JP3678797B2 - 広帯域光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は広帯域光ファイバカプラの製造方法、特には光分岐比の波長依存性が少ない広帯域光ファイバカプラ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
広帯域光ファイバカプラは光通信システムに組み込まれるデバイスであり、光信号を互いに結合させたり、分岐させたり、あるいは波長の異なる光信号を合波させたり、分岐させたりするものである。光通信システムで波長の異なる複数の信号を単一の伝送路で伝送する、いわゆる波長多重方式では、特に光分岐比の波長依存性の少ないこの広帯域光ファイバカプラ(WICカプラ)が望まれている。
この広帯域光ファイバカプラは伝搬定数を変えるということから、少なくとも1部の光ファイバがプリ延伸加工されて細径部分を有する複数本の光ファイバを平行に配置し、これらを加熱器具を移動させて加熱融着し、これを延伸して結合部を形成させるという方法で作られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このWICを製造する手段の1つとしては、前述の様に同一仕様の複数の光ファイバのうち、一方の光ファイバのみを予め延伸加工して伝搬常数を変え、これと未加工の光ファイバとを融着延伸する方法(特開平1-211704号公報参照)、また予めエッチング処理された光ファイバと、未加工の光ファイバとを融着延伸するWICの製造方法(特開平2-236507号公報参照)が知られているが、このように一方の光ファイバをプリ延伸したり、エッチングする工程はかなりの時間がかかり、作業的にも熟練を要するものであるために、これらの従来方法ではWICを効率よく製造することができないという不利がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような不利、問題点を解決した広帯域光ファイバカプラ製造方法に関するもので、これは一方の光ファイバを加熱してプリ延伸加工し、これを未加工の光ファイバと加熱して融着延伸してなる広帯域光ファイバカプラの製造方法において、一方の光ファイバをプリ延伸加工する際、この光ファイバに沿って加熱器具を移動させてこれを加熱し、加熱器具が該光ファイバの加熱範囲の端部に達したときに光ファイバの延伸を開始し、加熱器具を往復移動させて加熱範囲を徐々に広げながら光ファイバを所定の長さにプリ延伸することを特徴とするものであり、このようにして得たプリ延伸加工してなる一方の光ファイバと未加工の光ファイバを平行にセットし、未加工の光ファイバの片端から光を入射し、出射光をモニタしながら分岐比が所定の値になるように融着延伸することで、広帯域光ファイバカプラが得られる。
【0005】
すなわち、本発明者らは一方の光ファイバをプリ延伸加工して伝搬常数を変え、これと未加工の光ファイバを融着延伸する広帯域光ファイバカプラの製造方法について種々検討した結果、この光ファイバカプラを製造するとき、プリ延伸加工の際、バーナー等の加熱器具を移動させて光ファイバを加熱するが、この加熱器具が光ファイバの加熱範囲の中央部のときに光ファイバの延伸を開始すると、中央部が細くなり、融着するとき光ファイバ間に隙間を生じ未融着の原因となるが、加熱器具が端部に達したときに光ファイバの延伸を開始させると、光ファイバ間の隙間がなくなり、加熱融着してWICとしたときのこれらの融着率が向上するので広帯域光ファイバカプラの製造効率がよくなるということを見出し、本発明を完成させた。
以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
【作用】
本発明は広帯域光ファイバカプラの製造方法に関するものであり、これは図1に示したように、プリ延伸加工用の光ファイバ1をクランプ2、3で固定し、この光ファイバ1を加熱器具としての可動バーナー4を移動させながら加熱し、クランプ移動台5、6を外方向に移動させて光ファイバをプリ延伸させることによって行なわれている。
【0007】
しかし、従来法ではこの光ファイバのプリ延伸加工が通常可動バーナー4が加熱範囲としてのクランプ2、3の間の中央部位(a)にあるときに行なわれるので、図2(b)に示したように光ファイバ1の延伸中央部の径が周りにくらべて細くなってしまい、未加工光ファイバとの間に隙間が生じ、これを融着延伸してWICを製造した場合この部分が融着しなくなるので、この融着率が低下してしまい、この広帯域光ファイバカプラの歩留りが低下するという問題点がある。
【0008】
しかるに、本発明にしたがって可動バーナー4を光ファイバに沿って加熱範囲を往復移動させ、可動バーナー4が加熱範囲としてのクランプ2、3の間の端部(b)に達したときに光ファイバ1の延伸を開始し、可動バーナー4を往復移動させて加熱範囲を徐々に広げながらプリ延伸を行なうと、図2(a)に示したように光ファイバ1の延伸中央部が周りにくらべて細くなることはなく、均一なものとなるので、未加工光ファイバとの間に隙間が生せず、これを融着延伸してWICを製造した場合この全体が融着し、この融着率が 100%となり、したがってこの広帯域光ファイバカプラの歩留りは70%以上になるという有利性が与えられる。
【0009】
【実施例】
つぎに本発明の実施例、比較例をあげる。
実施例
径が 125μmの2本の光ファイバのうちの第1の光ファイバ1をカプラ製造機にセットし、可動バーナー4を往復移動させて光ファイバ1を加熱した。ついで、可動バーナー4が加熱範囲の末端(b)に達したときに、光ファイバ1の延伸を開始させたところ、このプリ延伸で延伸された光ファイバの径は一様に 116μmのものとなった。
つぎに、このプリ延伸した第1の光ファイバと第2の未加工の光ファイバを平行にカプラ製造機にセットし、第2の光ファイバの片端から 1.3μmの光を入射し、反対の端の2本の光ファイバからの出射光をモニタしながら、分岐比が50%になるように融着、延伸を行なってWICカプラを製作したところ、この融着率は 100%であり、分岐比が50%±5%を合格としたところ、歩留り70%でWICカプラが得られた。
【0010】
比較例
上記した実施例における第1の光ファイバのプリ延伸を、可動バーナー4で加熱している部分の中央部(a)に可動バーナー4がきたときに光ファイバの延伸を開始させて行なった。
ついで実施例と同じようにしてプリ延伸した第1の光ファイバと第2の未加工の光ファイバを用いてWICカプラを製作したところ、2本の光ファイバ間に隙間が生じ、この部分では光ファイバ同士が融着せず、融着率は40%となり、カプラに未融着部が生じた。又得られたWICカプラの特性は実施例のものと殆ど変らないものであったが、これには歩留りが30%にしかならないという不利が発生した。
【0011】
【発明の効果】
本発明によると、融着延伸した光ファイバ間に隙間がなくなり融着率 100%で融着できるので光ファイバカプラを高い歩留りで得ることができるという有利性が与えられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例および比較例による光ファイバ延伸工程の縦断面図を示したものである。
【図2】 (a)は本発明のプリ延伸で得られた光ファイバの延伸中央部の部分縦断面図、(b)は比較例によるプリ延伸で得られた光ファイバの延伸中央部の部分縦断面図を示したものである。
【符号の説明】
1…光ファイバ
2,3…クランプ
4…可動バーナー
5,6…クランプ移動台

Claims (1)

  1. 一方の光ファイバを加熱してプリ延伸加工し、これを未加工の光ファイバと加熱して融着延伸してなる広帯域光ファイバカプラの製造方法において、一方の光ファイバをプリ延伸加工する際、この光ファイバに沿って加熱器具を移動させてこれを加熱し、この加熱器具が光ファイバの加熱範囲の端部に達したときに光ファイバの延伸を開始し、加熱器具を往復移動させて加熱範囲を徐々に広げながら光ファイバを所定の長さにプリ延伸することを特徴とする広帯域光ファイバカプラの製造方法。
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