JP2002304028A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2002304028A
JP2002304028A JP2001109753A JP2001109753A JP2002304028A JP 2002304028 A JP2002304028 A JP 2002304028A JP 2001109753 A JP2001109753 A JP 2001109753A JP 2001109753 A JP2001109753 A JP 2001109753A JP 2002304028 A JP2002304028 A JP 2002304028A
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JP2001109753A
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Eiji Shimura
英次 志村
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Seiko Epson Corp
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザ要求に柔軟に対応しながら、トナー像
の画像濃度を適切に制御することができる画像形成装置
および画像形成方法を提供する。 【解決手段】 通常モードおよび第1〜第6ユーザ設定
モードにおける濃度調整因子の最適値(最適露光エネル
ギーおよび最適現像バイアス)が設定記憶された後、実
際の印字処理が行われるが、通常モードが選択されてい
るときにはメモリ127から最適露光エネルギーおよび
最適現像バイアスが読み出され、露光エネルギーおよび
現像バイアスとしてそれぞれ設定された後、印字が実行
される。一方、第1〜第6ユーザ設定モードのうち一の
モードが選択されているときにはメモリ127から選択
されたユーザ設定モードに対応する最適露光エネルギー
および最適現像バイアスが読み出され、露光エネルギー
および現像バイアスとしてそれぞれ設定された後、印字
が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光体の表面に
光ビームを露光して静電潜像を形成した後、この静電潜
像をトナーにより顕像化してトナー像を形成する画像形
成装置および画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いたプリンタ
ー、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置において
は、感光体を帯電ユニットで帯電した後、感光体の表面
に光ビームを露光して静電潜像を形成し、この静電潜像
を現像ユニットによりトナー(現像剤)で現像して顕像
化した後、そのトナー像を複写紙、転写紙、用紙および
OHP用透明シートなどのシートに転写し、定着装置で
定着して画像形成を行っている。
【0003】このような画像形成装置では、装置の個体
差、感光体およびトナーの疲労・経時変化や、装置周辺
における温湿度の変化などに起因して、トナー像の画像
濃度が異なることがある。そこで、従来よりトナー像の
画像濃度に影響を与える濃度調整因子(例えば、帯電バ
イアス、現像バイアスおよび露光エネルギーなど)を制
御することによりトナー像の画像濃度を予め定めている
基準目標濃度に制御し、画像濃度の安定化が図られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
形成装置では、上記のようにトナー像の画像濃度が常に
基準目標濃度となるように濃度調整因子が制御されてい
るため、ユーザの要求に対して柔軟に対応することがで
きず、汎用性の面で問題があった。というのも、ユーザ
はメーカ側でディフォルト値として設定しておいた画像
濃度(基準目標濃度)と異なる画像濃度で画像を形成し
たい場合があるからである。例えばCAD図面や文字を
多用する画像においては細線を基準目標濃度よりも濃く
形成するのが望ましいことがある。また、実際に最終印
字出力を得る前に、その印字画像の全体レイアウトや色
合い等を確認したい場合には、確認作業に支障がない範
囲で画像全体の濃度を落とし、トナー消費を抑制するの
が望ましいこともある。しかしながら、従来の画像形成
装置では、予め定められた基準目標濃度にて画像濃度を
制御しているため、このようなユーザ要求に適切に対応
することが困難であった。
【0005】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、ユーザ要求に柔軟に対応しながら、トナー像の画
像濃度を適切に制御することができる画像形成装置およ
び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、光ビームを
感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段
と、前記感光体上の静電潜像をトナーで顕像化してトナ
ー像を形成する現像手段と、トナー像の画像濃度に影響
を与える濃度調整因子を制御することによって前記感光
体上に形成されるトナー像の画像濃度を基準目標濃度に
制御する制御手段とを備えた画像形成装置であって、上
記目的を達成するため、必要に応じて前記濃度調整因子
を変更設定してトナー像の画像濃度を前記基準目標濃度
からずれた画像濃度に変更することができるように構成
されている。
【0007】また、この発明は、光ビームを感光体の表
面に露光して静電潜像を形成するとともに、その静電潜
像をトナーにより顕像化してトナー像を形成する画像形
成方法であって、上記目的を達成するため、トナー像の
画像濃度が基準目標濃度となるように、トナー像の画像
濃度に影響を与える濃度調整因子を制御する工程と、必
要に応じて前記濃度調整因子を変更設定してトナー像の
画像濃度を前記基準目標濃度からずれた画像濃度に変更
する工程とを備えている。
【0008】このように構成された画像形成装置および
画像形成方法では、トナー像の画像濃度に影響を与える
濃度調整因子を制御することによって感光体上に形成さ
れるトナー像の画像濃度が基準目標濃度に制御される
が、必要に応じて濃度調整因子が変更設定されてユーザ
要求に応じた画像濃度で感光体上にトナー像が形成され
る。
【0009】ここで、濃度調整因子を変更設定するため
に、いわゆるパッチセンシング処理を利用してもよい。
つまり、感光体上に形成されたトナー像、あるいは当該
トナー像が転写媒体に転写されてなるトナー像をパッチ
画像として、その画像濃度を検出する濃度検出手段を設
け、濃度検出手段により検出されたパッチ画像の画像濃
度に基づき濃度調整因子を制御すればよい。具体的に
は、基準目標濃度と異なるユーザ設定目標濃度でトナー
像を形成するユーザ設定モードを設け、ユーザ設定モー
ドでは、トナー像の画像濃度がユーザ設定目標濃度とな
るように、濃度検出手段により検出されたパッチ画像の
画像濃度に基づき濃度調整因子を制御するようにすれば
よい。
【0010】また、基準目標濃度およびユーザ設定目標
濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、低濃度側目標濃度
より高濃度の高濃度側目標濃度を有していることがあ
る。
【0011】このとき、制御手段は、ユーザ設定モード
において、ユーザ設定目標濃度の低濃度側目標濃度を基
準目標濃度の低濃度側目標濃度とほぼ一致させながら、
ユーザ設定目標濃度の高濃度側目標濃度が基準目標濃度
の高濃度側目標濃度と異なるように濃度調整因子を制御
するようにしてもよい。こうすることで、低濃度側では
画像濃度を一致させながら、高濃度側で通常モードと異
なる画像濃度でトナー像を形成することができる。
【0012】一方、制御手段は、ユーザ設定モードにお
いて、ユーザ設定目標濃度の高濃度側目標濃度を基準目
標濃度の高濃度側目標濃度とほぼ一致させながら、ユー
ザ設定目標濃度の低濃度側目標濃度が基準目標濃度の低
濃度側目標濃度と異なるように濃度調整因子を制御する
ようにしてもよい。こうすることで、高濃度側では画像
濃度を一致させながら、低濃度側で通常モードと異なる
画像濃度でトナー像を形成することができる。
【0013】また、ユーザ設定目標濃度のトナー像を形
成するために必要な濃度調整因子の最適値を、いわゆる
パッチセンシング処理によって求めてもよいし、あるい
は通常モードでトナー像を形成するために必要な濃度調
整因子の最適値を補正することによって求めるようにし
てもよい。
【0014】特に、補正によってユーザ設定モードでの
濃度調整因子の最適値を求める際には、感光体の光減衰
特性に基づき補正を行うのが望ましい。また、基準目標
濃度およびユーザ設定目標濃度の各々が、低濃度側目標
濃度と、低濃度側目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃
度を有しており、濃度調整因子として露光エネルギーと
現像バイアスを用いる場合、次のように補正することが
できる。
【0015】まず、通常モードでは、基準目標濃度の低
濃度側目標濃度でトナー像を形成するための露光エネル
ギーと現像バイアスとの低濃度側相関データと、基準目
標濃度の高濃度側目標濃度でトナー像を形成するための
露光エネルギーと現像バイアスとの高濃度側相関データ
との積集合に属する一の相関データを最適露光エネルギ
ーおよび最適現像バイアスとして設定する一方、ユーザ
設定モードでは、(1)露光エネルギーを最適露光エネル
ギーよりも高い値に補正するとともに、現像バイアスの
絶対値を最適現像バイアスの絶対値よりも低い値に補正
する、(2)露光エネルギーを最適露光エネルギーよりも
低い値に補正するとともに、現像バイアスの絶対値を最
適現像バイアスの絶対値よりも高い値に補正する、(3)
露光エネルギーを最適露光エネルギーよりも高い値に補
正するとともに、現像バイアスの絶対値を最適現像バイ
アスの絶対値よりも高い値に補正する、(4)露光エネル
ギーを最適露光エネルギーよりも低い値に補正するとと
もに、現像バイアスの絶対値を最適現像バイアスの絶対
値よりも低い値に補正する、ことができる。これらのう
ちケース(1)および(2)については、ユーザ設定モードに
おいて、補正後の露光エネルギーと、補正後の現像バイ
アスとが低濃度側相関データを満足するように構成する
ことによって低濃度側では画像濃度を一致させながら、
高濃度側で通常モードと異なる画像濃度でトナー像を形
成することができる。また、ケース(1)および(2)につい
ては、ユーザ設定モードにおいて、補正後の露光エネル
ギーと、補正後の現像バイアスとが高濃度側相関データ
を満足するように構成することによって高濃度側では画
像濃度を一致させながら、低濃度側で通常モードと異な
る画像濃度でトナー像を形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 図1は、この発明にかかる画像形成装置の第1実施形態
を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電
気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置
は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラ
ー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用
いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成
装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像
信号が制御ユニット1のメインコントローラ11に与え
られると、このメインコントローラ11からの指令に応
じてエンジンコントローラ12がエンジン部EGの各部
を制御してシートSに画像信号に対応する画像を形成す
る。
【0017】このエンジン部EGでは、感光体2が同図
の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、こ
の感光体2の周りにその回転方向D1に沿って、帯電手
段としての帯電ユニット3、現像手段としてのロータリ
ー現像ユニット4およびクリーニング部5がそれぞれ配
置されている。帯電ユニット3は帯電バイアス発生部1
21から帯電バイアスが印加されており、感光体2の外
周面を均一に帯電させる。
【0018】そして、この帯電ユニット3によって帯電
された感光体2の外周面に向けて露光ユニット6から光
ビームLが照射される。この露光ユニット6は、図2に
示すように、画像信号切換部122と電気的に接続され
ており、この画像信号切換部122を介して与えられる
画像信号に応じて露光パワー制御部123が露光ユニッ
ト6を制御し、光ビームLを感光体2上に走査露光して
感光体2上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。
例えば、エンジンコントローラ12のCPU124から
の指令に基づき、画像信号切換部122がパッチ作成モ
ジュール125と導通している際には、パッチ作成モジ
ュール125から出力されるパッチ画像信号が露光パワ
ー制御部123に与えられてパッチ潜像が形成される。
一方、画像信号切換部122がメインコントローラ11
のCPU111と導通している際には、ホストコンピュ
ータなどの外部装置よりインターフェース112を介し
て与えられた画像信号に応じて光ビームLが感光体2上
に走査露光されて画像信号に対応する静電潜像が感光体
2上に形成される。
【0019】こうして形成された静電潜像は現像ユニッ
ト4によってトナー現像される。すなわち、この実施形
態では現像ユニット4として、ブラック用の現像器4
K、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、
およびイエロー用の現像器4Yが軸中心に回転自在に設
けられている。そして、これらの現像器4K,4C,4
M,4Yは回転位置決めされるとともに、感光体2に対
して選択的に当接、もしくは離間位置で位置決めされ、
現像バイアス発生部126によって直流成分の現像バイ
アスが印加されて選択された色のトナーを感光体2の表
面に付与する。これによって、感光体2上の静電潜像が
選択トナー色で顕像化される。
【0020】上記のようにして現像ユニット4で現像さ
れたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7
の中間転写ベルト71上に一次転写される。また、この
一次転写領域TR1の近傍位置では、中間転写ベルト7
1の表面に対向してパッチセンサPSが本発明の「濃度
測定手段」として配置されており、後述するようにして
中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の
光学濃度を測定する。さらに、この一次転写領域TR1
から周方向(図1の回転方向D1)に進んだ位置には、
クリーニング部5が配置されており、一次転写後に感光
体2の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
また、必要に応じて、不図示の除電部により、感光体2
の電荷がリセットされる。
【0021】転写ユニット7は、複数のローラに掛け渡
された中間転写ベルト71と、中間転写ベルト71を回
転駆動する駆動部(図示省略)とを備えている。そし
て、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体
2上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71
上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、所定
の二次転写領域TR2において、カセット8から取り出
されたシートS上にカラー画像を二次転写する。また、
こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニッ
ト9を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレ
イ部に搬送される。
【0022】また、二次転写後、中間転写ベルト71は
不図示のクリーニング部により、二次転写後に中間転写
ベルト71の外周面に残留付着しているトナーが除去さ
れる。
【0023】なお、図2において、符号113はホスト
コンピュータなどの外部装置よりインターフェース11
2を介して与えられた画像を記憶するためにメインコン
トローラ11に設けられた画像メモリであり、符号12
7はCPU124で行う演算プログラム、CPU124
における演算結果、ならびにエンジン部EGを制御する
ための制御データなどを記憶するためのメモリ(記憶手
段)である。
【0024】次に、上記のように構成された画像形成装
置の動作について説明する。この画像形成装置では、適
当なタイミング、例えば装置電源が投入された時点、印
刷枚数の累積カウント値が所定値になった時点などのタ
イミングで後で詳述する濃度調整因子の最適化処理を行
い、通常モード、ならびに第1ないし第6ユーザ設定モ
ードにおける濃度調整因子の最適値を設定する。ここ
で、「濃度調整因子」とは感光体2上に形成されるトナ
ー像の画像濃度に影響を与える因子を意味しており、こ
こでは濃度調整因子として光ビームLの露光エネルギー
および現像バイアスを採用し、これらを最適化して各色
のトナー像の画像濃度を調整している。
【0025】そして、上記画像形成装置では、通常、
「通常モード」に設定されており、トナー像を基準目標
濃度で形成するのであるが、ユーザ要求によって第1な
いし第6ユーザ設定モードの一つが選択されると、トナ
ー像をその選択されたユーザ設定モードに対応するユー
ザ設定目標濃度で形成する。
【0026】なお、この実施形態では、トナー像の画像
濃度を低濃度から高濃度にわたって適正な濃度に調整し
て優れた階調性で画像形成するために、各目標濃度の各
々を、低濃度側目標濃度と高濃度側目標濃度とで構成し
ており、その具体例を次表に示す。
【0027】
【表1】
【0028】図3は、第1実施形態における濃度調整因
子の最適化処理を示すフローチャートである。この第1
実施形態では、まず、パッチセンシングによって、高濃
度側目標濃度(OD=1.3)でトナー像を形成するた
めの露光エネルギーEと現像バイアスVbとの相関デー
タを「強調用高濃度側相関データ」として、また高濃度
側目標濃度(OD=1.2)でトナー像を形成するため
の露光エネルギーEと現像バイアスVbとの相関データ
を「通常用高濃度側相関データ」として、また高濃度側
目標濃度(OD=0.8)でトナー像を形成するための
露光エネルギーEと現像バイアスVbとの相関データを
「セーブ用高濃度側相関データ」として求める(ステッ
プS21)。より具体的には、図4に示すフローチャー
トで示す手順で制御ユニット1が装置各部を制御し、高
濃度側相関データを求めている。
【0029】図4は第1実施形態における高濃度側相関
データの導出手順を示すフローチャートである。まず、
パッチ画像を作成する色を最初の色、例えばブラックに
設定する(ステップS211)。そして、帯電バイアス
を予めメモリ127に記憶されている初期値に設定する
一方、複数のパッチ作成条件を設定する(ステップS2
12)。ここでは、露光エネルギーEをE1,E2,…,
Emに変化させるとともに、現像バイアスVbをVb(1),
Vb(2),…,Vb(6)に変化させている。
【0030】このようなパッチ作成条件でベタパッチ画
像(高濃度用パッチ画像)を感光体2上に順次形成しな
がら、各パッチ画像を中間転写ベルト71の外周面に一
次転写する(ステップS213)。なお、この実施形態
では、ベタパッチ画像を形成しているが、ベタパッチ画
像に限定されるものではなく、ベタパッチ画像に近い高
濃度画像、例えばそのパッチ画像全体に対するドットの
面積率が約80%以上の画像を形成してもよい。
【0031】次のステップS214では、すべてのパッ
チ作成色についてパッチ画像を作成したか否かを判断
し、「NO」と判断される間は、パッチ作成色を次の色
に設定し(ステップS215)、ステップS212,S
213を繰り返して他のトナー色、つまりシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のベタパッチ
画像を中間転写ベルト71の外周面上にさらに形成して
いく。
【0032】一方、ステップS214で「YES」と判
断すると、各ベタパッチ画像の光学濃度をパッチセンサ
PSで測定する(ステップS216)。
【0033】これに続いて、ステップS217では、基
準目標濃度の高濃度側目標濃度(OD=1.2)と一致
するパッチ作成条件を「通常用高濃度側相関データ」と
して抽出する。例えば図5(a)、図6(a)および図
8(a)に示すように、各パッチ作成条件(E,Vb)
で作成されたベタパッチ画像のうち、パッチ作成条件
(E1,Vb(2))、(E2,Vb(3))、…などで作成され
たベタパッチ画像が高濃度側目標濃度と一致する場合、
これら(E1,Vb(2))、(E2,Vb(3))、…が通常用
高濃度側相関データとなる。
【0034】また、ステップS218で第2および第5
ユーザ設定モードでのユーザ設定目標濃度の高濃度側目
標濃度(OD=1.3)と一致するパッチ作成条件を
「強調用高濃度側相関データ」として抽出する。例えば
図7(a)および図10(a)に示すように、各パッチ
作成条件(E,Vb)で作成されたベタパッチ画像のう
ち、パッチ作成条件(E1,Vb(1))、(Em,Vb
(4))、…などで作成されたベタパッチ画像が高濃度側
目標濃度と一致する場合、これら(E1,Vb(1))、
(Em,Vb(4))、…が強調用高濃度側相関データとな
る。
【0035】また、ステップS219で第4および第6
ユーザ設定モードでのユーザ設定目標濃度の高濃度側目
標濃度(OD=0.8)と一致するパッチ作成条件を
「セーブ用高濃度側相関データ」として抽出する。例え
ば図9(a)および図11(a)に示すように、各パッ
チ作成条件(E,Vb)で作成されたベタパッチ画像の
うち、パッチ作成条件(E1,Vb(4))、(E2,Vb
(5))、…などで作成されたベタパッチ画像が高濃度側
目標濃度と一致する場合、これら(E1,Vb(4))、
(E2,Vb(5))、…がセーブ用高濃度側相関データと
なる。
【0036】このようにして通常用、強調用およびセー
ブ用高濃度側相関データを求めた(ステップS21)
後、パッチセンシングによって低濃度側目標濃度(OD
=0.3)でトナー像を形成するための露光エネルギー
Eと現像バイアスVbとの相関データを「強調用低濃度
側相関データ」として、また低濃度側目標濃度(OD=
0.2)でトナー像を形成するための露光エネルギーE
と現像バイアスVbとの相関データを「通常用低濃度側
相関データ」として、また低濃度側目標濃度(OD=
0.1)でトナー像を形成するための露光エネルギーE
と現像バイアスVbとの相関データを「セーブ用低濃度
側相関データ」として求める(ステップS22)。より
具体的には、図12に示すフローチャートで示す手順で
制御ユニット1が装置各部を制御し、低濃度側相関デー
タを求めている。
【0037】図12は第1実施形態における低濃度側相
関データの導出手順を示すフローチャートである。ま
ず、パッチ画像を作成する色を最初の色、例えばブラッ
ク(K)に設定する(ステップS221)。そして、帯
電バイアスを初期値に設定する一方、複数のパッチ作成
条件を設定する(ステップS222)。ここでは、高濃
度側相関データを導出する場合と同様に、露光エネルギ
ーEをE1,E2,…,Emに変化させるとともに、現像
バイアスVbをVb(1),Vb(2),…,Vb(6)に変化させ
ている。
【0038】このようなパッチ作成条件で図13に示す
ような1on5offのラインパッチ画像LIを感光体
2上に順次形成しながら、各パッチ画像を中間転写ベル
ト71の外周面に一次転写する(ステップS223)。
なお、この実施形態では、低濃度側のパッチ画像として
1on5offのラインパッチ画像LIを形成している
が、このラインパッチ画像に限定されるものではなく、
種々のハーフトーン画像をパッチ画像として用いること
ができる。ただし、パッチ画像LIを低濃度側のパッチ
画像として用いた場合には、次のような作用効果が得ら
れる。
【0039】従来、線画像の画像濃度を調整するため
に、例えば特開平9−50155号公報に記載の発明で
は、3ドットラインのペア群を3ドットおきに出力して
なるパッチ画像を用いており、このパッチ画像をセンサ
によって読み取ることでライン幅を検出している。そし
て、こうして検出されるライン幅に基づき、レーザーパ
ワーを制御することで所望のライン幅が得られるように
露光量を調整し、理想のライン線画像を得ている。しか
しながら、線画像の基本はレーザービーム1本で描画さ
れる1ドットラインであり、従来例の如く複数ドットラ
インのライン幅を制御しただけでは線画像を十分に調整
したとはいえない。これに対し、本実施形態では、図1
3に示すように、互いに離隔配置された複数本の1ドッ
トラインで構成されるトナー像がラインパッチ画像とし
て形成される。そして、後述するように、このラインパ
ッチ画像の光学濃度を測定し、低濃度側目標濃度となる
ように調整しているので、1ドットラインからなる線画
像の画像濃度を安定化させることができる。
【0040】また、ラインパッチ画像が1on5off
となっている点でも有利な作用効果が得られる。光ビー
ムLは一般的にガウス型の光強度分布を有しており、通
常光強度の最大値に対して約50%レベルでのスポット
径が設計解像度に対応するように設計スポット径を調整
することが多いが、この場合、露光エネルギーとして有
効な1/eに対応する有効露光スポット径は設計スポ
ット径よりも大きくなることから、隣接する1ドットラ
イン同士のライン間隔が狭い場合には、隣接する有効露
光スポット同士が干渉し合い、その干渉により、ライン
間の表面電位を変化させてしまうという問題である。こ
れによって、元来1ドットラインとして描画したライン
の線幅が太ってしまう。これに対し、本実施形態の如く
隣接する1ドットラインの間に5ライン分の間隔を設け
ることによって、かかる問題を解消することができる。
つまり、隣接するラインの影響を受けずに、孤立1ドッ
トライン群を形成することができる。もちろん、6ライ
ン以上離間させるように構成してもよいのであるが、o
ff本数が増大すると、それに伴って低濃度側目標濃度
を低下させる必要があり、パッチセンサPSの測定感度
の面で問題がある場合がある。したがって、本実施形態
の如くラインパッチ画像として1on5offを用いる
ことはこれらの点を総合的に考慮すると、最も効果的な
パッチ画像といえる。
【0041】なお、パッチセンサの測定感度を上げると
いう観点で、低濃度側目標濃度を上げる場合は、例え
ば、横1on5off、縦1on5offのいわゆる格
子パターンが孤立1ドットライン群を形成するという意
味で好ましい。この格子パターンにおいても、上記と同
様に、縦および横のいずれにおいても6ライン以上離間
させてもよいことは言うまでもない。
【0042】次のステップS224では、すべてのパッ
チ作成色についてパッチ画像を作成したか否かを判断
し、「NO」と判断される間は、パッチ作成色を次の色
に設定し(ステップS225)、ステップS222,S
223を繰り返して他のトナー色、つまりシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のラインパッ
チ画像を中間転写ベルト71の外周面上にさらに形成し
ていく。
【0043】一方、ステップS224で「YES」と判
断すると、各ラインパッチ画像の光学濃度をパッチセン
サPSで測定する(ステップS226)。
【0044】これに続いて、ステップS227で基準目
標濃度の低濃度側目標濃度(OD=0.2)と一致する
パッチ作成条件を「通常用低濃度側相関データ」として
抽出する。例えば図5(b)、図7(b)および図9
(b)に示すように、各パッチ作成条件(E,Vb)で
作成されたラインパッチ画像のうち、パッチ作成条件
(E1,Vb(2))、(E2,Vb(3))、…などで作成され
たラインパッチ画像が低濃度側目標濃度と一致する場
合、これら(E1,Vb(1))、(E2,Vb(3))、…が通
常用低濃度側相関データとなる。
【0045】また、ステップS228で第3および第5
ユーザ設定モードでのユーザ設定目標濃度の低濃度側目
標濃度(OD=0.3)と一致するパッチ作成条件を
「強調用低濃度側相関データ」として抽出する。例えば
図8(a)および図10(a)に示すように、各パッチ
作成条件(E,Vb)で作成されたラインパッチ画像の
うち、パッチ作成条件(E2,Vb(1))、(Em,Vb
(4))、…などで作成されたラインパッチ画像が低濃度
側目標濃度と一致する場合、これら(E2,Vb(1))、
(Em,Vb(4))、…が強調用低濃度側相関データとな
る。
【0046】また、ステップS229で第1および第6
ユーザ設定モードでのユーザ設定目標濃度の低濃度側目
標濃度(OD=0.1)と一致するパッチ作成条件を
「セーブ用低濃度側相関データ」として抽出する。例え
ば図6(a)および図11(a)に示すように、各パッ
チ作成条件(E,Vb)で作成されたラインパッチ画像
のうち、パッチ作成条件(E1,Vb(2))…などで作成
されたラインパッチ画像が低濃度側目標濃度と一致する
場合、これら(E1,Vb(2))…がセーブ用低濃度側相
関データとなる。
【0047】このようにして6種類の相関データが求ま
ると、図3のステップS23〜S29を実行して通常モ
ード、第1〜第6ユーザ設定モードでの濃度調整因子
(露光エネルギーおよび現像バイアス)の最適値をそれ
ぞれ求め、メモリ127に記憶する。
【0048】ステップS23:通常モード このステップS23では、通常用高濃度側相関データと
通常用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば図
5に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相関
データがそれぞれ求められた場合、通常用高濃度側相関
データおよび通常用低濃度側相関データの積集合は相関
データ(E2,Vb(3))となる。そこで、露光エネルギ
ーE2および現像バイアスVb(3)をそれぞれ通常モード
における最適露光エネルギーおよび最適現像バイアスと
して設定し、メモリ127に記憶する。
【0049】ステップS24:第1ユーザ設定モード このステップS24では、通常用高濃度側相関データと
セーブ用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば
図6に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相
関データがそれぞれ求められた場合、通常用高濃度側相
関データおよびセーブ用低濃度側相関データの積集合は
相関データ(E1,Vb(2))となる。そこで、露光エネ
ルギーE1および現像バイアスVb(2)をそれぞれ第1ユ
ーザ設定モードにおける最適露光エネルギーおよび最適
現像バイアスとして設定し、メモリ127に記憶する。
【0050】ステップS25:第2ユーザ設定モード このステップS25では、強調用高濃度側相関データと
通常用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば図
7に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相関
データがそれぞれ求められた場合、強調用高濃度側相関
データおよび通常用低濃度側相関データの積集合は相関
データ(E1,Vb(1))となる。そこで、露光エネルギ
ーE1および現像バイアスVb(1)をそれぞれ第2ユーザ
設定モードにおける最適露光エネルギーおよび最適現像
バイアスとして設定し、メモリ127に記憶する。
【0051】ステップS26:第3ユーザ設定モード このステップS26では、通常用高濃度側相関データと
強調用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば図
8に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相関
データがそれぞれ求められた場合、通常用高濃度側相関
データおよび強調用低濃度側相関データの積集合は相関
データ(Em,Vb(4))となる。そこで、露光エネルギ
ーEmおよび現像バイアスVb(4)をそれぞれ第3ユーザ
設定モードにおける最適露光エネルギーおよび最適現像
バイアスとして設定し、メモリ127に記憶する。
【0052】ステップS27:第4ユーザ設定モード このステップS27では、セーブ用高濃度側相関データ
と通常用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば
図9に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相
関データがそれぞれ求められた場合、セーブ用高濃度側
相関データおよび通常用低濃度側相関データの積集合は
相関データ(Em,Vb(6))となる。そこで、露光エネ
ルギーEmおよび現像バイアスVb(6)をそれぞれ第4ユ
ーザ設定モードにおける最適露光エネルギーおよび最適
現像バイアスとして設定し、メモリ127に記憶する。
【0053】ステップS28:第5ユーザ設定モード このステップS28では、強調用高濃度側相関データと
強調用低濃度側相関データの積集合を求める。例えば図
10に示すように高濃度側相関データおよび低濃度側相
関データがそれぞれ求められた場合、強調用高濃度側相
関データおよび強調用低濃度側相関データの積集合は存
在していないので、ここでは近似する相関データに基づ
く補完処理により相関データ(E3,Vb(1.5))を求め
ている。そこで、露光エネルギーE3および現像バイア
スVb(1.5)をそれぞれ第5ユーザ設定モードにおける最
適露光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設定
し、メモリ127に記憶する。
【0054】ステップS29:第6ユーザ設定モード このステップS29では、セーブ用高濃度側相関データ
とセーブ用低濃度側相関データの積集合を求める。例え
ば図11に示すように高濃度側相関データおよび低濃度
側相関データがそれぞれ求められた場合、セーブ用高濃
度側相関データおよびセーブ用低濃度側相関データの積
集合は第5ユーザ設定モードと同様に空集合であるた
め、ここでは近似する相関データに基づく補完演算によ
り相関データ(E1.5,Vb(4.5))を求めている。そこ
で、露光エネルギーE1.5および現像バイアスVb(4.5)
をそれぞれ第6ユーザ設定モードにおける最適露光エネ
ルギーおよび最適現像バイアスとして設定し、メモリ1
27に記憶する。
【0055】なお、この実施形態では、通常モードおよ
び第1〜第4ユーザ設定モードのいずれにおいても、積
集合に属する相関データが単一の相関データのみとなっ
ている場合を例示して説明したが、複数の相関データが
存在する場合には積集合に属する一の相関データを選択
し、その相関データを構成する露光エネルギーおよび現
像バイアスをそれぞれ最適露光エネルギーおよび最適現
像バイアスとして設定すればよい。また、第5および第
6ユーザ設定モードのように積集合が空集合となったと
しても、近似する相関データに基づく演算処理によって
最適露光エネルギーおよび最適現像バイアスを求めても
よい。
【0056】以上のように、この実施形態によれば、上
記のようにして通常モードおよび第1〜第6ユーザ設定
モードにおける濃度調整因子の最適値(最適露光エネル
ギーおよび最適現像バイアス)が設定記憶された後、実
際の印字処理が行われるが、通常モードが選択されてい
るときにはメモリ127から最適露光エネルギーE2お
よび最適現像バイアスVb(3)が読み出され、露光エネル
ギーおよび現像バイアスとしてそれぞれ設定された後、
印字が実行される。一方、第1〜第6ユーザ設定モード
のうち一のモードが選択されているときにはメモリ12
7から選択されたユーザ設定モードに対応する最適露光
エネルギーおよび最適現像バイアスが読み出され、露光
エネルギーおよび現像バイアスとしてそれぞれ設定され
た後、印字が実行される。
【0057】このように、トナー像の画像濃度に影響を
与える濃度調整因子たる露光エネルギーおよび現像バイ
アスを制御することによって感光体2上に形成されるト
ナー像の画像濃度が基準目標濃度に制御されるが、必要
に応じて濃度調整因子が変更設定されてユーザ要求に応
じたユーザ設定目標濃度で感光体2上にトナー像が形成
される。つまり、ユーザ設定モードを適切に設定するこ
とによって低濃度側および/または高濃度側においてト
ナー像の画像濃度を変更設定することができる。したが
って、ユーザ要求に柔軟に対応しながら、トナー像の画
像濃度を適切に制御することができる。
【0058】例えば、第2、第3または第5ユーザ設定
モードが選択されている場合には、低濃度側および/ま
たは高濃度側においてユーザ設定目標濃度が基準目標濃
度よりも高く設定されており、通常モードよりも濃いト
ナー像を形成することができる。特に、第3ユーザ設定
モードが選択されている場合には、ベタ画像の画像濃度
は通常モードと同じであるのに、ライン画像が濃く印字
されることとなり、細線が基準目標濃度よりも濃く明瞭
となるため、この第3ユーザ設定モードはCAD図面や
文字を多用する画像を印字するユーザに最も適したモー
ドといえる。
【0059】一方、第1、第4または第6ユーザ設定モ
ードが選択されている場合には、低濃度側および/また
は高濃度側においてユーザ設定目標濃度が基準目標濃度
よりも低く設定されており、通常モードよりも薄いトナ
ー像を形成することができ、トナー消費量を抑えること
ができる。つまり、これらのユーザ設定モードはいわゆ
るトナーセーブモードとして機能しており、しかも次に
説明するように従来のトナーセーブモードよりも優れた
作用効果を有している。
【0060】ここで、単にトナー消費量を削減するため
なら、従来から行われているように原画像のドットイメ
ージの中から一定の割合でドットを間引くことにより、
トナーをセーブできる。しかしながら、従来技術ではド
ットイメージから単にドットが間引かれているため、文
字や細線の低濃度画像ではデータが欠落し、文字等の判
別が不可能になってしまう。また、ベタ画像などの高濃
度画像については、トナーセーブモード時には、画像が
網点状に表現されるため階調が十分とれず不自然なもの
になってしまう。このように、単にドットを間引いたの
みでは、実質上、画像表現を維持することができないと
いう問題があった。
【0061】これに対し、この実施形態では、原画像の
ドットイメージの中からドットを間引くことなく、画像
濃度を調整することによってトナー消費量の抑制を図っ
ているため、通常モードにおいて形成される画像表現を
維持しながら、画像形成を行うことができる。
【0062】しかも、これらのユーザ設定モードの中で
も、特に第4ユーザ設定モードが選択されている場合、
低濃度側については基準目標濃度と同一の画像濃度を維
持しつつ高濃度側については基準目標濃度の高濃度側目
標濃度よりも低いユーザ設定目標濃度でトナー像を形成
するように構成しているので、単にトナー消費量を削減
するだけでなく、画像品質の面で特に優れている。
【0063】というのも、トナー消費量の低減を図るた
めには、例えば第6ユーザ設定モードのように全濃度領
域に渡って一律に画像濃度を低下させることも考えられ
るが、このように画像濃度を低下させた場合には文字や
細線などの低濃度の画像がきちんと再現されず、例えば
かすれて判別することが難しくなるケースがある。これ
に対し、第4ユーザ設定モードによれば、低濃度側につ
いては通常モードと同じ目標濃度(光学濃度OD=0.
2)で各色のトナー像を形成しているため、特に文字や
細線などの低濃度の画像については通常モードと遜色な
い判別性を確保することができる。その一方で、高濃度
側については目標濃度を「1.2」から「0.8」に低
下させることによってトナー消費量を積極的に抑制して
効率的なトナーセーブが可能となっている。
【0064】さらに、この実施形態によれば、次のよう
な作用効果も得られる。電子写真方式の画像形成装置で
は、装置の個体差、感光体およびトナーの疲労・経時変
化や、装置周辺における温湿度の変化などに起因して、
トナー像の画像濃度が異なることがあるが、上記実施形
態では、ユーザ設定モードを実行するにあたって、各ユ
ーザ設定モードにおける濃度調整因子の最適値をいわゆ
るパッチセンシング処理によって求めているため、装置
の個体差などの影響を受けることなく、低濃度から高濃
度までの広い濃度範囲においてトナーセーブ用目標濃度
にて画像を安定して形成することができる。
【0065】B.第2実施形態 ところで、上記第1実施形態では、ユーザ設定モードに
おける濃度調整因子の最適値をパッチ画像の画像濃度に
基づき直接求めているが、以下に説明するようにいわゆ
るパッチセンシング処理によって求められた通常モード
における濃度調整因子の最適値を補正することによって
ユーザ設定モードにおける濃度調整因子の最適値を求め
てもよい。つまり、この第2実施形態では、パッチ画像
に基づき間接的にユーザ設定モードにおける濃度調整因
子の最適値を求めている。以下、図14ないし図22を
参照しつつ第2実施形態について説明する。なお、この
第2実施形態にかかる画像形成装置の機械的および電気
的構成は第1実施形態のそれと同一であるため、同一符
号を付して、それら構成に関する説明は省略する。
【0066】図14は、第2実施形態における濃度調整
因子の最適化処理を示すフローチャートである。この第
2実施形態では、まず、パッチセンシングによって、基
準目標濃度の高濃度側目標濃度(OD=1.2)でトナ
ー像を形成するための露光エネルギーEと現像バイアス
Vbとの相関データを「通常用高濃度側相関データ」と
して求める(ステップS21)とともに、基準目標濃度
の低濃度側目標濃度(OD=0.2)でトナー像を形成
するための露光エネルギーEと現像バイアスVbとの相
関データを「通常用低濃度側相関データ」として求め
(ステップS22)、それに続いて、通常用高濃度側相
関データと通常用低濃度側相関データの積集合を求めて
通常モードにおける濃度調整因子の最適値(最適露光エ
ネルギーE2および最適現像バイアスVb(3))を求め、
メモリ127に記憶する(ステップS23)。ここまで
の一連のパッチセンシング処理については、第1実施形
態のそれらと同一であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0067】次に、上記のようにして求められた通常モ
ードでの最適露光エネルギーE2および最適現像バイア
スVb(3)を感光体2の光減衰特性に基づいて補正して各
ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値(最適露光
エネルギーおよび最適現像バイアス)を求める(ステッ
プS31〜36)。ここでは、まず、上記したようにト
ナーセーブモードとして最も優れている第4ユーザ設定
モードについて説明する。
【0068】ステップS34:第4ユーザ設定モード この第4ユーザ設定モードでは、表1に示すように、低
濃度側目標濃度については基準目標濃度と同様に光学濃
度OD=0.2となるように制御するのに対し、高濃度
側目標濃度については基準目標濃度のそれよりも低く設
定して比較的薄いトナー像を形成する。そこで、露光エ
ネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE2より
も高い値に補正するとともに、現像バイアスの絶対値を
通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶対値よりも
低い値に補正する。しかも、補正後の露光エネルギー
と、補正後の現像バイアスとが通常用高濃度側相関デー
タを満足するように構成している。このように補正する
理由は以下の通りである。
【0069】図15は、感光体の光減衰特性と、高濃度
側相関データとの関係を示すグラフであり、実線は感光
体2の光減衰特性を示している。同図の実線からわかる
ように、帯電ユニット3によって帯電処理された感光体
2は表面電位Voを有しており、この感光体2に向けて
露光エネルギーEで光ビームLを照射してベタ画像に対
応する潜像が形成された場合、その潜像部分の表面電位
は明部電位Vonとなる。
【0070】ところで、高濃度側目標濃度のトナー像を
得るためには、感光体2の表面に所定のトナー付着量を
付着させる必要(目標濃度とトナー付着量との相関は既
知)がある。ここで、基準目標濃度の高濃度側目標濃度
(光学濃度OD=1.2)でトナー像を形成するために
所定のトナー付着量が必要となり、そのトナー付着量に
対応するコントラスト電位(=│(現像バイアス)−
(感光体2の明部電位)│)を電位Vconとすれば、同
図の1点鎖線に示すように、明部電位Vonと現像バイア
スVbとの差がコントラスト電位Vconとなるように、露
光エネルギーEと現像バイアスVbを設定することによ
って高濃度側目標濃度でトナー像を形成することができ
る。つまり、上記ステップS21では、感光体2の光減
衰特性に基づいて図15の1点鎖線で示す通常用高濃度
側相関データを求めているのに他ならない。また、ステ
ップS22でがパッチセンシング処理によって通常用低
濃度側相関データを求めているが、これも上記通常用高
濃度側相関データと同様に感光体2の光減衰特性に基づ
いて図16の2点鎖線で示す低濃度側相関データを求め
ているに他ならない。したがって、通常モードにおける
最適値については、図17に示すように、高濃度側相関
データを表す1点鎖線と、低濃度側相関データを表す2
点差線との交点CPnを求め、この交点CPoに対応する
露光エネルギーE2および現像バイアスVb(3)をそれぞ
れ最適露光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設
定し、メモリ127に記憶することができる(ステップ
S23)。
【0071】これに対して、第4ユーザ設定モードに対
するユーザ設定目標濃度の高濃度側目標濃度(光学濃度
OD=0.8)でトナー像を形成するために必要となる
トナー付着量は通常用目標濃度の場合よりも少なく、必
然的にそのトナー付着量に対応するコントラスト電位も
小さくなる。ここで、そのコントラスト電位を電位Vco
n′(<Vcon)とすれば、図15の破線に示すように、
明部電位Vonと現像バイアスVbとの差がコントラスト
電位Vcon′となるように、露光エネルギーEと現像バ
イアスVbを設定することによって第4ユーザ設定モー
ド用の高濃度側目標濃度でトナー像を形成することがで
き、この破線がセーブ用高濃度側相関データを示してい
るのに他ならない。したがって、第4ユーザ設定モード
での最適値は、図17に示すように、セーブ用高濃度側
相関データ(破線)と低濃度側相関データ(2点鎖線)
との交点CP4となる。つまり、ユーザ設定モードでの
最適露光エネルギーについては通常モードでの最適露光
エネルギーE2よりも高い値Emとなり、ユーザ設定モー
ドでの現像バイアスの絶対値は通常モードでの最適現像
バイアスVb(3)の絶対値よりも低い値Vb(6)となる。
【0072】よって、パッチセンシングによりセーブ用
高濃度側相関データを求めるまでもなく、第4ユーザ設
定モードでのユーザ設定目標濃度の高濃度目標濃度が決
まっておれば、感光体2の光減衰特性に基づいて上記の
ように通常モードでの最適値を補正することによって第
4ユーザ設定モードでの最適値を求めることができる。
【0073】なお、その他のユーザ設定モードについて
も、第4ユーザ設定モードと同様にして感光体2の光減
衰特性に基づいて通常モードでの最適値を補正すること
によって各ユーザ設定モードでの最適値を求めることが
できる。つまり、第1〜第3、第5および第6ユーザ設
定モードにおける最適値は次のようになる。
【0074】ステップS31:第1ユーザ設定モード この第1ユーザ設定モードでは、図18に示すように、
露光エネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE
2よりも低い値E1に補正するとともに、現像バイアスの
絶対値を通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶対
値よりも高い値Vb(2)に補正する。しかも、補正後の露
光エネルギーE1と、補正後の現像バイアスVb(2)とが
通常用高濃度側相関データを満足するように構成してい
る。
【0075】ステップS32:第2ユーザ設定モード この第2ユーザ設定モードでは、図19に示すように、
露光エネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE
2よりも低い値E1に補正するとともに、現像バイアスの
絶対値を通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶対
値よりも高い値Vb(1)に補正する。しかも、補正後の露
光エネルギーE1と、補正後の現像バイアスVb(1)とが
通常用低濃度側相関データを満足するように構成してい
る。
【0076】ステップS33:第3ユーザ設定モード この第3ユーザ設定モードでは、図20に示すように、
露光エネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE
2よりも高い値Emに補正するとともに、現像バイアスの
絶対値を通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶対
値よりも低い値Vb(4)に補正する。しかも、補正後の露
光エネルギーEmと、補正後の現像バイアスVb(4)とが
通常用高濃度側相関データを満足するように構成してい
る。
【0077】ステップS35:第5ユーザ設定モード この第5ユーザ設定モードでは、図21に示すように、
露光エネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE
2よりも高い値E3に補正するとともに、現像バイアスの
絶対値を通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶対
値よりも高い値Vb(1.5)に補正する。
【0078】ステップS36:第6ユーザ設定モード この第6ユーザ設定モードでは、図22に示すように、
露光エネルギーを通常モードでの最適露光エネルギーE
2よりも低い値E1.5に補正するとともに、現像バイアス
の絶対値を通常モードでの最適現像バイアスVb(3)の絶
対値よりも低い値Vb(4.5)に補正する。
【0079】以上のように、この第2実施形態において
も、第1実施形態と同様に、必要に応じて濃度調整因子
が変更設定されてユーザ要求に応じた画像濃度で感光体
2上にトナー像が形成される。つまり、ユーザ設定モー
ドを適切に設定することによって低濃度側および/また
は高濃度側においてトナー像の画像濃度を変更設定する
ことができる。したがって、ユーザ要求に柔軟に対応し
ながら、トナー像の画像濃度を適切に制御することがで
きる。
【0080】また、この第2実施形態では、強調用およ
びセーブ用高濃度相関データ、ならびに強調用およびセ
ーブ用低濃度相関データを求めることなく、通常モード
での最適値を単に補正することによってユーザ設定モー
ドでの最適値を求めているため、第1実施形態に比べて
演算処理量が少なく、制御ユニット1に与える負荷を低
減することができる。なお、各ユーザ設定モードの最適
値を求めるにあたってパッチ画像の画像濃度に基づき直
接濃度調整因子の最適値を求めているわけではないが、
いわゆるパッチセンシング処理により求めた通常モード
での最適値に基づき求めており、パッチ画像の画像濃度
を間接的に利用している。そのため、第1実施形態とほ
ぼ同様に、装置の個体差などの影響を受けることなく、
低濃度から高濃度までの広い濃度範囲においてユーザ設
定目標濃度にて画像を安定して形成することができる。
【0081】C.その他 なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの
以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上
記実施形態では、各モードにおける高濃度側目標濃度と
して光学濃度OD=1.3,1.2,0.8を用いると
ともに、各モードにおいて低濃度側目標濃度として光学
濃度OD=0.3,0.2,0.1を用いているが、各
目標濃度の設定値はこれに限定されるものではなく、各
目標濃度を任意に設定することができる。また、目標濃
度の種類についても任意である。つまり、上記実施形態
では、基準目標濃度およびユーザ設定目標濃度はともに
2種類の高濃度側目標濃度および低濃度側目標濃度を有
しているが、基準目標濃度およびユーザ設定目標濃度は
ともに単一種類や3種類以上の目標濃度で構成されてい
てもよいことは言うまでもない。
【0082】また、上記実施形態では、ユーザ設定モー
ドとユーザ設定目標濃度とを予め関連付けておき、モー
ド選択に応じてユーザ設定目標濃度を設定変更している
が、ユーザ設定目標濃度を直接変更設定するように構成
してもよい。
【0083】また、上記実施形態では、濃度調整因子と
して光ビームLの露光エネルギーおよび現像バイアスを
用いているが、濃度調整因子の種類や個数などについて
は任意であり、濃度調整因子としては露光エネルギーお
よび現像バイアス以外に帯電バイアスや転写バイアスな
どが含まれ、また一の濃度調整因子のみを制御してた
り、複数の濃度調整因子を組み合わせて制御する画像形
成装置にも、本発明を適用することができる。
【0084】また、上記実施形態では、4色のトナーを
用いたカラー画像を形成することができる画像形成装置
であったが、本発明の適用対象はこれに限定されるもの
ではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置に
も当然に適用することができる。また、上記実施形態に
かかる画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部
装置よりインターフェース112を介して与えられた画
像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートな
どのシートに形成するプリンタであるが、本発明は複写
機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装
置全般に適用することができる。
【0085】また、上記実施形態では、感光体2上のト
ナー像を中間転写ベルト71に転写し、このトナー像を
パッチ画像として、その光学濃度を検出するとともに、
その検出結果に基づき最適露光エネルギーおよび最適現
像バイアスを求めているが、中間転写ベルト以外の転写
媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シート、中間転写
ドラム、中間転写シート、反射型記録シートあるいは透
過性記憶シートなど)にトナー像を転写してパッチ画像
を形成する画像形成装置にも本発明を適用することがで
きる。
【0086】また、上記実施形態では、本発明の「転写
媒体」として機能する中間転写ベルト71上に複数個の
パッチ画像を並べて形成し、パッチセンサPSによって
各パッチ画像の光学濃度を一括して測定しているが、パ
ッチ画像を中間転写ベルト71に一次転写するたびにパ
ッチ画像の光学濃度を測定したり、パッチ画像をいくつ
かのブロックに分割し、各ブロックを一括して測定した
り、あるいは、パッチセンサPSとは異なる濃度読取り
用のセンサを本発明の「濃度測定手段」として感光体2
の外周面に沿って配置して該センサにより感光体2上に
形成されたパッチ画像の光学濃度を測定するようにして
もよい。
【0087】さらに、上記実施形態では、高濃度パッチ
形成後低濃度パッチを形成しているが、これらが混合し
たパッチを形成し、センシングすることも可能である。
【0088】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、必要
に応じて濃度調整因子を変更設定することができるよう
に構成しているので、ユーザ要求に応じた画像濃度で感
光体上にトナー像を形成することができ、ユーザ要求に
柔軟に対応しながら、トナー像の画像濃度を適切に制御
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の第1実施形態
を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の画像形成装置における濃度調整因子の最
適化処理を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態における高濃度側相関データの導
出手順を示すフローチャートである。
【図5】通常モードでの濃度調整因子の最適値を求める
手順を示す図である。
【図6】第1ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適
値を求める手順を示す図である。
【図7】第2ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適
値を求める手順を示す図である。
【図8】第3ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適
値を求める手順を示す図である。
【図9】第4ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適
値を求める手順を示す図である。
【図10】第5ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最
適値を求める手順を示す図である。
【図11】第6ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最
適値を求める手順を示す図である。
【図12】第1実施形態における低濃度側相関データの
導出手順を示すフローチャートである。
【図13】ライン画像を模式的に示す図である。
【図14】第2実施形態における濃度調整因子の最適化
処理を示すフローチャートである。
【図15】感光体の光減衰特性と、高濃度側相関データ
との関係を示すグラフである。
【図16】感光体の光減衰特性と、低濃度側相関データ
との関係を示すグラフである。
【図17】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
4ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【図18】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
1ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【図19】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
2ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【図20】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
3ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【図21】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
5ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【図22】通常モードでの濃度調整因子の最適値と、第
6ユーザ設定モードでの濃度調整因子の最適値との相対
関係を示す図である。
【符号の説明】
1…制御ユニット(制御手段) 2…感光体 4K,4C,4M,4Y…現像器(現像手段) 6…露光ユニット(露光手段) 12…エンジンコントローラ(制御手段) 71…中間転写ベルト(転写媒体) 124…CPU(制御手段) E…露光エネルギー L…光ビーム LI…ラインパッチ画像 PS…パッチセンサ(濃度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DE02 EA02 EA05 EC03 EC06 EC15 EC20 EF01 EF06 FA07 FA35 2H073 AA02 BA02 BA28 CA22 2H076 AB02 DA07 DA08 DA09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを感光体の表面に露光して静電
    潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の静電潜像を
    トナーで顕像化してトナー像を形成する現像手段と、ト
    ナー像の画像濃度に影響を与える濃度調整因子を制御す
    ることによって前記感光体上に形成されるトナー像の画
    像濃度を基準目標濃度に制御する制御手段とを備えた画
    像形成装置において、 必要に応じて前記濃度調整因子を変更設定してトナー像
    の画像濃度を前記基準目標濃度からずれた画像濃度に変
    更可能となっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光体上に形成されたトナー像、あ
    るいは当該トナー像が転写媒体に転写されてなるトナー
    像をパッチ画像として、その画像濃度を検出する濃度検
    出手段をさらに備え、 前記制御手段は、トナー像を前記基準目標濃度で形成す
    る通常モードと、前記基準目標濃度と異なるユーザ設定
    目標濃度でトナー像を形成するユーザ設定モードとを有
    しており、 前記ユーザ設定モードでは、トナー像の画像濃度が前記
    ユーザ設定目標濃度となるように、前記濃度検出手段に
    より検出されたパッチ画像の画像濃度に基づき前記濃度
    調整因子を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設定
    目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度側
    目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有しており、 前記制御手段は、前記ユーザ設定モードにおいて、前記
    ユーザ設定目標濃度の低濃度側目標濃度を前記基準目標
    濃度の低濃度側目標濃度とほぼ一致させながら、前記ユ
    ーザ設定目標濃度の高濃度側目標濃度が前記基準目標濃
    度の高濃度側目標濃度と異なるように前記濃度調整因子
    を制御する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設定
    目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度側
    目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有しており、 前記制御手段は、前記ユーザ設定モードにおいて、前記
    ユーザ設定目標濃度の高濃度側目標濃度を前記基準目標
    濃度の高濃度側目標濃度とほぼ一致させながら、前記ユ
    ーザ設定目標濃度の低濃度側目標濃度が前記基準目標濃
    度の低濃度側目標濃度と異なるように前記濃度調整因子
    を制御する請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記濃度調整因子を変
    更設定しながらパッチ画像を形成し、それらのパッチ画
    像の画像濃度に基づき前記ユーザ設定目標濃度のトナー
    像を形成するために必要な濃度調整因子の最適値を求め
    る請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記濃度調整因子を変
    更設定しながらパッチ画像を形成し、それらのパッチ画
    像の画像濃度に基づき前記基準目標濃度のトナー像を形
    成するために必要な濃度調整因子の最適値を求めた後、
    その最適値を補正することによって前記ユーザ設定目標
    濃度のトナー像を形成するために必要な濃度調整因子の
    最適値を求める請求項2ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記感光体の光減衰特
    性に基づき前記補正を行う請求項6記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設定
    目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度側
    目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有しており、 前記制御手段は、前記通常モードでは、前記基準目標濃
    度の低濃度側目標濃度でトナー像を形成するための露光
    エネルギーと現像バイアスとの低濃度側相関データと、
    前記基準目標濃度の高濃度側目標濃度でトナー像を形成
    するための露光エネルギーと現像バイアスとの高濃度側
    相関データとの積集合に属する一の相関データを最適露
    光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設定する一
    方、 前記ユーザ設定モードでは、露光エネルギーを前記最適
    露光エネルギーよりも高い値に補正するとともに、現像
    バイアスの絶対値を前記最適現像バイアスの絶対値より
    も低い値に補正する請求項6または7記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設定
    目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度側
    目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有しており、 前記制御手段は、前記通常モードでは、前記基準目標濃
    度の低濃度側目標濃度でトナー像を形成するための露光
    エネルギーと現像バイアスとの低濃度側相関データと、
    前記基準目標濃度の高濃度側目標濃度でトナー像を形成
    するための露光エネルギーと現像バイアスとの高濃度側
    相関データとの積集合に属する一の相関データを最適露
    光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設定する一
    方、 前記ユーザ設定モードでは、露光エネルギーを前記最適
    露光エネルギーよりも低い値に補正するとともに、現像
    バイアスの絶対値を前記最適現像バイアスの絶対値より
    も高い値に補正する請求項6または7記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記ユーザ設定モー
    ドにおいて、補正後の露光エネルギーと、補正後の現像
    バイアスとが前記低濃度側相関データを満足する請求項
    8または9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記ユーザ設定モー
    ドにおいて、補正後の露光エネルギーと、補正後の現像
    バイアスとが前記高濃度側相関データを満足する請求項
    8または9記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設
    定目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度
    側目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有してお
    り、 前記制御手段は、前記通常モードでは、前記基準目標濃
    度の低濃度側目標濃度でトナー像を形成するための露光
    エネルギーと現像バイアスとの低濃度側相関データと、
    前記基準目標濃度の高濃度側目標濃度でトナー像を形成
    するための露光エネルギーと現像バイアスとの高濃度側
    相関データとの積集合に属する一の相関データを最適露
    光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設定する一
    方、 前記ユーザ設定モードでは、露光エネルギーを前記最適
    露光エネルギーよりも高い値に補正するとともに、現像
    バイアスの絶対値を前記最適現像バイアスの絶対値より
    も高い値に補正する請求項6または7記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記基準目標濃度および前記ユーザ設
    定目標濃度の各々は、低濃度側目標濃度と、前記低濃度
    側目標濃度より高濃度の高濃度側目標濃度を有してお
    り、 前記制御手段は、前記通常モードでは、前記基準目標濃
    度の低濃度側目標濃度でトナー像を形成するための露光
    エネルギーと現像バイアスとの低濃度側相関データと、
    前記基準目標濃度の高濃度側目標濃度でトナー像を形成
    するための露光エネルギーと現像バイアスとの高濃度側
    相関データとの積集合に属する一の相関データを最適露
    光エネルギーおよび最適現像バイアスとして設定する一
    方、 前記ユーザ設定モードでは、露光エネルギーを前記最適
    露光エネルギーよりも低い値に補正するとともに、現像
    バイアスの絶対値を前記最適現像バイアスの絶対値より
    も低い値に補正する請求項6または7記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 光ビームを感光体の表面に露光して静
    電潜像を形成するとともに、その静電潜像をトナーによ
    り顕像化してトナー像を形成する画像形成方法におい
    て、 トナー像の画像濃度が基準目標濃度となるように、トナ
    ー像の画像濃度に影響を与える濃度調整因子を制御する
    工程と、 必要に応じて前記濃度調整因子を変更設定してトナー像
    の画像濃度を前記基準目標濃度からずれた画像濃度に変
    更する工程とを備えたことを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004243632A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Canon Inc カラー印刷装置およびその制御方法
JP2013076752A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置および現像バイアスの設定方法
JP2014013269A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Konica Minolta Inc 画像形成装置

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