JPH0528505A - 両面同時再生デイスクレコード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面同時再生ディスクの反転装着の検出を容
易にする。 【構成】 両面同時再生ディスクの内周側に形成される
リードインエリアのリードイントラックＴＲのトラック
ピッチＰ０を、情報記録トラックエリアの情報記録トラ
ックＴＩのトラックピッチＰ１より大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、反転装着を容易に識別
出来る両面同時再生ディスクレコードに関する。

【０００２】

【従来の技術】特開昭６１−２１４２４４号公報（Ｇ１
１Ｂ ７／２４）には、表裏逆方向にスパイラル状の記
録トラックを形成し、表裏略同位地に同一タイミングで
再生すべき情報を記録したディスクレコードが開示され
ている。

【０００３】このディスクレコードを同時再生して合成
すれば、広帯域の情報を再生することが可能となる。し
かし、このディスクレコードは装着に際して表裏を逆転
すると、ディスクが逆回転することになり記録トラック
を逆上って走査することになり、再生が困難になる。そ
こで、ディスクの表裏を識別するラベルをディスクに貼
り付けて反転装着しない様に注意を喚起することが提案
されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、操作者が誤っ
て反転装着した場合は、再生が困難となる。そこで、装
着後にも反転装着を検出する必要が生じる。しかし、デ
ィスクレコードに特別な検出手段を設けることはコスト
アップにもなり採用は容易ではない。そこで、当別な構
成をディスクに追加することなく、表裏判別を容易且つ
迅速にする必要がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、ディ
スクのリードイントラックのピッチを記録トラックピッ
チより大きく設定することを特徴とする。

【０００６】

【作用】よって、本発明によれば、反転装着した場合に
リードイントラックの走査で生じる逆極性のトラッキン
グエラー信号は、その絶対値レベルが大きくなる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を図示する実施例に従い説明す
る。

【０００８】まず、本発明は、広帯域の高品位映像信号
をライン毎に振分けて狭帯域の２チャンネルの映像情報
を形成し、これらの映像情報を回転方向を逆にした２枚
のディスクに記録し、表裏同位置に同時に再生すべき映
像情報が位置する様に貼り合わせた両面同時再生用のデ
ィスクレコードに本発明を採用するものである。

【０００９】本実施例の特徴とするところは、図１に図
示する様に前述する２チャンネルの映像情報を記録する
情報記録トラックＴＩと、その内周側に形成されリード
イン信号を記録するリードイントラックＴＲとを形成す
る場合に、リードイントラックＴＲのピッチＰ０を情報
記録トラックＴＩのピッチＰ１より大きく形成すること
を特徴とする。

【００１０】本実施例のディスクレコードを記録する場
合には、リードインエリアの記録期間中に記録ビームの
移動速度を大きく設定するだけで済み、記録装置に特別
な変更を必要としない。

【００１１】上述するディスクレコードを再生する両面
再生の高品位ビデオディスクプレーヤの要部回路ブロッ
クを示す。

【００１２】この図より明らかな様に、本実施例では、
第１ピックアップブロック１と第２ピックアップブロッ
ク２がディスクを挟んで対向しており、再生信号はそれ
ぞれ第１・第２再生信号処理回路３と４により処理され
た後、再生信号合成回路５に入力されて高品位再生映像
信号に変換されて導出される。各ピックアップブロック
は、ピックアップとピックアップモータとより成り、ピ
ックアップによって再生された再生信号を、それぞれ第
１・第２トラッキング制御回路６と７及び第１・第２フ
ォーカス制御回路８と９に入力し、各ピックアップにト
ラッキング制御信号とフォーカス制御信号を供給すると
共に、各トラッキング制御信号を第１・第直流分離回路
１０と１１に入力して得られる直流成分を各ピックアッ
プモータに供給している。

【００１３】一方、ディスクモータ１２はディスクドラ
イブ回路１３の出力によって駆動されており、該ディス
クドライブ回路１３はサーボ信号を入力してディスクモ
ータ１２を線速一定に回転制御している。

【００１４】以下、本実施例の立ち上がり動作について
説明する。まず、ディスクレコードを装着して再生操作
が為されると、既にディスク下面のリードインエリアに
対向配置されている第１ピックアップブロック１内の第
１ピックアップ１Ａと第１フォーカス制御手段８が作動
して、フォーカス制御を実行する。その結果、合焦点状
態に達すると、第１フォーカス制御回路８はディスクが
装着されていると看做して前記ディスクドライブ回路１
３を作動させる。この作動により、ディスクモータ１２
は、起動されディスクレコードを一方向に回転駆動す
る。この起動期間中に、第２ピックアップブロック２
は、ディスク外方の待避位置より最内周のリードインエ
リアの上方に移動して第１ピックアップ１Ａと同様に再
生を開始する。

【００１５】前記第１ピックアップ１Ａが、リードイン
エリアを再生走査すると第１トラッキング制御回路６
は、トラッキングエラー信号を発生するが、ディスクが
反転装着された場合は、そのトラッキングエラー信号が
負側、即ち内周側向けて発生し正しく装着された場合
は、正側、即ち外周側に向けて発生する。然も、そのエ
ラー信号の振幅は、トラックピッチが大きいため通常よ
り早く増加し、その極性を識別する反転検出回路１４
は、反転装着された場合に前記ディスクドライブ回路１
３に迅速且つ正確に反転指令信号を供給し、ディスクレ
コードが低速回転している状態でディスクモータ１２を
反転駆動させる。

【００１６】その結果、ディスクが反転装着されても本
実施例では再生が可能となる。

【００１７】

【発明の効果】よって、本発明によれば、特別な検出手
段を追加することなくディスクレコードの反転装着を迅
速且つ確実に検出出来、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスクレコードの摸式的な断面図で
ある。

【図２】本発明のディスクレコードを再生するディスク
プレーヤの再生回路ブロック図である。

【符号の説明】

ＴＲ リードイントラック ＴＩ 情報記録トラック

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 表裏逆方向にスパイラル状の記録トラッ
   クを形成し、表裏略同位地に同一タイミングで再生すべ
   き情報を記録して成るディスクレコードに於て、 前記ディスクレコードの内周側のリードイントラックの
   ピッチを情報記録トラックのピッチより大きく形成する
   ことを特徴とする両面同時再生ディスクレコード。