JPH0644498A - 車両の情報伝達装置 - Google Patents

車両の情報伝達装置

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JPH0644498A
JPH0644498A JP4197250A JP19725092A JPH0644498A JP H0644498 A JPH0644498 A JP H0644498A JP 4197250 A JP4197250 A JP 4197250A JP 19725092 A JP19725092 A JP 19725092A JP H0644498 A JPH0644498 A JP H0644498A
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JP
Japan
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vehicle
road
alarm
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information transmission
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JP4197250A
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English (en)
Inventor
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Tetsurou Butsuen
哲朗 仏圓
Toru Yoshioka
透 吉岡
Ayumi Doi
歩 土井
Kenichi Okuda
憲一 奥田
Akihiro Kobayashi
明宏 小林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 T字路や十字路等の合流点では車両同士間で
情報を交換して、車両同士の接触を有効に防止する。 【構成】 少なくとも自車両の前方に存在する障害物を
検出するレーダ装置56と、自車両がT字路や十字路等
の合流点に所定距離以内に近付いたことを検知するマー
カセンサ65とを備える。そして、マーカセンサ65で
自車両が上記合流点に近付いたことを検知したとき、上
記レーダ装置56で検出される合流点付近に存在する他
の車両等の障害物の情報を別の車両に伝える。この情報
伝達手段は、例えば、自車両に装備された信号発信器8
4と、他の車両に装備された信号受信器83とで構成
し、又は自車両のみに装備された警報ブザー又は警報ラ
ンプ81,82で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、T字路や十字路等二つ
の道路が合流する合流点で車両同士の接触等を防止する
ための情報を伝達する車両の情報伝達装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両同士の接触事故は、見通しの
悪いT字路や十字路等二つの道路が合流する合流点で多
く発生している。この合流点での接触事故を防止するた
めに、例えば特開昭62−55799号公報に開示され
るように、交差点(合流点)付近に、交差点に進入して
くる車両を検出するとともに、その検出した情報を他の
車両に向けて送信する装置を設置することが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
ものでは、道路の合流点毎に検出機能と送信機能とを備
えた装置を設置しなければならず、設備コストが高くつ
くとともに、そのメンテナンスが面倒なものになるとい
う欠点がある。
【0004】一方、実開昭56−160151号公報に
は、直線道路上で自車両の前後に各々他の車両が存在す
る場合、先行車両のストップランプの点滅状態を検知器
により検知し、警報ランプにより後続車両の運転者に警
報を発することが開示されている。しかし、このもの
を、直線道路と相違する合流点での接触防止のためにそ
のまま利用することはできない。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、合流点では車両同士間
で情報を交換することにより、合流点における車両同士
の接触防止を、実施上有効に図り得る車両の情報伝達装
置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも自車両の前方に
存在する障害物を検出する障害物検出手段と、自車両が
その走行道路と他の道路とが合流する合流点に所定距離
以内に近付いたことを検知する検知手段と、該検知手段
で自車両が上記合流点に近付いたことを検知したとき、
上記検出物検出手段で検出される合流点付近に存在する
障害物の情報を他の車両に伝える情報伝達手段とを備え
る構成とする。
【0007】請求項2及び3記載の発明は、いずれも請
求項1記載の発明に従属し、その一構成要素である情報
伝達手段をより具体的に示すものである。すなわち、請
求項2記載の発明では、上記情報伝達手段は、自車両に
装備された信号発信器と、他の車両に装備された信号受
信器とを有してなる。また、請求項3記載の発明では、
上記情報伝達手段は、自車両に装備された警報発生手段
であり、該警報発生手段は、他の車両に対し障害物の存
在を警報ブザー又は警報ランプで伝えるように設けられ
る構成とする。
【0008】請求項4〜7記載の発明は、いずれも請求
項2又は3記載の発明に従属し、上記情報伝達手段で他
の車両に伝達する情報の内容を具体的に示すものであ
る。すなわち、請求項4記載の発明では、合流点で他の
道路から自車両の走行道路に進入する進入車両がその進
入しようする道路上の障害物と接触する可能性があると
きその進入車両に対して警報を発する。請求項5記載の
発明では、合流点で他の道路から自車両の走行道路に進
入する進入車両とその進入しようする道路上を自車両と
反対方向に走行する対向車両とが接触する可能性がある
とき上記進入車両及び対向車両に対して警報を発する。
請求項6記載の発明では、合流点で他の道路から自車両
の走行道路に進入する進入車両と自車両とが接触する可
能性があるとき上記進入車両に対して警報を発する。さ
らに、請求項7記載の発明では、合流点で他の道路から
自車両の走行道路に他の車両が進入する可能性があると
き自車両の後続車両に対して警報を発する。
【0009】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属し、その構成要素に加えて、検知手段で自車両
が合流点に近付いたことを検知したとき、上記障害物検
出手段の検出エリアを他の道路寄りに変更又は拡大する
検出エリア変更手段を備える構成とする。
【0010】さらに、請求項9記載の発明は、請求項1
記載の発明に従属し、その一構成要素である情報伝達手
段において、他の車両に対し障害物の存在をパッシング
により伝えるとともに、自車両の前方に別の先行車両が
存在するときには上記パッシングを中止するように構成
する。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
自車両がその走行道路と他の道路とが合流する合流点に
所定距離以内に近付いたときには、そのことを検知手段
が検知するとともに、障害物検出手段で検出される合流
点付近に存在する障害物の情報を、上記検知手段の信号
を受ける情報伝達手段によって他の車両に伝えられる。
この情報の伝達により他の車両の運転者に対し注意が促
され、合流点での車両同士等の接触が回避される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は幹線道路R1 に対して一つの支線道
路R2 が略直角に合流する合流点であるT字路を示し、
AはT字路における支線道路R2 上の停止線dの手前側
で停止している第1の車両、BはT字路に向って幹線道
路R1 上を支線道路R2 を左側に見て走行する第2の車
両、CはT字路に向って幹線道路R1 上を支線道路R2
を右側に見て走行する第3の車両、Dは上記第3の車両
Cの後方に続いて走行する第4の車両である。Eは幹線
道路R1 側方の歩道R3 上を歩行している歩行者であ
る。
【0014】本発明の第1実施例は、このT字路におい
て車両同士又は車両と歩行者との接触を回避するために
適用したものである。少なくとも第1〜第3の車両A〜
Cには、本発明に係わる情報伝達装置と自動制動装置と
が装備されている。また、図1中、11は支線道路R2
上の停止線dから所定距離手前側の路面に設けられたマ
ーカ、12及び13は幹線道路R1 の各走行車線上のT
字路合流点から各々所定距離手前側の路面に設けられた
マーカである。
【0015】図2及び図3は上記第1〜第3の各車両A
〜Cに装備される自動制動装置を示し、図2は同自動制
動装置の油圧回路図であり、図3は同自動制動装置及び
情報伝達装置のブロック構成図である。
【0016】図2において、21は運転者によるブレー
キペダル22の踏込力を増大させるマスタバック、23
は該マスタバック21により増大された踏込力に応じた
ブレーキ圧を発生するマスタシリンダであって、該マス
タシリンダ23で発生したブレーキ圧は、最初自動制動
装置の油圧アクチュエータ部24に送給され、しかる
後、アンチスキッドブレーキ装置(ABS)の油圧アク
チュエータ部25を通して4車輪(図では1車輪のみ示
す)の各ブレーキ装置26に供給されるようになってい
る。
【0017】上記自動制動装置の油圧アクチュエータ部
24は、上記マスタシリンダ23とブレーキ装置26側
との連通を遮断するシャッターバルブ31と増圧バルブ
32と減圧バルブ33とを有しており、これら三つのバ
ルブ31〜33はいずれも電磁式の2ポート2位置切換
バルブからなる。上記増圧バルブ32とマスタシリンダ
23との間には、モータ駆動式の油ポンプ34と、該油
ポンプ34から吐出される圧油を貯溜して一定圧に保持
するためのアキュムレータ35とが介設されている。そ
して、上記シャッターバルブ31が開位置にあるときに
は、ブレーキペダル22の踏込力に応じて各車輪のブレ
ーキ装置26で制動がかかる。一方、シャッターバルブ
31が閉位置にあるとき、増圧バルブ32を開位置に、
減圧バルブ33を閉位置にそれぞれ切換えると、上記ア
キュムレータ35からの圧油が各車輪のブレーキ装置2
6に供給されてブレーキ圧が増圧され、増圧バルブ32
を閉位置に、減圧バルブ33を開位置にそれぞれ切換え
ると、上記ブレーキ装置26から圧油が戻されてブレー
キ圧が減圧されるようになっている。
【0018】また、上記ABSの油圧アクチュエータ部
25は、各車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バル
ブ41を有しており、ABS作動時には該バルブ41の
切換えにより各ブレーキ装置26に印加されるブレーキ
圧を制御して各車輪がロックしないようになっている。
油圧アクチュエータ部25の構成は詳述しないが、上記
切換バルブ41の他にモータ駆動式の油ポンプ42及び
アキュムレータ43,44等を備えている。各車輪のブ
レーキ装置26は、車輪と一体的に回転するディスク4
6と、マスタシリンダ23側からブレーキ圧を受けて上
記ディスク46を挟持するキャリパ47とからなる。
【0019】一方、図3において、51は車体前部に設
けられる超音波レーダユニットであって、該超音波レー
ダユニット51は、図に詳示していないが、周知の如く
超音波を発信部から自車両の前方の車両等の障害物に向
けて発信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット51からの信号を受ける演算部52
は、レーダ受信波の発信時点からの遅れ時間によって自
車両と前方障害物との間の距離及び相対速度を演算する
ようになっている。53及び54は車体前部の左右に各
々設けられる一対のレーダヘッドユニットであって、該
各レーダヘッドユニット53,54は、パルスレーザ光
を発信部から自車両の前方の障害物に向けて送信すると
ともに、上記前方障害物に当たって反射してくる反射光
を受信部で受信する構成になっており、上記演算部52
は、これらのレーダヘッドユニット53,54からの信
号を信号処理部55を通して受け、レーザ受信光の発信
時点からの遅れ時間によって自車両と前方障害物との間
の距離及び相対速度を演算するようになっている。そし
て、演算部52は、上記レーダヘッドユニット53,5
4の系統による距離及び相対速度の演算結果を優先し、
超音波レーダユニット51の系統による距離及び相対速
度の演算結果を補助的に用いるようになっており、ま
た、これらにより、自車両と前方障害物との間の距離及
び相対速度を検出する障害物検出手段としてのレーダ装
置56が構成されている。
【0020】上記両レーダヘッドユニット53,54に
よるパルスレーザ光の送受信方向は、モータ57により
水平方向に変更可能に設けられており、上記モータ57
の作動は演算部52により制御される。58は上記モー
タ57の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を検出
する角度センサであって、該角度センサ58の検出信号
は上記演算部52に入力され、該演算部52におけるレ
ーダヘッドユニット53,54の系統による距離及び相
対速度の演算にパルスレーザ光の送受信方向が加味され
るようになっている。
【0021】また、61は舵角を検出する舵角センサ、
62は自車速を検出する車速センサ、63は車両の前後
加速度(前後G)を検出する前後Gセンサ、64は路面
の摩擦係数(μ)を検出する路面μセンサ、65は路面
のマーカ11〜13(図1参照)を検出して自車両A〜
CがT字路に所定距離以内に近付いたことを検知する検
知手段としてのマーカセンサであり、これら各種センサ
61〜65の信号並びに上記演算部52で求められた自
車両と前方障害物との間の距離及び相対速度の信号は、
いずれも制御部71に入力される。72は車室内のイン
ストルメントパネルに設けられる警報表示ユニットであ
って、該警報表示ユニット72には、上記制御部71か
ら各々信号を受ける警報ブザー73及び距離表示部74
が設けられている。上記制御部71は、演算部52で求
められた自車両と前方障害物との間の距離及び相対速度
に基づいて自車両と前方障害物との接触の可能性を判断
するようになっており、この制御部71で接触の可能性
があると判断されたときには、該制御部71から信号が
警報ブザー73に出力されて警報が発せられ、又は自動
制動装置の油圧アクチュエータ部24に出力されて各車
輪に自動的に制動力が付与されるようになっている。
【0022】さらに、81は車体前部の左右に設けられ
るヘッドランプ、82は車体後部の左右に設けられるブ
レーキランプ、83はT字路付近で他の車両から発せら
れる警報信号を受信する信号受信器、84はT字路付近
で他の車両に向けて警報信号を発信する信号発信器であ
る。上記信号受信器で受信された警報信号は、上記制御
部71に入力されるとともに、この制御部71からは上
記ヘッドランプ81、ブレーキランプ82及び信号発信
器84に対しそれぞれ信号が出力される。そして、制御
部71において、レーダ装置56で検出した前方障害物
の情報(自車両と前方障害物との間の距離及び相対速
度)及び他の車両から得られた情報に基づいて、自車両
と他の車両との間又は他の車両同士の間等で接触の可能
性があると判断したときは、上記信号発信器84から警
報信号を発信し、またヘッドランプ81の点滅を繰返す
パッシング及びブレーキランプ82の点灯をすることで
他の車両に対して警報を発するようになっている。よっ
て、上記信号受信器83及び信号発信器84等により、
接触の可能性があることなど情報を他の車両に伝える情
報伝達手段85が構成されており、上記制御部81は、
自動制動装置の制御手段としての機能と共にこの情報伝
達手段の制御手段としての機能をも有する。
【0023】次に、図1に示す車両Bにおいて、車両A
と歩行者Eとの接触を回避するための情報を車両Aに伝
える制御ロジックを、図4及び図5に示すフローチャー
トに従って説明する。
【0024】このフローチャートにおいては、スタート
した後、先ず始めに、ステップS1でマーカセンサ65
の信号に基づいて自車両Aが幹線道路R1 のマーカ12
上を通過したか否かを判定する。この判定がNOのとき
には、ステップS2 〜S10よりなる自動制動の制御ロジ
ックに従って制御を行い、判定がYESのときには、ス
テップS11〜S17よりなる情報伝達の制御ロジックに従
って制御を行う。
【0025】すなわち、自動制動の制御ロジックにおい
ては、図5に示すように、先ず、ステップS2 で自車両
と前方障害物との間の距離L1 、相対速度V1 及び自車
速v0 等の信号を読込んだ後、ステップS3 で各種のし
きい値L0 ,L2 ,L3 を算出する。しきい値L0 は、
自車両と前方障害物との接触の可能性があり接触回避の
ために自動制動を開始する、自車両と前方障害物との間
の距離であり、この自動制動開始のしきい値L0 の算出
は、図6に示すようなしきい値マップを用いて行われ
る。しきい値L2 は自動制動の開始に先立って警報を発
する、自車両と前方障害物との間の距離であり、この警
報開始のしきい値L2 は、上記自動制動開始のしきい値
L0 よりも所定量大きい値に設定される。また、しきい
値L3 は、自動制動開始後接触の可能性がなくなり自動
制動を解除する、自車両と前方障害物との間の距離であ
り、この自動制動解除のしきい値L3 は、上記自動制動
開始のしきい値L0 よりも所定量大きい値に、場合によ
っては所定量小さい値に設定される。
【0026】ここで、図6に示すしきい値マップについ
て説明するに、このマップにおいて、しきい値線Aは、
前方車両がその前方障害物と接触して停車したときこの
車両との接触を回避するために必要な車間距離を示する
ものであり、相対速度V1 の大きさに拘らず常に、前方
障害物が停止物であるとき(つまり相対速度V1 が自車
速v0 と同一のとき)と同じ値(数値式v0 2 /2μ
g)をとる。しきい値線Bは前方車両がフル制動をかけ
たときこの車両との接触を回避するために必要な車間距
離(数値式V1 ・(2v0 −V1 )/2μg)を示し、
しきい値線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動をか
けたときこの車両との接触を回避するために必要な車間
距離を示し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を保っ
たときこの車両との接触を回避するために必要な車間距
離(数値式V1 2 /2μg)を示す。さらに、しきい値
線Eは、自車両が自動制動をかけても前方車両との接触
を回避できないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間距
離を示す。本実施例の場合、しきい値線Bが選択されて
いて、このしきい値線Bで現時点の相対速度V1 に対応
するしきい値L0 が求められる。
【0027】上記各種しきい値L0 ,L2 ,L3 の算出
後、ステップS4 で自車両と前方障害物との相対速度V
1 が零以上、つまり両者が近付きつつあるか否かを判定
する。この判定がYESのときには、更にステップS5
で自車両と前方障害物との間の距離(以下、車間距離と
いう)L1 が上記警報開始のしきい値L2 よりも小さい
か否かを判定し、この判定がYESのときは、ステップ
S6 で警報ブザー73を鳴らす。続いて、ステップS7
で車間距離L1 が自動制動開始のしきい値L0よりも小
さいか否かを判定し、この判定がYESのときは、ステ
ップS8 でフル制動でもって自動制動をかけるようアク
チュエータ24を作動させ、しかる後リターンする。上
記ステップS5 又はS7 の判定がNOのときは直ちにリ
ターンする。
【0028】また、上記ステップS4 の判定がNOのと
き、つまり自車両と前方障害物(前方車両)とが遠ざか
りつつあるときには、ステップS9 で車間距離L1 が自
動制動解除のしきい値L3 よりも小さいか否かを判定す
る。この判定がYESのときはそのままリターンする一
方、判定がNOのときはステップS10で自動制動を解除
した後リターンする。
【0029】一方、警報伝達の制御ロジックにおいて
は、図4に示すように、先ず、ステップS11でレーダ装
置56(特にレーダヘッドユニット53,54)の検知
エリアを、通常時(つまり上記自動制動の制御ロジック
に基づく制御時)のそれよりもT字路の支線道路R2 寄
りに拡大する(図1で検知エリアSB1からSB2への変
更)。この検知エリアの拡大は、モータ57を作動させ
てレーダヘッドユニット53の向きを変えることで行わ
れる。よって、モータ57及びこのモータ57を演算部
52を介して制御する制御部71(特に、ステップS1
,S11)により、マーカセンサ65で自車両BがT字
路合流点に近付いたことを検知したとき、上記レーダ装
置56の検出エリアをT字路の支線道路R2 寄りに拡大
する検出エリア変更手段91が構成されている。
【0030】続いて、ステップS12でT字路合流点まで
の距離を算出する。この距離は、T字路合流点とマーカ
12との間の距離から、自車両がマーカ12上を通過し
た時点より走行した距離を減算することにより算出され
る。続いて、ステップS13でレーダ装置56で検出され
た障害物の情報を読込んだ後、ステップS14でT字路の
支線道路R2 上に車両Aが存在するか否かを、ステップ
S15でT字路の歩道R3 上に歩行者Eが存在するか否か
をそれぞれ判定する。そして、この両判定が共にYES
のときには、車両Aと歩行者Eとの接触の可能性が高い
と判断し、ステップS16で信号発信器84から車両Aに
向けて警報信号を発信する。その後、ステップS17でレ
ーダ装置56の検知エリアを元に戻し、リターンする。
上記ステップS14又はS15の判定がNOのときには、警
報信号を発することなくステップS17でレーダ装置56
の検知エリアを元に戻し、リターンする。
【0031】一方、警報信号を受ける側の車両Aにおけ
る自動制動の制御ロジックを、図7及び図8に示すフロ
ーチャートに従って説明する。
【0032】このフロチャートにおいては、スタートし
た後、先ず始めに、自車両Aが支線道路R2 のマーカ1
1上を通過したか否かを判定する。この判定がNOのと
きには、B車両の場合と同じく図5に示すステップS2
〜S10よりなる自動制動の制御ロジックに従って制御を
行う。一方、判定がYESのときには、ステップS22で
自車両と前方車両との車間距離L1 、相対速度V1 及び
自車速v0 等の信号を読込んだ後、ステップS23で自車
両からT字路の停止線dまでの距離L1 ´を算出する。
この距離L1 ´は、停止線dとマーカ11との間の距離
から、自車両Aがマーカ11上を通過した時点より走行
した距離を減算することにより算出される。続いて、ス
テップS24で各種のしきい値L0 ,L2 ,L0 ´,L2
´を算出する。しきい値L0 は、自車両AとT字路の停
止線dと間に他の車両がある場合該他の車両との接触を
回避するときの自動制動開始距離であり、しきい値L2
は同じく他の車両との接触を回避するときの警報開始距
離である。また、しきい値L0 ´は、T字路の停止線d
で停止するときの自動制動開始距離であって、自車速v
0 の関数値として算出される。しきい値L2 ´は、T字
路の停止線dで停止するときの警報開始距離であって、
自動制動開始のしきい値L0 ´よりも所定量大きい値に
設定される。
【0033】しかる後、ステップS25で自車速v0 が零
以上である、つまり自車両が走行中であるか否かを判定
する。この判定がYESの走行中のときには、ステップ
S26で前方車両との車間距離L1 と該車両との接触回避
のための警報開始距離L2 との差(L1 −L2 )と、停
止線dまでの距離L1 ´と停止線dで停止するための警
報開始距離L2 ´との差(L1 ´−L2 ´)との大小比
較を行う。そして、前者の方が大きいときには、ステッ
プS27で停止線dまでの距離L1 ´が停止線dで停止す
るための警報開始距離L2 ´よりも小さいか否かを判定
し、後者の方が大きいときには、ステップS28で前方車
両との車間距離L1 が該車両との接触回避のための警報
開始距離L2 よりも小さいか否かを判定する。
【0034】上記ステップS27又はS28の判定がYES
のときには、ステップS29で警報ブザー73を鳴らす。
続いて、ステップS30で前方車両との車間距離L1 と該
車両との接触回避のための自動制動開始距離L0 との差
(L1 −L0 )と、停止線dまでの距離L1 ´と停止線
dで停止するための自動制動開始距離L0 ´との差(L
1 ´−L0 ´)との大小比較を行う。そして、前者の方
が大きいときには、ステップS31で停止線dまでの距離
L1 ´が停止線dで停止するための自動制動開始距離L
0 ´よりも小さいか否かを判定し、後者の方が大きいと
きには、ステップS32で前方車両との車間距離L1 が該
車両との接触回避のための自動制動開始距離L0 よりも
小さいか否かを判定する。上記ステップS31又はS32の
判定がYESのときには、ステップS33でフル制動でも
って自動制動をかけるようアクチュエータ24を作動さ
せ、しかる後にステップS22に戻る。上記ステップS2
7,S28,S31又はS32の判定がNOのときもステップ
S22に戻る。
【0035】また、上記ステップS25の判定がNOのと
き、つまり図1に示すように自車両AがT字路の停止線
dで停止しているときには、ステップS34で信号受信器
83において警報信号を受信したか否かを判定する。こ
の判定がYESのときには、ステップS35で警報ブザー
73を鳴らして警報を発する。そして、ステップS36で
自車両Aが停止線dから所定距離走行するのを待った
後、警報を解除し、リターンする。上記ステップS34の
判定がNOのときはそのままリターンする。
【0036】したがって、T字路において、車両Aの運
転者が歩行者Eの存在に気付いていないときでも、車両
Bのレーダ装置56が車両A及び歩行者Eの存在を検出
すると、車両Bの信号発信器84から警報信号が発信さ
れ、車両Aの信号受信器83がこの警報信号を受信して
警報ブザー73が鳴って警報が発せられる。これによ
り、車両Aの運転者は、歩行者Eの存在に気付くように
なるので、車両Aと歩行者Eとの接触を回避することが
できる。
【0037】しかも、このような情報伝達においては、
車両Aの車室内に装備される警報ブザー73で車両Aの
運転者に直接的に注意を促すことができ、信頼性の向上
を図ることができる。また、道路側にメンテナンスが必
要となる設備を設けなくてもよいので、設備コスト面及
びメンテナンス面で実施化を容易に図ることができると
いう効果をも有する。
【0038】次に、図1に示す車両Cにおいて、車両A
と車両Bとの接触を回避するための情報を車両A及びB
に伝える制御ロジックを、図9に示すフローチャートに
従って説明する。
【0039】このフローチャートにおいては、スタート
した後、先ず始めに、ステップS41でマーカセンサ65
の信号に基づいて自車両Cが幹線道路R1 のマーカ13
上を通過したか否かを判定する。この判定がNOのとき
には、先に述べたB車両の場合と同じく図5に示すステ
ップS2 〜S10よりなる自動制動の制御ロジックに従っ
て制御を行う。
【0040】一方、上記ステップS41の判定がYESの
ときには、ステップS42でレーダ装置56(特にレーダ
ヘッドユニット53,54)の検知エリアを、通常時の
それよりもT字路の支線道路R2 寄りに拡大する(図1
で検知エリアSC1からSC2への変更)。続いて、ステッ
プS43でT字路合流点までの距離を算出し、ステップS
44でレーダ装置56で検出された障害物の情報を読込ん
だ後、ステップS45でT字路の支線道路R2 上に車両A
が存在するか否かを、ステップS46でT字路の幹線道路
R1 上に自車両Cの対向車両である車両Bが存在するか
否かをそれぞれ判定する。ここで、自車両の前方に存在
する車両が対向車両であるか、又は先行車両であるか
は、自車速v0 と相対速度V1 との大小比較を行うこと
で判定される。
【0041】そして、上記両ステップS45,S46の判定
が共にYESのときには、車両Aと車両Bとの接触の可
能性が高いと判断し、ステップS47で信号発信器84か
ら両車両A,Bに向けて警報信号を発信する。その後、
ステップS48でレーダ装置56の検知エリアを元に戻
し、リターンする。上記ステップS45又はS46の判定が
NOのときには、警報信号を発することなくステップS
48でレーダ装置56の検知エリアを元に戻し、リターン
する。
【0042】尚、車両A,Bにおいて、警報信号を受け
たときは、先に述べた図8に示すフローチャートに従っ
て制御が行われ、各車両A,Bの車室内に装備された警
報ブザー73により警報が発せられる。
【0043】したがって、T字路において、車両A及び
車両Bの運転者が共に相手側の存在に気付いていないと
きでも、車両Cのレーダ装置56が車両A及び車両Bの
存在を検出すると、車両Cの信号発信器84から警報信
号が発信され、車両A,Bの信号受信器83がこの警報
信号を受信して警報ブザー73が鳴って警報が発せられ
る。これにより、両車両A,Bの運転者の注意が促され
るので、車両A,B同士の接触を回避することができ
る。
【0044】次に、図1に示す車両Cにおいて、車両A
が停止線dを越えて幹線道路R1 側に進入して来たとき
該車両Aと自車両Cとの間及び自車両Cと後続車両Dと
の間での接触を回避するための情報を車両A及び後続車
両Bに伝える制御ロジックを、図10に示すフローチャ
ートに従って説明する。
【0045】このフローチャートにおいては、スタート
した後、先ず始めに、ステップS51でマーカセンサ65
の信号に基づいて自車両Cが幹線道路R1 のマーカ13
上を通過したか否かを判定する。この判定がNOのとき
には、先に述べたB車両の場合と同じく図5に示すステ
ップS2 〜S10よりなる自動制動の制御ロジックに従っ
て制御を行う。
【0046】一方、上記ステップS51の判定がYESの
ときには、ステップS52でレーダ装置56(特にレーダ
ヘッドユニット53,54)の検知エリアを、通常時の
それよりもT字路の支線道路R2 寄りに拡大する(図1
で検知エリアSC1からSC2への変更)。この検知エリア
の拡大により、幹線道路R1 側に進入して来た車両Aが
検知される。続いて、ステップS53でT字路合流点まで
の距離を算出し、ステップS54でレーダ装置56で検出
された進入車両Aの情報を読込んだ後、ステップS55で
自車両Cと上記車両Aとの間の相対速度V1 が自車速v
0 よりも小さいか否か、つまり車両Aが既に幹線道路R
1 の自車両Cと同じ車線上に進入して同一方向に走行す
るものであるか否か判定する。この判定がYESのとき
には、ステップS56で自車両Cの警報ブザー73を鳴ら
し、又はアクチュエータ部24を作動させて自動制動を
かけた後、ステップS57で信号発信器84から進入車両
Aに向けて警報信号を発信する。一方、判定がNOのと
きには、自車両Cで警報又は自動制動をかけることな
く、ステップS57で進入車両Aに向けて警報信号を発信
する。
【0047】続いて、ステップS58でブレーキランプ8
2を点灯又は点滅させて後続車両Dに警報を発する。ま
た、ステップS59で自車両Cの進行車線上に別の先行車
両が存在しないことを確認した後、ステップS60でヘッ
ドランプ81を繰返して点滅させるパッシングを行い、
進入車両Aに対して警報を発する。そして、ステップS
61で自車両Cが所定距離走行するのを待った後、ステッ
プS62で他の車両A,Dに対する警報を解除するととも
に、ステップS63でレーダ装置56の検知エリアを元に
戻し、リターンする。
【0048】したがって、車両Aが停止線dを越えて幹
線道路R1 側に進入して来たとき、自車両Cにおいて、
警報又は自動制動が作動するだけでなく、自車両Cの信
号発信器84から警報信号が発信され、進入車両Aの信
号受信器83がこの警報信号を受信して警報ブザー73
が鳴って警報が発せられるので、進入車両Aの運転者に
注意を促して自車両Cと進入車両Aとの接触を回避する
ことができる。また、自車両Cの進行車線上に別の先行
車両がないときには、パッシングにより進入車両Aに対
して警報が発せられるため、仮に進入車両Aが信号受信
器83等を備えていない場合でも、進入車両Aの運転者
に注意を促して自車両Cと進入車両Aとの接触を回避す
ることができる。
【0049】さらに、進入車両Aが存在するときには、
自車両Cの後続車両Dに対して、ブレーキランプ82の
点灯又は点滅により警報が発せられ、自車両Cの運転者
が進入車両Aとの接触を回避するためにブレーキ制動を
かける可能性があることを予告することができるので、
自車両Cに対し後続車両Dが追突するのを防止すること
ができる。
【0050】図11は二つの道路R6 ,R7 が略直角に
交差する十字路を示し、Fは一方の道路R6 上を直進走
行して十字路交差点を通過している第1の車両、Gは該
第1の車両Fの後に続いて同じ道路R6 上を走行する第
2の車両、Hは上記第1及び第2の車両F,Gと同じ道
路R6 上を反対方向に走行する第3の車両、Iは他方の
道路R7 上における上記第1の車両Fから見て左側の個
所に存在する物体(車両又は歩行者等)である。
【0051】本発明の第2実施例は、この十字路におい
て第2及び第3の車両G,Hと物体Iとの接触を回避す
るために適用したものである。少なくとも第1〜第3の
車両F〜Hには、本発明に係わる情報伝達装置が装備さ
れている。図14はこの情報伝達装置のブロック構成図
である。
【0052】図13において、101〜106は車両に
装備される六つのCCDカメラであり、この六つのCC
Dカメラ101〜106のうち、図12に示すように、
第1及び第2のCCDカメラ101,102は車体10
7の前部にレンズを前方に向けて設けられ、第3のCC
Dカメラ103は車体107の右側部にレンズを右側方
に向けて設けられ、第4及び第5のCCDカメラ10
4,105は車体107の後部にレンズを後方に向けて
設けられ、第6のCCDカメラ106は車体107の左
側部にレンズを左側方に向けて設けられている。上記各
CCDカメラ101〜106は、図示していないが、い
ずれもそのレンズの前側に鏡を鉛直軸廻りに傾動可能に
配設し、上記鏡の傾きを変更することで撮影エリアが水
平方向に変更されるようになっており、この各CCDカ
メラ101〜106の撮影エリアの可変機構の駆動部1
01a〜106aは、後述する制御部112により制御
される。
【0053】上記各CCDカメラ101〜106で撮影
された映像は画像処理部110に送られる。該画像処理
部110は、二つのCCDカメラ101〜106で撮影
された同一方向の映像に対して所定の画像処理を施すと
ともに、その画像中の障害物と自車両との間の距離等を
求めるようになっている。ここで、車両の前方は第1及
び第2のCCDカメラ101,102で、車両の後方は
第4及び第5のCCDカメラ104,105で、車両の
右側方は第3及び第4のCCDカメラ103,104
で、車両の左側方は第5及び第6のCCDカメラ10
5,106でそれぞれ撮影される。よって、上記CCD
カメラ101〜106及び画像処理部110により、自
車両の四方に存在する障害物を検出する障害物検出手段
111が構成されており、また、この障害物検出手段1
11は、自車両がT字路合流点に近付いたことを検知す
る検知手段としての機能をも有する。
【0054】上記画像処理部110で求められた障害物
の情報は、制御部112に入力される。上記制御部11
2は、画像処理部110で求められた障害物の情報を、
信号発信器113から他の車両に向けて発信するととも
に、他の車両から発信された障害物の情報を信号受信器
114を介して受け、その情報に応じて警報表示ユニッ
ト115の警報ブザー116及び情報表示部117に対
して信号を出力するように設けられている。よって、上
記制御部112、信号発信器113及び信号受信器11
4等により、T字路付近に存在する障害物の情報を他の
車両に伝える情報伝達手段118が構成されている。
【0055】次に、図11に示す車両Fにおいて、物体
Iの情報を他の車両G,Hに伝える制御ロジックを、図
14に示すフローチャートに従って説明する。
【0056】このフローチャートにおいては、スタート
した後、先ず始めに、ステップS71で第1及び第2のC
CDカメラ101,102で写された自車両Fの前方道
路(走行道路の前方)R6 の映像を画像処理する。そし
て、ステップS72でその画像処理から得られる情報に基
づいて自車両が十字路交差点に所定距離以内に近付いた
か否かを判定する。そして、近付いたのを待った後、ス
テップS73で自車両Fから十字路交差点までの距離を算
出する。
【0057】続いて、ステップS74で第5及び第6のC
CDカメラ105,106の鏡を調整して両者の撮影エ
リアS5 ,S6 を自車両Fの左側方に向けて、その左側
方を写す。また、ステップS75で同じく第3及び第4の
CCDカメラ103,104の鏡を調整して自車両Fの
右側方を写す。そして、ステップS76で自車両Fが十字
路交差点に進入したのを待った後、ステップS77で交差
点の側路つまり道路R7 の映像を画像処理する。続い
て、ステップS78でその画像処理から得られる情報に基
づいて側路R7 上に障害物としての物体Iがあるか否か
を判定する。
【0058】上記ステップS78の判定がYESのとき、
つまり物体Iがあるときには、ステップS79でその物体
Iと自車両つまりT字路交差点との間の距離及び物体の
進行速度を算出する。続いて、ステップS80で信号発信
器113から物体Iの情報(物体とT字路交差点との間
の距離及び物体の進行速度)を十字路付近の他の車両
G,Hに向けて発信し、しかる後にリターンする。一
方、ステップS78の判定がNOのときは、そのままリタ
ーンする。
【0059】一方、物体Iの情報を受ける側の車両G,
Hにおける制御ロジックを、図15に示すフローチャー
トに従って説明する。
【0060】このフロチャートにおいては、スタートし
た後、先ず始めに、ステップS91で信号受信器114を
介して物体情報を受信するのを待つ。そして、物体情報
を受信すると、ステップS92で警報ブザー116を鳴ら
して警報を発するとともに、ステップS93で情報表示部
117に物体情報を表示する。続いて、ステップS94で
所定時間が経過するのを待った後、ステップS95で上記
の警報及び物体情報の表示を解除し、リターンする。
【0061】したがって、車両FがT字路を通過すると
きには、該車両Fにおいて、その走行道路R6 と交差す
る側路R7 に存在する物体IがCCDカメラ103〜1
06によって検出され、該物体Iの情報が信号発信器1
13から発信される。一方、上記車両Fと同じ道路R6
上をT字路交差点に向って走行している車両G,Hにお
いては、上記物体Iの情報を信号受信器114で受け
て、警報ブザー116が鳴って警報が発せられるととも
に、情報表示部117で物体情報が表示される。これに
より、車両G,Hの運転者は、T字路交差点に近付く前
に物体Iの存在を知ることができるので、車両G,Hと
物体Iとの接触を回避することができる。
【0062】
【発明の効果】以上の如く、本発明における車両の情報
伝達装置によれば、自車両がその走行道路と他の道路と
が合流する合流点に近付いたとき、障害物検出手段で検
出される合流点付近に存在する障害物の情報を、情報伝
達手段を介して他の車両に伝えられるので、他の車両の
運転者に対し注意を促することができ、合流点での車両
同士等の接触回避を図ることができる。しかも、道路側
にメンテナンスの必要な設備を設けることはなく、設備
コスト面及びメンテナンス面で実施化を図る上で有利な
ものである。
【0063】特に、請求項2記載の発明によれば、上記
情報伝達手段が、自車両に装備された信号発信器と、他
の車両に装備された信号受信器とを有し、他の車両への
情報伝達を確実に行うことができるので、信頼性の向上
を図ることができるという利点をも有する。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、上記
情報伝達手段が自車両のみに装備された警報発生手段か
らなるので、実施化を図る上でより有利なものである。
【0065】請求項8記載の発明によれば、自車両が合
流点に近付いたとき、上記障害物検出手段の検出エリア
が他の道路寄りに変更又は拡大されるので、他の道路か
ら進入する車両を早期に検出することができる。
【0066】さらに、請求項9記載の発明によれば、他
の車両に対し障害物の存在をパッシングにより伝えると
ともに、自車両の前方に別の先行車両が存在するときに
はパッシングを中止することにより、先行車両の運転に
支障を来すことなく、他の車両に効果的な警告を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるT字路における車
両同士の位置関係等を示す概略図である。
【図2】自動制動装置の油圧回路図である。
【図3】自動制動装置及び情報伝達装置のブロック構成
図である。
【図4】T字路上の車両Bの制御ロジックを示すフロー
チャート図である。
【図5】同フローチャート図である。
【図6】接触回避のしきい値を算出するためのマップを
示す図である。
【図7】T字路上の車両Aの制御ロジックを示すフロー
チャート図である。
【図8】同フローチャート図である。
【図9】T字路上の車両Cの制御ロジックを示すフロー
チャート図である。
【図10】同車両Cの別の制御ロジックを示すフローチ
ャート図である。
【図11】本発明の第2実施例に係わる十字路における
車両同士の位置関係等を示す概略図である。
【図12】六つのCCDカメラの配設位置を示す模式図
である。
【図13】情報伝達装置のブロック構成図である。
【図14】十字路上の車両Fの制御ロジックを示すフロ
ーチャート図である。
【図15】十字路上の車両G,Hの制御ロジックを示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
A,B,C,F,G,H 車両 56 レーダ装置(障害物検出手段) 65 マーカセンサ(検知手段) 81 ヘッドランプ(警報ランプ) 82 ブレーキランプ(警報ランプ) 83,114 信号受信器 84,113 信号発信器 85,118 情報伝達手段 91 検出エリア変更手段 111 障害物検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 歩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 奥田 憲一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 小林 明宏 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも自車両の前方に存在する障害
    物を検出する障害物検出手段と、 自車両がその走行道路と他の道路とが合流する合流点に
    所定距離以内に近付いたことを検知する検知手段と、 該検知手段で自車両が上記合流点に近付いたことを検知
    したとき、上記検出物検出手段で検出される合流点付近
    に存在する障害物の情報を他の車両に伝える情報伝達手
    段とを備えたことを特徴とする車両の情報伝達装置。
  2. 【請求項2】 上記情報伝達手段は、自車両に装備され
    た信号発信器と、他の車両に装備された信号受信器とを
    有してなる請求項1記載の車両の情報伝達装置。
  3. 【請求項3】 上記情報伝達手段は、自車両に装備され
    た警報発生手段であり、該警報発生手段は、他の車両に
    対し障害物の存在を警報ブザー又は警報ランプで伝える
    ように設けられている請求項1記載の車両の情報伝達装
    置。
  4. 【請求項4】 上記情報伝達手段は、合流点で他の道路
    から自車両の走行道路に進入する進入車両がその進入し
    ようする道路上の障害物と接触する可能性があるときそ
    の進入車両に対して警報を発するように設けられている
    請求項2又は3記載の車両の情報伝達装置。
  5. 【請求項5】 上記情報伝達手段は、合流点で他の道路
    から自車両の走行道路に進入する進入車両とその進入し
    ようする道路上を自車両と反対方向に走行する対向車両
    とが接触する可能性があるとき上記進入車両及び対向車
    両に対して警報を発するように設けられている請求項2
    又は3記載の車両の情報伝達装置。
  6. 【請求項6】 上記情報伝達手段は、合流点で他の道路
    から自車両の走行道路に進入する進入車両と自車両とが
    接触する可能性があるとき上記進入車両に対して警報を
    発するように設けられている請求項2又は3記載の車両
    の情報伝達装置。
  7. 【請求項7】 上記情報伝達手段は、合流点で他の道路
    から自車両の走行道路に他の車両が進入する可能性があ
    るとき自車両の後続車両に対して警報を発するように設
    けられている請求項2又は3記載の車両の情報伝達装
    置。
  8. 【請求項8】 上記検知手段で自車両が合流点に近付い
    たことを検知したとき、上記障害物検出手段の検出エリ
    アを他の道路寄りに変更又は拡大する検出エリア変更手
    段を備えた請求項1記載の車両の情報伝達装置。
  9. 【請求項9】 上記情報伝達手段は、他の車両に対し障
    害物の存在をパッシングにより伝えるとともに、自車両
    の前方に別の先行車両が存在するときには上記パッシン
    グを中止するように設けられている請求項1記載の車両
    の情報伝達装置。
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