JPH05286305A - 建設車両用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

建設車両用空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JPH05286305A
JPH05286305A JP4084147A JP8414792A JPH05286305A JP H05286305 A JPH05286305 A JP H05286305A JP 4084147 A JP4084147 A JP 4084147A JP 8414792 A JP8414792 A JP 8414792A JP H05286305 A JPH05286305 A JP H05286305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
tread
tire
steel cord
protective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4084147A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuki Oyagi
克樹 大八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP4084147A priority Critical patent/JPH05286305A/ja
Publication of JPH05286305A publication Critical patent/JPH05286305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低コストで耐摩耗性を維持し、優れた耐カッ
ト性を付与しカット故障を抑制した長寿命建設車両用空
気入りラジアルタイヤを提案することである。 【構成】 トレッド6をベース層6b及びキャップ層6
cで構成し、キャップ層のゴムの弾性率をベース6b層
のゴムの弾性率未満の値とし、かつ、ベース層6bのゴ
ム厚さをキャップ層6cのゴム厚さの15%以上50%
以下とし、タイヤ半径方向で、キャップ層6cより内側
で、ベルト層4の外表面より5mm以上外側のトレッド
に補強スチールコードよりなる一層の保護層5を埋設す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉱山の採掘現場及びダ
ムまたは土地造成等の建設現場で稼働するダンプトラッ
ク、スクレーパ及びローダ等の建設車両に用いる空気入
りラジアルタイヤに関し、特に、トレッドの耐カット性
を一段と改善した経済的な建設車両用空気入りラジアル
タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に前記現場では、近来、特に生産
性を一層向上させることを目的に、建設車両の高性能化
や高速化を推進すると同時に、積載量の増加や単位時間
当たりの作業量の向上を計るようになった。このため、
従来のバイアス構造のタイヤでは能力不足が目立ち、上
記目的に沿うタイヤとして、現場ではラジアルタイヤの
使用割合を増加させつつある。
【0003】建設車両用空気入りラジアルタイヤは、確
かに上記目的に沿うタイヤであるが、高速走行に伴う発
熱量の増加によるタイヤトレッドの高温化を招き、この
高温度及び重荷重と、更に、破砕岩石が散乱した路面走
行を余儀なくされること等が相俟って、タイヤトレッド
のカット受傷を促す。この場合、カットが直接的にタイ
ヤを故障に至らしめるか、もしくは、カット傷から水が
侵入してスチールコードを腐食し、これがセパレーショ
ン故障を招くか、いずれかの故障が生じて、タイヤ寿命
を低下させる問題が生じている。
【0004】前記カット問題の対応技術として、3層以
上のベルト層の最外層を、比較的高伸長性のスチールコ
ード、もしくは、この高伸長性に加え防錆効果を付与し
たスチールコードを用いた層とし、耐カット性を向上さ
せ、後者のスチールコードでは防錆性をも同時に向上さ
せる技術が知られている。更に厚肉トレッドの温度上昇
を抑制する技術として、トレッドを、いわゆるキャップ
層とベース層との2層で構成し、ベース層に低発熱のゴ
ムを用いる手段が公知である。
【0005】また、特開昭50−7201は、ベルト層
のスチールコードの錆びを抑制し、これによるベルト層
のセパレーション防止を目的として、スチールベルト層
の上方にこれと間隔を保持して、尚且つ、スチールコー
ドの径の2倍以上の間隔をもって平行配列とした保護層
をトレッド内に配設する技術を開示している。
【0006】更に、特開平3−16808においては、
更生を容易にすることを目的として、ベルト層と保護層
の間にクッションゴムを介在させる技術の開示がある。
この開示技術の実施例では、この保護層の補強コード
に、周方向に延在する波状のスチールコード(この場合
は1層の保護層)、もしくは、互いに交差する有機繊維
コード(この場合は2層)を用いる技術を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記カット問題の対応
技術として一般に知られた、3層以上のベルト層の最外
層を、比較的高伸長性のスチールコード、もしくは、こ
の高伸長性に加え防錆効果を付与したスチールコードを
用いた層としたタイヤは、たとえ低発熱のベース層ゴム
を用いていても、下記理由により、その目的に反して、
逆に耐カット性を低下させる問題があった。ここで、本
発明における耐カット性とは、少なくとも、ベルト層の
最外層のスチールコードに達するカットに対する抵抗性
能を示すものであり、言い換えれば、保護層の耐カット
貫通性を指すものである。
【0008】即ち、上記の一般に知られた技術によるタ
イヤは、ベルト層本来の機能を発揮させるベルト層本体
部分と、耐カット性向上を期待する保護層部分とを一体
化しているために、ベルト全体の周方向及び幅方向の曲
げ剛性が過度に高くなる。その結果、この建設車両用空
気入りラジアルタイヤは、突起物(この場合は主として
破砕された岩石等)に乗り上げた際にこれら突起物等を
包み込む能力、いわゆるエンベロープ性能が低下する。
【0009】上記の低いエンベロープ性能のタイヤは、
鋭い縁部を有する突起部に乗り上げると、トレッドの突
起物の受圧面積が小さいために、トレッドが大きな集中
荷重を受けて、保護層のスチールコードの切断、ないし
はベルト層自体の切断が生じるような深いカットを受け
る問題があった。ベルト層自体の切断はタイヤの直接的
な廃品化につながる。直ちに廃品とならなくともカット
傷から短時間でセパレーションが生じて廃品となる問題
があった。、更に、副次的問題として、このタイヤは岩
石等が散乱する荒れた路面走行時に車両の振動乗り心地
性能の悪化をももたらす。
【0010】特開昭50−7201は、まず、保護層の
スチールコードの間隔を、その直径の2倍以上の距離と
しているのでカットに対する抵抗性が低く、特に、建設
車両用空気入りラジアルタイヤのように極めて大きな荷
重を負担し、かつ、上記のように極めて大きな入力の集
中荷重を受ける機会が多いタイヤの耐カット性改善に殆
ど効果が認められない問題があった。
【0011】特開平3−16808は、そのタイヤが航
空機用空気入りラジアルタイヤであり、外傷によるベル
ト層の損傷を防止して更生率を高めるために設けた保護
層であり、かつ、更生を容易ならしめるために、ベルト
層と保護層との間にクッションゴムを介在させた技術で
ある。確かに、航空機用のタイヤの更生においては大き
な効果が得られる。
【0012】しかし、建設車両用空気入りラジアルタイ
ヤにおいては、タイヤが乗り上げる岩石が、空港内異物
と対比して極めて大きな場合にのみ前記したような深刻
なカット受傷の問題が発生する。これは、トレッドの厚
さが、例えば、航空機用空気入りラジアルタイヤの大型
サイズの46×17R20で13mmであるのに対し、
建設車両用ラジアルタイヤの中型サイズの18.00セ
クションのE4タイプで53.8mmであり、両者のト
レッド厚さに格段の差があることによる。この点で両者
のタイヤに要求される耐カット性に大きな差異が存在す
る。即ち、建設車両用空気入りラジアルタイヤには航空
機用空気入りラジアルタイヤのエンベロープ性能を遥か
に越える性能を付与する必要がある。
【0013】上記のように特開平3−16808の開示
技術は、建設車両用空気入りラジアルタイヤに十分なエ
ンベロープ性能を付与し得ず、依然として前記したよう
な耐カット性に問題が残る。更に、上記技術は、波状の
スチールコードを周方向に配設するものであり、この点
でも、建設車両用空気入りラジアルタイヤでは製造コス
トを押し上げる問題がある。
【0014】したがって、本発明は、上記の諸問題を有
利に、効果的に解決することにある。即ち、本発明の目
的は、従来タイヤのコスト及び従来タイヤの耐摩耗性を
維持しつつ、同時に、エンベロープ性能を一層向上させ
ることにより、格段に優れた耐カット性を具え、この優
れた耐カット性により、ベルト層のカット傷からのセパ
レーションを防止する長寿命な建設車両用空気入りラジ
アルタイヤを提案することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するタイ
ヤを提供するために、本発明による建設車両用空気入り
ラジアルタイヤは、ラジアルカーカスの外周側に配設し
た、補強スチールコードよりなる2層以上のベルト層
と、これらのベルト層のさらに外周側に配設したトレッ
ドとを具えた空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ト
レッドをキャップ層及びベース層により構成し、前記キ
ャップ層のゴムの弾性率を前記ベース層のゴムの弾性率
未満の値とし、かつ、ベース層のゴム厚さをキャップ層
のゴム厚さの15%以上50%以下とし、タイヤ半径方
向で、前記キャップ層より内側で、前記ベルト層の外表
面より5mm以上外側の位置で、前記トレッドに、補強
スチールコードよりなる一層の保護層を埋設することを
特徴とするものである。
【0016】本発明による好適な一実施例として、前記
キャップ層のゴムの弾性率を前記ベース層のゴムの弾性
率の50%以上100%未満とすることが望ましい。
【0017】本発明による他の実施例として、前記保護
層の補強スチールコードが、前記ベルト層の補強スチー
ルコードの切断時伸び(%)以上の値を有することが好
ましい。
【0018】本発明による更に他の実施例として、トレ
ッド周方向に対する傾斜角度で、前記保護層の補強スチ
ールコードを、前記ベルト層の補強スチールコードの2
0°以上25°以下とし、かつ、トレッド周方向に対す
る傾斜方向で、保護層の補強スチールコードを、前記ベ
ルト層の、タイヤ半径方向で最も外側のベルト層の補強
スチールコードと同方向とすることが望ましい。
【0019】本発明による更にまた他の実施例として、
前記保護層の補強スチールコードが220kgf/本以
上の引張り強度を有し、かつ、この保護層の、補強スチ
ールコード方向の引張り強度を3400kgf/5cm
以上とすることが望ましい。
【0020】以下、本発明を図示の実施例について一層
具体的に説明する。図1は、本発明による一実施例の建
設車両用空気入りラジアルタイヤの基本構成について、
その幅方向断面のタイヤ赤道面Eより左半分を示す図で
ある。図1において、1は前記空気入りラジアルタイヤ
である。2は、ラジアル配列の補強コードよりなる1プ
ライ以上(図では1プライ)のカーカスであり、このカ
ーカスは一対のビードコア3(図では一方のみを示す)
にトロイド状をなして跨る。4は、カーカスの外周側に
配設した、補強スチールコードよりなる2層以上(図で
は4層)のベルト層である。
【0021】図1において、6は、ベルト層4の更に外
周側に配設したトレッドである。6cはトレッド6のキ
ャップ層を示し、6bはトレッド6のベース層を示す。
トレッド6はこのように、キャップ層6c及びベース層
6bとで構成する。Tは、タイヤ赤道面Eにおけるトレ
ッド6の厚さを示す。Tcは、キャップ層6cのタイヤ
赤道面Eにおける厚さを示し、Tbは、同じEにおける
厚さを示す。T=Tc+Tbである。ここで、前記T及
びTbは2層以上のベルト層のうち、タイヤ半径方向で
見た、最外層の外表面を基準とする。
【0022】図示の5は、補強スチールコードよりなる
一層の保護層を示し、図1の例では、この保護層5をベ
ース層6bの内部に埋設している。従って、本実施例に
おいては、トレッド6を、一層の保護層5を内蔵するベ
ース層6bとキャップ層6cにより構成し、前記Tbの
値は保護層5を含む。7は、トレッド6に設けた溝であ
り、この例では、いわゆるラグ溝で、点線で溝底に沿う
断面形状を示す。尚、溝はラグ溝に限らず周方向溝も含
む。本発明においては、前記保護層5を一層のみとし、
この保護層5を、タイヤ半径方向で、ラグ溝及び/また
は周方向溝の溝底より内側に配設するものである。
【0023】8は、ベルト層端部に設けたクッションゴ
ムを示し、9は、トレッド両端からビードコア3近傍に
向かって延在するサイドウォールである。
【0024】図2は、本発明を更に具体的に説明するた
めの、図1に示す実施例の主要部の拡大図である。図2
は、図1に付した符号と同一符号を用いた。本発明にお
いては、まず、キャップ層6cのゴムの100%伸長時
における弾性率Mcの値と、ベース層6bのゴムの10
0%伸張時における弾性率Mbの値との関係を、Mc<
Mbとするものである。更に、これらの弾性率の関係
を、前記Mcの値が前記Mbの値の50%以上100%
未満とすることが望ましい。更に望ましくは、前記Mc
を前記Mbの55%以上75%以下とする。尚、キャッ
プ層6cのゴムの前記Mcの値は20kgf/cm2
上30kgf/cm2 以下とするのが好ましい。
【0025】図2おいて、タイヤ赤道面Eにおけるベー
ス層6bの厚さTbを、タイヤ赤道面Eにおけるキャッ
プ層の厚さTcの15%以上50%以下とする。更に望
ましくは、前記Tbを前記Tcの20%以上45%以下
とするものである。尚、本発明においては、前記Tbの
前記Tcに対する比率(%)を、タイヤ赤道面Eにおけ
るTb及びTcに限定するものではなく、少なくとも、
トレッドの溝部分(本実施例ではラグ溝部分)を除く、
いわゆるトレッド陸部における保護層5の配設領域にお
いて、トレッド6の法線方向で見たベース層のキャップ
層に対する厚さの比率(%)が上記範囲の値をとるもの
である。
【0026】図2に示す4aは、タイヤ半径方向で見
て、ベルト層4の最も外側となるベルト層であり、図示
のtは、タイヤ赤道面Eにおける、このベルト層4aの
タイヤ半径方向外側表面と、保護層5のタイヤ半径方向
内側表面との距離を示す。本発明においては、このtの
値を5mm以上とするものである。更に、本発明におい
ては、前記トレッド陸部における保護層5の配設領域に
おいて、前記ベルト層4aの前記外表面と保護層5の前
記内側表面との距離を5mm以上とするものである。
【0027】図2に示すTWはトレッド6の幅(弦幅で
以下同じ)であり、図示のWbは、2層以上のベルト層
4のうち最大幅を有するベルト層の幅を示し、図示のW
pは保護層5の幅である。更に図示のwはトレッド幅T
Wの1/4の幅に相当し、本発明においては、タイヤ赤
道面Eを中心としてトレッドの両側端に向かって前記w
の距離を振り分けた2×wの領域を中央領域とし、前記
保護層5を、少なくとも前記中央領域に配設することが
望ましい。更にまた、本発明においては、前記Wp及び
Wbの関係を0.6×Wb≦Wp≦0.8×Wbとする
のが好ましい。
【0028】また更に、前記保護層5の補強スチールコ
ードの切断時の伸び(%)の値が前記ベルト層4の補強
スチールコードの切断時の伸び(%)以上の値を有する
ことが望ましい。同時に、保護層5の補強スチールコー
ドは、コード内部に容易にゴムが侵入可能な、いわゆる
オープン撚りコードとすることが好ましい。ここで、保
護層5のスチールコードの切断時の伸びは5%以上8%
以下の値とするのが望ましい。
【0029】前記保護層5及びベルト層4それぞれの補
強スチールコードのトレッド周方向に対する傾斜角度の
関係を、保護層5の補強スチールコードの傾斜角度がベ
ルト層4の補強スチールコードの傾斜角度の20°以上
25°以下とすることが望ましい。図2に示すベルト層
4の各層の補強スチールコードのトレッド周方向に対す
る傾斜角度は10°以上30°以下とするのが好まし
い。また、このベルト層4のうち、隣接する少なくとも
2層のベルト層の補強スチールコードは、トレッド周方
向に対する傾斜方向を異なるものとし、互いに交差する
ものである。
【0030】本発明においては、保護層5及びベルト層
4それぞれの補強スチールコードの前記傾斜角度の相互
関係に加えて、これらの補強スチールコードの、トレッ
ドの周方向に対する傾斜方向の関係を以下のように設定
するのが望ましい。即ち、保護層5の補強スチールコー
ドの前記傾斜方向と、前記の最も外側のベルト層4aの
補強スチールコードの傾斜方向とを同方向とするのが望
ましい。
【0031】前記保護層5の補強スチールコードは、2
20kgf/本の以上の引張り強度を有するスチールコ
ードとするのが望ましい。更に、保護層5の補強スチー
ルコードの打込数を、この補強スチールコード方向に直
角な方向での保護層の幅5cmに含むスチールコードの
合計引張り強度が3400kgf以上となるように設定
するのが望ましい。この合計引張り強度は4500kg
f以下とすれば更に好ましい。
【0032】図3に、本発明による他の実施例の主要部
の幅方向断面における基本構成を示す。図示の11は、
この実施例の建設車両用空気入りラジアルタイヤであ
る。図3に示す実施例は、15で図示する一層の保護層
の配設の状態を除いて、基本的に、図2で説明した実施
例の構成と同一である。図3の実施例においては、保護
層15を、図示16のベース層のタイヤ半径方向の外側
面に接する載置状態で配設するものである。
【0033】図3の実施例では、一層の保護層15を、
図2の実施例と異なり、16cで示すキャップ層の内部
に埋設するものである。しかし、保護層15は、少なく
とも、ベース層16bと接触状態を保つものである。従
って、この実施例においても、トレッド16を、キャッ
プ層16c及びベース層16bに保護層15を加えて構
成するものである。
【0034】図3の実施例においても、保護層15は、
点線で示す溝(この場合ラグ溝)17の溝底より、タイ
ヤ半径方向で、内側に配設するものである。また、14
で示すベルト層のうち最も外側に位置するベルト層14
aの外側表面と、前記保護層15の内側表面との、タイ
ヤ赤道面Eにおける距離tを5mm以上とするのは図2
の実施例と同様である。更に、この距離を、保護層15
の全域に亙って適用するのは勿論である。
【0035】図3の実施例は、タイヤ赤道面Eにおける
トレッド16の厚さTは、タイヤ赤道面Eにおける、キ
ャップ層16c及びベース層16bのそれぞれの厚さT
cとTbの和に保護層15の厚さを加えた値である。
尚、ベース層16bのキャップ層16cに対する厚さの
比率(%)は、図2の前記実施例と同様である。図示
の、12はラジアルカーカス、18はクッションゴム、
19はサイドウォールである。
【0036】
【作用】タイヤが岩石等の突起物に乗り上げた際、突起
物が当たるトレッド6の表面からカーカス2に亙る範囲
に曲げ変形が生じる。この曲げ変形の大きさは、突起物
が当接する、カーカス2及びベルト層4を含むトレッド
6の部分の曲げ剛性と略比例の関係にある。即ち、突起
物が当接する部分の曲げ剛性が低い程、当接部分の局部
的曲げ変形は大きい。これは、岩石等の突起物乗り上げ
によるトレッド部の圧縮変形の一部が曲げ変形に置き換
えられることによる。
【0037】上記曲げ変形が大きければ大きいほど、ト
レッド6は岩石等を包み込む能力が高く、岩石等による
応力集中の程度が少なく、カットに至らないか、もしく
はカットの深さが浅い。トレッドの突起物を包み込む能
力がエンベロープ性能である。タイヤトレッドのエンベ
ロープ性能を高めれば、岩石が当接するトレッド6の局
部的な圧縮歪みを緩和する。トレッドのカットは、この
圧縮歪みと直角方向に生じる引張歪みが許容し得る限度
を越えた時に生じる。
【0038】下記に説明するように、保護層5とキャッ
プ層6c及びベース層6bとからなるトレッド6及びベ
ルト層4の各曲げ剛性を適度に低めた本発明によるタイ
ヤは、従来のタイヤ対比一層優れたエンベロープ性能を
発揮して、耐カット性を顕著に向上させることができ
る。
【0039】主として図1及び図2による本発明の実施
例について、その作用を説明する。まず、トレッド6の
タイヤ赤道面Eにおける総厚さTの約67%から87%
を占めるキャップ層6cのゴムを、その100%伸長時
における弾性率がベース層6bのゴムの同様弾性率未満
である比較的低い弾性率とすることにより、岩石等の突
起物に直接当接するトレッドキャップ層の曲げ剛性を適
度に低め、第一のエンベロープ性能改善を図ることが可
能である。
【0040】キャップ層ゴムの上記弾性率は、好適な実
施例において、具体的に、ベース層ゴムの50%以上1
00%未満とし、更に具体的にその値を20kgf/c
2以上30kgf/cm2 以下とするものであり、か
くすれば一層効果的にエンベロープ性能改善を達成し得
る。
【0041】次いで、保護層5を一層とし、この層を、
その配設領域においてベルト層4の最も外側の層4aの
外側表面から5mm以上離隔して配設することにより下
記の効果を得る。 (i)ベルト層4との間に5mm以上のベース層ゴムを介
在させているので、インフレート時に保護層に加わる張
力を大幅に減少させることができる。 (ii)これにより保護層の剛性を大きく低下させること
ができて、エンベロープ性能が向上する。 (iii) 突起入力の際、保護層とベルト層との間に介在す
るベース層ゴムが緩衝材として働き、エンベロープ性能
が向上する。 (vi)従来のベルト層から一層のベルト層を除去した構
成とすることにより、ベルト層4自体の剛性を下げるこ
とができて、エンベロープ性能が向上する。 上記の (i)から(vi)までにより第二のエンベロープ性
能改善を図ることが可能となる。
【0042】保護層を一層としたのは、張力負担が減じ
られているとは言え、保護層を二層以上の積層体とすれ
ば、補強スチールコードを有する層の積層効果により曲
げ剛性が大幅に高くなり、望ましいエンベロープ性能が
得られない不具合を生じるからである。
【0043】保護層5の内側表面と最外側ベルト層4a
の外側表面との距離を5mm未満とすれば、上記(i)か
ら(vi)までの効果が望ましくない程度まで減少する不
具合を生じて好ましくない。
【0044】上記の第二のエンベロープ性能改善を更に
高めるため、好適な実施例において、保護層5の補強ス
チールコードの切断伸び(%)をベルト層4の補強スチ
ールコードのそれ以上とするものである。更に具体的に
は保護層のスチールコードの切断時伸びを5%以上とす
るものである。これらの条件を満たせばエンベロープ性
能を一段と改善することができる。
【0045】また、上記の第二のエンベロープ性能改善
を一層高めるため、好適な実施例において、保護層5の
補強スチールコードの、トレッド周方向に対する傾斜角
度を、ベルト層の補強スチールコードの同様傾斜角度の
20°以上25°以下とするものである。かくすれば保
護層の張力負担を一層減じ、一段と低い剛性の保護層を
得ることができる。
【0046】以上、本発明の実施例によるエンベロープ
性能につき説明したが、荒れ地の状況いかんによって、
保護層5に達するカットを避けることはできないとの認
識に立てば、エンベロープ性能の改善のみでは不足する
事態が起こり得る。本発明はこの点に鑑み以下に述べる
機能を付与するものである。
【0047】岩石等の突起物によるカットが保護層5到
達し、更にタイヤ内部に進行しようとする場合、本発明
においてはまず、 (イ)前記したように保護層5の曲げ剛性が低いこと; (ロ)保護層とベルト最外層との間に5mm以上の厚さ
を有するベース層のゴムを介在させていること;が相俟
ってカットエネルギを吸収し、カットがそれ以上進行す
るのを阻止する。
【0048】更に好適な実施例においては、保護層5の
各補強スチールコードの強度を220kgf以上とする
ことにより、かつ、保護層5の補強スチールコード方向
の引張り強度を3400kgf/5cm以上とすること
によりカットの進入を阻止する。これらの値未満ではカ
ットの進入阻止の効果は十分ではない。
【0049】上記のようにして、従来のタイヤで言う保
護層を切断するようなカットエネルギが加えられても、
本発明による保護層5でカットの進入を止めることがで
きる。
【0050】よって、本発明によるタイヤは、第一に、
トレッドのカット受傷が極めて少ないか、もしくは、カ
ット受傷の程度を軽微なものとすることができる。第二
に、従来のタイヤであればベルト層に達するか、もしく
はベルト層を切断するような深いカットを受けた場合で
も、保護層5でこの深いカットを止め、それ以上のカッ
トの進行を阻止することができる。
【0051】保護層5を少なくとも前記中央領域2×w
に配設することが好ましいとしたのは、トレッド6にお
けるカット受傷部位が、統計的に前記2×wに集中して
いるとの知見にもとずくものである。
【0052】またベース層6bを設けたのは、第一に、
この層を低発熱ゴムとすることにより、建設車両用タイ
ヤがトラック・バス用タイヤと比べて格段に大型サイズ
であるが故に生じ易い、トレッドの高温によるベルト層
のヒ−トセパレーション故障を抑制するためである。
【0053】第二に、キャップ層6cのゴムの前記弾性
率以上の弾性率を有するベース層6bのゴムの中もしく
はこのゴムの外表面に接して保護層5を埋設することに
より、相互に接触する両者の剛性段差の緩和を図り、ト
レッドに突起入力が加えられた際、両者間の剪断歪みを
減少させ、保護層5のセパレーションを抑制するためで
ある。よって、保護層5は、少なくともベース層に接触
する配設とする必要がある。
【0054】また、ベース層6bのゴム厚さをキャップ
層6cのゴム厚さの15%以上50%以下としたのは、
前記した保護層5の配設条件を満たすためであり、さら
にトレッドの望ましい低発熱化のためでる。上記値が1
5%未満では、保護層5とベルト層4の最も外側の層4
aとの望ましい間隔を採ることができず、更に低発熱化
が不十分となる。上記値が50%を越えるとトレッドの
十分な耐摩耗性もしくは摩耗寿命が確保できず、更にキ
ャップ層6cの適度に低い曲げ剛性が得られず好ましく
ない。
【0055】キャップ層6cのゴムの100%伸張時の
弾性率がベース層のゴムの同様弾性率の50%未満で
は、キャップ層のゴム自体の耐カット性が劣ると同時に
耐摩耗性が著しく低下し好ましくない。前記比率が10
0%以上ではエンベロープ性能が損なわれて本発明の目
的を達成し得ない。
【0056】
【実施例】超大型サイズの建設車両用空気入りラジアル
タイヤの、サイズ36.00R51 E4タイプのトレ
ッドクラスを用いた。実施例のタイヤの基本構成は図1
に従うものである。即ち、カーカス2は、1プライのラ
ジアル配列の補強スチールコードよりなり、一対のビー
ドコア3にトロイド状をなして跨る。ベルト層4は6層
のベルト層により構成し、トレッド6はキャップ層6c
及びベース層6bの、いわゆるキャップ/ベース構造に
より構成した。トレッド6の弦幅TWを815mm、ベ
ルト層4の最大幅Wbを630mmとした。
【0057】ベルト層4を、カーカス側に最も近い層か
ら順次に第1ベルト層、第2ベルト層とし、最外層4a
を第6ベルト層とする。第1ベルト層から第4ベルト層
の各補強スチールコードを、引張り強度が555kgf
/本、切断時伸びが3.5%のコードとし、第5及び第
6ベルト層の各補強スチールコードを、引張り強度が2
35kgf/本、切断時伸びが7%のコードとした。前
記基本構成は以下に述べる実施例1から3までと、従来
例及び比較例に共通である。
【0058】[実施例1]図2に示す構成の保護層5に
なるタイヤである。トレッド6のキャップ層6cのゴム
の100%伸長時における弾性率Mcは20kgf/c
2 であり、ベース層6bのゴムの100%伸長時にお
ける弾性率Mbは30kgf/cm2 である。キャップ
層6cの厚さTcを76mm、ベース層6bの厚さTb
を30mmとした。(Tb/Tc)×100(%)は3
9.5である。ベルト層4の最外層のベルト層4aの外
表面と保護層5の内側表面との距離tを7mmとして、
保護層5の配設領域で略一様の距離とした。保護層5の
幅Wpを408mmとした。
【0059】また、保護層5の補強スチールコードを、
引張り強度が235kgf/本、切断時伸びが7%のコ
ードとし、保護層5の補強スチールコード方向の引張り
強度を3400kgf/5cmとした。尚、保護層5の
補強スチールコードは、ゴムが十分にコードの内部まで
侵入する前記のオープン撚りコードの4×6を採用し
た。このコードの直径は1.91mmである。また、ベ
ルト層4及び保護層5それぞれの補強スチールコード
の、トレッド周方向に対する傾斜方向をR(右上が
り)、L(左上がり)として標記し、これらの符号Rな
いしLに、各層のトレッド周方向に対する補強スチール
コードの傾斜角度の値(度)を一体にして表1にまとめ
て示す。
【0060】[実施例2]図2に示す構成の保護層5に
なるタイヤである。第1ベルト層から第6ベルト層及び
保護層5の各補強スチールコードのトレッド周方向に対
する傾斜角度を実施例1と異なるものとした。上記を除
きサイズを含め全て実施例1と同一とした。各層の補強
スチールコードの傾斜方向と角度の値(度)とを一体に
して表1に示す。
【0061】[実施例3]図3に示す保護層15の配設
としたタイヤである。以下の諸点を除き全て実施例1と
同一とした。 キャップ層16cの厚さTcを83m
m、ベース層16bの厚さTbを20mmとした。(T
b/Tc)×100(%)は24.1である。ベルト層
14の最外層のベルト層14aの外表面と保護層15の
内側表面との距離tを20mmとして、保護層15の配
設領域で略一様の距離とした。各層の補強スチールコー
ドの傾斜方向と角度の値(度)とを一体にして表1に示
す。
【0062】実施例1から3までの効果を検証するため
に、各実施例と同一サイズの従来例、比較例それぞれの
タイヤを準備した。
【0063】[従来例]保護層5の配設の状態を除い
て、他は実施例1のタイヤと同一である。即ち、実施例
1の保護層5と同一仕様の層をベルト層4と一体的に積
層したタイヤである。各層の補強スチールコードの傾斜
方向と角度の値(度)とを一体にして表1に示す。
【0064】[比較例]保護層5に相当する層をベース
層6bのゴム中に配設したが、この層の配設の状態を実
施例1と異ならせ、図2に示すtの値を3mmとした。
更に、この層の補強スチールコードの引張り強度を14
2kgf/本とし、補強スチールコード方向の引張り強
度を2000kgf/5cmとし、他は実施例1と同一
としたタイヤである。各層の補強スチールコードの傾斜
方向と角度の値(度)とを一体にして表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】前記の実施例1から3までのタイヤと、従
来例及び比較例それぞれのタイヤとを供試タイヤとし
て、まず、室内における比較試験を実施した。各供試タ
イヤを標準内圧の7.0kgf/cm2 を充填し、標準
荷重の45800kgf(100%荷重)を負荷して、
耐カット性試験及びエンベロープ性能試験を行った。
尚、エンベロープ性能は耐カット性の代表的な代用特性
であり、直接的な耐カット性試験結果の信憑性を確認す
るためにエンベロープ性能試験を併用した。
【0067】耐カット性試験はカッタ方法によった。こ
の方法は、刃の高さが約300mm、刃の幅が約120
mm、刃の角度が約60°のカッタを固定し、このカッ
タの刃の側に各供試タイヤを垂直に圧し当て、100%
荷重を負荷して、タイヤにカット傷を与えるものであ
る。試験はタイヤトレッドの位置を変えて6回実施し
た。評価は、前記最外層のベルト層4aないしは14a
に到達したカット数と、このカット数にカット状態の重
み付けを行い、従来例のタイヤを100とした指数化を
行うことによった。指数値は大なるほど良い。試験結果
を表2に示す。
【0068】エンベロープ性能試験は、耐カット性試験
に用いたカッタに代わり、半径50mmの半球状の突起
を用い、この突起に各供試タイヤを垂直に圧し当て、1
00%荷重を負荷した際の、トレッドの接地面積を測定
する方法によった。評価は、従来例のタイヤの接地面積
を100とした指数化を行った。指数値は大なるほど良
い。試験結果を表2に示す。
【0069】次いで、前記供試タイヤを170トンのリ
ヤダンプに装着して、露天堀鉱山で実際に稼働させ、最
終寿命まで走行させた。実施例の各タイヤの全てはトレ
ッドの完全摩耗まで完走したが、従来例のタイヤ及び比
較例のタイヤの完走率は、直接的なカット故障またはカ
ットからのセパレーション故障による廃品化により、前
者で約50%、後者で70%であった。供試タイヤの平
均寿命を、従来例のタイヤを100として指数化して表
2に示す。指数値は大なるほど良い。
【0070】
【表2】
【0071】表2から明らかなように、本発明による実
施例の各タイヤは、従来例及び比較例それぞれのタイヤ
との比較において、格段に優れた耐カット性を具えてい
ることが判る。更に、本発明による実施例の各タイヤ
は、耐カット性の代表的な代用特性であるエンベロープ
性能においても一層優れた結果を示す。
【0072】更に本発明による各タイヤは、室内試験の
みならず、実地走行試験においても顕著に優れた耐カッ
ト性及びカットに起因する故障に対して一段と改善され
た耐久性を示した。また、本発明による各実施例のタイ
ヤは、トレッドの耐摩耗性において従来例のタイヤ及び
比較例のタイヤと同等の性能を維持している。
【0073】尚、比較例のタイヤは、室内試験の耐カッ
ト性とエンベロープ性能及び実地試験の平均寿命で従来
タイヤ対比若干の改善がみられるが、使用者が要求する
水準に達せず、実用性に欠ける。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、格別に高価な材料を使
用することなく、従来タイヤのコスト及び耐摩耗性を維
持しつつ、同時に格段に優れた耐カット性を具えて、カ
ットによる直接的な故障を防止し、併せて、カットに起
因するセパレーション故障を顕著に改善した長寿命の建
設車両用空気入りラジアルタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例による建設車両用空
気入りラジアルタイヤの幅方向断面の左半分を示す図で
ある。
【図2】図2は、図1の本発明による主要部の拡大図で
ある。
【図3】図3は、本発明の他の実施例による主要部の拡
大図である。
【符号の説明】
1 建設車両用空気入りラジアルタイヤ 2 ラジアルカーカス 3 ビードコア 4 ベルト層 4a 最も外側のベルト層 5 保護層 6 トレッド 6b ベース層 6c キャップ層 7 溝 8 クッションゴム 9 サイドウォール T トレッド厚さ Tb ベース層厚さ Tc キャップ層厚さ t 保護層とベルト層4aとの距離 TW トレッド幅 Wb ベルト層の最大幅 Wp 保護層の幅 w トレッド中央域の1/2幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジアルカーカスの外周側に配設した、
    補強スチールコードよりなる2層以上のベルト層と、こ
    れらのベルト層のさらに外周側に配設したトレッドとを
    具えた空気入りラジアルタイヤにおいて、 前記トレッドをキャップ層及びベース層により構成し、
    前記キャップ層のゴムの弾性率を前記ベース層のゴムの
    弾性率未満の値とし、かつ、ベース層のゴム厚さをキャ
    ップ層のゴム厚さの15%以上50%以下とし、タイヤ
    半径方向で、前記キャップ層より内側で、前記ベルト層
    の外表面より5mm以上外側の位置で、前記トレッド
    に、補強スチールコードよりなる一層の保護層を埋設す
    ることを特徴とする建設車両用空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 前記キャップ層のゴムの弾性率を前記ベ
    ース層のゴムの弾性率の50%以上100%未満とする
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記保護層の補強スチールコードが、前
    記ベルト層の補強スチールコードの切断時伸び(%)以
    上の値を有することを特徴とする請求項1もしくは2の
    いずれか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】トレッド周方向に対する傾斜角度で、前記
    保護層の補強スチールコードを、前記ベルト層の補強ス
    チールコードの20°以上25°以下とし、かつ、トレ
    ッド周方向に対する傾斜方向で、保護層の補強スチール
    コードを、前記ベルト層の、タイヤ半径方向で最も外側
    のベルト層の補強スチールコードと同方向とすることを
    特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の
    空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】前記保護層の補強スチールコードが220
    kgf/本以上の引張り強度を有し、かつ、この保護層
    の、補強スチールコード方向の引張り強度を3400k
    gf/5cm以上とすることを特徴とする請求項1から
    4までのいずれか一項に記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
JP4084147A 1992-04-06 1992-04-06 建設車両用空気入りラジアルタイヤ Pending JPH05286305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4084147A JPH05286305A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 建設車両用空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4084147A JPH05286305A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 建設車両用空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05286305A true JPH05286305A (ja) 1993-11-02

Family

ID=13822392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4084147A Pending JPH05286305A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 建設車両用空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05286305A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137539A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Bridgestone Corp 重荷重用タイヤ
JP2010511560A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 重量物運搬車両用タイヤ
US20100243115A1 (en) * 2007-11-05 2010-09-30 Takao Wada Pneumatic tire
JP2017109527A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2020001449A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社ブリヂストン タイヤ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511560A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 重量物運搬車両用タイヤ
US20100243115A1 (en) * 2007-11-05 2010-09-30 Takao Wada Pneumatic tire
US8336589B2 (en) * 2007-11-05 2012-12-25 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire with electrically conductive rubber material
JP2009137539A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Bridgestone Corp 重荷重用タイヤ
JP2017109527A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2020001449A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社ブリヂストン タイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829212B2 (ja) 建設車輌用ラジアルタイヤ
JP3942649B2 (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JP7047571B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6467949B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4677307B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP4112079B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP0573237B1 (en) Pneumatic radial tires for construction vehicles
JP4373171B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH05286305A (ja) 建設車両用空気入りラジアルタイヤ
US5261475A (en) Off-the-road pneumatic steel radial tires
JP3578554B2 (ja) 荒れ地走行用重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH10250313A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH05294108A (ja) 建設車両用空気入りラジアルタイヤ
JP5094103B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH11235904A (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JPH0524413A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2001301420A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0592701A (ja) 重荷重車両用ラジアルタイヤ
JPH058607A (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JP3686203B2 (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JP4424003B2 (ja) 建設車両用空気入りラジアルタイヤ
JP3026624B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3595414B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアル・タイヤ
JP3842776B2 (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JPH04260803A (ja) 空気入りタイヤ