JPH05291322A - 封止用樹脂シートの製造方法および樹脂封止型半導体装置の製造方法 - Google Patents

封止用樹脂シートの製造方法および樹脂封止型半導体装置の製造方法

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JPH05291322A
JPH05291322A JP4085794A JP8579492A JPH05291322A JP H05291322 A JPH05291322 A JP H05291322A JP 4085794 A JP4085794 A JP 4085794A JP 8579492 A JP8579492 A JP 8579492A JP H05291322 A JPH05291322 A JP H05291322A
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JP
Japan
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resin
sealing
semiconductor chip
resin sheet
sealing resin
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JP4085794A
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Inventor
Hideo Ota
英男 太田
Michiya Azuma
道也 東
Min Tai Kao
カオ・ミン・タイ
Akira Yoshizumi
章 善積
Tomoaki Takubo
知章 田窪
Yasuhiro Yamaji
泰弘 山地
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 封止工程の自動化、インライン化が可能でし
かもパッケージの大型化、薄型化に適し、動作時の電力
損失が小さく、信頼性の高い樹脂封止型半導体装置の製
造方法を提供する。 【構成】 本発明の第1では、少なくとも一方の主面が
未硬化樹脂からなりその主面に凹部が形成されてなる封
止用樹脂シート1を、リードに接続された半導体チップ
4の能動面側に、前記凹部が前記能動面と対向するよう
に供給する工程と、前記封止用樹脂シート1を前記半導
体チップ4に加圧しつつ前記未硬化樹脂を硬化せしめ、
前記半導体チップ4の能動面の近傍に中空領域を形成し
ながらこれらを一体成型する工程とを具備する。本発明
の第2では、前記封止用樹脂シートの前記未硬化樹脂か
らなる一主面に局所的に光照射を行うことにより樹脂の
光硬化による部分架橋により凹部を形成する凹部形成工
程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封止用樹脂シートの製
造方法および樹脂封止型半導体装置の製造方法に係り、
さらに詳しくは半導体チップの封止工程のインライン化
が可能な樹脂封止型半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂封止型半導体装置はトランス
ファ成型法によって得られていた。この方法は、エポキ
シ樹脂および充填剤などを主体としたエポキシ成型材料
等の未硬化樹脂を、加熱して溶融させ、トランスファ―
成型機を用いて金型に注入し、高温高圧状態で成型、硬
化することにより、リードフレーム等のリード構成体に
搭載された半導体チップを封止する方法である。この方
法で製造される樹脂封止型半導体装置は、半導体チップ
をエポキシ樹脂組成物が完全に覆うため信頼性に優れて
おり、また金型で緻密に成型するため、パッケ―ジの外
観も良好であることから、現在では、ほとんどの樹脂封
止型半導体装置はこの方法で製造されている。
【0003】しかしながら、近年半導体装置の高集積化
に伴う半導体チップの大型化によって、樹脂封止型半導
体装置のパッケ―ジの大型化が進む一方、実装スペース
の微細化に伴い薄型化の傾向を強めており、この傾向は
今後益々強くなっていくと考えられる。また、パッケ―
ジの種類も今後益々多様化し、従来のトランスファ成型
法で十分な対応ができなることが予想される。このよう
な状況の中で、多品種少量生産ができるフレキシブルな
生産様式の開発が望まれている。
【0004】さらに、製造工程のインライン化の問題が
ある。すなわち半導体装置の製造工程では全自動化が進
んでおり、一本のラインで自動化して無人化されている
ものもある。しかし従来のトランスファ成型法では半導
体チップの封止工程のインライン化は困難で、ラインを
はずし、バッチ処理で製造が行われており、封止工程を
インラインで行うことの可能な新たな生産様式が求めら
れている。
【0005】また近年では、ASIC(Application Sp
ecific IC )に代表されるように、半導体装置の高集積
化、高速化が進んでおり、動作時の電力損失を少なくす
るため、半導体チップの配線間寄生容量を小さくするこ
とが要求されている。
【0006】このため、例えば、ガリウム砒素(GaAs)
基板を用いた電界効果トランジスタ(FET)を集積化
して形成され、100ピコ秒程度のスイッチング速度で
高速論理動作をおこなう半導体集積回路では、配線間寄
生容量を低減すべく、従来から、基板上で配線が交差す
る部分を中空化したエアブリッジ配線構造が提案されて
いる。しかしながら、このエアブリッジ配線構造をもつ
半導体集積回路を、トランスファ成型法を用いて樹脂パ
ッケージ内に実装する場合、前記エアブリッジ配線構造
の中空化された空間内に樹脂が侵入して、空間が潰れて
しまい、寄生容量が増大し、エアブリッジ配線構造とし
た効果が低減されてしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のトランスファ成型法では、封止工程のインライン化に
不向きである上、今後のパッケージの大型化、薄型化に
対応することも困難なため、これに新たな生産様式が望
まれていた。
【0008】また、半導体装置の低消費電力化のため
に、半導体チップとパッケージとの間に中空領域を形成
して、半導体チップとリードとの間の寄生容量を低減す
ることも提案されているが、従来のトランスファ成型法
では半導体チップとパッケージ材料との間を中空化する
のは極めて困難であり、特に薄型パッケージの場合にこ
のような中空領域を形成することはほとんど不可能であ
った。
【0009】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、封止工程の自動化、インライン化が可能で、しかも
パッケージの大型化、薄型化に適し、かつ動作時の電力
消費が小さく信頼性の高い樹脂封止型半導体装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の第1で
は、少なくとも一方の主面が未硬化樹脂からなり前記未
硬化樹脂からなる主面に凹部が形成されてなる封止用樹
脂シートを、リードに接続された半導体チップの能動面
側に、前記凹部が前記能動面と対向するように供給する
工程と、前記封止用樹脂シートを前記半導体チップに加
圧しつつ前記未硬化樹脂を硬化せしめ、前記半導体チッ
プの能動面の近傍に中空領域を形成しながらこれらを一
体成型する工程とを具備している。
【0011】本発明では例えば封止用樹脂シートの一主
面を形成する未硬化樹脂の一部を機械的に除去すること
によって前記凹部を形成することもできるが、望ましく
はあらかじめ未硬化樹脂の所定の箇所に光を照射して硬
化させることにより凹部を形成する。
【0012】また本発明の第2では、少なくとも一方の
主面が光硬化性の未硬化樹脂からなる封止用樹脂シート
を形成する工程と、前記封止用樹脂シートの前記未硬化
樹脂からなる一主面に局所的に光照射を行うことにより
樹脂の光硬化による部分架橋により凹部を形成する凹部
形成工程とを含むようにしている。
【0013】なお、部分硬化に用いる光の波長は特に制
限されず、具体的には、紫外線、可視光、赤外線、電子
線などが挙げられる。
【0014】本発明においては、上記リードおよび半導
体チップの種類については、特に制限されない。これら
リードと半導体チップとの接続は、ワイヤボンディング
によっても、TAB(Tape Automated Bonding )など
のワイヤレスボンディングによってもよいが、TAB等
のワイヤレスボンディングがパッケージの薄型化に有利
で、表面実装用の樹脂封止型半導体装置の製造に適して
おりより好ましい。また、封止用樹脂シ―トの材質につ
いては、未硬化の熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、エンジ
ニアリングプラスチックスなどが挙げられるが、一体成
型時の樹脂粘度が低いほど緻密な封止を行うことができ
るので、未硬化の熱硬化性樹脂の使用が特に好ましい。
【0015】このような未硬化樹脂を硬化させる具体的
な方法としては、熱硬化性樹脂の場合、一体成型時に使
用される金型を加熱する方法、誘導加熱により未硬化樹
脂のみを選択的に加熱する方法等が挙げられる。また、
光硬化性樹脂の場合は金型をガラス等の透光性部材で構
成し、金型を介して光を照射する方法などを採用し得
る。
【0016】本発明で使用される前記熱硬化性樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹
脂、シリコ―ン樹脂、フェノ―ル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂などが挙げられる。一方、光硬化性樹
脂としては、アクリレート系、ジアゾニウム系、ジアジ
ド系、重クロム酸系、、イオウ化合物系のものなどがあ
る。これらの樹脂は単独で用いても、組み合わせてもよ
く、またこれらの樹脂の中に硬化剤、触媒、可塑剤、着
色剤、難燃化剤、充填剤、その他各種添加剤を含有した
ものでもよい。
【0017】また、封止用樹脂シートとしてプリプレグ
を使用する場合、織布の材質としては無機系ではガラ
ス、石英、炭素繊維、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ア
ルミニウム、アルミナ、ジルコニア、チタン酸カリウム
繊維などがあり、有機系ではナイロン系、アクリル系、
ビニロン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエステル系、アラ
ミド系、フェノ―ル系、レ―ヨン系、アセテ―ト系、
綿、麻、絹、羊毛などがある。これらを単独で用いて
も、組み合わせて用いてもよい。
【0018】さらに本発明では、このような封止用樹脂
シートが材質の異なる未硬化樹脂を積層して多層化する
ことや、未硬化樹脂の層間に金属層を介在させることも
許容される。
【0019】本発明において用いられる封止用樹脂シ―
トは、例えば樹脂、硬化剤、触媒、充填剤、その他の材
料を粉砕、混合、溶融してロールにかけることにより容
易に作成することができる。また封止用樹脂シートとし
てプリプレグを作成する場合は、樹脂、硬化剤、触媒、
充填剤、その他の材料を粉砕、混合して、アセトンなど
の溶剤に溶解して濃度調整を行い、ガラス繊維等の織布
にこの溶液を塗布するか、溶液中に織布を含浸させたの
ち、放置、加熱、又は減圧等の方法により溶媒を揮発さ
せればよい。
【0020】本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法
では、このような封止用樹脂シートを1枚使用し半導体
チップを片側から封止する場合と、2枚の封止用樹脂シ
ートで半導体チップを両側から封止する場合がある。こ
れらはリードと半導体チップとの接続の形態などに応じ
て適宜選択される、例えば半導体チップをリードフレー
ムにワイヤボンディングした形態では、半導体チップが
2枚の封止用樹脂シートで両側から封止される。また、
半導体チップをフィルムキャリアのリードと接続した形
態では、半導体チップの能動面側のみに封止用樹脂シー
トを配置するかもしくは、半導体チップが2枚の封止用
樹脂シートの間に挟持された状態で封止が行われる。さ
らに、半導体チップが基板上にフェイスアップで実装さ
れた形態では、1枚の封止用樹脂シートで片側から封止
されるようにしてもよい。
【0021】また本発明では、ボイドの発生、およびボ
イド中の空気の膨脹によるパッケージクラックの発生を
防止するために、減圧したで一体成型を行うことが望ま
しい。さらに、成型後にパッケージの各種特性を向上す
るために、アフタ―キュアを行うことが望ましい。
【0022】なお、本発明において、半導体チップを載
置するフィルムキャリアなどのリードフレームおよび封
止用樹脂シートは、リ―ル方式で供給することができ
る。例えば両者がそれぞれ対応するようにリ―ルで供給
し、合体、封止することにより、半導体装置のアセンブ
リから封止までを連続工程で行うことができる。
【0023】
【作用】本発明の第1によれば、あらかじめ所定の部分
に凹部の形成された封止用樹脂シーとを使用して半導体
チップを封止することにより、容易に半導体チップとパ
ッケージとの間に中空領域を形成することができる。
【0024】特にこのとき未硬化樹脂を局所的に硬化さ
せて凹部を形成すれば、その後の加圧硬化時に凹部が潰
れるおそれが少なく極めて容易に中空領域を形成しなが
ら一体成型を行うことが可能となる。
【0025】また、本発明では、半導体チップおよびリ
ードフレームに対して均一に封止用樹脂シートを当接せ
しめた状態で、熱または光により未硬化樹脂を溶融した
のち加圧硬化するようにしているため、緻密な樹脂封止
を行うことができる。さらに前述したように封止用樹脂
シートがあらかじめ半導体チップおよびリードに対して
対向した状態で封止が行われるため、トランスファー成
型に比べ、溶融時の粘度が大きくても良好に封止を行う
ことができる。したがって熱あるいは光の少量の供給に
より未硬化樹脂を溶融硬化せしめ、半導体チップの封止
を行うことが可能である。
【0026】また、このように未硬化樹脂が良好な状態
で溶融硬化せしめられるため、得られるパッケージの機
械的強度が高く、半導体チップに対してパッケージが小
さい場合や、超薄型パッケージの場合にもクラックの発
生もなく良好に半導体チップを封止することができる。
なおこのとき封止用樹脂シートとしてプリプレグを使用
すればさらに機械的強度が向上する。
【0027】すなわちさらに従来のトランスファー法で
は、特に薄型パッケージの場合中空領域を形成するのは
強度的にも極めて困難であり不可能に近いものであった
が、本発明の方法によれば、上述したように半導体チッ
プとパッケージとの間に中空領域を形成することが容易
であるため、信頼性が高く高速化に適した樹脂封止型半
導体装置を得ることができる。
【0028】また本発明の樹脂封止型半導体装置の製造
方法は、封止工程のインライン化により自動的な製造が
可能となり、さらに少量多品種生産にも十分対応でき
る。
【0029】このように本発明によれば、製造工程の簡
略化が可能となり、しかも長期にわたって良好な信頼性
を保持することができる。
【0030】本発明の第2によれば、少なくとも一方の
主面が光硬化性の未硬化樹脂からなる封止用樹脂シート
を用い、この封止用樹脂シートの未硬化樹脂からなる一
主面に局所的に光照射を行うことにより樹脂の光硬化に
よる部分架橋により容易に凹部を有する封止用樹脂シー
トを形成することができ、その後の加圧硬化時に凹部が
潰れるおそれが少なく極めて容易に中空領域を形成しな
がら一体成型を行うことが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0032】実施例1 本発明の第1の実施例の樹脂封止型半導体装置の製造工
程図を図1(a) 乃至(d) に、これに用いられる半導体封
止装置の概略図を図2に示す。
【0033】まず、フェノールノボラックタイプのエポ
キシ樹脂100重量部、UV硬化性アクリレート20重
量部、硬化剤としてジシアンジアミド6重量部、充填剤
としてシリカを300重量部、および触媒としてベンジ
ルジメチルアミン0.5重量部をメチルセロソルブ10
0重量部に溶解してワニスを調製し、ガラスクロスに浸
漬した後、風乾し、乾燥機中で、80℃×4時間の加熱
乾燥を行い、図1(a)に示すように厚さ500μm のプ
リプレグを形成し、これを13×13mmにカットして封
止用樹脂シートとする。そして半導体チップの能動面側
に配置するものに対してはさらに光源5を用いて選択的
に光照射を行い、部分架橋により凹部Uを形成して封止
用樹脂シートを作製した(図1(b) )。
【0034】一方通常の方法で、ポリイミド樹脂からな
るフィルム2Sに銅箔を貼着しこれをパターニングする
ことにより、リードパターン2dを形成し、フィルムキ
ャリア2を作製した。
【0035】このフィルムキャリア2を図2に示すよう
な半導体封止装置を用いて、供給リール100と巻取リ
ール500との間で移動せしめつつ、半導体チップ4の
搭載か樹脂封止までをインラインで行った。なおこの半
導体封止装置は、供給リール100と、半導体チップ搭
載部200と、上方と下方から2枚の封止用樹脂シート
を供給し貼着するシート貼着部300と、圧縮成型部4
00と、巻取リール500と、アフターキュア部(図示
せず)とから構成されている。
【0036】まずチップ載置部200で位置合わせを行
いつつフィルムキャリア2上に10×10×0.45mm
の半導体チップ4をフェイスダウンで搭載しバンプ3を
介してリード線2dと接続する。
【0037】この後シート貼着部300で、図1(b) に
示した凹部を形成した封止用樹脂シート1をフィルムキ
ャリア2上にバンプ3を介して搭載された半導体チップ
4の能動面側に貼り付け、図1(a) に示した封止用樹脂
シート1を半導体チップの裏面側に貼り付ける(図1
(c) )。
【0038】そしてさらに、圧縮成型部400において
170℃に加熱された金型401内で1分間、圧縮成型
して図1(d) に示すような樹脂封止型半導体装置を製造
した。図中402はヒータ,403は金型内を減圧にす
るための真空系である。また得られた樹脂封止型半導体
装置においてパッケ―ジの厚さは0.9mmであった。序
で金型を外し、巻取リール500を用いて巻き取った
後、アフターキュア部(図示せず)で180℃4時間の
アフタ―キュアを行った。
【0039】なおここで、金型401の凹部の形状は図
3に拡大説明図を示すように封止用樹脂シートの形状と
ほぼ等しく形成されておりかつ金型凹部401の容積
は、2枚の封止用樹脂シートの体積の合計よりもやや小
さく、成型時に封止用樹脂シートが加圧されるようにし
たものを用いる。
【0040】そして最後にバリ取りを行い、個々の樹脂
封止型半導体装置に分割することによって本実施例にか
かる樹脂封止型半導体装置を得た。得られた樹脂封止型
半導体装置は、半導体チップとリードとの間に寄生容量
が形成されることがなく、耐湿性および放熱性が良好
で、高い機械的強度を有していた。
【0041】なお、本発明では半導体封止装置としては
図2に示したものに限定されることなく、図4に示すよ
うに、封止用樹脂シートの貼着および加圧成型を同一装
置(箇所)で行うようにしてもよい。ここでは封止用樹
脂シート供給機10が圧縮成型機に近接して設けられて
おり、フィルムキャリア2に搭載されて搬送されてきた
半導体チップ4が金型401の位置にきたところで、封
止用樹脂シート供給機10によって封止用樹脂シート1
が半導体チップの両面に貼着され、続いてその位置でヒ
ータ402によって加熱されつつ金型401で加圧成型
され樹脂封止がなされる。
【0042】さらに図5に示すように、封止用樹脂シー
トをテープT1 ,T2 上に載置して、連続的に供給し、
フィルムキャリア2に搭載された半導体チップ4の両面
に貼着部300で封止用樹脂シート1を貼着し、圧縮成
型部400で加圧成型するようにしてもよい。このとき
封止用樹脂シート供給後のテープは巻きとりリールによ
って巻き取られる。
【0043】実施例2 次に本発明の第2の実施例として、フェノールノボラッ
クタイプのエポキシ樹脂の代わりに、クレゾールノボラ
ックタイプのエポキシ樹脂を用いた例について説明す
る。
【0044】この例では、クレゾ―ルノボラックタイプ
のエポキシ樹脂(EOCN−195XL:住友化学社
製)100重量部、硬化剤としてフェノール樹脂54重
量部、充填剤としてシリカを350重量部、紫外線硬化
開始剤としてのイオウ化合物(SP170:旭電化社
製)1重量部、触媒としてベンジルジメチルアミン0.
5重量部、その他の添加剤としてカーボンブラック3重
量部、シランカップリング剤3重量部をメチルセロソル
ブ100重量部に溶解してエポキシ含浸ワニスを調製
し、ガラスクロスに浸漬した後、風乾し、乾燥機中で、
80℃×4時間の加熱乾燥を行い、実施例1と同様に厚
さ400μm のプリプレグを形成し、これを13×13
mmにカットして封止用樹脂シートとする。そして、半導
体チップの能動面側に配置するものに対してはさらに選
択的に紫外線照射を行い、部分架橋により凹部Uを形成
して封止用樹脂シートを作製した。
【0045】この封止用樹脂シートを実施例1と同様
に、図2に示した半導体樹脂封止装置を用いて、10×
10×0.35mmの半導体チップの両面に貼り付け、以
下アフターキュアを180℃で8時間行った以外は実施
例1と同様にして樹脂封止型半導体装置を作製した。成
型されたパッケ―ジの厚さは0.7mmであった。
【0046】本実施例においても得られた樹脂封止型半
導体装置は実施例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0047】実施例3 次に本発明の第3の実施例として、フェノールノボラッ
クタイプのエポキシ樹脂の代わりに、ビスフェノールA
タイプのエポキシ樹脂を用いた例について説明する。
【0048】この例では、ビスフェノールAタイプのエ
ポキシ樹脂100重量部、硬化剤として3−3´ジアミ
ノジフェニルスルホン6重量部、充填剤としてシリカ2
50重量部、および触媒としてBF3 −モノエチルアミ
ン錯塩1重量部をアセトン100重量部に溶解してエポ
キシ含浸ワニスを調製し、ガラスクロスに浸漬した後、
風乾し、乾燥機中で、80℃×4時間の加熱乾燥を行
い、実施例1と同様に厚さ500μm のプリプレグを形
成し、これを13×13mmにカットして封止用樹脂シー
トとする。そして半導体チップの能動面側に配置するも
のに対してはさらに選択的に紫外線照射を行い、部分架
橋により凹部Uを形成して封止用樹脂シートを作製し
た。
【0049】この封止用樹脂シートを、図2に示した半
導体樹脂封止装置を用いて、実施例1と同様の半導体チ
ップの両面に貼り付け、以下アフターキュアを180℃
で8時間行った以外は実施例1と同様にして樹脂封止型
半導体装置を製造した。なお得られた樹脂封止型半導体
装置においてパッケ―ジの厚さは0.9mmであった。本
実施例においても得られた樹脂封止型半導体装置は実施
例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0050】実施例4 次に本発明の第4の実施例として、封止用樹脂シートの
組成を変え、クレゾ―ルノボラックタイプタイプのエポ
キシ樹脂を用いた例について説明する。
【0051】この例ではクレゾ―ルノボラックタイプの
エポキシ樹脂(EOCN−195XL:住友化学社製)
100重量部、硬化剤としてフェノール樹脂54重量
部、充填剤としてシリカ350重量部、触媒としてベン
ジルジアミン0.5重量部,その他添加剤としてカーボ
ンブラック3重量部、およびシランカップリング剤3重
量部をメチルセロソルブ100重量部に溶解してエポキ
シ含浸ワニスを調製し、ガラスクロスに浸漬した後、風
乾し、乾燥機中で、80℃×4時間の加熱乾燥を行い、
実施例1と同様に厚さ400μm のプリプレグを形成
し、これを13×13mmにカットして封止用樹脂シート
とする。そして半導体チップの能動面側に配置するもの
に対しては選択的に赤外線照射を行い、部分架橋により
凹部Uを形成する(図1(b) )。
【0052】この封止用樹脂シートを実施例1と同様
に、図2に示した半導体樹脂封止装置を用いて、10×
10×0.35mmの半導体チップの両面に貼り付け、以
下アフターキュアを180℃で8時間行った以外は実施
例1と同様にして樹脂封止型半導体装置を作製した。成
型されたパッケ―ジの厚さは0.7mmであった。
【0053】本実施例においても得られた樹脂封止型半
導体装置は実施例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0054】実施例5 次に本発明の第5の実施例として、フェノールノボラッ
クタイプのエポキシ樹脂の代わりに、クレゾ―ルノボラ
ックタイプタイプのエポキシ樹脂を用いた例について説
明する。
【0055】この例では、クレゾ―ルノボラックタイプ
のエポキシ樹脂(EOCN−195XL:住友化学社
製)70重量部、難燃化性エポキシとして4−4´ビス
フェノールAエポキシ樹脂30重量部、硬化剤としてフ
ェノール樹脂54重量部、充填剤としてシリカを330
重量部、および触媒としてベンジルジアミン0.5重量
部,その他の添加剤としてカーボンブラック3重量部、
シランカップリング剤3重量部、および三酸化アンチモ
ン20重量部をメチルセロソルブ100重量部に溶解し
てエポキシ含浸ワニスを調製し、ガラスクロスに浸漬し
た後、風乾し、乾燥機中で、80℃×4時間の加熱乾燥
を行い、実施例1と同様に厚さ400μmのプリプレグ
を形成し、これを14×14mmにカットし封止用樹脂シ
ートとする。そして半導体チップの能動面側に配置する
ものに対してはさらにプリプレグの所定の箇所に熱風を
吹き付け、部分架橋により凹部Uを形成して封止用樹脂
シートを作製した。
【0056】この封止用樹脂シートを実施例1と同様
に、図2に示した半導体樹脂封止装置を用いて、10×
10×0.35mmの半導体チップの両面に貼り付け、以
下アフターキュアを180℃で8時間行った以外は実施
例1と同様にして樹脂封止型半導体装置を作製した。成
型されたパッケ―ジの厚さは0.7mmであった。
【0057】本実施例においても得られた樹脂封止型半
導体装置は実施例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0058】実施例6 次に本発明の第6の実施例として、フェノールノボラッ
クタイプのエポキシ樹脂の代わりに、N,N−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド樹脂を用いた例について説明す
る。
【0059】この例では、N,N−ジフェニルメタンビ
スマレイミド樹脂(MB−3000Hと指称されている
三菱油化社製)100重量部、硬化剤として4,4′−
ジアミノジフェニルメタン30重量部、充填剤としてシ
リカ300重量部、触媒としてトリフェニルホスフィン
2重量部、その他の添加剤としてカーボンブラック3重
量部、シランカップリング剤3重量部をメチルセロソル
ブ100重量部に溶解してエポキシ含浸ワニスを調製
し、ガラスクロスに浸漬した後、風乾し、乾燥機中で、
80℃×4時間の加熱乾燥を行い、実施例1と同様に厚
さ400μm のプリプレグを形成し、これを13×13
mmにカットして封止用樹脂シートとする。そして半導体
チップの能動面側に配置するものに対してはプリプレグ
の所定の箇所に熱風を吹き付け、部分架橋により凹部U
を形成して封止用樹脂シートを作製した。
【0060】この封止用樹脂シートを実施例1と同様
に、図2に示した半導体樹脂封止装置を用いて、10×
10×0.35mmの半導体チップの両面に貼り付け、以
下アフターキュアを180℃で8時間行った以外は実施
例1と同様にして樹脂封止型半導体装置を作製した。成
型されたパッケ―ジの厚さは0.7mmであった。
【0061】本実施例においても得られた樹脂封止型半
導体装置は実施例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0062】実施例7 次に本発明の第7の実施例として、フェノールノボラッ
クタイプのエポキシ樹脂の代わりに、クレゾ―ルノボラ
ックタイプタイプのエポキシ樹脂を用いた例について説
明する。
【0063】この例では、クレゾ―ルノボラックタイプ
のエポキシ樹脂(EOCN−195XL:住友化学社
製)100重量部、硬化剤としてメチルヘキサヒドロ無
水物フタル酸85重量部、充填剤としてアルミナ430
重量部、および触媒としてBF3 −モノエチルアミン錯
塩1重量部をメチルセロソルブ100重量部に溶解して
エポキシ含浸ワニスを調製し、ガラスクロスに浸漬した
後、風乾し、乾燥機中で、80℃×4時間の加熱乾燥を
行い、実施例1と同様に厚さ500μm のプリプレグを
形成し、これを13×13mmにカットして封止用樹脂シ
ートとした。そして半導体チップの能動面側に配置する
ものに対してはさらにプリプレグの所定の箇所に熱風を
吹き付け、部分架橋により凹部Uを形成して封止用樹脂
シートとする。 この封止用樹脂シートを実施例1と同
様に、図2に示した半導体樹脂封止装置を用いて、10
×10×0.35mmの半導体チップの両面に貼り付け、
以下アフターキュアを180℃で8時間行った以外は実
施例1と同様にして樹脂封止型半導体装置を作製した。
成型されたパッケ―ジの厚さは0.7mmであった。
【0064】本実施例においても得られた樹脂封止型半
導体装置は実施例1とほぼ同様の特性を有していた。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、製造が容易でパッケージの大型化、薄型化に適し、
製作時の電力消費が小さく高速化に十分に対応可能な樹
脂封止型半導体装置の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の樹脂封止型半導体装置の製造工
程を示す断面図
【図2】本発明実施例で用いられる半導体封止装置を示
す概略図
【図3】本発明実施例で用いられる金型を示す断面図
【図4】本発明で用いることのできる他の樹脂封止装置
を示す概略図
【図5】本発明で用いることのできる他の樹脂封止装置
を示す概略図
【符号の説明】
1 封止用樹脂シート 2 フィルムキャリア 2S フィルム 2d リード 3 バンプ 4 半導体チップ 100 供給リール 200 半導体チップ搭載部 300 シート貼着部 400 圧縮成型部 500 巻取リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 善積 章 神奈川県川崎市幸区小向東芝町 1 株式 会社東芝総合研究所内 (72)発明者 田窪 知章 神奈川県川崎市幸区小向東芝町 1 株式 会社東芝総合研究所内 (72)発明者 山地 泰弘 神奈川県川崎市幸区小向東芝町 1 株式 会社東芝総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の主面が未硬化樹脂から
    なり前記未硬化樹脂からなる主面に凹部が形成されてな
    る封止用樹脂シートを、 リードに接続された半導体チップの能動面側に、前記凹
    部が前記能動面と対向するように供給する工程と、 前記封止用樹脂シートを前記半導体チップに加圧しつつ
    前記未硬化樹脂を硬化せしめ、前記半導体チップの能動
    面の近傍に中空領域を形成しながらこれらを一体成型す
    る工程とを具備したことを特徴とする樹脂封止型半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の主面が光硬化性の未硬
    化樹脂からなる封止用樹脂シートを形成する工程と前記
    封止用樹脂シートの前記未硬化樹脂からなる一主面に局
    所的に光照射を行うことにより樹脂の光硬化による部分
    架橋により凹部を形成する凹部形成工程とを含むことを
    特徴とする封止用樹脂シートの製造方法。
JP4085794A 1992-04-07 1992-04-07 封止用樹脂シートの製造方法および樹脂封止型半導体装置の製造方法 Pending JPH05291322A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1120824A3 (en) * 2000-01-27 2004-02-11 LINTEC Corporation Process for producing an ic chip having a protective layer
US6881611B1 (en) 1996-07-12 2005-04-19 Fujitsu Limited Method and mold for manufacturing semiconductor device, semiconductor device and method for mounting the device
JP2009166415A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Sumitomo Heavy Ind Ltd 圧縮成形用樹脂、樹脂封止装置、及び樹脂封止方法
JP2010251652A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体パッケージの製造方法
WO2013136926A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 株式会社村田製作所 封止用樹脂シートの製造装置および封止用樹脂シートの製造方法

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