JPH05289512A - 現像剤補給容器並びに画像形成装置 - Google Patents

現像剤補給容器並びに画像形成装置

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JPH05289512A
JPH05289512A JP4118424A JP11842492A JPH05289512A JP H05289512 A JPH05289512 A JP H05289512A JP 4118424 A JP4118424 A JP 4118424A JP 11842492 A JP11842492 A JP 11842492A JP H05289512 A JPH05289512 A JP H05289512A
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lid
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toner
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トナー容器からのトナー飛散を防止するととも
に、トナー容器の組立工数を低減する。 【構成】トナーTを収容する容器本体2の開口部6に隣
接してシール収容室13を形成する。開口部6の下方に
スライド自在の蓋部材3を配置する。シール部材5の密
封部5aによって開口部6を密封するとともに、密封部
5aよりも長い自由部5bの先端を蓋部材3に固着す
る。自由部5bの中間部は折りたたんでシール収容室1
3に収納する。蓋部材3を開放した後、シール部材5の
自由部5bの先端を引いて密封部5aを剥離し、トナー
Tを開口部6から落下させる。自由部5bを密封部5a
と蓋部材3との間に挟み込んでいた従来と異なり、組立
が容易で、密封部5aを破損することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置本体の現像剤収容
容器に補給する現像剤を収容した現像剤補給容器、並び
に現像剤収容容器を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現像剤(トナー)によって現像
を行う電子写真複写機等においては、現像剤は紙等の転
写材に順次転写され、複写の進行に連れて徐々に消費さ
れていく。したがって、この種の複写機には現像剤収容
容器が内蔵されていて、複写の進行に伴いこの現像剤収
容容器から現像剤が適時、適量ずつ現像装置に供給され
る。そして、現像剤収容容器内の現像剤が不足した場合
には、現像剤収容容器に新規な現像剤を補給することに
なる。
【0003】この現像剤の補給は、ユーザやサービスマ
ンが別に準備した現像剤補給容器から現像剤収容容器に
現像剤を移すことにより行われるが、この時に粒径が数
μから十数μという微細な現像剤が飛散して複写機周辺
や作業者の手指、着衣、さらに周囲の空気等を汚染する
原因となりやすい。このような現像剤飛散を防ぐ方法と
して図12と図13(a) ,(b) ,(c) ,(d) とに図示す
るようなものが提案されている。
【0004】現像剤補給容器(以下「トナー容器」とい
う。)1は、容器本体2を有し、容器本体2の下面には
四周をフランジ状の枠によって囲まれた開口部6が形成
されている。枠の対向する左右2辺は垂直に屈曲され、
さらに先端部が内側に折り曲げられて、ガイド部7,9
が形成されており、このガイド部7,9によって、板状
の蓋部材3が前後方向スライド自在に支持されている。
【0005】蓋部材3の先端側には左右方向のスリット
15が形成され、スリット15に沿ってクリーニング部
材15aが貼着されている。
【0006】そして、図13(a) に示すように容器本体
2の開口部6の周縁にはフィルム状のシール部材5が固
着されており、開口部6は該シール部材5によって覆わ
れ、容器本体2内には補充用のトナーTが収容されてい
る。シール部材5は容器本体2の開口部6の前後方向長
さLの2倍以上の長さを有し、その自由部(容器本体2
に固着されていない部分をいう。なお、容器本体2に固
着された部分は、「密封部」という。)は3回折り返さ
れた後、蓋部材3のスリット15に下側から通され、そ
の端部は蓋部材3の上面に粘着テープ等で着脱可能に固
定されている。
【0007】次に、図13(a) 〜(d) に基づいてトナー
容器1のトナー供給時の動作を説明する。
【0008】図13(a) に示す状態から蓋部材3を引き
出すと、やがて図13(b) に示すように矢印K1方向に
引き出された蓋部材3によってシール部材5の自由部が
引っ張り状態となる。このとき、容器本体2の開口部6
はシール部材5の密封部によって覆われた状態を維持し
ている。
【0009】図13(b) に示す状態においては、シール
部材5の自由部の端部(蓋部材3への固着部分)は容器
本体2外に露出しているため、この端部を引き剥してシ
ール部材5を図13(c) の矢印K2方向に引っ張れば、
シール部材5はその密封部が容器本体2から次第に剥さ
れ、容器本体2の開口部6が次第に開口してトナーTが
容器本体2外に排出される。また、シール部材5はその
裏面に付着したトナーTをクリーニング部材15aによ
って除去される。
【0010】そして、容器本体2の開口部6が全開とな
って容器本体2内のトナーTが全て排出されると、図1
3(d) に示すように蓋部材3を容器本体2に向けて矢印
K3方向に押し戻す。すると、シール部材5は蓋部材3
の先端によって押されて元の状態に復帰し、密封部が容
器本体2の開口部6の全てを覆う。
【0011】このような方式によれば次のような利点が
ある。
【0012】すなわち、容器本体2内のトナーTは、未
補給時にはシール部材5によって確実に密封されてい
る。また、トナーTの補給後、シール部材5は蓋部材3
とともに閉状態に戻され、シール部材5におけるトナー
で汚れた面は容器本体2の内側に入り、かつトナー容器
1全体を取り外した時に開口部6が閉鎖されているので
容器本体2内の残トナーがこぼれ落ちることがない。
【0013】また、トナー容器1の蓋部材3とシール部
材5とが同時に開口部6を開くような方式では蓋部材3
の開放動作中に補給中のトナーTが舞い上がって蓋部材
3のトナーTに面する面が汚れてしまうが、トナー容器
1の蓋部材3が完全に開放された後、はじめてシール部
材5を引き剥せるように構成してあるので、蓋部材3が
補給中のトナーTで汚染されることは全くない。
【0014】ところで、上述のように、現像剤の供給元
となるトナー容器1側が補給時の現像剤の飛散を防止し
得る構造となっていたとしても、現像剤の供給先となる
現像剤収容容器(以下「ホッパー」という。)との連結
状態、つまり、ホッパーの上部にトナー容器1を連結し
たときの連結の不具合や、現像剤補給中のトナー容器1
の有害な動き等をよく防止できないときには、このこと
によっても現像剤が飛散する虞れがある。
【0015】これを防止するために、現像剤補給中には
ホッパーからのトナー容器1の取外しを不能とすること
がなされている。例えば、トナー容器1をホッパーの補
給口周囲のガイド部材に沿わせて装着した後、ホッパー
側の蓋部材3を開放することによってトナー容器1の開
口部とホッパーの補給口とを連通し、トナー容器1から
ホッパー内に現像剤を落下、補給するものにあっては、
ホッパー側にロック部材を配設し、蓋部材3の開放によ
ってこのロック部材を付勢し、これによって突出したロ
ック部材がトナー容器1に係合してホッパーからの取外
しを不能にする構成をとっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
前半の従来例については、以下に述べるような問題点が
あった。
【0017】上述のトナー容器1を組み立てるときは、
図14に図示するように、まず、開口部6を上方に向け
て容器本体2を載置し、容器本体2にシール部材5を熱
溶着等の手段により固着し、開口部6を密封する。つづ
いて、蓋部材3のスリット15にシール部材5の密封部
の一方から延長された自由部の端部を粘着テープや熱溶
着により着脱自在に固定した後、図14中の矢印K4
(破線)に示すように蓋部材3を容器本体1のガイド部
7,9にスライドさせつつ嵌め込んでいく。
【0018】このとき、図15に示すように蓋部材3を
閉じるに連れシール部材5の自由部に弛みが生じる。し
たがってシール部材5の固着された密封部と蓋部材3と
の間にシール部材5の自由部をうまく折りたたみ押し込
みながら蓋部材3を閉めなければならない。
【0019】この作業は手間がかかり生産上大きな障害
になる上に、シール部材5の自由部を密封部と蓋部材3
との間に強制的に押し込むことになり、押し込まれた自
由部がトナーを封止している密封部を不当に押圧してし
まい、密封部の一部が剥れやすくなりトナー汚染を引き
起こす虞れが生じた。
【0020】一方、上述の後半の従来例にあっては、ロ
ック部材によるホッパーに対するトナー容器1の固定
が、ホッパー側の開閉蓋の開放動作の開始を契機として
行われるので、蓋部材3が開きはじめて現像剤の補給が
開始されているにもかかわらず、まだトナー容器1のロ
ックが完全に行われておらず、僅かなショックでトナー
容器1がずれたり、外れたりしてしまい、現像剤が飛散
する虞れがあった。
【0021】そこで、本発明は、シール部材の自由部を
収納する専用のシール収納室を設けたり、トナー容器
(現像剤補給容器)のホッパー(現像剤収容容器)に対
する固定が不完全な場合は開閉蓋の開放動作を禁止した
りすることにより、補給時の現像剤の飛散を防止するよ
うにした現像剤補給容器並びに画像形成装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、現像剤を収容した容器本体の
下部の開口部を可撓性のシール部材によって剥離可能に
密封し、該シール部材の密封部を開閉自在の蓋部材で下
方から覆ってなる現像剤補給容器において、前記蓋部材
にスリットを形成し、また前記シール部材の密封部を奥
側に該密封部よりも長く延長して自由部を形成し、該自
由部の先端を前記蓋部材の先端縁を経由して該蓋部材の
下面側に折り返し、さらに前記スリットに挿通させて上
面側に剥離可能に固着するとともに、前記自由部の中間
部を収容するシール収容室を、前記容器本体における前
記開口部の奥側に隣接して設けてなる、ことを特徴とす
る。
【0023】また、装置本体側の現像剤収容容器に現像
剤補給容器を位置決め固定し、該現像剤収容容器又は現
像剤補給容器に設けた開閉蓋を開放することによって現
像剤を補給してなる画像形成装置において、前記開閉蓋
の開放動作を禁止する開放禁止位置と前記現像剤収容容
器に対する前記現像剤補給容器の取付け状態を固定する
ロック位置とを択一的に選択する規制部材を前記現像剤
収容容器に設け、該規制部材が該ロック位置にあるとき
に限り、前記蓋部材の開放を許容する、ことを特徴とす
る。
【0024】
【作用】以上構成に基づき、シール部材の密封部の下方
を閉鎖している蓋部材を開放すると、蓋部材に固着され
たシール部材の自由部の先端が蓋部材とともに移動し、
自由部の中間部はシール収容室から順次繰り出され、延
ばされていく。シール部材の自由部は密封部よりも長い
から、蓋部材が密封部、すなわち容器本体の開口部から
完全に退避されても、ぴんと張ることがなく、この状態
では、密封部が剥離されることはない。つづいて、自由
部の先端を蓋部材から剥して、これを引っ張ると自由部
が緊張し、自由部に連続した密封部が順次剥離され、こ
れにより容器本体内の現像剤が排出される。
【0025】一方、現像剤の排出が完了し、蓋部材を押
し込むようにして閉鎖すると、シール部材の密封部は、
蓋部材の先端によって押され、次々と開口部を塞いでい
く。蓋部材の閉鎖が完了すると、シール部材の密封部
は、ほぼ復元されて開口部を閉鎖する。また、蓋部材も
下方から密封部を覆う。シール部材と蓋部材とによって
閉鎖された容器本体から現像剤が漏れ出ることはない。
【0026】また、現像剤収容装置が、開放禁止位置と
ロック位置とをとる規制部材を備える場合、開閉蓋を開
放しようとするときは、規制部材を開放禁止位置から強
制的に移動させなければならないが、これによって規制
部材は択一の他の選択肢であるロック位置に移動され、
現像剤収容容器に対する現像剤補給容器の固定状態をロ
ックすることになる。つまり、規制部材の操作により、
蓋部材が開放可能なときは、現像剤補給容器は常にロッ
ク状態にある。
【0027】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を説明する。
【0028】図1は、本発明に係る現像剤補給容器(以
下「トナー容器」という。)1全体を斜め下方から見た
斜視図である。トナー容器1は箱状の容器本体2と、板
状の蓋部材3と、可撓性のシール部材5とによって構成
されており、容器本体2の下部には、現像剤(以下「ト
ナー」という。)Tを排出するための開口部6が形成さ
れている。開口部6の四周には、全周にわたってフラン
ジ状の枠部7,9,10,11が形成されている。この
うち、左右両側の枠部7,9の内側には、溝状のガイド
が形成されていて、蓋部材3の左右両端部をそれぞれ摺
動自在にガイドする一方、手前側(図1の右側)の枠部
10には切欠きが設けられ、蓋部材3の進入を可能とし
ている。さらに奥側(同図の左側)の枠部11には、蓋
部材3の先端部の位置を規制するストッパ12と、シー
ル収容室13とが形成されている。
【0029】シール収容室13は、開口部6の奥側に隣
接する位置に形成され、下方を向いた開口部分14の左
右幅W2 は、開口部6の左右幅W1 よりも広く、また、
後述のシール部材5の左右幅W3 よりも僅かに広く設定
されている。また、シール収容室13の深さについて
は、後述のシール部材5の自由部を折りたたんだ状態で
有効に収容し得る程度に設定されているものとする。
【0030】蓋部材3は、容器本体2の枠部7,9によ
ってスライド自在に支持される。蓋部材3は、前側に左
右方向の幅W5 が前述のシール収容室13の幅W2 とほ
ぼ等しいスリット15を有し、また、このスリット15
の少し後方の下面には、左右方向に係合突起16が突設
されている。蓋部材3は、その先端縁16aを前記トナ
ー容器2の奥側のストッパ12に当接させて、トナー容
器2の開口部6およびシール収容室13の開口部分14
を下方から完全に覆う閉鎖位置P1 (図7参照)と退避
してこれらを開放する開放位置P2 (図8参照)とをと
るように構成されている。
【0031】シール部材5は、可撓性を有するフィルム
状の部材によって帯状に形成されている。その左右幅W
3 (図1参照)は、容器本体2の開口部6の幅W1 より
は広く、またシール収容室13及び蓋部材3の左右幅W
2 ,W5 よりも少し狭く幅決めされている。また、その
長さについては、開口部6の前後長さLの2倍以上に設
定されている(図8参照)。シール部材5は、開口部6
の周縁に額縁状に熱接着されて開口部6を密封する部分
(以下「密封部5a」という。)と密封部5aの奥側に
て延長された自由部5bとを有し、自由部5bの長さを
密封部5aの長さよりも長く設定するとともに、自由部
5bの先端を蓋部材3のスリット15の下面側から上面
側に通した上、スリット15近傍に固着している。な
お、この先端の固着および密封部5aの開口部6への接
着は、積極的な剥離動作に対しては、比較的容易に剥離
する程度の強さで行うものとする。
【0032】次に、図2〜図6を用いてトナー容器1の
組立方法について詳しく説明する。
【0033】図2は容器本体2を上下反転させて開口部
6の方向から見た図、図3はトナー容器1の縦断面図で
ある。まずはじめに、図2、図3に示すように、開口部
6(図2中点線で示す)の周囲を覆うようにシール部材
5を配置し、開口部6の周縁部分の全周にわたり熱溶着
し(図中の斜線部分)、密封部5aを形成する。このと
き、シール部材5の他の部分は開口部6の長さLよりも
長い自由部5bとなり、この自由部5bをシール収容室
13の側に来るように配置する。次に、シール部材5の
先端を蓋部材3に形成した係合突起16と同じ側から蓋
部材3のスリット15を通過させて係合突起16と反対
の面に溶着部5c(図中2箇所の斜線を引いた丸印)の
部分だけを熱溶着する。溶着部5cの面積が小さいため
にシール部材5の端部は所定以上の力で引くと簡単に剥
離することが可能である。
【0034】次に、図4〜図6により、シール部材5を
シール収容室13に収容する方法について説明する。
【0035】さきに図1に示したように、シール部材5
をシール収容室側13側で一度折り返してから、蓋部材
3をシール収容室13と反対側から、係合突起16を容
器本体2の外側に向けた状態で容器本体2の左右の枠部
7,9に沿ってスライドさせていくと、図4に示すよう
にシール部材5の自由部5bが容器本体2外にはみ出
す。
【0036】ここで、従来例のようにシール部材5の自
由部5bを既に熱溶着されている密封部5aと蓋部材3
の間の間隙にたくし込むように収容すると、手間がかか
る上、密封部5aの熱溶着が剥れる虞れがある。本実施
例では、それを回避するために図4の位置(蓋部材3が
シール収容室13を閉鎖しはじめる地点)まで蓋部材3
を閉じたら、図5に示すようにシール収容室13の中に
自由部5bを適当な回数だけ折り返して収めるようにす
る。なお、自由部5bは必ずしも整然と折りたたむ必要
はなく、任意の回数、折ったりあるいは丸めたりして収
容してもよい。
【0037】最後に、図6のように蓋部材3を完全に閉
鎖することにより、トナー容器1の組立作業が完了す
る。この組立作業後に容器本体2の側面や上面に形成し
たトナー充填口(不図示)から容器本体2内にトナーT
を充填し、トナー栓(不図示)によりトナー充填口を封
止すればトナー容器1は使用可能となる。
【0038】さて次に、図7〜図11により、このトナ
ー容器1により現像剤収容容器(以下「ホッパー」とい
う。)17にトナーTを補給する方法について説明す
る。
【0039】図7〜図11は、トナー容器1をホッパー
17に装着してトナー補給する際の各動作状態における
縦断面図を図示している。
【0040】図7において、ホッパー17にはトナー容
器1の開口部6に対応してそれよりもやや大きい開口部
19と、開口部19をスライド式に開閉自在なスライド
蓋20とが設けられている。ホッパー17の上部にはト
ナー容器1を保持するために保持部21,22が立設さ
れている。また、スライド蓋20には係合凹部23が形
成されていて、トナー容器1を装着すると蓋部材3の係
合突起16と係合するので、スライド蓋20と蓋部材3
とは一体に動くこととなる。スライド蓋20の一端には
スライド時に指をかける把手25が形成されている。
【0041】上記状態から把手25を引いてスライド蓋
20を図8の位置まで移動させる。すると、上述したよ
うに、スライド蓋20と蓋部材3とが一体に移動し蓋部
材3が容器本体2の開口部6から退避して開放位置P2
をとる。
【0042】一方、開口部6を密封する密封部5aとこ
れに連続する自由部5bとを有するシール部材5は、シ
ール収容室13に収容されている自由部5bが蓋部材3
の移動とともに徐々に引き出される。自由部5bの長さ
は開口部6(または密封部5a)の長さよりも長いの
で、この時点ではまだ密封部5aは剥されず、トナーT
は容器本体2の中に保たれている。
【0043】次に、図8に図示する位置まで引き出され
た蓋部材3においては、自由部5b先端の溶着部5cが
露出するので、溶着部5cにおいて自由部5b先端を蓋
部材3から剥してこの先端を引いていくと、シール部材
5の自由部5bと密封部5aとの連続部である折り返し
部から容器本体2の開口部6を封止していた熱溶着が次
々と引き剥され、図9に示すように、ホッパー17の内
部にトナーTが落下していく。シール部材5を、開口部
6が完全に開放されるまで引き剥し、トナーTの落下が
完了したら、図10に示すように把手25を押し、スラ
イド蓋20を閉じる。このとき、蓋部材3がスライド蓋
20と一体的に動き、かつ蓋部材3の奥側の先端縁16
aがシール部材5を押し戻す。スライド蓋20を完全に
閉じると、蓋部材3が閉鎖位置P1 に復帰する。これに
より、シール部材5は開口部6をほぼ覆う位置に戻さ
れ、かつ、その外側を蓋部材3が覆っているので、容器
本体2内にトナーTが残っていても落下することはほと
んどない。
【0044】最後に、図11のようにトナー容器1全体
をホッパー17から取り外してトナー補給作業はすべて
終了する。
【0045】以上説明したように本実施例によると、シ
ール部材5の自由部5bを容易に、かつ、シール部材5
の密封部5aに不要な力を与えることなく、シール収容
室13中に収容しつつ、組立作業を行うことができるの
で、組立時間の短縮によるコスト削減、自由部5bのは
み出しや密封部5aの剥れの減少による不良率の低下等
が図れる。本実施例では従来例に対し容器本体2と一体
にシール収容室13を形成するという簡単な変更を施す
のみで追加部品や大幅な設計変更等がないため、本発明
を実施したことによるコストアップはトナー容器1の全
体コストに比してほとんど無視できる程度である。
【0046】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。
【0047】図16にて本発明の他の実施例を説明す
る。なお、同図には比較のために前実施例の蓋部材3を
図示している。この実施例は前実施例における蓋部材3
を図中に示すスライド部材3′に置き換えたものであ
る。前実施例においてはトナー容器1の開口部6をほぼ
全開、全閉できるスライド式の蓋部材3が用いられてい
たが、本実施例においてはトナーTがシール部材5によ
り封止されていることに基づき、スライド部材3′は、
必ずしも蓋部材3のように開口部6の全面を覆う必要は
なく、シール部材5をある程度保持しガイドでき、か
つ、自由部5bの先端を接着できるものであればよい。
【0048】図16で、スライド部材3′は金属棒の曲
げ加工により成形されており、図中の蓋部材3と同じ向
きに容器本体2に取り付けることができる。
【0049】同図中、突起16′は前実施例の図7の係
合凹部23と係合可能に曲げ起こされ、係合突起16と
同じ機能を持つ。蓋部材3のシール保持部18はシール
収容室13に折りたたんで収容された自由部5bの落下
を防止していたが、これはスライド部材3′のシール保
持部18′が同機能を持つ。同様に先端縁16aと端部
16a′はともにトナー補給終了後、開口部6を閉じる
ときにそれぞれ蓋部材3とスライド部材3′とによって
シール部材5を再び押し入れる作用をする。また、スリ
ット15に対応して開口15′があり、同様にシール部
材5の自由部5bをくぐらせることができる。スライド
部材3′にシール部材5を取外し可能に接着するには熱
溶着は使用できないが、粘着テープ等の手段を用いれば
よい。
【0050】以上説明したように、スライド部材3′に
はトナーTを封止する機能はないが、前述のホッパー1
7のスライド蓋20が全開した時点でシール部材5が引
き剥し可能となるべくシール部材5の自由部5bの先端
を露出せしめる(容器本体2の下方から引き出す)機能
と、トナー補給が終了した時点でシール部材5をほぼ開
口部6を覆う位置に保持する機能を持つので本発明の効
果は保たれる。
【0051】一方、この実施例のスライド部材3′の効
果としては、針金を曲げるだけで作製することができる
ので、コストを低く抑えることができ、さらに針金に代
えて強度のある樹脂を使用すれば、これに近い形状で樹
脂製にしてもよく、その場合は材料の使用量が減りコス
トダウンになる、等が上げられる。
【0052】以上で、本発明に係るトナー容器(現像剤
補給容器)の説明を終え、次に同じく本発明に係る画像
形成装置、つまり、トナー容器に対するロック機構を備
えた画像形成装置について、このロック機構を主体に説
明する。なお、以下においては図1等に示す前述のトナ
ー容器1とは別のトナー容器を用いて説明する(したが
って、トナー収容室13等は形成されていない)。
【0053】図27はトナー容器30の分解斜視図であ
って、容器本体31は、例えば樹脂性で下端に開口部3
2を有する筒状に形成されており、下端には開口部32
の周囲を取り囲むようにフランジ状のキャップ部33が
固定されている。キャップ部33の左右には、片側3箇
所ずつ、計6箇所にガイド部35が突出していて、トナ
ー容器30を画像形成装置の装置本体に取り付けるとき
に装置本体と係合するようになっている。またキャップ
部33には2箇所のパッチン穴36が設けられ、シール
ストッパ37に突設された2個の突起39が嵌合するよ
うになっている。さらにキャップ部33の内側には突起
状のシャッタストッパ40が設けられている。
【0054】開口部32の周囲には、全周にわたり、フ
ィルム状のシール部材41が例えば接着剤等により剥離
可能に接着されている。なお、接着は周知の技術である
熱溶着によって行ってもよい。シール部材41における
開口部32に接着されている側(以下「密封部」とい
う。)41aと反対側のこれに連続する側(以下「自由
部」という。)41bの一端はシールストッパ37に同
様に接着剤、熱溶着、両面接着テープなどの手段により
接着されている。
【0055】トナー容器30は、上シャッタ42と下シ
ャッタ43とを構成要素として有する。これらを組み立
てるには、まず上シャッタ42をキャップ部33の左右
のガイド溝に差し込み、端部45がキャップ部33のシ
ャッタストッパ40に突き当たるまでスライドさせてか
ら、シール部材41を端部45を折り返し基準として折
り返す。次に下シャッタ43に形成した左右各3箇所ず
つの引っかけ部46をこれらに対応して穿孔した上シャ
ッタ42の引っかけ穴47に引っかけて固定する。最後
に、シールストッパ37を反転し、突起39がキャップ
部33のパッチン穴36に下方から嵌合するように組み
立てる。以上の手順に従って組み上がったトナー容器3
0の斜視図を図29に、またその断面図を図28に示
す。図28において、シール部材41の自由部41bの
弛みは図示のごとく下シャッター43とシールストッパ
37との間にたたみ込まれている。
【0056】つづいて、図30に図示する分解斜視図
は、現像剤収容容器(以下「ホッパー」という。)50
の上部の蓋部分を示す。ホッパー50は上述のトナー容
器30からのトナーの補給先となるものであり、画像形
成装置に装置本体の一部として組み込まれている。蓋部
分は、上蓋51と下蓋52と両者の間に挟持された開閉
蓋53とを備えている。下蓋52には開口部55が設け
られ、さらに補助開口部56が設けられている。補助開
口部56の奥側にはスプリングガイド57があり、圧縮
ばね59を保持する。開口部55のすぐ手前側にはリブ
60が左右方向に立設されていて、蓋クリーナ(後述)
のガイドとなっている。また、下蓋52には半円形の溝
である蓋ストッパガイド部61が形成されている。この
蓋ストッパガイド部61には蓋ストッパ(規制部材)6
2が取り付けられる。蓋ストッパ62は蓋ストッパガイ
ド部61に沿って回転させることができる。下蓋52の
補助開口部56をほぼ塞ぐように補助シャッタ63が取
り付けられている。補助シャッタ63は2本の丸棒部6
5を持ち、それぞれに前述の圧縮ばね59が取り付けら
れている。また補助シャッタ63はストッパ突起66を
2個持つ。
【0057】開閉蓋53は開口部55のほぼ上方に配置
される。開閉蓋53は把手部67を有し、把手部67は
中央部が両端近くに対して低くなっている。また開閉蓋
53の両サイドにはヒレ部69があり、ヒレ部69の端
面が下蓋52の段差部70によってガイドされ、またヒ
レ部69の上面は上蓋51により規制される。このよう
に、左右方向と上下方向をガイドされることにより、開
閉蓋53は図中の矢印A方向、およびその反対方向にス
ライド移動可能に構成されている。開閉蓋53のヒレ部
69基端部裏面側にはカム部71が形成されており、こ
のカム部71は後述する機構により開閉蓋53と蓋スト
ッパ62とを連動動作させるのに使用される。
【0058】上蓋51には前述のトナー容器30を載置
するための載置部72があり、さらにその上にトナー容
器30と上蓋51との隙間からトナーがこぼれるのを防
ぐための密閉部材73が接着されている。上蓋51の奥
側にはさらに密閉部材75が貼付けられている。載置部
72の両横側には図示のごとくアングル状の案内部材7
6が設けられている。各案内部材76の端部には切欠き
77(計6箇所)があり、この切欠き77の大きさは前
述キャップ部33のガイド部35の大きさより僅かに大
きく設定されている。
【0059】図34に上蓋51とキャップ部33の係合
状態を断面図で示す。この図で、ガイド部35は案内部
材76により上方から挟み込まれ、下面側は密閉部材7
3に押し付けられている。また左右横方向にも案内部材
76によって規制されている。
【0060】再び、図30に戻ると、上蓋51の右手前
側には2つの穴79,80が開けられていて、蓋ストッ
パ62の上部が貫通して上蓋51の上面に突出するよう
になっている。蓋ストッパ62の斜視図を図31に示
す。蓋ストッパ62は、図示のごとく弓形に形成され、
ほぼ中央部に円筒部81が上方に突き出ていて、そこか
らさらに突起82が設けられている。蓋ストッパ62の
一端にはトナー容器30をロックするためのロック部8
3と、開閉蓋53と係合する突起85が設けられてい
る。蓋ストッパ62は上記のような形状を持つため、下
蓋52の蓋ストッパガイド61に沿って図30のBおよ
びC方向に回動させることができ、また、穴79からは
円筒部81と突起82が、穴80からはロック部83が
上方に突き出す。ここで、作業者が蓋ストッパ62を操
作するのを容易にするためのストッパつまみ86を下方
からみた斜視図を図32に示す。ストッパつまみ86は
その下面に2本のリブ87を持ち、これらのリブ87の
間に蓋ストッパ62の円筒部81が嵌り込むようになっ
ている。ストッパつまみ86は図30からわかるよう
に、左右横方向と上下方向とをガイド89に規制されて
いるので、蓋ストッパ62の回動動作に連動して直線運
動をする。また、前述の突起82は穴79に設けられた
出っ張り90と僅かにぶつかり、弾性変形するようにな
っているので、蓋ストッパ62は回動ストロークの両端
で止まるようなクリック感を持つ。
【0061】以上の構成により、作業者は蓋ストッパ6
2を動かすのに円弧形に操作する必要がなくなり、か
つ、中間位置で操作をやめることが少なくなるので操作
性が向上する。
【0062】次に、蓋ストッパ62の突起85の機能に
ついて説明する。図33は動作説明のために、開閉蓋5
3と下蓋52の一部および蓋ストッパ62からロック部
83を取り去ったものを示したものである。図33で開
閉蓋53を閉方向である図面上方に動かしていくと、開
閉蓋53のカム部71が蓋ストッパ62の突起85を押
すために蓋ストッパ62は矢印C方向に移動するので、
開閉蓋53はロックされトナー容器30は取外し可能
(後に詳述)になる。
【0063】次に、図23から図26を使って上述のホ
ッパー50とトナー容器30とによるトナー補給作業の
動作を説明する。
【0064】図23は上蓋51にトナー容器30を正し
くセットしたときの断面図である。このときトナーTは
シール部材41および上シャッタ42、下シャッタ43
により封止されている。また開口部55は開閉蓋53に
より、補助開口部56は補助シャッタ63によって塞が
れている。ここで、補助シャッタ63は圧縮ばね59に
よってストッパ突起66が上蓋51に当接する位置に付
勢されている。補助開口部56の下方には補助スペース
部91が長く延びている。また、リブ60と開口部55
の縁との間には下蓋52に接着された密閉部材である蓋
クリーナ92が装着され、開閉蓋53により適度に圧縮
されている。また開閉蓋53の同図中右端近くにはクリ
ーナシール93があり、開閉蓋53に対して接着されて
いて、下蓋52との間で圧縮されている。上蓋51に接
着された密閉部材75はキャップ部33が上蓋51にセ
ットされる際、図23において右側にスライドするのに
伴って、キャップ部33によって僅かにつぶされるので
密閉が保たれる。
【0065】この状態から蓋ストッパ62を解除して開
閉蓋53を上蓋51および下蓋52に突き当たるまで引
いていくと、図24のように開閉蓋53の立ち上げ部9
5とシールストッパ37の係合部96とがぶつかり、キ
ャップ部33のパッチン穴36と突起39の係合が解か
れ、シールストッパ37が外れる。このときはまだ折り
たまれていたシール部材41の自由部が延ばされるだけ
なので、キャップ部33からシール部材41が引き剥さ
れることはない。
【0066】次いで、シールストッパ37を引いていく
と(図25)、シール部材41がキャップ部33から順
次剥離され、同時にシール部材41の折り返し部が上シ
ャッタ42の右端を左側に押すので、上シャッタ42、
下シャッタ43は一体となって図中左方へとスライドし
ていく。したがって、容器本体31に入っていたトナー
Tはホッパー50内へ落下する。
【0067】トナーTがすべて落下したら開閉蓋53を
閉じると開閉蓋53の奥側端面97と下シャッタ43の
端面99が係合しているので、上シャッタ42、下シャ
ッタ43とが一体となって閉じていき、さらに上シャッ
タ42の端部45によりシール部材41が押されるた
め、シール部材41も図26のように開口部32にほぼ
接する状態に復元する。この過程で開閉蓋53の下面は
シャッタクリーナ92によって摺擦され清掃される。開
閉蓋53を閉じる際は開閉蓋53を図23に示すホーム
ポジションよりさらに奥まで押す。すると、上シャッタ
42、下シャッタ43の端部がキャップ部33に突き当
たり(図26)、下シャッタ43の3角部100がシャ
ッタストッパ101を乗り越えて軽くロックされ、トナ
ー容器31を外したときに振動などでシャッタ43が開
いてトナーTが飛散するのを避けることができる。
【0068】図26において、クリーナシール93は図
示の位置まで移動しているので、図23中102で示す
下蓋52の露出部に付着したトナーTをほぼ補助開口部
56にかき落し清掃することができる。開閉蓋53が突
き当たった後は手を離すと、圧縮ばね59の力で補助シ
ャッター63と開閉蓋53とは一体で左へ移動し、スト
ッパ突起66が上蓋51に当たる位置まで来て図23と
同じ状態にもどる。
【0069】ここで、補助シャッタ63の役割について
述べる。
【0070】現像剤残量検知装置(不図示)の故障や人
為的ミスにより過剰のトナー補給を行うと、トナーTが
落ちきらず容器本体31内に残るようなことが考えられ
る。このとき、開閉蓋53を閉めていくと開閉蓋53端
部はトナーTを圧縮するので、完全に閉じきらないこと
がある。そこで補助シャッタ63および補助スペース部
91を設けておくと、補助スペース部91にはあまりト
ナーTがまわり込まないので圧力を受けた補助シャッタ
63が圧縮ばね59に打ち勝って後退し、圧縮したトナ
ーTを補助スペース91に落とし開閉蓋53を閉じるこ
とができる。
【0071】次に、図17〜図22を用いて、本発明の
特徴であるトナー容器30と開閉蓋53との係止関係に
ついて説明する。
【0072】図18はトナー補給開始前のホッパー50
を上から見た図である。なお、図17〜図22において
は、図30におけるストッパつまみ86は図を見やすく
するために省略している。この状態で蓋ストッパ62は
開閉蓋53の開動作をロックしているので、作業者が把
手部67を引いても開閉蓋53は開かない。ここで、メ
ンテナンスマン等がホッパー50内のトナーTの残量を
確認する必要がある、あるいはトナーTを部分的に補充
したいので残量を見たいといった場合は、ストッパつま
み86を奥側に動かして蓋ストッパ62を矢印B方向に
回動してロックを解除すれば開閉蓋53を開けて目視確
認することができる。
【0073】次に、図19に、上蓋51にキャップ部3
3を載置した図を示す。この図で容器本体31は図を見
やすくするために省略した(以下、図17,20,2
1,22についても同様)。この状態ではキャップ部3
3はまだ上蓋51に載っているだけであるが、このとき
もしも作業者がキャップ部33を奥側(同図の上方)に
押して正しくセットすることなく開閉蓋53を開けよう
としても蓋ストッパ62は開放禁止位置P3 をとり、ロ
ック部83がガイド部35にぶつかるので解除すること
ができず、開閉蓋53は開けられない。
【0074】図17に図示するように、上蓋51にキャ
ップ部33を正しくセットし、かつ蓋ストッパ62を開
閉蓋解除位置に動かした状態を示す。このときガイド部
35は図34で既に示したように案内部材76によって
挟持されて上方、側方および奥側方向への移動を規制さ
れている。また、手前側方向への移動は、蓋ストッパ6
2の一部分であるロック部83が規制するが、ロック部
83はガイド部35とリブ103に挟まれることにより
阻止される。つまり、蓋ストッパ62はロック位置P4
をとる。
【0075】次に、図20に開閉蓋53が開いていると
きの状態を示す。開閉蓋53が僅かでも開いていると図
示のように点線で示す開閉蓋53のヒレ部69が蓋スト
ッパ62を規制するので蓋ストッパ62は図20に図示
する位置から動けず、したがって、蓋ストッパ62のロ
ック部83がキャップ33の上面側に位置しトナー容器
30は外れない。
【0076】図21のようにシール部材41を引き剥し
トナーTを投入している間も図20と同様にトナー容器
30は確実にロックされている。図21の状態から開閉
蓋53を閉じていくと図17の位置まで閉じた時点で蓋
ストッパ62は手動で解除し得るようになるが、このと
きは既に開口部55は開閉蓋53によって完全に閉鎖さ
れている。
【0077】さらに図22の状態になって開閉蓋53が
突き当たるまで押してやると、図33で既に説明したよ
うに開閉蓋53に連動して蓋ストッパ62がトナー容器
30を解除する一方、開閉蓋53をロックする状態に動
くので、改めて蓋ストッパ62を操作することなく、ト
ナー容器30を手前に引くだけで簡単に取外すことがで
きる。
【0078】この実施例ではまた、トナーTを補給する
ために開閉蓋53を開けるときには、必ずその動作に先
立って開閉蓋53のロック部83を解除しなければなら
ず、このとき同時にトナー容器30がスライド移動を規
制され取外し不能となるので、トナー容器30が完全に
固定されないうちにトナー補給が行われることはない。
またこの実施例では、トナー容器30を装置本体に対し
てほぼ水平方向にスライドさせ装置本体に設けた案内部
材76により保持するために、トナー容器30を引き抜
く方向の力を案内部材76によって受け止めることがで
きるので、可動ロック爪等により直接トナー容器30を
ロックする方法に比べて確実なロックが可能で故障の可
能性も低い。
【0079】図35から図38を参照して他の実施例を
説明する。
【0080】図35はホッパ301にトナー容器304
を取り付けた状態を示した斜視図である。トナー容器3
04は4個の固定部305を持ち、そのうち2個をまず
ホッパ301に設けたフック部302(1つは不図示)
に引っかけてから装着する。303はシャッタロックで
あり支点309を中心に回動可能になっている。シャッ
タロック303はロック部311と突起307とを有
し、それぞれホッパ301の上面に設けられた逃げ31
4(図36参照)と穴308にもぐり込んでいる。また
トナー容器304内部にはトナーが収容され、シャッタ
306によって封止されている。
【0081】図36は図35の状態での断面図であり、
シャッタ306はシャッタロック303によってロック
されている。トナーを補給するときは図37のようにシ
ャッタロック303を支点309を中心に回動させて解
除してからシャッタ306を図中左方向に引き出す。こ
のときトナー容器304の固定部305はロック部31
1によって規制されているので、トナー容器304を取
外すことができない。
【0082】また図38に示すように、シャッタ306
が開いている間は突起307がシャッタ306にぶつか
ることによりシャッタロック303を解除することはで
きず、トナー容器304のロックは保たれる。トナー容
器304を取外すには、図36の状態までシャッタ30
6を閉じてシャッタロック303を同図に図示する位置
に戻すことが必要である。
【0083】以上説明したようにこの実施例によっても
前述の実施例と同様にトナーTを補給するためにシャッ
タ306を開けようとすると、トナー容器304が本体
に固定されて外れないようにすることが可能である。こ
の実施例では、トナー容器304側のシャッタ306と
シャッタロック33の動きを連動させている。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像剤補
給容器(トナー容器)によると、シール部材の自由部を
折りたたんで収容するための専用のシール収容室を設け
ることにより、組立作業を大幅に短縮することができる
うえ、シール部材の自由部が密封部を押圧して接着部分
が剥離し、これによって現像剤が飛散する等不具合をな
くすことができる。
【0085】さらに、本発明の画像形成装置によると、
開閉蓋の開放に先立って現像剤補給容器をロックする規
制部材を設けることにより、開閉蓋の開放中は、必ず現
像剤補給容器のロック状態を維持するようにすることが
できるので、開放中に現像剤補給容器がずれる等して現
像剤が漏れ出ることを有効に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー容器の斜視説明図。
【図2】トナー容器の底面図。
【図3】トナー容器の縦断面図。
【図4】トナー容器の組立説明図。
【図5】トナー容器の組立説明図。
【図6】トナー容器の組立説明図。
【図7】トナー容器をホッパに取り付けた状態を示す縦
断面図。
【図8】スライド蓋、蓋部材を引き出したようすを示す
縦断面図。
【図9】シール部材を剥離したようすを示す縦断面図。
【図10】スライド蓋、蓋部材を押し戻すようすを示す
縦断面図。
【図11】トナー容器を取外すようすを示す縦断面図。
【図12】従来のトナー容器の斜視説明図。
【図13】(a) ,(b) ,(c) ,(d) は従来の蓋部材の動
作説明図。
【図14】従来のトナー容器の組立説明図。
【図15】従来のトナー容器の組立説明図。
【図16】蓋部材の他の実施例を示す斜視図。
【図17】トナー容器のキャップ部とホッパの上面図。
【図18】ホッパの上面図。
【図19】蓋ストッパによる開閉蓋のロックを示す上面
図。
【図20】蓋ストッパによる開閉蓋のアンロック及びト
ナー容器のロックを示す上面図。
【図21】シール部材の剥離を示す上面図。
【図22】開閉蓋を押し戻したようすを示す上面図。
【図23】トナー容器とホッパの縦断面図。
【図24】開閉蓋を開放したようすを示す縦断面図。
【図25】シール部材を剥離したようすを示す縦断面
図。
【図26】開閉蓋を閉鎖したようすを示す縦断面図。
【図27】トナー容器の分解斜視図。
【図28】トナー容器の縦断面図。
【図29】トナー容器の斜視図。
【図30】ホッパ上部の分解斜視図。
【図31】蓋ストッパの斜視図。
【図32】ストッパつまみの斜視図。
【図33】蓋ストッパの動作説明図。
【図34】トナー容器とホッパの縦断面図。
【図35】他の実施例を示す斜視図。
【図36】規制部材(シャッタロック)の動作説明図。
【図37】規制部材の動作説明図。
【図38】規制部材の動作説明図。
【符号の説明】
1 現像剤補給容器(トナー容器) 2 容器本体 3 蓋部材 5 シール部材 5a 密封部 5b 自由部 6 開口部 13 シール収容室 15 スリット 16a 先端縁 30 現像剤補給容器(トナー容器) 50 現像剤収容容器(ホッパ) 53 開閉蓋 62 規制部材(蓋ストッパ) P3 開放禁止位置 P4 ロック位置 T 現像剤(トナー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容した容器本体の下部の開口
    部を可撓性のシール部材によって剥離可能に密封し、該
    シール部材の密封部を開閉自在の蓋部材で下方から覆っ
    てなる現像剤補給容器において、 前記蓋部材にスリットを形成し、また前記シール部材の
    密封部を奥側に該密封部よりも長く延長して自由部を形
    成し、該自由部の先端を前記蓋部材の先端縁を経由して
    該蓋部材の下面側に折り返し、さらに前記スリットに挿
    通させて上面側に剥離可能に固着するとともに、前記自
    由部の中間部を収容するシール収容室を、前記容器本体
    における前記開口部の奥側に隣接して設けてなる、 ことを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 【請求項2】 装置本体側の現像剤収容容器に現像剤補
    給容器を位置決め固定し、該現像剤収容容器又は現像剤
    補給容器に設けた開閉蓋を開放することによって現像剤
    を補給してなる画像形成装置において、 前記開閉蓋の開放動作を禁止する開放禁止位置と前記現
    像剤収容容器に対する前記現像剤補給容器の取付け状態
    を固定するロック位置とを択一的に選択する規制部材を
    前記現像剤収容容器に設け、 該規制部材が該ロック位置にあるときに限り、前記蓋部
    材の開放を許容する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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