JPH0528483A - 金属薄膜型磁気記録媒体の製造法 - Google Patents

金属薄膜型磁気記録媒体の製造法

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JPH0528483A
JPH0528483A JP18269091A JP18269091A JPH0528483A JP H0528483 A JPH0528483 A JP H0528483A JP 18269091 A JP18269091 A JP 18269091A JP 18269091 A JP18269091 A JP 18269091A JP H0528483 A JPH0528483 A JP H0528483A
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JP
Japan
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magnetic
layer
magnetic recording
substrate
thin film
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Pending
Application number
JP18269091A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Okumura
善信 奥村
Yoshiki Takemura
芳樹 竹村
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CoPtCr合金によって磁性層を成膜する
に際し、再生出力を低下させることなく、より薄膜化が
可能な金属薄膜型磁気記録媒体の製造法を提供する。 【構成】 非磁性基板1 の上にCrからなる下地層2 を
形成し、該下地層2 の上にスパッタリングにより一軸結
晶磁気異方性を示すCoPtCr合金からなる磁性層を
有する磁気記録層3 を積層形成する金属薄膜型磁気記録
媒体の製造法において、前記CoPtCr合金中のCr
濃度を5〜9.5 at%とし、基板1 に負のバイアス電圧を
印加して磁性層を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置に使用
される金属薄膜型磁気記録媒体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体の高密度記録化に伴
って、CoNiCr,CoCrTa等の一軸結晶磁気異
方性を有するCo合金を非磁性基板上にCr下地層を介
してスパッタリングにより積層成膜した金属薄膜型磁気
記録媒体が用いられている。最近、より高密度記録化が
可能なCo合金が特開平1−283803号公報に開示され
た。このCo合金は、Crを10〜20at%含有したCoP
tCr合金であり、高保磁力化のみならず、低ノイズ化
(SNmは上昇)が達成されたことにより、記録密度の
より一層の向上が可能となった。このSNmの上昇の原
因は、Crの粒界偏析によりCo合金粒子間の磁気的相
互作用が弱まることによると言われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CoPtCr合金はCrを10at%以上と多量に含有させ
るため、それに反比例してCo濃度が低下し、そのため
再生出力が低下するという問題がある。すなわち、残留
磁束密度Brと膜厚δとの積Brδを一定として考える
と、δの増大を意味する。膜厚が薄い程、保磁力が高
く、又媒体ノイズが低いことが知られており、従来のC
oPtCr合金にはまだ保磁力向上やノイズ低下の余地
がある。
【0004】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、CoPtCr合金によって磁性層を成膜するに際
し、再生出力を低下させることなく、より薄膜化が可能
な金属薄膜型磁気記録媒体の製造法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】非磁性基板の上にCrか
らなる下地層を形成し、該下地層の上にスパッタリング
により一軸結晶磁気異方性を示すCoPtCr合金から
なる磁性層を有する磁気記録層を積層形成する金属薄膜
型磁気記録媒体の製造法において、前記CoPtCr合
金中のCr濃度を5〜9.5 at%とし、基板に負のバイア
ス電圧を印加して磁性層を成膜する。
【0006】
【作用】本発明の磁性層を形成するCoPtCr合金
は、Cr含有量を 9.5at%以下としたので、再生出力を
低下させることなく、高保磁力を具備させることができ
る。また、負のバイアス電圧を印加した状態で磁気記録
層を成膜するので、Cr含有量が 9.5at%以下と少なく
ても、Crの粒界偏析を促進することができ、Co合金
粒子間の磁気相互作用が弱まり、媒体ノイズを減少させ
ることができる。尚、このとき保磁力も多少増加する。
【0007】本発明におけるCoPtCr合金のCr含
有量を5〜9.5at%としたのは、5at%未満では負のバ
イアスをかけて成膜してもCrの粒界偏析を生じさせる
ことが困難であり、一方 9.5at%を越えるとCr含有量
が多くなって再生出力が低下するようになるからであ
る。
【0008】
【実施例】以下、図1に示した磁気記録媒体の製造を例
にとって説明する。この媒体は、非磁性の基板1 の上に
Crからなる下地層2 が形成されており、その上にCr
含有量が5〜9.5 at%の一軸結晶磁気異方性を有するC
oPtCr合金からなる磁性層によって磁気記録層3 が
形成され、更にその上に保護層4 が形成されている。
【0009】図2は、本発明を実施するためのスパッタ
リング装置の一例を示しており、真空容器21の下部には
Co合金層やCr層の成膜用原子を放出するためのター
ゲット22が設置され、その回りに環状の陽極23が取り付
けられており、スパッタリング用電源24によって負の電
圧 (一般的には−1KV以下)が印加されている。一
方、上部には基板1 を取り付けるためのホルダー25が設
けられており、該ホルダー25に取り付けられた基板1 に
は、バイアス電源26によりホルダー25を介して負の電圧
(通常、−50〜−300 V程度) が印加される。27は排気
管で、真空ポンプに配管接続されており、28はArガス
等のスパッタリングガス供給管である。
【0010】尚、スパッタリング装置としては、基板に
負電圧を印加できるものであれば、いずれの装置でも利
用可能である。例えば、磁性層の一軸配向性を向上させ
るために、真空容器内に基板を加熱するためのヒーター
が併設されていてもよい。また、ターゲット裏面にマグ
ネットを設けたマグネトロンスパッタ装置でもよい。更
に、スパッタリング用電源やバイアス電源としては、直
流に限らず高周波(RF)電源でもよい。
【0011】スパッタリング条件は、使用するスパッタ
リング装置、基板やターゲット材等により異なるが、一
般的にArガス分圧1〜10×10-3Torr、基板温度 150〜
300℃程度とされる。前記基板1 としては、Al合金製
基板1 の上に、剛性を確保するため10〜20μm 程度の非
晶質Ni−Pメッキ層が形成されたものが通常使用され
るが、かかる構成に限らず、ガラス基板やセラミックス
基板等、ある程度の剛性のある非磁性材ならいずれのも
のも使用可能である。尚、基板の上面には、通常、磁気
ヘッドとの接触摩擦抵抗を軽減するためにテキスチャー
と呼ばれる凹凸加工が施される。
【0012】基板1 の上に形成されるCr下地層2 は、
その上に形成されるCoPtCr合金 (結晶構造hc
p)のc軸(結晶磁気異方性を示す結晶軸)を面内配向
させるために形成されるもので、通常、 500〜2000Å程
度の厚さにスパッタリングにより形成される。尚、該C
r下地層2 を成膜する際にも、基板に負のバイアス電圧
を印加してもよい。
【0013】前記磁気記録層3 は、既述の通り、Crを
5.0〜9.5 at%含有したCoPtCr合金によって負の
バイアス電圧を印加した状態で成膜される。合金中のP
t含有量は高保磁力確保の観点から3〜20at%程度とす
るのがよい。尚、磁気記録層3 はCo合金の磁性層を単
層に形成したものに限らず、Co合金磁性層とCr層と
を交互に複層形成したもの (但し、最上層はCo合金磁
性層とする。) でもよい。磁気記録層3 の層厚 (Co合
金単層ならその層厚、複層ならCo合金磁性層の合計
厚) は通常 600〜800 Åとするのがよい。再生出力の確
保とノイズ低減のために、磁気記録媒体としてBrδが
450〜600 G・μのものが要求されているからである。
【0014】前記磁気記録層3 の上にはカーボン等から
なる非磁性保護層4 が 200〜400 Å程度スパッタリング
により形成されており、更にその上にフッ素化ポリエー
テル等の潤滑剤を20〜50Å程度塗布してもよい。尚、前
記保護層4 や潤滑剤塗布層は必要に応じて形成すればよ
い。尚、Cr下地層、磁性層、Cr層、非磁性保護層
は、磁気記録媒体を工業的に生産する場合、所期層を成
膜するためのターゲット材を備えたスパッタリング装置
を並設し、基板を各スパッタリング装置に順次移動させ
て積層成膜すればよい。
【0015】次に具体的実施例を掲げる。 (1) Al基板にNi−Pメッキ層を形成し、その表面に
テキスチャーを施した基板を用い、Ni−Pメッキ層の
上に、図1のように、Cr下地層2 を1000Å形成した。
その上に表1に記載したCoPtCr合金をBr・δ=
500 G・μとなるように成膜した。この際、基板に印加
したバイアス電圧の大きさを表1に示す。磁気記録層
(Co合金層)を成膜後、更に、その上にカーボン層を
250Å積層成膜した。
【0016】成膜装置としてはDCマグネトロンスパッ
タ装置を用い、成膜条件はArガス圧5mmTorr、基板温
度 230℃とした。
【0017】
【表1】
【0018】(2) 成膜後、磁気記録媒体の保磁力 (H
c) および媒体ノイズ (SNm) を調べた。その結果を
表1に併せて示す。(3) 表1より、実施例は比較例に比
して、保磁力および媒体ノイズとも優れており、特にノ
イズの低下(SNmの向上)が著しい。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の金属薄膜型
磁気記録媒体の製造法によれば、下地Cr層の上に低C
r濃度のCoPtCr合金を負のバイアス電圧を印加し
た状態でスパッタリングするので、Cr濃度が低いにも
拘らず、Crの粒界偏析を促進することができ、Co合
金粒子間の磁気的相互作用が弱まり、高保磁力かつ低ノ
イズの磁気記録媒体が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る磁気記録媒体の要部断面図であ
る。
【図2】本発明を実施するためのスパッタリング装置の
一例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 Cr下地層 3 磁気記録層 26 バイアス電源

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 非磁性基板の上にCrからなる下地層を
    形成し、該下地層の上にスパッタリングにより一軸結晶
    磁気異方性を示すCoPtCr合金からなる磁性層を有
    する磁気記録層を積層形成する金属薄膜型磁気記録媒体
    の製造法において、 前記CoPtCr合金中のCr濃度を5〜9.5 at%と
    し、基板に負のバイアス電圧を印加して磁性層を成膜す
    ることを特徴とする金属薄膜型磁気記録媒体の製造法。
JP18269091A 1991-07-23 1991-07-23 金属薄膜型磁気記録媒体の製造法 Pending JPH0528483A (ja)

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