JPH05289075A - 液晶パネル用光源の拡散板 - Google Patents
液晶パネル用光源の拡散板Info
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- JPH05289075A JPH05289075A JP4025464A JP2546492A JPH05289075A JP H05289075 A JPH05289075 A JP H05289075A JP 4025464 A JP4025464 A JP 4025464A JP 2546492 A JP2546492 A JP 2546492A JP H05289075 A JPH05289075 A JP H05289075A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 支持体の片面又は両面に、7〜15重量%の
多孔質シリカを含有する樹脂塗料膜を有する液晶パネル
用光源の拡散板、更に該樹脂塗料膜の反対側がエンボス
加工されている液晶パネル用光源の拡散板。 【効果】 液晶パネルの端部から導入し、導光板により
模様状となった光を充分に拡散し、模様が見えない様に
改良する(光の拡散性の向上)とともに、反射光の明る
さを向上する(透光性の向上)ことができる。更に、透
過拡散光を一定角度内に集中することができる。
多孔質シリカを含有する樹脂塗料膜を有する液晶パネル
用光源の拡散板、更に該樹脂塗料膜の反対側がエンボス
加工されている液晶パネル用光源の拡散板。 【効果】 液晶パネルの端部から導入し、導光板により
模様状となった光を充分に拡散し、模様が見えない様に
改良する(光の拡散性の向上)とともに、反射光の明る
さを向上する(透光性の向上)ことができる。更に、透
過拡散光を一定角度内に集中することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワープロ、ノート型パ
ソコン等に使用することのできる液晶パネル用光源の拡
散板に関するものである。
ソコン等に使用することのできる液晶パネル用光源の拡
散板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワープロ、ノート型パソコン等に
使用されている液晶パネルは、バックライトを設けてパ
ネルの裏から光を透過させて見やすくしており、その光
源は、パネルを薄くするためにパネル端部に配置されて
いる。通常、液晶パネルは、表面から液晶板、拡散板、
導光板、反斜板の順に重ねられる。ここで、導光板は、
一般にアクリル製で、その裏側に反射物をストライプ状
又はドット状に印刷してあり、それによりパネル端部よ
り進入する光がパネル全体に均一に反射されるように設
計されている。
使用されている液晶パネルは、バックライトを設けてパ
ネルの裏から光を透過させて見やすくしており、その光
源は、パネルを薄くするためにパネル端部に配置されて
いる。通常、液晶パネルは、表面から液晶板、拡散板、
導光板、反斜板の順に重ねられる。ここで、導光板は、
一般にアクリル製で、その裏側に反射物をストライプ状
又はドット状に印刷してあり、それによりパネル端部よ
り進入する光がパネル全体に均一に反射されるように設
計されている。
【0003】しかしながら、単に液晶板に導光板を重ね
ただけでは、導光板により反射された模様状の反射パタ
ーンが、液晶パネルにそのまま見えてしまう。この反射
パターンを矯正するために通常拡散板が使用される。従
って、拡散板は、そのままでは模様状に見える反射光を
うまく拡散させて均一に見えるようにするために、液晶
パネルに設けられるものである。従来の拡散板として
は、プラスチックシートの両面又は片面に、サンドブラ
スト処理によりマット加工を施して、表面処理したもの
であって、トレッシングペーパーのような白く濁ったも
のが知られている。
ただけでは、導光板により反射された模様状の反射パタ
ーンが、液晶パネルにそのまま見えてしまう。この反射
パターンを矯正するために通常拡散板が使用される。従
って、拡散板は、そのままでは模様状に見える反射光を
うまく拡散させて均一に見えるようにするために、液晶
パネルに設けられるものである。従来の拡散板として
は、プラスチックシートの両面又は片面に、サンドブラ
スト処理によりマット加工を施して、表面処理したもの
であって、トレッシングペーパーのような白く濁ったも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のサンド
ブラスト処理した拡散板を液晶パネルに用いると、確か
に、導光板により生じた反射パターンの縞状又はドット
状の模様が見えにくくなるものの、反射光の拡散は不十
分であり、まだ模様が見えるため、パネル板が見ずらい
という問題があった。更に、かかるサンドブラストフィ
ルムは白く濁っているため、液晶パネルに設定すると透
光性が低下し、充分な明るさを維持できないという問題
もあった。
ブラスト処理した拡散板を液晶パネルに用いると、確か
に、導光板により生じた反射パターンの縞状又はドット
状の模様が見えにくくなるものの、反射光の拡散は不十
分であり、まだ模様が見えるため、パネル板が見ずらい
という問題があった。更に、かかるサンドブラストフィ
ルムは白く濁っているため、液晶パネルに設定すると透
光性が低下し、充分な明るさを維持できないという問題
もあった。
【0005】本発明は、上記した従来の技術の有する問
題点に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明
の目的は、導光板により生じた模様状の光を充分に拡散
し、模様がほとんど乃至全く見えない様に改良する(光
の拡散性の向上)とともに、反射光の明るさを向上する
(透光性の向上)ことのできる液晶パネル用光源の拡散
板を提供することにある。請求項2記載の発明の目的
は、上記の如き拡散性及び透過性を更に向上するととも
に、透過拡散光を一定角度内に集中することができる液
晶パネル用光源の拡散板を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明
の目的は、導光板により生じた模様状の光を充分に拡散
し、模様がほとんど乃至全く見えない様に改良する(光
の拡散性の向上)とともに、反射光の明るさを向上する
(透光性の向上)ことのできる液晶パネル用光源の拡散
板を提供することにある。請求項2記載の発明の目的
は、上記の如き拡散性及び透過性を更に向上するととも
に、透過拡散光を一定角度内に集中することができる液
晶パネル用光源の拡散板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的は、請求
項1記載の通り、支持体の片面又は両面に、7〜15重
量%の多孔質シリカを含有する樹脂塗料膜を有すること
を特徴とする液晶パネル用光源の拡散板により達成され
ることが見いだされた。更に上記第二の目的は、請求項
2記載の通り、支持体の片面に7〜15重量%の多孔質
シリカを含有する樹脂塗料膜を有し、その反対側がエン
ボス加工されていることを特徴とする液晶パネル用光源
の拡散板により達成されることが判った。
項1記載の通り、支持体の片面又は両面に、7〜15重
量%の多孔質シリカを含有する樹脂塗料膜を有すること
を特徴とする液晶パネル用光源の拡散板により達成され
ることが見いだされた。更に上記第二の目的は、請求項
2記載の通り、支持体の片面に7〜15重量%の多孔質
シリカを含有する樹脂塗料膜を有し、その反対側がエン
ボス加工されていることを特徴とする液晶パネル用光源
の拡散板により達成されることが判った。
【0007】即ち、本発明の拡散板は、支持体上に、拡
散材として全樹脂塗料に対して7〜15重量%、好まし
くは9〜13重量%、という比較的多量の多孔質シリカ
を含有する塗膜を設定することにより、導光板に導かれ
た光が均一に拡散でき、模様状の反射光をほとんど判別
できなくなることが判った。さらに、かかる多量の多孔
質シリカを用いても、十分な透過性を実現できるもので
あった。多孔質シリカ含量が7重量%より低くなると、
十分な拡散効果が得られず、また15重量%よりも高く
なると、支持体上に塗設後乾燥したときに白濁してしま
い、好ましくない。
散材として全樹脂塗料に対して7〜15重量%、好まし
くは9〜13重量%、という比較的多量の多孔質シリカ
を含有する塗膜を設定することにより、導光板に導かれ
た光が均一に拡散でき、模様状の反射光をほとんど判別
できなくなることが判った。さらに、かかる多量の多孔
質シリカを用いても、十分な透過性を実現できるもので
あった。多孔質シリカ含量が7重量%より低くなると、
十分な拡散効果が得られず、また15重量%よりも高く
なると、支持体上に塗設後乾燥したときに白濁してしま
い、好ましくない。
【0008】多孔質シリカの粒径については、粒径が大
きいほど、シリカ含量を増さないと光の拡散効果がでな
いこと、及び、同じ粒径及びシリカ含量であれば、塗設
膜厚が大きい方が光拡散効果がよいことが判った。従っ
て、多孔質シリカの粒径は特に限定的でなく、シリカ含
量及び膜厚を適宜設定することで、好ましい拡散性及び
透光性を得ることができる。但し、シリカ含量が多いほ
ど塗料がバサバサして好ましくないこと、シリカ含量及
び膜厚を大きくし過ぎると透光性が悪くなること等か
ら、平均粒径は1〜12μm、更に1.0〜4.0μ
m、特に1.4〜3.5μmの範囲が好ましい。更に、
1.4〜3.5μmの平均粒径の多孔質シリカを9〜1
3重量%含有する場合が最も好ましい。
きいほど、シリカ含量を増さないと光の拡散効果がでな
いこと、及び、同じ粒径及びシリカ含量であれば、塗設
膜厚が大きい方が光拡散効果がよいことが判った。従っ
て、多孔質シリカの粒径は特に限定的でなく、シリカ含
量及び膜厚を適宜設定することで、好ましい拡散性及び
透光性を得ることができる。但し、シリカ含量が多いほ
ど塗料がバサバサして好ましくないこと、シリカ含量及
び膜厚を大きくし過ぎると透光性が悪くなること等か
ら、平均粒径は1〜12μm、更に1.0〜4.0μ
m、特に1.4〜3.5μmの範囲が好ましい。更に、
1.4〜3.5μmの平均粒径の多孔質シリカを9〜1
3重量%含有する場合が最も好ましい。
【0009】本発明に従う樹脂塗料は、上記多孔質シリ
カの他に、バインダー樹脂、溶剤、更に必要に応じて帯
電防止剤、増白剤、消泡剤等を含有することができる。
バインダー樹脂及び溶剤としては、本分野で通常用いら
れる種々のものを適宜用いることができ、特に限定され
ない。例えば、樹脂塗料として、アクリル系樹脂、ビニ
ル樹脂(塩ビ、塩酢ビなど)およびこれらの混合物な
ど、溶剤として、ケトン系、エステル系溶剤などが挙げ
られる。
カの他に、バインダー樹脂、溶剤、更に必要に応じて帯
電防止剤、増白剤、消泡剤等を含有することができる。
バインダー樹脂及び溶剤としては、本分野で通常用いら
れる種々のものを適宜用いることができ、特に限定され
ない。例えば、樹脂塗料として、アクリル系樹脂、ビニ
ル樹脂(塩ビ、塩酢ビなど)およびこれらの混合物な
ど、溶剤として、ケトン系、エステル系溶剤などが挙げ
られる。
【0010】本発明では、上記塗料を支持体の片面また
は両面に、例えばスクリーン印刷、コーティング(例え
ばバーコーター法、ロールコーター法、カーテンフロー
コーター法など)等の方法により、容易に塗設すること
ができる。塗設膜厚は、薄いほどよいが、薄すぎると良
好な拡散効果が得られず、厚すぎると透光性が低下する
ため、拡散効果と透過性とを勘案して、例えば20〜2
00μmの範囲で適宜設定することができる。また、両
面に塗設する場合には、片面に塗設した場合よりも膜厚
を半分程度に薄くしても、片面塗設の場合より良好な拡
散性が得られるが、透光性は低下する傾向がみられた。
更に、本発明の拡散板を2枚以上重ねて用いてもよい。
は両面に、例えばスクリーン印刷、コーティング(例え
ばバーコーター法、ロールコーター法、カーテンフロー
コーター法など)等の方法により、容易に塗設すること
ができる。塗設膜厚は、薄いほどよいが、薄すぎると良
好な拡散効果が得られず、厚すぎると透光性が低下する
ため、拡散効果と透過性とを勘案して、例えば20〜2
00μmの範囲で適宜設定することができる。また、両
面に塗設する場合には、片面に塗設した場合よりも膜厚
を半分程度に薄くしても、片面塗設の場合より良好な拡
散性が得られるが、透光性は低下する傾向がみられた。
更に、本発明の拡散板を2枚以上重ねて用いてもよい。
【0011】本発明において用いることができる支持体
としては、本分野で通常用いられる拡散板用支持体のい
ずれでも用いることができる。好ましくはプラスチック
シート、例えば、ポリエチレンシート、ポリカーボネー
トシート等、が用いられる。厚さは、通常50〜300
μm、好ましくは80〜130μmである。また、本発
明に従う特定量のシリカを含有する樹脂塗料を、拡散板
用支持体にではなく、導光板上に直接塗設しても、本発
明に従う拡散板を設置した場合と同様の拡散及び透過効
果を得ることができ、拡散板を省略することができる。
としては、本分野で通常用いられる拡散板用支持体のい
ずれでも用いることができる。好ましくはプラスチック
シート、例えば、ポリエチレンシート、ポリカーボネー
トシート等、が用いられる。厚さは、通常50〜300
μm、好ましくは80〜130μmである。また、本発
明に従う特定量のシリカを含有する樹脂塗料を、拡散板
用支持体にではなく、導光板上に直接塗設しても、本発
明に従う拡散板を設置した場合と同様の拡散及び透過効
果を得ることができ、拡散板を省略することができる。
【0012】更に、請求項2記載の如く、片面がエンボ
ス加工された支持体を用いると、液晶パネルの明るさが
向上し、また拡散効果が更に良化するため好ましい。こ
れは、片面をエンボス加工とすることにより、光の拡散
角が垂直に対して20〜30度と、従前よりもやや狭く
なることに起因すると推定される。また、微細エンボス
により、ある程度の拡散効果がもともと発生するため、
拡散効果が向上し、塗設面を片面のみにしても良好な拡
散効果が得られる。更にシリカ含量を減らしても充分な
拡散効果が得られるため塗設膜厚をより薄く設定するこ
ともでき、透過性がより向上する。
ス加工された支持体を用いると、液晶パネルの明るさが
向上し、また拡散効果が更に良化するため好ましい。こ
れは、片面をエンボス加工とすることにより、光の拡散
角が垂直に対して20〜30度と、従前よりもやや狭く
なることに起因すると推定される。また、微細エンボス
により、ある程度の拡散効果がもともと発生するため、
拡散効果が向上し、塗設面を片面のみにしても良好な拡
散効果が得られる。更にシリカ含量を減らしても充分な
拡散効果が得られるため塗設膜厚をより薄く設定するこ
ともでき、透過性がより向上する。
【0013】本発明におけるエンボス加工とは、フィル
ム表面に微細で不規則な凹凸を、樹脂の可塑性を利用し
強性変形して付けた、マット仕上げ状に加工したものを
いう。ここで、フィルム表面を削ってマット状にしたも
のとは区別される。かかるエンボス加工は、支持体の片
面のみに施されていればよいが、加工法により、他方の
面(従ってシリカ含有樹脂塗料の塗設面)にもエンボス
が存在していてもよい。
ム表面に微細で不規則な凹凸を、樹脂の可塑性を利用し
強性変形して付けた、マット仕上げ状に加工したものを
いう。ここで、フィルム表面を削ってマット状にしたも
のとは区別される。かかるエンボス加工は、支持体の片
面のみに施されていればよいが、加工法により、他方の
面(従ってシリカ含有樹脂塗料の塗設面)にもエンボス
が存在していてもよい。
【0014】上記の如くして得られた本発明の拡散板
は、シリカ含有樹脂塗料面を上側にして、導光板の上に
設定される。その上に液晶板を重ねて液晶パネルを製造
することができる。液晶パネルの端部にバックライト
(光源)を設置すると、端部から進入した光が、導光板
下面に施された縞模様等の反射パターンにより、上面方
向に均一に集光され、更に該模様状の反射光が、本発明
に従う拡散板により良好に拡散される。
は、シリカ含有樹脂塗料面を上側にして、導光板の上に
設定される。その上に液晶板を重ねて液晶パネルを製造
することができる。液晶パネルの端部にバックライト
(光源)を設置すると、端部から進入した光が、導光板
下面に施された縞模様等の反射パターンにより、上面方
向に均一に集光され、更に該模様状の反射光が、本発明
に従う拡散板により良好に拡散される。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例により例証する。塩酢ビ
・アクリル混合系樹脂;S8810メジウム(商品名;
東洋インキ(株)製)及びケトン系溶剤;S709(商
品名;東洋インキ(株)製)の10対2混合物に、拡散
材として表1に示す粒径の多孔質シリカ;サイロイド
(商品名;富士デヴィソン化学(株)製)を表1に示す
含量(樹脂及び溶剤からなるインキに対する重量%で表
示)になるように混合し、各樹脂塗料を調製した。
・アクリル混合系樹脂;S8810メジウム(商品名;
東洋インキ(株)製)及びケトン系溶剤;S709(商
品名;東洋インキ(株)製)の10対2混合物に、拡散
材として表1に示す粒径の多孔質シリカ;サイロイド
(商品名;富士デヴィソン化学(株)製)を表1に示す
含量(樹脂及び溶剤からなるインキに対する重量%で表
示)になるように混合し、各樹脂塗料を調製した。
【0016】この樹脂塗料を、表1に示す態様となるよ
うに、ポリカーボネート製透明フィルム;ルミラー(商
品名;東レ(株)製)又はポリカーボネート製エンボス
フィルム;FE2000M01(商品名;三菱ガス化学
(株)製)上にそれぞれスクリーン印刷により塗設して
各拡散板を製造した。
うに、ポリカーボネート製透明フィルム;ルミラー(商
品名;東レ(株)製)又はポリカーボネート製エンボス
フィルム;FE2000M01(商品名;三菱ガス化学
(株)製)上にそれぞれスクリーン印刷により塗設して
各拡散板を製造した。
【0017】下面に縞模様の反射パターンを施した導光
板の端部より進入した光を、該反射パターンにより上面
方向に均一に集光させたバックライトユニット上に、以
上の如くして得られた各拡散板をセットし、それぞれ縞
模様の反射パターンの形状判別(光の拡散性)及び明る
さ(透光性)を目視にて判定した。更に、比較例とし
て、従来のサンドブラストフィルム(市販名;会社
名)、及び上記エンボスフィルム;FE2000M01
のみ(シリカ含有樹脂印刷なし)を拡散板として用いた
ものについても同様に評価した。
板の端部より進入した光を、該反射パターンにより上面
方向に均一に集光させたバックライトユニット上に、以
上の如くして得られた各拡散板をセットし、それぞれ縞
模様の反射パターンの形状判別(光の拡散性)及び明る
さ(透光性)を目視にて判定した。更に、比較例とし
て、従来のサンドブラストフィルム(市販名;会社
名)、及び上記エンボスフィルム;FE2000M01
のみ(シリカ含有樹脂印刷なし)を拡散板として用いた
ものについても同様に評価した。
【0018】光の拡散性及び透光性の判定基準は以下の
通りである。 (1)光の拡散性;縞模様の反射パターンの形状判別 見える…×、ほとんど見えない…△、全く見えない…○ (2)透光性;拡散板D204{(株)きもと製}を基準
とした明るさ 暗い…×、やや明るい…△、明るい…○ 以上の結果を表1に示す。
通りである。 (1)光の拡散性;縞模様の反射パターンの形状判別 見える…×、ほとんど見えない…△、全く見えない…○ (2)透光性;拡散板D204{(株)きもと製}を基準
とした明るさ 暗い…×、やや明るい…△、明るい…○ 以上の結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から判るように、本発明に従う
多孔質シリカを拡散材として含有する樹脂塗料(イン
キ)を支持体上に塗設(印刷)することにより、光の拡
散効果が従来の拡散板に比べて顕著に向上し、縞模様の
反射パターンが見えなくなった。拡散材の粒径について
は、特に限定されず、拡散材の含量及び膜厚を適宜調整
することで好ましい拡散性及び透光性を得ることができ
る。また、拡散材粒径が大きくなるほどその含有率を上
げる必要があることが判る。
多孔質シリカを拡散材として含有する樹脂塗料(イン
キ)を支持体上に塗設(印刷)することにより、光の拡
散効果が従来の拡散板に比べて顕著に向上し、縞模様の
反射パターンが見えなくなった。拡散材の粒径について
は、特に限定されず、拡散材の含量及び膜厚を適宜調整
することで好ましい拡散性及び透光性を得ることができ
る。また、拡散材粒径が大きくなるほどその含有率を上
げる必要があることが判る。
【0021】更に、拡散材粒径1.8μm及び膜厚40
μmの場合の透明フィルムとエンボスフィルムの結果か
ら、エンボス加工とすることにより、光の拡散性が向上
することが判る。更に、透光性も向上し、明るさが増し
たようであった。
μmの場合の透明フィルムとエンボスフィルムの結果か
ら、エンボス加工とすることにより、光の拡散性が向上
することが判る。更に、透光性も向上し、明るさが増し
たようであった。
【0022】
【発明の効果】以上のことから、請求項1記載の液晶パ
ネル用光源の拡散板によれば、導光板により生じた模様
状の光を充分に拡散し、模様がほとんど乃至全く見えな
い様に改良する(光の拡散性の向上)とともに、反射光
の明るさを充分に維持する(透光性の維持)ことができ
る。更に請求項2記載の液晶パネル用光源の拡散板によ
れば、上記の如き拡散性及び透過性を更に向上するとと
もに透過拡散光を一定角度内に集中することができ、膜
厚をより薄く設定しても充分な拡散効果を得ることがで
きる。
ネル用光源の拡散板によれば、導光板により生じた模様
状の光を充分に拡散し、模様がほとんど乃至全く見えな
い様に改良する(光の拡散性の向上)とともに、反射光
の明るさを充分に維持する(透光性の維持)ことができ
る。更に請求項2記載の液晶パネル用光源の拡散板によ
れば、上記の如き拡散性及び透過性を更に向上するとと
もに透過拡散光を一定角度内に集中することができ、膜
厚をより薄く設定しても充分な拡散効果を得ることがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体の片面又は両面に7〜15重量%
の多孔質シリカを含有する樹脂塗料膜を有することを特
徴とする液晶パネル用光源の拡散板。 - 【請求項2】 支持体の片面に7〜15重量%の多孔質
シリカを含有する樹脂塗料膜を有し、その反対面側がエ
ンボス加工されていることを特徴とする液晶パネル用光
源の拡散板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4025464A JPH05289075A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 液晶パネル用光源の拡散板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4025464A JPH05289075A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 液晶パネル用光源の拡散板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05289075A true JPH05289075A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=12166748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4025464A Withdrawn JPH05289075A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 液晶パネル用光源の拡散板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05289075A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07261005A (ja) * | 1994-03-24 | 1995-10-13 | Reiko Co Ltd | 光拡散フイルム |
JPH0875909A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-22 | Reiko Co Ltd | 光拡散フイルム |
JP2006119318A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Asahi Glass Co Ltd | 光拡散層、透過型スクリーン、光拡散層形成用塗布液、および透過型スクリーンの製造方法 |
JP4835790B2 (ja) * | 2008-09-09 | 2011-12-14 | Dic株式会社 | モアレ縞抑制フィルム及びモアレ縞抑制機能付きプリズムシート |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP4025464A patent/JPH05289075A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07261005A (ja) * | 1994-03-24 | 1995-10-13 | Reiko Co Ltd | 光拡散フイルム |
JPH0875909A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-22 | Reiko Co Ltd | 光拡散フイルム |
JP2006119318A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Asahi Glass Co Ltd | 光拡散層、透過型スクリーン、光拡散層形成用塗布液、および透過型スクリーンの製造方法 |
JP4835790B2 (ja) * | 2008-09-09 | 2011-12-14 | Dic株式会社 | モアレ縞抑制フィルム及びモアレ縞抑制機能付きプリズムシート |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |