JPH05289459A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05289459A
JPH05289459A JP4088739A JP8873992A JPH05289459A JP H05289459 A JPH05289459 A JP H05289459A JP 4088739 A JP4088739 A JP 4088739A JP 8873992 A JP8873992 A JP 8873992A JP H05289459 A JPH05289459 A JP H05289459A
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JP
Japan
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image
developing
toner
patch
developing device
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Application number
JP4088739A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kurousu
義男 黒臼
Yasumi Sugita
保巳 杉田
Michinori Matsui
道則 松井
Tsuneya Kajiura
恒也 梶浦
Yoshifumi Ozaki
善史 尾崎
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置内に配置された2つの現像装置
の置かれた条件が異なってもこれらの現像濃度を適切な
値に調整できるようにする。 【構成】 感光体ドラム11には第1のパッチ領域61
と第2のパッチ領域62が別々に作成される。これらは
画像形成装置の電源投入ごとにそれぞれ対応した第1の
現像装置12あるいは第2の現像装置13で現像され、
濃度が基準値からずれた程度に応じて、これらを補正す
るためにトナーの補給量の制御や現像バイアスの調整が
個別に行われるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビーム等の光ビー
ムを用いて画像の形成を行う電子複写機やプリンタ等の
画像形成装置に係わり、詳細には複数の光ビームを使用
して複数色の画像を形成する際に、これらの色の関係で
画質を良好に維持することができるようにした複数ビー
ム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やレーザプリンタのよう
な画像形成装置の多くは、感光体に静電潜像を形成し
て、これをトナーで現像し画像の記録を行うようになっ
ている。このような装置は画像を1色で記録するように
なっているものが多いが、コンピュータのカラー画像処
理や印刷物の多色化の影響等によって画像形成装置でも
2色あるいは多色で記録を行うものが普及している。例
えばレーザプリンタでは、従来青色等で罫線やロゴをプ
レプリントした用紙に黒色でプリントしていた帳票等の
文書を、それぞれの色で色分けして印刷することが広く
行われるようになっており、用紙の管理の簡素化と印刷
経費の低減が図られている。
【0003】図9は、2色で画像の記録を行うことので
きる画像形成装置として従来から用いられているレーザ
プリンタの要部を表わしたものである。このレーザプリ
ンタの感光体ドラム11の周囲には、第1の記録色で現
像を行う第1の現像装置12と、第2の記録色で現像を
行う第2の現像装置13の2つの現像装置が配置されて
いる。この図で、感光体ドラム11は矢印14方向(反
時計方向)に回転するものとする。第1の現像装置12
の上流側には、感光体ドラム11の表面を初期的に一様
に帯電させるためのチャージコロトロン15が配置され
ている。また、このチャージコロトロン15と第1の現
像装置12の間には、第1のレーザビーム走査機構16
によって第1のレーザビーム17が走査されるようにな
っている。更に、第1の現像装置12と第2の現像装置
13の間には、第2のレーザビーム走査機構18によっ
て第2のレーザビーム19が走査されるようになってい
る。
【0004】第1の現像装置12は第1のレーザビーム
17の走査によって形成された第1の静電潜像を例えば
黒色のトナーで現像し、感光体ドラム11の表面に黒色
のトナー像を作成する。第2の現像装置13は第1の現
像装置12と全く同一構造の現像装置であり、第2のレ
ーザビーム19の走査によって形成された第2の静電潜
像を第1の現像装置12で使用したトナーとは逆極性の
トナーで現像し、感光体ドラム11の表面に例えば赤色
のトナー像を追加する。このようにして2色のトナー像
がドラム表面に作成されることになる。
【0005】第2の現像装置13の下流側には、プリト
ランスファコロトロン21とトランスファコロトロン2
2がこの順に配置されている。プリトランスファコロト
ロン21は転写に際してトナーの極性を揃える役割を行
う。この後、トランスファコロトロン22が矢印24方
向に搬送される用紙25にトナー像を転写する。転写後
の感光体ドラム11はクリーニングブレード26によっ
て不要なトナーを除去された後、除電ランプ27で照射
され、不要電荷の除去が行われる。
【0006】この画像形成装置には、クリーニングブレ
ード26のわずか下方に、感光体ドラム11に対向させ
て濃度センサ28が配置されている。濃度センサ28は
感光体ドラム11上に形成されたトナー像の濃度を測定
するようになっている。
【0007】図10は、濃度検出の原理を表わしたもの
である。感光体ドラム11には、正規の画像形成に先立
って、第1のレーザビーム17あるいは第2のレーザビ
ーム19が照射され、パッチ状の領域29にこれに応じ
た濃度のトナー像が作成される。濃度センサ28はこの
領域29に光線を照射し、その反射光の強さを検出する
ことでトナー像の濃度測定を行っていた。
【0008】図11は、この画像形成装置における画像
の形成されるプロセスの一例を表わしたものである。図
9と共にこのプロセスを説明する。
【0009】まず図11(a)に示したようにチャージ
コロトロン15によって感光体ドラム11の表面を−7
50Vに一様に帯電する。図11(b)は、この状態で
第1のレーザビーム走査機構16によって第1のレーザ
ビーム17が走査された状態を表わしたものである。こ
の第1露光によって露光された部分の電荷が放電し、そ
の部分の電位は−100Vまで上昇する。この状態で第
1の現像装置12による第1現像が行われる。
【0010】図11(c)はこの第1現像の様子を表わ
したものである。現像時に第1の現像装置12の現像バ
イアスは−530Vに設定される。これにより、第1の
レーザビーム17が走査された第1画像電位(−100
V)の部分は相対的に+430Vとなる。したがって、
−に帯電された黒色のトナー31がこの第1画像電位の
部分に静電的に吸着される。
【0011】図11(d)は、この後に第2のレーザビ
ーム19が走査された状態を表わしたものである。この
第2のレーザビーム19は画像の背景部分に照射され、
その部分の電位が例えば−350Vまで上昇する。画像
部分は経時的変化により例えば−740Vとなってい
る。
【0012】図11(e)は、第2の現像装置13によ
る現像の様子を表わしたものである。このとき現像バイ
アスは−450Vに設定され、+に帯電された赤色のト
ナー32による第2画像の現像が行われる。赤色のトナ
ー32は画像部分に静電的に吸着する。このようにし
て、2色のトナー31、32がそれぞれ黒色あるいは赤
色の画像部分に吸着し、2色のトナー像が作成されるこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のこのよ
うな画像形成装置では、装置の電源をオンにして最初に
画像の記録を行う段階で、まずパッチ状の領域29を1
つ作成して、これをトナーで現像するようになってい
た。そして、そのとき検出されたトナー濃度に応じて第
1および第2の現像装置12、13の現像バイアスを共
通して高くしたりあるいは低くしてトナーの吸着する量
を調整したり、トナーの補給量自体を調整して、これら
第1および第2の現像装置12、13による現像がそれ
ぞれ適切に行われるようにしていた。
【0014】このような調整は、パッチ状の領域を1つ
作成して、この濃度が所望の値になるように現像条件を
変えるというものであった。ところが、特に最近ではオ
フィスにおいても色々な色が文書に使用されるようにな
り、2色記録を行う画像形成装置でも従来のように黒色
と有彩色1色を継続して使用するといったパターンに限
られなくなってきた。すなわち、ある時には黒色と赤色
の2色が使用されるが、他の場合には黒色と緑色が使用
されたり、黒色と青色が使用されるというように、文字
等の記録に多く使用される黒色はそのまま継続して使用
するが有彩色については適切な色を適宜選択するといっ
たことが頻繁に行われるようになった。また、赤色と青
色、あるいは緑色と黄色というように2色共に有彩色を
使用し、しかも色の組み合わせをその場合場合に応じて
使い分けるといったことも多く行われるようになってき
た。
【0015】このように幾つかの色の中から2色を選択
して記録を行うようになると、現在使用していない色の
現像装置が常に存在することになり、これらは画像形成
装置以外の他の場所に一時的に保管されることになっ
た。一般に、これらの保管場所の温度や湿度等の環境は
画像形成装置の内部と大きく異なっている。したがっ
て、画像形成装置の外に保管されていた現像装置と内部
に保管されていた現像装置の組合わせで画像の記録を行
うような場合には、2つの現像装置によるトナー像の濃
度を一律にコントロールすることができない場合があ
り、濃度バランスの崩れた記録画像を得ることがあっ
た。このような濃度バランスの崩れは、例えばディザパ
ターンを用いて中間調を出しながら2色の混合を行うよ
うな場合に大きな問題となり、色の混合比の崩れによ
り、かなり印象の異なった色が再現されてしまうことに
なった。
【0016】そこで本発明の目的は、それぞれの現像装
置の置かれた条件が異なってもこれらの現像濃度を適切
な値に調整することのできる画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、感光体ドラムあるいは感光体ベルト等の感光体と、
この感光体の表面を帯電させるチャージコロトロン等の
帯電手段と、この帯電手段によって帯電された感光体上
に第1の光ビームを照射して第1の静電潜像を形成する
第1の露光手段と、感光体に第2の光ビームを照射して
第2の静電潜像を形成する第2の露光手段と、第1の静
電潜像を現像する第1の現像手段と、第2の静電潜像を
現像する第2の現像手段と、装置の電源が投入された
後、正規の画像形成が行われる前の段階で、感光体のそ
れぞれ異なった位置に所定の画像濃度のパッチ状の静電
潜像を形成させるように第1および第2の露光手段の制
御を行う露光制御手段と、この露光制御手段により形成
された静電潜像を現像して得られた2種類のパッチ状の
トナー像の濃度をそれぞれ検出する濃度検出手段と、こ
れら2種類のパッチ状のトナー像の濃度の検出結果を用
いて正規の画像形成が行われる際の画像形成条件を調整
する画像形成条件調整手段とを画像形成装置に具備させ
る。
【0018】すなわち請求項1記載の画像形成装置で
は、第1の現像手段と第2の現像手段のそれぞれに対応
させて2種類のパッチ状のトナー像を作成させ、それぞ
れの濃度を個別に検出させて、これらの画像形成条件を
独立して制御できるようにして、前記した目的を達成す
る。
【0019】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施例における画像
形成装置としてのレーザプリンタの概要を表わしたもの
である。図9と同一部分には同一の符号を付しており、
これらの説明を適宜省略する。本実施例のレーザプリン
タに備えられた高圧電源41は、チャージコロトロン1
5等のコロトロンに高圧を供給する他、第1および第2
の現像装置12、13の現像バイアスについては、濃度
センサ28の検出結果に応じてこれを可変制御できるよ
うになっている。また、第1または第2の現像装置1
2、13に対してトナーの補給を行う第1または第2の
トナーディスペンス・モータ42、43についても、濃
度センサ28の検出結果により制御が行われるようにな
っている。
【0021】図2はこのレーザプリンタの回路構成の要
部を表わしたものである。レーザプリンタはCPU51
を搭載している。CPU51はデータバス等のバス52
を通じて装置内の各部と接続されており、画像の記録の
ための各種制御を行うようになっている。このうちRO
M53はレーザプリンタの各種制御のためのプログラム
を格納したリード・オンリ・メモリである。作業用メモ
リ54は、これらの制御を行う際に一時的に必要とされ
るデータを格納するランダム・アクセス・メモリであ
る。不揮発性メモリ(NVM)55は図示しない電池に
よってバックアップされている。ここには、濃縮度セン
サ28の検出結果に応じた制御を行うためのテーブルが
格納されている。入出力ポート(I/O)56は操作パ
ネル57を接続している。操作パネル57には、図示し
ないが各種の操作用のキーの他に、液晶ディスプレイも
配置されている。
【0022】出力ポート58には第1および第2のトナ
ーディスペンス・モータ42、43と高圧電源回路(E
HT)41が接続されている。センサ入力回路59に
は、前記した濃度センサ28が接続されている。センサ
入力回路59は、濃度センサ28から出力されるアナロ
グデータをディジタルデータにA/D変換し、その結果
をバス52に送出するようになっている。
【0023】このような構成のレーザプリンタでは、図
示しないホストコンピュータあるいは操作パネル57か
ら2色記録の指示が行われると、第1の現像装置12と
第2の現像装置13がそれぞれに収容されたトナーによ
って2色現像を行う。これによって作成された2色のト
ナー像はトランスファコロトロン22によって用紙25
に転写される。用紙25はこの後、図示しない定着装置
で熱定着され、図示しない排出トレイに排出されること
になる。
【0024】図3は図10に対応したものであり、本実
施例における各パッチに対する濃度検出の原理を表わし
たものである。感光体ドラム11には、正規の画像形成
に先立って、第1のレーザビーム17の照射による静電
潜像領域としての第1のパッチ領域61と、第2のレー
ザビーム19の照射による静電潜像領域としての第2の
パッチ領域62が形成される。第1のパッチ領域61は
第1の現像装置12(図1)によって現像され、第1の
記録色のトナー像が作成される。第2のパッチ領域62
は第2の現像装置13(図1)によって現像され、第2
の記録色のトナー像が作成される。これらのパッチ領域
61、62は、ドラム軸方向の同一位置に形成されるの
で、濃度センサ28は時間を異にしてこれらの濃度を順
に検出するようになっている。
【0025】図4は、この実施例のレーザプリンタで画
像の形成が指示された場合の制御の内容を表わしたもの
である。図2で示したCPU51は操作パネル57の図
示しないスタートボタンが押されると、これを検知して
(ステップS101;Y)、レーザプリンタの電源がオ
ンになってからの最初の画像の記録が開始されるもので
あるかどうかの判別を行う(ステップS102)。本実
施例のレーザプリンタでは、電源が投入されてから最初
のプリントが行われる場合について、各現像装置12、
13の現像のための濃度調整を行うようにしているから
である。最初のプリントが行われるかどうかについての
判別は、専用のフラグをチェックすることによって行う
ようになっている。
【0026】図5は、この判別に使用されるフラグの管
理の様子を表わしたものてある。レーザプリンタの電源
が投入されると、図2に示した作業用メモリ54がイニ
シャライズされ、その所定の領域に配置された濃度調整
フラグも“0”にイニシャライズされる(ステップS2
01)。この後、プリント作業が開始されて1枚でもプ
リントが排出されると(ステップS202;Y)、濃度
調整フラグが“1”に書き替えられる(ステップS20
3)。したがって、図4のステータス101では、この
濃度調整フラグを読み出して、これが“0”であれば最
初のプリントであると判別し(Y)、これが“1”であ
れば2度目以降のプリントであると判別する(N)。
【0027】図4に戻って説明を続ける。最初のプリン
トであると判別されたら(ステップS202;Y)、感
光体ドラム11の回転を開始させたり、チャージコロト
ロン15の帯電を開始させる等のプリント作業のための
初期設定が行われる(ステップS103)。そして、こ
の状態で濃度センサ28が動作状態にされ、第1および
第2の現像装置12、13それぞれについて単独でパッ
チを作成させるためのパッチパターンの発生がCPU5
1によって指示される(ステップS105)。これによ
り、図3に示したように2つのパッチ領域61、62に
所定の濃度に対応したパッチの静電潜像が作成される。
このうち第1のパッチ領域61については第1の現像装
置12が現像を行い、第2のパッチ領域62については
第2の現像装置13が現像を行う。
【0028】CPU51は第1のパッチ領域61の現像
によって得られたトナー像が濃度センサ28によって検
出される第1のタイミングが到来するのを待機しており
(ステップS106)、到来した時点で(Y)、第1の
パッチ領域61の濃度をサンプリングする。そして、基
準値に対してその濃度が濃い、正常、薄いの3段階のい
ずれであるかを判別し、その結果を作業用メモリ54の
専用の領域に格納する(ステップS107)。この後
に、CPU51は第2のパッチ領域62の現像によって
得られたトナー像が濃度センサ28によって検出される
第2のタイミングが到来するのを待機し(ステップS1
08)、到来した時点で(Y)、第2のパッチ領域62
の濃度をサンプリングする。そして、基準値に対してそ
の濃度がすごく濃い、濃い、正常、薄いおよび
すごく濃いの5段階のいずれであるかを判別し、その
結果を作業用メモリ54の専用の領域に格納する(ステ
ップS109)。
【0029】CPU51は、第1のパッチ領域61の濃
度の判別結果に応じて第1の現像装置12の調整を行い
(ステップS110)、第2のパッチ領域62の濃度の
判別結果に応じて第2の現像装置13の調整を行う(ス
テップS111)。この後、これら正しく調整された濃
度によって2色記録を実行することになる(ステップS
112)。なお、ステップS102で最初のプリントで
はないと判別された場合には(N)、すでに第1および
第2の現像装置12、13の濃度調整が終了しているの
で、直ちにステップS112に進んで2色記録が実行さ
れることになる。
【0030】次の表1は、図2に示した不揮発性メモリ
に格納された前記したテーブルの内容を表わしたもので
ある。
【0031】
【表1】
【0032】すなわち、第1のパッチ61の濃度が“す
ごく濃い”場合、CPU51は出力ポート58を制御し
て第1のトナーディスペンス・モータ42によるトナー
の補給割合を小さく設定する。また、第1の現像装置1
2の現像バイアスを−510Vに設定する。トナーの補
給割合が小さくなると、第1の現像装置12内のトナー
の割合が相対的に少なくなるので、濃度が減少する。ま
た、図11(c)で説明したように通常は−530Vに
現像バイアスを設定し、−100Vとの電位差によって
トナー31を付着させるのを、−510Vに現像バイア
スを設定し電位差を20Vだけ低めることによって濃度
の低下を図っている。
【0033】同様に第1のパッチ61の濃度が“濃い”
場合には、出力ポート58を制御して第1のトナーディ
スペンス・モータ42によるトナーの補給割合を小さく
設定する。第1の現像装置12の現像バイアスは、−5
30Vに設定する。すなわち、この場合には第1の現像
装置12に対するトナーの補給量のみが減少し、現像バ
イアスは基準となる値と同一に設定される。これによっ
て、現像濃度がわずか低下するようになっている。以下
同様にしてトナーの補給量と現像バイアスの組み合わせ
によって、基準となる濃度が実現するようになってい
る。なお、第1のパッチ領域61の検出濃度が“普通”
であった場合には、トナーの補給割合も現像バイアスも
従来と同一となる。
【0034】同様に第2のパッチ領域62についてもそ
の検出濃度に応じて5段階の制御が行われる。この場合
の現像濃度が第1のパッチ領域61と異なるのは、図1
1(e)に示したように未露光部分にプラスのトナー3
2を付着させるために−450Vを中心として現像バイ
アスの調整が行われるためである。
【0035】このようにして2種類のパッチ領域61、
62それぞれ単独で濃度検知を行い、対応する第1また
は第2の現像装置12、13の濃度調整が行われる。な
お、本実施例のレーザプリンタでは、高圧電源回路41
がこれに入力されるディジタル信号に応じて第1および
第2の現像装置12、13に対する現像バイアスを調整
できるようになっている。すなわち、高圧電源回路51
内部には図示しないディジタル・アナログ変換器が配置
されており、これが前記したディジタル信号をそれに応
じた0〜5Vの範囲のアナログ信号に変換する。そし
て、そのアナログ信号に所定の倍率を掛けた電圧値にな
るようにフィードバックをかけながら、その電圧を該当
するバイアス電極に供給することになる。
【0036】ところで本実施例のレーザプリンタでは、
第1および第2のパッチ領域61、62の作成が行われ
る領域と画像の形成が行われる領域のみについて静電潜
像の現像が行われるようにして、トナーの無駄な消耗を
防いでいる。
【0037】図6は、トナーの無駄な消費を防ぐように
するためにCPUが行う制御の内容を表わしたものであ
る。CPU51(図2)は第1の現像装置12または第
2の現像装置13が現像を行う領域が画像の形成される
べき領域かどうかを判別する(ステップS301)。そ
して画像の形成されるべき領域であれば(Y)、高圧電
源回路41を制御して、現像用バイアスを対応する第1
または第2の現像装置12、13に印加する(ステップ
S302)。
【0038】画像の形成されるべき領域でない場合には
(ステップS301;N)、第1または第2のパッチ領
域61、62の現像が行われるべき領域であるかどうか
の判別を行う(ステップS303)。いずれかのパッチ
領域61、62である場合には(Y)、ステップS30
2の制御が行われる。これに対して、これらのパッチ領
域61、62ではない場合には(N)、対応する現像装
置12、13を現像しにくい現像バイアスに設定する
(ステップS304)。
【0039】次の表2は、この制御における現像用バイ
アスと現像しにくいバイアス(現像外のバイアス)を表
わしたものである。第1のレーザビーム17の照射によ
る画像の静電潜像の領域およびパッチ領域61について
の静電パターンの領域については第1の現像装置12の
現像バイアスについての制御が行われ、第2のレーザビ
ーム19の照射による画像の静電潜像の領域およびパッ
チ領域62についての静電パターンの領域については第
2の現像装置13についての現像バイアスの制御が行わ
れる。なお、この表2で括弧内の電圧は、バイアスとし
て設定することのできる電圧の範囲を表わしたものであ
る。
【0040】
【表2】
【0041】以上説明した実施例では、パッチの形成時
にパッチ領域以外の非画像部分については現像バイアス
を変更してトナーが付着しにくいようにした。したがっ
て、トナーの消費量の低減を図ることができ、経済的で
あるばかりでなく、感光体上の不要トナーを清掃するた
めのクリーニング装置の負担も軽減させることができ
る。
【0042】変形例
【0043】以上説明した実施例では、レーザプリンタ
の電源を投入してから最初のスタートボタンが押された
時点でそれぞれの現像装置でパッチ現像を行い、これに
応じて第1および第2のトナーディスペンス・モータ4
2、43によるトナーの補給割合と第1および第2の現
像装置12、13の現像バイアスの値を制御するように
した。これ以外の制御を行っても、現像特性の調整を行
うことができることは当然である。
【0044】図7は、本発明の第1の変形例として現像
条件の調整のための制御の一例を表わしたものである。
この第1の変形例では、レーザプリンタの電源がオンに
なると、濃度センサ28が動作を開始し(ステップS4
01)、続いて先の実施例と同様にして第1および第2
のパッチ領域61、62の作成が行われる(ステップS
402)。この後、感光体ドラム11の暗電流が測定さ
れ(ステップS403)、続いてパッチ領域61、62
以外の領域に対してクリーンドラムの測定が行われる
(ステップS404)。
【0045】この後、第1および第2のパッチ領域6
1、62のトナー像についてそれらの濃度が測定され
(ステップS405)、パッチ面での相対電圧比の計算
を行う(ステップS406)。一例として、黒のパッチ
面での相対電圧比の計算は次の(1)式によって行なわ
れる。
【0046】
【数1】
【0047】そして、この結果としてこれらそれぞれの
パッチ領域61、62について前記したように濃度が5
段階のいずれに属するかの判定を行い(ステップS40
7)、これらの結果に応じて第1および第2のトナーデ
ィスペンス・モータ42、43によるトナーの補給割合
と第1および第2の現像装置12、13の現像バイアス
の値を制御する(ステップS408)。
【0048】この第1の変形例ではレーザプリンタの電
源がオンになったときの制御を説明したが、一連のプリ
ント作業が終了するたびに、同様の制御を行って次のプ
リント作業時のために現像条件を設定するようにしても
よい。
【0049】図8は本発明の第2の変形例として、現像
の不要な領域を現像しないための制御の例を表わしたも
のである。先の実施例では第1および第2の現像装置1
2、13についての現像バイアスを切り替えることによ
って現像の不要な箇所で現像が行われないようにした。
図8では、第1の現像装置12の制御についてのみ示し
ている。すなわち、図2に示したCPU51は第1の現
像装置12が現像を行おうとしている領域が画像の形成
されるべき領域かどうかを判別する(ステップS50
1)。そして画像の形成されるべき領域であれば
(Y)、図示しないソレノイドを励磁して第1の現像装
置12を感光体ドラム11にアドバンスさせた状態に設
定し、この状態を保持する(ステップS502)。この
状態では第1の現像装置12の図示しない磁気ブラシが
感光体ドラム11上に接触し、静電潜像に対する現像が
行われる。
【0050】これに対して、第1の現像装置12が現像
を行おうとしている領域が画像の形成されるべき領域で
はない場合、その領域が第1のパッチ領域61の作成さ
れる領域であるかどうかの判別が行われる(ステップS
503)。その領域であれば(Y)、ステップS501
に進んで現像のための同様の制御が行われる。これ以外
の場合には(ステップS503;N)、前記したソレノ
イドを解磁して第1の現像装置12を感光体ドラム11
から遠ざけ、この状態を保持する(ステップS50
4)。このリトラクト状態では第1の現像装置の前記し
た磁気ブラシが感光体ドラム11から完全に非接触状態
となるので、不要な現像が行われないことになる。
【0051】第2の現像装置13についても同様の制御
が行われることになる。なお、ステップS502で第1
の現像装置12のアドバイスにソレノイドを用いたが、
モータその他の駆動手段を用いることも自由である。ま
た、アドバイスにある程度の時間を要することになるの
で、ステップS501およびステップS503の領域判
別は、この遅延時間を考慮して行うことが必要である。
【0052】また、この第2の変形例では現像装置1
2、13のアドバンスとリトラクトのみの制御を行った
が、現像装置12、13がリトラクトしているときには
該当する現像器の回転を停止するようにしてもよいこと
はもちろんである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
では、画像形成装置に取り付けられた2つの現像装置そ
れぞれで対応するパッチを現像し、それらのトナー像の
濃度を検出して個別に現像特性を調整するようにした。
これにより、感光体ドラムの特性の変動ばかりでなく、
個々の現像装置の特性や環境条件までも考慮して現像状
態を最適の状態に設定することができるようになり、2
色のバランスのとれた画像を形成することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像形成装置の要
部を一部断面で表わした概略構成図である。
【図2】 本実施例のレーザプリンタの回路構成の要部
を表わしたブロック図である。
【図3】 本実施例における各パッチ領域に対する濃度
検出の原理を表わした説明図である。
【図4】 本実施例で画像の形成が指示された場合の制
御の内容を表わした流れ図である。
【図5】 本実施例で濃度調整時期を判別するために使
用されるフラグを管理するための流れ図である。
【図6】 本実施例でトナーの無駄な消費を防ぐための
制御の内容を表わした流れ図である。
【図7】 本発明の第1の変形例における現像条件の調
整のための制御の内容を表わした流れ図である。
【図8】 本発明の第2の並列における第1の現像装置
の進退制御の様子を表わした流れ図である。
【図9】 従来の画像形成装置の概要を一部断面で表わ
した概略構成図である。
【図10】 従来の画像形成装置でパッチによって濃度
の調整を行う原理を示した説明図である。
【図11】 従来の画像形成装置における画像の形成さ
れるプロセスの一例を表わした説明図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム、12…第1の現像装置、13…第
2の現像装置、28…濃度センサ、41…高圧電源回
路、42…第1のトナーディスペンス・モータ、43…
第2のトナーディスペンス・モータ、51…CPU、5
3…ROM、54…作業用メモリ、55…不揮発性メモ
リ、61…第1のパッチ領域、62…第2のパッチ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/54 G03G 15/01 Y 15/06 101 15/08 112 9222−2H 115 9222−2H (72)発明者 梶浦 恒也 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 尾崎 善史 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 この感光体の表面を帯電させる帯電手段と、 この帯電手段によって帯電された感光体上に第1の光ビ
    ームを照射して第1の静電潜像を形成する第1の露光手
    段と、 前記感光体に第2の光ビームを照射して第2の静電潜像
    を形成する第2の露光手段と、 第1の静電潜像を現像する第1の現像手段と、 第2の静電潜像を現像する第2の現像手段と、 装置の電源が投入された後、正規の画像形成が行われる
    前の段階で、前記感光体のそれぞれ異なった位置に所定
    の画像濃度のパッチ状の静電潜像を形成させるように第
    1および第2の露光手段の制御を行う露光制御手段と、 この露光制御手段により形成された静電潜像を現像して
    得られた2種類のパッチ状のトナー像の濃度をそれぞれ
    検出する濃度検出手段と、 これら2種類のパッチ状のトナー像の濃度の検出結果を
    用いて正規の画像形成が行われる際の画像形成条件を調
    整する画像形成条件調整手段とを具備することを特徴と
    する画像形成装置。
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