JPH0528683Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はハロゲン電球を凹面反射鏡に奇麗に取
り付けるための新規な取付構造に関するものであ
る。

（従来の技術とその問題点） 従来、白熱電球A′を凹面反射鏡１′に取着する
場合、凹面反射鏡１′に穿設されたランプ取付孔
２′に白熱電球A′の取付部５′を挿入し、LCLを
合わせた後、取付部５′とランプ取付孔２′との間
隙に接着剤６′を充填して両者を固定していた。
ところがこの場合、ランプ取付孔２′の外面側開
口３′から内周反射面側開口４′までにおいてその
間隙の幅がほぼ同一であつたため、接着剤６′の
充填ムラがあつた時には第２図のように接着剤
６′が一方に偏つて充填されて接着不良を起こし
たり、接着剤６′が内周反射面側開口４′に溢出し
たりして外観を損つたりする事があつた。

（考案の目的） 本考案は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、普通に充填し
ても充填ムラもなければ内周反射面側にも溢出す
る事がない凹面反射鏡付き白熱電球の取付構造を
提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、第１項は； 凹面反射鏡１の底部にランプ取付孔２を穿設
し、 ランプ取付孔２の内周形状を、外面側開口筒
部１４より内周反射面側開口筒部１５の方が幅
広となるように段状に形成し、 凹面反射鏡の内周反射面側開口４から白熱電
球Ａを挿入し、 外面側開口筒部１４からランプ取付孔２と白
熱電球Ａの取付部７との間に接着剤６を内周反
射面側開口筒部１５まで充填し、白熱電球Ａを
凹面反射鏡１に固着する。

；という技術的手段を採用している。

（作用） 凹面反射鏡１に穿設されたランプ取付孔２に
白熱電球Ａの取付部５を挿入し、LCLを合わ
せる。

取付部５とランプ取付孔２との間隙に外面側
開口３から接着剤６を内周反射面側開口筒部１
５まで充填する。

すると内周反射面側開口筒部１５は急に幅広
くなつているために、充填された接着剤６は幅
の狭い外面側開口筒部１４では急速に充填され
るものの内周反射面側開口筒部１５に至るとこ
の部分で接着剤が溜り、反射面には溢出して来
ない。

これにより、均一且つ迅速な接着剤の充填が
なされる。

（実施例） 以下、本考案を図示実施例に従つて説明する。

凹面反射鏡１は図のように碗状の反射部８と、
その底部中央に突設された取付筒７とで構成され
ており、取付筒７にランプ取付孔２が穿設されて
いる。このランプ取付孔２は取付筒７の内外に連
通しており、ランプ取付孔２の内周形状は第１図
のように外面側開口筒部１４より内周反射面側開
口筒部１５の方が幅広となるように段状に形成し
てある。反射部８の内周凹面には例えば真空蒸着
メツキによる金属反射皮膜が形成されたり、又
は、可視光線だけを前方に反射させ、赤外線を透
過させて背面側に放射させる選択透過膜などが適
宜形成される事になる。

白熱電球Ａは、例えばハロゲン電球のようなも
のである。ここでハロゲン電球を例にとつて説明
すると、ガラス管内に１対の内部リード棒９を配
設し、内部リード棒９間にフイラメント１１を架
設してある。内部リード棒９の基部はガラス管の
ピンチシール部（この部分が取付部５となる。）
に埋入されており、ピンチシール部に埋設されて
いるモリブデン金属箔１２に溶接されている。
又、このモリブデン金属箔１２には外部リード棒
１０が溶接されており、その自由端がピンチシー
ル部に導出されている。尚、ガラス管の材質によ
つては内外のリード棒を一体にし、モリブデン金
属箔１２を介さずに直接ピンチシール部を貫くよ
うに配置しても良い。

接着剤６は、通常、500〜１，500ポイズ程度の
無機接着剤が用いられるものである。

しかして、凹面反射鏡１のランプ取付孔２に白
熱電球Ａの取付部５であるピンチシール部を挿入
し、反射部８の中心に発光部１３が位置するよう
に配置すると共に白熱電球ＡのLCLを合わせる。
この状態を保持したままで、取付部５とランプ取
付孔２との間隙にランプ取付孔２の外面側開口３
から接着剤６を充填する。この時、白熱電球Ａの
取付部５は内周反射面側開口筒部１５が急に幅広
くなつているために、充填された接着剤６は幅の
狭い外面側開口筒部１４では急速に充填されるも
のの内周反射面側開口筒部１５に至るとこの部分
で接着剤が溜り、反射面には溢出して来ない事に
なる。その結果、均一且つ迅速な接着剤の充填が
なされる。然る後、接着剤６を硬化させて両者を
固着する。

（本考案の効果） 本考案は叙上のように、凹面反射鏡の底部に穿
設したランプ取付孔の内周形状を、外面側開口筒
部より内周反射面側開口筒部の方が幅広となるよ
うに段状に形成してあるので、凹面反射鏡の内周
反射面側開口から白熱電球を挿入し、外面側開口
筒部からランプ取付孔と白熱電球の取付部との間
に接着剤を内周反射面側開口筒部まで充填すると
内周反射面側開口筒部は急に幅広くなつているた
めに、充填された接着剤は幅の狭い外面側開口筒
部では急速に充填されるものの内周反射面側開口
筒部に至るとこの部分で接着剤が溜り、反射面に
は溢出して来ない。

これにより、均一且つ迅速な接着剤の充填がな
される。

【図面の簡単な説明】

第１図……本考案の１実施例の断面図、第２図
……従来例の断面図。 Ａ……白熱電球、１……凹面反射鏡、２……ラ
ンプ取付孔、３……外面側開口、４……内周反射
面側開口、５……取付部、６……接着剤、７……
取付筒、８……反射部、９……内部リード棒、１
０……外部リード棒、１１……フイラメント、１
２……モリブデン金属箔、１３……発光部、１４
……外面側開口筒部、１５……内周反射面側開口
筒部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 凹面反射鏡の底部にランプ取付孔を穿設し、ラ
   ンプ取付孔の内周形状を、外面側開口筒部より内
   周反射面側開口筒部の方が幅広となるように段状
   に形成し、凹面反射鏡の内周反射面側開口から白
   熱電球を挿入し、外面側開口筒部からランプ取付
   孔と白熱電球の取付部との間に接着剤を内周反射
   面側開口筒部まで充填し、白熱電球を凹面反射鏡
   に固着してなる事を特徴とする凹面反射鏡付き白
   熱電球の取付構造。