JPH05293978A - プリンタの印字制御方法及び印字制御装置 - Google Patents

プリンタの印字制御方法及び印字制御装置

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Publication number
JPH05293978A
JPH05293978A JP2240993A JP2240993A JPH05293978A JP H05293978 A JPH05293978 A JP H05293978A JP 2240993 A JP2240993 A JP 2240993A JP 2240993 A JP2240993 A JP 2240993A JP H05293978 A JPH05293978 A JP H05293978A
Authority
JP
Japan
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pin
driven
drive
signal
pins
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2240993A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Nagahashi
則明 長橋
Yoichi Hayakawa
洋一 早川
Hidenori Naoi
秀憲 直井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同じ印字タイミングで単ピンのみが駆動される
場合と複数ピンが駆動される場合で同じ大きさのインパ
クト力を発生させる。 【構成】マイクロプロセッサ42は、印字データに基づ
いてフォントデータを参照してドットデータを形成する
が、この時、ドットデータを参照して、同じ印字タイミ
ングで単ピンのみが駆動されるか、複数ピンが駆動され
るかを判断し、単ピンのみが駆動される場合に制御信号
を出力する。そして、擬似駆動用パルス信号発生回路
が、前記制御信号及びコモン駆動信号に基づいてパルス
信号を発生すると、擬似駆動信号発生回路は擬似駆動信
号を出力する。該擬似駆動信号はインパクト力が発生し
ない程度の擬似駆動電流を駆動されない他のピンに対応
するコイルに供給するため、駆動される単ピンに対応す
るコイルに対して磁気干渉が生じる。単ピンのみが駆動
される場合のインパクト力を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタの印字制御方
法及び印字制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドット式のプリンタにおい
ては、ホストコンピュータなどの上位装置から受けた印
字データによって印字ヘッド制御部を制御して印字ヘッ
ドを駆動するようになっている。該印字ヘッドは複数の
印字ワイヤを有しており、印字データに対応して印字ワ
イヤを飛行させ、インクリボンを介してプラテンの上の
用紙を打撃して印字する。
【0003】各印字ワイヤはアーマチュアの先端に固定
され、該アーマチュアを板ばねが揺動自在に支持してい
る。そして、前記アーマチュアに対向してコアが設けら
れ、永久磁石が磁束を発生して前記板ばねの弾性力に抗
してアーマチュアをコアに吸引するようになっている。
また、各コアにはコイルが巻装されていて、通電によっ
て磁束を発生し、前記永久磁石による磁束を打ち消して
アーマチュアを解放する。
【0004】したがって、印字データに対応するコイル
に選択的に駆動電流を供給すると、印字データに対応す
る印字ワイヤ(以下、「ピン」という。)が飛行し、所
定の文字などを印字することができる。図2は従来のプ
リンタにおける印字ヘッドの斜視図、図3は従来のプリ
ンタの印字制御装置における奇数ピン側の駆動回路図、
図4は従来のプリンタの印字制御装置における偶数ピン
側の駆動回路図である。
【0005】図2において、11は印字ヘッド、12は
奇数ピン(以下、「ODDピン」という。)側のワイヤ
ガイド、13は偶数ピン(以下、「EVENピン」とい
う。)側のワイヤガイドである。前記ODDピン及びE
VENピンはいずれも12本設けられており、印字ヘッ
ド11全体で24ピンの構成を有する。図3において、
oc1はODDピン側のコモン駆動信号、s1,s3,
s5,…,s23はODDピンすなわち#1ピン、#3
ピン、#5ピン、…、#23ピンをそれぞれ駆動するた
めの駆動信号である。
【0006】前記コモン駆動信号oc1はトランジスタ
Tr21のベースに入力されるようになっていて、該ト
ランジスタTr21を選択的にオンにする。該トランジ
スタTr21のコレクタは抵抗を介してトランジスタT
r22のベースに接続され、エミッタはアースされてい
て、トランジスタTr21がオンになるとトランジスタ
Tr22もオンになるようになっている。該トランジス
タTr22はエミッタが電源に、コレクタが各ODDピ
ンに対応して配設されたコイルL22〜L25に接続さ
れ、オンになるとコイルL22〜L25に駆動電流が供
給されるようになっている。そして、前記トランジスタ
Tr21,Tr22によってODDピン側のコモン駆動
トランジスタ部15が構成される。
【0007】D21はツェナダイオードであり、一端が
電源に接続され、他端が各ODDピンに対応して配設さ
れるフライバックダイオードD22〜D25に接続され
て、定電圧を発生する。前記コイルL22〜L25は各
ODDピンに対応して配設され、それぞれ一端が前記フ
ライバックダイオードD22〜D25に、他端が前記ト
ランジスタTr22のコレクタに接続される。
【0008】また、16〜19は各ODDピンを駆動す
るためのスイッチング回路であり、該スイッチング回路
16〜19は一端が前記フライバックダイオードD22
〜D25及びコイルL22〜L25に接続され、他端が
アースされる。そして、該スイッチング回路16〜19
は、それぞれ2個のトランジスタと2個の抵抗によって
構成され、駆動信号s1,s3,s5,…,s23が入
力されることによって選択的にオンになるようになって
いる。
【0009】このようにして、前記スイッチング回路1
6〜19がオンになると、コイルL22〜L25に駆動
電流が供給され、ODDピンが駆動されて印字が行われ
る。なお、D26は各スイッチング回路16〜19のア
ース側と各コイルL22〜L25のトランジスタTr2
2側を接続するダイオードである。一方、図4におい
て、ec1はEVENピン側のコモン駆動信号、s2,
s4,…,s24はEVENピンすなわち#2ピン、#
4ピン、…、#24ピンを駆動するための駆動信号であ
る。
【0010】前記コモン駆動信号ec1はトランジスタ
Tr23のベースに入力されるようになっていて、該ト
ランジスタTr23を選択的にオンにする。該トランジ
スタTr23のコレクタは抵抗を介してトランジスタT
r24のベースに接続され、エミッタはアースされてい
て、トランジスタTr23がオンになるとトランジスタ
Tr24もオンになるようになっている。該トランジス
タTr24はエミッタが電源に、コレクタが各EVEN
ピンに対応して配設されたコイルL29〜L31に接続
され、オンになるとコイルL29〜L31に駆動電流が
供給されるようになっている。そして、前記トランジス
タTr23,Tr24によってEVENピン側のコモン
駆動トランジスタ部21が構成される。
【0011】D28はツェナダイオードであり、一端が
電源に接続され、他端が各EVENピンに対応して配設
されるフライバックダイオードD29〜D31に接続さ
れて、定電圧を発生する。前記コイルL29〜L31は
各EVENピンに対応して配設され、それぞれ一端が前
記フライバックダイオードD29〜D31に、他端が前
記トランジスタTr24のコレクタに接続される。
【0012】また、22〜24は各EVENピンを駆動
するためのスイッチング回路であり、該スイッチング回
路22〜24は一端が前記フライバックダイオードD2
9〜D31及びコイルL29〜L31に接続され、他端
がアースされる。そして、該スイッチング回路22〜2
4は、それぞれ2個のトランジスタと2個の抵抗によっ
て構成され、駆動信号s2,s4,…,s24が入力さ
れることによって選択的にオンになるようになってい
る。
【0013】このようにして、前記スイッチング回路2
2〜24がオンになると、コイルL29〜L31に駆動
電流が供給され、EVENピンが駆動されて印字が行わ
れる。なお、D32は各スイッチング回路22〜24の
アース側と各コイルL29〜L31のトランジスタTr
24側を接続するダイオードである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のプリンタの印字制御方法及び印字制御装置におい
て、同じ印字タイミングで二本以上のピン(以下、「複
数ピン」という。)を駆動する場合には、印字ヘッド1
1の各コイルL22〜L25,L29〜L31相互間に
生じる磁気干渉などによって各ピンのインパクト力が大
きくなるが、単一のピン(以下、「単ピン」という。)
のみを駆動する場合には、単ピンに対応するコイルのみ
に駆動電流が供給されるため、他のピンに対応するコイ
ルによる磁気干渉が生じないのでその分インパクト力が
小さくなる。
【0015】また、同じ印字タイミングで複数ピンを駆
動する場合でも、駆動されるピンの位置が離れていると
その分インパクト力が小さくなる。すなわち、同じ印字
タイミングで隣接するピンを駆動する場合には、印字ヘ
ッド11の各コイルL22〜L25,L29〜L31相
互間に生じる磁気干渉などによって各ピンのインパクト
力が大きくなるが、例えば#1ピン及び#12ピンのよ
うに互いに離れているピンを同じ印字タイミングで駆動
する場合には、#1ピン及び#12ピンに対応するコイ
ルのみに駆動電流が供給されるため、他のピンに対応す
るコイルによる磁気干渉が生じないのでその分インパク
ト力が小さくなる。
【0016】このように、同じ印字タイミングで単ピン
のみが駆動される場合と複数ピンが駆動される場合でイ
ンパクト力の大きさが異なってしまうだけでなく、ま
た、同じ印字タイミングで隣接するピンが駆動される場
合と駆動されない場合でもインパクト力の大きさが異な
ってしまう。本発明は、前記従来のプリンタの印字制御
方法及び印字制御装置の問題点を解決して、同じ印字タ
イミングで単ピンのみが駆動される場合と複数ピンが駆
動される場合で同じ大きさのインパクト力を発生させる
ことができ、また、同じ印字タイミングで隣接するピン
が駆動される場合と駆動されない場合でも同じ大きさの
インパクト力を発生させることができるプリンタの印字
制御方法及び印字制御装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のプ
リンタの印字制御方法及び印字制御装置においては、印
字ヘッドに複数のピン及び該ピンに対応する複数のコイ
ルが設けられていて、該コイルに選択的に駆動電流を供
給してピンを駆動し、印字を行う。そのため、前記印字
ヘッドに駆動電流を供給するために印字ヘッド制御部が
設けられ、該印字ヘッド制御部を制御するためにマイク
ロプロセッサが設けられる。
【0018】該マイクロプロセッサは、印字データに基
づいてフォントデータを参照してドットデータを形成す
る。そして、各ピン共通に発生させられるコモン駆動信
号、及び前記ドットデータに対応して発生させられる各
ピンの駆動信号によって各ピンが駆動される。一方、前
記ドットデータを参照して、同じ印字タイミングで前記
ピンのうち単ピンのみが駆動されるか、複数ピンが駆動
されるかを判断し、単ピンのみが駆動される場合に制御
信号を出力する。擬似駆動電流は、該制御信号によって
設定される。
【0019】そのため、各コイルにスイッチング回路が
接続され、該スイッチング回路のオン・オフによって前
記コイルに駆動電流が選択的に供給される。そして、擬
似駆動用パルス信号発生回路が設けられ、前記制御信号
及びコモン駆動信号に基づいてパルス信号を発生し、該
パルス信号及び前記駆動信号を受けて、擬似駆動信号発
生回路が前記スイッチング回路に対して擬似駆動信号を
出力する。
【0020】該擬似駆動信号は、駆動される単ピンに対
応するコイルに駆動電流を供給するための波形と、その
他のピンに対応するコイルにインパクト力が発生しない
程度の擬似駆動電流を供給するための波形を選択的に有
する。また、他の印字制御装置においては、印字ヘッド
に複数のピン及び該ピンに対応する複数のコイルが設け
られていて、該コイルに選択的に駆動電流を供給してピ
ンを駆動し、印字を行う。
【0021】そのため、前記印字ヘッドに駆動電流を供
給するために印字ヘッド制御部が設けられ、該印字ヘッ
ド制御部を制御するためにマイクロプロセッサが設けら
れる。該マイクロプロセッサは、印字データに基づいて
フォントデータを参照してドットデータを形成する。そ
して、各ピン共通に発生させられるコモン駆動信号、及
び前記ドットデータに対応して発生させられる各ピンの
駆動信号によって各ピンが駆動される。
【0022】一方、前記ドットデータを参照して、同じ
印字タイミングで隣接するピンが駆動されるか否かを判
断し、駆動されない場合に制御信号を出力する。擬似駆
動電流は、該制御信号、及び同じ印字タイミングで隣接
するピンが駆動されるか否かに対応して発生させられる
擬似駆動選択信号によって設定される。そのため、各コ
イルにスイッチング回路が接続され、該スイッチング回
路のオン・オフによって前記コイルに駆動電流が選択的
に供給される。そして、擬似駆動用パルス信号発生回路
が設けられ、前記制御信号及びコモン駆動信号に基づい
てパルス信号を発生し、該パルス信号、前記擬似駆動選
択信号及び前記駆動信号を受けて、擬似駆動信号発生回
路が前記スイッチング回路に対して擬似駆動信号を出力
する。
【0023】該擬似駆動信号は、駆動されるピンに対応
するコイルに駆動電流を供給するための波形と、前記擬
似駆動選択信号によって選択されたピンに対応するコイ
ルにインパクト力が発生しない程度の擬似駆動電流を供
給するための波形を選択的に有する。
【0024】
【作用】本発明によれば、前記のようにプリンタの印字
制御方法及び印字制御装置においては、印字ヘッドに複
数のピン及び該ピンに対応する複数のコイルが設けられ
ていて、該コイルに選択的に駆動電流を供給してピンを
駆動する。駆動されたピンはインクリボンを介してプラ
テンの上の用紙を打撃し、ドットによる印字を行う。
【0025】前記印字ヘッドに駆動電流を供給するため
に印字ヘッド制御部が設けられ、該印字ヘッド制御部を
制御するためにマイクロプロセッサが設けられる。該マ
イクロプロセッサは、例えば、上位装置から印字データ
を受けると、該印字データに基づいてフォントデータを
参照してドットデータを形成する。そして、各ピン共通
に発生させられるコモン駆動信号、及び前記ドットデー
タに対応して発生させられる各ピンの駆動信号によって
各ピンが駆動される。
【0026】一方、前記ドットデータを参照して、同じ
印字タイミングで前記ピンのうち単ピンのみが駆動され
るか、複数ピンが駆動されるかを判断し、単ピンのみが
駆動される場合に印字ヘッド制御部に対して制御信号を
出力する。該制御信号によって擬似駆動電流が設定され
る。そのため、各コイルにスイッチング回路が接続さ
れ、該スイッチング回路のオン・オフによって前記コイ
ルに駆動電流が選択的に供給される。そして、擬似駆動
用パルス信号発生回路が設けられ、前記制御信号及びコ
モン駆動信号に基づいてパルス信号を発生する。該パル
ス信号及び前記駆動信号が擬似駆動信号発生回路に入力
されると、該擬似駆動信号発生回路は前記スイッチング
回路に対して擬似駆動信号を出力する。
【0027】この時、該擬似駆動信号は、駆動される単
ピンに対応するコイルに駆動電流を供給するための波形
と、その他のピンに対応するコイルにインパクト力が発
生しない程度の擬似駆動電流を供給するための波形を選
択的に有する。したがって、駆動される単ピンに対応す
るコイルのみに駆動電流が供給され、該単ピンのみにイ
ンパクト力が発生する。そして、単ピンのみが駆動され
る場合には、駆動されない他のピンに対応するコイルに
も擬似駆動電流が供給されるので、複数ピンが駆動され
る場合と同じ大きさのインパクト力を発生させることが
できる。
【0028】また、他の印字制御装置においては、印字
ヘッドに複数のピン及び該ピンに対応する複数のコイル
が設けられていて、該コイルに選択的に駆動電流を供給
してピンを駆動する。駆動されたピンはインクリボンを
介してプラテンの上の用紙を打撃し、ドットによる印字
を行う。前記印字ヘッドに駆動電流を供給するために印
字ヘッド制御部が設けられ、該印字ヘッド制御部を制御
するためにマイクロプロセッサが設けられる。
【0029】該マイクロプロセッサは、例えば、上位装
置から印字データを受けると、該印字データに基づいて
フォントデータを参照してドットデータを形成する。そ
して、各ピン共通に発生させられるコモン駆動信号、及
び前記ドットデータに対応して発生させられる各ピンの
駆動信号によって各ピンが駆動される。一方、前記ドッ
トデータを参照して、同じ印字タイミングで隣接するピ
ンが駆動されるか否かを判断し、駆動されない場合に印
字ヘッド制御部に対して制御信号を出力する。該制御信
号、及び同じ印字タイミングで隣接するピンが駆動され
るか否かに対応して発生させられる擬似駆動選択信号に
よって擬似駆動電流が設定される。
【0030】そのため、各コイルにスイッチング回路が
接続され、該スイッチング回路のオン・オフによって前
記コイルに駆動電流が選択的に供給される。そして、擬
似駆動用パルス信号発生回路が設けられ、前記制御信号
及びコモン駆動信号に基づいてパルス信号を発生する。
該パルス信号、前記擬似駆動選択信号及び前記駆動信号
が擬似駆動信号発生回路に入力されると、該擬似駆動信
号発生回路は前記スイッチング回路に対して擬似駆動信
号を出力する。
【0031】この時、該擬似駆動信号は、駆動されるピ
ンに対応するコイルに駆動電流を供給するための波形
と、前記擬似駆動選択信号によって選択されたピンに対
応するコイルにインパクト力が発生しない程度の擬似駆
動電流を供給するための波形を選択的に有する。したが
って、駆動されるピンに対応するコイルのみに駆動電流
が供給され、該ピンのみにインパクト力が発生する。そ
して、同じ印字タイミングで隣接するピンが駆動されな
い場合は、隣接するピンに対応するコイルにも擬似駆動
電流が供給される。したがって、同じ印字タイミングで
隣接するピンが駆動される場合と同じ大きさのインパク
ト力を発生させることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すプリンタの印字制御装置のブロック図、図5は本発
明の第1の実施例を示すプリンタの印字制御装置の回路
図、図6は本発明の第1の実施例を示すプリンタの印字
制御装置のタイムチャートである。
【0033】図1において、11は印字ヘッド、42は
プリンタの制御を行うマイクロプロセッサ、43は該マ
イクロプロセッサ42の制御プログラムを格納したプロ
グラムROM、44は各種のデータの読出し及び書込み
を行うワーキングRAM、45は漢字やANKなどの文
字のフォントデータを格納するフォントROMである。
また、46は図示しないホストコンピュータなどの上位
装置から印字データを受けるためのインタフェース制御
部、47はラインフィードモータやスペースモータなど
の各種のモータ48を駆動するためのモータ駆動部、4
9は前記印字ヘッド11を駆動するための印字ヘッド制
御部である。
【0034】前記印字ヘッド制御部49は、ODDピン
を駆動するための駆動回路及びEVENピンを駆動する
ための駆動回路を有している。なお、es1は擬似ドラ
イブイネーブル信号である。次に、ODDピンを駆動す
るための駆動回路について説明する。図5において、o
c1はODDピン側のコモン駆動信号であり、印字ヘッ
ド制御部49(図1)内で発生させられる。また、s
1,s3,…,s23はODDピンすなわち#1ピン、
#3ピン、…、#23ピンを駆動するための駆動信号で
あり、同様に印字ヘッド制御部49内で発生させられ
る。
【0035】前記コモン駆動信号oc1はトランジスタ
Tr1のベースに入力されるようになっていて、該トラ
ンジスタTr1を選択的にオンにする。該トランジスタ
Tr1のコレクタは抵抗を介してトランジスタTr2の
ベースに接続され、エミッタはアースされていて、トラ
ンジスタTr1がオンになるとトランジスタTr2もオ
ンになるようになっている。該トランジスタTr2はエ
ミッタが電源に、コレクタが各ODDピンに対応して配
設されたコイルL2〜L4に接続され、オンになるとコ
イルL2〜L4に駆動電流が供給されるようになってい
る。そして、前記トランジスタTr1,Tr2によって
ODDピン側のコモン駆動トランジスタ部51が構成さ
れる。
【0036】D1はツェナダイオードであり、一端が電
源に接続され、他端が各ODDピンに対応して配設され
るフライバックダイオードD2〜D4に接続されて、定
電圧を発生する。前記コイルL2〜L4は各ODDピン
に対応して配設され、それぞれ一端が前記フライバック
ダイオードD2〜D4に、他端が前記トランジスタTr
2のコレクタに接続される。
【0037】また、52〜54は各ODDピンを駆動す
るためのスイッチング回路であり、該スイッチング回路
52〜54は一端が前記フライバックダイオードD2〜
D4及びコイルL2〜L4に接続され、他端がアースさ
れる。そして、該スイッチング回路52〜54は、それ
ぞれ2個のトランジスタと2個の抵抗によって構成され
る。なお、D5は各スイッチング回路52〜54のアー
ス側と各コイルL2〜L4のトランジスタTr2側を接
続するダイオードである。
【0038】前記スイッチング回路52の入力端子側に
は、トランジスタTr3,Tr4及びダイオードD6か
ら成る擬似駆動信号発生回路56が接続される。前記ト
ランジスタTr3のベースには駆動信号s1が選択的に
入力されるようになっていて、コレクタが電源及びトラ
ンジスタTr4のベースに接続されるとともに、エミッ
タがアースされる。また、トランジスタTr4のコレク
タは電源及び前記スイッチング回路52の入力端子に接
続されるとともに、エミッタがダイオードD6を介して
アースされる。さらに、前記トランジスタTr3のコレ
クタが逆流防止用のダイオードD9を介して擬似駆動用
パルス信号発生回路61に接続される。
【0039】前記スイッチング回路53の入力端子側に
は、トランジスタTr6,Tr7及びダイオードD7か
ら成る擬似駆動信号発生回路57が接続される。前記ト
ランジスタTr6のベースには駆動信号s3が選択的に
入力されるようになっていて、コレクタが電源及びトラ
ンジスタTr7のベースに接続されるとともに、エミッ
タがアースされる。また、トランジスタTr7のコレク
タは電源及び前記スイッチング回路53の入力端子に接
続されるとともに、エミッタがダイオードD7を介して
アースされる。さらに、前記トランジスタTr6のコレ
クタが逆流防止用のダイオードD10を介して擬似駆動
用パルス信号発生回路61に接続される。
【0040】そして、前記スイッチング回路54の入力
端子側には、トランジスタTr10,Tr11及びダイ
オードD8から成る擬似駆動信号発生回路58が接続さ
れる。前記トランジスタTr10のベースには駆動信号
s23が選択的に入力されるようになっていて、コレク
タが電源及びトランジスタTr11のベースに接続され
るとともに、エミッタがアースされる。また、トランジ
スタTr11のコレクタは電源及び前記スイッチング回
路54の入力端子に接続されるとともに、エミッタがダ
イオードD8を介してアースされる。さらに、前記トラ
ンジスタTr10のコレクタが逆流防止用のダイオード
D11を介して擬似駆動用パルス信号発生回路61に接
続される。
【0041】前記擬似駆動用パルス信号発生回路61
は、アンド回路AND25、パルス信号発生回路IC1
及びトランジスタTr12で構成される。前記アンド回
路AND25はコモン駆動信号oc1及び擬似ドライブ
イネーブル信号es1が入力されると、信号Aをパルス
信号発生回路IC1に対して出力する。そして、該パル
ス信号発生回路IC1は、コンデンサC1及び抵抗R1
が外付けされていて、前記信号Aが入力されると、コン
デンサC1と抵抗R1によるCR定数で信号Bのパルス
を出力する。また、トランジスタTr12のコレクタ
は、前記ダイオードD9〜D11を介してトランジスタ
Tr3,Tr6,…,Tr10のコレクタにワイヤード
オア接続されている。
【0042】前記構成のプリンタの印字制御装置におい
て、ホストコンピュータから印字データを受けると、イ
ンタフェース制御部46はマイクロプロセッサ42に印
字データを送る。該マイクロプロセッサ42は前記印字
データを解読し、フォントROM45に格納された文字
のフォントデータを参照し、ドットデータを形成してワ
ーキングRAM44に格納する。次に、マイクロプロセ
ッサ42は、ワーキングRAM44に格納したドットデ
ータを再び参照し、同じ印字タイミングで印字ヘッド1
1のODDピンとEVENピンのうち、単ピンのみが駆
動されるか複数ピンが駆動されるかを判断する。
【0043】ここで、印字ヘッド11の単ピンのみ、例
えば#1ピンのみが駆動される場合について図6を併用
して説明する。前記マイクロプロセッサ42は、印字ヘ
ッド11のODDピンのうち#1ピンのみが駆動される
ことを判断すると、前記印字ヘッド制御部49内のアン
ド回路AND25に入力される擬似ドライブイネーブル
信号es1をハイレベルにする。
【0044】次に、印字ヘッド制御部49は#1ピンの
みが駆動されることに対応して、ODD側のコモン駆動
信号oc1と#1ピンの駆動信号s1をそれぞれハイレ
ベルにする。前記コモン駆動信号oc1がハイレベルに
なるとトランジスタTr1,Tr2がオンになり、ま
た、駆動信号s1がハイレベルになるとトランジスタT
r3がオンに、トランジスタTr4がオフになってスイ
ッチング回路52がオンになり、#1ピンに対応するコ
イルL2に駆動電流I1 が供給され、#1ピンが駆動さ
れる。
【0045】また、この時コモン駆動信号oc1がハイ
レベルであり、マイクロプロセッサ42から出力された
擬似ドライブイネーブル信号es1がハイレベルである
ため、両信号oc1,es1の論理積の出力が信号Aと
してアンド回路AND25からパルス信号発生回路IC
1に対して出力される。そして、該パルス信号発生回路
IC1は、信号Aを受けるとコンデンサC1と抵抗R1
によるCR定数で信号Bのパルスを出力する。該信号B
がトランジスタTr12のベースに入力されると、トラ
ンジスタTr12はオンになり、該トランジスタTr1
2のコレクタ側にパルス信号として信号Cが出力され
る。
【0046】なお、トランジスタTr12のコレクタ
は、印字ヘッド11の各ピンの擬似駆動信号発生回路5
6〜58のトランジスタTr3,Tr6,…,Tr10
のコレクタに、ダイオードD9〜D11を介してワイヤ
ードオア接続されている。したがって、トランジスタT
r12がオンになると、トランジスタTr6のコレク
タ、及びトランジスタTr7のベースに入力される信号
EがローレベルになってトランジスタTr7がオフにな
る。該トランジスタTr7がオフになると、スイッチン
グ回路53の擬似駆動信号Gはハイレベルになり、スイ
ッチング回路53をオンにし、#3ピンに対応するコイ
ルL3に擬似駆動電流I3 を供給する。#3ピンと同様
に他のODDピンにおいても擬似駆動電流In (n=
5,…,21)が、#23ピンにおいては擬似駆動電流
23をコイルL4に供給する。そして、#1ピンにおい
てもトランジスタTr3のコレクタに信号Cが入力され
るが、#1ピンの駆動信号s1の駆動時間の方が長いた
め、駆動信号s1がハイレベルになる時間だけトランジ
スタTr4のベースに入力される信号Dがローレベルに
なる。したがって、スイッチング回路52の擬似駆動信
号Fはハイレベルになり、スイッチング回路52をオン
にし、駆動電流I1 をコイルL2に供給する。
【0047】なお、トランジスタTr1,Tr2等のベ
ース及びエミッタに接続される抵抗は、各トランジスタ
Tr1,Tr2等を正常にオン・オフさせるためのもの
である。このように、単ピンのみが駆動される場合、駆
動されない他のピンに対応するコイルにインパクト力が
発生しない程度の擬似駆動電流が供給される。
【0048】本実施例においては、同じ印字タイミング
で単ピンのみが駆動されるか複数ピンが駆動されるかを
前記マイクロプロセッサ42が判断しているが、ワーキ
ングRAM44に格納したドットデータを参照して前記
印字ヘッド制御部49が判断することもできる。なお、
EVENピンを駆動するための駆動回路もODDピンを
駆動するための駆動回路と同様に動作する。
【0049】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図7は本発明の第2の実施例を示すプリンタの印
字制御装置の回路図、図8は本発明の第2の実施例を示
すプリンタの印字制御装置の第1のタイムチャート、図
9は本発明の第2の実施例を示すプリンタの印字制御装
置の第2のタイムチャートである。
【0050】図7において、oc1はODDピン側のコ
モン駆動信号であり、印字ヘッド制御部49(図1)内
で発生させられる。また、s1,s3,…,s23はO
DDピンすなわち#1ピン、#3ピン、…、#23ピン
を駆動するための駆動信号であり、同様に印字ヘッド制
御部49内で発生させられる。前記コモン駆動信号oc
1はトランジスタTr1のベースに入力されるようにな
っていて、該トランジスタTr1を選択的にオンにす
る。該トランジスタTr1のコレクタは抵抗を介してト
ランジスタTr2のベースに接続され、エミッタはアー
スされていて、トランジスタTr1がオンになるとトラ
ンジスタTr2もオンになるようになっている。該トラ
ンジスタTr2はエミッタが電源に、コレクタが各OD
Dピンに対応して配設されたコイルL2〜L4に接続さ
れ、オンになるとコイルL2〜L4に駆動電流が供給さ
れるようになっている。そして、前記トランジスタTr
1,Tr2によってODDピン側のコモン駆動トランジ
スタ部51が構成される。
【0051】D1はツェナダイオードであり、一端が電
源に接続され、他端が各ODDピンに対応して配設され
るフライバックダイオードD2〜D4に接続されて、定
電圧を発生する。前記コイルL2〜L4は各ODDピン
に対応して配設され、それぞれ一端が前記フライバック
ダイオードD2〜D4に、他端が前記トランジスタTr
2のコレクタに接続される。
【0052】また、52〜54は各ODDピンを駆動す
るためのスイッチング回路であり、該スイッチング回路
52〜54は一端が前記フライバックダイオードD2〜
D4及びコイルL2〜L4に接続され、他端がアースさ
れる。そして、該スイッチング回路52〜54は、それ
ぞれ2個のトランジスタと2個の抵抗によって構成され
る。なお、D5は各スイッチング回路52〜54のアー
ス側と各コイルL2〜L4のトランジスタTr2側を接
続するダイオードである。
【0053】前記スイッチング回路52の入力端子側に
は、トランジスタTr3,Tr4及びダイオードD6か
ら成る擬似駆動信号発生回路56が接続される。前記ト
ランジスタTr3のベースには駆動信号s1が選択的に
入力されるようになっていて、コレクタが電源及びトラ
ンジスタTr4のベースに接続されるとともに、エミッ
タがアースされる。また、トランジスタTr4のコレク
タは電源及び前記スイッチング回路52の入力端子に接
続されるとともに、エミッタがダイオードD6を介して
アースされる。さらに、前記トランジスタTr4のベー
スが擬似駆動信号制御トランジスタTr31のコレクタ
に接続される。
【0054】そして、前記擬似駆動信号制御トランジス
タTr31のエミッタはアースされ、ベースにアンド回
路AND1が接続される。該アンド回路AND1には、
前記マイクロプロセッサ42からの擬似駆動選択信号s
a1、及び後述する擬似駆動用パルス信号発生回路71
からの信号Bが入力される。前記擬似駆動選択信号sa
1は#1ピンと隣接するODDピンが駆動される場合に
ローレベルになり、#1ピンと隣接するODDピンが駆
動されない場合にハイレベルになる。
【0055】また、前記スイッチング回路53の入力端
子側には、トランジスタTr6,Tr7及びダイオード
D7から成る擬似駆動信号発生回路57が接続される。
前記トランジスタTr6のベースには駆動信号s3が選
択的に入力されるようになっていて、コレクタが電源及
びトランジスタTr7のベースに接続されるとともに、
エミッタがアースされる。また、トランジスタTr7の
コレクタは電源及び前記スイッチング回路53の入力端
子に接続されるとともに、エミッタがダイオードD7を
介してアースされる。さらに、前記トランジスタTr7
のベースが擬似駆動信号制御トランジスタTr32のコ
レクタに接続される。
【0056】そして、前記擬似駆動信号制御トランジス
タTr32のエミッタはアースされ、ベースにアンド回
路AND3が接続される。該アンド回路AND3には、
前記マイクロプロセッサ42からの擬似駆動選択信号s
a3、及び擬似駆動用パルス信号発生回路71からの信
号Bが入力される。前記擬似駆動選択信号sa3は#3
ピンと隣接するODDピンが駆動される場合にローレベ
ルになり、#3ピンと隣接するODDピンが駆動されな
い場合にハイレベルになる。
【0057】そして、前記スイッチング回路54の入力
端子側には、トランジスタTr10,Tr11及びダイ
オードD8から成る擬似駆動信号発生回路58が接続さ
れる。前記トランジスタTr10のベースには駆動信号
s23が選択的に入力されるようになっていて、コレク
タが電源及びトランジスタTr11のベースに接続され
るとともに、エミッタがアースされる。また、トランジ
スタTr11のコレクタは電源及び前記スイッチング回
路54の入力端子に接続されるとともに、エミッタがダ
イオードD8を介してアースされる。さらに、前記トラ
ンジスタTr11のベースが擬似駆動信号制御トランジ
スタTr33のコレクタに接続される。
【0058】そして、前記擬似駆動信号制御トランジス
タTr33のエミッタはアースされ、ベースにアンド回
路AND23が接続される。該アンド回路AND23に
は、前記マイクロプロセッサ42からの擬似駆動選択信
号sa23、及び擬似駆動用パルス信号発生回路71か
らの信号Bが入力される。前記擬似駆動選択信号sa2
3は#23ピンと隣接するODDピンが駆動される場合
にローレベルになり、#23ピンと隣接するODDピン
が駆動されない場合にハイレベルになる。
【0059】前記擬似駆動用パルス信号発生回路71
は、アンド回路AND25及びパルス信号発生回路IC
1で構成される。前記アンド回路AND25は、コモン
駆動信号oc1及び擬似ドライブイネーブル信号es1
が入力されると、信号Aをパルス信号発生回路IC1に
対して出力する。そして、該パルス信号発生回路IC1
は、コンデンサC1及び抵抗R1が外付けされていて、
前記信号Aが入力されると、コンデンサC1と抵抗R1
によるCR定数で信号Bのパルスを出力し、前記アンド
回路AND1〜AND23に入力する。
【0060】前記構成のプリンタの印字制御装置におい
て、ホストコンピュータから印字データを受けると、イ
ンタフェース制御部46はマイクロプロセッサ42に印
字データを送る。該マイクロプロセッサ42は前記印字
データを解読し、フォントROM45に格納された文字
のフォントデータを参照し、ドットデータを形成してワ
ーキングRAM44に格納する。次に、マイクロプロセ
ッサ42は、ワーキングRAM44に格納したドットデ
ータを再び参照し、同じ印字タイミングで印字ヘッド1
1のODDピンとEVENピンのうち、隣接するピンが
駆動されるか否かを判断する。
【0061】ここで、同じ印字タイミングで印字ヘッド
11の#3ピン、#19ピン及び#21ピンが駆動され
る場合について図8及び9を併用して説明する。前記印
字ヘッド制御部49は#3ピン、#19ピン及び#21
ピンが駆動されることに対応して、コモン駆動信号oc
1と#3ピン、#19ピン及び#21ピンの駆動信号s
3,s19,s21をそれぞれハイレベルにする。
【0062】前記コモン駆動信号oc1がハイレベルに
なるとトランジスタTr1,Tr2がオンになり、ま
た、駆動信号s3,s19,s21がハイレベルになる
とトランジスタTr6,…がオンに、トランジスタTr
7,…がオフになってスイッチング回路53,…がオン
になり、#3ピン、#19ピン及び#21ピンに対応す
るコイルL3,…に駆動電流I3 ,I19,I21が供給さ
れ、#3ピン、#19ピン及び#21ピンが駆動され
る。
【0063】一方、前記マイクロプロセッサ42は、同
じ印字タイミングで#3ピンと隣接するピンが駆動され
ないことを判断すると、前記印字ヘッド制御部49内の
アンド回路AND25に入力される擬似ドライブイネー
ブル信号es1をハイレベルにするとともに、#3ピン
と隣接する#1ピン及び#5ピンに対応するコイルL
2,…にインパクト力が発生しない程度の擬似駆動電流
1 ,I5 を供給するために、擬似駆動選択信号sa
1,sa5をハイレベルにする。
【0064】すなわち、前記コモン駆動信号oc1がハ
イレベルであり、マイクロプロセッサ42から出力され
た擬似ドライブイネーブル信号es1がハイレベルであ
るため、両信号oc1,es1の論理積の出力が信号A
としてアンド回路AND25からパルス信号発生回路I
C1に対して出力される。該パルス信号発生回路IC1
は、信号Aを受けるとコンデンサC1と抵抗R1による
CR定数で信号Bのパルスを出力し、信号Bはハイレベ
ルになる。一方、前記マイクロプロセッサ42から前記
アンド回路AND1,AND5に入力される擬似駆動選
択信号sa1,sa5はハイレベルになっており、前記
信号Bがハイレベルになると、前記アンド回路AND
1,AND5が出力する信号がハイレベルになって擬似
駆動信号制御トランジスタTr31,…がオンになる。
【0065】なお、前記擬似駆動信号制御トランジスタ
Tr31〜Tr33のコレクタは、トランジスタTr
3,Tr6,Tr10のコレクタとワイヤードオア接続
されている。このように、擬似駆動信号制御トランジス
タTr31,…がオンになるとトランジスタTr4,…
のベースがローレベルになり、トランジスタTr4,…
がオフになってスイッチング回路52,…の擬似駆動信
号はハイレベルになり、スイッチング回路52,…がオ
ンになり、#1ピン及び#5ピンに対応するコイルL
2,…に擬似駆動電流I1 ,I5 が供給される。
【0066】この場合の擬似駆動電流I1 ,I5 は#1
ピン及び#5ピンにおいてインパクト力が発生しない程
度のものであって、該擬似駆動電流I1 ,I5 をコイル
L2,…に供給する時間は、この時駆動される#3ピン
に対応するコイルL3に対し磁気干渉を生じさせ、#3
ピンに大きいインパクト力を発生させる程度のものとす
る。該時間は、前記信号Bのパルス幅で設定される。
【0067】一方、前記#3ピンと同じ印字タイミング
で駆動される#19ピン及び#21ピンは互いに隣接す
るピンであるため、#19ピン及び#21ピンに対して
は前記マイクロプロセッサ42は擬似駆動選択信号sa
17,sa23を出力しない。本実施例においては、同
じ印字タイミングで隣接するODDピンが駆動されるか
否かを前記マイクロプロセッサ42が判断しているが、
ワーキングRAM44に格納したドットデータを参照し
て前記印字ヘッド制御部49が判断することもできる。
【0068】なお、EVENピンを駆動するための駆動
回路もODDピンを駆動するための駆動回路と同様に動
作する。なお、本発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可
能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プリンタの印字制御方法及び印字制御装置におい
て、マイクロプロセッサは、印字データに基づいてフォ
ントデータを参照してドットデータを形成する。そし
て、各ピン共通に発生させられるコモン駆動信号、及び
前記ドットデータに対応して発生させられる各ピンの駆
動信号によって各ピンが駆動される。
【0070】一方、前記ドットデータを参照して、同じ
印字タイミングで前記ピンのうち単ピンのみが駆動され
るか、複数ピンが駆動されるかを判断し、単ピンのみが
駆動される場合に制御信号を出力する。該制御信号によ
って擬似駆動電流が設定される。そのため、各コイルに
スイッチング回路が接続され、該スイッチング回路のオ
ン・オフによって前記コイルに駆動電流が選択的に供給
される。そして、擬似駆動用パルス信号発生回路が設け
られ、前記制御信号及びコモン駆動信号に基づいてパル
ス信号を発生する。該パルス信号及び前記駆動信号が擬
似駆動信号発生回路に入力されると、該擬似駆動信号発
生回路は前記スイッチング回路に対して擬似駆動信号を
出力する。
【0071】該擬似駆動信号は、駆動される単ピンに対
応するコイルに駆動電流を供給するための波形と、その
他のピンに対応するコイルにインパクト力が発生しない
程度の擬似駆動電流を供給するための波形を選択的に有
するため、駆動されない他のピンに対応するコイルにも
擬似駆動電流が供給され、駆動される単ピンに対応する
コイルに対して磁気干渉が生じる。
【0072】したがって、単ピンのみが駆動される場合
でも、複数ピンが駆動される場合と同じ大きさのインパ
クト力を発生させることができる。また、他の印字制御
装置において、マイクロプロセッサは、印字データに基
づいてフォントデータを参照してドットデータを形成す
る。そして、各ピン共通に発生させられるコモン駆動信
号、及び前記ドットデータに対応して発生させられる各
ピンの駆動信号によって各ピンが駆動される。
【0073】一方、前記ドットデータを参照して、同じ
印字タイミングで隣接するピンが駆動されるか否かを判
断し、駆動されない場合に制御信号を出力する。制御信
号、及び隣接するピンが駆動されるか否かに対応して発
生させられる擬似駆動選択信号によって擬似駆動電流が
設定される。そのため、各コイルにスイッチング回路が
接続され、該スイッチング回路のオン・オフによって前
記コイルに駆動電流が選択的に供給される。また、擬似
駆動用パルス信号発生回路が設けられ、前記制御信号及
びコモン駆動信号に基づいてパルス信号を発生する。該
パルス信号、前記擬似駆動選択信号及び前記駆動信号が
擬似駆動信号発生回路に入力されると、該擬似駆動信号
発生回路は前記スイッチング回路に対して擬似駆動信号
を出力する。
【0074】該擬似駆動信号は、駆動されるピンに対応
するコイルに駆動電流を供給するための波形と、前記擬
似駆動選択信号によって選択されたピンに対応するコイ
ルにインパクト力が発生しない程度の擬似駆動電流を供
給するための波形を選択的に有するため、同じ印字タイ
ミングで隣接するピンが駆動されない場合は、隣接する
ピンに対応するコイルにも擬似駆動電流が供給され、駆
動されるピンに対応するコイルに対して磁気干渉が生じ
る。
【0075】したがって、同じ印字タイミングで隣接す
るピンが駆動されない場合でも、隣接するピンが駆動さ
れる場合と同じ大きさのインパクト力を発生させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すプリンタの印字制
御装置のブロック図である。
【図2】従来のプリンタにおける印字ヘッドの斜視図で
ある。
【図3】従来のプリンタの印字制御装置における奇数ピ
ン側の駆動回路図である。
【図4】従来のプリンタの印字制御装置における偶数ピ
ン側の駆動回路図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示すプリンタの印字制
御装置の回路図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示すプリンタの印字制
御装置のタイムチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例を示すプリンタの印字制
御装置の回路図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すプリンタの印字制
御装置の第1のタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例を示すプリンタの印字制
御装置の第2のタイムチャートである。
【符号の説明】
11 印字ヘッド 42 マイクロプロセッサ 49 印字ヘッド制御部 52〜54 スイッチング回路 56〜58 擬似駆動信号発生回路 61,71 擬似駆動用パルス信号発生回路 L2〜L4 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピン及び該ピンに対応する複数の
    コイルを備えた印字ヘッドと、前記コイルに選択的に駆
    動電流を供給してピンを駆動する印字ヘッド制御部と、
    マイクロプロセッサを有するプリンタの印字制御方法に
    おいて、(a)印字データに基づいてドットデータを形
    成し、(b)該ドットデータを参照して、同じ印字タイ
    ミングで単ピンのみが駆動されるか、複数ピンが駆動さ
    れるかを判断し、(c)単ピンのみが駆動される場合に
    制御信号を出力し、(d)各ピン共通のコモン駆動信
    号、各ピンの駆動信号及び前記制御信号に基づいて擬似
    駆動信号を発生させ、(e)該擬似駆動信号を各ピンの
    コイルに接続されたそれぞれのスイッチング回路に入力
    し、駆動される単ピンに対応するコイルには駆動電流
    を、その他のピンに対応するコイルにはインパクト力が
    発生しない程度の擬似駆動電流を供給することを特徴と
    するプリンタの印字制御方法。
  2. 【請求項2】 複数のピン及び該ピンに対応する複数の
    コイルを備えた印字ヘッドと、前記コイルに選択的に駆
    動電流を供給してピンを駆動する印字ヘッド制御部と、
    マイクロプロセッサを有するプリンタの印字制御装置に
    おいて、(a)印字データに基づいてドットデータを形
    成する手段と、(b)該ドットデータを参照して、同じ
    印字タイミングで単ピンのみが駆動されるか、複数ピン
    が駆動されるかを判断する手段と、(c)単ピンのみが
    駆動される場合に制御信号を出力する手段と、(d)各
    ピン共通のコモン駆動信号を発生する手段と、(e)前
    記ドットデータに対応して各ピンの駆動信号を発生する
    手段と、(f)前記制御信号及びコモン駆動信号に基づ
    いてパルス信号を発生する擬似駆動用パルス信号発生回
    路と、(g)各コイルに接続され、オン・オフしてコイ
    ルに駆動電流を選択的に供給するスイッチング回路と、
    (h)前記擬似駆動用パルス信号発生回路が発生したパ
    ルス信号及び前記駆動信号を受けて、前記スイッチング
    回路に対して擬似駆動信号を出力する擬似駆動信号発生
    回路を有し、(i)前記擬似駆動信号は、駆動される単
    ピンに対応するコイルに駆動電流を供給するための波形
    と、その他のピンに対応するコイルにインパクト力が発
    生しない程度の擬似駆動電流を供給するための波形を選
    択的に有することを特徴とするプリンタの印字制御装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のピン及び該ピンに対応する複数の
    コイルを備えた印字ヘッドと、前記コイルに選択的に駆
    動電流を供給してピンを駆動する印字ヘッド制御部と、
    マイクロプロセッサを有するプリンタの印字制御装置に
    おいて、(a)印字データに基づいてドットデータを形
    成する手段と、(b)該ドットデータを参照して、同じ
    印字タイミングで隣接するピンが駆動されるか否かを判
    断する手段と、(c)同じ印字タイミングで隣接するピ
    ンが駆動されない場合に制御信号を出力する手段と、
    (d)各ピン共通のコモン駆動信号を発生する手段と、
    (e)前記ドットデータに対応して各ピンの駆動信号を
    発生する手段と、(f)同じ印字タイミングで隣接する
    ピンが駆動されるか否かに対応して擬似駆動選択信号を
    発生する手段と、(g)前記制御信号及びコモン駆動信
    号に基づいてパルス信号を発生する擬似駆動用パルス信
    号発生回路と、(h)各コイルに接続され、オン・オフ
    してコイルに駆動電流を選択的に供給するスイッチング
    回路と、(i)前記擬似駆動用パルス信号発生回路が発
    生したパルス信号、前記擬似駆動選択信号及び前記駆動
    信号を受けて、前記スイッチング回路に対して擬似駆動
    信号を出力する擬似駆動信号発生回路を有し、(j)前
    記擬似駆動信号は、駆動されるピンに対応するコイルに
    駆動電流を供給するための波形と、前記擬似駆動選択信
    号によって選択されたピンに対応するコイルにインパク
    ト力が発生しない程度の擬似駆動電流を供給するための
    波形を選択的に有することを特徴とするプリンタの印字
    制御装置。
JP2240993A 1992-02-19 1993-02-10 プリンタの印字制御方法及び印字制御装置 Withdrawn JPH05293978A (ja)

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