JPH05291067A - フェライト磁心の成形方法 - Google Patents
フェライト磁心の成形方法Info
- Publication number
- JPH05291067A JPH05291067A JP12265692A JP12265692A JPH05291067A JP H05291067 A JPH05291067 A JP H05291067A JP 12265692 A JP12265692 A JP 12265692A JP 12265692 A JP12265692 A JP 12265692A JP H05291067 A JPH05291067 A JP H05291067A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic core
- leg
- punch
- punch holder
- middle leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中脚の先端の面積が付け根部分の断面積より
小となるＥ型フェライト磁心において、中脚と外脚の成
形密度を同一とする。 【構成】 ダイプレートには３つの貫通孔と段部を有す
る段付ダイスが設置され、中脚用下パンチはベースプレ
ート上の第２パンチホルダーに固定され、外脚用の２つ
の下パンチは第２パンチホルダーを貫通し、上下動可能
な状態でベースプレートに保持されている第１パンチホ
ルダーに固定され、前記外脚用の２つの下パンチと中脚
用下パンチとは別々に上下位置が設定できるように構成
し、充填量を別々の機構で調節して成形密度を同一とす
る。
小となるＥ型フェライト磁心において、中脚と外脚の成
形密度を同一とする。 【構成】 ダイプレートには３つの貫通孔と段部を有す
る段付ダイスが設置され、中脚用下パンチはベースプレ
ート上の第２パンチホルダーに固定され、外脚用の２つ
の下パンチは第２パンチホルダーを貫通し、上下動可能
な状態でベースプレートに保持されている第１パンチホ
ルダーに固定され、前記外脚用の２つの下パンチと中脚
用下パンチとは別々に上下位置が設定できるように構成
し、充填量を別々の機構で調節して成形密度を同一とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、Ｅ型フェライト磁心の
成形方法に関するものである。
成形方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、フェライト磁心は、酸化鉄とＭ
ｎ、Ｚｎ等の酸化物との混合物を混合、粉砕、造粒して
顆粒とし、それを金型内に充填し、所定形状に成形した
後、焼成し、加工して得られている。この成形時におい
て、Ｅ型フェライト磁心の成形方法は以下のとおりであ
った。従来の成形の様子を図４に、この成形に用いた段
付ダイスの平面図を図５に、成形された成形体の正面図
を図６に、平面図を図７に示す。このＥ型フェライト磁
心５１は、円柱状の中脚５２を有するＥ型磁心であっ
て、中脚５２の先端がテーパー状５３になっている。こ
のＥ型フェライト磁心５１を成形する場合、ダイプレー
ト２１に段付ダイス２２が取り付けられ、３つの下パン
チ２３、２４、２５は固定プレート２６に固定されてい
る。この固定プレート２６はベースプレート２７上に配
置してある。そして、下パンチ２３、２４、２５を原料
充填位置とし、フェライト原料３０を充填し、上パンチ
２９を挿入して成形する。この段付ダイス２２は、図５
に示すように下パンチ２３、２４、２５の挿入される穴
３１、３２、３３と段部３４、及びテーパー部３５が形
成されている。尚、２８はヨークプレートである。又、
図４、図５では細部の構造は省略している。
ｎ、Ｚｎ等の酸化物との混合物を混合、粉砕、造粒して
顆粒とし、それを金型内に充填し、所定形状に成形した
後、焼成し、加工して得られている。この成形時におい
て、Ｅ型フェライト磁心の成形方法は以下のとおりであ
った。従来の成形の様子を図４に、この成形に用いた段
付ダイスの平面図を図５に、成形された成形体の正面図
を図６に、平面図を図７に示す。このＥ型フェライト磁
心５１は、円柱状の中脚５２を有するＥ型磁心であっ
て、中脚５２の先端がテーパー状５３になっている。こ
のＥ型フェライト磁心５１を成形する場合、ダイプレー
ト２１に段付ダイス２２が取り付けられ、３つの下パン
チ２３、２４、２５は固定プレート２６に固定されてい
る。この固定プレート２６はベースプレート２７上に配
置してある。そして、下パンチ２３、２４、２５を原料
充填位置とし、フェライト原料３０を充填し、上パンチ
２９を挿入して成形する。この段付ダイス２２は、図５
に示すように下パンチ２３、２４、２５の挿入される穴
３１、３２、３３と段部３４、及びテーパー部３５が形
成されている。尚、２８はヨークプレートである。又、
図４、図５では細部の構造は省略している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図６、図７に示すよう
な中脚の先端にテーパーが付いたＥ型フェライト磁心で
は、中脚部分の加圧面積が小さくなるため、中脚と外脚
との間で成形密度差が生じる。例えば、外脚の成形密度
が３．１ｇ／ｃｍ3であるとき、中脚の成形密度は２．
９ｇ／ｃｍ3となっていた。このため、Ｅ型フェライト
磁心の中脚と外脚の収縮率に差が生じ、所望の製品寸法
が得られなく、又特性面でも支障を来していた。本発明
は、上記の事を鑑みて、上記のような磁心であっても中
脚と外脚の成形密度を同一とするＥ型フェライト磁心の
成形方法を提供することを目的とする。
な中脚の先端にテーパーが付いたＥ型フェライト磁心で
は、中脚部分の加圧面積が小さくなるため、中脚と外脚
との間で成形密度差が生じる。例えば、外脚の成形密度
が３．１ｇ／ｃｍ3であるとき、中脚の成形密度は２．
９ｇ／ｃｍ3となっていた。このため、Ｅ型フェライト
磁心の中脚と外脚の収縮率に差が生じ、所望の製品寸法
が得られなく、又特性面でも支障を来していた。本発明
は、上記の事を鑑みて、上記のような磁心であっても中
脚と外脚の成形密度を同一とするＥ型フェライト磁心の
成形方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェライト原
料を金型内に充填し、圧縮成形するＥ型フェライト磁心
の成形方法において、ダイプレートには３つの貫通孔と
段部を有する段付ダイスが設置され、Ｅ型フェライト磁
心の中脚用の下パンチはベースプレート上の第２パンチ
ホルダーに固定され、外脚用の２つの下パンチは第２パ
ンチホルダーを貫通し、上下動可能な状態でベースプレ
ートに保持されている第１パンチホルダーに固定され、
前記外脚用の２つの下パンチと中脚用の下パンチとは別
々に上下位置が設定できるように構成し、中脚部分と両
外脚部分の原料充填量を別々の機構で調節することによ
り、中脚部分と両外脚部分の成形密度が同一となるよう
に成形するものである。
料を金型内に充填し、圧縮成形するＥ型フェライト磁心
の成形方法において、ダイプレートには３つの貫通孔と
段部を有する段付ダイスが設置され、Ｅ型フェライト磁
心の中脚用の下パンチはベースプレート上の第２パンチ
ホルダーに固定され、外脚用の２つの下パンチは第２パ
ンチホルダーを貫通し、上下動可能な状態でベースプレ
ートに保持されている第１パンチホルダーに固定され、
前記外脚用の２つの下パンチと中脚用の下パンチとは別
々に上下位置が設定できるように構成し、中脚部分と両
外脚部分の原料充填量を別々の機構で調節することによ
り、中脚部分と両外脚部分の成形密度が同一となるよう
に成形するものである。
【０００５】
【実施例】本発明に係る一実施例の成形方法の概略図を
図１に示す。この実施例は、ダイプレート１に、段付ダ
イス２が装着されている。この段付ダイス２は、図５と
同様の構造となっている。中脚用下パンチ３は、ベース
プレート７上に設置された第２パンチホルダー６に固定
されている。２つの外脚用下パンチ４、５は、第２パン
チホルダー６を貫通し、第１パンチホルダー８に固定さ
れ、この第１パンチホルダー８は、ベースプレート７に
パッキン９で保持されている。この図１はフェライト原
料１１の充填時を示しており、第１パンチホルダー８が
コアロッド１２で押し上げられ、充填調整ナット１０が
ベースプレート７に当接することによって、外脚用下パ
ンチ４、５の位置が設定される。このとき、従来成形密
度の低かった中脚部分を外脚部分より深く充填されるよ
うに構成している。次に圧縮時の様子を図２に示す。こ
の圧縮時、上パンチ１３が押し下げられ、ベースプレー
ト７が押し上がり、圧縮成形される。このとき、外脚用
下パンチ４、５は、ベースプレート７上のストッパーブ
ロック１４上のストッパー用ツメ１５に第１パンチホル
ダー８が当接して、位置決めされている。そして、外脚
用下パンチ４、５と中脚用下パンチ３とは、同一高さと
なるように設定されている。そして圧縮後の成形体の取
り出しの様子を図３に示す。この成形体１６の取り出し
は、上パンチ１３が抜かれ、各下パンチ３、４、５が押
し上げられて、成形体１６を押し出している。この実施
例により、図６、図７に示すＥ型フェライト磁心を成形
したところ、中脚と外脚とは、両方とも３．０ｇ／ｃｍ
3の成形密度が得られ、所定の寸法の製品を得ることが
できた。このように密度が均一となることにより、コア
ロスも低減された。
図１に示す。この実施例は、ダイプレート１に、段付ダ
イス２が装着されている。この段付ダイス２は、図５と
同様の構造となっている。中脚用下パンチ３は、ベース
プレート７上に設置された第２パンチホルダー６に固定
されている。２つの外脚用下パンチ４、５は、第２パン
チホルダー６を貫通し、第１パンチホルダー８に固定さ
れ、この第１パンチホルダー８は、ベースプレート７に
パッキン９で保持されている。この図１はフェライト原
料１１の充填時を示しており、第１パンチホルダー８が
コアロッド１２で押し上げられ、充填調整ナット１０が
ベースプレート７に当接することによって、外脚用下パ
ンチ４、５の位置が設定される。このとき、従来成形密
度の低かった中脚部分を外脚部分より深く充填されるよ
うに構成している。次に圧縮時の様子を図２に示す。こ
の圧縮時、上パンチ１３が押し下げられ、ベースプレー
ト７が押し上がり、圧縮成形される。このとき、外脚用
下パンチ４、５は、ベースプレート７上のストッパーブ
ロック１４上のストッパー用ツメ１５に第１パンチホル
ダー８が当接して、位置決めされている。そして、外脚
用下パンチ４、５と中脚用下パンチ３とは、同一高さと
なるように設定されている。そして圧縮後の成形体の取
り出しの様子を図３に示す。この成形体１６の取り出し
は、上パンチ１３が抜かれ、各下パンチ３、４、５が押
し上げられて、成形体１６を押し出している。この実施
例により、図６、図７に示すＥ型フェライト磁心を成形
したところ、中脚と外脚とは、両方とも３．０ｇ／ｃｍ
3の成形密度が得られ、所定の寸法の製品を得ることが
できた。このように密度が均一となることにより、コア
ロスも低減された。
【０００６】
【発明の効果】本発明によれば、中脚の先端の面積が付
け根部分の断面積より小となるＥ型フェライト磁心を成
形する場合、従来問題となっていた成形密度の不均一が
改善され、成形密度の均一なＥ型フェライト磁心を得る
ことができ、寸法特性の安定した製品を得ることができ
る。
け根部分の断面積より小となるＥ型フェライト磁心を成
形する場合、従来問題となっていた成形密度の不均一が
改善され、成形密度の均一なＥ型フェライト磁心を得る
ことができ、寸法特性の安定した製品を得ることができ
る。
【図１】本発明に係る一実施例の充填時を示す図であ
る。
る。
【図２】本発明に係る一実施例の圧縮時を示す図であ
る。
る。
【図３】本発明に係る一実施例の取り出し時を示す図で
ある。
ある。
【図４】従来例の成形の様子を示す図である。
【図５】従来例の段付ダイスの平面図である。
【図６】Ｅ型フェライト磁心の正面図である。
【図７】Ｅ型フェライト磁心の平面図である。
１ ダイプレート ２ 段付ダイス ３ 中脚用下パンチ ４、５ 外脚用下パンチ ６ 第２パンチホルダー ７ ベースプレート ８ 第１パンチホルダー ９ パッキン １０ 充填調整ナット １１ フェライト原料 １２ コアロッド １３ 上パンチ １４ ストッパーブロック １５ ストッパー用ツメ １６ 成形体 ５１ Ｅ型フェライト磁心 ５２ 中脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 博 鳥取県鳥取市南栄町33番地12号日立フェラ イト株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 フェライト原料を金型内に充填し、圧縮
成形するＥ型フェライト磁心の成形方法において、ダイ
プレートには３つの貫通孔と段部を有する段付ダイスが
設置され、Ｅ型フェライト磁心の中脚用の下パンチはベ
ースプレート上の第２パンチホルダーに固定され、外脚
用の２つの下パンチは第２パンチホルダーを貫通し、上
下動可能な状態でベースプレートに保持されている第１
パンチホルダーに固定され、前記外脚用の２つの下パン
チと中脚用の下パンチとは別々に上下位置が設定できる
ように構成し、中脚部分と両外脚部分の原料充填量を別
々の機構で調節することにより、中脚部分と両外脚部分
の成形密度が同一となるように成形することを特徴とす
るフェライト磁心の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12265692A JPH05291067A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェライト磁心の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12265692A JPH05291067A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェライト磁心の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05291067A true JPH05291067A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14841379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12265692A Pending JPH05291067A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェライト磁心の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05291067A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102941616A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-02-27 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型模架 |
| CN102962880A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-13 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型压机 |
| CN102962879A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-13 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型工艺 |
| CN111941625A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-17 | 安徽中磁高科有限公司 | 一种低成本烧结永磁铁氧体材料及其制备方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4939874A (ja) * | 1972-08-26 | 1974-04-13 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP12265692A patent/JPH05291067A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4939874A (ja) * | 1972-08-26 | 1974-04-13 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102941616A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-02-27 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型模架 |
| CN102962880A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-13 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型压机 |
| CN102962879A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-13 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型工艺 |
| CN102941616B (zh) * | 2012-11-22 | 2014-08-06 | 海宁联丰磁业股份有限公司 | 锰锌铁氧体磁芯成型模架 |
| CN111941625A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-17 | 安徽中磁高科有限公司 | 一种低成本烧结永磁铁氧体材料及其制备方法 |
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