JPH05289091A - 電極基板 - Google Patents

電極基板

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JPH05289091A
JPH05289091A JP8543092A JP8543092A JPH05289091A JP H05289091 A JPH05289091 A JP H05289091A JP 8543092 A JP8543092 A JP 8543092A JP 8543092 A JP8543092 A JP 8543092A JP H05289091 A JPH05289091 A JP H05289091A
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JP
Japan
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film
tantalum
electrode
tantalum nitride
electrode substrate
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Application number
JP8543092A
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English (en)
Inventor
Mikio Katayama
幹雄 片山
Naofumi Kondo
直文 近藤
Ikuo Sakono
郁夫 迫野
Yoshiharu Kataoka
義晴 片岡
Manabu Takahama
学 高浜
Makoto Miyanochi
誠 宮後
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極基板において、電極の低比抵抗化を図
る。 【構成】 絶縁基板201上に電極を配置した電極基板
において、該電極が窒化タンタル膜からなる下地膜20
3上に結晶構造が体心立方晶構造であるタンタル膜20
4が積層されてなるものである。また、絶縁基板上に電
極を配置した電極基板において、該電極が窒化タンタル
膜からなる下地膜上に結晶構造が体心立方晶構造である
タンタル膜、窒化タンタル膜をこの順に積層されてなる
ことを特徴とするものである。特に、該窒化タンタルか
らなる下地膜203の膜厚が10〜1000Åであり、
該窒化タンタル膜中の窒素濃度が7mol%以上13mol%
以下、又は33mol%以上であるとき、特にタンタル膜
204の比抵抗が低下し、好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極基板に関するもの
であり、特に液晶表示素子に用いて有用な例えばマトリ
クス基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子には絶縁基板上に電極が配
置された一対の電極基板が用いられ、この間に液晶が封
入されている。
【0003】この電極基板の一例として、TFT素子を
組み込んだ液晶表示素子の電極基板がある。
【0004】この電極基板はゲート配線電極とソース配
線電極がマトリクス状に配置されこの隙間部分に表示用
の絵素電極が配置され、それぞれの絵素電極にはTFT
が設けられ、ゲート配線電極及びソース配線電極に接続
されている。
【0005】図9はこの電極基板の1つのTFT部分の
断面図である。
【0006】図9において、絶縁基板901の表面には
Ta25からなるベース絶縁膜902が形成される。こ
の絶縁基板上にゲート配線電極909と呼ばれる電極が
形成される。ゲート電極909には陽極酸化可能な金属
であるタンタルまたは窒化タンタルが用いられる。
【0007】その後、TaOxからなる第1のゲート絶
縁膜910が前記ゲート電極909表面を電解液にて陽
極酸化処理を施すことによって形成される。更に第2の
ゲート絶縁膜903としてSiNxが基板全面に形成さ
れる。この第1及び第2のゲート絶縁膜910,903
は更にこの上に形成されるソース配線電極907b及び
ドレイン電極907aと、先に形成したゲート配線電極
909とのリークを防止するためのものである。
【0008】第2のゲート絶縁膜903上には半導体層
904として真性アモルファスシリコン半導体、エッチ
ングストッパー膜905としてSiNxがCVDにより
形成される。次にアモルファスシリコンにリン等をドー
ピングしたn+型半導体層906が形成される。これは
半導体層904とこの上に形成されるソース配線電極9
07b及びドレイン電極907aとのコンタクトを良好
にするために設けられている。
【0009】そしてソース配線電極907b及びドレイ
ン電極907aとしてTi膜が形成され、ドレイン電極
907aに接してITOからなる絵素電極908aが形
成される。ソース配線電極907b上にもソース配線電
極907bの断線を防止するためにITOで断線冗長膜
908bを形成する。
【0010】この構造では、ゲート配線電極909にタ
ンタル薄膜または窒化タンタル薄膜を用いている。これ
はこれらの薄膜が耐薬品性に優れているため以後数回行
われるエッチング工程にてエッチング液に腐食されない
からである。
【0011】しかしながら、比抵抗が60〜180μΩ
cmと高く、大型の液晶表示素子の場合にはゲート配線
電極の両端で信号到達時間に差が生じ均一な表示が得ら
れないという問題があった。
【0012】比抵抗を下げる方法として図10に示す構
造が提案されている。図10はこの電極基板の1つのT
FT部分の断面図である。
【0013】ここではゲート配線電極以外は上記と同じ
であるが、ゲート電極配線が下層ゲート配線電極101
1がアルミニウムで形成され、下層ゲート配線1011
を覆うように上層ゲート配線1009が形成されてい
る。このように下層ゲート配線電極1011を設け、こ
れを上層ゲート配線1009で保護することによって比
抵抗を下げ、かつ耐薬品性も確保することができる。
【0014】また、特開平2−73330号公報ではT
FTを組み込んだ電極基板の付加容量用電極として窒化
タンタル膜にタンタル膜を積層し、更にこのタンタル膜
を陽極酸化して酸化タンタル膜を形成した3層構造の電
極が提案されている。この付加容量用電極には比抵抗が
低いことと、誘電率が大きい即ち付加容量用が大きいこ
とが求めらる。適度に窒素を添加した窒化タンタル膜は
タンタル膜に比べて比抵抗が低く、また、陽極酸化して
得る酸化タンタル膜は、タンタル膜を用いたほうが窒化
タンタル膜を用いるより大きい誘電率が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下層に
アルミニウムを用いたような2層構造の電極は低い比抵
抗が得られるのであるが、上層ゲート配線電極に何らか
の欠陥が存在した場合下層ゲート配線のアルミニウムが
後工程において腐食されてしまうという問題点があっ
た。
【0016】また、適度に窒素を添加した窒化タンタル
膜はタンタル膜より低比抵抗を示すが、ゲート配線電極
として用いるには比抵抗が充分小さくない。
【0017】本発明は上記点に鑑み、耐薬品性に優れ低
比抵抗の電極を備えた電極基板を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の電極基板は絶縁
基板上に電極を配置した電極基板において、該電極が窒
化タンタル膜からなる下地膜上に結晶構造が体心立方晶
構造であるタンタル膜が積層されてなることを特徴とす
るものである。
【0019】また、本発明の電極基板は、絶縁基板上に
電極を配置した電極基板において、該電極が窒化タンタ
ル膜からなる下地膜上に結晶構造が体心立方晶構造であ
るタンタル膜、窒化タンタル膜をこの順に積層されてな
ることを特徴とするものである。
【0020】この窒化タンタル膜からなる下地膜は10
〜1000Åが好ましい。
【0021】また、該窒化タンタル膜中の窒素濃度が7
mol%以上13mol%以下、または33mol%以上である
ことが好ましい。
【0022】
【作用】通常スパッタリングで形成されるタンタル膜の
結晶構造は正方晶で比抵抗は60〜180μΩcmであ
るが、窒化タンタル膜からなる下地膜上にタンタル膜を
形成すると結晶構造が体心立方晶構造となる。体心立方
晶構造のタンタル膜は正方晶構造タンタル膜や窒化タン
タル膜より更に低い比抵抗を示す。
【0023】体心立方晶構造のタンタル膜の比抵抗値は
下地膜である窒化タンタル膜中の窒素濃度によって決定
され、この窒素濃度が7mol%以上13mol%以下、また
は33mol%以上であるとき特に低抵抗タンタル膜が得
られる。
【0024】電極自信の比抵抗はタンタル膜と下地膜で
ある窒化タンタル膜で決定される。従って抵抗の高い窒
化タンタル膜はできるだけ薄いほうが望ましい。しか
し、この膜が薄すぎると体心立方晶構造のタンタル膜が
得られないので、10〜1000Åの膜厚が適当であ
る。
【0025】また、この体心立方晶構造であるタンタル
膜の更に上に窒化タンタル膜を形成すると表面がタンタ
ル膜であるときに比べて、陽極酸化して表面を絶縁性の
酸化タンタルしたとき、より誘電率の低い絶縁性に優れ
た絶縁膜が得られる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)絶縁性基板上に膜厚300Åの窒化タンタ
ル膜を窒化タンタル膜中の窒素濃度を変えて形成し、こ
の上に膜厚3000Åのタンタル膜を積層した。
【0027】図11に窒化タンタルとタンタルにおける
窒化タンタル中の窒素濃度と比抵抗の関係を示す。
【0028】窒素濃度が2mol%までのときはタンタ
ルの結晶構造が正方晶構造である。窒素濃度が2mol
%以上では体心立方晶構造のタンタル膜が得られた。
【0029】タンタル膜は窒素濃度が7mol%以上13m
ol%以下、33mol%以上で25μΩcmと低い比抵抗
を示している。
【0030】また、本構造を電極に用いる場合、電極自
信の比抵抗はタンタル膜と下地膜である窒化タンタル膜
で決定される。従って、窒化タンタル膜も低比抵抗であ
ることが望ましい。窒化タンタル膜は7mol%〜13mol
%付近に比抵抗の最小値もっており、上記タンタル膜の
比抵抗を合わせて考えると、窒化タンタル膜中の窒素濃
度が7mol%以上13mol%以下であることが最も好まし
い。
【0031】また、体心立方晶構造のタンタル膜より比
抵抗の高い窒化タンタル膜はできるだけ薄いほうが望ま
しい。しかし、この膜が薄すぎると体心立方晶構造のタ
ンタル膜が得られないので、10〜1000Åの膜厚が
適当である。
【0032】(実施例2)本発明の電極基板の一実施例
を図1に基づいて説明する。図1にMIM素子を有する
電極基板の平面図を示す。
【0033】絶縁性基板上に、ベース絶縁膜を介して、
マトリクス状に配されたMIM素子101と、該MIM
素子に電気的に接続された絵素電極103と、該MIM
素子を連結する信号配線電極102とを有している。
【0034】図2に図1のA−A′における断面図を示
す。以下製造方法に従って本実施例を説明する。
【0035】まず、ガラス、石英等からなる絶縁性基板
201上にスパッタリング法により膜厚7000Åの五
酸化タンタルからなるベース絶縁膜202を積層する。
次に、膜厚300Åの窒化タンタルからなる下地膜2
03および膜厚3000Åのタンタル膜204を積層す
る。この工程は後述するように図3に示すスパッタリン
グ装置を用いて行う。
【0036】更に、通常のフォトリソグラフィ工程によ
り下地膜203およびタンタル膜204を同時に所定形
状にパターニングし、信号配線電極102とする。
【0037】次に、陽極酸化法により下地膜203およ
びタンタル膜204を覆う膜厚700Åの酸化絶縁膜2
05を形成する。このときの酸化絶縁膜205が形成さ
れたため、タンタル膜の膜厚は2600Åに減少してい
る。
【0038】更に、膜厚1500Åのチタンを堆積し、
パターニングすることにより所定形状の対向電極206
を形成する。このタンタル膜204、酸化絶縁膜20
5、対向電極206がMIM素子101となる。
【0039】更に、膜厚700ÅのITOを堆積し、パ
ターニングすることにより対向電極206に電気的に接
続された絵素電極207を形成して電極基板とする。す
る。この絵素電極207は図1の絵素電極103と同一
である。
【0040】以下に、図3にここで用いたスパッタリン
グ装置の概念図を示し、下地膜203およびタンタル膜
204の積層方法について説明する。
【0041】装置はローダ301、アンローダ302、
およびスパッタリングチャンバ303の3つの部分から
なり、これらはゲートバルブ304で分けられており、
それぞれをポンプ305で真空にすることができる。
【0042】スパッタリングチャンバ303は少なくと
も2つの電極309を備えており、ローダ301側の電
極には、ホットプレスによって作られた窒素モル濃度1
5%窒化タンタルのターゲット306が装着されてお
り、アンローダ302側の電極にはタンタルのターゲッ
ト307が装着されている。スパッタチャンバ303に
はスパッタガスとしてアルゴンが導入できるようになっ
ている。
【0043】ローダ301からスパッタリングチャンバ
303に入った基板310は、矢印311方向に搬送さ
れ、窒化タンタルターゲット306上で窒素モル濃度1
0%で膜厚300Åの窒化タンタル下地膜203が形成
されるよう、スパッタパワーおよび搬送速度が設定され
ている。続いて、タンタルターゲット307上でタンタ
ル膜204が積層される。同一の搬送速度で膜厚300
0Åのタンタル膜204が形成されるよう適当なスパッ
タリングパワーが選ばれる。
【0044】このとき、タンタル膜204は窒化タンタ
ル下地膜203上に真空を破ることなく、連続して積層
される。従って、従来のように別の膜を積層するたびに
真空を破らなければならない方法に比べて不純物の混入
が少なく、結晶性のよい膜が得られる。
【0045】このようにして形成したタンタル膜204
は体心立方晶構造になり、比抵抗25μΩcm程度の信
号配線電極102有する電極基板を得ることができる。
この電極基板を液晶表示素子に用いることにより、信
号配線電極102両端で信号到達時間に差が生じること
なく均一な表示が得られる。更に低比抵抗であるので配
線幅を小さくすることができ、高解像度な液晶表示素子
を実現できる。
【0046】(実施例3)本発明の他の実施例を図4に
基づいて説明する。図4にTFTを有する電極基板の1
つのTFT部分の断面図を示す。
【0047】ガラス、石英等からなる絶縁基板401の
表面にTa25からなるベース絶縁膜402を膜厚70
00Åの厚さに形成する。
【0048】次に、30Åの窒化タンタル膜からなる下
地膜403と3000Åのタンタル膜404を積層す
る。この工程は後述するスパッタリング装置にて真空を
破らずに連続して成膜する。
【0049】図5は本実施例にて使用する円筒型スパッ
タリング装置の概念図である。窒化タンタルターゲット
501及びタンタルターゲット502を図5に示す位置
に、複数個円筒型スパッタリング装置内に設置する。こ
のスパッタリング装置では絶縁基板401は503に示
す位置に、複数枚設置することにより、これまでより1
度に多数枚の成膜処理が可能となり、生産性を向上させ
ることができる。
【0050】この装置で、まず窒化タンタルタ−ゲット
501のみ放電させ、絶縁基板401が設置されている
円筒部を回転させることにより均一な窒化タンタル膜か
らなる下地膜403のみを絶縁基板401上に成膜す
る。次に同様にタンタルタ−ゲット502のみを放電さ
せ、絶縁基板401が設置されている円筒部を回転させ
ることにより均一なタンタル膜404のみを絶縁基板4
01上に成膜する。ここで本実施例では、窒化タンタル
タ−ゲット502は、窒素濃度が40mol%である窒化
タンタルターゲットを用いた。
【0051】図5に示されている装置を用いることによ
り、窒素濃度40mol%の窒化タンタルターゲットを用
いて窒化タンタル膜からなる下地膜403を形成すると
窒素濃度35mol%窒化タンタル膜からなる下地膜40
3が形成された。その上にタンタル膜404を成膜する
と、体心立方構造の低比抵抗タンタル膜404が得られ
た。
【0052】なお、本スパッタリング装置において、ベ
ース絶縁膜402と、窒化タンタル膜からなる下地膜4
03、タンタル膜404の三層を真空を破らずに連続し
て成膜してもよい。
【0053】その後、窒化タンタル膜からなる下地膜4
03及びタンタル膜404を同時にパターニング処理を
行い、ゲート配線電極とする。
【0054】更に陽極酸化処理を施し第1のゲート絶縁
膜405を形成する。
【0055】次に第2のゲート絶縁膜406としてCV
DによりSiNx(例えばSi34)を約3000Åの
厚さに積層し、引きつづいて半導体層407として真性
アモーファスSi半導体を500Åの厚さに、エッチン
グストッパー膜408としてSiNx(例えばSi
34)を約3000Åの厚さに形成する。
【0056】更にn+型半導体層409を300Å形成
し、この上に、ソース配線電極410b及びドレイン電
極410aをTiを用いて厚さ3000Å程度に形成す
る。ドレイン電極410a上には絵素電極411a、ソ
ース電極上には断線冗長用膜411bとしてスパッタリ
ング等にてITOを約2000Åの厚さに形成する。ま
た、絵素電極411a上には異物等による短絡を防ぐた
めの保護膜412を全面または絵素部を穴空き構造とし
て形成してもよい。
【0057】このようにして形成した電極基板を液晶表
示素子に用いることにより、ゲート配線電極両端で信号
到達時間に差が生じることなく均一な表示が得られる。
更に低比抵抗であるのでゲート配線電極幅を小さくする
ことができ、高解像度な液晶表示素子を実現できる。
【0058】(実施例4)実施例3においてベース絶縁
膜402としてTa25を用いる代わりにTaOxNy
(x,yは任意の0より大きい値)を膜厚7000Å形
成する。
【0059】また、窒化タンタル膜403は図6に示す
装置で、まず窒素分圧0.03Paにてアルゴンと窒素
の混合ガス中でタンタルタ−ゲット602をスパッタリ
ングし、その際603の位置に絶縁基板401が設置さ
れている円筒部を回転させることにより均一な窒素濃度
10mol%の窒化タンタル膜403を絶縁基板401上
に30Åの厚さに形成する。
【0060】次に窒素ガスを止め、アルゴンガスのみで
タンタルタ−ゲット602をスパッタリングし絶縁基板
401が設置されている円筒部を回転させることにより
均一なタンタル薄膜404をTaNX膜403上に約3
000Åの厚さに形成する。このようにして体心立方構
造のタンタル膜404が得られ、低比抵抗のゲート配線
電極となる。
【0061】以下、実施例3と同様にしてTFTを有す
る電極基板を形成する。
【0062】ベース絶縁膜402であるTaOxNy薄
膜は、Ta25に比べ絶縁抵抗が高く安定であり、この
薄膜をベース絶縁膜として使用することによってゲート
配線電極間のベース絶縁膜402,絶縁基板401によ
るリークを防止することができる。また、このベース絶
縁膜402とこの後に形成される窒化タンタルからなる
下地膜403及びタンタル膜405が連続で積層によっ
て膜と膜との界面が滑らかにつながり、結晶性のよいタ
ンタル膜405が得られる。
【0063】このようにして形成した電極基板を液晶表
示素子に用いることにより、ゲート配線電極両端で信号
到達時間に差が生じることなく均一な表示が得られる。
更に低比抵抗であるのでゲート配線電極幅を小さくする
ことができ、高解像度な液晶表示素子を実現できる。
【0064】(実施例5)本発明の他の実施例を図7に
基づいて説明する。図7にTFTを有する電極基板の1
つのTFT部分の断面図を示す。
【0065】ガラス、石英等からなる絶縁基板701の
表面にTa25からなるベース絶縁膜402を膜厚70
00Åの厚さに形成する。
【0066】この上に窒素濃度が10mol%の窒化タ
ンタルの下地膜703を300Å,体心立方構造をもつ
タンタル膜704を2600Åを積層し、更に窒素濃度
が20mol%の第2の窒化タンタル膜705を200
0Åを連続してスパッタリングにて形成し、フォトリソ
グラフィー工程でパターン化する。
【0067】このようにして低比抵抗のゲート配線電極
を得ることができる。
【0068】そしてこの表面を陽極酸化して第1のゲー
ト絶縁膜706を形成する。
【0069】第2の窒化タンタル薄膜705を形成する
ことによって、陽極酸化して得る第1のゲート絶縁膜7
06が、タンタル膜を陽極酸化した場合に比べて絶縁
性、耐熱性に優れたものとなる。
【0070】以下、実施例3と同様にして、第2のゲー
ト絶縁膜707、半導体層708、エッチングストッパ
ー層713、n+型半導体層709、ソース配線電極7
10及びドレイン電極711、絵素電極712b及び断
線冗長用膜712aを形成してTFTを有する電極基板
とする。
【0071】このようにして形成した電極基板を液晶表
示素子に用いることにより、ゲート配線電極両端で信号
到達時間に差が生じることなく均一な表示が得られる。
更に低比抵抗であるのでゲート配線電極幅を小さくする
ことができ、高解像度な液晶表示素子を実現できる。
【0072】(実施例6)本発明の他の実施例を図8に
基づいて説明する。図7にTFTを有する電極基板の1
つのTFT部分の断面図を示す。
【0073】ガラス、石英等からなる絶縁基板801の
表面にTaOxNy(x,yは任意の0より大きい値)
からなるベース絶縁膜402を膜厚7000Åの厚さに
形成する。
【0074】この上に窒素濃度が10mol%の窒化タ
ンタルからなる下地膜803を300Å,体心立方構造
をもつタンタル膜804を2600Å,を連続してスパ
ッタリングにて形成し、フォトリソグラフィー工程でパ
ターン化する。次に窒素濃度が20mol%の第2の窒
化タンタル膜805を2500Åスパッタリングにて形
成し、該窒化タンタルからなる下地膜803及びタンタ
ル膜804の二層膜のパターン形状より少なくとも3〜
5μm以上の重なるようにパターン化する。従って、タ
ンタル膜804と窒化タンタルからなる下地膜803を
第2の窒化タンタル膜805で包み込む構造となる。
【0075】このようにして低比抵抗のゲート配線電極
を得ることができる。
【0076】そしてこの表面を陽極酸化して第1のゲー
ト絶縁膜806を形成する。
【0077】タンタル膜804と窒化タンタルからなる
下地膜803を第2の窒化タンタル膜805で包み込む
ことによって実施例5で示す構造よりも第1のゲート絶
縁膜806の絶縁性、耐熱性が向上する。
【0078】以下、実施例3と同様にして、第2のゲー
ト絶縁膜807、半導体層808、エッチングストッパ
ー層813、n+型半導体層809、ソース配線電極8
10及びドレイン電極811、絵素電極812b及び断
線冗長用導電膜812aを形成してTFTを有する電極
基板とする。
【0079】このようにして形成した電極基板を液晶表
示素子に用いることにより、ゲート配線電極両端で信号
到達時間に差が生じることなく均一な表示が得られる。
更に低比抵抗であるのでゲート配線電極幅を小さくする
ことができ、高解像度な液晶表示素子を実現できる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、電極基板において耐薬
品性に優れ、低比抵抗の電極を備えた電極基板を提供す
ることができ、この電極基板を液晶表示素子等の表示素
子に用いることにより、電極両端で信号到達時間に差が
生じることなく均一な表示が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すMIM素子を有する電
極基板の平面図である。
【図2】同図のA−A’断面図、である。
【図3】本発明の一実施例に用いたスパッタリング装置
の概念図である。
【図4】本発明の一実施例を示すTFT素子を有する電
極基板の平面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いた他のスパッタリング
装置の概念図である。
【図6】本発明の一実施例に用いた他のスパッタリング
装置の概念図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すTFT素子を有する
電極基板の平面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すTFT素子を有する
電極基板の平面図である。
【図9】従来のTFT素子を有する電極基板の平面図で
ある。
【図10】従来のTFT素子を有する電極基板の平面図
である。
【図11】本発明の電極基板の電極の特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
201,401,701,801 絶縁基板 203,403,703,803 下地膜 204,404,704,804 タンタル膜 205,405,706,806 第1のゲート絶縁膜 705,805 第2の窒化タンタル膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 義晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高浜 学 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 宮後 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に電極を配置した電極基板にお
    いて、 該電極が窒化タンタル膜からなる下地膜上に結晶構造が
    体心立方晶構造であるタンタル膜が積層されてなること
    を特徴とする電極基板。
  2. 【請求項2】絶縁基板上に電極を配置した電極基板にお
    いて、 該電極が窒化タンタル膜からなる下地膜上に結晶構造が
    体心立方晶構造であるタンタル膜、窒化タンタル膜をこ
    の順に積層されてなることを特徴とする電極基板。
  3. 【請求項3】該窒化タンタルからなる下地膜の膜厚が1
    0〜1000Åであることを特徴とする請求項1または
    2記載の電極基板。
  4. 【請求項4】該窒化タンタル膜中の窒素濃度が7mol%
    以上13mol%以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2または3記載の電極基板。
  5. 【請求項5】該窒化タンタル膜中の窒素濃度が33mol
    %以上あることを特徴とする請求項1または2または3
    記載の電極基板。
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