JPH06189225A - 音声多重受信装置 - Google Patents

音声多重受信装置

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Publication number
JPH06189225A
JPH06189225A JP4339240A JP33924092A JPH06189225A JP H06189225 A JPH06189225 A JP H06189225A JP 4339240 A JP4339240 A JP 4339240A JP 33924092 A JP33924092 A JP 33924092A JP H06189225 A JPH06189225 A JP H06189225A
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JP
Japan
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signal
audio
circuit
mode
electric field
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Application number
JP4339240A
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English (en)
Inventor
Seiichi Saito
誠一 斉藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】弱電界時に強制的にモノラルモードに切換え、
弱電界時の音声多重終了ノイズを低いレベルに押さえ
る。 【構成】パイロット信号設定回路19は、電界強度検出
信号g1の示す電界強度が所定値より低いとき、パイロ
ット信号検波信号f1をモノラルモードに対応するよう
に設定し、パイロット信号検波信号h1として信号切換
回路21に供給する。信号切換回路21は、副音声FM
検波回路17とマトリクス回路16とともにモード切換
手段を構成しており、パイロット信号設定回路19から
のパイロット信号検波信号h1に基づいて、ハイレベル
の場合にステレオモードを選択し、ミドルレベルの場合
にモノラルモード選択し、ローレベルの場合に二重放送
モードを選択する。これにより、弱電界時に強制的にモ
ノラルモードに切換え、弱電界時の音声多重終了ノイズ
を低いレベルに押さえることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機の音
声多重受信装置に係り、特に受信状態が頻繁に変化する
状態で音声多重信号を受信する時に発生する多重ノイズ
を除去することができる音声多重受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン信号の音声多重方式
としては、第1の音声信号に第2の音声信号を周波数変
調(FM)して合成するとともにパイロット信号を振幅
変調(AM)して合成し、この合成した音声信号をさら
に周波数変調して送信するFM−FM方式が開発されて
いる。
【0003】図4はこのようなFM−FM方式のテレビ
ジョン放送を受信する従来のテレビジョン受像機の音声
多重受信装置を示すブロック図である。
【0004】図4において、符号1はアンテナに誘起し
たRF信号aが導かれる入力端子であり、入力端子1か
らのRF信号aはチューナ2に供給される。
【0005】チューナ12は、RF信号aの選局を行
い、IF信号bを作成して映像信号処理回路に供給する
とともに、IF信号bをSIF増幅回路3に供給する。
SIF増幅回路3はIF信号bのうちSIF信号を増幅
し、SIF信号cをSIF検波回路4に供給する。
【0006】SIF検波回路4は、SIF信号cに対し
て第1の音声搬送波信号で検波し、音声検波信号d(モ
ノラル放送の場合はモノラル音声信号、二重放送または
ステレオ放送の場合は第1の音声信号、周波数変調され
た第2の音声信号及び振幅変調されたパイロット信号)
を音量調整回路5に供給するとともに、SIF信号cの
レベルを検出し、信号レベル検出信号eを音量調整回路
5及びトーンコントロール回路7に供給する。
【0007】音量調整回路5は、信号レベル検出信号e
に基づいて音声検波信号dのミュートを行い、調整され
た音声検波信号fとして音声多重復調回路6に供給す
る。音声多重復調回路6は、ローパスフィルタ及びバン
ドパスフィルタを用いて、音声検波信号eから第1の音
声信号、周波数変調された第2の音声信号及び振幅変調
されたパイロット信号をそれぞれ分離し、振幅変調され
たパイロット信号の復調を行うとともに、このパイロッ
ト信号に基づいて周波数変調された第2の音声信号を第
2の音声搬送波信号で検波し復調する。即ち、音声多重
復調回路6は、復調されたパイロット信号の検出を行う
ことにより、モノラル放送(この場合パイロット信号が
無信号となる)か、二重放送(この場合パイロット信号
が922.5MHzとなる)か、ステレオ放送(この場
合パイロット信号が982.5MHzとなる)かを判定
する。この場合、音声多重復調回路6内におけるパイロ
ット信号検出出力は、ハイレベルの場合にステレオ放送
を示し、ミドルレベルの場合にモノラル放送を示し、ロ
ーレベルの場合に二重放送を示す。この判定結果に基づ
いて、音声多重復調回路6は、モードをモノラルモー
ド、ステレオモード及び二重放送モードの一つに切換え
選択し、マトリクス処理や信号選択処理等を行う。即
ち、音声多重復調回路6は、モノラル放送と判定した場
合には、モノラルモードを選択し、第2の音声信号の第
2の音声搬送波信号による検波を中止することにより第
2の音声信号をミュートし、第1の音声信号を左右の音
声信号出力端子から左右の音声信号gL,gRとして出
力し、ステレオ放送と判定した場合には、ステレオモー
ドを選択し、第2の音声信号を第2の音声搬送波信号で
検波し復調し、第1の音声信号(L+R)と第2の音声
信号(L−R)を加算することによりステレオ用の左の
音声信号Lを作成し左の音声信号出力端子から左の音声
信号gLとして出力し、第1の音声信号(L+R)と第
2の音声信号(L−R)を減算することによりステレオ
用の右の音声信号Rを作成し右の音声信号出力端子ら右
の音声信号gRとして出力し、二重放送と判定した場合
には、第2の音声信号を第2の音声搬送波信号で検波し
復調し、図示しないキー入力手段からの音声多重切換え
信号に基づいて、第1音声信号(例えば日本語音声)と
第2の音声信号(例えば英語音声)の一方を選択して左
右の音声信号gL,gRとして左右の音声信号出力端子
から出力する。このようにして出力された左右の音声信
号gL,gRは、トーンコントロール回路7に供給され
る。トーンコントロール回路7は、信号レベル検出信号
eに基づき、左右の音声信号gL,gRに対して高域の
周波数特性を調整し、それぞれ左右の音声信号出力端子
から左右の音声信号hL,hRとして出力する。トーン
コントロール回路7からの左右の音声信号hL,hRは
それぞれ音声多重受信装置の左右の音声信号出力端子8
L,8Rに導びかれる。
【0008】このような従来の音声多重受信装置によれ
ば、音声多重復調回路6が復調されたパイロット信号よ
りモノラル放送か、二重放送か、ステレオ放送かを判定
し、この判定に基づいて第1及び第2の音声信号のマト
リクス処理や信号選択処理等を行うので、モノラル放送
を受信した場合には左右の音声信号出力端子8L,8R
からの左右の音声信号hL,hRが同じ第1の音声信号
となり、ステレオ放送を受信した場合には左右の音声信
号hL,hRがステレオ用の左右の音声信号L,Rとな
り、ステレオ放送を受信した場合には左右の音声信号h
L,hRが第1及び第2の音声信号のキー入力手段によ
り選択された一方となる。
【0009】図5は図4の音量調整回路5の入出力特性
について説明するグラフであり、横軸に入力レベルを示
し、縦軸に出力レベルを示している。
【0010】図5において、音量調整回路5の音声ミュ
ートが強制的にオフされている場合には、実線に示す信
号の出力レベルは、入力レベルが高い状態で略0dBと
なり、入力レベルがBよりある程度低い状態から入力レ
ベルが下降するにつれて緩やかに下降し、入力レベルが
Cのときに0dBを少し下回る状態となる。また、音声
ミュートがオフの場合には、破線に示すノイズの出力レ
ベルは、入力レベルが高い状態で略−AdBとなり、入
力レベルがBより低い状態から入力レベルが下降するに
つれて急激に上昇し、入力レベルがCのときに0dBを
少し下回る状態となる。
【0011】ここで、音声ミュートは、信号の場合もノ
イズの場合も入力レベルがBを下回る場合に加えられる
ようになっており、入力レベルがBから下降するにつれ
てミュートが大きく加わるようになっている。このた
め、音量調整回路5の音声ミュートがオンの場合には、
実線に示す信号の出力レベルは、入力レベルがBより低
い状態から入力レベルが下降するにつれて急激に下降
し、入力レベルがCのときに0dBを大きく下回る状態
となる。また、音声ミュートがオンの場合には、破線に
示すノイズの出力レベルは、入力レベルがBより低い状
態から入力レベルが下降するにつれて緩やかに上昇し、
入力レベルがCのときに0dBを大きく下回る状態とな
る。
【0012】図6は図4の音声多重受信装置の動作を示
す波形図であり、図6(a)はSIF信号cを示し、図
6(b)は音声多重復調回路6内におけるパイロット信
号検出出力を示し、図6(c)は左の音声信号hLを示
している。
【0013】図6において、SIF検波回路4には図6
(a)に示すステレオ放送のSIF信号cが導かれてい
ものとする。SIF信号cが破線に示す弁別レベルD以
上の状態から下回る状態に切換わると、図6(b)に示
すように、音声多重復調回路6内におけるパイロット信
号検出出力は、ステレオ放送を示すハイレベル(H)の
状態から回路内の平滑コンデンサにより設定される傾き
で降下を開始し、判別レベルEを下回りモノラル放送を
示すミドルレベル(M)となり安定する。この場合、パ
イロット信号検出出力が判別レベルE以上の状態では音
声多重復調回路6がステレオモードを選択し、パイロッ
ト信号検出出力が判別レベルEを下回る状態では音声多
重復調回路6がモノラルーモードを選択する。この後、
図6(a)に示すように、SIF信号cが破線に示す弁
別レベルDを下回る状態から弁別レベルD以上の状態に
切換わると、図6(b)に示すように、音声多重復調回
路6内におけるパイロット信号検出出力は、モノラル放
送を示すミドルレベルの状態から回路内の平滑コンデン
サにより設定される傾きで上昇を開始し判別レベルEを
越えてステレオ放送を示すハイレベル(H)の状態とな
る。パイロット信号検出出力が判別レベルE以上になる
と声多重復調回路6がステレオモードを選択する。
【0014】ここで、SIF信号cが弁別レベルDを下
回る状態に切換わる前の状態では、SIF信号cのレベ
ルが高く、パイロット信号検出出力がハイレベル(H)
となり、音声多重復調回路6がステレオモードを選択
し、左の音声出力hLは、第1の音声信号(L+R)と
第2の音声信号(L−R)を加算して作成したものとな
る。この状態では、第1及び第2の音声信号の成分は共
にノイズが低く、図6(c)に示すように、左の音声出
力hLは、正常な信号となる。
【0015】ここで、図6(a)に示すSIF信号cが
弁別レベルDを下回る状態に切換わってから図6(b)
に示すパイロット信号検出出力が判別レベルを下回るま
での期間T1では、SIF信号cのレベルが低いにもか
かわらず、音声多重復調回路6がステレオモードを選択
し、図6(c)に示す左の音声出力hLは、第1の音声
信号(L+R)と第2の音声信号(L−R)を加算して
作成したものとなる。ここで、音声検波信号dに対して
は、音量調整回路5によるAGCレベルを低下させてミ
ュートをかけることによりノイズを低下させ、左右の音
声信号gL,gRに対しては、トーンコントロール回路
7で高域を周波数特性を落とすことによりノイズを抑制
しているが、これでは十分といえず、期間T1では、左
の音声出力hLに大きなノイズが混入することになる。
このことは右の音声出力hRについても同様である。
【0016】期間T1の後、図6(b)に示すパイロッ
ト信号検出出力が判別レベルEを下回った状態では、音
声多重復調回路6がモノラルモードを選択し、第2の音
声信号の第2の音声搬送波信号による検波を中止するこ
とにより第2の音声信号をミュートし、図6(c)に示
す左の音声出力hLは、第1の音声信号(L+R)のみ
ととなる。この場合、音声検波信号dの第1の音声信号
(L+R)の成分は、アナログ波なので音量調整回路5
により振幅を抑制することによりノイズを低下させるこ
とができるので、左の音声出力hLはノイズが抑制され
た信号となる。この後、図6(b)に示すパイロット信
号検出出力が判別レベルEを上回わった状態では、ステ
レオモードとなる。この状態では、SIF信号cのレベ
ルが高くなっており、この状態では、第1及び第2の音
声信号の成分が共にノイズが低く、左の音声出力hL
は、正常な信号となる。
【0017】このように従来の音声多重受信装置では、
ステレオ放送を受信した場合において、SIF信号cが
弁別レベルDを下回る状態に切換わってから音声多重復
調回路6の時定数回路がモノラルモードに切替わるのに
時間がかかり、この時間中(期間T1)に音声ミュート
がかからずノイズが発生する。このことは二重放送で副
音声を視聴している場合も同様である。このような場合
において発生するノイズは一般的に音声多重終了ノイズ
と呼ばれている。
【0018】ここで弱電界の移動体に音声多重受信装置
を搭載した場合のように、電界の変動が大きく急な場合
には、アンテナからのRF信号が急に弱くなっても、復
調モードが時定数のためしばらくの間ステレオモードま
たは二重放送モードを保持する。この時、副音声(第2
の音声信号)には音声ミュートがかからない上、無信号
に近い状態のため、音声多重終了ノイズが非常に高いレ
ベルとなり、ユーザーに非常に不快感を与えていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の音声多
重受信装置では、電界の変動が大きく急な場合には、ア
ンテナからのRF信号が急に弱くなっても、復調モード
が時定数のためしばらくの間ステレオモードまたは二重
放送モードを保持する。この時、副音声には音声ミュー
トがかからない上、無信号に近い状態のため、音声多重
終了ノイズは、大きなノイズ音となり、ユーザーに非常
に不快感を与えていた。
【0020】本発明は前記の問題点を除去し、弱電界時
に強制的にモノラルモードに切換え、弱電界時の音声多
重終了ノイズを低いレベルに押さえることができる音声
多重受信装置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音声多重
受信装置は、テレビジョン信号を受信し、このテレビジ
ョン信号から音声多重信号を再生し、弱電界において
は、モノラル音声を再生するモノラルモードの音声信号
にミュート処理を行う音声多重受信回路において、アン
テナに入力されるテレビジョン信号を受信して、中間周
波信号に変換して出力するチューナと、前記チューナか
ら出力された中間周波信号のうち、音声中間周波信号を
検波して音声信号を出力する音声中間周波検波手段と、
前記音声中間周波検波手段が出力する音声信号から、音
声多重放送の各モードに対応したパイロット信号を検波
して出力するパイロット信号検波手段と、前記パイロッ
ト信号の入力に基づいて音声信号のモードを切換えるモ
ード切換手段と、前記テレビジョン信号の入力レベル値
により、電界強度を検出する電界強度検出手段と、前記
電界強度検出手段により検出された電界強度が所定値よ
り低いとき、前記パイロット信号を前記モノラルモード
に対応するように設定し、前記モード切換手段に入力さ
れるパイロット信号設定手段とを具備したことを特徴と
する。
【0022】
【作用】このような構成によれば、テレビジョン信号の
レベルが低下した場合には、電界強度検出手段が電界強
度の低下を検出し、パイロット信号設定手段がパイロッ
ト信号を前記モノラルモードに対応するように設定する
ので、弱電界時に強制的にモノラルモードに切換え、弱
電界時の音声多重終了ノイズを低いレベルに押さえるこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0024】図1は本発明に係る音声多重受信装置の一
実施例を適用したテレビジョン受像機の音声回路系統を
示すブロック図である。
【0025】図1において、符号11はテレビジョン信
号を受信する受像機のアンテナであり、テレビジョン信
号によりアンテナ11に誘起したRF信号a1はチュー
ナ12に供給される。
【0026】チューナ12は、RF信号a1の選局を行
い、IF信号b1を作成して映像信号処理回路に供給す
るとともに、IF信号b1をSIF増幅回路13に供給
する。SIF増幅回路13はIF信号b1のうちSIF
信号を増幅し、SIF信号c1をSIF検波回路14に
供給する。SIF検波回路14は、SIF信号c1に対
して第1の音声搬送波信号で検波し、音声検波信号(モ
ノラル放送の場合はモノラル音声信号、二重放送または
ステレオ放送の場合は第1の音声信号、周波数変調され
た第2の音声信号及び振幅変調されたパイロット信号)
d1を音量調整回路15に供給する。音量調整回路15
は、後述の電界強度検出回路20からの電界強度検出信
号g1に基づいて音声検波信号d1の音量調整を行い音
声検波信号e1として音声多重復調回路30のマトリク
ス回路16の第1の入力端子に供給するとともに、音声
多重復調回路30の副音声FM検波回路17およびパイ
ロット信号検波回路18に供給する。
【0027】一方、電界強度検出回路20は、SIF増
幅回路13のSIF信号c1の入力レベル値により、電
界強度を検出し、この検出結果の電界強度検出信号g1
を音量調整回路15及び音声多重復調回路30のパイロ
ット信号設定回路19に供給する。
【0028】以下、音声多重復調回路30について説明
する。
【0029】パイロット信号検波回路18は、前記音量
調整回路15が出力する音声検波信号e1から、音声多
重放送の各モードに対応したパイロット信号を検波し
て、パイロット信号検波信号f1をパイロット信号設定
回路19に供給する。パイロット信号検波信号f1は、
この場合のハイレベルの場合にステレオ放送を示し、ミ
ドルレベルの場合にモノラル放送を示し、ローレベルの
場合に二重放送を示す。
【0030】音量調整回路15は、電界強度検出信号g
1に基づいて従来の音量調整回路と同様ににより振幅を
抑制することによりノイズを低下させる。パイロット信
号設定回路19は、電界強度検出回路20からの電界強
度検出信号g1の示す電界強度が所定値より低いとき、
パイロット信号検波信号f1をモノラルモードに対応す
るように設定し、パイロット信号検波信号h1として信
号切換回路21に供給する。
【0031】信号切換回路21は、副音声FM検波回路
17とマトリクス回路16とともにモード切換手段を構
成しており、パイロット信号設定回路19からのパイロ
ット信号検波信号h1がハイレベルの場合にステレオモ
ードを選択し、ミドルレベルの場合にモノラルモード選
択し、ローレベルの場合に二重放送モードを選択する。
そして、信号切換回路21は、選択したモード及び図示
しないキー入力手段からの音声多重切換え信号に基づい
て、信号切換信号i1,j1を作成して副音声FM検波
回路17及びマトリクス回路16に供給する。
【0032】副音声FM検波回路17は、信号切換回路
からの制御信号i1に基づいて音量調整回路15からの
からSIF信号e1を第2の音声搬送波信号で検波し、
第2の音声信号をマトリクス回路16の第2の入力端子
に供給する。
【0033】ここで、信号切換回路21は、ステレオモ
ード及び二重放送モードの場合に、副音声FM検波回路
17に対して、検波を行わせる信号切換信号i1を供給
し、モノラルモードの場合に、副音声FM検波回路17
に対して検波を中止させる、即ちミュートを行わせる信
号切換信号i1を供給する。これにより、副音声FM検
波回路17は、信号切換回路21がステレオモード及び
二重放送モードの場合にSIF信号e1を第2の音声搬
送波信号で検波し、第2の音声信号をマトリクス回路1
6の第2の入力端子に供給するとともに、信号切換回路
21がモノラルモードの場合にSIF信号e1に対して
検波を行わず、無信号をマトリクス回路の第2の入力端
子に供給する。
【0034】また、信号切換回路21は、ステレオモー
ド及びモノラルモードの場合に、マトリクス回路16に
対して、第1の入力端子からの信号と第2の入力端子か
らの信号を加算して左の音声信号出力端子に導かせ、第
1の入力端子からの信号と第2の入力端子からの信号を
減算して右の音声信号出力端子に導かせる信号切換信号
j1を供給する。信号切換回路21は、二重放送モード
の場合に、図示しないキー入力手段からの音声多重切換
え信号に基づいて、マトリクス回路16に対して、第1
の入力端子からの信号と第2の入力端子からの信号の一
方を選択して左右の音声信号出力端子から出力させる信
号切換信号j1を供給する。
【0035】このような信号切換回路21からの信号切
換信号j1により、マトリクス回路16は、信号切換回
路21が二重音声モードの場合に、図示しないキー入力
手段からの音声多重切換え信号に基づいて、第1の入力
端子からの第1音声信号(例えば日本語音声)と第2の
入力端子からの第2の音声信号(例えば英語音声)の一
方を選択して左右の音声信号kL,kRとして左右の音
声信号出力端子から出力する。信号切換回路21がステ
レオモードの場合は、第1の入力端子からの第1の音声
信号(L+R)と第2の入力端子からの第2の音声信号
(L−R)を加算することによりステレオ用の左の音声
信号Lを作成し左の音声信号出力端子から左の音声信号
kLとして出力し、第1の音声信号(L+R)と第2の
音声信号(L−R)を減算することによりステレオ用の
右の音声信号Rを作成し右の音声信号出力端子ら右の音
声信号kRとして出力する。信号切換回路21がモノラ
ルモードの場合は、第1の入力端子からの第1の音声信
号(モノラル音声)と第2の入力端子からの(無信号)
を加算することによりモノラル音声を作成し左の音声信
号出力端子から左の音声信号kLとして出力し、第1の
音声信号(モノラル音声)と第2の音声信号(無信号)
を減算することによりモノラル音声を作成し左の音声信
号出力端子から右の音声信号kRとして出力する。
【0036】マトリクス回路16の左右の音声信号出力
端子から左右の音声信号kL,kRとして左右の音声信
号出力端子22L,22Rに導びかれる。
【0037】図2は図1のパイロット信号設定回路19
に電界強度判定部を示す回路図である。
【0038】基準電圧V1が導かれる入力端子31は、
バイアス回路32の分圧用抵抗R1,R2の直列接続を
介して基準電位点に接続される。抵抗R1,R2の接続
点の電圧V2は、電界強度検出信号g1のスレッショル
ドレベルとなっており、抵抗R1,R2の抵抗値は、S
IF信号c1が図6に示した弁別レベルDになった場合
電界強度検出信号g1の電圧値と電圧V2が一致するよ
うに設定している。抵抗R1,R2の接続点は比較回路
33の負極性入力端子に接続される。比較回路33は、
SIF信号c1と電圧V2との比較を行い、この比較結
果の比較検出信号m1をアンプ34に供給する。比較検
出信号m1は、電界強度検出信号g1が電圧V2より以
上の場合にはローレベルとなり、電界強度検出信号g1
が電圧V2より小さい場合にはハイレベルとなる。アン
プ34は比較回路33からの比較検出信号m1を増幅し
て比較検出信号n1となる。パイロット信号設定回路1
9は比較検出信号n1がハイレベルのとき、パイロット
信号検波信号f1をモノラルモードに対応するようにミ
ドルレベルに設定し、パイロット信号検波信号h1とし
て信号切換回路21に供給する。
【0039】以下に図1の実施例の動作を説明する。
【0040】入力するSIF信号c1が弁別レベルD以
上の場合には、比較回路33からの比較検出信号m1が
ローレベルとなり、パイロット信号設定回路19は、パ
イロット信号検波信号f1をそのままパイロット信号検
波信号h1に変換して信号切換え回路21に供給し、信
号切換え回路21が復調されたパイロット信号検波信号
h1に基づいてモノラルモード、二重放送モード及びス
テレオモードを切換え選択し、選択したモードで第1及
び第2の音声信号のマトリクス処理や信号選択処理等を
副音声FM検波回路17やマトリクス回路16に行わせ
るので、モノラル放送の場合には左右の音声信号出力端
子22L,22Rからの左右の音声信号kL,kRが同
じ第1の音声信号となり、ステレオ放送の場合は左右の
音声信号kL,kRステレオ用の左右の音声信号L,R
となり、二重放送の場合には左右の音声信号kL,kR
が第1及び第2の音声信号の内キー入力手段により選択
された一方となる。
【0041】入力するSIF信号c1が弁別レベルDを
下回った場合には、比較回路33からの比較検出信号m
1がハイレベルとなり、パイロット信号設定回路19
は、パイロット信号検波信号f1をモノラルモードのミ
ドルレベルに強制的に変換し、ミドルレベルのパイロッ
ト信号検波信号h1を信号切換え回路21に供給し、信
号切換え回路21がモノラルモードを選択するので、左
右の音声信号出力端子22L,22Rからの左右の音声
信号kL,kRが同じ第1の音声信号となる。
【0042】図3は図1の音声多重受信装置の動作を示
す波形図であり、図3(a)はSIF信号aを示し、図
3(b)はパイロット信号検出信号h1を示し、図3
(c)は左の音声信号kLを示している。
【0043】図3において、SIF検波回路14及び電
界強度検出回路20には図3(a)に示すステレオ放送
のSIF信号c1が導かれていものとする。SIF信号
c1が破線に示す弁別レベルDを上回った状態から下回
る状態に切換わると、比較回路33からの比較検出信号
m1がハイレベルとなり、図3(b)に示すように、パ
イロット信号設定回路19からのパイロット信号検出信
号h1は、ステレオ放送を示すハイレベル(H)の状態
から急激に降下し、判別レベルEを下回りモノラル放送
を示すミドルレベル(M)となり、安定する。この後、
図3(a)に示すように、SIF信号c1が破線に示す
弁別レベルDを下回る状態から弁別レベルDを上回わる
状態に切換わると、比較回路33からの比較検出信号m
1がローレベルとなり、図3(b)に示すように、パイ
ロット信号設定回路19からのパイロット信号検出信号
h1は、モノラル放送を示すミドルレベルの状態から回
路内の平滑コンデンサにより設定される傾きで上昇を開
始し弁別レベルEを越えてステレオ放送を示すハイレベ
ル(H)の状態となる。パイロット信号検出信号h1が
弁別レベルE以上になると信号切換回路26がステレオ
モードを選択する。
【0044】ここで、SIF信号c1が弁別レベルDを
下回る状態に切換わる前の状態では、SIF信号c1の
レベルが高く、パイロット信号検出信号h1がハイレベ
ル(H)となり、信号切換回路26がステレオモードを
選択し、左の音声出力kLは、第1の音声信号(L+
R)と第2の音声信号(L−R)を加算して作成したも
のとなる。この状態では、第1及び第2の音声信号の成
分が共にノイズが低く、図3(c)に示すように、左の
音声出力kLは、正常な信号となる。
【0045】ここで、図3(a)に示すSIF信号c1
が弁別レベルDを下回る状態に切換わってから直ぐに図
3(b)に示すパイロット信号検出信号h1が弁別レベ
ルEを下回るので、SIF信号c1が弁別レベルDを下
回る状態で、信号切換回路21がステレオモードを選択
する期間は殆どない。
【0046】図3(b)に示すパイロット信号検出信号
h1が弁別レベルEを下回った状態では、信号切換回路
26がモノラルモードを選択し、図3(c)に示す左の
音声出力kLは、第1の音声信号(L+R)のみととな
る。この場合、音声検波信号bの第1の音声信号(L+
R)の成分は、アナログ波なので音量調整回路15によ
り振幅を抑制することによりノイズを低下させることが
できるので、左の音声出力kLはノイズが抑制された信
号となる。この後、図3(b)に示すパイロット信号検
出出力が判別レベルE以上となった態では、信号切換回
路21がステレオモードを選択する。この状態では、S
IF信号c1のレベルが高くなっており、第1及び第2
の音声信号の成分が共にノイズが低く、左の音声出力k
Lは、正常な信号となる。以上左の音声出力kLについ
て説明したが右の音声出力kRについても同様である。
【0047】このような実施例によれば、弱電界時に強
制的にモノラルモードに切換え、弱電界時の音声多重終
了ノイズを低いレベルに押さえることができるので、電
界の変動が大きく急な場合にも、音声多重終了が耳障り
にならず、ユーザーに高印象を与えることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、弱電界時に強制的にモ
ノラルモードに切換え、弱電界時の音声多重終了ノイズ
を低いレベルに押さえることができるので、電界の変動
が大きく急な場合にも、音声多重終了が耳障りになら
ず、ユーザーに高印象を与えることができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る音声多重受信装置の一実施例を示
すブロック図。
【0051】
【図2】パイロット信号設定回路に電界強度判定部を示
す回路図。
【0052】
【図3】図1の実施例の動作を説明する波形図。
【0053】
【図4】従来の音声多重受信装置を示すブロック図。
【0054】
【図5】図4の音量調整回路の入出力特性について説明
するグラフ。
【0055】
【図6】図4の音声多重受信装置の動作を説明する波形
図。
【0056】
【符号の説明】
14 SIF検波回路 16 マトリクス回路 17 副音声FM検波回路 18 パイロット信号検波回路 19 パイロット信号設定回路 20 電界強度検出回路 21 信号切換回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号を受信し、このテレビ
    ジョン信号から音声多重信号を再生し、弱電界において
    は、モノラル音声を再生するモノラルモードの音声信号
    にミュート処理を行う音声多重受信回路において、 アンテナに入力されるテレビジョン信号を受信して、中
    間周波信号に変換して出力するチューナと、 前記チューナから出力された中間周波信号のうち、音声
    中間周波信号を検波して音声信号を出力する音声中間周
    波検波手段と、 前記音声中間周波検波手段が出力する音声信号から、音
    声多重放送の各モードに対応したパイロット信号を検波
    して出力するパイロット信号検波手段と、 前記パイロット信号の入力に基づいて音声信号のモード
    を切換えるモード切換手段と、 前記テレビジョン信号の入力レベル値により、電界強度
    を検出する電界強度検出手段と、 前記電界強度検出手段により検出された電界強度が所定
    値より低いとき、前記パイロット信号を前記モノラルモ
    ードに対応するように設定し、前記モード切換手段に入
    力させるパイロット信号設定手段とを具備したことを特
    徴とする音声多重受信装置。
JP4339240A 1992-12-18 1992-12-18 音声多重受信装置 Pending JPH06189225A (ja)

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