JP3076885B2 - 鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠 - Google Patents
鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠Info
- Publication number
- JP3076885B2 JP3076885B2 JP04145004A JP14500492A JP3076885B2 JP 3076885 B2 JP3076885 B2 JP 3076885B2 JP 04145004 A JP04145004 A JP 04145004A JP 14500492 A JP14500492 A JP 14500492A JP 3076885 B2 JP3076885 B2 JP 3076885B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel beam
- formwork
- fire
- fireproof coating
- lower flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨梁の耐火被覆用捨
て型枠に関する。
て型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄骨造の建物は、主構造の鉄骨
を火災時の火熱から守り、構造強度を維持するために被
覆する必要がある。
を火災時の火熱から守り、構造強度を維持するために被
覆する必要がある。
【0003】従来、鉄骨梁の耐火被覆工法としては、A
LC版やけい酸カルシウム版などを金具や接着剤等で鉄
骨梁に取り付ける成形板工法や、接着剤を塗布した鉄骨
梁に石綿や岩綿をスプレーガンで吹き付ける吹付け工法
等があった。
LC版やけい酸カルシウム版などを金具や接着剤等で鉄
骨梁に取り付ける成形板工法や、接着剤を塗布した鉄骨
梁に石綿や岩綿をスプレーガンで吹き付ける吹付け工法
等があった。
【0004】しかしながら、上記成形板工法は、加工後
の隙間を生じないように、パテで駄目を埋める作業が必
要となり、破損や割付によるロス等の歩留まりが悪いと
いう問題点があり、また、上記吹付け工法は、吹付け材
料が水に弱いため、施工後に雨などに濡れることのない
ように十分養生する必要があり、また、剥がれが生じな
いように、下地の管理や吹付け厚さの管理や材料の混合
の管理等、施工管理に手間がかかる等の問題点があっ
た。
の隙間を生じないように、パテで駄目を埋める作業が必
要となり、破損や割付によるロス等の歩留まりが悪いと
いう問題点があり、また、上記吹付け工法は、吹付け材
料が水に弱いため、施工後に雨などに濡れることのない
ように十分養生する必要があり、また、剥がれが生じな
いように、下地の管理や吹付け厚さの管理や材料の混合
の管理等、施工管理に手間がかかる等の問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、耐火性能に優れ、工期の短縮を図ることが
できる鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠を提供することにあ
る。
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、耐火性能に優れ、工期の短縮を図ることが
できる鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄骨梁の耐火被
覆用捨て型枠は、鉄骨梁の下部フランジを取り囲むよう
に形成されたリブ溝型部と、該リブ溝型部の両側のリブ
の先端部から上方に延設され、相互に広がるように形成
された側板部と、から構成されていることを特徴とす
る。上記リブを、上記下側フランジ部の上面に適宜配置
した型枠受フラットバーに掛け止めて、本耐火被覆用捨
て型枠を鉄骨梁にセットする。本耐火被覆用捨て型枠
は、入れ子式のスライド構造に構成されている。
覆用捨て型枠は、鉄骨梁の下部フランジを取り囲むよう
に形成されたリブ溝型部と、該リブ溝型部の両側のリブ
の先端部から上方に延設され、相互に広がるように形成
された側板部と、から構成されていることを特徴とす
る。上記リブを、上記下側フランジ部の上面に適宜配置
した型枠受フラットバーに掛け止めて、本耐火被覆用捨
て型枠を鉄骨梁にセットする。本耐火被覆用捨て型枠
は、入れ子式のスライド構造に構成されている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1および図2において、1はI型
鋼から成る鉄骨梁であって、その下部フランジ1aには
型枠受フラットバー2を介して耐火被覆用捨て型枠3が
セットされている。上記鉄骨梁1はH型鋼であってもよ
い。
しながら説明する。図1および図2において、1はI型
鋼から成る鉄骨梁であって、その下部フランジ1aには
型枠受フラットバー2を介して耐火被覆用捨て型枠3が
セットされている。上記鉄骨梁1はH型鋼であってもよ
い。
【0008】上記耐火被覆用捨て型枠3は、リップ溝型
部3aと2枚の側板部3bから構成されている。該リッ
プ溝型部3aは、上記鉄骨梁1の下部のフランジ1aを
適宜隙間を保った状態で取り囲むように形成されてお
り、上部のリップ3a′の間で開口している。この開口
の幅は、上記下部フランジ1aの幅より僅か広くなって
いて、該下部フランジ1aをリップ溝型部3a内に容易
に挿入できるようにしている。上記側板部3bは、上記
リップ3a′の内方先端部から上方に延設されている。
該側板部3bの上端部は、上部フランジ1bの上面の位
置まで延びている。また、左右の側板部3bは上方で相
互に広がっていて、上記上部フランジ1bとの間にコン
クリート打設用の隙間を形成する。
部3aと2枚の側板部3bから構成されている。該リッ
プ溝型部3aは、上記鉄骨梁1の下部のフランジ1aを
適宜隙間を保った状態で取り囲むように形成されてお
り、上部のリップ3a′の間で開口している。この開口
の幅は、上記下部フランジ1aの幅より僅か広くなって
いて、該下部フランジ1aをリップ溝型部3a内に容易
に挿入できるようにしている。上記側板部3bは、上記
リップ3a′の内方先端部から上方に延設されている。
該側板部3bの上端部は、上部フランジ1bの上面の位
置まで延びている。また、左右の側板部3bは上方で相
互に広がっていて、上記上部フランジ1bとの間にコン
クリート打設用の隙間を形成する。
【0009】上記型枠受フラットバー2は、上記フラン
ジ1aとリップ3a′との間に挟まれる状態にセットさ
れ、その結果、型枠3が該型枠受フラットバー2を介し
て下部フランジ1aに掛け止めされる。該フラットバー
2は適宜間隔(例えば、900mm間隔)に配置され
る。
ジ1aとリップ3a′との間に挟まれる状態にセットさ
れ、その結果、型枠3が該型枠受フラットバー2を介し
て下部フランジ1aに掛け止めされる。該フラットバー
2は適宜間隔(例えば、900mm間隔)に配置され
る。
【0010】上記耐火被覆用捨て型枠3は、梁スパンの
長さを数個(例えば、2つ、3つ)に分割した長さを有
し、分割された耐火被覆用捨て型枠3は相互に入れ子式
のスライド構造に組み付けられ、鉄骨梁1にセットして
からスライドさせて梁の長さに引き延ばすようになって
いる。
長さを数個(例えば、2つ、3つ)に分割した長さを有
し、分割された耐火被覆用捨て型枠3は相互に入れ子式
のスライド構造に組み付けられ、鉄骨梁1にセットして
からスライドさせて梁の長さに引き延ばすようになって
いる。
【0011】型枠3のセットが完了したら、次に、図3
および図4に示すように、鉄骨梁1上にPCスラブ4を
架設する。該PCスラブ4には切欠き4aが形成されて
いて、上部のフランジ2bとの間にコンクリート打設用
の穴Hが形成される。従って、この穴Hからスラブコン
クリートと同時にコンクリートを打設して、鉄骨梁1の
周囲にコンクリートを充填する。
および図4に示すように、鉄骨梁1上にPCスラブ4を
架設する。該PCスラブ4には切欠き4aが形成されて
いて、上部のフランジ2bとの間にコンクリート打設用
の穴Hが形成される。従って、この穴Hからスラブコン
クリートと同時にコンクリートを打設して、鉄骨梁1の
周囲にコンクリートを充填する。
【0012】
1)本発明の型枠によりコンクリートによる耐火被覆が
可能となるため、被覆強度が高くて鉄骨への付着も良
く、施工後の落下の心配がないだけでなく、水に強くて
養生が容易であり、更に、スラブのコンクリート打設と
同時に施工するため、工期の短縮を図ることができる。 2)本発明の型枠は、入れ子式のスライド構造となって
いるため、施工性がよく、現場加工が不要であり、ま
た、プレハブ構造であるため熟練工が不要である。 3)補強鉄筋を配筋していないため、コンクリートを流
し込むだけでよく、施工性がよい。 4)コンクリートは耐火性能のみを満足させるものであ
るため、鉄板は最小梁断面の形状でよく、重量軽減を図
っている。
可能となるため、被覆強度が高くて鉄骨への付着も良
く、施工後の落下の心配がないだけでなく、水に強くて
養生が容易であり、更に、スラブのコンクリート打設と
同時に施工するため、工期の短縮を図ることができる。 2)本発明の型枠は、入れ子式のスライド構造となって
いるため、施工性がよく、現場加工が不要であり、ま
た、プレハブ構造であるため熟練工が不要である。 3)補強鉄筋を配筋していないため、コンクリートを流
し込むだけでよく、施工性がよい。 4)コンクリートは耐火性能のみを満足させるものであ
るため、鉄板は最小梁断面の形状でよく、重量軽減を図
っている。
【図1】鉄骨梁に本願発明の型枠をセットした状態の斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】鉄骨梁上にPCスラブを架設した斜視図であ
る。
る。
【図4】鉄骨梁上にPCスラブを架設した断面図であ
る。
る。
1 鉄骨梁 1a 下部フランジ 1b 上部フランジ 2 型枠受フラットバー 3 耐火被覆用捨て型枠 3a リブ溝型部 3a′ リブ 3b 側板部 4 PCスラブ 4a 切欠き H 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/94 E04B 1/16
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄骨梁の下部フランジを取り囲むように
形成されたリブ溝型部と、該リブ溝型部の両側のリブの
先端部から上方に延設され、相互に広がるように形成さ
れた側板部と、から構成されていることを特徴とする鉄
骨梁の耐火被覆用捨て型枠。 - 【請求項2】 上記リブを、上記下側フランジ部の上面
に適宜配置した型枠受フラットバーに掛け止めて、鉄骨
梁にセットすることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨
梁の耐火被覆用捨て型枠。 - 【請求項3】 入れ子式のスライド構造に構成したこと
を特徴とする請求項1または2に記載の鉄骨梁の耐火被
覆用捨て型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04145004A JP3076885B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04145004A JP3076885B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311773A JPH05311773A (ja) | 1993-11-22 |
JP3076885B2 true JP3076885B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=15375230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04145004A Expired - Lifetime JP3076885B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 鉄骨梁の耐火被覆用捨て型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076885B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140390A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Kawajun Co Ltd | 皿用スタンド |
JP2014147564A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Kawajun Co Ltd | 皿用多段スタンド |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5006742B2 (ja) * | 2007-09-19 | 2012-08-22 | 旭化成ホームズ株式会社 | 組立式型枠とこれを用いたアンカーボルトの増設方法 |
JP6366537B2 (ja) * | 2015-04-21 | 2018-08-01 | 株式会社ライテク | シェッドとプレキャスト梁の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP04145004A patent/JP3076885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140390A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Kawajun Co Ltd | 皿用スタンド |
JP2014147564A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Kawajun Co Ltd | 皿用多段スタンド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05311773A (ja) | 1993-11-22 |
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