JPH05291969A - 音響信号制御装置 - Google Patents

音響信号制御装置

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JPH05291969A
JPH05291969A JP8675292A JP8675292A JPH05291969A JP H05291969 A JPH05291969 A JP H05291969A JP 8675292 A JP8675292 A JP 8675292A JP 8675292 A JP8675292 A JP 8675292A JP H05291969 A JPH05291969 A JP H05291969A
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JP
Japan
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signal
circuit
noise
separation
high frequency
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JP8675292A
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Inventor
Takashi Isobe
隆 磯部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチパスノイズの発生に影響されず、音響
表示を安定化させて聴感上の違和感を防止することので
きる音響信号制御装置を提供する。 【構成】 多チャンネルの音響信号で変調された放送信
号を受信して復調し複合信号を出力する復調手段3、こ
の復調手段3からの複合信号を受けて複数のチャンネル
に分離する分離手段4、この分離手段4より出力される
音響信号を表示する表示手段5a, 5b、上記復調手段3に
入力する外部ノイズを検出するノイズ検出手段6、上記
放送信号の電界強度を検出する電界強度検出手段3、上
記音響信号の高域をカットする高域カット手段4、上記
分離手段4の分離度と上記高域カット手段4とを制御す
る制御手段7、上記ノイズの持続時間と上記ノイズの入
力頻度とにより、上記分離手段4と上記高域カット手段
4とを制御するか否かを判別する判別手段10とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入力信号の電界強度
に基づき多チャンネルの音響信号のセパレーションコン
トロールを行う音響信号制御装置に係り、例えば、FM
ステレオ放送を受信するカーラジオ等に応用できる音響
信号制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載されるカーラジオは、一般
にAM信号およびFMステレオ信号を受信する機能を備
えており、2チャンネルあるいは4チャンネルに応じて
複数のスピーカを車室内に設けている。この種のカーラ
ジオにおいては、音響信号であるFMステレオ信号の電
界強度が高いときにマルチパスノイズ(多重反射雑音)
が入力すると、S/N比が悪化してステレオ放送再生に
ノイズ感が目立つようになることから、電界強度のレベ
ルに応じてスピーカへの出力をコントロールし、良好な
聴感が得られるようにしている。
【0003】このコントロールを行うカーラジオの一例
として、図5に示すように、ステレオの分離度を調節す
るセパレーションコントロール(以下、SNCと称す
る。)とともに、出力音響信号の高域をカットするハイ
カットコントロール(以下、HCCと称する。)を行う
音響信号制御装置を備えたものが提案されている。
【0004】図5において、1はカーラジオのアンテナ
であり、フロントエンド2に接続されている。このフロ
ントエンド2は、受信信号から希望局に係わる信号を周
波数変換し、安定な中間周波(IF)信号として出力す
る。3はIFアンプ・検波回路であり、増幅回路および
電界強度を検出する検出回路を備えている。このIFア
ンプ・検波回路3の出力は、マルチプレックス回路4、
ノイズ検出回路6およびメインコントロール回路17に接
続されている。
【0005】4はマルチプレックス回路であって、上記
IFアンプ・検波回路3からのコンポジット信号(複合
信号)を受けて2チャンネルのステレオ信号に変換し、
L側スピーカ5aおよびR側スピーカ5bに送出するように
なっている。また、このマルチプレックス回路4は、セ
パレーションコントロール回路および高域カット回路を
内蔵し、上記SNC信号およびHCC信号を受けてステ
レオ放送の分離度を調節するとともに出力音響信号の高
域をカットする制御を行う構成となっている。
【0006】6はノイズ検出回路であり、出力が短絡回
路21に接続され、上記アンテナ1にて受信される信号か
らマルチパスノイズを検出して検出信号を出力する。21
はアースにエミッタが接続されたトランジスタからなる
短絡回路であって、ベースに上記ノイズ検出回路6から
の出力が導かれ、コレクタには後述のメインコントロー
ル回路18の出力が導かれている。
【0007】18は音響信号制御装置を構成するメインコ
ントロール回路であり、上記IFアンプ・検波回路3か
らの電界強度検出信号が導かれる入力端18A に、直列の
レジスタ18a,18b,18c と直列のレジスタ18d,18e,18f と
が並列に接続されている。レジスタ18a と18b との接続
点は、端子18D に接続されている。レジスタ18b と一端
がアースされたレジスタ18c との接続点は、出力端18B
に接続されている。また、レジスタ18d と18e との接続
点は、端子18E に接続されている。さらに、レジスタ18
e と一端がアースされたレジスタ18f との接続点は、出
力端18C に接続されている。
【0008】上記出力端18B および出力端18C は、マル
チプレックス回路4に接続されており、電界強度検出信
号がメインコントロール回路18に入力すると、レジスタ
18a,18b とレジスタ18c とによって分圧された電圧がS
NC信号として出力端18B からマルチプレックス回路4
のセパレーションコントロール回路に供給される。ま
た、レジスタ18d,18e とレジスタ18f とによって分圧さ
れた電圧がHCC信号として出力端18C からマルチプレ
ックス回路4に供給される。
【0009】上記端子18D はレジスタ19を介して短絡回
路21のコレクタに接続され、端子18E はレジスタ20を介
して同じくコレクタに接続されている。ここで、マルチ
パスノイズが発生し、ノイズ検出回路6から検出信号が
出力されると、短絡回路21がオン作動して電界強度検出
信号をアースさせ、出力端18B,18C の電圧を降下させ
る。このSNC信号のレベルが低下すると、これを受け
たマルチプレックス回路4は分離度を小さくし、HCC
信号のレベルが低下すると、出力音響信号の高域をカッ
トする度合いを大きくする。
【0010】次に、上記従来の音響信号制御装置の動作
について説明する。まず、マルチパスノイズが発生して
いない場合において、アンテナ1で受信されたFMステ
レオ信号がフロントエンド2によりIF信号に周波数変
換されると、IFアンプ・検波回路3からコンポジット
信号となって出力される。このコンポジット信号が、マ
ルチプレックス回路4にてLチャンネルとRチャンネル
とに分離され、その後音声信号波に変換されることによ
り、L側スピーカ5aおよびR側スピーカ5bに送出され、
ステレオ放送再生が行われる。
【0011】また、IFアンプ・検波回路3からの電界
強度検出信号は、メインコントロール回路18に導入さ
れ、電界強度はこのメインコントロール回路18で電圧と
して現され、電圧に変換されたSNC信号およびHCC
信号がマルチプレックス回路4に与えられる。ここで
は、電界強度検出信号のレベルとマルチパスノイズの発
生頻度に応じた分離度および高域カットのコントロール
が行われるが、マルチパスノイズが発生していないとき
は、電界強度検出信号のレベルが十分高い状態では、分
離度と高域カットとのコントロールは行われない。従っ
て、通常のステレオ放送を聴くことができる。
【0012】つぎに、マルチパスノイズが発生する場合
について説明する。マルチパスノイズが受信されてノイ
ズ検出回路6からノイズ検出信号が短絡回路21に送出さ
れると、この短絡回路21がオン作動してレジスタ19,20
の他端がアースされる。すると、メインコントロール回
路18の出力端18B, 18Cの電圧が降下しSNC信号および
HCC信号が低下するので、マルチプレックス回路4に
よる分離度が小さくなるとともに、音響信号の高域がカ
ットされる。このため、マルチパスノイズによる雑音の
影響が低減するが、ステレオ放送がモノラルに近くなっ
て、あるいはモノラルになって再生される。
【0013】その後、マルチパスノイズが受信されなく
なり、ノイズ検出回路6からノイズ検出信号が送出され
なくなると、短絡回路21がオフとなり、レジスタ19, 21
のアースが解除される。すると、SNC信号およびHC
C信号が通常値に戻るので、マルチプレックス回路4に
よる分離度が大きくなり音響信号の高域カットも停止さ
れて、モノラル状態からステレオ放送に復帰し、通常の
聴感が得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の音響信号制
御装置は、マルチパスノイズの発生時にステレオ放送の
ノイズおよび高域に目立つノイズを低減することが可能
となるが、マルチパスノイズが入力しなくなってノイズ
検出信号が遮断されると、短絡回路21が直ちにオフ作動
する構成となっている。
【0015】このため、マルチプレックス回路4に送出
されるSNC信号およびHCC信号が低レベルから急激
に高レベルに変化し、分離度と高域カットとの復帰が急
峻となる。すると、モノラル放送が急にステレオとなる
ので、音像が移動したり高域においては浮き上がりが発
生する。
【0016】従って、マルチパスノイズが頻発するよう
な地域を車両が移動していると、ステレオとモノラルが
交互に切り替わるとともに、高域がカットされたり再生
される状態が繰り返されることになる。すると、乗員は
音像のふらつき感や高域のフワフラ感を抱かされること
になり、聴感上に著しい違和感があった。
【0017】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、マルチパスノイズの発生に影響
されず、音響表示を安定化させて聴感上の違和感を防止
することのできる音響信号制御装置を得ることを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音響信号
制御装置は、上記目的を達成するため、多チャンネルの
音響信号で変調された放送信号を受信して復調し複合信
号を出力する復調手段と、この復調手段からの複合信号
を受けて複数のチャンネルに分離する分離手段と、この
分離手段より出力される音響信号を表示する表示手段を
備えている。また、上記復調手段に入力する外部ノイズ
を検出するノイズ検出手段と、上記放送信号の電界強度
を検出する電界強度検出手段と、上記音響信号の高域を
カットする高域カット手段とを設け、上記分離手段の分
離度と上記高域カット手段とを制御する制御手段ととも
に、上記ノイズの持続時間と上記ノイズの入力頻度とに
より、上記分離手段と上記高域カット手段とを制御する
か否かを判別する判別手段を備えて構成されている。
【0019】また、制御手段は、分離手段の分離度と高
域カット手段の制御を解除する時に分離手段の分離度を
漸次大きくさせ、上記高域カット手段のカット出力を漸
次小さくさせることを特徴とする。
【0020】
【作用】この発明においては、判別手段が外部ノイズの
検出信号を受けてノイズの持続時間と入力頻度とによ
り、分離度と高域カットの調整を行うか否かの判別をし
ており、外部ノイズが一定以上頻繁に入力するときは、
制御手段に動作信号を送出する。この制御手段は、復調
手段に入力する音響信号の電界強度が高いときに動作信
号を受けると、分離手段を制御しチャンネルの分離度を
小さくするとともにその音響信号の高域をカットする。
【0021】このように、頻繁に入力する外部ノイズが
予め設定した時間以上持続すると、判別手段から動作信
号が送出され続け、上記分離度を小さく保ちかつ高域カ
ット状態を維持する。このため、表示手段の音響表示が
安定化する。
【0022】また、ノイズ入力が一定の時間途切れ、分
離度および高域カットを復帰させるとき、制御手段は分
離手段によりチャンネルの分離度を漸次大きくさせると
ともに、高域カットを緩やかに解除するので、復帰が緩
やかとなり音響表示の急激な変化が抑制される。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図を参
照しながら説明する。図1はこの発明に係る音響信号制
御装置が適用されたカーラジオの電気的構成を示すブロ
ック線図である。
【0024】なお、この音響信号制御装置を備えたカー
ラジオは、図5に示す従来例と基本的構成が同一であ
り、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0025】図1において、1はカーラジオのアンテ
ナ、2はフロントエンド、3は復調手段および電界検出
手段を兼ねるIFアンプ・検波回路であり、このIFア
ンプ・検波回路3に入力する電界強度を検出する電界検
出回路を備えている。
【0026】4はマルチプレックス回路であって、図示
省略しているがセパレーションコントロール回路(分離
手段)および高域カット回路(高域カット手段)を設け
ている。このマルチプレックス回路4は、表示手段であ
るL側スピーカ5aおよびR側スピーカ5bに対しマルチパ
スノイズに応じて分離度を調節するとともに出力音響信
号の高域をカットして、その信号を送出する構成となっ
ている。
【0027】6はノイズ検出回路(ノイズ検出手段)で
あり、出力が第1の短絡回路8と積分回路10を介して第
2の短絡回路9とに接続されている。8は音響信号制御
装置7を構成する第1の短絡回路であり、アースにエミ
ッタが接続されたトランジスタからなるもので、ベース
に上記ノイズ検出回路6からの出力が導かれ、コレクタ
には後述のメインコントロール回路11の出力が導かれて
いる。
【0028】9は第2の短絡回路であり、上記第1の短
絡回路8と同様、アースにエミッタが接続されたトラン
ジスタであって、ベースに上記ノイズ検出回路3からの
出力が導かれ、コレクタにメインコントロール回路11の
出力が導かれるようになっている。この第2の短絡回路
9は、しきい値を0.7 V(トランジスタのVBE電圧)に
設定しており、このしきい値を上廻るノイズ検出信号が
入力したときオン作動する。
【0029】10は積分回路(判別手段)であり、上記ノ
イズ検出回路からのノイズ検出信号が導かれる入力端10
A に、逆流防止用のダイオード10a が接続されている。
このダイオード10a には、積分用のレジスタ10b および
一端がアースされたコンデンサ10c が接続されている。
このコンデンサ10c には、一端がアースされた放電用の
レジスタ10d とベース電流制限用のレジスタ10e とが接
続されている。このレジスタ10e は出力端10B に接続さ
れており、積分されたノイズ検出信号が上記第2の短絡
回路9に送出される。
【0030】11はメインコントロール回路(制御手段)
であり、上記IFアンプ・検波回路3からの電界強度検
出信号が導かれる入力端11A に、直列のレジスタ11a ,
11b,11c と直列のレジスタ11d ,11e ,11f とが並列に
接続されている。レジスタ11a と11b との接続点は、端
子11D に接続されている。レジスタ11b と一端がアース
されたレジスタ11c との接続点は、出力端11B に接続さ
れている。また、レジスタ11d と11e との接続点は、端
子11E に接続されている。さらに、レジスタ11e と一端
がアースされたレジスタ11f との接続点は、出力端11C
に接続されている。
【0031】上記出力端11B は、マルチプレックス回路
4中のセパレーションコントロール回路に接続され、出
力端11C は高域カット回路にそれぞれ接続されている。
これにより、電界強度検出信号がメインコントロール回
路11に入力すると、レジスタ11a ,11b とレジスタ11c
とによって分圧された電圧がSNC信号として出力端11
B からマルチプレックス回路4のセパレーションコント
ロール回路に供給される。また、レジスタ11d ,11eとレ
ジスタ11f とによって分圧された電圧がHCC信号とし
て出力端11C からマルチプレックス回路4に供給される
ようになっている。
【0032】上記端子11D はレジスタ12を介して第1の
短絡回路8のコレクタに接続されるとともに、レジスタ
13を介して第2の短絡回路9のコレクタに接続されてい
る。さらに、端子11E はレジスタ14を介して第1の短絡
回路8のコレクタに接続されるとともに、レジスタ15を
介して第2の短絡回路9のコレクタに接続されている。
これにより、ノイズ検出回路6からマルチパスノイズの
検出信号が出力されると、第1の短絡回路8がオン作動
して、出力端11B ,11C の電圧を降下させSNC信号お
よびHCC信号を低下させる。さらにマルチパスノイズ
の検出信号の出力が継続すると積分回路10からの出力信
号により第2の短絡回路9がオン作動して端子11D 、11
E をアースさせた状態を維持し、上記SNC信号および
HCC信号出力値を電圧降下したまま保たせるようにな
っている。
【0033】次に、上記音響信号制御装置の動作につい
て、図2のタイムチャートを参照して説明する。
【0034】まず、マルチパスノイズが発生していない
場合について説明する。アンテナ1で受信されたFMス
テレオ信号がフロントエンド2によりIF信号に周波数
変換されると、IFアンプ・検波回路3からコンポジッ
ト信号となって出力される。このコンポジット信号が、
マルチプレックス回路4にてLチャンネルとRチャンネ
ルとに分離され、その後音声信号波に変換されることに
より、L側スピーカ5aおよびR側スピーカ5bに送出さ
れ、ステレオ放送再生が行われる。
【0035】また、IFアンプ・検波回路3からは、図
2(a)に示すように、電界強度のレベルに応じた電界
強度検出信号が出力され、メインコントロール回路11に
送出され、このメインコントロール回路11を経由してS
NC信号およびHCC信号がマルチプレックス回路4に
与えられる。ここでは、電界強度検出信号のレベルとマ
ルチパスノイズの発生頻度に応じた分離度および高域カ
ットのコントロールが行われるが、マルチパスノイズが
発生していないときは、電界強度検出信号のレベルが十
分高い状態では、これらのコントロールがなされないこ
とから通常のステレオ放送が継続される。
【0036】つぎに、マルチパスノイズが発生する場合
について説明する。マルチパスノイズが、図3(a)に
示す如く時間をあけてノイズ検出回路6に入力すると、
このノイズ検出回路6からは、図2(b)に示すよう
に、パルス状のノイズ検出信号が第1の短絡回路8と積
分回路10とに送出される。この積分回路10は、図3
(b)に示す如くノイズ検出信号の入力に応じた積分を
行い、その出力を第2の短絡回路9に与える。ここで、
積分回路10からの出力信号のレベルが短絡回路9のしき
い値より低いと、この第2の短絡回路9はオフ状態に保
たれる。従ってステレオ放送のチャンネル分離および高
域カットのコントロールは行われない。
【0037】一方、第1の短絡回路8はノイズ検出信号
を受けたときにオン作動し、レジスタ12,14の他端をア
ースさせる。すると、出力端11B ,11CからのSNC信号
およびHCC信号出力値が低下するので、これを受け、
マルチプレックス回路4は分離度を小さくさせるととも
に、高域をカットするコントロールを行う。このため、
ステレオ放送からモノラル放送に近い状態になるととも
に、高音域におけるノイズの影響が軽減される。
【0038】ところが、マルチパスノイズの持続時間が
短い場合、第1の短絡回路8に入力するノイズ検出信号
も短時間となることから、低レベルのSNC信号および
HCC信号は瞬間的なものとなる。このため、一旦変化
するモノラルからステレオへの復帰および高域カットも
短時間となり、聴取者にとってこれらの変化に殆ど気付
かないような状態でコントロールが終了する。
【0039】この後、マルチパスノイズが頻発し、図2
(b)に示すように、ノイズ検出信号が連続して送出さ
れると、まず、第1の短絡回路8がオン作動し、上述の
如くマルチプレックス回路4によるステレオの分離度を
小さくさせるとともに、音響信号の高域をカットするコ
ントロールが行われる。
【0040】上記積分回路10においては、コンデンサ10
c はノイズ検出信号の入力頻度および持続時間に応じて
電荷のチャージ・放電を繰り返し、例えば図3(b)の
ように出力電圧が漸次上昇する。この場合、積分回路10
から第2の短絡回路9に送出される出力電圧は、図3
(b)に示す如くしきい値より低いレベルにおいて変動
しているが、ノイズ検出信号が一定時間以上連続して入
力すると、積分回路10からの出力電圧が上昇し続け、第
2の短絡回路9のしきい値より高くなる状態が生じる。
【0041】すると、第2の短絡回路9がオン作動し、
レジスタ13, 15の他端がアースされて、マルチプレック
ス回路4によるコントロールが開始されてから間もなく
メインコントロール回路11の出力端11B ,11CからのSN
C信号およびHCC信号を電圧降下させる。ここでは、
ノイズ検出信号が連続して入力することにより、積分回
路10の充放電が繰り返されるため図2(b)に示すよう
に、この積分回路10からの出力電圧が高レベルを持続す
る。このため、図2(d)に示す如くSNC信号および
HCC信号も低レベルのままとなり、図2(e),
(f)に示すように、分離度が小さく音響信号の高域が
カットされた状態が維持される。従って、モノラル放送
が再生され続けるうえ、ノイズによる影響も低減され
る。
【0042】そして、マルチパスノイズが一定時間発生
しなくなると、ノイズ検出回路6からはノイズ検出信号
が送出されないため、第1の短絡回路8および第2の短
絡回路9がオフとなり、レジスタ12,14と13, 15のアー
スが解除される。この際、積分回路10に放電用レジスタ
10d が接続されており、ノイズ検出信号が途絶えてから
一定時間かけて放電されることから、この一定時間内に
マルチパスノイズが発生しない限り、図3(b)の実線
に示すように、ノイズ検出信号が緩やかに低レベルとな
り、第2の短絡回路9は漸次オフ状態となる。よって、
分離度が緩やかに大きくなるとともに、周波数信号の高
域カットも停止するから、自然にモノラル状態からステ
レオ放送に戻り、雑音のない状態で良好な聴感が得られ
る。
【0043】以上のように、この音響信号制御装置は、
マルチパスノイズの断続的な発生に影響されず、モノラ
ルまたはステレオへの移行が緩やかに行われるので、乗
員に聴感上の違和感を抱かせる問題を防止することがで
きる。
【0044】図4は他の実施例に係る第2の短絡回路の
電気回路図である。この音響信号制御装置は、第2の短
絡回路9であるトランジスタのエミッタとアースとの間
に電流制限用のレジスタ16を接続したもので、他は図1
の音響信号制御装置と同一である。
【0045】このレジスタ16を介設したことにより、マ
ルチパスノイズの発生が途絶え、積分回路10から第2の
短絡回路9に送出される信号電圧が停止すると、アース
に流れていたメインコントロール回路11からの電流がレ
ジスタ16によって制限される。このため、図3(b)の
鎖線に示すように、ノイズ検出信号がより緩やかに低レ
ベルとなり、第2の短絡回路9が漸次オフとなる。よっ
て、モノラル状態からステレオ放送への復帰がより自然
となり、聴感上の違和感をなくすことが可能となる。
【0046】なお、上記音響信号制御装置はカーラジオ
に適用する場合について説明したが、一般のオーディオ
機器に広く適用することができる。このオーディオ機器
においては、4チャンネルのような多元ステレオにも適
用し得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、音響信号の電界強度が高いときに外部ノイズが一定
時間内に頻繁に入力すると、チャンネルの分離度を小さ
くして音響信号の高域をカットし、外部ノイズが持続す
る間は上記コントロールを維持するようになっているの
で、ノイズの影響を低減しつつ安定した状態で音響を表
示することができるから、聴感上の違和感をなくすこと
ができる。また、外部ノイズの入力が一定の時間途切
れ、分離度および高域カットを復帰させるとき、チャン
ネルの分離度を漸次大きくさせるとともに、高域カット
を緩やかに解除するので、復帰が緩やかとなって急激な
変化が抑制されるから、聴取者に不快感を抱かせる問題
を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による音響信号制御装置が適用された
カーラジオの電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】この発明による信号制御装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図3】この発明によるノイズ検出手段および判別手段
の出力波形図である。
【図4】この発明による信号制御装置の他の実施例を示
す電気回路図である。
【図5】従来の信号制御装置が適用されたカーラジオの
電気的構成を示すブロック線図である。
【符号の説明】
3 復調手段 3 電界検出手段 4 分離手段 4 高域カット手段 5a,5b 表示手段 6 ノイズ検出手段 7 制御手段 10 判別手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャンネルの音響信号で変調された放
    送信号を受信して復調し複合信号を出力する復調手段、
    この復調手段からの複合信号を受けて複数のチャンネル
    に分離する分離手段、この分離手段より出力される音響
    信号を表示する表示手段、上記復調手段に入力する外部
    ノイズを検出するノイズ検出手段、上記放送信号の電界
    強度を検出する電界強度検出手段、上記音響信号の高域
    をカットする高域カット手段、上記分離手段の分離度と
    上記高域カット手段とを制御する制御手段、上記ノイズ
    の持続時間と上記ノイズの入力頻度とにより、上記分離
    手段と上記高域カット手段とを制御するか否かを判別す
    る判別手段とを備えた音響信号制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、分離手段の分離度と高域カ
    ット手段の制御を解除する時に分離手段の分離度を漸次
    大きくさせ、上記高域カット手段のカットする量を漸次
    小さくさせることを特徴とする請求項第1項記載の音響
    信号制御装置。
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