JPH05289339A - ポジ型電子線レジスト - Google Patents
ポジ型電子線レジストInfo
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- JPH05289339A JPH05289339A JP8699592A JP8699592A JPH05289339A JP H05289339 A JPH05289339 A JP H05289339A JP 8699592 A JP8699592 A JP 8699592A JP 8699592 A JP8699592 A JP 8699592A JP H05289339 A JPH05289339 A JP H05289339A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、高感度で、ドライエッチング耐性が
良好で、さらに二酸化シリコン上でも適応可能なポジ型
電子線レジストを提供することを目的とする。 【構成】2−シアノアクリル酸エステル重合体を主成分
とし、エステル基が炭素数6を除く4〜10の環状アル
キル基であることを特徴とする。 【効果】2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合体と
同等の感度およびドライエッチング耐性を有し、二酸化
シリコン上でも適応可能である。
良好で、さらに二酸化シリコン上でも適応可能なポジ型
電子線レジストを提供することを目的とする。 【構成】2−シアノアクリル酸エステル重合体を主成分
とし、エステル基が炭素数6を除く4〜10の環状アル
キル基であることを特徴とする。 【効果】2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合体と
同等の感度およびドライエッチング耐性を有し、二酸化
シリコン上でも適応可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高感度、ドライエッチン
グ耐性が良好で、かつ二酸化シリコン上への適応可能な
ポジ型電子線レジストに関するものである。更に詳しく
は、半導体工業における位相シフトマスクの製造および
シリコンウェハーへの直接描画による半導体製造時にお
ける選択的エッチングや拡散のためのレジストパターン
の提供を目的とする。
グ耐性が良好で、かつ二酸化シリコン上への適応可能な
ポジ型電子線レジストに関するものである。更に詳しく
は、半導体工業における位相シフトマスクの製造および
シリコンウェハーへの直接描画による半導体製造時にお
ける選択的エッチングや拡散のためのレジストパターン
の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造において半導体素
子の微細化に伴い、従来の紫外線露光の解像度の限界か
ら電子線直接描画および位相シフトマスクによる露光法
が、有望視されている。なお、いずれの方法ともに電子
線リソグラフィー技術を用い、酸化シリコンの加工が必
要とされており、この酸化シリコンの加工はウエットエ
ッチングあるいはドライエッチングのいずれでも可能で
ある。
子の微細化に伴い、従来の紫外線露光の解像度の限界か
ら電子線直接描画および位相シフトマスクによる露光法
が、有望視されている。なお、いずれの方法ともに電子
線リソグラフィー技術を用い、酸化シリコンの加工が必
要とされており、この酸化シリコンの加工はウエットエ
ッチングあるいはドライエッチングのいずれでも可能で
ある。
【0003】しかし、ウエットエッチングは等方性エッ
チングのため微細加工に適さない。それに比べて、反応
性イオンエッチング等によるドライエッチングでは、異
方性エッチングのため微細なパターンの加工が可能であ
る。このため微細パターンの加工にはドライエッチング
が有利であるが、レジストのドライエッチング耐性が問
題となる。
チングのため微細加工に適さない。それに比べて、反応
性イオンエッチング等によるドライエッチングでは、異
方性エッチングのため微細なパターンの加工が可能であ
る。このため微細パターンの加工にはドライエッチング
が有利であるが、レジストのドライエッチング耐性が問
題となる。
【0004】ポジ型電子線レジストの感度とドライエッ
チング耐性は相反関係にあり、感度の高いレジストはド
ライエッチング耐性が低く、反対にドライエッチング耐
性が高いレジストは感度が低い傾向にある。例えば、P
BS(チッソ(株)製商品名)、EBR−9(東レ
(株)製商品名)、FBM−120(ダイキン工業
(株)製商品名)等のポジ型レジストの感度は高いが、
ドライエッチング耐性は低く、ポジ型電子線レジストの
標準であるメタクリル酸メチル重合体の1/2以下であ
る。また、φ−MAC(ダイキン工業(株)製商品
名)、MP2400(米国シプレー社製商品名)等のベ
ンゼン環を含むポジ型電子線レジストは、ドライエッチ
ング耐性は高いが感度が低く、20μC/cm2以上の電子
線照射量を必要とし、スループットが低いという問題が
ある。
チング耐性は相反関係にあり、感度の高いレジストはド
ライエッチング耐性が低く、反対にドライエッチング耐
性が高いレジストは感度が低い傾向にある。例えば、P
BS(チッソ(株)製商品名)、EBR−9(東レ
(株)製商品名)、FBM−120(ダイキン工業
(株)製商品名)等のポジ型レジストの感度は高いが、
ドライエッチング耐性は低く、ポジ型電子線レジストの
標準であるメタクリル酸メチル重合体の1/2以下であ
る。また、φ−MAC(ダイキン工業(株)製商品
名)、MP2400(米国シプレー社製商品名)等のベ
ンゼン環を含むポジ型電子線レジストは、ドライエッチ
ング耐性は高いが感度が低く、20μC/cm2以上の電子
線照射量を必要とし、スループットが低いという問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2−シアノアクリル酸
シクロヘキシル重合体のポジ型電子線レジストとしての
感度は、2〜10μC/cm2(加速電圧20kV)と高く、
さらにドライエッチング耐性も他のアクリル系の電子線
レジストやPBSに比べて高く、ベンゼン環を含むレジ
ストとほぼ同等のドライエッチング耐性を有する。この
2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合体は、クロ
ム、アルミニウム、シリコン等の金属上に被膜形成して
電子線照射後、現像処理した場合は問題ないが、二酸化
シリコン上ではレジストパターンにクラックが生じてし
まうという問題があった。
シクロヘキシル重合体のポジ型電子線レジストとしての
感度は、2〜10μC/cm2(加速電圧20kV)と高く、
さらにドライエッチング耐性も他のアクリル系の電子線
レジストやPBSに比べて高く、ベンゼン環を含むレジ
ストとほぼ同等のドライエッチング耐性を有する。この
2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合体は、クロ
ム、アルミニウム、シリコン等の金属上に被膜形成して
電子線照射後、現像処理した場合は問題ないが、二酸化
シリコン上ではレジストパターンにクラックが生じてし
まうという問題があった。
【0006】本発明の目的とするところは、二酸化シリ
コン上でもレジストパターンにクラックの生じない高感
度かつドライエッチング耐性良好なレジストを提供する
ことにある。
コン上でもレジストパターンにクラックの生じない高感
度かつドライエッチング耐性良好なレジストを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1の
(化1)で表わされる2−シアノアクリル酸エステル重
合体を主成分とするポジ型電子線レジストであり、具体
的には、炭素数が4〜5および7〜10の環状アルキル
基を有することが特徴のポジ型電子線レジストである。
(化1)で表わされる2−シアノアクリル酸エステル重
合体を主成分とするポジ型電子線レジストであり、具体
的には、炭素数が4〜5および7〜10の環状アルキル
基を有することが特徴のポジ型電子線レジストである。
【0008】本発明による2−シアノアクリル酸エステ
ル重合体は2−シアノアクリル酸エステルモノマーをア
ニオン重合またはラジカル重合することによって得られ
る。なお、本発明に使用される2−シアノアクリル酸エ
ステルモノマーは、一般式(化2)で表わされる。
ル重合体は2−シアノアクリル酸エステルモノマーをア
ニオン重合またはラジカル重合することによって得られ
る。なお、本発明に使用される2−シアノアクリル酸エ
ステルモノマーは、一般式(化2)で表わされる。
【0009】
【化2】
【0010】ただし、式中のRはシクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、
またはシクロデシル基等であり、具体的には2−シアノ
アクリル酸シクロブチル、2−シアノアクリル酸シクロ
ペンチル、2−シアノアクリル酸シクロヘプチル、2−
シアノアクリル酸シクロオクチル、および2−シアノア
クリル酸シクロデシル等である。
ロペンチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、
またはシクロデシル基等であり、具体的には2−シアノ
アクリル酸シクロブチル、2−シアノアクリル酸シクロ
ペンチル、2−シアノアクリル酸シクロヘプチル、2−
シアノアクリル酸シクロオクチル、および2−シアノア
クリル酸シクロデシル等である。
【0011】ラジカル重合法であるが、開始剤として
は、通常のラジカル重合で用いられているもので、具体
的には過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル
等があり、塊状重合または溶液重合が可能である。溶液
重合に用いる重合溶媒としては、ベンゼン、トルエン、
キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸メチルセロソルブ等の有機溶媒が挙げられる。
重合温度および重合時間は使用する重合開始剤、重合溶
媒の種類や量によって、当然異なるが、重合温度として
は40〜80℃、重合時間としては1〜24時間が好ま
しい。
は、通常のラジカル重合で用いられているもので、具体
的には過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル
等があり、塊状重合または溶液重合が可能である。溶液
重合に用いる重合溶媒としては、ベンゼン、トルエン、
キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸メチルセロソルブ等の有機溶媒が挙げられる。
重合温度および重合時間は使用する重合開始剤、重合溶
媒の種類や量によって、当然異なるが、重合温度として
は40〜80℃、重合時間としては1〜24時間が好ま
しい。
【0012】アニオン重合法の開始剤としては弱塩基で
ある有機アミンが好ましい。具体的にはアニリン、ジエ
チルアミン、N,N-ジメチル-p- トルイジン等である。反
応温度はモノマーの重合速度を制御し、副反応を抑制す
るため、20〜―100℃が好ましい。重合溶剤はラジ
カル重合で使用されるものと同じものが使用できる。
ある有機アミンが好ましい。具体的にはアニリン、ジエ
チルアミン、N,N-ジメチル-p- トルイジン等である。反
応温度はモノマーの重合速度を制御し、副反応を抑制す
るため、20〜―100℃が好ましい。重合溶剤はラジ
カル重合で使用されるものと同じものが使用できる。
【0013】分子量は1万から300万であるが、分子
量が大きすぎると塗布性が低下し、また分子量が小さい
と感度が低下することから5万〜100万が好ましい。
量が大きすぎると塗布性が低下し、また分子量が小さい
と感度が低下することから5万〜100万が好ましい。
【0014】
【作用】2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合体を
二酸化シリコン上に塗布し、電子線照射後、現像処理し
た場合はレジストパターンにクラックが生じてしまう。
これは六員環の立体規則性が高いため、内部応力がかか
り、クラックが発生したものと考えられる。しかし、本
発明の六員環以外の環状アルキルを有する2−シアノア
クリル酸エステル重合体はアルキル基の立体規則性が低
いために、二酸化シリコン上でもクラックが生じないと
いう特徴を示す。さらにベンゼン環のような芳香族基を
含まず、さらにシアノ基を有することから、感度を低下
させずに、ドライエッチング耐性も満足する。
二酸化シリコン上に塗布し、電子線照射後、現像処理し
た場合はレジストパターンにクラックが生じてしまう。
これは六員環の立体規則性が高いため、内部応力がかか
り、クラックが発生したものと考えられる。しかし、本
発明の六員環以外の環状アルキルを有する2−シアノア
クリル酸エステル重合体はアルキル基の立体規則性が低
いために、二酸化シリコン上でもクラックが生じないと
いう特徴を示す。さらにベンゼン環のような芳香族基を
含まず、さらにシアノ基を有することから、感度を低下
させずに、ドライエッチング耐性も満足する。
【0015】表1は、本発明の環状アルキル基を有する
2−シアノアクリル酸エステル重合体と各種ポジ型電子
線レジストとの比較を示す。表1から明らかなように、
本発明の環状アルキル基を有する2−シアノアクリル酸
エステル重合体は感度、ドライエッチング耐性に優れ、
さらに二酸化シリコンへの適合性も有することがわか
る。
2−シアノアクリル酸エステル重合体と各種ポジ型電子
線レジストとの比較を示す。表1から明らかなように、
本発明の環状アルキル基を有する2−シアノアクリル酸
エステル重合体は感度、ドライエッチング耐性に優れ、
さらに二酸化シリコンへの適合性も有することがわか
る。
【0016】
【表1】
【0017】
<実施例1>2−シアノアクリル酸シクロペンチル0.
1mol、アゾビスイソブチロニトリル0.001mo
l、酢酸1mlを、窒素気流中で、60℃にて12時間
反応させた。これをメタノール中に注ぎ、反応生成物を
沈澱させ、白色粉末状の重合体13.4gを得た。な
お、この共重合体の分子量は28万(GPCによるポリ
スチレン換算)であった。
1mol、アゾビスイソブチロニトリル0.001mo
l、酢酸1mlを、窒素気流中で、60℃にて12時間
反応させた。これをメタノール中に注ぎ、反応生成物を
沈澱させ、白色粉末状の重合体13.4gを得た。な
お、この共重合体の分子量は28万(GPCによるポリ
スチレン換算)であった。
【0018】分子量28万の2−シアノアクリル酸シク
ロペンチル重合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を
作り、クロムが80nmの厚さで、さらにクロム上に二
酸化シリコンが400nmの厚さでスパッターされたガ
ラス基板上に回転塗布法により950rpmで500n
mの厚さのレジスト被膜を形成し、120℃で30分間
熱処理後、照射量0.8〜40μC/cm2(加速電圧20
kV)で電子線照射した。
ロペンチル重合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を
作り、クロムが80nmの厚さで、さらにクロム上に二
酸化シリコンが400nmの厚さでスパッターされたガ
ラス基板上に回転塗布法により950rpmで500n
mの厚さのレジスト被膜を形成し、120℃で30分間
熱処理後、照射量0.8〜40μC/cm2(加速電圧20
kV)で電子線照射した。
【0019】電子線照射後、メチルイソブチルケトン:
イソプロピルアルコール=70:30の混合溶媒で20
℃において1分間浸漬し、イソプロピルアルコール中に
てリンスして乾燥することによってレジストパターンが
得られた。
イソプロピルアルコール=70:30の混合溶媒で20
℃において1分間浸漬し、イソプロピルアルコール中に
てリンスして乾燥することによってレジストパターンが
得られた。
【0020】残膜感度は2.4μC/cm2と高く、得られ
たレジストパターンにもクラックが全く生じていなかっ
た。
たレジストパターンにもクラックが全く生じていなかっ
た。
【0021】次に反応性イオンエッチング装置を用い
て、CF4 (45SCCM)と酸素(5SCCM)の混
合ガスで、圧力0.03Torr、パワー300Wで10分
間、二酸化シリコンのドライエッチングを行なった。ア
セトンでレジスト被膜を除去し、電子顕微鏡により二酸
化シリコンのエッチング形状を観察したところ、テーパ
ーのない垂直な断面形状のパターンが確認された。二酸
化シリコンのエッチング速度が16.5nm/分に対
し、2−シアノアクリル酸シクロペンチルのエッチング
速度は24.6nm/分であり、十分な選択比を有して
いた。
て、CF4 (45SCCM)と酸素(5SCCM)の混
合ガスで、圧力0.03Torr、パワー300Wで10分
間、二酸化シリコンのドライエッチングを行なった。ア
セトンでレジスト被膜を除去し、電子顕微鏡により二酸
化シリコンのエッチング形状を観察したところ、テーパ
ーのない垂直な断面形状のパターンが確認された。二酸
化シリコンのエッチング速度が16.5nm/分に対
し、2−シアノアクリル酸シクロペンチルのエッチング
速度は24.6nm/分であり、十分な選択比を有して
いた。
【0022】<実施例2>N,N-ジメチル-p- トルイジン
0.0001molを重合開始剤として、2−シアノア
クリル酸シクロヘプチル0.1molを、テトラヒドロ
フラン200ml中で、―70℃にて10時間反応させ
た。これを石油エーテル中に注ぎ、反応生成物を沈澱さ
せ、白色粉末状の重合体12gを得た。なお、この重合
体の分子量は53万(GPCによるポリスチレン換算)
であった。
0.0001molを重合開始剤として、2−シアノア
クリル酸シクロヘプチル0.1molを、テトラヒドロ
フラン200ml中で、―70℃にて10時間反応させ
た。これを石油エーテル中に注ぎ、反応生成物を沈澱さ
せ、白色粉末状の重合体12gを得た。なお、この重合
体の分子量は53万(GPCによるポリスチレン換算)
であった。
【0023】分子量53万の2−シアノアクリル酸シク
ロヘプチル重合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を
作り、実施例1と同様に二酸化シリコンがスパッターさ
れた基板上に被膜形成し、電子線照射を行なった。電子
線照射後、メチルイソブチルケトン:イソプロピルアル
コール=65:35の混合溶媒で20℃において30秒
間浸漬し、イソプロピルアルコール中にてリンスし、レ
ジストパターンを得た。
ロヘプチル重合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を
作り、実施例1と同様に二酸化シリコンがスパッターさ
れた基板上に被膜形成し、電子線照射を行なった。電子
線照射後、メチルイソブチルケトン:イソプロピルアル
コール=65:35の混合溶媒で20℃において30秒
間浸漬し、イソプロピルアルコール中にてリンスし、レ
ジストパターンを得た。
【0024】残膜感度は3.2μC/cm2であり、レジス
トパターンにはクラックが生じなかった。さらに実施例
1と同様にドライエッチングを行った結果、テーパーの
ない垂直な断面形状の二酸化シリコンのパターンが得ら
れた。なお、2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合
体のドライエッチング速度が16.2nm/分に対し
て、2−シアノアクリル酸シクロヘプチルのドライエッ
チング速度は16.1nm/分と、優れている。
トパターンにはクラックが生じなかった。さらに実施例
1と同様にドライエッチングを行った結果、テーパーの
ない垂直な断面形状の二酸化シリコンのパターンが得ら
れた。なお、2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合
体のドライエッチング速度が16.2nm/分に対し
て、2−シアノアクリル酸シクロヘプチルのドライエッ
チング速度は16.1nm/分と、優れている。
【0025】<実施例3>トルエン200mlに2−シ
アノアクリル酸シクロデシル0.1mol、酢酸1m
l、アゾビスイソブチロニトリル0.001molを加
え、窒素気流中で、60℃にて10時間反応させた。こ
れを石油エーテル中に注ぎ、反応生成物を沈澱させ、白
色粉末状の共重合体14.6gを得た。なお、この共重
合体の分子量は23万(GPCによるポリスチレン換
算)であった。
アノアクリル酸シクロデシル0.1mol、酢酸1m
l、アゾビスイソブチロニトリル0.001molを加
え、窒素気流中で、60℃にて10時間反応させた。こ
れを石油エーテル中に注ぎ、反応生成物を沈澱させ、白
色粉末状の共重合体14.6gを得た。なお、この共重
合体の分子量は23万(GPCによるポリスチレン換
算)であった。
【0026】分子量23万の2−シアノアクリル酸シク
ロデシル重合体を実施例1と同様に基板上に被膜形成
し、電子線照射した。電子線照射後、メチルイソブチル
ケトン/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶
媒で20℃において30秒間浸漬し、現像処理後、ドラ
イエッチングを行なった。
ロデシル重合体を実施例1と同様に基板上に被膜形成
し、電子線照射した。電子線照射後、メチルイソブチル
ケトン/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶
媒で20℃において30秒間浸漬し、現像処理後、ドラ
イエッチングを行なった。
【0027】残膜感度は5.7μC/cm2で、レジストパ
ターンにはクラックの発生は認められなかった。ドライ
エッチング速度も15.7nm/分と良好であった。
ターンにはクラックの発生は認められなかった。ドライ
エッチング速度も15.7nm/分と良好であった。
【0028】<比較例1>分子量30万の2−シアノア
クリル酸シクロヘキシル重合体の5重量%のシクロヘキ
サノン溶液を作り、実施例1と同様に二酸化シリコンが
スパッターされた基板上に被膜形成し、電子線照射を行
なった。電子線照射後、メチルイソブチルケトン:イソ
プロピルアルコール=60:40の混合溶媒で20℃に
おいて3分間浸漬し、イソプロピルアルコール中にてリ
ンスして乾燥することによってレジストパターンが得
た。しかし、得られたレジストパターンには無数のクラ
ックが発生してしまった。
クリル酸シクロヘキシル重合体の5重量%のシクロヘキ
サノン溶液を作り、実施例1と同様に二酸化シリコンが
スパッターされた基板上に被膜形成し、電子線照射を行
なった。電子線照射後、メチルイソブチルケトン:イソ
プロピルアルコール=60:40の混合溶媒で20℃に
おいて3分間浸漬し、イソプロピルアルコール中にてリ
ンスして乾燥することによってレジストパターンが得
た。しかし、得られたレジストパターンには無数のクラ
ックが発生してしまった。
【0029】
【発明の効果】2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重
合体は感度とドライエッチング耐性に優れてはいるが、
二酸化シリコン上ではクラックが生じるという問題があ
った。そこで、エステル基としてシクロヘキシル基の代
わりに炭素数が6以外の環状アルキルに置換することに
よって、感度とドライエッチング耐性を低下させること
なく二酸化シリコンへの適応が可能となった。
合体は感度とドライエッチング耐性に優れてはいるが、
二酸化シリコン上ではクラックが生じるという問題があ
った。そこで、エステル基としてシクロヘキシル基の代
わりに炭素数が6以外の環状アルキルに置換することに
よって、感度とドライエッチング耐性を低下させること
なく二酸化シリコンへの適応が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 啓司 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 奥山 登志夫 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内 (72)発明者 佐藤 三善 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内
Claims (1)
- 【請求項1】下記の一般式(化1)で表わされる2−シ
アノアクリル酸エステル重合体を主成分とするポジ型電
子線レジスト。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8699592A JPH05289339A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ポジ型電子線レジスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8699592A JPH05289339A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ポジ型電子線レジスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05289339A true JPH05289339A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13902463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8699592A Pending JPH05289339A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ポジ型電子線レジスト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05289339A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5653114A (en) * | 1979-10-08 | 1981-05-12 | Kohjin Co Ltd | Preparation of polymeric material for positive resist sensitive to radiation and far ultraviolet rays |
JPS5654434A (en) * | 1979-10-11 | 1981-05-14 | Kohjin Co Ltd | Radiation and far ultraviolet ray sensitive positive type resist method |
JPH02113253A (ja) * | 1988-10-24 | 1990-04-25 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | ポジ型レジスト |
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