JPH07199356A - 反射型映写スクリーン - Google Patents

反射型映写スクリーン

Info

Publication number
JPH07199356A
JPH07199356A JP5335300A JP33530093A JPH07199356A JP H07199356 A JPH07199356 A JP H07199356A JP 5335300 A JP5335300 A JP 5335300A JP 33530093 A JP33530093 A JP 33530093A JP H07199356 A JPH07199356 A JP H07199356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
light
light diffusing
horizontal
embossing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5335300A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiteru Shibuya
幸照 渋谷
Kenjiro Kuroda
健二郎 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP5335300A priority Critical patent/JPH07199356A/ja
Publication of JPH07199356A publication Critical patent/JPH07199356A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スクリーンの水平方向及び垂直方向の光拡散性
を増大させ、スクリーン視野角を拡げることによって、
スクリーン斜め上方乃至斜め下方から観察した場合でも
均一な明るい映写画面が観察できるようにすることにあ
る。 【構成】垂直方向のヘアラインエンボス2aを表面に施
すことにより水平方向への光拡散性を付与した反射性層
2と、光拡散剤を混入することにより水平乃至垂直方向
の両方向への光拡散性を付与した合成樹脂製の第1光拡
散シート4と、偏光性層6と、微細な梨地エンボス8a
を表面に施すことにより水平乃至垂直方向の両方向への
光拡散性を付与した合成樹脂製の第2光拡散シート8と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶プロジェクター用
の反射型映写スクリーンに関し、特にスクリーンに偏光
板を備えた反射型映写スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の偏光板(偏光性層)を備えた反射
型映写スクリーンは、比較的高い視野角と反射輝度とを
得るために、光拡散シート/偏光板/アルミ板の多層に
よる積層構成からなり、映写用として配置姿勢のスクリ
ーンにおける水平方向と垂直方向の両方向に亘って均一
な視野角と反射輝度を保持している。
【0003】しかしながら、上記従来の反射型映写スク
リーンは、光拡散シートが一層のみであるため、比較的
高い反射輝度が得られるものの、スクリーンの水平方向
と垂直方向の両方向に亘って視野角が狭いため、自ずと
斜め上側あるいは斜め下側から観察した時のスクリーン
画面が暗く観察される欠点があった。
【0004】一般的に反射型映写スクリーンの性能は、
必要とするスクリーンの視野角(側方観察可能角度)
と、反射輝度のそれぞれ大きさによって決定される。ス
クリーンの視野角を拡げることは、スクリーンに映写さ
れる画像をスクリーン真正面だけでなく、スクリーンの
左右方向及び上下方向からも観察し易くするために望ま
しいことであり、スクリーン反射輝度を増大させること
は、映写画面を観察し易くする上で望ましいことであ
る。
【0005】スクリーンの視野角は、スクリーン面の水
平方向(左右方向)及び垂直方向(上下方向)への反射
光の拡散性の大小によって決定され、拡散性が大きいと
視野角も大きくなるが、反面、反射輝度は低下するもの
であり、視野角と反射輝度との関係は一般的に相反する
関係がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記反射型映写スクリ
ーンは、映写画面を観察し易くするために反射輝度を高
くすると、スクリーンの視野角が狭くなり、スクリーン
前面の左右方向及び上下方向から観察した時のスクリー
ン映写画像が暗くなり、斜め上側あるいは斜め下側から
観察した時も、画面が暗く観察される欠点がある。
【0007】本発明は、スクリーンの水平方向及び垂直
方向の光拡散性を増大させ、同方向のスクリーン視野角
を拡げることによって、スクリーン斜め上方乃至斜め下
方から観察した場合でも均一な明るい映写画面が観察で
きるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は垂直方向のヘア
ラインエンボス2aを表面に施すことにより水平方向へ
の光拡散性を付与した反射性層2と、光拡散剤を混入す
ることにより水平乃至垂直方向の両方向への光拡散性を
付与した合成樹脂製の第1光拡散シート4と、着色剤を
用いて一方向に偏光性を付与した偏光性層6と、微細な
梨地エンボス8aを表面に施すことにより水平乃至垂直
方向の両方向への光拡散性を付与した合成樹脂製の第2
光拡散シート8とを備えたことを特徴とする反射型映写
スクリーンである。
【0009】
【実施例】本発明の反射型映写用スクリーンを、実施例
に従って以下に詳細に説明する。図1は、反射型映写用
スクリーンの側断面図であり、反射性層2は、アルミニ
ウム製、ニッケル製等の反射特性の良好な金属板、金属
シート、あるいは紙製基材シート、合成樹脂製基材シー
ト等の基材シートに金属箔を張設したもの、あるいは金
属インキや塗料を塗布したものである。なお反射性層2
は、映写用プロジェクターからの光を反射させるための
ものであり、反射性層2に使用するアルミニウム板等の
金属板あるいは基材シートの厚さは、軽量化を図るため
に0.1〜1.0mm程度が適当であるがそれ以上であ
ってもよく特に限定はしないものである。
【0010】図1に示すように反射性層2の表面は、配
置姿勢(映写使用時の姿勢)のスクリーンにおけるスク
リーンの水平方向(横方向、左右方向)の視野角を拡げ
るために、配置姿勢(映写使用時の姿勢)のスクリーン
におけるスクリーンの垂直方向(縦方向、上下方向)に
指向する細い微細ヘアライン状のヘアラインエンボス2
a(凸状又は凹状又は凹凸状)がエンボス加工によって
施されている。これによって、映写用プロジェクターか
ら反射性層2に入射した映写光に対して、スクリーン水
平方向への方向性をもった光拡散性を付与する。図2
(a)は、反射性層2表面に施されるヘアラインエンボ
ス2aの概略形状を示す平面図であり、ヘアラインエン
ボス2aの平均ピッチは10mm幅当たり8本以上、あ
るいは10本以上が適当である。またヘアラインエンボ
ス2aを目立たなくするためにエンボス深度を0.1m
m以下又は0.09mm以下とすることが適当である
が、これに限定するものではない。
【0011】上記反射性層2表面には、透明性の接着剤
又は粘着剤を用いた接着剤層2を介して第1光拡散シー
ト4が積層接着されている。なお、本発明の反射型映写
スクリーンにおいては、反射性層2裏面に、合成樹脂シ
ート、合成樹脂板、金属板等のスクリーン支持基材1を
適宜配置することは可能である。
【0012】第1光拡散シート4は、反射性層2表面に
入射した光線(映写光)をスクリーンの水平方向と垂直
方向とに不偏的に散乱させるための層であり、透明な合
成樹脂にマット剤(シリカ、二酸化チタン、アクリルビ
ーズ、ウレダンビーズ等のビーズ粒子等)を1〜30重
量%、又は1〜20重量%混入した合成樹脂をシート状
にしたものである。又は透明な合成樹脂にマット剤(シ
リカ、二酸化チタン、アクリルビーズ、ウレダンビーズ
等のビーズ粒子等)を混入した合成樹脂塗料を塗布した
ものででもよい。第1光拡散シート4の光透過率は50
%以上、又は光透過率は60%以上が適当である。第1
光拡散シート4の厚さは、1.0mm以下が適当である
が、1.0mm〜2.0mm程度であってもよい。
【0013】該第1光拡散シート4は、ポリ塩化ビニ
ル、無延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ポリプロピレ
ンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アクリ
ル、ポリエチレン等の合成樹脂が使用されるが、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセル
ロースフィルム等が適当である。
【0014】前記第1光拡散シート4表面には、透明性
の接着剤又は粘着剤を用いた接着剤層5を介して偏光性
層6が積層接着され、該偏光性層6は、その偏光方向
(偏光性層6を透過する光の透過進行方向に対して直交
する偏光性層6面内での光振幅方向)が、外乱光の影響
を削減するために予め映写用プロジェクターの映写光に
対して偏光フィルターを介して付与されている偏光方向
(映写光の進行方向に対して直交する光振動方向)と整
合するように設定されている。
【0015】上記偏光性層6は、透明な合成樹脂に着色
剤(沃素、その他染料等着色剤)を混入して着色した合
成樹脂をシート状にして一軸延伸させて一方向に着色配
向させたもの、あるいは、透明な合成樹脂に前記着色剤
を混入した合成樹脂塗料を塗布して着色膜を形成した後
に、該着色膜を一方向に擦って着色配向させたものであ
る。偏光性層6の偏光度は60%以上であり、また偏光
度は70〜100%が適当であり、光透過率は30%以
上であり、また光透過率は35%以上(例えば35〜6
0%)が適当である。また偏光性層6の厚さは、1.0
mm以下が適当であるが、1.0mm〜2.0mm程度
であってもよい。
【0016】偏光性層6に使用する基材としての合成樹
脂シート、及び合成樹脂塗料としては、ポリエステルフ
ィルム、延伸ポリエステルフィルム、一軸延伸ポリエス
テルフィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィル
ム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、トリ
アセチルセルロース(TAC)フィルム/PVA/TA
Cフィルムの3層構成フィルム、PVA変性フィルム、
ポリ塩化ビニル、無延伸ポリプロピレンフィルム、延伸
ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロースフィ
ルム、ポリエチレン、アクリル等の合成樹脂が使用され
るが、ポリエステルフィルム、延伸ポリエステルフィル
ム、一軸延伸ポリエステルフィルム、ポリビニルアルコ
ール(PVA)フィルム、トリアセチルセルロース(T
AC)フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フ
ィルム/PVA/TACフィルムの3層構成フィルム、
PVA変性フィルムが適当である。
【0017】上記偏光性層6の表面には、透明性の接着
剤又は粘着剤を用いた接着剤層7を介して、合成樹脂製
の第2光拡散シート8が積層接着されている。第2光拡
散シート8は、スクリーン表面から内面に入射したプロ
ジェクターからの映写光が、反射性層2表面で反射した
後、偏光性層6を通過して再度スクリーン表面から外側
に反射光として射出する際に、その反射光を屈折させ
て、スクリーン水平方向(スクリーンの左右方向)と垂
直方向(スクリーンの上下方向)とに不偏的に拡散させ
るためのものである。
【0018】該第2光拡散シート8は、ポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース
フィルム、ポリエチレン、アクリル等の透明な合成樹脂
が使用されるが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンフィ
ルム、トリアセチルセルロースフィルム等が適当であ
る。
【0019】上記第2光拡散シート8の表面(スクリー
ンの最表面)は、スクリーン水平方向と垂直方向の両方
向の視野角を拡げるために、図1に示すように、配置姿
勢(映写使用時の姿勢)のスクリーンにおけるスクリー
ン垂直方向と、スクリーン水平方向とに、微細な梨地エ
ンボス8a(凸状、又は凹状、又は凹凸状)がエンボス
加工によって施されている。このようにエンボス加工さ
れた第2光拡散シート8の光透過率は50%以上であ
り、また透過率は60%以上が適当である。第2光拡散
シート8の厚さは、1.0mm以下が適当であるが、
1.0mm〜2.0mm程度であってもよい。但し、前
記第1光拡散シート4から第2光拡散シート8まで(中
間の接着剤層5、偏光性層6、接着剤層7を含めて)の
総厚が、厚くなり過ぎると、スクリーンの映写画像のシ
ャープ性が低下するので、シャープ性に支障の生じない
程度の厚さに設定することが必要である。
【0020】図2(b)は、第2光拡散シート8表面に
施される梨地エンボス8aの概略形状を示す平面図であ
り、上記梨地エンボス8aの梨地模様の平均ピッチは、
10mm幅当たり、8個以上、あるいは10個以上が適
当である。また、梨地エンボス8aのエンボス深度は、
0.1mm以下、又は0.09mm以下とすることが適
当であるが、特にこれに限定するものではない。
【0021】上記第2光拡散シート8は、その他に、透
明な合成樹脂にマット剤(シリカ、二酸化チタン、アク
リルビーズ、ウレダンビーズ等のビーズ粒子等)を混入
した合成樹脂シート、又は透明な合成樹脂にマット剤
(シリカ、二酸化チタン、アクリルビーズ、ウレダンビ
ーズ等のビーズ粒子等)を混入した合成樹脂塗料を塗布
した合成樹脂シートの表面を微細な梨地状にエンボスし
て梨地エンボス8aを形成したものでもよい。
【0022】なお、上記反射性層2表面に順に積層接着
する第1光拡散シート4及び偏光性層6及び第2光拡散
シート8にそれぞれ使用する合成樹脂材料は、上記材料
の中から適宜に選定でき、その材料の組合せ方によっ
て、光屈折率の相違による多少の光拡散性能の差異は生
じても、いずれの組合せであってもよい良好な結果が得
られるものである。
【0023】以下に本発明の具体的実施例を下記に説明
する。 <実施例1>図1に示すように、反射性層2として、表
面にヘアラインエンボス2aを施したアルミニウム板
と、第1光拡散シート4と、偏光性層6と、表面に梨地
エンボス8aを施した第2光拡散シート8とを、粘着剤
層3,5,7(使用粘着剤;オリバインBPS4891
(東洋インキ製造(株)製)塗布量;25g/m2 )を
介してこの順に積層接着して、反射型映写スクリーンを
製造した。 (積層構成) アルミニウム板; ・A1100P(昭和アルミニウム(株)製)厚さ0.
8mm ・ヘアラインエンボス本数;10mm幅当たり20本 ・ヘアラインエンボス深度;0.05mm 第1光拡散シート; ・軟質塩化ビニルシート(太平化学(株)製)厚さ20
0μm ・シリカ(光拡散剤)5%混入 偏光性層; ・MT−H(三井東圧(株)製)膜厚30μm 第2光拡散シート; ・トレファンBO・YM−11(東レ(株)製)膜厚2
0μm ・梨地エンボス個数(梨地模様の個数);10mm幅当
たり10個 ・梨地エンボス深度;0.05mm
【0024】<比較例1>上記実施例1の比較例とし
て、ヘアラインエンボスを省略した反射性層を用いて、
且つ第1光拡散シートと第2光拡散シートとを省略した
構成の反射型映写スクリーンを、下記の通り製造した。
図3に示すように、反射性層2として表面にヘアライン
エンボスを施さないアルミニウム板と、偏光性層6と
を、粘着剤層3(使用粘着剤;オリバインBPS489
1(東洋インキ製造(株)製)塗布量;25g/m2
を介して積層接着して反射型映写スクリーンを製造し
た。 (積層構成) アルミニウム板; ・A1100P(昭和アルミニウム(株)製)厚さ0.
8mm 偏光性層; ・MT−H(三井東圧(株)製)膜厚30μm
【0025】<比較例2>上記実施例1の比較例とし
て、ヘアラインエンボスを省略した反射性層を用いて、
第1光拡散シートを省略した構成の反射型映写スクリー
ンを、下記の通り製造した。図4に示すように、反射性
層2として表面にヘアラインエンボスを施さないアルミ
ニウム板と、偏光性層6と、表面に梨地エンボス8aを
施した第2光拡散シート8とを、粘着剤層3,5(使用
粘着剤;オリバインBPS4891(東洋インキ製造
(株)製)塗布量;25g/m2 )を介してこの順に積
層接着して、反射型映写スクリーンを製造した。 (積層構成) アルミニウム板; ・A1100P(昭和アルミニウム(株)製)厚さ0.
8mm 偏光性層; ・MT−H(三井東圧(株)製)膜厚30μm 第2光拡散シート; ・トレファンBO・YM−11(東レ(株)製)膜厚2
0μm ・梨地エンボス個数(梨地模様の個数);10mm幅当
たり10個 ・梨地エンボス深度;0.05mm
【0026】<比較例3>上記実施例1の比較例とし
て、ヘアラインエンボスを省略した反射性層を用いた反
射型映写スクリーンを下記の通り製造した。図5に示す
ように、反射性層2として表面にヘアラインエンボスを
施さないアルミニウム板と、第1光拡散シート4と、偏
光性層6と、表面に梨地エンボス8aを施した第2光拡
散シート8とを、粘着剤層3,5,7(使用粘着剤;オ
リバインBPS4891(東洋インキ製造(株)製)塗
布量;25g/m2 )を介してこの順に積層接着して、
反射型映写スクリーンを製造した。 (積層構成) アルミニウム板; ・A1100P(昭和アルミニウム(株)製)厚さ0.
8mm 第1光拡散シート; ・軟質塩化ビニルシート(太平化学(株)製)厚さ20
0μm ・シリカ(光拡散剤)5%混入 偏光性層; ・MT−H(三井東圧(株)製)膜厚30μm 第2光拡散シート; ・トレファンBO・YM−11(東レ(株)製)膜厚2
0μm ・梨地エンボス個数(梨地模様の個数);10mm幅当
たり10個 ・梨地エンボス深度;0.05mm
【0027】<測定>上記実施例1と比較例1〜比較例
3とにおいて得られた反射型映写スクリーンのサンプル
について、それぞれに対して、液晶画像映写用プロジェ
クターXV−A1Z(シャープ(株)製)を使用して画
像を映写し、ピークゲイン(スクリーンのほぼ正面にお
ける反射輝度)、水平視野角(スクリーン正面の反射輝
度に対して輝度が半値になる位置の水平視野角(半値
角))、垂直視野角(スクリーン正面の反射輝度に対し
て輝度が半値になる位置での垂直視野角(半値角))、
コントラスト(100ルックス照明下のハイライト部:
シャドウ部の反射輝度の比率)の各測定を行い、下記測
定結果が得られた。
【0028】 <測定結果> サンプル ピークゲイン 水平視野角 垂直視野角 コントラスト 実施例1 2.5 46度 15度 15.0 比較例1 11.0 10度 5度 22.0 比較例2 4.0 22度 10度 18.0 比較例3 3.0 30度 15度 15.0
【0029】<結果>以上の測定結果から、実施例1の
ように、表面に水平方向の拡散性を付与するためのヘア
ラインエンボスを施した反射性層と、水平方向及び垂直
方向ともに不偏的な拡散性を付与するための第1光拡散
シートと、偏光性層と、水平方向及び垂直方向ともに不
偏的な拡散性を付与するための梨地エンボスを表面に施
した第2光拡散シートとを積層接着したスクリーン構成
によって、水平方向の視野角(水平視野角)及び垂直方
向の視野角(垂直視野角)ともに広い視野角を備えた反
射型映写スクリーンが得られ、また映写画像も観察し易
い良好なコントラストが得られた。
【0030】なお、比較例1は、水平方向の拡散性を付
与するためのヘアラインエンボスが省略された反射性層
を用い、且つ水平方向及び垂直方向ともに不偏的な拡散
性を付与するための第1及び第2光拡散シートを省略し
たので、大きいピークゲインは得られるものの、水平視
野角及び垂直視野角ともに狭い視野角となって、実施例
1のような広い視野角は得られない。
【0031】また、比較例2は、水平方向の拡散性を付
与するためのヘアラインエンボスが省略された反射性層
を用い、水平方向及び垂直方向に不偏的な拡散をする第
1光拡散シートを省略したので、ピークゲインは比較例
1よりも小さく、実施例1よりも大きいものの、実施例
1のような広い視野角は得られない。
【0032】また、比較例3は、水平方向の拡散性を付
与するためのヘアラインエンボスが省略された反射性層
を用いた以外は、実施例1と同様のスクリーン構成であ
り、ピークゲインは、比較例1,2よりも小さく、実施
例1よりも大きく、また水平視野角及び垂直視野角とも
に比較例1,2よりも広い視野角が得られたが、実施例
1のような広い視野角は得られない。
【0033】
【作用】本発明の反射型映写スクリーンは、反射性層2
表面に、水平方向への光拡散性を付与する縦方向のヘア
ラインエンボス2aが施されている。該ヘアラインエン
ボス2aの平面的形状は、ラインとしての線的方向性が
あり、しかも配置姿勢のスクリーンに対してヘアライン
形状のライン長手方向を上下方向にして縦に指向させて
エンボスしてあるため、反射性層2は、入射した映写光
を、スクリーンの水平方向への光拡散性のある方向性を
もった反射光として拡散させる。
【0034】また、前記反射性層2の前面には、水平方
向と垂直方向の両方向への不偏的な光拡散性能を付与し
た第1光拡散シート4を備え、該第1光拡散シート4
は、プロジェクターからの入射光、及び前記反射性層2
によってスクリーンの水平方向へ拡散した反射光(射出
光)を、水平方向と垂直方向の両方向に不偏的に光拡散
させる。
【0035】また、該第1光拡散シート4の前面には偏
光性層6を備え、該偏光性層6は、予め映写用プロジェ
クターの映写光に付与された偏光方向と整合する偏光方
向を備えているため、映写光だけが偏光性層6を透過で
きるため、室内外光による偏光方向以外のノイズ光の反
射を遮断でき、コントラストが向上する。
【0036】また、該第1光拡散シート4の偏光性層6
前面には、梨地エンボス8aを備えたスクリーン最表層
の第2光拡散シート8を備え、該第2光拡散シート8
は、梨地エンボス8aの平面的形状がヘアラインエンボ
ス2aのような線的方向性をもっていないため、プロジ
ェクターからの入射光、及び第1光拡散シート4を通過
した反射光(射出光)を、スクリーン垂直方向と水平方
向の両方向へと不偏的に光拡散させる。
【0037】また、前記第1拡散シート4と第2光拡散
シート8とによる2層構造の光拡散性層を備えているた
め、プロジェクターからの入射光、及び前記反射性層2
によって水平方向に方向性をもって拡散した反射光(出
射光)を、スクリーンの垂直方向及び水平方向に不偏的
に光拡散させることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の反射型映写スクリーンは、スク
リーンの水平方向及び垂直方向から観察した時のスクリ
ーン映写画像が均一な明るさを備え、またスクリーンの
水平方向だけでなく垂直方向のスクリーン視野角を均一
に拡げることができ、スクリーン斜め上方乃至斜め下方
から観察した場合でも均一な明るい映写画面が観察でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型映写スクリーンの側断面図であ
る。
【図2】(a)は反射性層の表面に施されたヘアライン
ンボスの概略形状を示す平面図であり、(b)は第2光
拡散シート表面に施される梨地エンボスの概略形状を示
す平面図である。
【図3】比較例1の反射型映写スクリーンの側断面図で
ある。
【図4】比較例2の反射型映写スクリーンの側断面図で
ある。
【図5】比較例3の反射型映写スクリーンの側断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基材 2…反射性層 2a…ヘアラインエンボス
3…粘着剤層 4…第1光拡散シート 5…粘着剤層
6…偏光性層 7…粘着剤層 8…第2光拡散シート8
a…梨地エンボス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向のヘアラインエンボス2aを表面
    に施すことにより水平方向への光拡散性を付与した反射
    性層2と、光拡散剤を混入することにより水平乃至垂直
    方向の両方向への光拡散性を付与した合成樹脂製の第1
    光拡散シート4と、着色剤を用いて一方向に偏光性を付
    与した偏光性層6と、微細な梨地エンボス8aを表面に
    施すことにより水平乃至垂直方向の両方向への光拡散性
    を付与した合成樹脂製の第2光拡散シート8とを備えた
    ことを特徴とする反射型映写スクリーン。
  2. 【請求項2】前記合成樹脂製の第1光拡散シート4に光
    拡散剤が1〜20%混入している請求項1に記載の反射
    型映写スクリーン。
JP5335300A 1993-12-28 1993-12-28 反射型映写スクリーン Pending JPH07199356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5335300A JPH07199356A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 反射型映写スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5335300A JPH07199356A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 反射型映写スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07199356A true JPH07199356A (ja) 1995-08-04

Family

ID=18286983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5335300A Pending JPH07199356A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 反射型映写スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07199356A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003102687A1 (en) * 2002-06-01 2003-12-11 G.B. Light Co., Ltd Surface-reflective projection screen with curved surface and method of manufacturing the same
WO2005064398A1 (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Arisawa Mfg. Co., Ltd. 反射型スクリーン
JP2006065164A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Toppan Printing Co Ltd 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
JP2006098463A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toppan Printing Co Ltd 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
US7349154B2 (en) 2003-05-26 2008-03-25 Sharp Kabushiki Kaisha Reflection type screen
US7480097B2 (en) 2004-08-04 2009-01-20 Sony Corporation Light diffusion sheet and method of producing the light diffusion sheet, and screen
WO2014002394A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 株式会社Jvcケンウッド 画像表示装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003102687A1 (en) * 2002-06-01 2003-12-11 G.B. Light Co., Ltd Surface-reflective projection screen with curved surface and method of manufacturing the same
US7349154B2 (en) 2003-05-26 2008-03-25 Sharp Kabushiki Kaisha Reflection type screen
WO2005064398A1 (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Arisawa Mfg. Co., Ltd. 反射型スクリーン
US7633677B2 (en) 2003-12-25 2009-12-15 Arisawa Mfg. Co., Ltd. Reflective screen
US7480097B2 (en) 2004-08-04 2009-01-20 Sony Corporation Light diffusion sheet and method of producing the light diffusion sheet, and screen
JP2006065164A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Toppan Printing Co Ltd 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
JP4645104B2 (ja) * 2004-08-30 2011-03-09 凸版印刷株式会社 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
JP2006098463A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toppan Printing Co Ltd 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
JP4645123B2 (ja) * 2004-09-28 2011-03-09 凸版印刷株式会社 反射型スクリーンおよびディスプレイ装置
WO2014002394A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 株式会社Jvcケンウッド 画像表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW322531B (ja)
TW482930B (en) Reflective liquid crystal display and light diffusion reflector
JP3790571B2 (ja) 光拡散性シートおよびそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライトユニット
US7835078B2 (en) Reflecting screen, method of manufacturing the same, and reflection-type projection system
JP3702328B2 (ja) 光拡散シート
TW536652B (en) Method for fabricating a laminate film, laminate film, and method for fabricating a display device
WO2004104694A1 (ja) 反射型スクリーン
TW525012B (en) Light pipe, plane light source unit and liquid-crystal display device
TW578024B (en) Transflective polarizing element
JP2001324609A (ja) 光拡散性シート
WO1996023245A1 (fr) Dispositif d'affichage a cristaux liquides
JP5916151B2 (ja) 反射型スクリーンの製造方法
JP2006195475A (ja) 両面スクリーン
JPWO2004104695A1 (ja) 反射型スクリーン
JP2665301B2 (ja) 光拡散シート材
JPH07199356A (ja) 反射型映写スクリーン
JPH0675302A (ja) 明室用反射型スクリーン
JPH0643310A (ja) 面光源装置用フィルム又はシート
JP2006023342A (ja) 投影用スクリーン及びこれを用いた画像投影システム
JP5949356B2 (ja) 反射スクリーン、立体映像表示システム
JPH08220311A (ja) 光拡散シート
JPH09113902A (ja) 光拡散フィルムおよび表示装置
JPH04191727A (ja) 高画質スクリーン
JP2000131686A (ja) 反射型液晶表示装置
JPH09211729A (ja) 反射型スクリーン