JPH05290654A - シールドコードの製造方法 - Google Patents

シールドコードの製造方法

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Publication number
JPH05290654A
JPH05290654A JP11311992A JP11311992A JPH05290654A JP H05290654 A JPH05290654 A JP H05290654A JP 11311992 A JP11311992 A JP 11311992A JP 11311992 A JP11311992 A JP 11311992A JP H05290654 A JPH05290654 A JP H05290654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core wire
insulating layer
shielding conductor
conductor layer
shield
Prior art date
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Pending
Application number
JP11311992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Ogiwara
吉章 荻原
Masanori Yasuhara
正紀 安原
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH05290654A publication Critical patent/JPH05290654A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 細く低強度の芯線であっても容易に製造する
ことができ、極細のシールドコードを提供する。 【構成】 導電性を有する芯線1の周囲に絶縁性合成樹
脂を塗付し、これを乾燥させて絶縁層2を形成し、次い
で、この絶縁層2の表面に無電解メッキにより遮蔽用導
体層3を形成する。押し出し被着に必要とされた芯線の
強度が不要となり低強度の極細径の芯線でも製造中に切
断されることがなくなる。絶縁層2の表面に無電解メッ
キにより遮蔽用導体層3を形成するため、薄く、かつ均
一な遮蔽用導体層3を形成でき、シールドコードの線径
を細くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子機器内の
配線や電子機器間の配線に用いられるシールドコードお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールドコードは、電子機器内の配線や
電子機器間の配線に広く用いられている。このようなシ
ールドコードは、伸線した芯線に絶縁体である合成樹脂
を押し出しや塗付加工により被着し、その周囲に電磁波
などを遮蔽するための遮蔽用導体を編み込み、あるいは
嵌め込み等を施すことにより装着し、最後に全体を絶縁
体で被覆することにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の製造
方法で線径が25〜30μm程度の極細径芯線を用いて
シールドコードを製造する場合、押し出しによる絶縁体
の被着工程で芯線の強度が必要となるため、強度が比較
的小さい極細径の芯線にあっては、その製造が極めて困
難であった。また、従来の遮蔽用導体の膜厚が大きいの
で、最終的に得られるシールドコードの線径をあるレベ
ル以下に細く製造することが困難であった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、線径が小さく低強度の芯線
であっても容易に製造することができ、極細のシールド
コードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシールドコードの製造方法は、導電性を有
する芯線の周囲に絶縁層を形成し、次いで、この絶縁層
の表面に無電解メッキにより遮蔽用導体層を形成するこ
とを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明のシールドコードは、導電性を有する芯
線の周囲に絶縁層を形成しているため、押し出し被着に
必要とされた芯線の強度が不要となり低強度の極細径の
芯線でも製造中に切断されることがなくなる。また、こ
の絶縁層の表面に無電解メッキにより遮蔽用導体層を形
成するため、薄く、かつ均一な遮蔽用導体層を形成する
ことができ、シールドコードの線径を細くすることがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係るシールドコード
の製造方法を示す工程図、図2は本発明の一実施例に係
るシールドコードを示す斜視図である。
【0008】本実施例に係るシールドコードは、導電性
を有する芯線1の周囲に第1絶縁層2が形成されてい
る。芯線1の材質は汎用の導電性金属であれば特に限定
されない。一方、第1絶縁層2を構成する合成樹脂もポ
リスチレン等の汎用の合成樹脂であれば特に限定されな
いが、ポリイミドワニスを用いると高温での使用が可能
となる点で好ましい。この第1絶縁層2を構成する合成
樹脂は、芯線1の性能やコストなどを考慮して適宜選択
すれば良い。絶縁性を特に要求される場合には、第1絶
縁層を複数層により形成することが好ましい。このよう
にすれば、ピンホールなどの絶縁欠陥を防止することが
できる。
【0009】この第1絶縁層2の表面には、芯線1から
発せられる、あるいは外部から発せられた電磁波、放射
線、騒音などを遮蔽するための遮蔽用導体層3が形成さ
れている。この遮蔽用導体層3を構成する材料は、シー
ルドコードで要求される遮蔽性や柔軟性などの諸特性を
考慮して選択すれば良く、例えば、銅、ニッケル、コバ
ルトなどを用いることができる。この遮蔽用導体層3
は、電磁波、放射線、騒音などがこの遮蔽用導体層3を
通過する際に遮蔽用導体層3の抵抗によって減衰させる
機能を司るものである。したがって、遮蔽しようとする
対象によって遮蔽用導体層3を構成する材料を適宜選択
すれば良い。また、この遮蔽用導体層3は一層により形
成する必要はなく、要求に応じて多層により形成するこ
とも可能である。
【0010】本実施例のシールドコードでは、遮蔽用導
体層3の表面にさらに第2絶縁層4を形成している。こ
の第2絶縁層4は、遮蔽部分の電位が相違する設計回路
においては特に有用であるが、同電位の回路については
省略することも可能である。第2絶縁層4を形成するに
あたっては、既に芯線1が第1絶縁層2と遮蔽用導体層
3により被覆されているため、塗付法にのみ限定される
ことなく、押し出し加工などの方法によっても形成する
ことができる。この第2絶縁層4に用いられる合成樹脂
としては、汎用の合成樹脂であれば特に限定されない
が、ポリイミド系合成樹脂を用いると高温環境でも使用
することができる点で好ましい。また、この第2絶縁層
も一層により形成する必要はなく、絶縁欠陥などの防止
に応じて、多層により形成することも可能である。
【0011】次に、本実施例のシールドコードを製造す
る方法について説明する。まず、芯線1の表面に形成す
る第1絶縁層2は、ポリイミドワニスなどの溶液を芯線
1に所定量だけ塗付し、加熱あるいは常温放置により乾
燥させる。これにより第1絶縁層2が形成されるが、こ
の工程では芯線1の強度を必要としないので、押し出し
加工に比較して芯線1の線径を細くすることができ、製
造中に芯線1が切断されるという不具合も防止すること
ができる。
【0012】ついで、第1絶縁層2の表面に無電解メッ
キ法により遮蔽用導体層3を形成する。無電解メッキ法
は、溶液中から金属が自己触媒作用により析出するメッ
キ法であり、電気メッキ法に比べて、表面形状が多少凹
凸していても一様の厚さにメッキ層を形成することがで
きるという利点を有している。このような無電解メッキ
法により遮蔽用導体層を形成すると、薄く、かつ均一な
導体層を得ることができ、極細のシールドコードを製造
する場合に特に有利である。
【0013】最後に、遮蔽用導体層3の表面に塗付法あ
るいは押し出し加工により第2絶縁層4を形成する。既
述したように、既に芯線1が第1絶縁層2と遮蔽用導体
層3により被覆されているので、強度が芯線単独の強度
に比べて高くなっており、したがって、押し出し加工に
よっても第2絶縁層4を形成することができる。
【0014】このように本実施例に係るシールドコード
およびその製造方法によれば、導電性を有する芯線1の
周囲に絶縁性合成樹脂を塗付し、これを乾燥させて第1
絶縁層2を形成するため、押し出し被着に必要とされた
芯線の強度が不要となり低強度の極細径の芯線でも製造
中に切断されることがなくなる。また、この第1絶縁層
2の表面に無電解メッキ法により遮蔽用導体層3を形成
するため、薄く、かつ均一な遮蔽用導体層3を形成する
ことができ、シールドコードの線径を細くすることがで
きる。
【0015】次に、本発明を更に具体化した実施例によ
り説明するが、本発明のシールドコードおよびその製造
方法は、以下述べる実施例にのみ限定されることはな
い。
【0016】実施例1 常法により線径25μmに伸線した無酸素銅(芯線)の
表面に、ポリイミド系樹脂であるPIQ(日立化成
(株)社製)を塗付して、これを乾燥させ、膜厚が10
μmの第1絶縁層を形成した。次いで、この第1絶縁層
が形成された芯線を40g/lのNaOH溶液で洗浄
後、PdCl2 系の活性化液で表面を活性化した後に、
銅系メッキ液であるCu−406(メルテックス(株)
社製、組成は表1参照)を用いて無電解メッキを施し、
膜厚が約0.6μmの銅メッキ層(遮蔽用導体層)を形
成した。さらに、この表面にポリイミド系樹脂であるP
IQ(日立化成(株)社製)を用いて、膜厚が10μm
のポリイミド層(第2絶縁層)を形成して線径が約65
μmのシールドコードを得た。このシールドコードは耐
熱試験の結果、220℃まで遮蔽用導体層の剥がれは発
生せず、また十分な電気的特性を維持していた。
【0017】実施例2 常法により線径30μmに伸線した無酸素銅(芯線)の
表面に、ポリイミド系樹脂であるPyrelin(デュ
ポン(株)社製)を塗付して、これを乾燥させ、膜厚が
20μmの第1絶縁層を形成した。次いで、この第1絶
縁層が形成された芯線を20g/lのNaOH、25V
ol%のC2 5 OH、残部が水である溶液で洗浄後、
PdCl2 系の活性化液で表面を活性化した。その後、
銅系メッキ液であるノビガントHC(日本シェーリング
(株)社製、組成は表2参照)を用いて無電解メッキを
施し、膜厚が約1.1μmの銅メッキ層(遮蔽用導体
層)を形成した。さらに、この表面にポリイミド系樹脂
であるPyrelin(デュポン(株)社製)を用い
て、膜厚が30μmのポリイミド層(第2絶縁層)を形
成して線径が約400μmのシールドコードを得た。こ
のシールドコードは耐熱試験の結果、230℃まで遮蔽
用導体層の剥がれは発生せず、また十分な電気的特性を
維持していた。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、導電
性を有する芯線の周囲に絶縁層を形成するため、押し出
し被着に必要とされた芯線の強度が不要となり低強度の
極細径の芯線でも製造中に切断されることがなくなる。
また、この絶縁層の表面に無電解メッキにより遮蔽用導
体層を形成するため、薄く、かつ均一な遮蔽用導体層を
形成することができ、シールドコードの線径を細くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシールドコードの製造
方法を示す工程図である。
【図2】本発明の一実施例に係るシールドコードを示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…芯線 2…第1絶縁層 3…遮蔽用導体層 4…第2絶縁層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性を有する芯線の周囲に絶縁層を形成
    し、次いで、この絶縁層の表面に無電解メッキにより遮
    蔽用導体層を形成することを特徴とするシールドコード
    の製造方法。
JP11311992A 1992-04-06 1992-04-06 シールドコードの製造方法 Pending JPH05290654A (ja)

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JPH05290654A true JPH05290654A (ja) 1993-11-05

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JP (1) JPH05290654A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5111776A (en) * 1989-09-26 1992-05-12 Nippon Soken, Inc. Cooling system for an internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5111776A (en) * 1989-09-26 1992-05-12 Nippon Soken, Inc. Cooling system for an internal combustion engine

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