JPH05292164A - 電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電話機能の設定内容を蓄えることの出来
るメモリーを有する電話装置において、機能使用時に誤
って不本意な設定になった場合、すぐに元の設定状態に
することが出来るようにしたものである。 【構成】 電話機本体１に電話機の使用開始時に設定し
た各種設定内容を一時記憶するための不揮発メモリー１
０を備えた構成とする。また、無線回線７の接続の際に
送出する呼出符号（ＩＤコード）を記憶させている上記
各種設定内容を不揮発メモリーに収納する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、単独電話機、留守番電
話機、キーテレホン、コードレス電話機などの電話装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は、従来の電話装置の構成を示して
いる。図３において、１は電話装置本体であり、２は電
話回線に接続され、２線を４線に変換する電話回路網で
あり、３は電話回線との接続及びダイヤル送出制御を行
なう制御部である。４は通話相手との送受話を行なう送
受話装置（ハンドセット）であり、５はダイヤル信号を
発信するためのダイヤル釦である。６は使用する電話回
線に電話機の動作を適合させるための回線選択スイッ
チ、呼出音量、スピーカ音量を調整するための音量切り
替えスイッチ等の各種電話機機能を設定する機能設定ス
イッチである。７は電話回線であり、８は上記各種設定
内容を記憶するためのメモリーである。

【０００３】以上のように構成された電話装置におい
て、以下にその動作を説明する。図３に於いて、送受話
機４を持ち上げ、ダイヤル発信用のダイヤル釦５を押圧
操作することにより、ダイヤル送出制御３より信号を送
出する。この場合に、各種機能設定スイッチ６により相
手電話番号を設定し、メモリー８中にダイヤル番号を記
憶させて、いわゆる短縮ダイヤル機能や、１つのダイヤ
ル釦を押圧操作することにより、相手電話番号を自動的
にダイヤルできるオートダイヤル機能、呼出音量の設
定、スピーカ音量を設定するスイッチ等、各種機能の設
定することができる。

【０００４】図４は基地局と移動局とで構成される移動
電話システムを示す図である。図４において図３の電話
機１を基地局に置き換えて、同一の構成要素は同一番号
を付した。これらの構成要素の他に移動電話としての構
成要素を備えている。図４（ａ）に示す基地局１におい
て、１１は無線回線であり、９は基地局の無線送受信回
路、９は基地局の無線送受信回路、１０は呼出符号を記
憶する不発揮メモリーであり、２２は基地局１のアンテ
ナである。また、図４（ｂ）において、１２は、上記基
地局１と無線回路１１で接続される移動局である。１３
はダイヤル信号を発信するための移動局のダイヤル釦で
あり、１４は無線回路１１を接続している移動局１２の
無線送受信回路、１５は移動局のアンテナ、１６はダイ
ヤル送出制御等が行なわれている移動局の制御回路、１
７は通話相手に送話をするマイク部、１８は通話相手の
受話を受けるレシーバ部、１９は受話アンプ部、２０は
送話アンプ部である。以上の構成において、移動局１２
から、上記基地局中にある不揮発メモリー１０には、基
地局１と移動局１２の接続動作の際に認証し合う呼出符
号が記憶されている。この呼出符号を認証した後に呼接
続がなされていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の電話装置においては、停電時や、誤って電話装置のコ
ンセントを抜いてしまい、電話機機能中の設定が消され
てしまった場合、或いは電話相手との通話時における各
種機能設定時や、あらかじめ電話機機能が設定されてい
る内容を変更しようとして、誤った操作をしてしまった
場合、電話機機能中の設定が混乱してしまったり、消さ
れてしまい、その機能を本人の意志通りに使用すること
が出来ないという問題を有していた。

【０００６】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、不本意な操作等により、上記各種設定内
容が変化、或いは消去してしまっても、すぐに元の内容
に再セットできる優れた電話装置を提供することを目的
とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、電話装置に電話機の使用開始時に設定し
た各種設定内容を一時記憶するための不揮発メモリーを
備えた構成とする。

【０００８】また、無線回線の接続の際に送出する呼出
符号（ＩＤコード）を記憶させている上記各種設定内容
を不揮発メモリーに収納する構成とする。

【０００９】

【作用】したがって、本発明によれば、何等かの原因で
電源が切れたり、機能設定時や不本意な操作等により、
現在の各種機能設定が変化、或いは消去しても、メモリ
ー再設定釦を操作して、すぐに元の内容に再セットする
ことが出来る。

【００１０】また、移動局からの操作で、現在の各種機
能設定が、不本意に変化、或いは消去しても、呼出符号
（ＩＤコード）を記憶させている不揮発メモリー中に電
話機機能メモリーを併用しているので、通話中、設定中
を問わず、すぐに元の内容に再セットすることが出来
る。

【００１１】

【実施例】（実施例１）以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。

【００１２】図１は本発明の第１の実施例の構成を示す
ものである。１は電話装置本体であり、２は電話回線に
接続され、２線を４線に変換する電話回線網であり、３
は電話回線との接続およびダイヤル送出制御を行う制御
部である。４は通話相手との送受話を行なう送受話装置
であり、５はダイヤル信号を発信するためのダイヤル釦
であり、６は使用する電話回線に電話機の動作を適合さ
せるための回線選択スイッチ、呼出音量、スピーカ音量
を調節するための音量切り替スイッチ等の各種電話機機
能を設定する機能設定スイッチである。７は電話回線で
あり、８は上記各種設定内容を一時記憶するためのメモ
リーであり、９は電話装置の各種機能設定をメモリー内
の設定に再設定を行う再設定釦である。なお、再設定釦
９は機能設定スイッチ６と併用してもよい。１０は、設
定内容を記憶する不揮発メモリーである。

【００１３】以上のように構成された電話装置に於て、
以下その動作を説明する。各種電話機能を設定する機能
設定スイッチ６により、各種設定を行なうと、制御回路
３を介してその内容はメモリー８に蓄えられ、同時に不
揮発メモリー１０に記憶される。一方、送受話装置４を
取り上げ、ダイヤル釦５を操作すると、ダイヤル釦に対
応するダイヤル信号が制御回路３、電話回路網２を介し
て電話回線７に送出され、通話状態となる。

【００１４】局線通話状態における設定操作時、或は機
能設定スイッチ６により、短縮ダイヤル等の機能の再設
定を行なう時に、誤った操作によりメモリー８内の設定
が不本意に変わってしまった場合、停電時や、誤ってコ
ンセントを抜いててしまい、設定を消してしまった場合
には、再設定釦９を操作することにより、メモリー８の
内容は制御回路３を介して、不揮発メモリー１０に蓄え
られていた初期の設定に設定される。

【００１５】（実施例２）図２は本発明の第２の実施例
の構成を示すものである。上記実施例１の構成を示す図
１の電話機の部分を図２（ａ）に示す基地局１に置き換
えて、同一の構成要素は同一番号を付した。なお、図２
（ａ）において１１は無線回線であり、９は基地局の無
線送受信回路である。１０は呼出符号（いわゆるＩＤコ
ード）を記憶する不揮発メモリーであり、２２は基地局
１のアンテナである。また図２（ｂ）は移動局１２を示
すものであり、１３はダイヤル信号を発信するための移
動局のダイヤル釦であり、１４は無線回線を接続してい
る移動局の無線受信回路である。１５は移動局のアンテ
ナであり、１６はダイヤル送出制御が行なわれている制
御部である。１７は通話相手に送話をするマイク部、１
８は通話相手の受話を受けるレシーバ部、１９は受話ア
ンプ、２０は送話アンプである。２１は電話装置の各種
機能設定をメモリー内の設定に設定状態を戻す再設定釦
である。

【００１６】以上のように構成された電話装置におい
て、以下にその動作を説明する。各種電話機能を設定す
る機能設定スイッチ６により設定を行なうと、基地局制
御部３を介してメモリー８に内容が蓄えられる。或い
は、ダイヤル釦１３を併用して機能の設定を行なうと、
移動局１２の制御部１６を介して無線送受信回路１４か
ら移動局アンテナ部１５、無線回路１１を介し、基地局
１のアンテナ部２２、基地局無線送受信回路９、基地局
１の制御部３を介してその内容がメモリー８に蓄えられ
る。この時、同時に呼出符号を記憶する不揮発メモリー
１０にも同じ内容が記憶される。一方、通話は、マイク
部１７からマイクアンプ部２０を介し、移動局無線送受
信回路１４、移動局１２のアンテナ部１５、無線回路１
１から基地局１のアンテナ部２２、基地局無線送受信回
路９、電話機回路網２を介し、電話回線７により送出さ
れる。局線通話状態における設定操作時、或いは機能設
定スイッチ６により、短縮ダイヤル等の機能の再設定を
行なう時に、誤った操作により、メモリー８内の設定が
不本意に変わってしまった場合、停電時や、誤ってコン
セントを抜いてしまい、設定を消してしまった場合に
は、再設定釦２１を押圧操作する事により、その内容は
不揮発メモリー１０に蓄えられていた設定に戻される。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、上記実施例より明らかな様
に、電話装置の電源が何等かの要因により切れたり、機
能設定時や不本意な操作のために設定されている各種機
能設定の内容が変化、或いは消去した場合でも、最初か
ら設定をやり直す必要はなく、設定時や通話時において
も、再設定釦をワンタッチ操作するだけで、すぐに元の
内容に再設定することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１における電話装置のブロック
図

【図２】本発明の実施例２における電話装置のブロック
図

【図３】従来の電話装置のブロック図

【図４】従来のコードレス電話装置のブロック図

【符号の説明】

１ 電話装置本体／基地局 ２ 電話回路網 ３ 制御部 ４ 送受話装置 ５ ダイヤル釦 ６ 各種電話機能設定スイッチ ７ 電話回線 ８ メモリー ９ 無線送受信回路 １０ 不揮発メモリー １１ 無線回線 １２ 移動局 １３ ダイヤル釦 １４ 無線送受信回路 １５ アンテナ １６ 制御部 １７ マイク部 １８ レシーバー部 １９ レシ−バ−アンプ ２０ マイクアンプ ２１ 再設定釦 ２２ アンテナ部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線に接続され、２線を４線に変換
   する電話回路網と、電話回線との接続及びダイヤル送出
   制御を行なう制御部と、通話相手と送受話を行なう送受
   話器と、上記電話回線にダイヤル信号を発信するダイヤ
   ル釦と、使用開始時に各種電話機能を設定する機能設定
   スイッチと、上記各種機能の設定内容を記憶するメモリ
   ーとを備えた電話機であって、 上記電話機能の設定内容を記憶しているメモリーとは別
   に、上記設定内容を記憶する不発揮メモリーを設けたこ
   とを特徴とする電話装置。
2. 【請求項２】 前記不発揮メモリーは、無線回線により
   移動局に接続された基地局内の呼出符号を記憶する不発
   揮メモリーを活用することを特徴とする請求項１記載の
   電話装置。