JPH05292565A - 情報伝送装置 - Google Patents

情報伝送装置

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JPH05292565A
JPH05292565A JP9105992A JP9105992A JPH05292565A JP H05292565 A JPH05292565 A JP H05292565A JP 9105992 A JP9105992 A JP 9105992A JP 9105992 A JP9105992 A JP 9105992A JP H05292565 A JPH05292565 A JP H05292565A
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transmission
signal
transmission line
unit
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Kouji Uchida
耕慈 内田
Keiichi Yoshizaka
圭一 吉坂
Masaharu Sogabe
正晴 曽我部
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホームバスシステムにおける伝送路の無極性
化を確実なものとする。 【構成】 ビル空調管理システムにおいて、給電ユニッ
ト(60)は、伝送路(1)を通してリモートコントロ
ーラへ直流電源を供給するための特定の室内ユニットで
ある。他の室内ユニット(10,15)は各々、給電ユ
ニット(60)から供給される伝送路(1)上の直流電
源の極性を判定するための極性判定回路(20)と、送
信すべきデータを表わしたデータ信号(XH,XL)を
生成するためのデータ生成部(30)と、極性判定回路
(20)による判定の結果に基づきデータ生成部(3
0)からのデータ信号を切り替えるための送信手順切替
回路(40)と、送信手順切替回路(40)の出力にし
たがって伝送路(1)上の直流電源の極性に合った信号
極性を有するベースバンド信号を伝送路(1)へ送出す
るための送信回路(50)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2本の信号線で構成さ
れた伝送路を共有した複数のユニットが各々前記伝送路
を通してベースバンド信号の授受を行なう情報伝送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホームバスシステム(HBS)に関する
規格が日本電子機械工業会(EIAJ)等によって定め
られている。例えばビル空調管理システムにHBS方式
の情報伝送を適用する場合には、複数の室内ユニット
と、これらを集中制御するための1台のリモートコント
ローラとを各々共通の伝送路に接続する。リモートコン
トローラを動作させるための直流電源は、複数の室内ユ
ニットのうちの1台から該伝送路を通して与えられる。
【0003】図4は、ビル空調管理システムにおける従
来のHBS方式の情報伝送装置中の1台の室内ユニット
の送信部の構成を示す回路図である。
【0004】この情報伝送装置は、AMI符号化された
ベースバンド信号により伝送路(1)を通して室内ユニ
ット(10)と不図示のリモートコントローラとの間で
情報の授受を行なうものである。伝送路(1)は、第1
の信号線(1a)と第2の信号線(1b)との2本の信
号線で構成されている。室内ユニット(10)は、送信
すべきデータを表わした2つのデータ信号(XH,X
L)を生成するためのデータ生成部(30)と、該両デ
ータ信号の論理レベルを反転させるための2つのインバ
ータ(31,32)と、該両インバータの出力によりO
N・OFF制御される4つのNPNトランジスタ(Q
1,Q2,Q3,Q4)で構成されたブリッジ回路と、
伝送路(1)への接続のための2つのカップリングコン
デンサ(51,52)とを備えている。
【0005】図5は、図4中の各部の信号波形を示すタ
イムチャート図である。図5を用いて上記室内ユニット
(10)の送信動作を説明する。
【0006】データ生成部(30)から出力される第1
及び第2のデータ信号(XH,XL)がいずれも“H”
レベルである期間では、4つのNPNトランジスタ(Q
1,Q2,Q3,Q4)の全てがOFF状態となる結
果、第1及び第2の信号線(1a,1b)はいずれの極
性にも駆動されることがない。ところが、第1のデータ
信号(XH)として“L”レベルのパルスがデータ生成
部(30)から出力されると、4つのNPNトランジス
タのうち第1及び第4のトランジスタ(Q1,Q4)の
みがON状態となる結果、第1の信号線(1a)が正極
性に、第2の信号線(1b)が負極性に各々駆動され
る。逆に、第2のデータ信号(XL)として“L”レベ
ルのパルスが出力されると、第2及び第3のトランジス
タ(Q2,Q3)のみがON状態となる結果、第1の信
号線(1a)が負極性に、第2の信号線(1b)が正極
性に各々駆動される。このようにして、当該室内ユニッ
ト(10)から、複数ビットのAMI符号化されたベー
スバンド信号が伝送路(1)へ送信される。
【0007】さて、HBS方式の情報伝送では、伝送単
位である1フレーム中の各キャラクタの最初のビットは
同期をとるためのスタートビットと呼ばれ、データビッ
ト(8ビット)とパリティビット及びストップビットが
これに続く。ただし、複数のユニットどおしの送信信号
の衝突検出を可能にするために、スタートビットの送出
時には例えば第1の信号線(1a)が必ず正極性に駆動
されるように取決められている。つまり、図4中に示す
ように伝送路(1)に一定の極性が生じるのであって、
上記室内ユニット(10)と同じ構成を有する他の室内
ユニットを更に伝送路(1)に接続する場合には、図4
に示す例と同様に、第1及び第2のトランジスタ(Q
1,Q2)側の第1のカップリングコンデンサ(51)
を正極性である第1の信号線(1a)に、第3及び第4
のトランジスタ(Q3,Q4)側の第2のカップリング
コンデンサ(52)を負極性である第2の信号線(1
b)に各々接続しなければならない。
【0008】ところが、接続誤りのために複数の室内ユ
ニットの接続が統一されていないと、送信信号が衝突す
ることとなって情報伝送ができない状態となる。よっ
て、現地施工性の観点から伝送路を無極性化することが
望まれている。
【0009】そこで、特開平1−144753号公報に
開示されている情報伝送装置では、電源投入後最初に受
信したスタートビットの極性を各ユニットが検出し、か
つ該検出した極性に合わすように送信信号の極性を切り
替えることによって、伝送路の無極性化を図っている。
また、特開平2−54697号公報に開示されている情
報伝送装置では、スイッチにより選定される特定のユニ
ットに送信の優先権を与え、該特定のユニットが送出し
た信号の極性に合わせるように他の送信ユニットの信号
極性を決定することとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記各公報に開示され
ている従来の情報伝送装置は、伝送路上の信号の極性を
利用したものであったために、伝送路の無極性化が不確
実になる問題があった。ベースバンド信号は伝送路上に
常にあるものではない。また、信号極性の決定時にノイ
ズの影響を受けやすいからである。
【0011】本発明の目的は、伝送路を確実に無極性化
できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、前記のとおりビル空調管理シ
ステムでは複数の室内ユニットのうちの1台が伝送路を
通してリモートコントローラに直流電源を供給している
現状に着目したものであって、特定のユニットから供給
される伝送路上の直流電源の極性に合うように他のユニ
ットの送信信号の極性を自動切り替えすることとしたも
のである。
【0013】具体的に説明すると、請求項1の発明は、
図1に示すように、2本の信号線(1x,1y)で構成
された伝送路(1)と、各々該伝送路(1)に接続され
た複数のユニット(10,15,60)とを備え、かつ
該複数のユニット(10,15,60)は各々伝送路
(1)を通してベースバンド信号の授受を行なう情報伝
送装置において、複数のユニット(10,15,60)
のうちの特定のユニット(60)以外のユニット(1
0,15)はそれぞれ、次のような極性判定回路(2
0)と、データ生成部(30)と、送信手順切替回路
(40)と、送信回路(50)とを有することとしたも
のである。すなわち、極性判定回路(20)は、給電ユ
ニットと呼ばれる特定のユニット(60)から伝送路
(1)の2本の信号線(1x,1y)間に供給される直
流電源の極性を判定するための回路である。一方、デー
タ生成部(30)は、送信すべきデータを表わしたデー
タ信号(XH,XL)を生成するためのものである。送
信手順切替回路(40)は、極性判定回路(20)によ
る判定の結果に基づき、データ生成部(30)からのデ
ータ信号(XH,XL)を切り替えるための回路であ
る。そして、送信回路(50)は、送信手順切替回路
(40)の出力にしたがって伝送路(1)上の直流電源
の極性に合った信号極性を有するベースバンド信号を伝
送路(1)へ送出するための回路である。
【0014】請求項2の発明は、前記特定のユニットす
なわち給電ユニット(60)を、複数のユニット(1
0,15,60)の各々へのアドレスの設定と同期し
て、該アドレスに基づいて選定することとしたものであ
る。
【0015】請求項3の発明は、給電ユニット(60)
を、複数のユニット(10,15,60)の各々が予め
有するシリアル番号に基づいて該複数のユニット(1
0,15,60)の中から選定することとしたものであ
る。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、選定された給電ユニ
ット(60)は、伝送路(1)の2本の信号線(1x,
1y)間に直流電源を供給する。他のユニット(10,
15)は、それぞれ伝送路(1)上の直流電源の極性を
見て、その極性に合うように送信信号の極性を切り替え
る。つまり、電源極性を通して各ユニット(10,1
5,60)間の信号極性の統一を図るものである。
【0017】さて、各ユニット(10,15,60)に
は、互いの識別のためにアドレスを割り付ける必要があ
る。請求項2の発明によれば、各ユニット(10,1
5,60)へのアドレスの設定と同期して、例えば最も
小さいアドレスが設定されたユニットが給電ユニット
(60)として選定される。
【0018】また、請求項3の発明によれば、各ユニッ
ト(10,15,60)にそれぞれ固有のシリアル番号
が予め付与され、例えば最も小さいシリアル番号が付与
されたユニットが給電ユニット(60)として選定され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係る情報伝送
装置の構成を示す回路図であって、ビル空調管理システ
ムにおけるHBS方式の情報伝送装置を例示している。
【0021】この情報伝送装置は、AMI符号化された
ベースバンド信号により伝送路(1)を通して室内ユニ
ット(10,15,60)と不図示のリモートコントロ
ーラとの間で情報の授受を行なうものである。ただし、
特定の室内ユニット(60)は、伝送路(1)を通して
リモートコントローラに直流電源を供給するための給電
ユニットとして選定されている。伝送路(1)は、第1
の信号線(1x)と第2の信号線(1y)との2本の信
号線で構成されている。
【0022】給電ユニット(60)を除く室内ユニット
(10,15)は、それぞれ、給電ユニット(60)か
ら伝送路(1)の2本の信号線(1x,1y)間に供給
される直流電源の極性を判定するための極性判定回路
(20)と、送信すべきデータを表わした2つのデータ
信号(XH,XL)を生成するためのデータ生成部(3
0)と、極性判定回路(20)による判定の結果に基づ
きデータ生成部(30)からのデータ信号を切り替える
ための送信手順切替回路(40)と、送信手順切替回路
(40)の出力にしたがって伝送路(1)上の直流電源
の極性に合った信号極性を有するベースバンド信号を伝
送路(1)へ送出するための送信回路(50)とを有す
るものである。
【0023】極性判定回路(20)は、2つのフォトカ
プラ(21,22)と、3本の抵抗(23,24,2
5)とで構成された回路である。給電ユニット(60)
により同図に示すように第1の信号線(1x)が正極性
となるように伝送路(1)上に直流電源が供給されてお
り、かつ該伝送路(1)への室内ユニット(10)の接
続が図示のとおりである場合には、第1のフォトカプラ
(21)がON状態となる結果、極性判定回路(20)
から出力される第1の検知信号(f)が“L”レベルと
なる。伝送路(1)上の直流電源の極性と、伝送路
(1)への室内ユニット(10)の接続とのうちのいず
れか一方が逆である場合には、第2のフォトカプラ(2
2)がON状態となる結果、第2の検知信号(g)が
“L”レベルとなる。
【0024】送信手順切替回路(40)は、4つの2入
力NORゲート(41,42,43,44)で構成され
ている。これらのNORゲートのうち第1及び第3のN
ORゲート(41,43)には極性判定回路(20)か
らの第1の検知信号(f)が、第2及び第4のNORゲ
ート(42,44)には第2の検知信号(g)が各々第
1の入力として与えられている。また、第1及び第2の
NORゲート(41,42)にはデータ生成部(30)
からの第1のデータ信号(XH)が、第3及び第4のN
ORゲート(43,44)には第2のデータ信号(X
L)が各々第2の入力として与えられている。
【0025】出力回路(50)は、送信手順切替回路
(40)の出力によりON・OFF制御される4つのN
PNトランジスタ(Q1,Q2,Q3,Q4)で構成さ
れたブリッジ回路と、伝送路(1)への接続のための2
つのカップリングコンデンサ(51,52)とを備えて
いる。4つのNPNトランジスタのうち第1及び第4の
トランジスタ(Q1,Q4)の各ベース端子には、送信
手順切替回路(40)中の第1及び第4のNORゲート
(41,44)の出力がワイヤードオア接続されてい
る。また、第2及び第3のトランジスタ(Q2,Q3)
の各ベース端子には、第2及び第3のNORゲート(4
2,43)の出力がワイヤードオア接続されている。第
1のトランジスタ(Q1)のエミッタ端子と第2のトラ
ンジスタ(Q2)のコレクタ端子との接続点から引き出
された第1の出力線(p)は第1のカップリングコンデ
ンサ(51)を介して伝送路(1)の第1の信号線(1
x)に接続され、第3のトランジスタ(Q3)のエミッ
タ端子と第4のトランジスタ(Q4)のコレクタ端子と
の接続点から引き出された第2の出力線(q)は第2の
カップリングコンデンサ(52)を介して伝送路(1)
の第2の信号線(1y)に接続されている。
【0026】さて、前記のとおり、給電ユニット(6
0)により伝送路(1)上に第1の信号線(1x)が正
極性となるように同図に示すように直流電源が供給され
ており、かつ該伝送路(1)への室内ユニット(10)
の接続が図示のとおりである場合には、極性判定回路
(20)からの第1の検知信号(f)が“L”レベル
(アクティブ)となる。第2の検知信号(g)は“H”
レベルである。この状態では、送信手順切替回路(4
0)中の4つのNORゲートのうち第1及び第3のNO
Rゲート(41,43)の各出力のみが“H”レベルに
なり得る。つまり、第1のデータ信号(XH)としてス
タートビットを表わす“L”レベルのパルスがデータ生
成部(30)から出力されると、図4の場合と同様に、
出力回路(50)中の4つのNPNトランジスタのうち
第1及び第4のトランジスタ(Q1,Q4)のみがON
状態となる結果、第1の信号線(1x)が正極性に、第
2の信号線(1y)が負極性に各々駆動される。
【0027】また、伝送路(1)への室内ユニット(1
0)の接続が図示とは逆であって、第1の出力線(p)
が第1のカップリングコンデンサ(51)を介して第2
の信号線(1y)に接続され、第2の出力線(q)が第
2のカップリングコンデンサ(52)を介して第1の信
号線(1x)に接続された場合には、極性判定回路(2
0)からの第2の検知信号(g)が“L”レベル(アク
ティブ)となる結果、送信手順切替回路(40)中の4
つのNORゲートのうち第2及び第4のNORゲート
(42,44)の各出力のみが“H”レベルになり得
る。つまり、上記と同様に第1のデータ信号(XH)と
してスタートビットを表わす“L”レベルのパルスがデ
ータ生成部(30)から出力されると、出力回路(5
0)中の4つのNPNトランジスタのうち第2及び第3
のトランジスタ(Q2,Q3)のみがON状態となる結
果、やはり第1の信号線(1x)が正極性に、第2の信
号線(1y)が負極性に各々駆動される。
【0028】以上のとおり本実施例によれば、給電ユニ
ット(60)から供給される伝送路(1)上の直流電源
の極性に合うように他の室内ユニット(10,15)の
送信信号の極性が自動的に切り替えられるので、伝送路
(1)の極性を確認することなく該伝送路(1)への各
室内ユニット(10,15,60)の接続・配線を実施
することができ、配線間違いによる伝送エラーを防止す
ることができる。しかも、非常に安定した直流電源を利
用しているので、従来とは違って確実に信号極性を決定
することができる。
【0029】図2は、図1中の伝送路(1)上の各室内
ユニット(10,15,60)の動作を示すフローチャ
ート図である。
【0030】各ユニット(10,15,60)にはロー
タリスイッチ(不図示)が設けられており、ユニットの
識別のために、各ロータリスイッチの手動操作を通して
ユニット毎に異なるアドレス番号(AN)が予め設定さ
れている。各ユニット(10,15,60)は、ステッ
プS11で自己のアドレス番号が1であるかどうかを判
断する。自己のアドレス番号が1であれば、ステップS
12へ進んで給電ユニット(60)として伝送路(1)
へ直流電源を供給したうえ、ステップS13で送信を実
行する。1以外のアドレス番号が割り付けられている室
内ユニット(10,15)は、伝送路(1)への直流電
源の供給を行なわずに、ステップS14及びS15にお
いて前記極性判定回路(20)及び送信手順切替回路
(40)のはたらきにより送信極性を選択したうえ、ス
テップS13で送信を実行する。つまり、ロータリスイ
ッチでアドレス番号1が割り付けられた特定の室内ユニ
ットのみが給電ユニット(60)となり、他の室内ユニ
ット(10,15)は、伝送路(1)上の直流電源の極
性を見てその極性に合うように送信信号の極性を切り替
えるのである。
【0031】ところが、アドレス設定のために手動ロー
タリスイッチを採用する場合には、操作性の面で支障が
生じるだけでなく、アドレス番号が重複してしまうミス
が起こり得る。これらの問題を解消するためには、各ユ
ニット(10,15,60)にそれぞれ固有のシリアル
番号(SN)を予め付与しておき、該シリアル番号の利
用を通してリモートコントローラが自動的にアドレス設
定を実行する構成を採用すればよい。つまり、室内ユニ
ット(10,15,60)の製造時に、そのプリント基
板に搭載されているEEPROMに各々ユニット毎に固
有のシリアル番号を書き込んでおく。シリアル番号は、
重複がないように、3バイト(24ビット)長とするの
が適当である。リモートコントローラは、シリアル番号
の小さいものから順に各室内ユニットにアドレス番号
1,2,3,…を付与していくのである。
【0032】このような自動アドレス設定の機能を有す
る情報伝送装置に本発明を適用する場合には、図3に示
す手順で給電ユニット(60)を決定すればよい。つま
り、各ユニット(10,15,60)は、商用電源の供
給が開始された時点から自己のシリアル番号に比例した
時間だけ経過した時点で伝送路(1)上に直流電源が供
給されていない場合に限り、自己が伝送路(1)に直流
電源を供給するように構成するのである。これにより、
最も小さいシリアル番号が付与されたユニットがアドレ
ス設定と同期して給電ユニット(60)として選定さ
れ、他の室内ユニット(10,15)は、伝送路(1)
上の直流電源の極性を見てその極性に合うように送信信
号の極性を切り替えることとなる。
【0033】詳細に説明すると、図3に示すように、各
ユニット(10,15,60)は、ステップS21で商
用電源の供給開始時点から自己のシリアル番号(SN)
に比例した時間(例えば10mSのSN倍)だけ経過す
るまで待つ。この時間が経過すると、ステップS22に
進んで伝送路(1)上の直流電源の有無を調べる。他の
ユニットによって直流電源が供給されていない場合、す
なわち最も小さいシリアル番号が付与されている場合に
は、ステップS23へ進んで自己が給電ユニット(6
0)として伝送路(1)へ直流電源を供給したうえ、ス
テップS24で送信を実行する。シリアル番号が大きい
ためにステップS22へ進んだ時点で既にいずれかのユ
ニットが伝送路(1)への電源供給を開始している場合
には、伝送路(1)への直流電源の供給を行なわずに、
ステップS25及びS26において前記極性判定回路
(20)及び送信手順切替回路(40)のはたらきによ
り送信極性を選択したうえ、ステップS24で送信を実
行する。つまり、最も小さいシリアル番号が付与された
特定の室内ユニットのみが給電ユニット(60)とな
り、他の室内ユニット(10,15)は、伝送路(1)
上の直流電源の極性を見てその極性に合うように送信信
号の極性を切り替えるのである。
【0034】ただし、シリアル番号が大きくなると、ス
テップS21での待ち時間が長くなる。この場合には、
3バイト長のシリアル番号を1バイト毎に区切り、上位
バイトから順にステップS21でのタイマ時間として利
用することとすればよい。
【0035】なお、本発明の適用範囲は、上記ビル空調
管理システムに限らない。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1の発明
によれば、特定のユニット(60)から供給される伝送
路(1)上の直流電源の極性に合うように他のユニット
(10,15)の送信信号の極性を切り替える構成を採
用したので、伝送路(1)の極性を確認することなく該
伝送路(1)への各ユニット(10,15,60)の接
続・配線を実施することができ、配線間違いによる伝送
エラーを防止することができる。しかも、非常に安定し
た直流電源を利用しているので、伝送路上の信号を利用
する従来の方式とは違って確実に信号極性を決定するこ
とができる。
【0037】請求項2の発明によれば、各ユニット(1
0,15,60)へのアドレスの設定と同期して例えば
最も小さいアドレスが設定されたユニットを給電ユニッ
ト(60)として選定する構成を採用したので、各ユニ
ット(10,15,60)への自動アドレス設定と給電
ユニット(60)の選定とをうまくリンクさせることが
できる。
【0038】また、請求項3の発明によれば、複数のユ
ニット(10,15,60)の各々に固有のシリアル番
号を付与した構成を採用したので、該シリアル番号を利
用した給電ユニット(60)の自動選定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報伝送装置の構成を
示す回路図である。
【図2】図1中の伝送路上の各ユニットの動作を示すフ
ローチャート図である。
【図3】図1中の給電ユニットの決定手順の他の例を示
すフローチャート図である。
【図4】従来の情報伝送装置の構成を示す回路図であ
る。
【図5】図4中の各部の信号波形を示すタイムチャート
図である。
【符号の説明】
1 伝送路 1x 第1の信号線 1y 第2の信号線 10 室内ユニット 15 室内ユニット 20 極性判定回路 30 データ生成部 40 送信手順切替回路 50 送信回路 60 給電ユニット(特定の室内ユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 301 A 7170−5K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の信号線(1x,1y)で構成され
    た伝送路(1)と、各々該伝送路(1)に接続された複
    数のユニット(10,15,60)とを備え、該複数の
    ユニット(10,15,60)は各々前記伝送路(1)
    を通してベースバンド信号の授受を行なう情報伝送装置
    であって、 前記複数のユニット(10,15,60)のうちの特定
    のユニット(60)以外のユニット(10,15)はそ
    れぞれ、 前記特定のユニット(60)から前記伝送路(1)の2
    本の信号線(1x,1y)間に供給される直流電源の極
    性を判定するための極性判定回路(20)と、 送信すべきデータを表わしたデータ信号(XH,XL)
    を生成するためのデータ生成部(30)と、 前記極性判定回路(20)による判定の結果に基づき、
    前記データ生成部(30)からのデータ信号(XH,X
    L)を切り替えるための送信手順切替回路(40)と、 前記送信手順切替回路(40)の出力にしたがって前記
    伝送路(1)上の直流電源の極性に合った信号極性を有
    するベースバンド信号を前記伝送路(1)へ送出するた
    めの送信回路(50)とを有することを特徴とする情報
    伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記特定のユニット(60)は、前記複数のユニット
    (10,15,60)の各々へのアドレスの設定と同期
    して、該アドレスに基づいて前記複数のユニット(1
    0,15,60)の中から選定されることを特徴とする
    情報伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報伝送装置に
    おいて、 前記特定のユニット(60)は、前記複数のユニット
    (10,15,60)の各々が予め有するシリアル番号
    に基づいて該複数のユニット(10,15,60)の中
    から選定されることを特徴とする情報伝送装置。
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