JPH0529178A - フイルムコンデンサの製造方法 - Google Patents

フイルムコンデンサの製造方法

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JPH0529178A
JPH0529178A JP10078691A JP10078691A JPH0529178A JP H0529178 A JPH0529178 A JP H0529178A JP 10078691 A JP10078691 A JP 10078691A JP 10078691 A JP10078691 A JP 10078691A JP H0529178 A JPH0529178 A JP H0529178A
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JP
Japan
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capacitor
metallized film
film
manufacturing
metallized
Prior art date
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Pending
Application number
JP10078691A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kobayashi
正弘 小林
Toyoichi Katagiri
豊一 片桐
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RUBIKON DENSHI KK
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RUBIKON DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的性能及び電気的特性の優れたフイルム
コンデンサを製造する方法を提供すること。 【構成】 金属化フィルム1と、金属化フィルム2とを
巻回または積層して素子本体を得、その素子本体の両端
に電極を形成し、かつそれら電極にリード線を溶接する
ことより、コンデンサCは構成される。上記金属化フィ
ルムを巻取りあるいは積層する工程時に、金属化フィル
ムを一層毎にローラ3あるいはローラ4により加熱し加
圧する工程を通すことによりエアーギャップのない素子
本体を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱に強く、コロナ電圧
が高く、しかも電圧印加による振動をなくしたフイルム
コンデンサを製造することができるフイルムコンデンサ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属化フイルムコンデンサは、周
知のように、金属化フイルムを巻回あるいは積層して得
たものの両端にリード線を接続した構造を有している。
【0003】図6及び図7は、従来の金属化フイルムコ
ンデンサを製造する方法を説明するために示した図であ
る。
【0004】この図において、金属化フイルム11,1
2は金属AをフイルムFに蒸着して一体化してなるもの
であり、金属化フイルム11,12には一定のマージン
が設けられている。このような金属化フィルム11,1
2は重ねられて、図6に示すように巻回して巻回コンデ
ンサを形成する。また、金属化フィルム11,12は図
7(a) に示すように重ねてドラム13に巻き付けること
により積層コンデンサを形成する。このようにして得た
素子本体は加熱しながら加圧し、然る後にその素子本体
の両端面の各金属Aに金属を容射して電極を形成する。
積層形については、図7(b) に示すように積層体をドラ
ム13から外し、これを短冊状に切断し、これら電極に
リード線を溶接することにより、巻回或いは積層タイプ
の金属化フィルムコンデンサを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のコンデンサにあっては、素子本体を巻き取った後に加
熱しながら加圧するため、金属化フイルム層にエアーギ
ャップが残留してしまい、その残留部分に吸湿しやす
く、しかも加熱したときにはエアーギャップ内の空気の
膨張等により外装樹脂が割れたり、コロナ放電が生じ易
く、かつ交流電圧を印加したときに振動音の発生源とな
る問題点があった。
【0006】このような問題点を解消するため、含浸剤
を含浸して空気を除去する製造方法を採用しているが、
上記問題点を完全に除去することができなかった。
【0007】そこで、本発明は、上述した問題点を解消
し、機械的性能及び電気的特性の優れたフイルムコンデ
ンサを製造するフイルムコンデンサの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解消するため
に、本発明のフイルムコンデンサの製造方法は、金属化
フイルムを巻回または積層することによりコンデンサを
製造する方法において、金属化フイルムを巻取りあるい
は積層する工程時に、金属化フイルムを一層毎に加熱し
加圧する工程を通してコンデンサを形成することを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】本発明では、金属化フイルムを巻取る工程ある
いは積層する工程で、金属化フイルムを一層ごと加熱し
つつ加圧することにより、巻始め部分から巻終わり部分
までランダム又は全面にわたって金属化フイルムを溶着
させている。したがって、金属化フイルムの間にエアー
ギャップの発生がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例を参照し
て説明する。図1は、金属化フイルムコンデンサの素子
本体の巻取り装置を示す概要図であり、この巻取り装置
によりフイルムコンデンサの製造方法が実現される。
【0011】図において、金属化フイルム1,2は金属
AをフイルムFに蒸着して一体化してなるものであり、
金属化フイルム1,2には一定のマージンが設けられて
いる。このような金属化フィルム1,2は重ねられ、巻
回されて、巻回コンデンサを形成する。
【0012】巻取り装置は、次のように構成してある。
すなわち、ヒーターローラ3,4は巻芯部分5の円周上
で互いに所定の距離を離して配置してあり、かつこれら
ローラ3,4は巻芯部分5の中心に向かって加圧するよ
うにしてある。このヒーターローラ3,4は、レーザ等
のような温度精度を保持できる装置により加熱されるよ
うにしてある。
【0013】このような装置によりフイルムコンデンサ
は次のように製造される。まず、金属化フイルム1はロ
ーラ3と巻芯部分5の間を通し、金属化フイルム2はロ
ーラ4と巻芯部分5の間を通して巻芯部分5に巻き取ら
れる。この際に、ローラ3は、所定の圧力で金属化フイ
ルム1を加圧するとともに、金属化フイルム1を加熱す
ることより、金属化フイルム1を巻芯側に対して一層毎
に溶着、密着させる。同様に、ローラ4は、所定圧力で
金属化フイルム2を加圧するとともに、金属化フイルム
2を加熱することより、金属化フイルム2を巻芯側に対
して一層毎に溶着、密着させる。
【0014】このように加圧、加熱した後に、巻き取っ
た素子本体6を装置から取り出し、素子本体6には、図
2(a)に示すように両端面Sa,Sbに金属Mを溶射
して電極を形成し、かつ図2(b)に示すようにそれら
両端Sa,Sbの電極にリード線7を溶接後、図示しな
いが樹脂をディップし、コンデンサとなる。
【0015】上記実施例では、巻取りフイルムコンデン
サの製造方法を説明したが、積層フイルムコンデンサに
ついても同様な製造方法を用いて金属化フィルム間を溶
着、密着させることができる。
【0016】このような製造方法により製造されたコン
デンサは、エアーギャップが微小のため電気的特性が向
上し、また溶着してあるため機械的強度も向上する。
【0017】次に、本発明の製造方法で製造したコンデ
ンサCaの特性と、従来品コンデンサCbの特性とを比
較する。
【0018】図3は、オイルバス試験後の静電容量の変
化率の比較データを示す特性図である。また、図4は、
オイルバス試験後の外装樹脂割れ率の比較データを示す
特性図である。
【0019】これは、コンデンサCa,Cbを、例えば
温度60°C、相対湿度95%とした雰囲気内に24時
間放置した後、例えば180°Cのオイルバスに2分間
浸せきしたときに得られる特性である。図3は、上述の
試験による静電容量の変化を示し、図4は、上述の試験
による外装樹脂割れの状態を示している。
【0020】従来のコンデンサCbは、図3及び図4か
らも分かるように、静電容量変化率が約−2〜−4パー
セント程度であって静電容量が比較的大きく変化し、ま
た外装樹脂割れ率が50パーセントにも達して割れが多
発している。
【0021】これに対して、本発明の方法で製造したコ
ンデンサCaは、図3及び図4からも分かるように、静
電容量変化率が0.5〜−2パーセント程度であってほ
とんど変化がなく、また外装樹脂割れ率が0であって外
装樹脂割れも発生しないことが分かる。
【0022】また、図5は交流電圧を印加したときのコ
ロナ開始電圧(CSV)とコロナ消滅電圧(CEV)を
示す特性図である。
【0023】図5からも分かるように、従来のコンデン
サCbは、CSVが約250ボルト程度しかなく、かつ
CEVも約180ボルト程度である。
【0024】これに対して、本発明の製造方法で形成し
たコンデンサCaは、CSVが約350ボルト程度に達
し、かつCEVも約280ボルト程度になって、CSV
もCEVも従来品に比較して高くなっていることが分か
る。さらに、本発明の方法で製造したコンデンサCa
は、交流電圧を印加することによる振動音の発生もなか
った。
【0025】このように本発明の製造方法によれば、静
電容量の変化やCSV,CEV等の電気的特性、あるい
は外装樹脂割れや振動音の発生等の機械的特性の優れた
コンデンサCaを得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンデンサ素子本体を巻取りあるいは積層するときに金属
化フィルムを一層毎に加圧し加熱するので、エアーギャ
ップがなくなり、電気的特性、機械的特性の優れたフィ
ルムコンデンサを得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実現する装置の概要を示す
概要図である。
【図2】本発明においてコンデンサを形成過程を説明す
るための図である。
【図3】オイルバス試験後の静電容量の変化率の比較デ
ータを示す特性図である。
【図4】オイルバス試験後の外装樹脂割れ率の比較デー
タを示す特性図である。
【図5】交流電圧をコンデンサに印加したときのコロナ
開始電圧とコロナ消滅電圧を示す特性図である。
【図6】従来の巻回コンデンサの素子巻取りを説明する
ための図である。
【図7】従来の積層コンデンサの製造法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 金属化フィルム 2 金属化フィルム 3 ヒーターローラ 4 ヒーターローラ 5 巻芯部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属化フイルムを巻回または積層するこ
    とによりコンデンサを製造する方法において、金属化フ
    イルムを巻取りあるいは積層する工程時に、金属化フイ
    ルムを一層毎に加熱し加圧する工程を通してコンデンサ
    を形成することを特徴とするフイルムコンデンサの製造
    方法。
JP10078691A 1991-05-02 1991-05-02 フイルムコンデンサの製造方法 Pending JPH0529178A (ja)

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JP10078691A JPH0529178A (ja) 1991-05-02 1991-05-02 フイルムコンデンサの製造方法

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JP10078691A JPH0529178A (ja) 1991-05-02 1991-05-02 フイルムコンデンサの製造方法

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JPH0529178A true JPH0529178A (ja) 1993-02-05

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JP (1) JPH0529178A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009253251A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Panasonic Corp フィルムコンデンサ
JP2016083830A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社皆藤製作所 溶着装置及び溶着方法

Cited By (2)

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JP2009253251A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Panasonic Corp フィルムコンデンサ
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