JPH05285619A - 連続鋳造における鋳片の圧下方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳片の圧下方法

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JPH05285619A
JPH05285619A JP9067392A JP9067392A JPH05285619A JP H05285619 A JPH05285619 A JP H05285619A JP 9067392 A JP9067392 A JP 9067392A JP 9067392 A JP9067392 A JP 9067392A JP H05285619 A JPH05285619 A JP H05285619A
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Kazunori Seki
和典 関
Shuichi Hamauzu
修一 濱渦
Yukio Noguchi
幸雄 野口
Kenji Yamada
健二 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造機後端に圧延機を設置し、未凝固部
をふくむ鋳片を圧下する方法において、種々の圧下率に
対して、凝固シェルを圧着させる圧延を可能にし、内質
の優れた多様なサイズの鋳片を効率的に製造する。 【構成】 圧延直前の未凝固率f0 および圧下率rがf
0 ≦1.32r−21.0なる関係を満たす条件で圧延
を実施する。ただし、f0 は圧延直前の未凝固率(%)
0 =d0 /H0 ×100,d0 は圧延直前の未凝固厚
(mm),H0 は圧延前の鋳片高さ(mm),rは鋳片の圧
下率(%)r=(H0 −h)/H0 ×100,hは圧延
後の鋳片高さ(mm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内質の優れた鋳片を得る
鋼の連続鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造鋳片を未凝固部を含む状態で圧
延することによって、偏析、ポロシティのない高品質な
鋳片が得られることが、鉄と鋼60(1974),7,
P137〜146に示されている。
【0003】ただし、未凝固圧下では圧下条件が不適当
な場合は、凝固界面に内部割れが発生し、かえって内質
を悪化させるので、適切な圧下条件を求める必要があ
る。上記文献には、内部割れは上下凝固シェルを圧着す
れば防止でき、そのためには圧下率30%以上が必要で
あることが示されている。圧下率以外の因子も凝固シェ
ルの圧着に影響を及ぼすと考えられるが、凝固シェルの
変形挙動は複雑であり、圧下率以外の要因については明
らかにされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、凝固シ
ェルを圧着の条件として圧下率を30%以上にすること
を示している。しかし、同一の連続鋳造機を用いてサイ
ズの異なる鋳片を得ようとする場合は、連続鋳造機後端
に設置した圧延機の圧下率を変更する必要があり、30
%以上の圧下率が確保できない場合がある。すなわち、
従来技術では、圧下率の変更によって、複数のサイズの
鋳片を製造するプロセスには適用できないという問題点
がある。
【0005】本発明は上記の問題を解決し、連続鋳造機
後端の圧延機の圧下率を変更し、複数のサイズの鋳片を
製造するプロセスにおいても、凝固シェルを圧着させる
ことによって、内質の優れた鋳片を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の要旨
は連続鋳造機後端に圧延機を設置し、未凝固部をふくむ
鋳片を圧下する方法において、圧延直前の未凝固率f0
および圧下率rがf0 ≦1.32r−21.0を満たす
ように鋳片の冷却速度を調整することにある。ただし、
0 は圧延直前の未凝固率(%)f0 =d0 /H0 ×1
00,d0 は圧延直前の未凝固厚(mm),H0 は圧延前
の鋳片高さ(mm),rは鋳片の圧下率(%)r=(H0
−h)/H0 ×100,hは圧延後の鋳片高さ(mm)
【0007】以下、本発明の詳細を説明する。発明者ら
は、剛塑性有限要素法を用いたシミュレーションによ
り、凝固シェルの圧着条件の検討を行った。まず、発明
者らは初期未凝固率が凝固シェルの圧着に及ぼす影響を
検討した。表1にシミュレーション条件を示す。220
×220mmの鋳片を直径700mmのフラットロールで圧
下する場合についてシミュレーションを行った。
【0008】
【表1】
【0009】図3に220×220mmの鋳片をフラット
ロールで圧延する場合について、鋳片の圧下率および、
未凝固率と凝固シェルの圧着との関係を示す。図3から
明らかなように、圧下率が30%未満の場合でも、未凝
固率が小さければ凝固シェルは圧着する。すなわち、未
凝固率を適当な値にすることによって、凝固シェルを圧
着させることが可能である。
【0010】そこで、発明者らはさらに詳細にシミュレ
ーションを行い、未凝固率が凝固シェルの圧着に及ぼす
影響を検討した。図1に圧下率と凝固シェルが圧着する
限界の未凝固率との関係を示す。図1から明らかなよう
に、凝固シェルが圧着する限界の未凝固率は、以下に示
す圧下率の一次式で表すことができる。 f0 =1.32r−21.0 …………………………(1) 以上の事実から発明者らは、圧下率に対して、圧延直前
の未凝固率が(1)式で推定される未凝固率以下になる
ように、鋳片の冷却速度を調整することによって、内質
の優れた鋳片を製造できることを見いだした。
【0011】本発明の実行方法を具体的に説明する。図
4に本発明の実施方法の一例を示す。溶湯4はタンディ
ッシュ3からモールド5内に注入され、モールド5の内
面から冷却されることによって凝固シェル1を形成す
る。この凝固シェル1を案内ロール群6によって湾曲
し、ピンチロール7に導く。鋳片はピンチロール7以
後、水平に誘導され圧延ロール2で圧下される。この
間、鋳片は冷却され凝固シェルの厚みが増していく。
【0012】この冷却過程において、圧延直前の未凝固
率が(1)式を満たすように冷却速度を制御することが
できる。すなわち、圧延後の鋳片厚を大きくする場合
は、圧下位置での未凝固率を大きくするために、ピンチ
ロール4の速度を速くし、引き抜き速度を速くする。あ
るいは、冷却装置8の水冷流量を大きくする。圧延後の
鋳片厚を小さくする場合は、圧下位置での未凝固率を小
さくするために、ピンチロール4の速度を遅くし、引き
抜き速度を遅くする。あるいは、冷却装置8の水冷流量
を小さくする。圧下率ごとに適切なピンチロール速度お
よび冷却水量は、凝固計算に基づいて、あらかじめ決定
しておくことができる。
【0013】
【実施例】直径700mmのフラットロールを連鋳機後端
に設置し、220×220mmの鋳片を圧下するプロセス
において、圧延後の鋳片厚の変更を試みた。なお、圧延
荷重の制約から35%が最大圧下率であった。
【0014】冷却条件を変化させず、未凝固率を18%
(未凝固厚を40mm)に固定した場合、圧下率が30〜
35%(圧延後の鋳片厚143〜154mm)の狭い範囲
でしか凝固シェルの圧着による内質の改善は行われなか
った。圧下率ごとに(1)式を用いて未凝固率を決定
し、水冷流量を調整によって未凝固率を5〜18%まで
変化させた。その結果、圧下率20〜35%(圧延後の
鋳片厚143〜176mm)の広い範囲にわたって、凝固
シェルの圧着による内質の改善効果がみられた。
【0015】
【発明の効果】本発明により、種々の圧下率に対して、
凝固シェルを圧着させる圧延が可能となるので、内質の
優れた多様なサイズの鋳片を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳片の圧下率と凝固シェルの圧着に必要な限界
初期未凝固率との関係を示す図。
【図2】初期未凝固率、圧下率の定義を示す模式図。
【図3】鋳片の圧下率および、初期未凝固率と凝固シェ
ルの圧着との関係を示す図。
【図4】本発明の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1 凝固シェル 2 圧延ロール 3 タンディッシュ 4 溶湯 5 モールド 6 案内ロール群 7 ピンチロール 8 冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 健二 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機後端に圧延機を設置し、未凝
    固部をふくむ鋳片を圧下する方法において、圧延直前の
    未凝固率f0 および圧下率rがf0 ≦1.32r−2
    1.0なる関係を満たすように、鋳片の冷却速度を調整
    することを特徴とする連続鋳造における鋳片の圧下方
    法。ただし、f0 は圧延直前の未凝固率(%)f0 =d
    0 /H0 ×100,d0 は圧延直前の未凝固厚(mm),
    0 は圧延前の鋳片高さ(mm),rは鋳片の圧下率
    (%)r=(H0 −h)/H0 ×100,hは圧延後の
    鋳片高さ(mm)
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