JPH05288954A - 光ファイバ加熱処理装置 - Google Patents
光ファイバ加熱処理装置Info
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- JPH05288954A JPH05288954A JP11306092A JP11306092A JPH05288954A JP H05288954 A JPH05288954 A JP H05288954A JP 11306092 A JP11306092 A JP 11306092A JP 11306092 A JP11306092 A JP 11306092A JP H05288954 A JPH05288954 A JP H05288954A
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 この装置には、光ファイバ1の溶融延伸部4
と加熱手段8の間に割り込んで強制的に加熱を停止させ
るシャッタ24が設けられている。モニタ装置22が光
ファイバの溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レベ
ルを監視し、そのレベルが一定の基準値に達したときシ
ャッタ24が動作する。 【効果】 これによりシャッタ24は、加熱手段8の炎
が十分に消えない場合でもまた加熱手段8の後退速度が
遅くても、溶融延伸部4の加熱を瞬時に停止して特性の
よい光ファイバカプラが製造できる。
と加熱手段8の間に割り込んで強制的に加熱を停止させ
るシャッタ24が設けられている。モニタ装置22が光
ファイバの溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レベ
ルを監視し、そのレベルが一定の基準値に達したときシ
ャッタ24が動作する。 【効果】 これによりシャッタ24は、加熱手段8の炎
が十分に消えない場合でもまた加熱手段8の後退速度が
遅くても、溶融延伸部4の加熱を瞬時に停止して特性の
よい光ファイバカプラが製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを加熱処理
して、光ファイバカプラを製造する場合に使用される光
ファイバ加熱処理装置に関する。
して、光ファイバカプラを製造する場合に使用される光
ファイバ加熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを通じて伝送される光信号を
処理するための装置には、光カプラが広く使用される。
例えば双方向に光信号を2分岐するような光ファイバカ
プラは次のようにして製造される。図2にこの種の光フ
ァイバカプラ一例を示す図を示した。図の(a)は光フ
ァイバカプラの斜視図、(b)はそのA−A断面図、
(c)はB−B断面図である。図において光ファイバ1
は、例えば、UV(紫外線硬化型)樹脂被覆2を剥離し
て、裸ファイバ3の部分を所定長露出させている。この
裸ファイバ3はその中央部において一体化され、溶融延
伸部4を形成している。即ち、溶融延伸部4の部分で
は、(b)に示すように2本の裸ファイバ3がコア3−
1の部分まで一体化している。また、その前後の部分で
は(c)に示すように2本の裸ファイバ3のクラッド3
−2の側面が互いに溶融一体化している。このような構
成の光ファイバカプラは、一方の光ファイバから溶融延
伸部4に入力した光信号が向かい合う他方の光ファイバ
に2分岐して伝送される。この作用は何れの光ファイバ
から入力する光信号に対しても同様である。
処理するための装置には、光カプラが広く使用される。
例えば双方向に光信号を2分岐するような光ファイバカ
プラは次のようにして製造される。図2にこの種の光フ
ァイバカプラ一例を示す図を示した。図の(a)は光フ
ァイバカプラの斜視図、(b)はそのA−A断面図、
(c)はB−B断面図である。図において光ファイバ1
は、例えば、UV(紫外線硬化型)樹脂被覆2を剥離し
て、裸ファイバ3の部分を所定長露出させている。この
裸ファイバ3はその中央部において一体化され、溶融延
伸部4を形成している。即ち、溶融延伸部4の部分で
は、(b)に示すように2本の裸ファイバ3がコア3−
1の部分まで一体化している。また、その前後の部分で
は(c)に示すように2本の裸ファイバ3のクラッド3
−2の側面が互いに溶融一体化している。このような構
成の光ファイバカプラは、一方の光ファイバから溶融延
伸部4に入力した光信号が向かい合う他方の光ファイバ
に2分岐して伝送される。この作用は何れの光ファイバ
から入力する光信号に対しても同様である。
【0003】図3に、上記のような光ファイバ1の加熱
処理前の状態平面図を示す。図2に示したような光ファ
イバカプラを製造する場合、予め2本の光ファイバ1の
中間部分において、UV樹脂被覆2を剥離して所定長裸
ファイバ3を露出させる。そして、図3に示した加熱領
域5をバーナー等を用いて加熱し、裸ファイバ3を軟化
させてその側面を相互に密着させる。そしてその後、加
熱領域5に長手方向に張力を加え延伸加工する。これに
よって図2に示すような光ファイバカプラが製造され
る。
処理前の状態平面図を示す。図2に示したような光ファ
イバカプラを製造する場合、予め2本の光ファイバ1の
中間部分において、UV樹脂被覆2を剥離して所定長裸
ファイバ3を露出させる。そして、図3に示した加熱領
域5をバーナー等を用いて加熱し、裸ファイバ3を軟化
させてその側面を相互に密着させる。そしてその後、加
熱領域5に長手方向に張力を加え延伸加工する。これに
よって図2に示すような光ファイバカプラが製造され
る。
【0004】図4に上記のような加工処理をするための
光ファイバ加熱処理装置を示す。図4(a)において、
この装置は、光ファイバ1のUV樹脂被覆2を有する部
分を把持して固定する一対の第1クランプ6と、これら
の第1クランプ6の内側に配置されて、裸ファイバ3を
挟んで固定する一対の第2クランプ7を備えている。こ
の一対の第2クランプ7の中間部分にバーナー8が配置
され、その炎9が裸ファイバ3を加熱する構成とされて
いる。なお、この裸ファイバ3は例えばシングルモード
光ファイバから構成される。この状態でバーナー8の炎
9により裸ファイバ3を加熱しながら、裸ファイバ3が
溶融温度に達したとき第1クランプ6及び第2クランプ
7を矢印13方向に引き離すよう移動させる。これによ
って裸ファイバ3が加熱延伸される。この間バーナー8
は、裸ファイバ3を均一に加熱するように炎9を小刻み
に適当に揺り動かす。
光ファイバ加熱処理装置を示す。図4(a)において、
この装置は、光ファイバ1のUV樹脂被覆2を有する部
分を把持して固定する一対の第1クランプ6と、これら
の第1クランプ6の内側に配置されて、裸ファイバ3を
挟んで固定する一対の第2クランプ7を備えている。こ
の一対の第2クランプ7の中間部分にバーナー8が配置
され、その炎9が裸ファイバ3を加熱する構成とされて
いる。なお、この裸ファイバ3は例えばシングルモード
光ファイバから構成される。この状態でバーナー8の炎
9により裸ファイバ3を加熱しながら、裸ファイバ3が
溶融温度に達したとき第1クランプ6及び第2クランプ
7を矢印13方向に引き離すよう移動させる。これによ
って裸ファイバ3が加熱延伸される。この間バーナー8
は、裸ファイバ3を均一に加熱するように炎9を小刻み
に適当に揺り動かす。
【0005】一方、この延伸作業中光源11から光ファ
イバ1に対し光を入力し、その光ファイバ1の他端にお
いて、溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レベルを
モニタ装置12によって監視する。これによって溶融延
伸部4が要求される特性を満足するまで一体に加工され
た瞬間を捉えるようにする。そして、モニタ装置12に
より監視される光信号レベルが一定の基準値に達したと
き、図4(b)に示すように、バーナー8を矢印14方
向に退け加熱延伸処理を停止する。この場合、従来炎9
を消すと同時にバーナー8を退けるといった方法を採用
している。
イバ1に対し光を入力し、その光ファイバ1の他端にお
いて、溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レベルを
モニタ装置12によって監視する。これによって溶融延
伸部4が要求される特性を満足するまで一体に加工され
た瞬間を捉えるようにする。そして、モニタ装置12に
より監視される光信号レベルが一定の基準値に達したと
き、図4(b)に示すように、バーナー8を矢印14方
向に退け加熱延伸処理を停止する。この場合、従来炎9
を消すと同時にバーナー8を退けるといった方法を採用
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に加熱延伸処理中に、バーナー8を瞬間的に後退させる
ための装置は、そのメカニズムが比較的複雑になり大型
化してしまう。従って、装置の慣性により、動作速度が
遅くなるという問題があった。即ち、この種の加熱延伸
処理においては、溶融延伸部を通じて伝送される光信号
レベルが最適値に達した時点で瞬間的に処理を停止しな
いと延伸量がオーバーし、特性が悪くなってしまう。従
って装置の動作速度が遅くなれば理想的な加熱延伸状態
で作業の停止を行うことができない。
に加熱延伸処理中に、バーナー8を瞬間的に後退させる
ための装置は、そのメカニズムが比較的複雑になり大型
化してしまう。従って、装置の慣性により、動作速度が
遅くなるという問題があった。即ち、この種の加熱延伸
処理においては、溶融延伸部を通じて伝送される光信号
レベルが最適値に達した時点で瞬間的に処理を停止しな
いと延伸量がオーバーし、特性が悪くなってしまう。従
って装置の動作速度が遅くなれば理想的な加熱延伸状態
で作業の停止を行うことができない。
【0007】また、炎を消す制御を行う場合、炎が完全
に消えるまで一定の時間を必要とし、やはり加熱を瞬間
的に停止することができない。この場合にも、最適の光
信号レベルに達した時点で、加熱延伸を即座に停止する
といった要求に十分に答えられなかった。このため従来
この種の光ファイバカプラの製造は歩止まりが悪く製造
コストの低下を妨げる原因となっていた。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、光ファイバの溶融延伸
部を加熱中必要なタイミングで即座にその加熱を停止す
る機能を備えた光ファイバ加熱処理装置を提供すること
を目的とするものである。
に消えるまで一定の時間を必要とし、やはり加熱を瞬間
的に停止することができない。この場合にも、最適の光
信号レベルに達した時点で、加熱延伸を即座に停止する
といった要求に十分に答えられなかった。このため従来
この種の光ファイバカプラの製造は歩止まりが悪く製造
コストの低下を妨げる原因となっていた。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、光ファイバの溶融延伸
部を加熱中必要なタイミングで即座にその加熱を停止す
る機能を備えた光ファイバ加熱処理装置を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ加熱
処理装置は、光ファイバの溶融延伸部を加熱する加熱手
段と、前記光ファイバの前記溶融延伸部を通じて伝送さ
れる光信号レベルを監視するモニタ装置と、このモニタ
装置により監視される前記光信号レベルが一定の基準値
に達したとき、前記光ファイバの溶融延伸部と前記加熱
手段の間に割り込んで、強制的に加熱を停止させるシャ
ッタとを備えたことを特徴とするものである。
処理装置は、光ファイバの溶融延伸部を加熱する加熱手
段と、前記光ファイバの前記溶融延伸部を通じて伝送さ
れる光信号レベルを監視するモニタ装置と、このモニタ
装置により監視される前記光信号レベルが一定の基準値
に達したとき、前記光ファイバの溶融延伸部と前記加熱
手段の間に割り込んで、強制的に加熱を停止させるシャ
ッタとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この装置には、光ファイバの溶融延伸部と加熱
手段の間に割り込んで強制的に加熱を停止させるシャッ
タが設けられている。モニタ装置が光ファイバの溶融延
伸部を通じて伝送される光信号レベルを監視し、そのレ
ベルが一定の基準値に達したときシャッタが動作する。
これによりシャッタは、加熱手段の炎が十分に消えない
場合でもまた加熱手段の後退速度が遅くても、溶融延伸
部の加熱を瞬時に停止して特性のよい光ファイバカプラ
が製造できる。
手段の間に割り込んで強制的に加熱を停止させるシャッ
タが設けられている。モニタ装置が光ファイバの溶融延
伸部を通じて伝送される光信号レベルを監視し、そのレ
ベルが一定の基準値に達したときシャッタが動作する。
これによりシャッタは、加熱手段の炎が十分に消えない
場合でもまた加熱手段の後退速度が遅くても、溶融延伸
部の加熱を瞬時に停止して特性のよい光ファイバカプラ
が製造できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の光ファイバ加熱処理装置実施例
を示し、(a)はその平面図、(b)は主要部の側面図
である。図において、2本の光ファイバ1はそのUV樹
脂被覆2を中央部分において剥離され、互いに平行に並
べられている。一対の第1クランプ6は光ファイバ1の
UV樹脂被覆2の部分を挟み、光ファイバ1を固定して
いる。また、第1クランプ6の間に配置された一対の第
2クランプ7は裸ファイバ3をつかみ、これらを支持し
ている。第2クランプ7の中間部分にはバーナー8が配
置され、炎9によって裸ファイバ3を加熱する構成とさ
れている。また、光ファイバ1にはその一端から光源1
1を通じて光信号が入力し、他端においてモニタ装置2
2によって、溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レ
ベルを監視する構成となっている。
明する。図1は本発明の光ファイバ加熱処理装置実施例
を示し、(a)はその平面図、(b)は主要部の側面図
である。図において、2本の光ファイバ1はそのUV樹
脂被覆2を中央部分において剥離され、互いに平行に並
べられている。一対の第1クランプ6は光ファイバ1の
UV樹脂被覆2の部分を挟み、光ファイバ1を固定して
いる。また、第1クランプ6の間に配置された一対の第
2クランプ7は裸ファイバ3をつかみ、これらを支持し
ている。第2クランプ7の中間部分にはバーナー8が配
置され、炎9によって裸ファイバ3を加熱する構成とさ
れている。また、光ファイバ1にはその一端から光源1
1を通じて光信号が入力し、他端においてモニタ装置2
2によって、溶融延伸部4を通じて伝送される光信号レ
ベルを監視する構成となっている。
【0011】ここで本発明の装置においては、このバー
ナー8を加熱手段と呼ぶが、このバーナー8の部分にお
いて図の矢印31方向に揺動するシャッタ24を設けて
いる。即ち、このシャッタ24は、図の(b)に示すよ
うに、ソレノイド23を支えるフレーム25の軸受26
に対し、矢印31方向に揺動するように取り付けられた
断面L字型の構成の金具からなる。このシャッタ24は
例えばステンレススチール板を折り曲げて構成される。
ソレノイド23はピン27を矢印32方向に進退させる
構成のものである。このピン27の先端がシャッタ24
に取り付けられており、ソレノイド23を動作させるこ
とによって、シャッタ24が図1(b)の実線に示す状
態と一点鎖線に示す状態との何れかの状態を取るように
制御される。なお、この制御はモニタ装置22の出力信
号に基づく。
ナー8を加熱手段と呼ぶが、このバーナー8の部分にお
いて図の矢印31方向に揺動するシャッタ24を設けて
いる。即ち、このシャッタ24は、図の(b)に示すよ
うに、ソレノイド23を支えるフレーム25の軸受26
に対し、矢印31方向に揺動するように取り付けられた
断面L字型の構成の金具からなる。このシャッタ24は
例えばステンレススチール板を折り曲げて構成される。
ソレノイド23はピン27を矢印32方向に進退させる
構成のものである。このピン27の先端がシャッタ24
に取り付けられており、ソレノイド23を動作させるこ
とによって、シャッタ24が図1(b)の実線に示す状
態と一点鎖線に示す状態との何れかの状態を取るように
制御される。なお、この制御はモニタ装置22の出力信
号に基づく。
【0012】上記の構成の本発明の装置は次のように動
作する。まず、図1(a)に示すように、光ファイバ1
を第1クランプ6及び第2クランプ7において固定した
後、バーナー8の炎9によってその裸ファイバ3の部分
を加熱する。その後、裸ファイバ3が軟化したとき、ク
ランプ6、7を矢印13方向に引き離すように移動さ
せ、裸ファイバ3を延伸する。モニタ装置22は、この
加熱延伸処理中に溶融延伸部4を通じて伝送される光信
号レベルを監視する。そしてその光信号レベルが一定の
基準値に達したとき、ソレノイド23を動作させるため
の制御信号を出力する。ソレノイド23はこの信号によ
ってピン27を進出させて、シャッタ24を図の実線の
状態から一点鎖線の状態にまで押し出す。これによっ
て、シャッタ24はバーナー8の炎9と溶融延伸部4と
の間に割り込む。その結果、図1(b)に示すように、
バーナー8の炎9による熱は即座に遮断される。この場
合、シャッタ24が継続して加熱されることのないよう
に、バーナー8は矢印14方向に後退し炎9は消され
る。
作する。まず、図1(a)に示すように、光ファイバ1
を第1クランプ6及び第2クランプ7において固定した
後、バーナー8の炎9によってその裸ファイバ3の部分
を加熱する。その後、裸ファイバ3が軟化したとき、ク
ランプ6、7を矢印13方向に引き離すように移動さ
せ、裸ファイバ3を延伸する。モニタ装置22は、この
加熱延伸処理中に溶融延伸部4を通じて伝送される光信
号レベルを監視する。そしてその光信号レベルが一定の
基準値に達したとき、ソレノイド23を動作させるため
の制御信号を出力する。ソレノイド23はこの信号によ
ってピン27を進出させて、シャッタ24を図の実線の
状態から一点鎖線の状態にまで押し出す。これによっ
て、シャッタ24はバーナー8の炎9と溶融延伸部4と
の間に割り込む。その結果、図1(b)に示すように、
バーナー8の炎9による熱は即座に遮断される。この場
合、シャッタ24が継続して加熱されることのないよう
に、バーナー8は矢印14方向に後退し炎9は消され
る。
【0013】実際には、例えばシャッタ24の上部を幅
1センチメートル、奥行き2センチメートル程度の大き
さの方形に選定して、これを炎9と溶融延伸部4の間に
割り込ませるようにした。これによって、従来の方法に
比べて瞬間的に急速に溶融延伸部4の加熱を停止するこ
とができるため、最適の特性の光ファイバカプラを歩止
まりよく製造することができた。従って、従来光カプラ
の製造が非常に難しかった、波長が1.31μm あるい
は1.55μm 付近の2分岐カプラや、図2に示したよ
うな双方向の2分岐カプラが、比較的歩止まりよく、ま
た高度な加工技術を伴わずに製造することができるよう
になった。また、シングルモードファイバのカプラだけ
でなく、マルチモードファイバのカプラについても同様
に加工することができるようになった。本発明は以上の
実施例に限定されない。上記実施例において使用した光
源やクランプの構成、配置、バーナーの形状等は、上記
以外の各種の構成にして差し支えなく、例えば加熱手段
として電気ヒーターを用いるようなものにおいても同様
の効果を得ることができる。
1センチメートル、奥行き2センチメートル程度の大き
さの方形に選定して、これを炎9と溶融延伸部4の間に
割り込ませるようにした。これによって、従来の方法に
比べて瞬間的に急速に溶融延伸部4の加熱を停止するこ
とができるため、最適の特性の光ファイバカプラを歩止
まりよく製造することができた。従って、従来光カプラ
の製造が非常に難しかった、波長が1.31μm あるい
は1.55μm 付近の2分岐カプラや、図2に示したよ
うな双方向の2分岐カプラが、比較的歩止まりよく、ま
た高度な加工技術を伴わずに製造することができるよう
になった。また、シングルモードファイバのカプラだけ
でなく、マルチモードファイバのカプラについても同様
に加工することができるようになった。本発明は以上の
実施例に限定されない。上記実施例において使用した光
源やクランプの構成、配置、バーナーの形状等は、上記
以外の各種の構成にして差し支えなく、例えば加熱手段
として電気ヒーターを用いるようなものにおいても同様
の効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明した本発明の光ファイバ加熱処
理装置は、光ファイバの溶融延伸部と加熱手段の間に割
り込んで、強制的に加熱を停止させるシャッタを設け、
光ファイバの溶融延伸部を通じて伝送される光信号レベ
ルをモニタ装置により監視し、その光信号レベルが一定
の基準値に達したとき上記シャッタを動作させるように
したので、炎を消したり加熱手段を後退させたりする場
合に比べて、極めて高速に瞬時に加熱処理を停止させる
ことができる。これにより最適の光信号レベルを得た段
階で直ちに加工を停止し、特性のよい光カプラを製造す
ることが可能になる。また、従来に比べ特性のばらつき
が少なく歩止まりのよい光カプラの製造を行うことがで
きる。
理装置は、光ファイバの溶融延伸部と加熱手段の間に割
り込んで、強制的に加熱を停止させるシャッタを設け、
光ファイバの溶融延伸部を通じて伝送される光信号レベ
ルをモニタ装置により監視し、その光信号レベルが一定
の基準値に達したとき上記シャッタを動作させるように
したので、炎を消したり加熱手段を後退させたりする場
合に比べて、極めて高速に瞬時に加熱処理を停止させる
ことができる。これにより最適の光信号レベルを得た段
階で直ちに加工を停止し、特性のよい光カプラを製造す
ることが可能になる。また、従来に比べ特性のばらつき
が少なく歩止まりのよい光カプラの製造を行うことがで
きる。
【図1】本発明の光ファイバ加熱処理装置実施例を示す
もので、(a)は平面図、(b)はその左側から見た主
要部側面図である。
もので、(a)は平面図、(b)はその左側から見た主
要部側面図である。
【図2】一般の光ファイバカプラの一例を示し、(a)
は斜視図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面
図である。
は斜視図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面
図である。
【図3】従来の光ファイバカプラ製造のための準備段階
における光ファイバの主要部平面図である。
における光ファイバの主要部平面図である。
【図4】従来の光ファイバ加熱処理装置を示し、(a)
はその平面図、(b)はその左側から見た主要部側面図
である。
はその平面図、(b)はその左側から見た主要部側面図
である。
1 光ファイバ 4 溶融延伸部 22 モニタ装置 24 シャッタ
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバの溶融延伸部を加熱する加熱
手段と、 前記光ファイバの前記溶融延伸部を通じて伝送される光
信号レベルを監視するモニタ装置と、 このモニタ装置により監視される前記光信号レベルが一
定の基準値に達したとき、前記光ファイバの溶融延伸部
と前記加熱手段の間に割り込んで、強制的に加熱を停止
させるシャッタとを備えたことを特徴とする光ファイバ
加熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11306092A JPH05288954A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 光ファイバ加熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11306092A JPH05288954A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 光ファイバ加熱処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288954A true JPH05288954A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14602488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11306092A Pending JPH05288954A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 光ファイバ加熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH05288954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017088464A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ母材の製造方法、および光ファイバ母材の製造装置 |
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1992
- 1992-04-06 JP JP11306092A patent/JPH05288954A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017088464A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ母材の製造方法、および光ファイバ母材の製造装置 |
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