JPH05287302A - 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法 - Google Patents

高密度粉末焼結チタン合金の製造方法

Info

Publication number
JPH05287302A
JPH05287302A JP4113243A JP11324392A JPH05287302A JP H05287302 A JPH05287302 A JP H05287302A JP 4113243 A JP4113243 A JP 4113243A JP 11324392 A JP11324392 A JP 11324392A JP H05287302 A JPH05287302 A JP H05287302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
titanium
sintered
alloy
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4113243A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Tajima
秀紀 田島
Yuji Kondo
雄治 今藤
Shoji Kubodera
正二 久保寺
Takahiro Fujita
高弘 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP4113243A priority Critical patent/JPH05287302A/ja
Publication of JPH05287302A publication Critical patent/JPH05287302A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】疲労強度に優れた高密度粉末焼結チタン合金の
製造方法を提供することを目的とする。 【構成】チタン粉末と予め合金化された合金粉末との混
合粉末を成形・焼結して高密度粉末焼結チタン合金を製
造する。この際に、チタン粉末は、その構成粒子径が1
49μm以下であり、かつ44μm以下の粒子が15〜
70%存在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車部品等に好適
な高密度粉末焼結チタン合金の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】チタン合金は軽量かつ高強度であり、しか
も耐食性に優れているため産業部品から民生部品まで幅
広い応用が期待されている。特に、このような性質を生
かして自動車部品に適用することが検討されている。し
かし、チタンは難加工性材料であるため、溶製材から機
械加工あるいは冷間加工によって製造する方法では、機
械的性質の優れたものが得られるが、コストが高いとい
う欠点がある。
【0003】このような欠点を回避するため、チタン合
金の素粉末を混合し、所定の形状に成形した後、真空焼
成して焼結体を得る粉末冶金技術の適用が試みられてい
る。
【0004】しかしながら、粉末冶金技術を用いた場
合、製品に空孔が残留するため、機械的性質、特に疲労
強度が低下する。空孔を消滅させるためには、焼結後に
HIP(熱間静水圧プレス)等の2次加工を用いればよ
いが、このような方法を採用するとコストが上昇してし
まい、粉末冶金のメリットを失ってしまう。
【0005】コストを上昇させることなく高密度のチタ
ン焼結体を得るための注目すべき技術として、特公平2
−50172に開示された方法がある。この方法は、予
めチタン合金を構成する合金元素により所定粒径の予合
金を作成し、この予合金と所定粒径のチタン粒子とを混
合し、理論値の80〜90%の密度を有する圧粉体と
し、これを液相が生じる温度未満で焼結するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
2−50172に開示された技術によりある程度の高密
度化を図ることができ機械的性質を向上させることがで
きるものの、疲労強度については未だ不十分である。
【0007】この発明はかかる事情に鑑みてなされたも
のであって、疲労強度に優れた高密度粉末焼結チタン合
金の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、上
記課題を解決するために、チタン粉末と予め合金化され
た合金粉末との混合粉末を成形して焼結する高密度粉末
焼結チタン合金の製造方法であって、前記チタン粉末
は、その構成粒子径が149μm以下であり、かつ44
μm以下の粒子が15〜70%存在していることを特徴
とする高密度粉末焼結チタン合金の製造方法を提供す
る。
【0009】本願発明者等が、高密度粉末焼結チタン合
金の疲労強度を上げるべく検討を重ねた結果、高密度粉
末焼結チタン合金の疲労強度は、チタン粉末の粒径及び
粒径分布に依存していることを見出した。
【0010】すなわち、Ti粉の粒径分布が粗粒側に偏
っていたり、粒径の極端に大きい粒子が存在している
と、成形時に棚吊りが生じやすく、これが原因となって
焼結体に粗大なポアが発生し、このポアが以下の理由か
ら疲労強度を低下させる原因となる。
【0011】(1)径が大きいので粗大欠陥として作用
する。
【0012】(2)形状が球状ではなく異形であり、鋭
角部分が疲労起点となる。
【0013】本願発明者等の実験の結果、Ti粉末に粒
径が149μmを超える粒子が存在していると粗大ポア
が生じやすく、149μm以下であっても粒径が44μ
m以下の粒子の割合が疲労強度等に大きく寄与し、44
μm以下の粒子の割合が15%より小さくなるとやはり
粗大ポアが生じやすいことを見出した。一方、44μm
以下の粒子の割合が70%より大きくなると、微粉量の
増加にともない、マスタ−アロイとの混合均一性が失わ
れて、ポアの生成量が多くなり、やはり機械的強度が低
下することが判明した。
【0014】この発明は、本願発明者等の以上のような
知見に基づいて完成されたものである。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について詳細に説明
する。
【0016】Ti原料としてスポンジチタンを粉砕した
粉末を用いた。100メッシュの篩を通過したもの(−
#100、粒径は149μm以下)について、44μm
以下(−#325)の粒子の割合を種々変化せたものを
準備した。さらに、44μm以下の粒子が30%のもの
について、149μm〜177μmの粒子を15%添加
したものを準備した。これらのTi原料粉末の粒径分布
を表1に示す。
【0017】
【表1】 これらTi原料粉末に、マスタ−アロイ(予合金)を配
合し、Ti−6Al−4V合金の組成とし、5.2ton
/cm2 で成形し、1260℃で焼成した。なお、マスタ
−アロイには、平均粒径5μmの60Al−40V合金
を使用した。
【0018】このようにして製造したチタン合金焼結体
の組織を観察した。その結果を図1に示す。この図に示
すように、Ti原料に149μmを超える粗大粒子が存
在するもの(表1のi)については、粗大なポア−が多
く存在し鋭角部を有するポア−も見られるが、このよう
な粗大粒子が存在しないものについては、このようなポ
ア−が減少していることがわかる。しかし、149μm
を超える粗大粒子が存在しないものであっても、44μ
m以下の粒子の割合が15%より小さいもの(表1の
a)では、やはり粗大ポア−、鋭角部を有するポア−が
多く存在していることがわかる。
【0019】これに対して、Ti原料に149μmを超
える粒子が存在せず、44μm以下の粒子の割合が15
〜70%の場合には(表1のd)、粗大ポア−、鋭角部
を有するポア−が極めて少なかった。
【0020】さらに、これらの焼結体について嵩密度、
引張強度及び疲労強度を測定した。その結果を表1に併
記する。
【0021】表1から明らかなように、Ti原料に14
9μmを超える粒子が存在せず、44μm以下の粒子の
割合が15〜70%の場合には、嵩密度が高く、引張強
度及び疲労強度も高いことが確認された。これに対し
て、粗粒が多いものについては、嵩密度が低く、疲労強
度が低いことが確認された。また、微粒が多いものにつ
いては、引張強度及び疲労強度が低いことが確認され
た。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、疲労強度に優れた高
密度粉末焼結チタン合金の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉末焼結体の金属組織写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 高弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン粉末と予め合金化された合金粉末
    との混合粉末を成形して焼結する高密度粉末焼結チタン
    合金の製造方法であって、前記チタン粉末は、その構成
    粒子径が149μm以下であり、かつ44μm以下の粒
    子が15〜70%存在していることを特徴とする高密度
    粉末焼結チタン合金の製造方法。
JP4113243A 1992-04-07 1992-04-07 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法 Pending JPH05287302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4113243A JPH05287302A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4113243A JPH05287302A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05287302A true JPH05287302A (ja) 1993-11-02

Family

ID=14607200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4113243A Pending JPH05287302A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05287302A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01142002A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Kawasaki Steel Corp 粉末冶金用アトマイズ予合金鋼粉
JPH0250172A (ja) * 1988-08-11 1990-02-20 Tokai Rubber Ind Ltd 導電性ロール
JPH0421730A (ja) * 1989-10-24 1992-01-24 Nkk Corp 粉末焼結チタン及び粉末焼結チタン基合金の製造方法
JPH0483812A (ja) * 1990-07-25 1992-03-17 Kawasaki Steel Corp 高面圧疲労強度を有する鉄系焼結機械部品及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01142002A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Kawasaki Steel Corp 粉末冶金用アトマイズ予合金鋼粉
JPH0250172A (ja) * 1988-08-11 1990-02-20 Tokai Rubber Ind Ltd 導電性ロール
JPH0421730A (ja) * 1989-10-24 1992-01-24 Nkk Corp 粉末焼結チタン及び粉末焼結チタン基合金の製造方法
JPH0483812A (ja) * 1990-07-25 1992-03-17 Kawasaki Steel Corp 高面圧疲労強度を有する鉄系焼結機械部品及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4613370A (en) Hollow charge, or plate charge, lining and method of forming a lining
EP0282191A1 (en) Metal composites with fly ash incorporated therein and a process for producing the same
US4432795A (en) Sintered powdered titanium alloy and method of producing same
JPH0442441B2 (ja)
JPH0692603B2 (ja) 金属焼結体製造用金属粉末及びこれを用いた金属焼結体製品の製造方法
JPS6240329A (ja) 非晶質合金から成る金属物体の製造方法
US3301671A (en) Aluminous sintered parts and techniques for fabricating same
GB2122643A (en) Producing a machinable high strength hot formed ferrous base alloy from powder
JPH05287302A (ja) 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法
US5346529A (en) Powdered metal mixture composition
JPH05171321A (ja) 高密度粉末焼結用チタン合金
JPH02259029A (ja) アルミナイドの製造法
US3963485A (en) Method of producing sintered titanium base articles
JP2576320B2 (ja) 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法
JPS6043423B2 (ja) 複合組織を有する工具合金の製造方法
US4986961A (en) Fine grain tungsten heavy alloys containing additives
JP2806133B2 (ja) 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法
JPH05148568A (ja) 高密度粉末焼結用チタン合金
JPH0688153A (ja) 焼結チタン合金の製造方法
JPH04210402A (ja) 混合鉄粉
JP2752857B2 (ja) 粉末合金製ビレットの製造方法
JP2716886B2 (ja) Ti―Al系金属間化合物の製造方法
JP2576319B2 (ja) 高密度粉末焼結チタン合金の製造方法
JPH032335A (ja) チタン粉末又はチタン合金粉末燒結品の製造方法
JPH05239506A (ja) 金属粉末焼結体の製造方法