用紙5の
未定着トナー像保持面がトナー捕集装置13の下部等に
接触して、画像を乱すことのないようにしてある。
【0018】給紙装置10の用紙分離機構出口から転写
部入口の間には給紙部紙ガイド11が設けられており、
後述する理由によってこの給紙部紙ガイド11はかなり
広い用紙撓み空間を確保してある。
【0019】定着装置7は未定着トナー像を有する記録
用紙5に熱を加えて、記録用紙5上のトナーを溶融さ
せ、記録用紙5上に密着させるヒートロール17と、ヒ
ートロール17とともに記録用紙5を挾み、加圧しなが
ら搬送するプレッシャローラ15からなっていて、紙搬
送装置6にて搬送されてきた記録用紙5をプレッシャロ
ーラ15でヒートロール17に押し付けながら搬送する
ことでトナー像の定着を行うものである。
【0020】次に両面記録できるようにした乾式静電記
録装置の紙搬送機構について図8を用いて説明する。図
8において、10A〜10Nは給紙装置であり、記録用
紙収納箱(記録用紙収納用の給紙カセット)10aに収
納された定型のカット紙を繰り出しローラ10bにて1
枚ずつ繰り出して記録用紙搬送経路に送り出すものであ
る。
【0021】10cおよび10dは近接配置される一対
のローラであり、両ローラ10c,10d間に用紙を挾
持して送り出すもので、紙分離機構を構成している。こ
れらのうち、ローラ10cは搬送ローラとなり、繰り出
しローラ10bにて繰り出された用紙を転写部方向に搬
送するように回転駆動される。ローラ10dは用紙の送
り戻しローラであり、トルクリミッタを介して逆転駆動
される。トルクリミッタはある大きさの以上の力が作用
するとスリップして回転力の伝達を断つものである。
【0022】従って、ローラ10dはローラ10cと直
接接してローラ10cとの摩擦が大の時(紙無し状態の
とき)は搬送ローラ10cによりその回転に従う方向
に、また、紙が一枚のみのときは搬送ローラ10cによ
りその回転に従う方向に送り出される紙との摩擦力でロ
ーラ10dは用紙の送りに従う方向に回転され、また、
用紙が重ね送りのかたちで繰り出されたときは用紙間の
スリップにより摩擦力は小さくなるので逆回転して用紙
を戻す方向に作用することにより、重ね送りされた用紙
を分離する。すなわち、重ね送りされた用紙のうち、上
面側の用紙は搬送ローラ10cにより順方向に送られ、
下面側の用紙はカセットの側に戻されて分離される。
【0023】給紙装置10A〜10Nは記録用紙搬送経
路の最上流に設けられており、繰り出された記録用紙は
記録用紙搬送経路上を送られながら、画像担持体1の配
置位置の下部を通り、定着装置7へと送られる。
【0024】そして、両面記録が可能なシステムの場
合、定着装置7の下流側に反転装置21が設けられ、こ
の反転装置21の搬送路下流側に排紙ローラ28および
排紙トレー24が設けられる。
【0025】排紙トレー24は記録が終了したハードコ
ピーを収納するトレーであり、片面記録の場合は、片面
の記録が終わると記録用紙は排紙トレー24に排紙さ
れ、両面記録の場合は、裏面の記録が終わった段階で記
録用紙は排紙トレー24に排紙される。
【0026】両面記録可能なシステムの場合、反転装置
21で反転されて送り出される記録用紙を、再びトナー
像の転写のために記録用紙搬送路の上流側に戻すための
反転搬送装置20が設けられている。反転搬送装置20
は周面を接して配置される一対の斜行ローラ54,55
と、周面を接して配置され、記録用紙を記録用紙搬送路
の上流側に送り出すための一対の搬送ローラ57,56
を備えて構成される。
【0027】斜行ローラ54,55は記録用紙の一側縁
が搬送路の定位置に来るように姿勢と位置を揃えるため
のもので、側面を案内するガイド板の如きものを搬送経
路の脇に配置しておき、そのガイド板に向けて記録用紙
を移行させながら搬送することで、横方向(搬送方向と
は直角方向)の位置決めが成されるようにしてある。
【0028】このような構成において、給紙装置10に
より繰り出され、図8の画像形成部に搬送されてきた記
録用紙(記録シート)5は、転写部において片面に未定
着トナー像が形成され、定着装置7によりトナー像は定
着される。
【0029】すなわち、記録にあたっては画像担持体1
を一定速度で回転させると共に、その周側面に潜像形成
装置2にて画像の静電潜像を形成し、現像装置3でトナ
ーを付与して画像担持体1上の静電潜像にトナーを付着
させることでトナー像にする。コロナイオンを発生させ
るための転写装置4が、記録用紙の搬送経路を介して画
像担持体に対峙して配されており、画像担持体1に接し
て画像担持体1と同速度で搬送される記録用紙5に対し
てその背面より、この転写装置4はコロナイオンを与え
て記録用紙5を帯電させ、その帯電による静電吸引力に
よって画像担持体1上のトナー像を記録用紙5上に転写
させる。そして、トナー像が転写された記録用紙5は搬
送装置6により定着装置7に送られ、熱定着される。
【0030】片面に画像を形成された記録用紙5は、反
転装置21に搬送され、ここで、片面記録の場合は、排
紙トレー24に排紙され、載置されてハードコピーとし
て出力される。また、両面記録の場合は、排紙トレー2
4に排出されることなく、反転装置21により搬送方向
と表裏を反転されてから、反転搬送装置20に送られ
る。
【0031】反転搬送装置20に送られた記録用紙5
は、反転搬送装置20の斜行ローラ54,55により横
方向(搬送方向とは直角方向)の位置決めをされた後、
搬送ローラ57,56により記録用紙搬送路の上流側に
送り込まれ、記録用紙搬送路上を再度トナー像転写部へ
と送り込まれる。
【0032】そして、画像担持体1に接しながら上述同
様にして送られる結果、画像担持体1のトナー像が記録
用紙5の未画像形成面に転写され、定着装置7を経て定
着された後、反転装置21に搬送され、反転装置21は
両面の記録が終了した記録用紙であることから、これを
排紙トレー24に排紙して、ハードコピーとして出力す
る。
【0033】一方、片面(表面)が記録終了して裏面の
記録のために再度、転写部に送り込まれた先行の記録用
紙5に同期して、その直後に、新たな記録用紙5が給紙
装置10から記録用紙搬送路に繰り出され、この繰り出
された新たな記録用紙5が転写部に送り込まれる。この
ようにして、両面記録を行いつつ、短い間隔で記録用紙
が転写部へと次々に繰り出され、高速記録を行う。
【0034】ところで、記録のために用紙が転写部へと
搬送される際に、用紙が斜めになっていると紙面の記録
像が斜めとなってしまう。このようなことのないよう
に、姿勢を正しく修正するための工夫が施される。この
姿勢修正のための手法は、例えば、図9に示す如きであ
る。
【0035】すなわち、転写部入口に配された一対のシ
ート送り込みローラ91a,91bと、周面を互いに接
して並列的に配された一対の送りローラ94a,94b
との間にシート案内部92を設ける。シート案内部92
はガイド板92a〜92cよりなり、ガイド板92bに
対してガイド板92a,92cは屋根形に配して三角形
の比較的広い空間を形成してある。上記の送り込みロー
ラ91a,91bは図8における一対の送り込みローラ
19a,19bに相当する。
【0036】このような構成において、カットシート
(用紙)Pが一対の送りローラ94a,94bによって
シート案内部92に送り出されると、やがてカットシー
トPの先端部が転写部入口に配された一対のシート送り
込みローラ91a,91bに突当たり、シート案内部9
2の上記三角形の空間内で撓み(ループ)を形成する。
【0037】上記シート送り込みローラ91a,91b
は、図示しない制御装置によりオン・オフ駆動制御され
ており、カットシートPが送り込まれても最初は停止状
態にあり、カットシートPが撓みを形成してからこれら
一対のシート送り込みローラ91a,91bは駆動され
て、図示しない転写部内にカットシートPを送り出すよ
うに制御される。
【0038】今、カットシートPが図10のようにシー
ト送り込みローラ91a,91bに対して斜めの姿勢で
送られてきたとすると、カットシートPの先端がシート
送り込みローラ91a,91bにより形成されるローラ
の接触線(ニップ)に突当たる。この状態ではシート送
り込みローラ91a,91bはまだ回転停止の状態にあ
り、従って、カットシートPはシート送り込みローラ9
1a,91bに引き込まれることがないから、送りが進
むに連れて次第に撓みを形成することになる。
【0039】斜めの姿勢で送られて来たカットシートP
は、撓みを形成した段階でその傾斜の大きさは左右の撓
み量の違いとなることで吸収され、カットシートPの先
端部はシート送り込みローラ91a,91bのニップに
対して平行になる。
【0040】その後、シート送り込みローラ91a,9
1bは回転駆動が開始されるべく制御されるので、ニッ
プに対して先端が平行になったカットシートPは回転を
始めたシート送り込みローラ91a,91bに噛み込ま
れ、転写部へと送り出される。そして、この状態のとき
は転写部に対して正規の姿勢に矯正されており、従っ
て、カットシートP上に形成される画像は、ずれがない
ものとなる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の姿勢矯正機構では、剛体の案内部材(ガイ
ド)の間に用紙の撓む空間を形成している関係上、転写
部へ通じる記録搬送経路が複数系統ある装置の場合に確
保しなければならない占有空間が極めて大きなものとな
り、小形化の妨げになる。
【0042】すなわち、カセットが複数装着できる構成
のものの場合、各カセット毎に給紙機構が必要であり、
また、転写部に至る専用の搬送路が必要である。また、
両面記録可能な装置では用紙の裏面に記録するために、
用紙を転写部に戻す機構が必要であり、そのための専用
の搬送路が必要となる。
【0043】更には本体外からの用紙を手差しすること
ができるようにして、その手差しによる用紙への記録を
可能にした装置ではそのための専用の搬送経路が必要と
なり、それぞれの経路に姿勢矯正機構を必要とすること
から、装置の益々の大型化が避けられない。
【0044】また、上述のような従来の姿勢矯正機構で
は、高速給紙を行う場合に、カットシートPの先端が一
対のシート送りローラ91a,91bのニップに当たる
と、送られたカットシートPの勢いから跳ね返りが生
じ、しかも、この現象はシートが斜めになっている割合
が大きい程、大きいから、姿勢が矯正されないままシー
ト送りローラ91a,91b間に引き込まれ、斜めにな
ったまま転写部に送られることになる。
【0045】この現象を回避するために姿勢矯正機構に
は撓ませたカットシートをその背後から押して一対のシ
ート送りローラ91a,91bのニップに先端を強制的
に当て、ニップに対してカットシート先端を平行にし
て、シート送りローラ対91a,91b間に送り込む機
構を設ける。
【0046】このように、転写部にシートを送り込むに
あたり、レジスト時の用紙の膨らみを押えるために複雑
な構成が必要であり、また、レジスト時の用紙の膨らみ
を持たせるための空間を必要とするなど、大きな占有空
間を必要とし、装置が大型化する。従って、給紙装置の
小型化と構造の単純化を可能にする技術の開発が望まれ
る。
【0047】そこで、この発明の目的とするところは、
装置全体の小形化を可能にすると共に高速給紙において
も記録シートの姿勢矯正を確実に行えるようにしたシー
ト供給装置の姿勢矯正機構を提供することにある。
【0048】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、複数ある
カットシート供給系統より姿勢を正してカットシートを
送り出すための装置として、各カットシート供給系統よ
り所定の送り出し口に至る合流点に通常は回転が停止状
態にあり、カットシートが搬送されて来ると所定時間遅
れて回転駆動されるレジストローラ対を設け、また、レ
ジストローラ対の入側にそれぞれのガイド部材をそれぞ
れのカットシート供給経路に沿って近接配置し、各ガイ
ド部材は上記合流点側を自由端側として他端側を軸支し
た回動自在の構成とし、それぞれのガイド部材は所定方
向に偏倚させると共に、この偏倚力により通常は互いが
接して所定の位置に位置決めされるように構成し、ガイ
ド部材間に送り込まれるカットシートの撓みにより上記
偏倚力に抗してガイド部材は偏倚方向とは逆の方向に回
動されるように構成する。
【0049】
【作用】上記の構成において、いずれかのカットシート
供給系統よりカットシートをガイド部材間に送り込むと
レジストローラ対のニップ位置にカットシート先端が接
した後、カットシートの中間は次第に撓んでガイド部材
を押し、これによって撓み空間は広がり、この撓み空間
内にカットシートを完全に送り込むことができる。そし
て、この状態でカットシートはガイド部材の偏倚力によ
り背を押されてレジストローラ対のニップ位置にカット
シート先端が確実に押し付けられ、これによって姿勢が
矯正される。姿勢が矯正された状態でその後、レジスト
ローラ対は回転駆動がなされるので、カットシートは正
しい姿勢でレジストローラ対に噛み込まれることにな
り、送り出し口より正しい姿勢でカットシートを送り出
すことができるようになる。
【0050】また、偏倚力が与えられたガイド部材によ
り、撓んだカットシートの背を押すことでレジストロー
ラ対にカットシートの先端を接触させることから、高速
給紙の際にもカットシートが勢いで跳ね返ると云った心
配がなく、確実にカットシートの姿勢矯正して送り出す
ことができるようになる。
【0051】さらにまた、各カットシート供給経路に設
けたガイド部材を近接配置し、各ガイド部材は偏倚力を
与えた構成とすると共に、これらの偏倚力はカットシー
トの撓みにて回動される程度の大きさとしたことから、
撓み空間は各経路の持つ空間を互いに融通して利用でき
るようになり、従って、従来より狭い占有空間で全ての
カットシート供給経路の撓み空間を賄うことができるよ
うになる。そして、このことにより、姿勢矯正機構の小
形化を図ることができるから、カットシート供給装置の
小形化が可能になると共に、構造も簡易なものとするこ
とができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明によるシート供給装置の姿勢矯
正機構の実施例について、図1ないし図5を参照して説
明する。図1は本発明装置の構成を示す概略図である。
また、図2は通紙なしの状態を示す状態図、図3は上段
の給紙装置における給紙カセットからの給紙におけるレ
ジスト状態を示す図、図4は下段の給紙装置における給
紙カセットからの給紙におけるレジスト状態を示す図、
図5はオプションフィーダからの給紙におけるレジスト
状態を示す図である。
【0053】図1の概略図において、基本的な構成は図
8に示した従来構成と同じであるので、同一構成要素に
は図8で使用した符号と同一符号を付しておき、その説
明は省略する。本装置において、従来と異なる部分は姿
勢矯正機構であり、姿勢矯正機構を構成する図8に示し
た従来の給紙部紙ガイド11の構成部分を図1のように
改良した。
【0054】すなわち、本発明装置では姿勢矯正機構を
回動操作可能な給紙ガイド24a,24b,24cで構
成し、必要に応じて回動操作することでこれら給紙ガイ
ド24a,24b,24cで形成する空間をあるものは
狭め、あるものは広げて融通し合うことで、限られた空
間を譲り合って利用するようにした。
【0055】25a,25b,25cはそれぞれ給紙ガ
イド24a,24b,24cの回動軸であり、給紙ガイ
ド24a,24b,24cはこれら回動軸25a,25
b,25cを軸にそれぞれ矢印方向に回動操作可能にな
っている。なお、18はタイミング検知用アクチュエー
タであり、転写部入口における記録用紙搬送路にアーム
を延ばして配され、記録用紙が当たることによってアー
ムが押し倒されることにより、用紙の到来を検知するも
のである。
【0056】また、10Aは上段給紙装置、10Bは下
段給紙装置であり、それぞれ記録用紙収納箱(記録用紙
収納用の給紙カセット)10a、繰り出しローラ10
b、用紙分離機構を構成する一対のローラ10c,10
dなどを備えている。
【0057】図2を参照して姿勢矯正機構の詳細を説明
する。図2は通紙なしの状態の時における姿勢矯正機構
を中心としてその周辺の詳細を示した概略構成図であ
り、10Aは上段給紙装置、10Bは下段給紙装置であ
る。
【0058】10aは給紙カセット、10bは繰り出し
ローラ、10c,10dは用紙分離機構を構成する一対
のローラ、24aは上段給紙ガイド、25aは回動軸で
あり、上段給紙ガイド24aの回動中心となるものであ
る。また、24bは下段給紙ガイド、25bは回動軸で
あり、下段給紙ガイド24bの回動中心となるものであ
る。また、24cはフィーダ/反転搬送共用の給紙ガイ
ド、25cは回動軸であり、フィーダ/反転搬送共用の
給紙ガイド24cの回動中心となるものである。
【0059】また、36は上ガイドリブ、37は位置決
めガイド、18はタイミング検知用アクチュエータ、3
8はガイド、39はレジストローラ(シート送りロー
ラ)である。40は前ガイド、12a,12bは本体外
のオプションフィーダ搬送ローラの対、57,58は両
面プリント時の搬送ローラの対である。また、19a,
19bはレジストローラの対である。
【0060】上段給紙装置10Aおよび下段給紙装置1
0Bはそれぞれ給紙カセット10aが着脱可能である
が、装着位置は定位置となっている。そして、上段給紙
装置10Aおよび下段給紙装置10Bはそれぞれ給紙カ
セット10aの上面側に給紙ローラ10bを配してあ
り、また、それぞれには用紙分離機構を構成する一対の
ローラ10c,10dが配されていて、給紙ローラ10
bで繰り出された記録用紙5はローラ10c,10dを
通ることにより、重送(繰り出し時の複数枚の重ね送
り)された用紙は一枚に分離されて搬送路へと送り出さ
れる。
【0061】上段給紙装置用の給紙ガイド24aは上面
がガイド面24a4になっており、自由端側において幾
分、反り上がる傾斜面としてある。そして、ガイド24
aはその下面における自由端側先端において、上端側に
向け鋭利な角度になるように、傾斜面を形成してあり、
ここが給紙ガイド24bに接する回動規制面(ストッパ
面)24a2となっている。
【0062】そして、ストッパ面24a2は給紙ガイド
24aを反時計方向に回動操作した場合に、ガイド38
の上面に当接するような位置関係にしてあり、これによ
って給紙ガイド24aの反時計方向の回動はガイド38
の上面に当接する位置で制限されるようにしてある。
【0063】さらにガイド24aの下面にはストッパ面
24a2より幾分引っ込んだ位置に、当該ストッパ面2
4a2より急傾斜の下部ガイド面24a3が形成されて
おり、下部ガイド面24a3はガイド24aにおける直
線状の底面に至る部分で、下段給紙装置10Bのガイド
を担う構成となっている。
【0064】また、給紙ガイド24aの上面における自
由端側先端両サイドにおいて、ストッパ・フィン(先端
上側のリブ)24a1が設けられており、このストッパ
・フィン24a1が位置決めガイド37に当接すること
で定位置に位置決めされ、ガイド24aのこれ以上の上
方回動(反時計方向への回動)は阻止される構成となっ
ている。
【0065】すなわち、給紙ガイド24aは記録用紙5
の最大紙幅相当分以上の幅を有したフラップ状のもので
あり、ストッパ・フィン24a1はその両端に設けられ
ている。また、位置決めガイド37も給紙ガイド24a
と同程度の幅を有しており、剛体であって、記録用紙搬
送経路における最上段の上面位置において、上段給紙装
置10Aの出口からレジストローラの対19a,19b
の入口に至る間に配置される。そして、位置決めガイド
37はレジストローラの対19a,19bの対向側が下
向きになるように傾斜して配される。
【0066】給紙ガイド24aはその下部における上段
給紙装置10Aの出口側端部近傍に回動軸25aが設け
られており、給紙ガイド24aはこの回動軸25a真上
のガイド面24a4位置が用紙分離機構のローラ10d
配設位置近傍に来るように設定してある。そして、給紙
ガイド24aはこの回動軸25aを軸に、図示しないバ
ネにより上方に偏倚力が与えられていて、普段はストッ
パ・フィン24a1が位置決めガイド37に当接するよ
うになっている。
【0067】また、上記偏倚力は給紙された記録用紙の
撓みによって給紙ガイド24aの自由端側を位置決めガ
イド37から引き離すことができるように程度としてあ
る。そして、給紙ガイド24aはこの下方への回動によ
って位置決めガイド37との間に、撓み空間を確保で
き、上段給紙装置10Aによる給紙が行われないときは
給紙ガイド24aを位置決めガイド37側に閉じられる
ことで、撓み空間を他に融通することができるようにす
るものである。
【0068】給紙ガイド24bは下段給紙装置10Bの
出口からレジストローラの対19a,19bの入口に至
る間に配置されるもので、下段給紙装置10Bのローラ
10dの下方近傍に配された回動軸25bにより、一端
側が軸支されこれを軸に自由端側は給紙ガイド24cと
の間で回動可能になっている。給紙ガイド24bも図示
しないバネにより上方(時計方向)に偏倚力が与えられ
ていて、普段はガイド24aのストッパ面24a2に接
することで、これ以上の回動は阻止される。
【0069】いずれの偏倚力も給紙ガイド間に給紙され
た記録用紙の撓みにより、回動される程度に設定してあ
り、記録用紙の撓みによりいずれか1つ以上の給紙ガイ
ドが回動されることによって撓み空間が確保される仕組
みとしてある。
【0070】給紙ガイド24cは反転搬送装置20の出
口からレジストローラの対19a,19bの入口に至る
間に配置されるもので、反転搬送装置20の出口に配さ
れている搬送ローラ57,56の近傍に配された回動軸
25cに一端側近傍が支持されており、これを軸に自由
端側は給紙ガイド24bとの間で回動可能になってい
る。給紙ガイド24cも図示しないバネにより上方に偏
倚力が与えられていて、普段は給紙ガイド24bに接す
ることで、これ以上の回動は阻止される。
【0071】上ガイドリブ36は上段給紙装置10Aの
出口から位置決めガイド37に至る間に配されており、
ガイド37と共に最上段の上面側記録用紙ガイドを形成
する。また、ガイド37はガイド38と共に給紙経路の
合流点での下面側記録用紙ガイドを形成しており、ガイ
ド37とガイド38で構成される記録用紙搬送路は転写
部に向けて先すぼみとなっている。
【0072】タイミング検知用アクチュエータ18はそ
のアームが、ガイド37とガイド38で構成される記録
用紙搬送路に位置するように配されており、この記録用
紙搬送路部分に進行してきた記録用紙5の先端があたる
とアームが倒れることにより、記録用紙到来を検知する
ことができるものである。
【0073】レジストローラの対19a,19bは図示
しない駆動装置により回転駆動できるものであるが、普
段は回転停止しており、タイミング検知用アクチュエー
タ18が記録用紙5到来を検知してから所定時間経過後
に回転駆動開始され、紙送りが終了すると停止するよう
に制御されるものとする。このような制御は図示しない
制御装置により行われるものとする。
【0074】また、本装置では通紙なし(記録用紙を送
っていない状態)のときは各給紙ガイド24a,24
b,24cはバネによる偏倚力によって図2のような状
態にあり、三者が皆、時計回りの方向に定位置まで回動
されており、この状態ではガイド24cの案内面側の空
間が最も広くなっている。
【0075】また、上段給紙装置10Aからの給紙の時
は記録用紙の撓みにより給紙ガイド24a,24b,2
4cは反時計回りの方向に回動操作され、上段給紙装置
10Bからの給紙の時は記録用紙の撓みにより給紙ガイ
ド24b,24cが反時計回りの方向に回動操作され、
オプションフィーダ側からの給紙の時は記録用紙の撓み
によりガイド24cのみが反時計回りの方向に回動操作
される。
【0076】ガイド38と39は転写部に向けて先すぼ
みになっており、レジストローラの対19a,19bよ
り送り出された記録用紙5を案内して転写部に導くもの
である。
【0077】37は位置決めガイド、18はタイミング
検知用アクチュエータ18はガイド37とガイド38で
構成される記録用紙搬送路、レジストローラ(シート送
りローラ)である。
【0078】このような構成の本装置の作用を図3を参
照して説明する。図3は上段給紙装置10Aからの給紙
の場合の状態を示すもので、送られてきた記録用紙5a
の撓みのために押された給紙ガイド24aが反時計方向
に回動されることにより、ストッパ面24a2がガイド
38の上面に当接する位置で位置決めされた状態を示し
ている。
【0079】すなわち、上段給紙装置10Aにおける給
紙カセット10aから上段給紙用の繰り出しローラ10
bによって繰り出された記録用紙5aは上段用用紙分離
機構を構成するローラ対10c,10dによって1枚に
分離され、上ガイドリブ36と上段給紙ガイド24aの
リブの間を案内されて進み、タイミング検知用アクチュ
エータ18のアームを倒し、停止しているレジストロー
ラの対19a,19bのニップ部へ導かれる。ニップ部
に記録用紙5aの先端が当たることでローラ対10c,
10dから押し出される記録用紙5aは給紙ガイド24
aとリブ36および位置決めガイド37とで形成される
狭い空間に広がり、次第に撓むことになる。
【0080】タイミング検知用アクチュエータ18のア
ーム位置を通過した段階で当該アームが倒れることによ
り、記録用紙の到来を検知し、この検知出力を受けてか
ら制御装置は一定時間経過後に、上段給紙装置10Aの
繰り出しローラ10bと用紙分離機構のローラ10c,
10dの回転を停止させる。この期間は1枚の記録用紙
5aが給紙ガイド24aとリブ36および位置決めガイ
ド37とで形成される狭い空間に完全に押し出されるに
必要な時間とする。
【0081】繰り出しローラ10bと用紙分離機構のロ
ーラ10c,10dの回転が止まるまでの段階におい
て、記録用紙5aは送り出しが進むに連れて下向きにカ
ールしようとする。するとバネに付勢されて位置決めガ
イド37に当接していた上段給紙ガイド24aは、先端
が前ガイド38にぶつかるまで、回動軸25aを軸に、
記録用紙5aの撓みにより反時計方向へ逃げる。
【0082】このとき、バネの力により、上段給紙ガイ
ド24aが時計方向への偏倚力を当該記録用紙5aに加
えるので、撓んだ記録用紙5aはレジストローラ対19
a,19bのニップ位置に先端を押し付けるられること
から、先端部はレジストローラ対19a,19bと平行
になる。
【0083】タイミング検知用アクチュエータ18の紙
検知により所定時間経過後、制御装置の制御によって、
レジストローラ対19a,19bが回転すると、撓んだ
記録用紙5aは先端側がレジストローラ対19a,19
bのニップ位置に平行になって押し付けられているの
で、平行に姿勢が矯正されてレジストローラ対19a,
19b間に噛み込まれ、転写部へと送られて行くことに
なる。
【0084】このように、上段給紙ガイド24aはバネ
の力による時計方向への偏倚力を受けているので、当該
記録用紙5aの背を押すように力を加えることから、撓
んだ記録用紙5aは先端側をレジストローラ対19a,
19bのニップ位置に平行に押し付けられ、これによっ
て、平行に姿勢が矯正されてレジストローラ対19a,
19b間に噛み込ませることができ、転写部へは正しい
姿勢で確実に記録用紙5aを上段給紙装置10Aから搬
送することができる。しかも、撓んだ記録用紙5aの背
を上段給紙ガイド24aで押圧してレジストローラ対1
9a,19bのニップ位置に当てるので、高速で記録用
紙を搬送した場合でも、ニップ位置での記録用紙の跳ね
返りがなくなり、円滑にレジストローラ対19a,19
b間に噛み込ませることができるようになる。
【0085】次に図4を参照して下段給紙装置10Bか
らの給紙時の動作を説明する。下段給紙装置10Bの給
紙カセット10bから下段給紙用の繰り出しローラ10
bによって繰り出された記録用紙5bは、下段用用紙分
離機構を構成するローラ対10c,10dによって1枚
に分離され、上段給紙ガイド24aと下段給紙ガイド2
4bの間を案内されて進み、タイミング検知用アクチュ
エータ18のアームを倒し、停止しているレジストロー
ラの対19a,19bのニップ部へ導かれる。ニップ部
に記録用紙5bの先端が当たることでローラ対10c,
10dから押し出される記録用紙5bは給紙ガイド24
a,24bとで形成される狭い空間に広がり、次第に撓
むことになる。
【0086】タイミング検知用アクチュエータ18のア
ーム位置を通過した段階で当該アームが倒れることによ
り、記録用紙の到来を検知し、この検知出力を受けてか
ら制御装置は一定時間経過後に、下段給紙装置10Bの
繰り出しローラ10bと用紙分離機構のローラ10c,
10dの回転を停止させる。この期間は1枚の記録用紙
5bが給紙ガイド24a,24bとで形成される狭い空
間に完全に押し出されるに必要な時間とする。
【0087】繰り出しローラ10bと用紙分離機構のロ
ーラ10c,10dの回転が止まるまでの段階におい
て、記録用紙5bは送り出しが進むに連れてS字形にカ
ールしようとする。するとバネに付勢されて給紙ガイド
24aに当接していた下段給紙ガイド24bは、先端が
前ガイド38にぶつかるまで、回動軸25bを軸に、記
録用紙5bの撓みにより反時計方向へ逃げる。
【0088】このとき、バネの力により、下段給紙ガイ
ド24bが時計方向への偏倚力を当該記録用紙5bに加
えるので、撓んだ記録用紙5bはレジストローラ対19
a,19bのニップ位置に先端を押し付けられることか
ら、先端部はレジストローラ対19a,19bと平行に
なる。
【0089】タイミング検知用アクチュエータ18の紙
検知により所定時間経過後、制御装置の制御によって、
レジストローラ対19a,19bが回転すると、撓んだ
記録用紙5bは先端側がレジストローラ対19a,19
bのニップ位置に平行になって押し付けられているの
で、平行に姿勢が矯正されてレジストローラ対19a,
19b間に噛み込まれ、転写部へと送られて行くことに
なる。
【0090】このように、下段給紙ガイド24bはバネ
の力による時計方向への偏倚力を受けているので、当該
記録用紙5bの背を押すように力を加えることから、撓
んだ記録用紙5bは先端側をレジストローラ対19a,
19bのニップ位置に平行に押し付けられ、これによっ
て、平行に姿勢が矯正されてレジストローラ対19a,
19b間に噛み込ませることができ、転写部へは正しい
姿勢で確実に記録用紙5bを下段給紙装置10Bから搬
送することができる。しかも、撓んだ記録用紙5bの背
を下段給紙ガイド24bで押圧してレジストローラ対1
9a,19bのニップ位置に当てるので、高速で記録用
紙を搬送した場合でも、ニップ位置での記録用紙の跳ね
返りがなくなり、円滑にレジストローラ対19a,19
b間に噛み込ませることができるようになる。
【0091】次に図5を参照して、オプションフィーダ
からの給紙時の作用について説明する。図示しないエレ
ベータフィーダから分離されて送られてきた記録用紙5
cは、オプションフィーダ搬送ローラ対12a,12b
により繰り出され、下段給紙ガイド24bの下面リブと
フィーダ/反転搬送共用の給紙ガイド24cの間を案内
されて進み、タイミング検知アクチュエータ18のアー
ムを倒し、停止しているレジストローラ対19c,19
dのニップ位置へ導かれる。
【0092】ニップ位置に記録用紙5cの先端が当たる
ことでオプションフィーダ搬送ローラ対12a,12b
から押し出される記録用紙5cは給紙ガイド24b,2
4cとで形成される狭い空間に広がり、次第に撓むこと
になる。
【0093】タイミング検知用アクチュエータ18のア
ーム位置を通過した段階で当該アームが倒れることによ
り、記録用紙の到来を検知し、この検知出力を受けてか
ら制御装置は一定時間経過後に、下段給紙装置10Bの
繰り出しローラ10bとオプションフィーダ搬送ローラ
対12a,12bの回転を停止させる。この期間は1枚
の記録用紙5cが給紙ガイド24b,24cとで形成さ
れる狭い空間に完全に押し出されるに必要な時間とす
る。
【0094】オプションフィーダ搬送ローラ対12a,
12bの回転が止まるまでの段階において、記録用紙5
cは送り出しが進むに連れてS字形にカールしようとす
る。するとバネに付勢されて給紙ガイド24bに当接し
ていた給紙ガイド24cは、先端が前ガイド38にぶつ
かるまで、回動軸25cを軸に、記録用紙5cの撓みに
より反時計方向へ逃げる。
【0095】このとき、バネの力により、給紙ガイド2
4cが時計方向への偏倚力を当該記録用紙5cに加える
ので、撓んだ記録用紙5cはレジストローラ対19a,
19bのニップ位置に先端を押し付けられることから、
先端部はレジストローラ対19a,19bと平行にな
る。
【0096】タイミング検知用アクチュエータ18の紙
検知により所定時間経過後、制御装置の制御によって、
レジストローラ対19a,19bが回転すると、撓んだ
記録用紙5bは先端側がレジストローラ対19a,19
bのニップ位置に平行になって押し付けられているの
で、平行に姿勢が矯正されてレジストローラ対19a,
19b間に噛み込まれ、転写部へと送られて行くことに
なる。
【0097】このように、フィーダ/反転搬送共用の給
紙ガイド24cはバネの力による時計方向への偏倚力を
受けているので、当該記録用紙5cの背を押すように力
を加えることから、撓んだ記録用紙5cは先端側をレジ
ストローラ対19a,19bのニップ位置に平行に押し
付けられ、これによって、平行に姿勢が矯正されてレジ
ストローラ対19a,19b間に噛み込ませることがで
き、転写部へは正しい姿勢で確実に記録用紙5cをオプ
ションフィーダから搬送することができる。しかも、撓
んだ記録用紙5cの背を給紙ガイド24cで押圧してレ
ジストローラ対19a,19bのニップ位置に当てるの
で、高速で記録用紙を搬送した場合でも、ニップ位置で
の記録用紙の跳ね返りがなくなり、円滑にレジストロー
ラ対19a,19b間に噛み込ませることができるよう
になる。
【0098】本発明による給紙装置は上述したように、
複数ある記録用紙給紙系統の転写部入口合流点に通常は
回転が停止状態にあり、記録用紙が搬送されて来ると所
定時間遅れて回転駆動されるレジストローラ対を設け、
また、レジストローラ対の入側にそれぞれの給紙ガイド
をそれぞれの給紙経路に沿って近接配置し、各給紙ガイ
ドは上記転写部入口合流点側を自由端側として他端側を
軸支した回動自在の構成とし、それぞれの給紙ガイドは
所定方向に偏倚させると共に、この偏倚力により通常は
互いが接して所定の位置に位置決めされるようにし、給
紙ガイド間に送り込まれる紙の撓みにより偏倚力に抗し
て給紙ガイドは偏倚方向とは逆の方向に回動されるよう
に構成して、記録用紙を給紙ガイド間に送り込むとレジ
ストローラ対のニップ位置に先端が接し、中間は次第に
撓んで給紙ガイドを押し、これによってレジストローラ
対のニップ位置に記録用紙先端を押し付けて姿勢を矯正
した状態でレジストローラ対に噛み込ませることができ
るようにしたものであるから、転写部には正しい姿勢で
記録用紙を送り込むことが可能になり、また、偏倚力が
与えられた給紙ガイドにより、撓んだ記録用紙の背を押
すことでレジストローラ対に記録用紙の先端を確実に接
触させることができ、従って、高速給紙の際にも記録用
紙が勢いで跳ね返ると云った心配がなく、確実に記録用
紙の姿勢矯正して転写部に送ることができるようにな
る。
【0099】さらにまた、各給紙経路に設けた給紙ガイ
ドを近接配置し、各給紙ガイドは偏倚力を与えた構成と
すると共に、これらの偏倚力は記録用紙の撓みにて回動
される程度の大きさとしたことから、撓み空間は各経路
の持つ空間を互いに融通して利用できるようになり、従
って、従来より狭い占有空間で全ての給紙経路の撓み空
間を賄うことができるようになる。そして、このことに
より、給紙装置の小形化を図ることができるとともに、
構造も簡易なものとすることができる。
【0100】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その用紙を変更しない範囲内で適宜変
形して実施し得るものである。例えば、上述の実施例で
は電子記録装置に適用した例を示したが、姿勢を矯正し
てカットシートを送り込むための給紙装置全般に適用可
能である。
【0101】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、装置全体の小形化を可能にすると共に高速給紙にお
いても記録シートの姿勢矯正を確実に行えるようにした
シート供給装置の姿勢矯正機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明の一実施例における通紙なしのときの動
作状態を示す図。
【図3】本発明の一実施例における上段の給紙装置から
の給紙におけるレジスト状態を示す状態図。
【図4】本発明の一実施例における下段の給紙装置から
の給紙におけるレジスト状態を示す図。
【図5】本発明の一実施例におけるオプションフィーダ
からの給紙におけるレジスト状態を示す図。
【図6】従来例を説明するための図。
【図7】従来例を説明するための図。
【図8】従来例を説明するための図。
【図9】従来の姿勢修正例を説明するための図。
【図10】従来の姿勢修正例を説明するための図。
【符号の説明】
1…画像担持体、2…潜像形成装置、3…現像装置、4
…転写装置、5,5a〜5c,SH…記録用紙(カット
紙、カットシート)、6…紙搬送装置、7…定着装置、
8…クリーニング装置、9…イレーサ、10,10A〜
10N…給紙装置、10a…記録用紙収納箱(記録用紙
収納用の給紙カセット)、10b…繰り出しローラ、1
0c,10d…用紙分離機構を構成する一対のローラ、
12a,12b…一対のオプションフィーダ搬送ロー
ラ、13…捕集装置、14…ガイド、15…プレッシャ
ローラ、17…ヒートロール、18…タイミング検知用
アクチュエータ、19a,19b…レジストローラの対
(シート送りローラ)、20…反転搬送装置、21…反
転装置、24a,〜24c…ガイド、24a1…ストッ
パ・フィン、24a2…ストッパ面、24a4…ガイド
面、25a,〜25c…回動軸、37…位置決めガイ
ド、38,39…ガイド、57,56…搬送ローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数あるカットシート供給系統より姿勢
    を正してカットシートを送り出すための装置として、 各カットシート供給系統より所定の送り出し口に至る合
    流点に通常は回転が停止状態にあり、カットシートが搬
    送されて来ると所定時間遅れて回転駆動されるレジスト
    ローラ対を設け、また、レジストローラ対の入側にそれ
    ぞれのガイド部材をそれぞれのカットシート供給経路に
    沿って近接配置し、各ガイド部材は上記合流点側を自由
    端側として他端側を軸支した回動自在の構成とし、それ
    ぞれのガイド部材は所定方向に偏倚させると共に、この
    偏倚力により通常は互いが接して所定の位置に位置決め
    されるように構成し、ガイド部材間に送り込まれるカッ
    トシートの撓みにより上記偏倚力に抗してガイド部材は
    偏倚方向とは逆の方向に回動されるように構成すること
    を特徴とするシート供給装置の姿勢矯正機構。
JP4098229A 1992-04-17 1992-04-17 シート供給装置の姿勢矯正機構 Withdrawn JPH05294518A (ja)

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