JPH05290299A - 車両の障害物検知装置 - Google Patents

車両の障害物検知装置

Info

Publication number
JPH05290299A
JPH05290299A JP8904792A JP8904792A JPH05290299A JP H05290299 A JPH05290299 A JP H05290299A JP 8904792 A JP8904792 A JP 8904792A JP 8904792 A JP8904792 A JP 8904792A JP H05290299 A JPH05290299 A JP H05290299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
person
sensor
road
detects
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8904792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Toru Yoshioka
透 吉岡
Yasunori Yamamoto
康典 山本
Tomohiko Adachi
智彦 足立
Yoshitsugu Masuda
尚嗣 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP8904792A priority Critical patent/JPH05290299A/ja
Publication of JPH05290299A publication Critical patent/JPH05290299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 路面マーカから(S1)、横断歩道の存在を
示す情報を検出したときに(S2)、対人物用センサに
検出動作を行わせる。 【効果】 誤検出および不必要な検出動作を低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線センサ等からな
る対人物用センサを備えた車両の障害物検知装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行時の安全性を確保する
ため、車両には、シートベルトおよびエアバッグ装置
等、衝突時に対応する装置が備えられる一方、積極的に
危険な状況を検知して、この状況に対応する装置も種々
提案さている。この種の装置としては、例えば、特開昭
54−33443号公報に開示されているように、地上
側の送信装置、いわゆるビーコンから送信される道路情
報に対応して、車両の速度制御を行い、他車との衝突を
防止するようにしたものがある。また、事故の生じ易い
横断歩道および交差点等の存在を報知するマーカを道路
上に設け、このマーカを車両側で読み込むことにより、
横断歩道あるいは交差点に対応した走行制御を行うこと
も考えられている。
【0003】一方、特に歩行者を巻き込む事故を防止す
るため、歩行者検出用の赤外線センサ等の対人物用セン
サを備えた装置も種々提案されている。この種の装置と
しては、例えば、実開昭60−89058号公報に開示
されているように、左折を示す方向指示器の操作と連動
して上記の対人物用センサを作動させ、対人物用センサ
により歩行者を検出したときに警報を発するものが知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、方向指示器と連動して対人物用センサを作動させる
構成では、方向指示器を操作して走行路を他の走行路に
変更するときに、即ちいわゆる車線変更を行うときに歩
行者を検出した場合、および方向指示器を作動させた状
態での道路の路肩での停止時に、歩行者が車両の横を通
過した場合等においても警報を発することになり、この
ような誤動作あるいは不必要な検出動作が頻繁に行われ
るという問題点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車両の
障害物検知装置は、上記の課題を解決するために、対人
物用センサを備えるとともに、道路側から供給される道
路情報を検出可能な車両の障害物検知装置において、道
路側から所定の道路情報を検出したときに、上記の対人
物用センサに検出動作を行わせる対人物用センサ制御手
段を備えていることを特徴としている。
【0006】請求項2の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載の車
両の障害物検知装置において、上記の道路情報は、横断
歩道に関する情報であることを特徴としている。
【0007】請求項3の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載の車
両の障害物検知装置において、上記の道路情報は、交差
点に関する情報であることを特徴としている。
【0008】請求項4の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、対人物用センサを備
えている車両の障害物検知装置において、上記の対人物
用センサが方向指示器によって示される方向のみを検出
するように、対人物用センサの検出方向を切り換える検
出方向切換え手段を備えていることを特徴としている。
【0009】請求項5の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、対人物用センサと対
車両用センサとを備えている車両の障害物検知装置にお
いて、車両が左側通行となっている道路での車両の右折
を意図する動作、例えば方向指示器操作を検出したとき
に、上記の対人物用センサが車両の進行方向である右方
向を検出する一方、車両が右側通行となっている道路で
の車両の左折を意図する動作を検出したときに、上記の
対人物用センサが車両の進行方向である左方向を検出
し、このときに、対車両用センサが直進方向の道路にお
ける反対走行方向の走行路方向を検出するように、対人
物用センサと対車両用センサとの検出方向を切り換える
検出方向切換え手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項6の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、対人物用センサと対
車両用センサとを備えている車両の障害物検知装置にお
いて、車両が左側通行となっている道路での車両の左折
を意図する動作、例えば方向指示器操作を検出したとき
に、上記の対人物用センサが車両の進行方向である左方
向を検出する一方、車両が右側通行となっている道路で
の車両の右折を意図する動作を検出したときに、上記の
対人物用センサが車両の進行方向である右方向を検出
し、このときに、対車両用センサが、車両が曲がる方向
とは反対方向の道路における車両が走行する走行路と同
一走行方向の走行路方向を検出するように、対人物用セ
ンサと対車両用センサとの検出方向を切り換える検出方
向切換え手段を備えていることを特徴としている。
【0011】請求項7の発明の車両の障害物検知装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記
載の車両の障害物検知装置において、対人物用センサ、
または対人物用センサおよび対車両用センサからの入力
に基づいて危険状態を検出する危険状態検出手段と、こ
の危険状態検出手段にて危険状態が検出されたときに、
この危険状態を回避するための安全装置を作動させる安
全装置作動制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、対人物用センサは、
道路側から所定の道路情報が検出されたときのみ検出動
作を行うので、検出が必要な特定の部位のみでの検出動
作を行うことができ、誤検出および不必要な検出動作が
低減される。
【0013】請求項2の構成によれば、対人物用センサ
は、道路側から横断歩道に関する情報が検出されたとき
のみ検出動作を行うので、請求項1の構成の作用に加え
て、歩行者との接触事故を生じ易い横断歩道での安全性
が確保される。
【0014】請求項3の構成によれば、対人物用センサ
は、道路側から交差点に関する情報が検出されたときの
み検出動作を行うので、請求項1の構成の作用に加え
て、歩行者との接触事故を生じ易い交差点での安全性が
確保される。
【0015】請求項4の構成によれば、対人物用センサ
は、方向指示器によって示される方向のみを検出するの
で、事故防止に必要な方向のみが検出されることにな
り、誤検出および不必要な検出動作が低減されるととも
に、右左折時の歩行者に対する安全性が確保される。
【0016】請求項5の構成によれば、車両が左側通行
となっている道路での車両の右折を意図する例えば方向
指示器操作が行われたときに、対人物用センサが車両の
進行方向である右方向を検出する一方、車両が右側通行
となっている道路での車両の左折を意図する動作が行わ
れたときに、対人物用センサが車両の進行方向である左
方向を検出し、このときに、対車両用センサが直進方向
の道路における反対走行方向の走行路方向を検出するの
で、交差点での上記の右折時あるいは左折時における歩
行者との接触事故と、対向車との衝突事故との両方が防
止される。
【0017】請求項6の構成によれば、車両が左側通行
となっている道路での車両の左折を意図する動作、例え
ば方向指示器操作が行われたときに、対人物用センサが
車両の進行方向である左方向を検出する一方、車両が右
側通行となっている道路での車両の右折を意図する動作
が行われたときに、対人物用センサが車両の進行方向で
ある右方向を検出し、このときに、対車両用センサが、
車両が曲がる方向とは反対方向の道路における車両が走
行する走行路と同一走行方向の走行路方向を検出するの
で、交差点での上記の左折時あるいは右折時における歩
行者との接触事故と、直進車との追突事故との両方が防
止される。
【0018】請求項7の構成によれば、対人物用セン
サ、または対人物用センサおよび対車両用センサからの
入力に基づいて危険状態が検出されたときには、この危
険状態を回避するための安全装置が作動するので、歩行
者および他車との接触あるいは衝突事故を一層確実に防
止することができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図7に基づい
て以下に説明する。
【0020】本実施例の障害物検知装置は、図2ないし
図4に示す自動制動装置に組み込まれている。自動制動
装置の構成を示す図2のブロック図に示すように、障害
物検知装置は、演算ユニット2、制御ユニット3、対人
物用センサとしての対人物赤外線センサ4、モータ5、
角度センサ6、対車両用センサとしての左対車両レーダ
ヘッドユニット7と右対車両レーダヘッドユニット8、
信号処理ユニット9、モータ10、角度センサ11、路
面マーカセンサ12、方向指示器13および舵角センサ
14によって構成されている。
【0021】対人物赤外線センサ4は、図6に示すよう
に、車両の前端面に設けられ、歩行者が発する赤外線を
検出し、演算ユニット2は、対人物赤外線センサ4の出
力に基づいて歩行者の存在およびその位置を検出するよ
うになっている。尚、対人物赤外線センサ4は歩行者を
検出するためのセンサであるから、歩行者を検出するこ
とができれば、赤外線センサでない他の種類のセンサ、
例えば超音波センサ等であってもよい。
【0022】対人物赤外線センサ4の検出方向は、対人
物赤外線センサ4がモータ5にて駆動されることにより
変化するとともに、モータ5の回転角から角度センサ6
によって検出される。演算ユニット2は、舵角センサ1
4によって検出される操舵角に応じてモータ5の作動を
制御する。即ち、演算ユニット2は、図6に示すよう
に、車両61を左折させる操舵が行われたとき、左折方
向の道路における横断歩道62を対人物赤外線センサ4
が走査するように、モータ5の作動を制御する一方、図
7に示すように、車両61を右折させる操舵が行われた
とき、右折方向の道路における横断歩道62を対人物赤
外線センサ4が走査するように、モータ5の作動を制御
するようになっている。従って、上記の演算ユニット
2、モータ5、角度センサ6および舵角センサ14によ
り、対人物赤外線センサ4の検出方向切換え手段が構成
されている。また、演算ユニット2は、危険状態検出手
段を構成している。
【0023】左対車両レーダヘッドユニット7と右対車
両レーダヘッドユニット8は、図6と図7に示すよう
に、車両61の例えば前端面における左右の端部に設け
られ、パルスレーザ光を発信部から送信するとともに、
車両等の障害物に当たって反射してくる反射光を受信部
で受信するものである。演算ユニット2は、これらレー
ダヘッドユニット6・7からの信号を信号処理ユニット
9を介して入力し、レーザ受信光の送信時点からの遅れ
時間によって他の車両を認識するとともに、この他の車
両との距離および相対速度等を演算するようになってい
る。
【0024】両レーダヘッドユニット6・7によるパル
スレーザ光の送受信方向は、レーダヘッドユニット6・
7がモータ10にて駆動されることにより変化するとと
もに、モータ10の回転角から角度センサ11によって
検出される。演算ユニット2は、舵角センサ14によっ
て検出される操舵角に応じてモータ10の作動を制御す
る。即ち、演算ユニット2は、図6に示すように、車両
61を左折させる操舵が行われたとき、右側の領域を右
対車両レーダヘッドユニット8が走査するように、モー
タ10の作動を制御する一方、図7に示すように、車両
61を右折させる操舵が行われたとき、直進方向右側の
領域を左対車両レーダヘッドユニット7が走査するよう
に、モータ10の作動を制御するようになっている。従
って、上記の演算ユニット2、信号処理ユニット9、モ
ータ10、角度センサ11および舵角センサ14によ
り、左対車両および右対車両レーダヘッドユニット7・
8の検出方向切換え手段が構成されている。
【0025】路面マーカセンサ12は、図6および図7
に示すように、交差点および横断歩道等の存在を示す、
即ち道路情報を示す道路上に設けられたマーカ63を読
み込むものである。尚、上記のマーカ63と路面マーカ
センサ12との組合せに代えて、例えば、道路に設けら
れたビーコンと、車両に設けられた受信機との組合せで
あってもよい。即ち、道路側から道路情報を得るような
構成であればよい。
【0026】制御ユニット3は、路面マーカセンサ12
および方向指示器13からの入力に基づいて、後述のよ
うに、対人物赤外線センサ4の作動、即ちON/OFF
を制御するようになっている。従って、制御ユニット3
は、対人物用センサ制御手段となっている。また、制御
ユニット3は、演算ユニット2から得られる演算結果
と、車速センサ15、前後Gセンサ16および路面μセ
ンサ17からの入力とに基づいて、安全装置としての、
自動制動装置のアクチュエータ46と警報表示ユニット
18との作動を制御するようになっている。従って、制
御ユニット3は、安全装置作動制御手段を構成してい
る。そして、上記の演算ユニット2および制御ユニット
3は、後述のコントロールボックス47内に収納されて
いる。
【0027】上記の車速センサ15は車速を検出し、前
後Gセンサ16は車両の前後加速度(前後G)を検出
し、路面μセンサ17は路面の摩擦係数(μ)を検出す
るようになっている。また、警報表示ユニット18は、
車室内のインストルメントパネルに設けられており、上
記の制御ユニット3からの信号によって作動する警報ブ
ザー19および距離等の表示部20と、運転者の意思に
より自動制動の作動を規制するための設定スイッチ21
とを備えている。
【0028】また、自動制動装置は図3および図4に示
す油圧回路を備えている。この回路において、マスタバ
ック31は運転者によるブレーキペダル32の踏込力を
増大させ、マスタシリンダ33はマスタバック31によ
り増大された踏込力に応じた制動圧を発生するようにな
っている。マスタシリンダ33で発生した制動圧は、自
動制動バルブユニット34に給送された後、ABS(ア
ンチスキッドブレーキ装置)バルブユニット35を通じ
て各車輪のブレーキ装置36に供給されるようになって
いる。
【0029】上記の自動制動バルブユニット34は、マ
スタシリンダ33とブレーキ装置36側との連通を遮断
するシャッタバルブ41と増圧バルブ42と減圧バルブ
43とを有している。これら3個のバルブ41〜43は
いずれも電磁式の2ポート2位置切換バルブからなる。
上記の増圧バルブ42とマスタシリンダ33との間に
は、モータ駆動式の油圧ポンプ44と、この油圧ポンプ
44から吐出される圧油を貯留して一定圧に保持するた
めのアキュムレータ45とが介設されている。そして、
上記のシャッタバルブ41が開位置あるときには、ブレ
ーキペダル32の踏込力に応じて各車輪のブレーキ装置
36で制動がかかる。一方、シャッタバルブ41が閉位
置にあるときに、増圧バルブ42を開位置に、減圧バル
ブ43を閉位置にそれぞれ切り換えると、上記のアキュ
ムレータ45からの圧油が各車輪のブレーキ装置36に
供給されて制動がかかり、増圧バルブ42を閉位置に、
減圧バルブ43を開位置にそれぞれ切り換えと、ブレー
キ装置36から圧油が戻されて制動が弱められるように
なっている。上記の3個のバルフ41〜43の切り換え
は、それらに対して各々電圧を印加する電圧源等からな
るアクチュエータ46によって行われ、また、このアク
チュエータ46はコントロールボックス47内の上記の
制御ユニット3からの信号を受けて制御される。
【0030】また、上記のABSバルブユニット35
は、各車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ5
1を有しており、制動時にはこのバルブ51の切り換え
により各ブレーキ装置36に印加される制動圧を制御し
て各車輪がロックしないようになっている。ABSの構
成は詳述しないが、上記の切換バルブ51の他にモータ
駆動式の油ポンプ52およびアキュムレータ53・54
等を備えている。各車輪のブレーキ装置36は、車輪と
一体的に回転するディスク56と、マスタシリンダ33
側から制動圧を受けて上記のディスク56を挟持するキ
ャリパ57とからなる。
【0031】上記の構成において、障害物検知装置を備
えた自動制動装置の動作を図1および図5のフローチャ
ートと、図6および図7の説明図とに基づいて説明す
る。
【0032】先ず、図1に示すように、路面マーカセン
サ12により路面上のマーカ63を検出する(S1)。
そして、横断歩道の存在を示すマーカ63を検出したと
きには(S2)、対人物赤外線センサ4を前方に向けて
作動させる。即ちONにする(S3)。その後、図5に
示すS10へ進む。尚、上記の対人物赤外線センサ4の
ON動作は、例えば、車両がマーカ63を検出後、一定
距離を走行する間のみに設定されており、一定距離を走
行すれば、自動的にOFFとなる。
【0033】一方、S2において横断歩道が検出され
ず、その後、交差点の存在を示すマーカ63が検出され
たときには(S4)、方向指示器13の操作の有無を判
定する(S5)。そして、方向指示器13が左折方向に
操作されていれば、図6に示すように、対人物赤外線セ
ンサ4により、左折方向の横断歩道上における歩行者の
有無を検出するために、その横断歩道上を走査するとと
もに(S6)、右対車両レーダヘッドユニット8によ
り、交差点に右方向から侵入して来る車両の有無を検出
するために、右側の領域を走査する(S7)。その後、
S10へ進む。
【0034】一方、S5において、方向指示器13が右
折方向に操作されていれば、図7に示すように、対人物
赤外線センサ4により、右折方向の横断歩道上における
歩行者の有無を検出するために、その横断歩道上を走査
するとともに(S8)、左対車両レーダヘッドユニット
7により、交差点に前方から直進で侵入して来る車両の
有無を検出するために、直進方向右側の領域を走査する
(S9)。その後、S10へ進む。また、方向指示器1
3の操作がない場合にはそのままS10へ進む。
【0035】次に、図5に示すS10において、先ず、
自車と他車および歩行者等の障害物との距離L1 、自車
速度V0 、障害物との相対速度V1 、路面摩擦係数μ等
の各信号の読み込みを行う。
【0036】次に、これらに基づいて、最小許容距離L
0 、安全距離L2 、制動解除距離L3 を算出する。尚、
最小許容距離L0 は、自車と障害物との衝突の危険性が
あり衝突防止のための自動制動を開始する、自車と障害
物との距離である。安全距離L2 は、自動制動の開始に
先立って警報を発する、自車と障害物との距離であり、
この値は、最小許容距離L0 よりも大きく設定される。
また、制動解除距離L3 は、自動制動開始後、衝突の危
険性がなくなり自動制動を解除する、自車と障害物との
距離であり、この値は、最小許容距離L0 よりも大きく
設定されている。
【0037】次に、自車と障害物との相対速度V1 が零
以上、即ち両者が近づきつつあるか否かを判定する(S
12)。この判定がYESであれば、自車と障害物との
距離L1 が、安全距離L2 よりも小さいか否かを判定し
(S13)、この判定がNOであればS1へ戻る一方、
YESであれば、警報ブザー19を鳴らす(S14)。
次に、自車と障害物との距離L1 が、衝突危険性のある
最小許容距離L0 よりも小さいか否かを判定する(S1
5)。この判定がNOであればS1へ戻る一方、YES
であれば、警報表示ユニット18の設定スイッチ21が
ONでないことを確認した後(S16)、フル制動でも
って自動制動をかけるように、アクチュエータ46を作
動させ(S17)、S1へ戻る。
【0038】一方、上記のS12において、判定がNO
であれば、即ち自車と障害物とが遠ざかりつつあるとき
には、障害物との距離L1 が制動解除距離L3 よりも小
さいか否かを判定する(S18)。この判定がYESで
あれば、設定スイッチ21がONでないことを確認した
後(S19)、自動制動をかけて(S20)、S1へ戻
る。一方、S18において判定がNOであれば、自動制
動を解除して(S21)、S1へ戻る。
【0039】ここで、上記のように、自車と障害物との
距離L1 が、衝突危険性のある最小許容距離L0 よりも
小さくなって自動制動が行われるとき、制御ユニット3
はアクチュエータ46を作動させ、このアクチュエータ
46で発生する電圧により自動制動バルブユニット34
内のバルブの開閉を切り換える。即ち、シャッタバルブ
41を閉じるとともに、増圧バルブ42を開位置に、減
圧バルブ43を閉位置にそれぞれ切り換える。これによ
り、アキュムレータ45からの圧油が各車輪のブレーキ
装置36、即ちキャリパ57に供給され、ブレーキ装置
36の作動により各車輪にフル制動力が作用する。
【0040】上記のように、本車両の障害物検知装置に
おいては、路面マーカセンサ12により、マーカ63か
ら横断歩道および交差点等の存在を示す道路情報が検出
されたときのみ、即ち対人物赤外線センサ4による検出
すべき状況が想定される場合のみ、対人物赤外線センサ
4を作動させるようにしているので、誤検出および不必
要な検出動作等が低減される。さらに、対人物赤外線セ
ンサ4は、上記のように特定の領域のみで作動するの
で、より広い検知エリアを設定することも可能となる。
即ち、歩行者が横断歩道を渡っている状態ばかりでな
く、例えば、横断歩道を渡ろうとしている状態をも検出
可能となり、一層安全性を向上することができる。
【0041】また、交差点において車両が右左折すると
き、方向指示器13によって示された方向のみを対人物
赤外線センサ4によって検出するようになっているの
で、さらに誤検出が低減されている。
【0042】また、交差点における上記の対人物赤外線
センサ4の動作と共に、車両が左折する場合には、右対
車両レーダヘッドユニット8により、交差点に右方向か
ら侵入して来る車両の有無を検出するために、右側の領
域を走査する一方、車両が左折する場合には、左対車両
レーダヘッドユニット7により、交差点に前方から直進
で侵入して来る車両の有無を検出するために、直進方向
右側の領域を走査しているので、交差点における安全性
がさらに高められている。
【0043】尚、本実施例においては、車両が左側通行
となっている場合において説明しているが、車両が右側
通行となっている場合には、車両の曲がる方向および各
センサの検出方向において左右関係を逆にすれば、対応
可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、対人物用センサを備えるとともに、
道路側から供給される道路情報を検出可能な車両の障害
物検知装置において、道路側から所定の道路情報を検出
したときに、上記の対人物用センサに検出動作を行わせ
る対人物用センサ制御手段を備えている構成である。こ
れにより、誤検出および不必要な検出動作を低減するこ
とができるいう効果を奏する。
【0045】請求項2の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、請求項1に記載の車両の障害物検知
装置において、上記の道路情報は、横断歩道に関する情
報とする構成である。
【0046】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、歩行者との接触事故を生じ易い横断歩道での安全性
を確保することができるという効果を奏する。
【0047】請求項3の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、請求項1に記載の車両の障害物検知
装置において、上記の道路情報は、交差点に関する情報
とする構成である。
【0048】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、歩行者との接触事故を生じ易い交差点での安全性を
確保することができるという効果を奏する。
【0049】請求項4の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、対人物用センサを備えている車両の
障害物検知装置において、上記の対人物用センサが方向
指示器によって示される方向のみを検出するように、対
人物用センサの検出方向を切り換える検出方向切換え手
段を備えている構成である。
【0050】これにより、誤検出および不必要な検出動
作を低減し得るとともに、右左折時の歩行者に対する安
全性を確保することができるという効果を奏する。
【0051】請求項5の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、車両が左側通行となっている道路で
の車両の右折を意図する動作を検出したときに、上記の
対人物用センサが車両の進行方向である右方向を検出す
る一方、車両が右側通行となっている道路での車両の左
折を意図する動作を検出したときに、上記の対人物用セ
ンサが車両の進行方向である左方向を検出し、このとき
に、対車両用センサが直進方向の道路における反対走行
方向の走行路方向を検出するように、対人物用センサと
対車両用センサとの検出方向を切り換える検出方向切換
え手段を備えている構成である。
【0052】これにより、車両が左側通行の道路の交差
点での右折時、および車両が右側通行の道路の交差点で
の左折時における歩行者との接触事故と、対向車との衝
突事故との両方を防止することができるという効果を奏
する。
【0053】請求項6の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、車両が左側通行となっている道路で
の車両の左折を意図する動作を検出したときに、上記の
対人物用センサが車両の進行方向である左方向を検出す
る一方、車両が右側通行となっている道路での車両の右
折を意図する動作を検出したときに、上記の対人物用セ
ンサが車両の進行方向である右方向を検出し、このとき
に、対車両用センサが、車両が曲がる方向とは反対方向
の道路における車両が走行する走行路と同一走行方向の
走行路方向を検出するように、対人物用センサと対車両
用センサとの検出方向を切り換える検出方向切換え手段
を備えている構成である。
【0054】これにより、車両が左側通行の道路の交差
点での左折時、および車両が右側通行の道路の交差点で
の右折時における歩行者との接触事故と、直進車との追
突事故との両方を防止することができるという効果を奏
する。
【0055】請求項7の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4、請求項5または請求項6に記載の車両の障害物
検知装置において、対人物用センサ、または対人物用セ
ンサおよび対車両用センサからの入力に基づいて危険状
態を検出する危険状態検出手段と、この危険状態検出手
段にて危険状態が検出されたときに、この危険状態を回
避するための安全装置を作動させる安全装置作動制御手
段とを備えている構成である。
【0056】これにより、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、請求項5または請求項6の発明の効果に
加えて、歩行者および他車との接触あるいは衝突事故を
一層確実に防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、障害物
検知装置の動作を示すフローチャートである。
【図2】上記の障害物検知装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】上記の障害物検知装置の検知動作に基づいて作
動する自動制動装置の油圧回路図である。
【図4】上記の自動制動装置のブロック構成図である。
【図5】図1に示した動作に続く、自動制動装置の動作
を示すフローチャートである。
【図6】上記の障害物検知装置による交差点での左折時
における検知動作の説明図である。
【図7】上記の障害物検知装置による交差点での右折時
における検知動作の説明図である。
【符号の説明】
2 演算ユニット(検出方向切換え手段、危険状態検
出手段) 3 制御ユニット(対人物用センサ制御手段、安全装
置作動制御手段) 4 対人物赤外線センサ(対人物用センサ) 5 モータ(検出方向切換え手段) 6 角度センサ(検出方向切換え手段) 7 左対車両レーダヘッドユニット(対車両用セン
サ) 8 右対車両レーダヘッドユニット(対車両用セン
サ) 9 信号処理ユニット(検出方向切換え手段) 10 モータ(検出方向切換え手段) 11 角度センサ(検出方向切換え手段) 12 路面マーカセンサ 13 方向指示器 14 舵角センサ(検出方向切換え手段) 18 警報表示ユニット(安全装置) 46 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 智彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 増田 尚嗣 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対人物用センサを備えるとともに、道路側
    から供給される道路情報を検出可能な車両の障害物検知
    装置において、 道路側から所定の道路情報を検出したときに、上記の対
    人物用センサに検出動作を行わせる対人物用センサ制御
    手段を備えていることを特徴とする車両の障害物検知装
    置。
  2. 【請求項2】上記の道路情報は、横断歩道に関する情報
    であることを特徴とする請求項1に記載の車両の障害物
    検知装置。
  3. 【請求項3】上記の道路情報は、交差点に関する情報で
    あることを特徴とする請求項1に記載の車両の障害物検
    知装置。
  4. 【請求項4】対人物用センサを備えている車両の障害物
    検知装置において、 上記の対人物用センサが方向指示器によって示される方
    向のみを検出するように、対人物用センサの検出方向を
    切り換える検出方向切換え手段を備えていることを特徴
    とする車両の障害物検知装置。
  5. 【請求項5】対人物用センサと対車両用センサとを備え
    ている車両の障害物検知装置において、 車両が左側通行となっている道路での車両の右折を意図
    する動作を検出したときに、上記の対人物用センサが車
    両の進行方向である右方向を検出する一方、車両が右側
    通行となっている道路での車両の左折を意図する動作を
    検出したときに、上記の対人物用センサが車両の進行方
    向である左方向を検出し、このときに、対車両用センサ
    が直進方向の道路における反対走行方向の走行路方向を
    検出するように、対人物用センサと対車両用センサとの
    検出方向を切り換える検出方向切換え手段を備えている
    ことを特徴とする車両の障害物検知装置。
  6. 【請求項6】対人物用センサと対車両用センサとを備え
    ている車両の障害物検知装置において、 車両が左側通行となっている道路での車両の左折を意図
    する動作を検出したときに、上記の対人物用センサが車
    両の進行方向である左方向を検出する一方、車両が右側
    通行となっている道路での車両の右折を意図する動作を
    検出したときに、上記の対人物用センサが車両の進行方
    向である右方向を検出し、このときに、対車両用センサ
    が、車両が曲がる方向とは反対方向の道路における車両
    が走行する走行路と同一走行方向の走行路方向を検出す
    るように、対人物用センサと対車両用センサとの検出方
    向を切り換える検出方向切換え手段を備えていることを
    特徴とする車両の障害物検知装置。
  7. 【請求項7】対人物用センサ、または対人物用センサお
    よび対車両用センサからの入力に基づいて危険状態を検
    出する危険状態検出手段と、この危険状態検出手段にて
    危険状態が検出されたときに、この危険状態を回避する
    ための安全装置を作動させる安全装置作動制御手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の車両
    の障害物検知装置。
JP8904792A 1992-04-09 1992-04-09 車両の障害物検知装置 Pending JPH05290299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8904792A JPH05290299A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 車両の障害物検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8904792A JPH05290299A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 車両の障害物検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05290299A true JPH05290299A (ja) 1993-11-05

Family

ID=13959977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8904792A Pending JPH05290299A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 車両の障害物検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05290299A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000251200A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Mazda Motor Corp 車両の障害物検出装置
JP2004351992A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Denso Corp 車両の障害物検知装置及び車両制御装置
JP2005231450A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Honda Motor Co Ltd 車両用障害物検出装置
JP2007128227A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Toyota Motor Corp 運転者心理状態判定装置及び運転者心理状態判定システム
JP2008176648A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Toyota Central R&D Labs Inc 運転支援装置及び運転支援システム
US8862380B2 (en) 2010-10-11 2014-10-14 Hyundai Motor Company System and method for alarming front impact danger coupled with driver viewing direction and vehicle using the same

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000251200A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Mazda Motor Corp 車両の障害物検出装置
JP2004351992A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Denso Corp 車両の障害物検知装置及び車両制御装置
JP2005231450A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Honda Motor Co Ltd 車両用障害物検出装置
JP2007128227A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Toyota Motor Corp 運転者心理状態判定装置及び運転者心理状態判定システム
JP2008176648A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Toyota Central R&D Labs Inc 運転支援装置及び運転支援システム
US8862380B2 (en) 2010-10-11 2014-10-14 Hyundai Motor Company System and method for alarming front impact danger coupled with driver viewing direction and vehicle using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6624747B1 (en) Method for preventing the collision of a vehicle with an obstacle located in front of the vehicle and braking device
JP2001191876A (ja) 物体検知装置および車両の走行安全装置
EP3725630A1 (en) Vehicle control device
JPH0558319A (ja) 車両の接触防止装置
JP6849575B2 (ja) 車両における制動支援装置および制動支援制御方法
JPH10119673A (ja) 車両の自動警報作動装置
JPH1153694A (ja) 交差点警報装置
JP5146288B2 (ja) 車両制御装置
US20220176948A1 (en) Collision avoidance apparatus
JP3154749B2 (ja) 車両の自動制動装置
JP2004224093A (ja) 車両の自動速度制御装置
JPH0644498A (ja) 車両の情報伝達装置
JPH05290299A (ja) 車両の障害物検知装置
JP3148776B2 (ja) 車両用道路検知装置
JPH0636198A (ja) 車両の接触回避方法及び接触回避装置
JP4015550B2 (ja) 車両周囲を検出する少なくとも1つのセンサを有する車両
JPH0652500A (ja) 車両の走行安全装置
JPH0539010A (ja) 車両の自動制動装置
JP3071250B2 (ja) 車両の自動制動装置
JPH0550901A (ja) 車両の自動制動装置
JPH05290300A (ja) 車両の障害物検出装置
JP3272409B2 (ja) 車両の停車禁止領域における停車防止装置
JP3320752B2 (ja) 車両の自動制動装置
JPH06274798A (ja) 車両の安全装置
JPH0524519A (ja) 車両の自動制動装置