JPH05285604A - 双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法 - Google Patents
双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法Info
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- JPH05285604A JPH05285604A JP8560992A JP8560992A JPH05285604A JP H05285604 A JPH05285604 A JP H05285604A JP 8560992 A JP8560992 A JP 8560992A JP 8560992 A JP8560992 A JP 8560992A JP H05285604 A JPH05285604 A JP H05285604A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 双ロールキャスタにより鋳片の鋳造開始にあ
たり、素早くタンディッシュを安定制御重量にすると共
に、容易かつ円滑にPID制御に移行させる。 【構成】 溶湯流通孔を有する中間壁を内側に配設して
タンディッシュを溶湯注入領域と溶湯注湯領域とに区切
ると、ストッパを全開して溶湯注湯領域にレードルから
溶鋼を注湯しても中間壁により溶湯注入領域側の溶鋼の
当面が安定状態に保持される。ストッパの全開で溶鋼を
注湯した後にこれを閉じ、双ロールキャスタへの溶鋼の
注入によるタンディッシュの検出重量が減少して安定制
御重量になったときにストッパを所定量上昇させれば、
ストッパの閉塞部分の周辺の溶湯の凝固があっても溶湯
を再注湯し得る状態になるため、検出重量が増加傾向を
示したときに、ストッパを緩やかに作動させるPID制
御に移行させても湯切れを生じることなく確実に溶湯注
湯量が制御される。
たり、素早くタンディッシュを安定制御重量にすると共
に、容易かつ円滑にPID制御に移行させる。 【構成】 溶湯流通孔を有する中間壁を内側に配設して
タンディッシュを溶湯注入領域と溶湯注湯領域とに区切
ると、ストッパを全開して溶湯注湯領域にレードルから
溶鋼を注湯しても中間壁により溶湯注入領域側の溶鋼の
当面が安定状態に保持される。ストッパの全開で溶鋼を
注湯した後にこれを閉じ、双ロールキャスタへの溶鋼の
注入によるタンディッシュの検出重量が減少して安定制
御重量になったときにストッパを所定量上昇させれば、
ストッパの閉塞部分の周辺の溶湯の凝固があっても溶湯
を再注湯し得る状態になるため、検出重量が増加傾向を
示したときに、ストッパを緩やかに作動させるPID制
御に移行させても湯切れを生じることなく確実に溶湯注
湯量が制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双ロールキャスタにお
ける溶湯の注湯量制御方法に係り、特に双ロールキャス
タによる鋳片の鋳造開始に際して、双ロールキャスタへ
溶湯を注入するタンディッシュへの溶湯の注湯量を制御
する双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法に
関する。
ける溶湯の注湯量制御方法に係り、特に双ロールキャス
タによる鋳片の鋳造開始に際して、双ロールキャスタへ
溶湯を注入するタンディッシュへの溶湯の注湯量を制御
する双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、双ロールキャスタは2本
の平行なキャスタロールと、それらの両端側にそれぞれ
配設される堰板を備えてなり、これらの間にタンディッ
シュから供給され続ける溶湯、つまり溶鋼を、これら2
本の平行なキャスタロールを互いに相対する方向回りに
同期回転させることにより、これらキャスタロールの間
隔に相当する厚さと、その長さに相当す幅とを有する鋳
片を連続的に鋳造するものである。
の平行なキャスタロールと、それらの両端側にそれぞれ
配設される堰板を備えてなり、これらの間にタンディッ
シュから供給され続ける溶湯、つまり溶鋼を、これら2
本の平行なキャスタロールを互いに相対する方向回りに
同期回転させることにより、これらキャスタロールの間
隔に相当する厚さと、その長さに相当す幅とを有する鋳
片を連続的に鋳造するものである。
【0003】以下、従来の典型的な双ロールキャスタ
を、その構成と制御系統とを示す模式図の図5を参照し
ながら説明すると、同図に示す符号1は、平行に配設さ
れたキャスタロール1aと1bとからなる双ロールキャ
スタであって、この双ロールキャスタ1はモータコント
ローラ2で回転制御されるモータMにより駆動される。
そして、この双ロールキャスタ1には、レードル3から
ストッパ3aの昇降による溶鋼排出口の開度の調整によ
って溶鋼が注湯されるタンディッシュ2の注入口からオ
ーバーフローして溶鋼が注湯されるように構成されてい
る。
を、その構成と制御系統とを示す模式図の図5を参照し
ながら説明すると、同図に示す符号1は、平行に配設さ
れたキャスタロール1aと1bとからなる双ロールキャ
スタであって、この双ロールキャスタ1はモータコント
ローラ2で回転制御されるモータMにより駆動される。
そして、この双ロールキャスタ1には、レードル3から
ストッパ3aの昇降による溶鋼排出口の開度の調整によ
って溶鋼が注湯されるタンディッシュ2の注入口からオ
ーバーフローして溶鋼が注湯されるように構成されてい
る。
【0004】双ロールキャスタ1によって鋳片の鋳造品
質を安定させるには、鋳造速度を所定値に安定させるこ
とが極めて大切であるため、必要とする鋳造速度Vを得
るのに鋳造速度V=αF、溶湯量F=βW(但し、Wは
タンディッシュ内の溶鋼重量であり、またα,βは機械
諸元から一意的に決定される定数である)の関係式か
ら、予めタンディッシュ内の溶鋼重量Wを求めておき、
この溶鋼重量Wを設定値として重量設定器6aで設定し
た設定値を後述するタンディッシュ重量調節計6に入力
してタンディッシュ2内の溶鋼重量Wを維持し続けるよ
うにしている。
質を安定させるには、鋳造速度を所定値に安定させるこ
とが極めて大切であるため、必要とする鋳造速度Vを得
るのに鋳造速度V=αF、溶湯量F=βW(但し、Wは
タンディッシュ内の溶鋼重量であり、またα,βは機械
諸元から一意的に決定される定数である)の関係式か
ら、予めタンディッシュ内の溶鋼重量Wを求めておき、
この溶鋼重量Wを設定値として重量設定器6aで設定し
た設定値を後述するタンディッシュ重量調節計6に入力
してタンディッシュ2内の溶鋼重量Wを維持し続けるよ
うにしている。
【0005】より詳しくは、溶鋼が注湯されているタン
ディッシュ2の重量を測定するロードセルLから重量検
出信号を受けると共に、この重量検出信号値と、重量設
定器6aによって設定された重量設定値との大小比較に
より、油圧サーボ7を作動させてレードル3の溶鋼排出
口をストッパ作動用シリンダ4によりストッパ3aを開
閉制御してレードル3内の溶鋼をタンディッシュ2に注
湯し、タンディッシュ2内の溶鋼重量Wを一定に保持し
てそのオーバフロー界面を所定高さに維持しながら、双
ロールキャスタ1のロール1aと1bの間に溶鋼を注湯
して鋳造速度Vを所定速度に安定させるようにしてお
り、タンディッシュ2内の溶鋼のオーバーフロー界面の
高さが鋳片の鋳造品質の安定を決定する要素となってい
る。
ディッシュ2の重量を測定するロードセルLから重量検
出信号を受けると共に、この重量検出信号値と、重量設
定器6aによって設定された重量設定値との大小比較に
より、油圧サーボ7を作動させてレードル3の溶鋼排出
口をストッパ作動用シリンダ4によりストッパ3aを開
閉制御してレードル3内の溶鋼をタンディッシュ2に注
湯し、タンディッシュ2内の溶鋼重量Wを一定に保持し
てそのオーバフロー界面を所定高さに維持しながら、双
ロールキャスタ1のロール1aと1bの間に溶鋼を注湯
して鋳造速度Vを所定速度に安定させるようにしてお
り、タンディッシュ2内の溶鋼のオーバーフロー界面の
高さが鋳片の鋳造品質の安定を決定する要素となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような双ロール
キャスタにより鋳造を開始するに際しては、可能な限り
短時間の間にタンディッシュ内の溶鋼のオーバフロー界
面を所定の高さで安定させる必要がある。オーバフロー
界面が安定しないと、双ロールキャスタへの溶鋼の注入
量変動が生じて、不安定品質の鋳片を鋳造せざるを得
ず、不安定時間が長いほど鋳片の歩留りが低くなるから
である。しかしながら、レードルからタンディッシュへ
の溶鋼の注湯に際してタンディッシュ中の溶鋼のオーバ
フロー界面が波立ち、その安定に長時間を要する。
キャスタにより鋳造を開始するに際しては、可能な限り
短時間の間にタンディッシュ内の溶鋼のオーバフロー界
面を所定の高さで安定させる必要がある。オーバフロー
界面が安定しないと、双ロールキャスタへの溶鋼の注入
量変動が生じて、不安定品質の鋳片を鋳造せざるを得
ず、不安定時間が長いほど鋳片の歩留りが低くなるから
である。しかしながら、レードルからタンディッシュへ
の溶鋼の注湯に際してタンディッシュ中の溶鋼のオーバ
フロー界面が波立ち、その安定に長時間を要する。
【0007】さらに、オペレータは自動制御にスムーズ
に移行させる為に、鋳造速度に係るロールの回転数とタ
ンディッシュの重量設定値とから鋳造の操業条件を判断
して、溶鋼の注湯をマニュアル操作によって開始しなけ
ればならず、面倒であるばかりでなく大変な緊張を強い
られていた。
に移行させる為に、鋳造速度に係るロールの回転数とタ
ンディッシュの重量設定値とから鋳造の操業条件を判断
して、溶鋼の注湯をマニュアル操作によって開始しなけ
ればならず、面倒であるばかりでなく大変な緊張を強い
られていた。
【0008】このように、オペレータがマニュアル操作
するのは過渡期の状況に素早く対応するためであって、
自動制御時に制御安定性が得られるように制御定数が調
整されているPID制御器でストッパの開閉を制御する
のでは、ストッパの開く速度が遅いのに加えて、ストッ
パが閉じている間にストッパの閉塞部分の周辺の溶湯が
凝固して固着し、ストッパを緩やかに上昇させるのでは
レードルから溶湯がタンディッシュに注湯されず、湯切
れにより操業を停止しなければならない事態に至ること
があるためである。
するのは過渡期の状況に素早く対応するためであって、
自動制御時に制御安定性が得られるように制御定数が調
整されているPID制御器でストッパの開閉を制御する
のでは、ストッパの開く速度が遅いのに加えて、ストッ
パが閉じている間にストッパの閉塞部分の周辺の溶湯が
凝固して固着し、ストッパを緩やかに上昇させるのでは
レードルから溶湯がタンディッシュに注湯されず、湯切
れにより操業を停止しなければならない事態に至ること
があるためである。
【0009】従って、本発明の目的とするところは、レ
ードルからタンディッシュに注湯した溶湯のオーバフロ
ー界面を迅速に安定させると共に、円滑にレードルから
タンディッシュへの注湯の注湯制御を自動制御に移行さ
せることを可能ならしめる双ロールキャスタにおける溶
湯の注湯量制御方法を提供するにある。
ードルからタンディッシュに注湯した溶湯のオーバフロ
ー界面を迅速に安定させると共に、円滑にレードルから
タンディッシュへの注湯の注湯制御を自動制御に移行さ
せることを可能ならしめる双ロールキャスタにおける溶
湯の注湯量制御方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した実情に
鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決す
るために本発明に係る双ロールキャスタにおける溶湯の
注湯量制御方法が採用した主たる手段の特長とするとこ
ろは、溶湯が流通する溶湯流通孔を有する中間壁で仕切
られ、かつ該中間壁で仕切られた一方側に双ロールキャ
スタに溶湯を注入する注入口を有するオーバーフロー式
のタンディッシュの他方側に、レードルから溶湯の注湯
を開始するに際して、注湯量を加減するストッパの開度
を全開し、上記タンディッシュに溶湯を注湯してこれに
所定量の溶湯が溜まった後に上記ストッパを全閉し、次
いで該タンディッシュの注入口から双ロールキャスタに
溶湯が注入され始めてから該タンディッシュの検出重量
が安定制御目標重量に低下するまでの間は該ストッパを
全閉し続け、該検出重量が安定制御目標重量になったと
き、全閉中のストッパの開度を少し開けて該検出重量の
増加傾向を確認し、該検出重量の増加傾向が確認された
時点から通常の自動制御に移行させるところにある。
鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決す
るために本発明に係る双ロールキャスタにおける溶湯の
注湯量制御方法が採用した主たる手段の特長とするとこ
ろは、溶湯が流通する溶湯流通孔を有する中間壁で仕切
られ、かつ該中間壁で仕切られた一方側に双ロールキャ
スタに溶湯を注入する注入口を有するオーバーフロー式
のタンディッシュの他方側に、レードルから溶湯の注湯
を開始するに際して、注湯量を加減するストッパの開度
を全開し、上記タンディッシュに溶湯を注湯してこれに
所定量の溶湯が溜まった後に上記ストッパを全閉し、次
いで該タンディッシュの注入口から双ロールキャスタに
溶湯が注入され始めてから該タンディッシュの検出重量
が安定制御目標重量に低下するまでの間は該ストッパを
全閉し続け、該検出重量が安定制御目標重量になったと
き、全閉中のストッパの開度を少し開けて該検出重量の
増加傾向を確認し、該検出重量の増加傾向が確認された
時点から通常の自動制御に移行させるところにある。
【0011】
【作用】本発明に係る溶湯の注湯量制御方法によれば、
タンディッシュに溶湯を注湯するに際して、ストッパが
全開されるため、タンディッシュの他方側は短時間の間
に溶湯で満たされる。溶湯は中間壁の溶湯流通孔を通っ
て一方側の注入口を有する側に移動するが、注湯に際し
て生じた溶湯面の波は中間壁によって遮られるので注入
口側に及ばず、安定状態に維持され続ける。
タンディッシュに溶湯を注湯するに際して、ストッパが
全開されるため、タンディッシュの他方側は短時間の間
に溶湯で満たされる。溶湯は中間壁の溶湯流通孔を通っ
て一方側の注入口を有する側に移動するが、注湯に際し
て生じた溶湯面の波は中間壁によって遮られるので注入
口側に及ばず、安定状態に維持され続ける。
【0012】一方、注入口から双ロールキャスタへの溶
湯の注入によりタンディッシュ内の溶湯重量が減少し、
その検出重量が安定制御目標重量になると全閉中のスト
ッパが少し開けられ、確実にタンディッシュ内に溶湯が
注湯される。そして、検出重量の増加傾向が確認される
とストッパはPID制御により自動制御されるが、この
ときにはレードルからタンディッシュに容易に溶湯を再
注湯し得る状態になっているので、ストッパをPID制
御により緩やかに作動させても湯切れを起こすようなこ
とがなくなる。
湯の注入によりタンディッシュ内の溶湯重量が減少し、
その検出重量が安定制御目標重量になると全閉中のスト
ッパが少し開けられ、確実にタンディッシュ内に溶湯が
注湯される。そして、検出重量の増加傾向が確認される
とストッパはPID制御により自動制御されるが、この
ときにはレードルからタンディッシュに容易に溶湯を再
注湯し得る状態になっているので、ストッパをPID制
御により緩やかに作動させても湯切れを起こすようなこ
とがなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を、タンディッシ
ュの模式的側面断面図の図1と、双ロールキャスタの構
成と制御系統とを示す模式図の図2と、制御手順を示す
ブロック図の図3と、制御状況説明グラフ図の図4とを
参照しながら、従来と同一のもの並びに同一機能を有す
るものを同一符号を以て説明する。但し、この実施例に
係る双ロールキャスタの制御構成は従来と同構成、つま
りタンディッシュの重量をロードセルで検出し、PID
制御器によって制御するものであって、その相違すると
ころはタンディッシュの構成と制御方法の相違にあるか
らそれだけの説明に止める。
ュの模式的側面断面図の図1と、双ロールキャスタの構
成と制御系統とを示す模式図の図2と、制御手順を示す
ブロック図の図3と、制御状況説明グラフ図の図4とを
参照しながら、従来と同一のもの並びに同一機能を有す
るものを同一符号を以て説明する。但し、この実施例に
係る双ロールキャスタの制御構成は従来と同構成、つま
りタンディッシュの重量をロードセルで検出し、PID
制御器によって制御するものであって、その相違すると
ころはタンディッシュの構成と制御方法の相違にあるか
らそれだけの説明に止める。
【0014】先ず、タンディッシュ2の構成は、図1に
示すように、中間壁2aにより溶鋼を双ロールキャスタ
に注入する注入口2m側の溶鋼注入領域2bとその反対
側の溶鋼注湯領域2cとに区切られており、この中間壁
2aのタンディッシュ2の底面側よりには上記溶鋼注湯
領域2c側から溶鋼注入領域2b側に連通し、レードル
により溶鋼注湯領域2cに注湯された溶鋼を溶鋼注入領
域2b側に移動させる溶湯流通孔2pが設けられてなる
構成になっている。
示すように、中間壁2aにより溶鋼を双ロールキャスタ
に注入する注入口2m側の溶鋼注入領域2bとその反対
側の溶鋼注湯領域2cとに区切られており、この中間壁
2aのタンディッシュ2の底面側よりには上記溶鋼注湯
領域2c側から溶鋼注入領域2b側に連通し、レードル
により溶鋼注湯領域2cに注湯された溶鋼を溶鋼注入領
域2b側に移動させる溶湯流通孔2pが設けられてなる
構成になっている。
【0015】以下、レードルから上記タンディッシュ2
の溶鋼注湯領域2cに溶湯を注湯し、タンディッシュ2
の溶鋼注入領域2bの注入口2mから双ロールキャスタ
に溶鋼を注入し、PID制御に移行させるまでの過渡期
の溶鋼注湯量制御の手順を、図2に併せて図3(図中の
TDは、何れもタンディッシュを示している)を参照し
ながら説明する。
の溶鋼注湯領域2cに溶湯を注湯し、タンディッシュ2
の溶鋼注入領域2bの注入口2mから双ロールキャスタ
に溶鋼を注入し、PID制御に移行させるまでの過渡期
の溶鋼注湯量制御の手順を、図2に併せて図3(図中の
TDは、何れもタンディッシュを示している)を参照し
ながら説明する。
【0016】第1ステップにおいて、ストッパ3aを全
開して、レード2からタンディッシュ2の溶鋼注湯領域
2cへの溶鋼の注湯により、このタンディッシュ2のロ
ードセルLによる検出重量が上限値になったか否かを判
定し、Noの場合にはストッパ3aの全開状態を継続
し、Yesの場合には次の第2ステップに進む。
開して、レード2からタンディッシュ2の溶鋼注湯領域
2cへの溶鋼の注湯により、このタンディッシュ2のロ
ードセルLによる検出重量が上限値になったか否かを判
定し、Noの場合にはストッパ3aの全開状態を継続
し、Yesの場合には次の第2ステップに進む。
【0017】第2ステップにおいて、ストッパ3aを閉
じ、そしてタンディッシュ2の溶鋼注入領域2bの注入
口2mから双ロールキャスタ1への溶鋼の注入によって
タンディッシュ2の検出重量が目標安定重量になったか
否かを判定し、Noの場合にはストッパ3aを閉じた状
態で維持し続け、またYesの場合には次の第3ステッ
プに進む。
じ、そしてタンディッシュ2の溶鋼注入領域2bの注入
口2mから双ロールキャスタ1への溶鋼の注入によって
タンディッシュ2の検出重量が目標安定重量になったか
否かを判定し、Noの場合にはストッパ3aを閉じた状
態で維持し続け、またYesの場合には次の第3ステッ
プに進む。
【0018】第3ステップにおいて、ストッパ3aを予
め設定した規定位置まで上昇させ、タンディッシュ2の
検出重量が増加傾向にあるか否かを判定し、Noの場合
にはストッパ3aをさらに規定量だけ上昇させてタンデ
ィッシュ2の検出重量が増加傾向にあるか否かを判定
し、YesになるとPID制御に移行させる。
め設定した規定位置まで上昇させ、タンディッシュ2の
検出重量が増加傾向にあるか否かを判定し、Noの場合
にはストッパ3aをさらに規定量だけ上昇させてタンデ
ィッシュ2の検出重量が増加傾向にあるか否かを判定
し、YesになるとPID制御に移行させる。
【0019】レードル3からタンディッシュ2に溶鋼を
注湯してから、PID制御に移行させるまでの過渡期の
溶鋼注湯量制御は上記のように行われるが、タンディッ
シュ2に溶湯を注湯するに際して、レードル3のストッ
パ3aが全開されるため、タンディッシュ2の溶湯注湯
領域2cは短時間の間に溶鋼で満たされ、そして溶鋼は
溶湯注湯領域2cから溶湯流通孔2pをとおって溶湯注
入領域2bに流入するため、タンディッシュ2は短時間
の間に溶湯で満たされる。
注湯してから、PID制御に移行させるまでの過渡期の
溶鋼注湯量制御は上記のように行われるが、タンディッ
シュ2に溶湯を注湯するに際して、レードル3のストッ
パ3aが全開されるため、タンディッシュ2の溶湯注湯
領域2cは短時間の間に溶鋼で満たされ、そして溶鋼は
溶湯注湯領域2cから溶湯流通孔2pをとおって溶湯注
入領域2bに流入するため、タンディッシュ2は短時間
の間に溶湯で満たされる。
【0020】注湯に際して、溶湯注湯領域2cにおける
溶鋼の湯面は波立つが、中間壁2aのために溶湯注入領
域2bの溶鋼の湯面は波立たず、オーバーフローした溶
鋼は流量変動を来すことなく双ロールキヤスタに注入さ
れ続ける。
溶鋼の湯面は波立つが、中間壁2aのために溶湯注入領
域2bの溶鋼の湯面は波立たず、オーバーフローした溶
鋼は流量変動を来すことなく双ロールキヤスタに注入さ
れ続ける。
【0021】一方、タンディッシュ2のロードセルLに
よる検出重量が安定制御重量になるまで、ストッパ3a
が閉じたまま維持され続けるので、溶湯注入領域2bの
溶鋼の湯面の波が減衰し安定状態になると共に、タンデ
ィッシュ2の検出重量が減少して安定制御重量になる
が、この方がレードル3からタンディッシュ2への注湯
を継続しながらタンディッシュ2内の溶鋼の湯面を安定
させる場合に比較してより速く安定する。
よる検出重量が安定制御重量になるまで、ストッパ3a
が閉じたまま維持され続けるので、溶湯注入領域2bの
溶鋼の湯面の波が減衰し安定状態になると共に、タンデ
ィッシュ2の検出重量が減少して安定制御重量になる
が、この方がレードル3からタンディッシュ2への注湯
を継続しながらタンディッシュ2内の溶鋼の湯面を安定
させる場合に比較してより速く安定する。
【0022】このようにして、タンディッシュ2の検出
重量が安定制御重量になると、全閉中のストッパ3aが
少し開けられ、このタンディッシュ2の検出重量に増加
傾向があるか否かが判定され、増加傾向が認められない
場合にはさらにストッパ3aが開けられるので、レード
ル3からタンディッシュ2に溶鋼が再注湯され、タンデ
ィッシュ2の検出重量が増加し始める。
重量が安定制御重量になると、全閉中のストッパ3aが
少し開けられ、このタンディッシュ2の検出重量に増加
傾向があるか否かが判定され、増加傾向が認められない
場合にはさらにストッパ3aが開けられるので、レード
ル3からタンディッシュ2に溶鋼が再注湯され、タンデ
ィッシュ2の検出重量が増加し始める。
【0023】すると、ストッパ3aの開度を自動制御す
べくPID制御に移行されるが、この移行時にはストッ
パ閉塞部分の周辺に溶鋼の凝固による固化部位があるに
も関わらず、所定高さだけストッパ3aが上昇されてい
るので、それ以降のストッパ3aの僅かな上昇、つまり
開度の増大でも溶湯を再注湯し得る状態になっているた
め、PID制御器によるストッパ3aの緩やな作動でも
レードル3からタンディッシュ2に注湯される溶鋼注湯
量が制御される。
べくPID制御に移行されるが、この移行時にはストッ
パ閉塞部分の周辺に溶鋼の凝固による固化部位があるに
も関わらず、所定高さだけストッパ3aが上昇されてい
るので、それ以降のストッパ3aの僅かな上昇、つまり
開度の増大でも溶湯を再注湯し得る状態になっているた
め、PID制御器によるストッパ3aの緩やな作動でも
レードル3からタンディッシュ2に注湯される溶鋼注湯
量が制御される。
【0024】そして、注入口2mから所定量の溶鋼が双
ロールキャスタ1に注入され続けるので、従来のように
操業停止に至るような事態がなくなる。しかも、オペレ
ータは、ストッパ3aを所定高さ上昇させることと、タ
ンディッシュ2の検出重量の増加傾向を判定するだけで
良いので、従来のような判断作業による緊張感が緩和さ
れる。
ロールキャスタ1に注入され続けるので、従来のように
操業停止に至るような事態がなくなる。しかも、オペレ
ータは、ストッパ3aを所定高さ上昇させることと、タ
ンディッシュ2の検出重量の増加傾向を判定するだけで
良いので、従来のような判断作業による緊張感が緩和さ
れる。
【0025】因みに、この場合の制御状況を図4を参照
しながら説明する。なお、同図に示す符号Aはタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量を示し、符号Bはストッパ3aの
開度を示し、符号Cは鋳造速度(双ロールキャスタのロ
ール回転数)をそれぞれ示している。なお、符号Dはロ
ールの温度(本発明とは直接関係がない。)である。
しながら説明する。なお、同図に示す符号Aはタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量を示し、符号Bはストッパ3aの
開度を示し、符号Cは鋳造速度(双ロールキャスタのロ
ール回転数)をそれぞれ示している。なお、符号Dはロ
ールの温度(本発明とは直接関係がない。)である。
【0026】先ず、初期の鋳造スタートに際して、スト
ッパ3aの開度Bを100%にすると、タンディッシュ
2内の溶鋼重量Aが急激に増加して行き、約0.3分後
に溶鋼重量Aが所定の重量に達すると、ストッパ3aの
開度Bを自動的に閉開度にする。約0.4分後には、タ
ンディッシュ2から溶鋼がオーバーフローし始めて徐々
に溶鋼重量Aが減少し続け、そして約0.7分後に溶鋼
重量Aが減少して所定重量になると、溶鋼重量Aが上昇
勾配に変わるまでストッパ3aの開度Bが大きくされ、
続いて0.8分後に通常のPID制御に移行される。
ッパ3aの開度Bを100%にすると、タンディッシュ
2内の溶鋼重量Aが急激に増加して行き、約0.3分後
に溶鋼重量Aが所定の重量に達すると、ストッパ3aの
開度Bを自動的に閉開度にする。約0.4分後には、タ
ンディッシュ2から溶鋼がオーバーフローし始めて徐々
に溶鋼重量Aが減少し続け、そして約0.7分後に溶鋼
重量Aが減少して所定重量になると、溶鋼重量Aが上昇
勾配に変わるまでストッパ3aの開度Bが大きくされ、
続いて0.8分後に通常のPID制御に移行される。
【0027】従って、鋳造開始から0.8分までの過渡
期、それ以降の定常期を合わせてほぼ自動制御され、オ
ペレータはスタート操作以外は溶鋼の注入作業を行う必
要がないため、オペレータは過渡期(溶鋼オーバーフロ
ー初期の注出量変動期)における鋳造速度Cの調整に専
念することができる。
期、それ以降の定常期を合わせてほぼ自動制御され、オ
ペレータはスタート操作以外は溶鋼の注入作業を行う必
要がないため、オペレータは過渡期(溶鋼オーバーフロ
ー初期の注出量変動期)における鋳造速度Cの調整に専
念することができる。
【0028】このように、鋳造操業を開始するに際して
の過渡期の溶鋼注湯量制御が確実に行われるので操業停
止もなくなり、しかも短時間のうちにPID制御に移行
されるので、鋳片の不良率も減少する結果、鋳造成品の
生産性の向上に対して多大な効果が認められた。
の過渡期の溶鋼注湯量制御が確実に行われるので操業停
止もなくなり、しかも短時間のうちにPID制御に移行
されるので、鋳片の不良率も減少する結果、鋳造成品の
生産性の向上に対して多大な効果が認められた。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る溶湯
の注湯量制御方法によれば、タンディッシュへはレード
ルのストッパを全開して溶湯が注湯されるため、タンデ
ィッシュは短時間の間に溶湯で満たされ、しかも注湯に
際して生じた溶湯面の波は中間壁によって遮られるので
注入口側に及ばず、安定状態に維持され続ける一方、注
入口から双ロールキャスタへの溶湯の注入によりタンデ
ィッシュ内の溶湯重量が減少して検出重量が安定制御目
標重量になると全閉中のストッパが少し開けられ、確実
にタンディッシュ内に溶湯が注湯され、そして検出重量
の増加傾向が確認されるとストッパはPID制御により
制御されるが、オペレータはストッパを上昇させ、検出
重量の増加傾向の確認だけの作業ですむため極めて簡単
に溶湯注湯量の制御が行えるので、作業能率の迅速化と
作業労力の軽減並びに歩留りの向上とに対して極めて多
大な効果がある。
の注湯量制御方法によれば、タンディッシュへはレード
ルのストッパを全開して溶湯が注湯されるため、タンデ
ィッシュは短時間の間に溶湯で満たされ、しかも注湯に
際して生じた溶湯面の波は中間壁によって遮られるので
注入口側に及ばず、安定状態に維持され続ける一方、注
入口から双ロールキャスタへの溶湯の注入によりタンデ
ィッシュ内の溶湯重量が減少して検出重量が安定制御目
標重量になると全閉中のストッパが少し開けられ、確実
にタンディッシュ内に溶湯が注湯され、そして検出重量
の増加傾向が確認されるとストッパはPID制御により
制御されるが、オペレータはストッパを上昇させ、検出
重量の増加傾向の確認だけの作業ですむため極めて簡単
に溶湯注湯量の制御が行えるので、作業能率の迅速化と
作業労力の軽減並びに歩留りの向上とに対して極めて多
大な効果がある。
【図1】この発明の実施例に係るタンディッシュの模式
的側面断面図である。
的側面断面図である。
【図2】この発明の実施例に係る双ロールキャスタの構
成と制御系統とを示す模式図である。
成と制御系統とを示す模式図である。
【図3】この発明の実施例に係る制御手順を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】この発明の実施例に係る制御状況説明グラフ図
である。
である。
【図5】従来の典型的な双ロールキャスタの構成と制御
系統とを示す模式図である。
系統とを示す模式図である。
1…双ロールキャスタ 2…タンディッシュ、2a…中間壁、2b…溶湯注入領
域、2c…溶湯注湯領域、2m…注入口、2p…溶湯流
通孔 3…レードル、3a…ストッパ L…ロードセル
域、2c…溶湯注湯領域、2m…注入口、2p…溶湯流
通孔 3…レードル、3a…ストッパ L…ロードセル
Claims (1)
- 【請求項1】 溶湯が流通する溶湯流通孔を有する中間
壁で仕切られ、かつ該中間壁で仕切られた一方側に双ロ
ールキャスタに溶湯を注入する注入口を有するオーバー
フロー式のタンディッシュの他方側に、レードルから溶
湯の注湯を開始するに際して、注湯量を加減するストッ
パの開度を全開し、上記タンディッシュに溶湯を注湯し
てこれに所定量の溶湯が溜まった後に上記ストッパを全
閉し、次いで該タンディッシュの注入口から双ロールキ
ャスタに溶湯が注入され始めてから該タンディッシュの
検出重量が安定制御目標重量に低下するまでの間は該ス
トッパを全閉し続け、該検出重量が安定制御目標重量に
なったとき、全閉中のストッパの開度を少し開けて該検
出重量の増加傾向を確認し、該検出重量の増加傾向が確
認された時点から通常の自動制御に移行させることを特
長とする双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8560992A JPH05285604A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8560992A JPH05285604A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285604A true JPH05285604A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13863577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8560992A Withdrawn JPH05285604A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 双ロールキャスタにおける溶湯の注湯量制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285604A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208140A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Fujifilm Corp | 平版印刷版用アルミニウム合金板の製造方法、ならびに該製造方法により得られる平版印刷版用アルミニウム合金板および平版印刷版用支持体 |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP8560992A patent/JPH05285604A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208140A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Fujifilm Corp | 平版印刷版用アルミニウム合金板の製造方法、ならびに該製造方法により得られる平版印刷版用アルミニウム合金板および平版印刷版用支持体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990608 |