JPH05292646A - 電流差動継電装置 - Google Patents

電流差動継電装置

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JPH05292646A
JPH05292646A JP4090442A JP9044292A JPH05292646A JP H05292646 A JPH05292646 A JP H05292646A JP 4090442 A JP4090442 A JP 4090442A JP 9044292 A JP9044292 A JP 9044292A JP H05292646 A JPH05292646 A JP H05292646A
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JP
Japan
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terminal
transfer
condition
circuit
self
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Pending
Application number
JP4090442A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ueno
和生 上野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は系統運用状態により、転送しゃ断を
必要とする最小限のしゃ断器を自動的に選択することが
できる転送しゃ断方式を備えた電流差動継電装置を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明では、転送しゃ断指令に加えて自端の
断路器(又はしゃ断器)の開閉情報を対向端へ送信し、
転送しゃ断指令受信端子では各端及び自端の断路器(又
はしゃ断器)の開閉情報を適宜組合せることにより転送
しゃ断の必要条件を設定し、転送しゃ断指令出力条件に
ANDとするように構成した。したがって、系統の運用
状態により転送しゃ断すべき必要最小限のしゃ断器を人
間系の運用操作によらず自動的に選択し、転送しゃ断指
令を与えることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2端子以上の電力系統送
電線を保護するために用いられる電流差動継電装置に係
わり、特にその伝送機能を利用した転送しゃ断方式に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図10を用いて、電流差動継電装
置の構成及び従来の転送しゃ断方式の説明を行なう。
【0003】図6において電力系統の電気所(たとえば
変電所、開閉所等)A,Bは夫々の端子の母線4、しゃ
断器2、断路器3を介して送電線1により連系されてい
る。母線4より送電線側には自端子における送電線1の
電流値を計測するためにそれぞれ変流器5が設けられて
いる。電気所Aの変流器5からは、送電線1に流れる電
流IA に比例した2次側電流iA が入力変換器6に入力
され、後段の回路に適切な信号レベルへと変換された
後、A/D変換回路7により、ディジタル信号に変換さ
れ、伝送遅延補償回路8を介して継電器判定部17へ入力
される。同じく電気所Aのしゃ断器のパレット条件2b
と断路器のパレット条件3bの開閉情報は、自端CB・
LS条件信号発生回路9へ入力される。そこで、A/D
変換回路7の出力iA1と自端CB・LS条件発生回路9
の出力CB・LS−Aは自端の通信装置に導入され、通
信回線20を介して電気所Bの通信装置10へ送信される。
【0004】電気所Bにおいても電気所Aと同一機能を
有する装置を備えており、電気所Bの通信装置10から通
信回線20を介してA/D変換回路7の出力iB1と自端C
B・LS条件信号発生回路9の出力CB・LS−Bが電
気所Aの通信装置10へ送信される。電気所Aの通信装置
10で受信した電気所Bの信号は、誤り検出回路14に導入
され、CRC巡回符号チェック、固定ビットチェック等
の伝送誤り検出が行なわれ符号誤りが検出された場合
は、継電器出力ロック信号発生回路15及び休止検出処理
ロック信号発生回路16を起動することとなる。
【0005】継電器出力ロック信号発生回路15の出力は
継電器判定部17へ導入され、継電器出力をロック側へと
制御し、休止端検出処理ロック信号発生回路16の出力は
相手端休止検出回路11へ導入され、休止端検出処理を停
止(休止端検出出力は前置を保持)するように制御す
る。電気所Bからの受信々号のうち、CB・LS−B信
号は、相手端休止検出回路11に導入され、しゃ断器又は
断路器が開となったことによりその端子を休止と判定す
る論理にて回路が作動し、相手休止の論理が成立した場
合は相手端休止信号発生回路12を起動し、その出力は、
相手端電流零制御回路13に導入され、電気所Bからの受
信信号iB1を零アンぺアと見なすべく制御し、その結果
得られた信号iB2が継電器判定部17へ導入される。又相
手端休止信号出力は誤り検出回路14へも導入され、不要
な誤り検出制御が実施されることを防止する役割もはた
している。
【0006】A電気所の継電器判定部17では自端の電流
データiA2と相手端(電気所B)の電流データIB2を入
力データとして差動電流を求めるベクトル演算を実行
し、その大きさ等から事故発生地点を判定する。差動電
流がある一定値以上検出された場合に内部事故(A電気
所変流器5とB電気所変流器5の間の事故)と判定し、
継電器判定部17はその出力Tを発生し、それぞれの端子
のしゃ断器2を開放するべく制御する。
【0007】尚これまでの説明で、相手休止の判定を相
手端からの受信情報CB・LS条件により行なうことと
したが、他の例としては休止端選択スイッチを設けて制
御する方式も実用化されている。
【0008】図7〜図9により転送しゃ断の必要性につ
いて説明する。図6で説明したような標準送電線系統に
おいては転送しゃ断の必要性はほとんどないが、以下に
説明するような特殊送電線系統において用いられること
が多い。
【0009】図7は2端子送電線系統でB端子側にしゃ
断器が設置されていない構成を示している。B端子側で
事故〔母線、変圧器等の事故〕が発生した場合、事故を
除去するためにはA端子のしゃ断器を転送しゃ断指令に
よりしゃ断することが必要である。
【0010】図8は、3端子送電線系統でC端子はπ分
岐をなしており、しゃ断器を設置していない構成を示し
ている。この構成では、A端子又はB端子の後備保護リ
レー動作又はC端子の母線・変圧器保護リレー動作時等
に転送しゃ断により対向端しゃ断器の引外しを行なうこ
とが必要である。
【0011】図9は、4端子送電線系統でC端子、D端
子はπ分岐をなしておりしゃ断器を設置していな構成を
示している。この構成ではA端子又はB端子の後備保護
リレー動作、及びC端子・D端子の母線・変圧器保護リ
レー動作時等に転送しゃ断により対向端しゃ断器の引外
しを行なうことが必要である。以上の例でもわかるよう
にしゃ断器が標準的に設置されない系統では転送しゃ断
を行なう必要性が発生する。
【0012】図10は従来の転送しゃ断方式の受信端処理
を示している。転送々信端からの転送しゃ断受信々号40
1 、対向端休止の反転条件402 と自端子での転送しゃ断
選択条件(「使用側」)403 のAND条件が成立したこ
とにより自端CBへの転送しゃ断指令を出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の転送し
ゃ断方式には以下のような課題が存在する。電流差動継
電装置の場合、送信情報は1系統すなわち対向全端子に
対して共通する信号となっている。このため3端子以上
の送電線系統に電流差動継電装置を設置する場合、自端
子から対向する各端子への送信情報は全て共通のものと
ならざるを得ない。PCM伝送を使用して転送しゃ断を
行なうことを考えた場合、前述した条件のために転送し
ゃ断指令信号の取捨選択は受信端制御にゆだねられてい
る。従来の受信端処理は図10に示した通りであり、転送
しゃ断受信信号の取捨選択を行なう条件は受信端におけ
る転送しゃ断選択条件である。通常この選択は切替スイ
ッチ等を用いており、その制御は人間系の運用操作によ
って実現されている。たとえば図9のような4端子送電
線系統を考えると系統の運用条件に対する転送しゃ断選
択制御は非常に複雑になり、系統運用にたずさわる人達
の負担が増大する。又、人間系の運用操作のみにたよる
ことは信頼度面から言うと大きなマイナスの要因とな
り、万一操作ミスが発生した場合には必要以上のしゃ断
器を転送しゃ断したり、また必要なしゃ断器を転送しゃ
断できなくなり、事故波及範囲の拡大につながる。
【0014】よって、本発明は上記のような問題点を解
決するためになされたものであり、系統運用状態によ
り、転送しゃ断を必要とする最小限のしゃ断器を自動的
に選択することができる転送しゃ断方式を備えた電流差
動継電装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、転送しゃ断指令に加えて自端の断路器(又
はしゃ断器)の開閉情報を対向端へ送信し、転送しゃ断
指令受信端子では各端及び自端の断路器(又はしゃ断
器)の開閉情報を適宜組合せることにより転送しゃ断の
必要条件を設定し、転送しゃ断指令出力条件にANDと
するように構成した。
【0016】
【作用】したがって、系統の運用状態により転送しゃ断
すべき必要最小限のしゃ断を人間系の運用操作によらず
自動的に選択し、転送しゃ断指令を与えることが可能と
なる。
【0017】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の実施
例を説明する。第1に、2端子系統の場合を説明する。
【0018】図1は、図7に示した2端子送電線系統の
A端子における転送しゃ断受信方式を示す。図10に示し
た従来の方式に対してLS−A[A端:線路側LS]の
条件をANDで加えている。これによりLS−A開放時
は、A端子において受信不要であるB端子からの転送し
ゃ断信号を自動的に阻止する回路が構成できる。この回
路にLS−B[B端:線路側LS]の条件をANDで加
えてもよいが、B端休止の反転条件に含めて考えている
ためここでは除外している。第2に、3端子系統の場合
を説明する。
【0019】図2は、図8に示した3端子送電線系統の
A端子における転送しゃ断受信方式を示す。B端子から
の転送しゃ断受信々号111 の阻止条件としてはB端休止
の反転条件112 と両端子間に位置する機器条件のLS−
A,LS−C1[C端:A端向け線路側LS]、LS−
C2[C端:B端向け線路側LS]をANDとし、C端
子からの転送しゃ断受信々号115 の阻止条件としてはC
端休止の反転条件116と両端子間に位置する機器条件の
LS−A,LS−C1をANDとしている。ここでB端
子からの転送しゃ断阻止条件にLS−B[B端:線路側
LS]とCB−B[B端CB]を含めてもよいが、両者
はB端休止の反転条件112 中に含めて考えているのでこ
こでは除外している。B端子における転送しゃ断受信方
式はA端子のそれと等価であるため説明を省略する。
【0020】図3は図8のC端子における転送しゃ断受
信方式を示す。A端子からの転送しゃ断受信々号131 の
阻止条件としては、A端休止の反転条件132 とLS−C
1をANDとし、B端子からの転送しゃ断受信々号134
の阻止条件としては、B端休止の反転条件135 とLS−
C2をANDとしている。以上の構成により、図8に示
した3端子系統における各端子からの転送しゃ断信号
を、受信端子において自動阻止制御することができる。
第3に、4端子系統の場合を説明する。
【0021】図4は、図9に示した4端子送電線系統の
A端子における転送しゃ断受信方式を示す。B端子から
の転送しゃ断受信々号151 の阻止条件としては、B端休
止の反転条件152 とLS−A,LS−C1,LS−C
2,LS−D1,LS−D2の各LS条件をANDと
し、C端子からの転送しゃ断受信々号155 の阻止条件と
しては、C端休止の反転条件156 とLS−A,LS−C
1のLS条件をANDとし、D端子からの転送しゃ断受
信々号159 の阻止条件としては、D端休止の反転条件16
0 とLS−A,LS−C1,LS−C2,LS−D1の
各LS条件をANDとしている。B端子の方式はA端子
と等価であるため説明を省略する。
【0022】図5は図9のC端子における転送しゃ断受
信方式を示す。A端子からの転送しゃ断受信々号171 の
阻止条件としては、A端休止の反転条件172 とLS−
A,LS−C1のLS条件をANDとし、B端子からの
転送しゃ断受信々号175 の阻止条件としては、B端休止
の反転条件176 とLS−C2,LS−D1,LS−D2
の各LS条件をANDとし、D端子からの転送しゃ断受
信々号179 の阻止条件としては、D端休止の反転条件18
0 とLS−C2,LS−D1のLS条件をANDとして
いる。D端子の方式はC端子と等価であるため説明を省
略する。以上の構成により、図9に示した4端子系統に
おける各端子からの転送しゃ断信号を受信端子において
自動阻止制御することができる。
【0023】これまで、2端子から4端子までの構成が
一部特殊である送電線系統に対し、本発明を実施した場
合の例を説明してきたが、ここに上げた以外の系統にお
いても転送しゃ断を必要とする系統構成になっている場
合においては本発明を適用できることは明らかである。
【0024】本発明の実現手段としては、装置の構成上
ソフトウェアで制御する方式が望ましいと考えられる
が、ハードウェア(補助リレー等)により制御する方式
としても何ら問題がないため実現手段を限定するもので
はないことをつけ加えておく。
【0025】
【発明の効果】本発明では、電流差動継電装置の端子間
伝送手段を使用し、その空き情報ビットにより、自端の
断路器(又はしゃ断器)の開閉情報を対向端へ送信し、
転送しゃ断指令受信端子では、自端及び受信した各端の
断路器(又はしゃ断器)の開閉情報を適宜組合せするこ
とにより転送しゃ断指令出力を自動的に阻止制御できる
ように構成した。この結果、電力系統の運用状態により
転送しゃ断すべき必要最小限のしゃ断器を、人間系の運
用操作によらず自動的に選択し、転送しゃ断指令を与え
ることができるため、系統運用にたずさわる人達の負担
が軽減され、かつ信頼度面で大変有利となり、しかも高
価な専用の付帯設備を必要としないため安価である電流
差動継電装置の転送しゃ断方式を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】2端子系統のA端子における本発明の転送しゃ
断受信方式
【図2】3端子系統のA端子における本発明の転送しゃ
断受信方式
【図3】3端子系統のC端子における本発明の転送しゃ
断受信方式
【図4】4端子系統のA端子における本発明の転送しゃ
断受信方式
【図5】4端子系統のC端子における本発明の転送しゃ
断受信方式
【図6】電流差動継電装置の構成図
【図7】2端子転送しゃ断系統図
【図8】3端子転送しゃ断系統図
【図9】4端子転送しゃ断系統図
【図10】2端子系統における従来の転送しゃ断受信方
【符号の説明】
101 ,111 ,115 ,131 ,134 ,151 ,155 ,159 ,17
1 ,175 ,179 ,401…転送しゃ断受信信号、 103 ,120 ,138 ,184 ,403 …転送しゃ断選択条件、 106 ,122 ,140 ,165 ,186 ,405 …自端CB転送し
ゃ断指令。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の複数の端子の現象情報を同時
    刻にサンプリングしたデータをディジタル量に変換して
    他端子へ伝送し、他端子から送信されてくる現象情報中
    の電流瞬時値データと自端子の電流瞬時値データを比較
    演算し、電力系統の事故を検出し、所定動作する電流差
    動継電装置において、他端子へ伝送する現象情報として
    自端子のしゃ断器又は断路器の開閉情報と他端子への転
    送しゃ断指令情報とを具備し情報受信端子側で転送しゃ
    断判定を行なうように構成したことを特徴とする電流差
    動継電装置。
JP4090442A 1992-04-10 1992-04-10 電流差動継電装置 Pending JPH05292646A (ja)

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