JPH0528806U - 鉄骨部材の耐火被覆構造 - Google Patents

鉄骨部材の耐火被覆構造

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JPH0528806U
JPH0528806U JP8422491U JP8422491U JPH0528806U JP H0528806 U JPH0528806 U JP H0528806U JP 8422491 U JP8422491 U JP 8422491U JP 8422491 U JP8422491 U JP 8422491U JP H0528806 U JPH0528806 U JP H0528806U
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perforated plate
steel
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fireproof coating
gap
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Application number
JP8422491U
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Inventor
博之 川野
Original Assignee
株式会社長谷工コーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な被覆厚さが得られ、施工が容易で、接
着強度が大きく、被覆厚さを均一にしやすく、かつ、被
覆表面状態のよい鉄骨部材の耐火被覆構造を得る。 【構成】 本考案の耐火被覆構造は、鉄骨部材1の上下
のフランジ11a,11bの左右の側縁に装着した金属
製の内側穴明き板2a,2bと、前記鉄骨部材1の内側
穴明き板2a,2bの外側面に間隙を明けて配置した金
属製の樋状の外側穴明き板3と、前記外側穴明き板3と
前記鉄骨部材1と内側穴明き板2a,2bとの間隙に注
入し、更に前記外側穴明き板3の外側面に被着させた耐
火被覆用モルタル4とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鉄骨架構等を構成する鉄骨部材の耐火被覆構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物の鉄骨架構等の鉄骨部材の耐火被覆構造としては、従来から、鉄骨部材 にメタルラスを張ってモルタル等を塗付けしたもの、鉄骨部材にけい酸カルシゥ ム板等の耐火成形板を張り付けとしたもの、鉄骨梁に直接岩綿等をセメントと水 で練って吹き付けとしたもの、あるいは特公昭61−30100号に開示された 薄鉄板とコ字形折り曲げ鉄線網を装着して流動耐火物を打設、固化成形させたも の等、種々のものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の鉄骨部材の耐火被覆構造にはいずれも難点がある。 すなわち、鉄骨部材にメタルラスを張ってモルタル等を塗付けしたものは耐火被 覆となるモルタル層の厚さに塗付け上限度があり、薄くて充分な耐火性能を期待 できず、振動等で剥落を生じやすい。鉄骨梁に耐火成形板を張りつけたものは乾 式工法のため施工が早いが、耐火成形板の接合部の目地処理や、鉄骨部材への取 り付けが煩雑で熟練を要する難点があり、かつ、地震等の場合の鉄骨の変形に追 従しきれず、接合部に隙間を生じやすい。鉄骨梁にスラリー状の耐火被覆材を直 接吹き付けたものは被覆厚さが不均一になりやすく、表面に凹凸を生じることが 多く、仕上げ材の下地板等の取り付けが困難なことがある。 なお、特公昭61−30100号による流動耐火物を打設したものは、打設に 際して更に仮枠の設置が必要であり、その撤去も含めて手間がかかり、内側の薄 鋼板表面への耐火物の接着強度が充分でない難点がある。 本考案は充分な被覆厚さが得られ、施工が容易で、接着強度が大きく、被覆厚 さを均一にしやすく、かつ、被覆表面状態のよい鉄骨部材の耐火被覆構造を提供 することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る鉄骨部材の耐火被覆構造は、鉄骨部材の上下のフランジの左右の 側縁に装着した金属製の内側穴明き板と、前記鉄骨部材に装着した内側穴明き板 の外側面に間隙を明けて配置した金属製の樋状の外側穴明き板と、前記外側穴明 き板と前記鉄骨部材と内側穴明き板との間隙に注入し、更に前記外側穴明き板の 外側面に被着させた耐火被覆用モルタルとからなる。
【0005】
【作用】
金属製の外側穴明き板と鉄骨部材に装着した金属製の内側穴明き板との間隙に 注入した耐火被覆用モルタルは、外側穴明き板と内側穴明き板の各穴から間隙の 外側に向かって少しはみ出て硬化するが、硬化するまでに自重でやや斜め姿勢に 垂れ下がる。この垂れ下がり部分がアンカー作用を発揮して、強力な接着を行う 。外側穴明き板の外側面に被着させる耐火被覆用モルタルも、前記外側面にはみ 出た垂れ下がり部分を包囲して硬化するため、外側穴明き板に対して強力に被着 し、充分な厚さの被着が可能となる。
【0006】
【実施例】
図1は本考案の鉄骨部材としての鉄骨梁の耐火被覆構造の一実施例を示す斜視 図、図2は図1の鉄骨梁の耐火被覆構造の施工過程の最初を示す縦断面図、図3 は図2の次の過程を示す縦断面図、図4は図3の次の過程を示す縦断面図、図5 は図1の鉄骨梁の耐火被覆構造の別の箇所を示す平面図である。 図中、1は鉄骨梁、11a,11bは鉄骨梁1の上下のフランジ、2a,2b は内側穴明き板、3は外側穴明き板、4は耐火被覆用モルタル、5は床パネルで ある。 本実施例の鉄骨梁の耐火被覆構造は、図1に示すように、工形の鉄骨梁1とし て所謂H鋼を用い、そのフランジ11a,11bを上下に来るように向けて配置 し、上フランジ11aから下方を耐火被覆するものである。
【0007】 この耐火被覆は、金属製の内側穴明き板2a,2b、金属製の外側穴明き板3 、及び耐火被覆用モルタル4で構成する。内側穴明き板2a,2bは、この場合 、薄鋼板に多数の穴を打ち抜いた所謂パンチングメタルを用い、鉄骨梁1の上下 のフランジ11a,11bの左右の側縁の上下間に溶接により装着したが、エキ スパンドメタルを用いてもよい。この内側穴明き板2a,2bの外側面と、前記 鉄骨梁1の底面、すなわち下フランジ11bの下面とに、図2に示すように、所 定の間隙を明けて外側穴明き板3を配置する。従って、外側穴明き板3は、上向 きに開口したコ字状断面の樋状に折り曲げ成形しており、前記内側穴明き板2a ,2bと同一仕様のパンチングメタルを用いた。そして前記間隙を所定寸法に保 持するため、スペーサ31を、外側穴明き板3の内側面と、内側穴明き板2a, 2bの外側面及び鉄骨梁1の下フランジ11bの下面との間に適宜配置する。
【0008】 耐火被覆用モルタル4は、この場合セメントモルタルを用い、図3に示すよう に前記間隙に注入したものと、図4に示すように外側穴明き板3の外側面に被着 させたものとを合体した形態になる。外側穴明き板3と、内側穴明き板2a,2 b及び下フランジ11b下面との各間隙にモルタル4を注入するには、この場合 、上フランジ11a上に配置するPCコンクリート製床パネル5に設けた注入口 51を介して注入する(図1参照)。又図5に示すように、注入口52を予め準 備しておき、この注入口52から行う。更にモルタル注入口は、PC床パネルの みならず外側穴明き板の側面各所に設け外側穴明き板より注入しても良い。いず れにおいても注入後の注入口51,52はモルタルで閉塞する。モルタル4の注 入後、外側穴明き板3の外側面にモルタル4をこて塗りで、所定の厚さの被着を 行う。なお、モルタル4は、前者の間隙注入用と後者のこて塗り用とで性状を調 整することは勿論である。
【0009】 本実施例の鉄骨梁の耐火被覆構造は、以上のように構成するため、施工が容易 である。そして、間隙に注入したモルタル4が、内側穴明き板2a,2bと外側 穴明き板3の各穴から間隙の外側に向けてはみ出し部を形成しながら硬化する。 モルタル4が軟らか過ぎると、はみ出し量が多過ぎて不都合であるが、図3で示 すような短い突起を形成して硬化する程度に調整しておく。この突起が硬化する までに自重でやや斜めに垂れて、硬化後、モルタル4の各穴明き板に対するアン カーとして作用し、両者は極めて強力に接着し、間隙内のモルタル4が分離した り、破壊するような事態はない。又、外側穴明き板3においては、その外側面に こて塗りで被着するモルタル4に対するアンカーとして作用し、強力な接着が行 われるため、被覆厚さを充分に厚くでき、かつ、剥離することもない。モルタル 4の厚さは、前記間隙厚さとこて塗り被着厚さに従うため、自在に設定でき、し かも均一である。更に、前記こて塗りで仕上げたモルタル4は、表面が平滑でク ラックの発生が少なくそのまま仕上面となる。又その上に直仕上げが容易である 。
【0010】 上記の本考案は鉄骨梁の耐火被覆構造について説明したが、前記実施例以外に も種々の変形が可能である。例えば、図6に示す如く鉄骨部材としてH型鋼製柱 を用いる場合や、図7に示す如く、十字型鋼製柱を用いる場合がある。 更にモルタルの注入方法としても鉄骨の下フランジの底面にも僅かな間隙を明 けて穴明き板を装着すると、平滑な底面のままに比べて、格段に強力にこの底面 に注入したモルタルを接着させることも可能である。
【0011】
【考案の効果】
本考案に係る鉄骨部材の耐火被覆構造によれば、充分な厚さの耐火被覆が得ら れ、施工が容易で、接着強度が大きく、厚さを均一にしやすく、被覆表面の平滑 性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す鉄骨梁の耐火被覆構造
の斜視図である。
【図2】図1の鉄骨梁の耐火被覆構造の施工過程の途中
を示す縦断面図である。
【図3】図2の次の過程を示す縦断面図である。
【図4】図3の次の過程を示す縦断面図である。
【図5】図1の鉄骨梁の耐火被覆構造の別の部分の平面
図である。
【図6】H型鋼柱の耐火被覆構造を示す断面図である。
【図7】十字型鋼柱の耐火被覆構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄骨梁(鉄骨部材) 2a,2b 内側穴明き板 3 外側穴明き板 4 モルタル 5 床パネル 11a,11b フランジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨部材の上下のフランジの左右の側縁
    に装着した金属製の内側穴明き板と、 前記鉄骨部材の内側穴明き板の外側面に間隙を明けて配
    置した金属製の樋状の外側穴明き板と、 前記外側穴明き板と前記鉄骨部材と内側穴明き板との間
    隙に注入し、更に前記外側穴明き板の外側面に被着させ
    た耐火被覆用モルタルとからなる鉄骨部材の耐火被覆構
    造。
JP8422491U 1991-09-19 1991-09-19 鉄骨部材の耐火被覆構造 Pending JPH0528806U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101346671B1 (ko) * 2012-12-03 2014-02-14 (주)케이에이치하우징솔루션스 간격재를 이용한 pc보와 수직부재의 접합부 핀접합 구조
JP2019210786A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 積水ハウス株式会社 耐火被覆構造、耐火被覆材、及び耐火被覆構造の施工方法

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